JPH0696612A - 照明器具 - Google Patents

照明器具

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JPH0696612A
JPH0696612A JP3892293A JP3892293A JPH0696612A JP H0696612 A JPH0696612 A JP H0696612A JP 3892293 A JP3892293 A JP 3892293A JP 3892293 A JP3892293 A JP 3892293A JP H0696612 A JPH0696612 A JP H0696612A
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JP
Japan
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fixture
mounting
locking
ceiling
hook ceiling
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP3892293A
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English (en)
Inventor
Atsushi Sugita
篤 杉田
Bunji Iwasaki
文次 岩崎
Ryoichi Komai
亮一 駒井
Keiichi Shimizu
圭一 清水
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Toshiba Lighting and Technology Corp
Original Assignee
Toshiba Lighting and Technology Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 突出高さの低い引掛シーリング42a 、突出高
さの低い引掛シーリングのいずれにも、取付体11によ
り、器具本体1を取付ける。器具取付前に取付体11を引
掛シーリング42a の高さに予め対応させる。器具取付時
に、器具本体1の取付高さを間違えずに、所定高さ位置
に取付ける。 【構成】 取付体11は、筒部12を設ける。筒部12の内側
に、引掛シーリング42aに取付ける取付板13を設ける。
筒部12の外側に器具本体1を支持する本体支持部14a ,
14b を設ける。筒部12の一端部から取付板13までの距離
を、突出高さの低い引掛シーリング42a の高さ寸法に対
応して設ける。筒部12の他端部から取付板13までの距離
を、突出高さの高い引掛シーリングの高さ寸法に対応し
て設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、天井面等の器具取付面
に直付けする照明器具に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、器具本体を天井面等の器具取付面
に直付けする場合、器具取付面に予め設置されている引
掛シーリングに、器具本体の中央部に設けた取付構造部
分を係着させて、器具本体を器具取付面に取付けるよう
にしている。
【0003】ところで、引掛シーリングには、角型、丸
型、埋込型等の種類があり、その種類によって高さが異
なる。
【0004】このように、引掛シーリングの高さが異な
ると、取付時に、違った高さの引掛シーリングに対応し
た照明器具であった場合、例えば引掛シーリングの高さ
が高いと、器具本体と器具取付面との間に大きな隙間が
生じ、一方、引掛シーリングの高さが低いと、器具本体
を器具取付面に接合した状態でも取付構造部分が引掛シ
ーリングに係合しないなどの不都合がある。
【0005】そこで、従来、引掛シーリングの高さに対
応するために、両側面に上下2段の溝部を設けた取付体
を用い、この取付体を引掛シーリングと器具本体との間
に介在させることにより対応するようにした照明器具が
ある。これは、引掛シーリングに取付体を取付け、器具
本体に設けた取付孔を取付体の外側に合わせて押し上
げ、取付孔の内側面から弾性的に突設された係止片を溝
部に係合させるのであるが、その際、引掛シーリングが
低い場合には係止片を下側の溝部に嵌合させ、逆に、高
い場合には係止片を下側の溝部に嵌合させた後さらに押
し上げて上側の溝部に嵌合させるようにし、器具本体を
