JPH0697435A - Mos型半導体装置 - Google Patents
Mos型半導体装置Info
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- JPH0697435A JPH0697435A JP24295392A JP24295392A JPH0697435A JP H0697435 A JPH0697435 A JP H0697435A JP 24295392 A JP24295392 A JP 24295392A JP 24295392 A JP24295392 A JP 24295392A JP H0697435 A JPH0697435 A JP H0697435A
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Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01L—SEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
- H01L29/00—Semiconductor devices specially adapted for rectifying, amplifying, oscillating or switching and having potential barriers; Capacitors or resistors having potential barriers, e.g. a PN-junction depletion layer or carrier concentration layer; Details of semiconductor bodies or of electrodes thereof ; Multistep manufacturing processes therefor
- H01L29/02—Semiconductor bodies ; Multistep manufacturing processes therefor
- H01L29/06—Semiconductor bodies ; Multistep manufacturing processes therefor characterised by their shape; characterised by the shapes, relative sizes, or dispositions of the semiconductor regions ; characterised by the concentration or distribution of impurities within semiconductor regions
- H01L29/08—Semiconductor bodies ; Multistep manufacturing processes therefor characterised by their shape; characterised by the shapes, relative sizes, or dispositions of the semiconductor regions ; characterised by the concentration or distribution of impurities within semiconductor regions with semiconductor regions connected to an electrode carrying current to be rectified, amplified or switched and such electrode being part of a semiconductor device which comprises three or more electrodes
- H01L29/0895—Tunnel injectors
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01L—SEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
- H01L29/00—Semiconductor devices specially adapted for rectifying, amplifying, oscillating or switching and having potential barriers; Capacitors or resistors having potential barriers, e.g. a PN-junction depletion layer or carrier concentration layer; Details of semiconductor bodies or of electrodes thereof ; Multistep manufacturing processes therefor
