JPH069728A - 金属含有樹脂の製造方法 - Google Patents

金属含有樹脂の製造方法

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JPH069728A
JPH069728A JP16633592A JP16633592A JPH069728A JP H069728 A JPH069728 A JP H069728A JP 16633592 A JP16633592 A JP 16633592A JP 16633592 A JP16633592 A JP 16633592A JP H069728 A JPH069728 A JP H069728A
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JP
Japan
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meth
monomer component
acrylate
metal
resin
Prior art date
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Pending
Application number
JP16633592A
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English (en)
Inventor
Takashi Maeda
貴史 前田
Keiji Tokumura
啓爾 徳村
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NIPPON HIKYUMEN LENS KK
Original Assignee
NIPPON HIKYUMEN LENS KK
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  • Optical Filters (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Polymerisation Methods In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】透明性に優れ、吸光度が大きく、カラーフィル
ターなどとしても使用できる樹脂を提供することを主な
目的とする。 【構成】1.下記の成分を反応させることを特徴とする
金属含有樹脂の製造方法; (a)(メタ)アクリル酸アルキルを30%以上含む第
1モノマー成分70〜90%、(b)エステル基内に−
OHおよび/または−O−を有する(メタ)アクリル酸
エステルおよびアクリロニトリルの少なくとも1種から
なる第2モノマー成分5〜15%、(c)ビニルシラン
5〜15%および(d)金属化合物0.1〜1.0%。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、金属含有樹脂の製造方
法に関する。
【0002】本明細書において、“%”および“部”と
あるのは、それぞれ“重量%”および“重量部”を意味
するものとする。
【0003】
【従来技術とその問題点】従来金属を透明樹脂中に導入
する方法として、(メタ)アクリル酸エステルに金属塩
を添加して重合させる方法、金属化合物の存在下に(メ
タ)アクリル酸エステルを重合させる方法、分子内に極
性基を有するモノマーに金属塩を加えて重合させる方法
などが知られている。しかしながら、これらの方法で
は、少量の金属が導入されるのみなので、得られる樹脂
の吸光度は小さく、例えばカラーフィルターなどとして
は使用できない。また、樹脂の透明も低いという欠点が
ある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明は、透
明性に優れ、吸光度が大きく、カラーフィルターなどと
しても使用できる樹脂を提供することを主な目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記の如き
従来技術の問題点に鑑みて研究を進めた結果、金属化合
物の存在下に特定の2種の(メタ)アクリル酸エステル
とビニルシランとを共重合させる場合には、上記の目的
を達成し得ることを見出した。
【0006】即ち、本発明は、下記の金属含有樹脂の製
造方法を提供するものである: 1.下記の成分を反応させることを特徴とする金属含有
樹脂の製造方法; (a)(メタ)アクリル酸アルキルを30%以上含む第
1モノマー成分70〜90%、(b)エステル基内に−
OHおよび/または−O−を有する(メタ)アクリル酸
エステルおよびアクリロニトリルの少なくとも1種から
なる第2モノマー成分5〜15%、(c)ビニルシラン
5〜15%および(d)金属化合物0.1〜1.0%。
【0007】以下本願発明で使用する各成分について詳
細に説明する。
【0008】(a)第1モノマー成分 この第1モノマー成分は、(メタ)アクリル酸アルキル