器具取付面に対して一定高さ位置に取付けられるように
している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の照明器
具では、引掛シーリングの高さが高い場合には、取付体
の下側の溝部に器具本体の係止片を嵌合させた後さらに
押し上げて上側の溝部に嵌合させなければならず、施工
者は下側の溝部に嵌合させた段階で取付け完了したもの
と勘違いしやすい。
【0007】また、器具本体を取外す場合には、解除機
構の解除ボタンを操作して係止片を取付孔の内側面から
退避させて取付体の溝部との嵌合を解除させるが、この
解除機構は解除ボタンを必要とするなど部品点数が多く
複雑であり、組立性が悪い問題を有している。
【0008】さらに、器具本体を取付体に対して押し上
げて取付ける際、器具本体を傾いて取付けると、一方の
係止片が取付体の溝部に係止しても他方の係止片が取付
体の溝部に係止されず、完全な取付けが行なわれないま
ま天井に固定されてしまう問題を有している。
【0009】本発明の照明器具は、このような点に鑑み
てなされたもので、器具取付前に取付体を引掛シーリン
グの高さに予め対応させることにより、器具取付時に、
器具本体の取付高さを間違えずに、所定高さ位置に取付
けできるようにすることを目的とする。また、器具本体
を取外すための解除構造を簡単にし、組立性を向上させ
ることを目的とする。さらに、取付体に対して器具本体
を確実に取付けられるようにし、安全性を向上させるこ
とを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
器具取付面に設置された突出高さの低い引掛シーリング
および突出高さの高い引掛シーリングのいずれかに、取
付体を介して器具本体を取付ける照明器具において、前
記器具本体は、前記取付体を嵌合する開口部を設け、前
記取付体は、前記器具本体の開口部に嵌合するとともに
前記引掛シーリングの周囲に配設される筒部と、この筒
部の内側に設けられ引掛シーリングに取付ける取付板
と、筒部の外側の各端部から所定距離位置にそれぞれ設
けられ前記器具本体の開口部の縁部を支持する本体支持
部とを備え、前記筒部の一端部から取付板までの距離を
前記突出高さの低い引掛シーリングの高さ寸法に対応し
て設けるとともに、筒部の他端部から取付板までの距離
を突出高さの高い引掛シーリングの高さ寸法に対応して
設けたものである。
【0011】請求項2記載の発明は、器具取付面に設置
された引掛シーリングに、取付体を介して器具本体を取
付ける照明器具において、前記取付体は、前記引掛シー
リングに接続されるシーリング接続部と、前記器具本体
を取付ける本体取付部とを備え、そのシーリング接続部
と本体取付部との相対位置を引掛シーリングの高さ方向
に可変設定可能に設けたものである。
【0012】請求項3記載の発明は、器具取付面に設置
された引掛シーリングに、取付体を介して器具本体を取
付ける照明器具において、前記取付体は、前記引掛シー
リングに接続されるシーリング接続部と、前記器具本体
を取付ける本体取付部とを備え、シーリング接続部と本
体取付部とを引掛シーリングの高さ方向に伸縮自在に設
け、かつ、その伸長方向に付勢するスプリングを設ける
とともに収縮状態で係脱可能に係止する係止部を設けた
ものである。
【0013】請求項4記載の発明は、器具取付面に設置
された引掛シーリングに、取付体を介して器具本体を取
付ける照明器具において、前記取付体は、引掛シーリン
グ取付方向と直交する側面から少なくとも一対の係止片
を外方に付勢状態で摺動可能に突設し、この各係止片か
ら取付体の下方へ突出する一対の係止解除片を延設し、
前記器具本体は、上方に開口部を有するとともに内側面
に前記係止片が係止される係止溝を有しかつ下方に前記
一対の係止解除片が挿通する挿通孔を有する取付体収納
部を設けたものである。
【0014】請求項5記載の発明は、器具取付面に設置
された引掛シーリングに、取付体を介して器具本体を取
付ける照明器具において、前記取付体は、引掛シーリン
グ取付方向と直交する側面から少なくとも一対の係止片
を外方に付勢状態で摺動可能に突設し、この各係止片の
摺動移動を同一距離に連動させる連動機構を設け、前記
器具本体は、上方に開口部を有するとともに内側面に前
記係止片が係止される係止溝を有する取付体収納部を設
けたものである。
【0015】請求項6記載の発明は、器具取付面に設置
された引掛シーリングに、取付体を介して器具本体を取