- H01L29/66—Types of semiconductor device ; Multistep manufacturing processes therefor
- H01L29/68—Types of semiconductor device ; Multistep manufacturing processes therefor controllable by only the electric current supplied, or only the electric potential applied, to an electrode which does not carry the current to be rectified, amplified or switched
- H01L29/76—Unipolar devices, e.g. field effect transistors
- H01L29/772—Field effect transistors
- H01L29/78—Field effect transistors with field effect produced by an insulated gate
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- Insulated Gate Type Field-Effect Transistor (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】従来のMOSトランジスタの短チャネル限界を
突破し、より短チャネルのトランジスタ動作を実現する
こと。 【構成】本発明のMOSトランジスタは、図1に示すよ
うにソース領域12およびドレイン領域13とSi基板
11の間に、直接トンネル電流が流れるほどに薄い酸化
膜16を形成したものである。すなわち厚さ5nm以下
の酸化膜を形成したものである。 【効果】これによりソース、ドレイン接合における基板
側への空乏層の伸びを従来よりもずっと抑えることがで
き、従って、従来よりもずっと短チャネルのトランジス
タが実現できた。すなわち従来デバイスの短チャネル限
界が約0.02μmであったのに対し、本発明デバイス
の短チャネル限界は約0.007μmに短縮した。1チ
ップ当りのトランジスタ集積度も大幅に増加しうる。
突破し、より短チャネルのトランジスタ動作を実現する
こと。 【構成】本発明のMOSトランジスタは、図1に示すよ
うにソース領域12およびドレイン領域13とSi基板
11の間に、直接トンネル電流が流れるほどに薄い酸化
膜16を形成したものである。すなわち厚さ5nm以下
の酸化膜を形成したものである。 【効果】これによりソース、ドレイン接合における基板
側への空乏層の伸びを従来よりもずっと抑えることがで
き、従って、従来よりもずっと短チャネルのトランジス
タが実現できた。すなわち従来デバイスの短チャネル限
界が約0.02μmであったのに対し、本発明デバイス
の短チャネル限界は約0.007μmに短縮した。1チ
ップ当りのトランジスタ集積度も大幅に増加しうる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はMOS型半導体装置に関
し、特に、従来よりも微細化が可能なMOSトランジス
タ構造を有する半導体装置に関する。
し、特に、従来よりも微細化が可能なMOSトランジス
タ構造を有する半導体装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図2に従来のMOSトランジスタ構造を
示した(S.M.Sze著、南日康夫ら訳、産業図書発
行の「半導体デバイス」を参照)。ここで21はp型S
i基板、22はソース拡散層、23はドレイン拡散層、
24はゲート酸化膜、25はポリシリコンゲート電極層
であり、空乏層厚Wを図中に示した。この従来MOSト
ランジスタでは、短チャネル効果によるチャネル長の微
細化限界は次式で与えられる。 Lmin > WD + WS (1) WD = √[2εS(Vcc + Vbi)/qNB] (2) WS = √(2εSVbi/qNB) (3) ここでWD、WSはドレインおよびソース接合の空乏層幅
であり、NBは基板不純物濃度、Vbiは拡散層と基板間
のビルトインポテンシャル、εSはSiの誘電率であ
る。WDとWSはNBを増加すれば短くなるが、このNBに
も限界がある。HoeneisenとMeadは Solid
-State Electronics, 1972年、15巻、819頁より、に掲
載した論文「Fundamental limitation in microelectron
ics-I.MOS Technology」においてこのNBの限界に関す
る研究結果を発表している。すなわち基板不純物濃度の
増加には酸化膜にかかる電界強度の限界と、拡散層接合
にかかる電界強度の限界によって決まる上限があり、そ
の上限値は5×1018から1×1019 cm-3であると