を30%以上含むことを必須とする。(メタ)アクリル
酸アルキルとしては、(メタ)アクリル酸メチル、(メ
タ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸ブチルなど
の直鎖状アルキル基を有するものが例示される。第1モ
ノマー成分は、その全重量の70%を超えない範囲で、
(メタ)アクリル酸アルキルおよび下記の第2モノマー
成分と共重合し得るモノマーを併用しても良い。この様
な共重合可能なモノマーとしては、アクリロニトリル、
スチレン、(メタ)アクリル酸シクロヘキシルなどが例
示される。さらに、第1モノマー成分は、その全重量の
30%を超えない範囲で、上記の(メタ)アクリル酸ア
ルキルの重合体を含有していても良い。キャスト重合を
行なう場合には、生成物中に発泡による気泡が形成され
ることがあるが、この様な重合体を併用することによ
り、気泡の形成を防止することができる。
【0009】(b)第2モノマー成分 第2モノマー成分は、エステル基内に−OHおよび/ま
たは−O−を有する(メタ)アクリル酸エステルおよび
アクリロニトリルの少なくとも1種からなっている。エ
ステル基内に−OHおよび/または−O−を有する(メ
タ)アクリル酸エステルとしては、(メタ)アクリル酸
2−ヒドロキシエチル、(メタ)アクリル酸2−ヒドロ
キシプロピル、(メタ)アクリル酸テトラヒドロフルフ
リル、グリシジル(メタ)アクリレートなどが例示され
る。これらの中では、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキ
シエチルが最も好ましい。
【0010】(c)ビニルシラン ビニルシランとしては、一般式R1 Si(OR2 3
表わされる化合物およびその部分加水分解物を使用す
る。一般式中の置換基R1 およびR2 としては、下記の
如きものが例示される。
【0011】 2 :CH3 −、CH3 CH2 −、CH3 OCH2 CH
2 − ビニルシランとしては、上記一般式において、R1 がC
2 =CH−であり、且つR2 がCH3 −である化合
物、即ち、ビニルトリメトキシランがより好ましい。
【0012】(d)金属化合物 金属化合物としては、CuCl2 、CuCl、CuCH
3 CO2 、Cu(CH3 CO2 2 、Cu(OH)2
ZnCl2 、TiCl2 、アセチルアセト金属錯体化合
物(金属としてはAl、Co、Ni、Cr、Ce、Ag
など)などが例示される。
【0013】これらの金属化合物は、重合反応時に金属
イオンの形態で触媒的な働きをするのみならず、形成さ
れた樹脂を金属の種類に応じて着色させる。従って、使
用する金属化合物を選択することにより、樹脂は、特定
の波長を吸収する着色フィルターとしての使用が可能と
なる。
【0014】本発明は、通常の塊状重合法或いは溶液重
合法により実施できる。即ち、常法に従って、所定量の
各成分を混合し、公知の重合開始剤(有機過酸化物、ア
ゾ化合物など)の存在下に必要ならば混合物を加熱する
ことにより、所望の重合体を得る。
【0015】
【発明の効果】本発明によれば、従来に比してより多量
の金属が導入された透明なアクリル系樹脂が得られる。
また、使用する金属化合物を選択することにより、所望
の色に着色された樹脂が得られるので、これは特定の波
長の光を吸収する着色フィルターとして有用である。
【0016】
【実施例】以下に実施例を示し、本発明の特徴とすると
ころをより一層明確にする。
【0017】実施例1 メタクリル酸2−ヒドロキシエチル(第2モノマー成
分)12部およびビニルトリメトキシシラン(ビニルシ
ラン)14部に塩化第2銅水和物(金属化合物)1.3
部を加え、混合した後、さらに過酸化ベンゾイル0.7
部およびアクリル樹脂液(第1モノマー成分);商標
“アクリルシラップ”、三菱レーヨン(株)製;メチル
メタクリレート中にポリメチルメタクリレート30%を
含む)74部を加えて混合し、2枚にガラス板に挟まれ
た空間に流し込み、90℃で30分間重合させて、直径
30mm×厚さ2mmのキャスト樹脂板を得た。
【0018】得られたキャスト板は、透明で緑色を呈し
ており、T=9%/670nm(透過/吸収)の分光特
性を示した。
【0019】比較例1 アクリル樹脂液(商標“アクリルシラップ”、三菱レー
ヨン(株)製;メチルメタクリレート中にポリメチルメ
タクリレート30%を含む)90部、メタクリル酸10
部および塩化第2銅2水和物0.1部からなる混合物を
実施例1と同様にしてキャスト重合して、薄く緑色に着
色した半透明のキャスト樹脂板を得た。 実験例1 実施例1および比較例1で得られた2種のキャスト板の
各波長における光透過率を測定した。図1にその結果を
示す。
【0020】実施例1によるキャスト板は、曲線1とし
て示すように、700nm近傍において極めて顕著な光
吸収を示すので、フィルターとして有用である。
【0021】これに対し、比較例1によるキャスト板