付ける照明器具において、前記取付体は、引掛シーリン
グ取付方向と直交する側面から少なくとも一対の係止片
を外方に付勢状態で摺動可能に突設し、この各係止片か
ら取付体の下方へ突出する一対の係止解除片を延設する
とともに、各係止片の摺動移動を同一距離に連動させる
連動機構を設け、前記器具本体は、上方に開口部を有す
るとともに内側面に前記係止片が係止される係止溝を有
しかつ下方に前記一対の係止解除片が挿通する挿通孔を
有する取付体収納部を設けたものである。
【0016】
【作用】請求項1記載の発明では、突出高さの低い引掛
シーリングに取付ける場合には、その引掛シーリングの
突出高さに筒部内の取付板までの距離が対応した筒部の
一端部を器具本体の開口部に嵌合し、また、突出高さの
高い引掛シーリングに取付ける場合には、その引掛シー
リングの突出高さに筒部内の取付板までの距離が対応し
た筒部の他端部を器具本体の開口部に嵌合する。そし
て、器具取付時に、器具本体の開口部に嵌合した筒部の
端部を引掛シーリングの外側に配設すれば、その引掛シ
ーリングの突出高さに筒部内の取付板までの距離が対応
しているために、引掛シーリングに取付板を取付けら
れ、器具本体を所定高さに支持する。
【0017】請求項2記載の発明では、突出高さの低い
引掛シーリングに取付ける場合には、取付体のシーリン
グ接続部と本体取付部との相対位置を伸ばし、また、突
出高さの高い引掛シーリングに取付ける場合には、取付
体のシーリング接続部と本体取付部との相対位置を縮め
る。そして、器具取付時に、取付体のシーリング接続部
を引掛シーリングに接続するとともに、取付体の本体取
付部に器具本体を取付ければ、その引掛シーリングの突
出高さに対応して取付体の高さが可変設定されているた
めに、器具本体を所定高さに支持する。
【0018】請求項3記載の発明では、取付体が、シー
リング接続部と本体取付部とを引掛シーリングの高さに
応じて伸縮自在とするとともに、収縮状態を保持する係
止部の係止を解除すればスプリングの付勢によりワンタ
ッチで収縮状態から伸長状態に可変させることができ
る。そして、突出高さの低い引掛シーリングに取付ける
場合には、取付体のシーリング接続部と本体取付部との
相対位置を伸ばし、また、突出高さの高い引掛シーリン
グに取付ける場合には、取付体のシーリング接続部と本
体取付部との相対位置を縮める。また、器具取付時に、
取付体のシーリング接続部を引掛シーリングに接続する
とともに、取付体の本体取付部に器具本体を取付けれ
ば、その引掛シーリングの突出高さに対応して取付体の
高さが可変設定されているために、器具本体を所定高さ
に支持する。
【0019】請求項4記載の発明では、引掛シーリング
に取付けた取付体に取付体収納部を嵌合して器具本体を
取付けると、取付体収納部内の係止溝に取付体の少なく
とも一対の係止片が弾性的に係合して器具本体が支持さ
れる。取付体の下面から突出する各係止片の係止解除片
は取付体収納部の挿通孔を通じて突出する。そして、器
具本体を取り外す場合には、挿通孔から突出する各係止
解除片を操作して、各係止片を取付体の内方に後退させ
ることにより、係止片による係止が解除された器具本体
を取付体に対して取外せる。
【0020】請求項5記載の発明では、引掛シーリング
に取付けた取付体に取付体収納部を嵌合して器具本体を
取付けると、取付体収納部内の係止溝に取付体の少なく
とも一対の係止片が弾性的に係合して器具本体が支持さ
れる。一対の係止片は、連動機構によって同一距離だけ
連動して摺動する。そして、取付体に対して器具本体を
取付ける際、器具本体が傾いて押し上げられて、一方の
係止片が係止溝に臨んで突出係止可能な状態になって
も、他方の係止片が係止溝に臨まず取付体収納部の内壁
面に当たっている状態であれば、一方の係止片も他方の
係止片と連動して取付体の内側に引っ込んだ状態を維持
する。したがって、両係止片が対応する係止溝に臨み、
両係止片が突出係止可能でなければ外方へ摺動しないた
め、器具本体が不完全な状態で固定されるのが防止され
る。
【0021】請求項6記載の発明では、引掛シーリング
に取付けた取付体に取付体収納部を嵌合して器具本体を
取付けると、取付体収納部内の係止溝に取付体の少なく
とも一対の係止片が弾性的に係合して器具本体が支持さ
れる。取付体の下面から突出する各係止片の係止解除片
は取付体収納部の挿通孔を通じて突出する。一対の係止
片は、連動機構によって同一距離だけ連動して摺動す