いうことである。この上限値を上式(2)、(3)に代
入することにより、空乏層幅の限界値として約0.01
μmが求まる。従って従来デバイスでは、短チャネル効
果によって決まるチャネル長の限界は約0.02μmで
あった。
示した(S.M.Sze著、南日康夫ら訳、産業図書発
行の「半導体デバイス」を参照)。ここで21はp型S
i基板、22はソース拡散層、23はドレイン拡散層、
24はゲート酸化膜、25はポリシリコンゲート電極層
であり、空乏層厚Wを図中に示した。この従来MOSト
ランジスタでは、短チャネル効果によるチャネル長の微
細化限界は次式で与えられる。 Lmin > WD + WS (1) WD = √[2εS(Vcc + Vbi)/qNB] (2) WS = √(2εSVbi/qNB) (3) ここでWD、WSはドレインおよびソース接合の空乏層幅
であり、NBは基板不純物濃度、Vbiは拡散層と基板間
のビルトインポテンシャル、εSはSiの誘電率であ
る。WDとWSはNBを増加すれば短くなるが、このNBに
も限界がある。HoeneisenとMeadは Solid
-State Electronics, 1972年、15巻、819頁より、に掲
載した論文「Fundamental limitation in microelectron
ics-I.MOS Technology」においてこのNBの限界に関す
る研究結果を発表している。すなわち基板不純物濃度の
増加には酸化膜にかかる電界強度の限界と、拡散層接合
にかかる電界強度の限界によって決まる上限があり、そ
の上限値は5×1018から1×1019 cm-3であると
いうことである。この上限値を上式(2)、(3)に代
入することにより、空乏層幅の限界値として約0.01
μmが求まる。従って従来デバイスでは、短チャネル効
果によって決まるチャネル長の限界は約0.02μmで
あった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来デバイスの問題点
はチャネル長の限界が約0.02μmであり、これ以上
の微細化は短チャネル効果やパンチスルーのために実現
できない。
はチャネル長の限界が約0.02μmであり、これ以上
の微細化は短チャネル効果やパンチスルーのために実現
できない。
【0004】従って本発明の目的とするところは、従来
よりも、短チャネル化が可能なデバイス構造を提供する
ことにある。
よりも、短チャネル化が可能なデバイス構造を提供する
ことにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の目的を達
成するために図1に示すように、ソース、ドレイン領域
とSi基板の間に厚さ5nm以下の薄い酸化膜を形成し
たものである。図1において、11はp型Si基板、1
2はn型のソース不純物層、13はn型のドレイン不純
物層、14はゲート酸化膜、15はポリシリコンゲート
電極層、16は厚さ5nm以下の薄い酸化膜である。図
中のdはこの薄い酸化膜の厚さを示している。尚、酸化
膜16の厚さは直接トンネル電流が流れうる厚さまで薄
くする必要があり、従ってその厚さを5nm以下とし
た。
成するために図1に示すように、ソース、ドレイン領域
とSi基板の間に厚さ5nm以下の薄い酸化膜を形成し
たものである。図1において、11はp型Si基板、1
2はn型のソース不純物層、13はn型のドレイン不純
物層、14はゲート酸化膜、15はポリシリコンゲート
電極層、16は厚さ5nm以下の薄い酸化膜である。図
中のdはこの薄い酸化膜の厚さを示している。尚、酸化
膜16の厚さは直接トンネル電流が流れうる厚さまで薄
くする必要があり、従ってその厚さを5nm以下とし
た。
【0006】
【作用】本発明は図1に示したように、ソース、ドレイ
ン領域とSi基板の間に厚さ5nm以下の薄い酸化膜1
6を形成したので、ソース、ドレイン接合における基板
側への空乏層の伸びを従来よりもずっと抑えることがで
きた。図3と図4には、それぞれ本発明デバイスと従来
デバイスのソース、ドレイン接合部におけるバンド構造
を示した。Siの比誘電率が11.9であるのに対し、
酸化膜の比誘電率は3.9と小さく、このため該酸化膜
中での電界強度はSi中よりも強まる。従って図3に示
した本発明の場合、ソース、ドレインとなるn+領域と
p型Si基板間のビルトインポテンシャル差qVbiは、
酸化膜での電圧降下により大幅に減ぜられ、p型Si基
板側の空乏層にかかる分はかなり小さくなる。すなわち
本発明の接合空乏層幅W1(図3参照)は、従来デバイ
スの空乏層幅W0(図4参照)よりもずっと小さくでき
るわけである。本発明の接合空乏層幅W1は次式の関係
により、W0よりも短縮される。 W0 2 = W1 2 + 2(εS/εOX)d・W1 (4) ここでεOXは酸化膜の誘電率である。図5には、本発明
の酸化膜厚が3.5nm、2.5nm、1.5nmのそ
れぞれの場合におけるW1の値とW0の関係を示した。酸
化膜厚を3.5nmにすると、従来デバイスの限界値
0.01μmは約0.0035μmまで短縮される。す