は、曲線2として示すように、あまり顕著な光吸収を示
さない。
【0022】これら2種のキャスト板の光吸収特性の差
異は、銅含有量の相違によるものと推測される。
【0023】実施例2〜11 第2モノマー成分、ビニルシランおよび金属化合物とし
て下記第1表に示すものを使用する以外は実施例1と同
様にしてキャスト板を得た。
【0024】第2表に得られたキャスト板の光学的特性
を示す。
【0025】なお、第1表および第2表には、実施例1
の結果をも併せて示す。
【0026】 第 1 表 第2モノマー ビニルシラン 金属化合物 実施例 1 2−HEMA BTMS CuCl2 ・H2 O 2 アクリル酸テトラ BTMS CuCl2 ・H2 O フルフリル 3 アクリルニトリル BTMS CuCl2 ・H2 O 4 2−HEMA BTES CuCl2 ・H2 O 5 2−HEMA BIMES CuCl2 ・H2 O 6 2−HEMA MPTMS CuCl2 ・H2 O 7 2−HEMA BTMS CuCl 8 2−HEMA BTMS 酢酸銅 9 2−HEMA BTMS Cu(OH2 ) 10 2−HEMA BTMS アセチルアセトンCo 11 2−HEMA BTMS ZnCl2 注;BTMS…ビニルトリメトキシラン BTES…ビニルトリエトキシラン BTMES…ビニル−トリ(2−メトキシエトキ)シラ
ン MPTMS…γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシ
シラン 2−HEMA…メタクリル酸2−ヒドロキシエチル 第 2 表実施例 透 明 性 透過%/波長(吸収;nm) 1 良 好 9/670 2 良 好 31/679 3 良 好 62/680 4 良 好 19/685 5 良 好 38/687 6 良 好 19/684 7 良 好 17/684 8 良 好 27/679 9 良 好 25/680 10 良 好 28/600 11 良 好 吸収無し 実施例12 下記の原料をフラスコに入れ、フラスコ内部を窒素によ
り置換し、80℃で加熱して、緑色に着色した透明な溶
液を得た。この溶液をガラス板上に流して、透明なフィ
ルムを形成し、その分光特性を調べたところ、T=18
%/671nm(透過/吸収)の吸収を示した。
【0027】 メチルメタクリレート 90g メタクリル酸2−ヒドロキシエチル 6g ビニルトリメトキシラン 7g AIBN 0.4g 酢酸銅 0.5g MEK 80g 実施例13 フラスコ中に収容した0.02NHCl水溶液2.6g
とイソプロパノール20gの混合液にビニルトリメトキ
シシラン7gを滴下し、1時間撹拌した後、下記の原料
を順次添加し、フラスコ内部を窒素により置換し、80
℃で加熱して、透明な溶液を得た。この溶液をガラス板
上に流して、透明なフィルムを形成し、その分光特性を
調べたところ、T=60%/850nm(透過/吸収)
の吸収を示した。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1および比較例1で得られた2種のキャ
スト板の各波長における光透過率を示すグラフである。
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08L 33/10 LHU 7921−4J 43/04 LKA 7921−4J G02B 1/04 7132−2K 5/22 7348−2K

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記の成分を反応させることを特徴とする
    金属含有樹脂の製造方法; (a)(メタ)アクリル酸アルキルを30%以上含む第
    1モノマー成分70〜90%、(b)エステル基内に−
    OHおよび/または−O−を有する(メタ)アクリル酸
    エステルおよびアクリロニトリルの少なくとも1種から
    なる第2モノマー成分5〜15%、(c)ビニルシラン
    5〜15%および(d)金属化合物0.1〜1.0%。
JP16633592A 1992-06-24 1992-06-24 金属含有樹脂の製造方法 Pending JPH069728A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07258311A (ja) * 1994-03-23 1995-10-09 Sanyo Chem Ind Ltd 硬化性組成物
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WO2013021631A1 (ja) * 2011-08-11 2013-02-14 日本曹達株式会社 有機無機複合体及びその形成用組成物
JPWO2014010217A1 (ja) * 2012-07-10 2016-06-20 日本曹達株式会社 有機無機複合体及びその形成用組成物

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