る。そして、器具本体を取り外す場合には、挿通孔から
突出する各係止解除片を操作して、各係止片を取付体の
内方に後退させることにより、係止片による係止が解除
された器具本体を取付体に対して取外せる。また、取付
体に対して器具本体を取付ける際、器具本体が傾いて押
し上げられて、一方の係止片が係止溝に臨んで突出係止
可能な状態になっても、他方の係止片が係止溝に臨まず
取付体収納部の内壁面に当たっている状態であれば、一
方の係止片も他方の係止片と連動して取付体の内側に引
っ込んだ状態を維持する。したがって、両係止片が対応
する係止溝に臨み、両係止片が突出係止可能でなければ
外方へ摺動しないため、器具本体が不完全な状態で固定
されるのが防止される。
【0022】
【実施例】以下、本発明の照明器具の第1実施例の構成
を図1ないし図5を参照して説明する。
【0023】図において、1は器具本体で、この器具本
体1は、円板部2の中央部に円形の開口部3が形成され
ているとともに、円板部2の周囲にフランジ部4が形成
されている。
【0024】11は取付体で、この取付体11は、絶縁性を
有する合成樹脂製であり、両端を開口した円筒状の筒部
12と、この筒部12の内側に架設された取付板13と、筒部
12の外周面に突設された一対の本体支持部14a ,14b と
から構成されている。
【0025】筒部12は、後述する引掛シーリング42a ,
42b の外側に嵌合可能とするとともに開口部3の内側に
嵌合可能とする径寸法に形成されている。
【0026】取付板13は、長方形板状に形成され、その
両側に窓部15が形成されている。そして、取付板13は、
筒部12の一端部12a からの距離L1 が突出高さの低い種
類の引掛シーリング42a の高さ寸法に対応して配設され
ているとともに、筒部12の他端部12b からの距離L2 と
突出高さの高い種類の引掛シーリング42b の高さ寸法に
対応して配設されている。また、この取付板13には、後
述するシーリングキャップ23の一対の端子が嵌合挿通す
る挿通孔16が設けられている。
【0027】本体支持部14a ,14b は、筒部12の各端部
12a ,12b からそれぞれ内側に所定距離だけ離れた位置
にそれぞれ設けられており、器具本体1の開口部3の周
縁部下面を支持する。
【0028】また、器具本体1の下面には、一対の点灯
装置21が取付けられ、この各点灯装置21の入力側に電線
22を介してシーリングキャップ23が接続され、出力側に
電線24を介してランプソケット25が接続されている。
【0029】シーリングキャップ23の上面には、引掛シ
ーリング42a ,42b に引掛け接続される略L字状の一対
の端子23a が相対向して突設されている。
【0030】なお、図示していないが、器具本体1の下
面には、一対の環形ランプを保持するランプホルダが取
付けられている。そして、このランプホルダに保持され
た環形ランプの口金部にランプソケット25が接続される
ようになっている。
【0031】31はセードで、このセード31は、透光性を
有し、器具本体1の下面を覆って器具本体1の周縁部に
取付けられる。
【0032】次に、本実施例の作用を説明する。
【0033】天井等の器具取付面41には、図1および図
2に示すような引掛シーリング42a,42b が設置されて
いる。図1に示す引掛シーリング42a は、埋込み型で、
器具取付面41からの突出高さは低い。図2に示す引掛シ
ーリング42b は、角型あるいは丸型で、器具取付面41か
らの突出高さは高い。これらの引掛シーリング42a ,42
b の下面には、シーリングキャップ23の一対の端子23a
が挿入されるとともに所定角度回動させることにより係
着させることができる引掛孔が設けられているととも
に、この引掛孔の内側に端子23a と接続する端子が配設
されている。
【0034】そして、器具本体1を器具取付面41に取付
けるにあたり、図1に示すように、埋込み型で突出高さ
が低い引掛シーリング42a の場合には、取付体11の筒部
12の一端部12a を上面としてその一端部12a を器具本体
1の開口部3に下方から挿入し、一方の本体支持部14a
を開口部3の縁部下面に接合させる。
【0035】また、筒部12の下側からシーリングキャッ
プ23を挿入し、端子23a を取付板13の挿通孔16を通じて
取付板13の上面に突出させる。
【0036】その状態で、器具本体1を器具取付面41に
持ち上げ、引掛シーリング42a の外側に筒部12の一端部