なわち本発明のチャネル長の限界は約0.007μmと
なり、従来0.02μmであったのに対し大幅な改善が
図れる。
ン領域とSi基板の間に厚さ5nm以下の薄い酸化膜1
6を形成したので、ソース、ドレイン接合における基板
側への空乏層の伸びを従来よりもずっと抑えることがで
きた。図3と図4には、それぞれ本発明デバイスと従来
デバイスのソース、ドレイン接合部におけるバンド構造
を示した。Siの比誘電率が11.9であるのに対し、
酸化膜の比誘電率は3.9と小さく、このため該酸化膜
中での電界強度はSi中よりも強まる。従って図3に示
した本発明の場合、ソース、ドレインとなるn+領域と
p型Si基板間のビルトインポテンシャル差qVbiは、
酸化膜での電圧降下により大幅に減ぜられ、p型Si基
板側の空乏層にかかる分はかなり小さくなる。すなわち
本発明の接合空乏層幅W1(図3参照)は、従来デバイ
スの空乏層幅W0(図4参照)よりもずっと小さくでき
るわけである。本発明の接合空乏層幅W1は次式の関係
により、W0よりも短縮される。 W0 2 = W1 2 + 2(εS/εOX)d・W1 (4) ここでεOXは酸化膜の誘電率である。図5には、本発明
の酸化膜厚が3.5nm、2.5nm、1.5nmのそ
れぞれの場合におけるW1の値とW0の関係を示した。酸
化膜厚を3.5nmにすると、従来デバイスの限界値
0.01μmは約0.0035μmまで短縮される。す
なわち本発明のチャネル長の限界は約0.007μmと
なり、従来0.02μmであったのに対し大幅な改善が
図れる。
【0007】なお本発明の酸化膜は、直接トンネル電流
が流れうるまでに薄くしたので、この酸化膜を通じてド
レイン電流を流すことが可能であり、従ってこのトンネ
ル酸化膜は導通状態にあるとみなされる。すなわちこの
酸化膜は、ゲート電圧によってオンオフが制御されるチ
ャネル領域には含まれず、ソース、ドレイン電極の一部
として作用するものである。
が流れうるまでに薄くしたので、この酸化膜を通じてド
レイン電流を流すことが可能であり、従ってこのトンネ
ル酸化膜は導通状態にあるとみなされる。すなわちこの
酸化膜は、ゲート電圧によってオンオフが制御されるチ
ャネル領域には含まれず、ソース、ドレイン電極の一部
として作用するものである。
【0008】
【実施例】本発明の第一の実施例を図1により説明す
る。第一の実施例は本発明によるnMOSトランジスタ
の試作例である。図1において11は不純物濃度1017
cm-3以上、より適確には5×1018から1019cm-3
のp型Si基板またはウェル領域であり、ボロンイオン
の打ち込みによって形成したものである。14、15は
それぞれSi基板表面上に順次形成したゲート酸化膜と
ポリシリコンゲート層であり、EBリソグラフィー技術
によって約0.015μmゲート長に微細加工した。1
7はこのゲート電極をマスクとしてハロゲン系イオンガ
スなどを用いた反応性イオンスパッタリングで、Si基
板表面に形成した浅溝であり、ソース、ドレイン領域を
限定する。16は該浅溝17の表面に形成した酸化膜
(SiO2膜)であり、熱酸化法、CVD(Chemical Va
por Deposition)法、MBE(Molecular Beam Epitaxy)
法などで形成したものである。その厚さは、バイアスを
加えなくても直接トンネル電流が流れうるほどに薄くし
た。すなわち5nm以下とした。12、13はこのトン
ネル酸化膜上に、浅溝を埋めるようにn+ポリシリコン
を堆積して形成したソース、ドレイン領域である。以下
通常のMOS超LSIプロセスに従って、本実施例のn
チャネルMOSトランジシタを作成した。本実施例によ
れば、ソース、ドレイン領域と基板間に薄いトンネル酸
化膜を形成したので、ソース、ドレイン接合部における
基板側への空乏層の伸びが従来よりもずっと短くでき
た。すなわち図5に本発明と従来デバイスの空乏層幅の
関係を示したように、従来デバイス(図2参照)ではド
レイン電圧を加えない時にすでに約0.01μmあった
接合空乏層幅が、本発明では約0.0035μmに短縮
できた。この結果、第6図に示すように、本発明ではチ
ャネル長0.015μmのデバイスが良好なトランジス
タ動作を実現した。一方、チャネル長が0.015μm
の従来デバイスでは、ドレイン空乏層とソース空乏層が
互いに接触し、パンチスルーが発生してしまう。本発明
の第二の実施例を図1により説明する。第二の実施例が
第一の実施例と異なるところは、ソース、ドレイン領域
12、13にTiSi2、WSi2などの金属珪化物(シ
リサイド)を堆積した点にある。これにより、第一の実
施例よりもソース、ドレイン部の寄生抵抗を大幅に低減
できた。本発明の第三の実施例を図7により説明する。
図7において71はp型Si基板、72はその上にエピ
タキシャル成長させたn+Si層であり、ソース端子と
なる。73は不純物濃度が5×1018から1019cm-3
のp型Si層であり、MOSトランジスタの基板および
チャネル部となる。74はドレイン端子となるn+Si
