JPH069718Y2 - 鍛造機のつかみダイス - Google Patents

鍛造機のつかみダイス

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JPH069718Y2
JPH069718Y2 JP1986010077U JP1007786U JPH069718Y2 JP H069718 Y2 JPH069718 Y2 JP H069718Y2 JP 1986010077 U JP1986010077 U JP 1986010077U JP 1007786 U JP1007786 U JP 1007786U JP H069718 Y2 JPH069718 Y2 JP H069718Y2
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gripping
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cast metal
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攝夫 桜井
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は鍛造機のつかみダイスに係り、さらに詳しくは
型割れや型変形が少なく、耐久性の優れた鍛造機のつか
みダイスに関するものである。
〔従来の技術〕
二分割されて成るつかみダイスの対向した分割面に刻設
したつかみ部に棒状の被成型体の胴部を挾着し、被成型
体の頭部を滑りダイスにより鍛圧して据込み加工を行う
鍛造機のつかみダイスは、従来一般に炭素工具鋼やタン
グステンクロム工具鋼等で成るダイス基体の分割面に所
定の形状のつかみ部を刻設したものであつたが、生産性
の向上のため被成型体の両端を同時に据込み加工できる
両端鍛造機に上記工具鋼単体のつかみダイスを使用する
場合、被成型体の一端を個々に据込み加工する鍛造機に
比し、その鍛圧力および衝撃力は倍加するためつかみダ
イスの耐久性が著しく低下するという問題があつた。
このため本願出願人は両端鍛造機に用いるつかみダイス
の耐久性を向上するため、実願昭53−112276号(実開
昭55−28099号)においてダイス鋼から成るダイス基
体に超硬合金から成るつかみ部を焼きばめ、圧入等の適
宜手段で位置ずれしないように緊着固定した二重構造の
つかみダイスを提案した。
〔考案が解決しようとする問題点〕
しかしながら両端鍛造機の加工速度が近年益々高速化す
るにつれ、前記二重構造のつかみダイスでもなお耐久性
に満足すべき結果が得られないという問題が発生した。
本考案は上記実情に鑑みて種々研究の結果創案されたも
のであつて、その目的とするところは高速化された両端
鍛造機に使用してもなお大数量の製品の加工に耐え、大
巾の生産費の低下と生産能率の向上を達成し得る鍛造機
におけるつかみダイスを提供せんとするものである。
〔問題点を解決するための手段〕
本考案によれば、二分割されて成るつかみダイスの対向
した分割面に刻設したつかみ部に被成形体を挟着し、滑
りダイスにて据込み加工する鍛造機のつかみダイスにお
いて、上記つかみダイスを、工具鋼から成るつかみダイ
ス基体と、超硬合金から成るつかみ部と、前記つかみダ
イス基体とつかみ部との間に介在する鋳込み金属層とか
ら成る三重構造とし、前記鋳込み金属層は、前記つかみ
部に発生する応力分布に応じた層厚を有することを特徴
とする鍛造機のつかみダイスが得られる。
〔作用〕
このため本考案に掛かるつかみダイスでは、つかみダイ
スのつかみ部に作用する大きな圧縮力と衝撃力はつかみ
部とつかみダイス基体との間に介在する鋳込み金属層に
よつて吸収分散され、つかみダイスの耐久性が格段に向
上される。
〔実施例〕
以下本考案を図示の実施例に基いて詳細に説明する。
第1図は基本的な本考案のつかみダイスの正面図、第2
図は同ダイスの分割面を示す側面図であつて、図に示す
ごとく、短軸円柱状のつかみダイス1は直径線上で2分
割された一対の半円柱状の分割体1a、1aで成り、該
つかみダイス1の周側面には分割面2を通る軸方向の縦
溝3,3と周方向の環状溝4とが形成されている。つか
みダイス1は円柱状の外域を構成する工具鋼から成るつ
かみダイス基体5と、分割面2の中心部に位置する超硬
合金から成るつかみ部6と、前記つかみダイス基体5と
つかみ部6との間に介在する鋳込み金属層7との三重構
造で構成されている。
第1図および第2図に例示した基本的なつかみダイスで
は、つかみダイス1の円柱状の外周に対してつかみ部6
および鋳込み金属層7は同心円状に形成され、つかみ部
6には棒状の被成型体の胴部を挾着し、当該ダイスの両
端面から突出した両端部を滑りダイスで鍛圧して球状頭
部を成型する割型8が刻設されている。
鋳込み金属層7は、例えば鋳鉄,銅,黄銅等を材質とす
るもので、つかみダイス基体5に形成した空間内部に超
硬合金で成るつかみ部6を適当な治具を用いて同心的に
保持し、間隙に鉄系あるいは非鉄系の溶融金属を流込ん
で凝固させたもので、かくして基体5とつかみ部6との