12a を嵌合配置し、取付板13から突出する端子23a を引
掛シーリング42a の引掛孔に挿入し、取付板13の上面を
引掛シーリング42a に接合させる。さらに、シーリング
キャップ23を取付体11と一緒に所定角度回動させること
により、端子23a が引掛シーリング42a の引掛孔に係止
されるとともに引掛シーリング42a 内の端子と接続され
る。
【0037】また、器具本体1を器具取付面41に取付け
るにあたり、図2に示すように、角または丸型で突出高
さが高い引掛シーリング42b の場合には、取付体11の筒
部12の他端部12b を上面としてその他端部12b を器具本
体1の開口部3に下方から挿入し、他方の本体支持部14
b を開口部3の縁部下面に接合させる。
【0038】そして、筒部12の下側からシーリングキャ
ップ23を挿入し、端子23a を取付板13の挿通孔16を通じ
て取付板13の上面に突出させた状態で、前述のように、
引掛シーリング42b に取付ける。
【0039】また、器具本体1の下面のランプホルダに
環形ランプを取付け、この環形ランプにランプソケット
25を接続し、セード31で器具本体1の下面を覆って、こ
のセード31を器具本体1の周縁部に取付ける。
【0040】以上のように、器具取付前に、引掛シーリ
ング42a ,42b の高さに対応して取付体11を予め設定す
ることができ、器具取付時に、器具本体1の取付高さを
間違えずに、器具本体1を器具取付面41の所定高さ位置
に取付けることができる。
【0041】次に、本発明の照明器具の第2実施例の構
成を図5ないし図8を参照して説明する。
【0042】この実施例の取付体11は、下面を開口した
円筒状の上側部材51と、上面を開口した円筒状の下側部
材52とを有し、上側部材51の外側に下側部材52が嵌合
し、その嵌合状態で上下動および回動可能になってい
る。
【0043】上側部材51には、上側水平部53a 、下側水
平部53b および垂直部53c からなる略コ字状の溝部53が
形成され、また、下側部材52には溝部53に挿通するピン
54が設けられている。そして、ピン54を溝部53の垂直部
53c に嵌合すれば、上側部材51と下側部材52とによる高
さ寸法を伸縮させることができ、ピン54を水平部53a,5
3b に嵌合すれば、伸縮させたその高さ寸法に保持させ
ることができる。
【0044】また、上側部材51は、引掛シーリング42a
,42b に機械的および電気的に接続されるシーリング
接続部55として構成され、上側部材51の上面に、引掛シ
ーリング42a ,42b に引掛け接続される略L字状の一対
の端子56が突設されている。
【0045】また、下側部材52は、器具本体1を取付け
る本体取付部57として構成され、下側部材52の側面の対
称位置から係止爪58が出没可能に設けられている。この
係止爪58は、上面が略水平面に形成されているとともに
下面が傾斜面に形成され、下側部材52の下面から突出す
るリリースボタン59の押し上げ操作により、下側部材52
の内方に後退するようになっている。
【0046】さらに、下側部材52の下面には、一対の給
電部60が同心円状に設けられており、この一対の給電部
60には取付体11の内部を通じて一対の端子56が電気的に
接続されている。
【0047】なお、上側部材51には各係止爪58の位置に
対応して切欠部61が設けられている。
【0048】器具本体1の中央下面には点灯装置を内蔵
した略円錐状の台座体71が設けられ、この台座体71の上
部に取付体11の下側部材52が嵌合可能とする凹状の取付
体収納部72が器具本体1の開口部3の下方に臨んで形成
され、この取付体収納部72の側面の対称位置には、係止
爪58が係着可能とする係止溝73が形成され、また、底部
には、リリースボタン59が挿通する挿通孔74が形成され
ているとともに、一対の給電部60と接続する一対の端子
が設けられている。
【0049】また、台座体71の下面には、溝状のホルダ
取付部75が設けられ、このホルダ取付部75内には、グロ
ー点灯管76や予備灯77が接続されている。なお、ホルダ
取付部75の両側面には後述するランプホルダ78を保持す
る図示しない嵌合孔が形成されているとともに、上側面
にはランプホルダ78が電気的に接続される図示しないコ
ネクタが配設されている。また、ホルダ取付部75内に
は、取付体11のリリースボタン59が臨むようになってい
る。
【0050】ランプホルダ78は、ホルダ取付部75内に嵌