層である。また75、76は厚さ5nm以下のトンネル
酸化膜である。73は72上にエピタキシャル成長させ
たものであり、75は73層形成後73層表面上より酸
素イオンを打ち込んで形成した。74は73上にエピタ
キシャル成長させたものであり、76は74表面上より
酸素イオンを打ち込んで形成した。また70はハロゲン
系イオンガスなどを用いた反応性イオンスパッタリング
法で形成したトレンチ側壁であり、77はゲート酸化膜
である。78、79、701はトレンチ内に順次堆積形
成した絶縁膜、ポリシリコンゲート層、絶縁膜である。
本実施例によれば、ソース、ドレイン領域と基板73間
に薄いトンネル酸化膜を形成したので、ソース、ドレイ
ン接合部における基板側への空乏層の伸びが従来よりも
ずっと短くできた。このため第一、第二の実施例と同様
に従来よりも短チャネル化が可能であり、従来デバイス
の限界チャネル長0.02μmをさらに短くしたトラン
ジスタが実現できた。
る。第一の実施例は本発明によるnMOSトランジスタ
の試作例である。図1において11は不純物濃度1017
cm-3以上、より適確には5×1018から1019cm-3
のp型Si基板またはウェル領域であり、ボロンイオン
の打ち込みによって形成したものである。14、15は
それぞれSi基板表面上に順次形成したゲート酸化膜と
ポリシリコンゲート層であり、EBリソグラフィー技術
によって約0.015μmゲート長に微細加工した。1
7はこのゲート電極をマスクとしてハロゲン系イオンガ
スなどを用いた反応性イオンスパッタリングで、Si基
板表面に形成した浅溝であり、ソース、ドレイン領域を
限定する。16は該浅溝17の表面に形成した酸化膜
(SiO2膜)であり、熱酸化法、CVD(Chemical Va
por Deposition)法、MBE(Molecular Beam Epitaxy)
法などで形成したものである。その厚さは、バイアスを
加えなくても直接トンネル電流が流れうるほどに薄くし
た。すなわち5nm以下とした。12、13はこのトン
ネル酸化膜上に、浅溝を埋めるようにn+ポリシリコン
を堆積して形成したソース、ドレイン領域である。以下
通常のMOS超LSIプロセスに従って、本実施例のn
チャネルMOSトランジシタを作成した。本実施例によ
れば、ソース、ドレイン領域と基板間に薄いトンネル酸
化膜を形成したので、ソース、ドレイン接合部における
基板側への空乏層の伸びが従来よりもずっと短くでき
た。すなわち図5に本発明と従来デバイスの空乏層幅の
関係を示したように、従来デバイス(図2参照)ではド
レイン電圧を加えない時にすでに約0.01μmあった
接合空乏層幅が、本発明では約0.0035μmに短縮
できた。この結果、第6図に示すように、本発明ではチ
ャネル長0.015μmのデバイスが良好なトランジス
タ動作を実現した。一方、チャネル長が0.015μm
の従来デバイスでは、ドレイン空乏層とソース空乏層が
互いに接触し、パンチスルーが発生してしまう。本発明
の第二の実施例を図1により説明する。第二の実施例が
第一の実施例と異なるところは、ソース、ドレイン領域
12、13にTiSi2、WSi2などの金属珪化物(シ
リサイド)を堆積した点にある。これにより、第一の実
施例よりもソース、ドレイン部の寄生抵抗を大幅に低減
できた。本発明の第三の実施例を図7により説明する。
図7において71はp型Si基板、72はその上にエピ
タキシャル成長させたn+Si層であり、ソース端子と
なる。73は不純物濃度が5×1018から1019cm-3
のp型Si層であり、MOSトランジスタの基板および
チャネル部となる。74はドレイン端子となるn+Si
層である。また75、76は厚さ5nm以下のトンネル
酸化膜である。73は72上にエピタキシャル成長させ
たものであり、75は73層形成後73層表面上より酸
素イオンを打ち込んで形成した。74は73上にエピタ
キシャル成長させたものであり、76は74表面上より
酸素イオンを打ち込んで形成した。また70はハロゲン
系イオンガスなどを用いた反応性イオンスパッタリング
法で形成したトレンチ側壁であり、77はゲート酸化膜
である。78、79、701はトレンチ内に順次堆積形
成した絶縁膜、ポリシリコンゲート層、絶縁膜である。
本実施例によれば、ソース、ドレイン領域と基板73間
に薄いトンネル酸化膜を形成したので、ソース、ドレイ
ン接合部における基板側への空乏層の伸びが従来よりも
ずっと短くできた。このため第一、第二の実施例と同様
に従来よりも短チャネル化が可能であり、従来デバイス
の限界チャネル長0.02μmをさらに短くしたトラン
ジスタが実現できた。
【0009】
【発明の効果】本発明はMOSトランジスタのソース、
ドレイン領域とSi基板の間に厚さ5nm以下の薄い酸
化膜を形成したので、ソース、ドレイン接合における基
板側への空乏層の伸びを従来よりもずっと抑えることが
できた。これにより従来よりもずっと短チャネルのトラ
ンジスタが実現できた。例えば、従来デバイスの短チャ
ネル限界が約0.02μmであったのに対し、本発明デ