間に中間層が介在されてつかみダイス1は工具鋼から成
るつかみダイス基体5と、超硬合金から成るつかみ部6
と、中間の鋳込み金属層7とから成る三重構造が完成す
る。
第3図および第4図はつかみ部6の外周形状が異る他の
実施例を示すもので、第3図のつかみ部6は分割面2の
方向を短径とした長円形、第4図のつかみ部6は分割面
2で接した双眼形で、これを取巻く鋳込み金属層7も等
厚でつかみ部6の外形と相似形に形成されている。この
他つかみ部6の外周は多角形状でもよく、また鋳込み金
属層の厚さは等厚でなく、つかみ部6に発生する応力分
布の大小に応じて層厚を変えてもよい。鋳込み金属層7
は、緩衝材となるもので、つかみダイス基体5とつかみ
部6とに固着されることにより、鍛造作業時につかみ部
6に発生する衝撃や振動を緩和させる。
即ち、つかみ部6の外周形状、鋳込み金属層7の材質、
層厚等は被成型体の材質、大小、形状の複雑さ、鍛造機
械の加圧力、成型速度等を考慮して最も適当なものが選
択される。但し、鋳鉄を鋳込んで鋳込み金属層7とする
場合には、つかみダイス基体5とつかみ部6とが鋳鉄に
固着されるように構造を工夫する必要がある。
叙上のつかみダイス1は、各分割体1aを第5図に示す
鍛造機10の対向する各挾着ヘツド11先端の凹面をな
すダイス装着部12内面の図示しない環状凸起にダイス
周側面の環状溝4を嵌合し、同周側面の縦溝3に取着部
材13を嵌着し、両分割面2を対向させてダイス装着部
12に各分割体1aを取着する。そして対向する各挾着
ヘツド11をラム14にて近接前進させてダイス1のつ
かみ部6に被成型体の胴部を緊持させる。ついでつかみ
ダイス1の軸心延長線上に対設された各滑りダイス15
をラム16にて近接前進させて、つかみダイス1の両端
面から突出した両端部を鍛圧して両端の球状頭部を同時
に成型する。しかる後両挾着ヘツド11を後退させてつ
かみダイス1を分離し成型品を取出し一工程が終了す
る。
上記一工程は殆んど瞬時に行われ、この時被成型体は両
端を同時に据込み加工されるためつかみダイス1のつか
み部6には大きな圧縮力と衝撃力が作用するが、この圧
縮力と衝撃力は鋳込み金属層7によつて吸収分散されて
つかみ部6の型割れや型変形が防止され、つかみダイス
1の耐久性を格段に向上することができる。
実験によれば、前記ダイス鋼から成るダイス基体に超硬
合金から成るつかみ部を緊着固定した二重構造のつかみ
ダイスでは両頭の亜鈴状成型品を据込み加工した場合、
約30万個で型割れが発生したのに対し、本考案の三重
構造のつかみダイスでは約100万個の亜鈴状成型品の
据込み加工の末型割れが発生したという好成績を収め
た。
〔考案の効果〕
以上詳述したように本考案によれば、二分割されて成る
つかみダイスの対向した分割面に刻設したつかみ部に被
成型体を挾着し、滑りダイスにて据込み加工する鍛造機
のつかみダイスにおいて、上記つかみダイスを、工具鋼
から成るつかみダイス基体と、超硬合金から成るつかみ
部と、前記つかみダイス基体とつかみ部との間に介在す
る鋳込み金属層とから成る三重構造としたため、高速、
高鍛圧力の鍛造機において、つかみダイスのつかみ部に
作用する大きな圧縮力と衝撃力はつかみ部とつかみダイ
ス基体との間に介在する鋳込み金属層によつて吸収分散
されるため、従来のつかみダイスに比し格段に大数量の
製品の加工に耐え、大巾の生産費の低下と生産能率の向
上を達成し得るという極めて有用な実用的効果を奏する
ものである。
なお本考案のつかみダイスは一端づつ据込み加工する鍛
造機に用いれば一層長期の耐久性を発揮することは云う
までもない。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の実施例を示すもので、第1図は基本的な
実施例の正面図、第2図は同実施例の分割面を示す側面
図、第3図および第4図は夫々別の実施例の正面図、第
5図は鍛造機につかみダイスを装着した状態の斜視図で
ある。 1…つかみダイス、2…分割面、5…つかみダイス基
体、6…つかみ部、7…鋳込み金属層、10…鍛造機。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】二分割されて成るつかみダイスの対向した
    分割面に刻設したつかみ部に被成形体を挟着し、滑りダ
    イスにて据込み加工する鍛造機のつかみダイスにおい
    て、 上記つかみダイスを、工具鋼から成るつかみダイス基体
    と、 超硬合金から成るつかみ部と、 前記つかみダイス基体とつかみ部との間に介在する鋳込
    み金属層と から成る三重構造とし、 前記鋳込み金属層は、前記つかみ部に発生する応力分布
    に応じた層厚を有することを特徴とする鍛造機のつかみ
    ダイス。
JP1986010077U 1986-01-27 1986-01-27 鍛造機のつかみダイス Expired - Lifetime JPH069718Y2 (ja)

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