合される基部79を有し、この基部79には、グロー点灯管
76や予備灯77が挿通する挿通孔80が形成されているとと
もに、両側面にホルダ取付部75内の係合孔に着脱可能に
係着する係止爪81が設けられている。
【0051】また、基部79の両端部からアーム82が突設
され、各アーム82の先端に図示しない環形ランプを保持
するホルダ部83が設けられている。一方のホルダ部83
は、環形ランプの口金部に接続されるソケット部として
構成される。
【0052】なお、基部79の上面にはホルダ取付部75内
のコネクタに接続される図示しないコネクタが設けられ
ており、このコネクタにはソケット部が配線接続されて
いる。
【0053】そして、器具本体1を器具取付面41に取付
けるにあたり、図5に示すように、埋込み型で突出高さ
が低い引掛シーリング42a の場合には、取付体11のピン
54を溝部53の下側水平部53b に嵌合し、上側部材51と下
側部材52とによる高さ寸法を延ばした状態に保持させ
る。
【0054】この取付体11を引掛シーリング42a に接続
する。すなわち、一対の端子56を引掛シーリング42a の
下面の一対の引掛孔91に挿入するとともに所定角度回動
させる。
【0055】また、器具本体1を器具取付面41に取付け
るにあたり、図6に示すように、角または丸型で突出高
さが高い引掛シーリング42b の場合には、取付体11のピ
ン54を溝部53の上側水平部53a に嵌合し、上側部材51と
下側部材52とによる高さ寸法を縮めた状態に保持させ
る。そして、前述と同様に、この取付体11を引掛シーリ
ング42a に接続する。
【0056】器具本体1の取付体収納部72を取付体11の
下側に合わせて押し上げることにより、係止溝73に係止
爪58が係合し、器具本体1が器具取付面41に支持され
る。この状態で、取付体11の給電部60と取付体収納部72
内の端子とが接続する。
【0057】環形ランプを取付けたランプホルダ78をホ
ルダ取付部75に下方から嵌合係止させる。これにより、
ランプホルダ78のコネクタがホルダ取付部75のコネクタ
に接続される。
【0058】セード31で器具本体1の下面を覆って、こ
のセード31を器具本体1の周縁部に取付ける。
【0059】以上のように、器具取付前に、引掛シーリ
ング42a ,42b の高さに対応して取付体11を予め設定す
ることができ、器具取付時に、器具本体1の取付高さを
間違えずに、器具本体1を器具取付面41の所定高さ位置
に取付けることができる。
【0060】次に、本発明の照明器具の第3実施例の構
成を図9ないし図12を参照して説明する。
【0061】この実施例の取付体11は、両側面が平面状
でかつ両端面が円弧面状の水平断面略小判形に形成され
ており、シーリング接続部55と本体取付部57とを引掛シ
ーリング42a ,42b の高さに応じて上下方向2段に伸縮
自在とするとともにワンタッチで収縮状態から伸長状態
に可変できるようにしている。
【0062】シーリング接続部55は、下面内側を開口形
成した可動枠101 からなり、この可動枠101 の上面中央
に凹部102 が形成され、この凹部102 に連続する外縁対
称位置に取付孔103 および金具挿通孔104 がそれぞれ貫
通形成されている。そして、各取付孔103 を通じてねじ
105 とナット106 により一対の引掛金具107 が取付けら
れている。この引掛金具107 は、可動枠101 の内側下面
に接合される略L字状の取付部108 を有し、この取付部
108 の中央にねじ105 が挿通する取付孔109 が形成さ
れ、一端から金具挿通孔104 を通じて可動枠101 の上方
に突出し引掛シーリング42a ,42b に引掛け接続される
引掛片部110 が上方に折曲形成され、他端から栓刃111
が下方に折曲形成されている。
【0063】また、可動枠101 の角部には上面および側
方に開口する凹部112 が形成され、この凹部112 に引掛
シーリング42a ,42b への可動枠101 の装着状態で係脱
可能に係止する係止手段113 が取付けられる。この係止
手段113 は、凹部112 内に配置される係止部材114 およ
び解除ボタン115 、凹部112 の上面に取付けられるカバ
ー116 で構成されている。係止部材114 は、下部の弾性
片117 によって常時上方に付勢され、上面に装着回転方
向の面を傾斜面とするとともに脱落回転方向の面を垂直
面とした係止突部118 が突設され、側面に傾斜係合部11