バイスの短チャネル限界は約0.007μmに短縮し
た。また本発明の酸化膜は、直接トンネル電流が流れう
るまでに薄くしたので、この酸化膜を通じてドレイン電
流を流すことが可能である。すなわち常にオン状態にあ
り、ソース、ドレイン電極の一部として作用した。
ドレイン領域とSi基板の間に厚さ5nm以下の薄い酸
化膜を形成したので、ソース、ドレイン接合における基
板側への空乏層の伸びを従来よりもずっと抑えることが
できた。これにより従来よりもずっと短チャネルのトラ
ンジスタが実現できた。例えば、従来デバイスの短チャ
ネル限界が約0.02μmであったのに対し、本発明デ
バイスの短チャネル限界は約0.007μmに短縮し
た。また本発明の酸化膜は、直接トンネル電流が流れう
るまでに薄くしたので、この酸化膜を通じてドレイン電
流を流すことが可能である。すなわち常にオン状態にあ
り、ソース、ドレイン電極の一部として作用した。
【図1】本発明の第一および第二の実施例によるMOS
トランジスタの構造を示す図である。
トランジスタの構造を示す図である。
【図2】従来のMOSトランジスタの構造を示す図であ
る。
る。
【図3】本発明のMOSトランジスタのソース、ドレイ
ン接合部におけるバンド構造を示す図である。
ン接合部におけるバンド構造を示す図である。
【図4】従来のMOSトランジスタのソース、ドレイン
接合部におけるバンド構造を示す図である。
接合部におけるバンド構造を示す図である。
【図5】本発明のMOSトランジスタのソース、ドレイ
ン接合部における空乏層幅と、従来のMOSトランジス
タのソース、ドレイン接合部における空乏層幅の関係を
示す図である。
ン接合部における空乏層幅と、従来のMOSトランジス
タのソース、ドレイン接合部における空乏層幅の関係を
示す図である。
【図6】本発明のMOSトランジスタの電流電圧特性を
従来デバイスと比較して示す図である。
従来デバイスと比較して示す図である。
【図7】本発明の第三の実施例によるMOSトランジス
タの構造を示す図である。
タの構造を示す図である。
11…p型Si基板、12…ソース層、13…ドレイン
層、14…ゲート酸化膜、15…ポリシリコンゲート
層、16…薄いトンネル酸化膜、17…ソース、ドレイ
ン部が形成される浅溝。
層、14…ゲート酸化膜、15…ポリシリコンゲート
層、16…薄いトンネル酸化膜、17…ソース、ドレイ
ン部が形成される浅溝。
Claims (3)
- 【請求項1】半導体基板の第1導電型表面領域に形成さ
れた第2導電型のソース、ドレイン領域と該第1導電型
領域の間に、直接トンネル電流が流れうるほどに薄い絶
縁膜を有することを特徴とするMOS型半導体装置。 - 【請求項2】上記絶縁膜の厚さが5nm以下であること
を特徴とする請求項1記載のMOS型半導体装置。 - 【請求項3】上記半導体がシリコンであり、上記の絶縁
膜がシリコンの酸化膜であることを特徴とする請求項1
または請求項2記載のMOS型半導体装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24295392A JPH0697435A (ja) | 1992-09-11 | 1992-09-11 | Mos型半導体装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24295392A JPH0697435A (ja) | 1992-09-11 | 1992-09-11 | Mos型半導体装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0697435A true JPH0697435A (ja) | 1994-04-08 |
Family
ID=17096686
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP24295392A Pending JPH0697435A (ja) | 1992-09-11 | 1992-09-11 | Mos型半導体装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0697435A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1997048135A1 (fr) * | 1996-06-14 | 1997-12-18 | Commissariat A L'energie Atomique | Transistor mos a puits quantique et procedes de fabrication de celui-ci |
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-
1992
- 1992-09-11 JP JP24295392A patent/JPH0697435A/ja active Pending
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