9 が形成されている。解除ボタン115 は、可動枠101 の
側面に臨む操作部120 が形成されているとともに、係止
部材114 の傾斜係合部119 に係合する傾斜状の押動部12
1 が形成されている。カバー116 は、複数の係止爪122
を介して凹部112 の上面に取付けられ、解除ボタン115
を保持している。
【0064】そして、係止手段113 は、可動枠101 を引
掛シーリング42a ,42b の下面に合わせて装着方向に回
転させた際に係止部材114 の係止突部118 が引掛シーリ
ング42a ,42b の下面溝部に係合し、装着方向とは反対
の脱落方向への回転を規制する。解除ボタン115 の操作
部120 を可動枠101 の内方に押込み操作することによ
り、押動部121 と傾斜係合部119 との係合により係止部
材114 が下降し、可動枠101 の取外し(脱落)方向への
回動が許容される。
【0065】また、可動枠101 の両側面の中央には、下
部のみを可動枠101 に連結して上部側を可動枠101 から
分離した揺動片部123 が形成され、この揺動片部123 の
上端には係止部としての係止爪124 が外面側に突出形成
されている。揺動片部123 の外面には、下部側に取付対
象として高さの低い引掛シーリング42a の図柄125aが、
上部側に取付対象として高さの高い角型または丸型の引
掛シーリング42b の図柄125bが表示されている。
【0066】また、可動枠101 の両側面の四隅には、上
面に連通する凹状の案内溝126 が形成され、この案内溝
126 の底部に段状のストッパ部127 が形成されている。
さらに、角部対称位置に後述するボス部186 が上下方向
に移動可能に嵌合する溝部128 が形成されている。
【0067】一方、本体取付部57は、平板状の底面部材
131 と、可動枠101 を上下方向摺動可能に嵌合する筒状
の枠部材132 とから構成されている。
【0068】底面部材131 は、下面中央にガイド孔141
を有するガイド筒部142 が突出形成され、上面周縁部に
フランジ部143 が立上げ形成され、上面両側に刃受収納
部144 が突出形成され、この刃受収納部144 の底部に取
付ボス145 が突出形成されているとともに端子挿通孔14
6 が貫通形成され、上面両端に複数のガイドリブ147が
突出形成されているとともにフランジ部143 に切欠部14
8 が形成されている。さらに、底面部材131 の角部対称
位置に取付ボス149 が形成されている。
【0069】そして、底面部材131 のガイド孔141 に
は、解除ボタン151 が上方から挿入配置される。この解
除ボタン151 は、ガイド孔141 内に挿入されて下方に突
出するボタン部152 を有し、このボタン部152 の上部か
ら両端の各ガイドリブ147 の中央間に配置される一対の
アーム部153 が突出形成されている。各アーム部153 の
先端には、傾斜部154 が斜め上方に向けて形成されてい
るとともに、傾斜部154の先端にストッパ部155 が垂直
状に形成されている。また、ボタン部152 の上部には突
起156 が突出形成されており、この突起156 に可動枠10
1 との間に介在されるスプリング157 の下部が嵌合装着
される。なお、スプリング157 の上部は可動枠101 の内
側下面中央に突出形成された図示しない突起に嵌合装着
される。
【0070】また、底面部材131 の両端の各ガイドリブ
147 上に係止片161 が配置される。この係止片161 は、
先端に下面側を傾斜面とするとともに上面側を水平面と
した爪部162 が突出形成され、両側にフランジ部143 の
内縁に係合して外方への移動を規制する段部163 が突出
形成され、中央に開口部164 が形成され、爪部162 とは
反対側にスプリング嵌合部165 が形成されている。そし
て、係止片161 は、開口部164 を解除ボタン151 のスト
ッパ部155 に嵌合してガイドリブ147 上に配置され、ガ
イドリブ147 に取付けられる保持部材166 によって内外
方向にスライド可能に保持されるとともに、スプリング
嵌合部165 に嵌合されるスプリング167によって外方に
付勢される。保持部材166 は、断面略コ字状に形成さ
れ、両側にガイドリブ147 に食い付き係止するかしめ片
168 が形成されているとともに、スプリング167 の他端
を受けるスプリング受片169 が形成されている。
【0071】そして、係止片161 は、スプリング167 に
よって爪部162 が外方に突出する方向に付勢され、解除
ボタン151 の押上操作により、アーム部153 の傾斜部15
4 で開口部164 の下縁部が内方に押圧されて、爪部162
が内方に後退するようになっている。
【0072】さらに、底面部材131 の刃受収納部144 に
は刃受金具171 が取付けられる。この刃受金具171 は、
1枚の金属板から形成されており、取付ボス145 にねじ
172で取付けられる取付孔173 を有する取付部174 が形
成され、この取付部174 の両側から立ち上げられて平行
に対向された片部175 の先端上縁部に引掛金具107 の栓
刃111 を刃受する刃受部176 が形成されているととも
に、片部175 の中央下縁部に端子挿通孔146 に臨んで器
具本体1側の端子を刃受する刃受部177 が形成されてい
る。
【0073】前記枠部材132 は、両側面に横長状の窓孔
181 が形成され、両側上縁四隅部に案内溝126 に嵌合し
てストッパ部127 との当接により可動枠101 の上方への
移動を規制する係止突起182 が突出形成され、両端上縁
対称位置に上方へ移動した伸長状態で可動枠101 の上面
と略同一となる高さのガイド部183 が突出形成されてい
る。なお、両ガイド部183 間の対向間隔は、角型の引掛
けシーリング42b の横幅より大きく、埋込型の引掛けシ
ーリング42a の直径寸法よりも小さい。
【0074】また、枠部材132 の角部上縁に前記係止手
段113 が臨む切欠部184 が形成され、両端下縁部に係止
片161 が嵌合する切欠部185 が形成されている。また、
内側角部対称位置に取付ボス186 が形成されている。な
お、窓孔181 は、取付体11の伸縮位置すなわち可動枠10
1 の上下動位置に応じて図柄125a,125bのいずれか一方
が臨む大きさに形成されているとともに、可動枠101 の
係止爪124 が係合する係止孔として兼用される。
【0075】そして、取付体11を組立てるには、可動枠
101 に引掛金具107 および係止手段113 を組付け、この
可動枠101 を枠部材132 内に下方から嵌合する。底面部
材131 に解除ボタン151 、係止片161 、刃受金具171 、
スプリング157 等をそれぞれ組み付ける。底面部材131
の上に枠部材132 を組合わせ、取付ボス186 ,149 を通
じてねじ191 とナット192 により一体的に締付け固定す
る。
【0076】この取付体11の組立状態において、可動枠
101 は、案内溝126 が枠部材132 の係止突起182 に対し
て摺動して上下動可能であり、スプリング157 により上
方に付勢され、収縮時には係止爪124 が窓孔181 の縁部
に係合して止まる下側位置、伸長時には案内溝126 のス
トッパ部127 が枠部材132 の係止突起182 に当接して止
まる上側位置のいずれかに選択的に移動可能となる。ま
た、引掛金具107 の栓刃111 は刃受金具171 の刃受部17
6 間に圧入されて電気的に接続される。
【0077】そして、取付体11を引掛シーリング42a ,
42b に取付け施工する。なお、取付体11の組立後の状態
は、可動枠101 が、係止爪124 が窓孔181 の縁部に係合
して止まる収縮状態にあるものとする。
【0078】図9(b) に示すように、角型で突出高さが
高い引掛シーリング42b の場合には、取付体11は、可動
枠101 の係止爪124 が窓孔181 の縁部に係合して止まる
収縮状態にあって、窓孔181 から取付対象として対応す
る図柄125bが臨んでいるため、そのままの状態で、引掛
シーリング42b に取付ける。この取付けは、一対の引掛
金具107 を引掛シーリング42b の下面の一対の引掛孔91
に挿入するとともに所定角度回動させることにより、引
掛金具107 が引掛シーリング42b の内蔵端子に接続さ
れ、可動枠101 に設けた係止手段113 が引掛シーリング
42b に係止して脱落が防止される。
【0079】一方、図9(a) に示すように、埋込み型で
突出高さが低い引掛シーリング42aの場合には、取付体1
1の両側の窓孔181 を通じて揺動片部123 を内方に揺動
させ、係止爪124 を窓孔181 の縁部から内方に外すこと
により、スプリング157 の弾性により可動枠101 が上方
に移動し、案内溝126 のストッパ部127 が枠部材132の
係止突起182 に当接する上側位置で止まり、窓孔181 か
ら取付対象として対応する図柄125aが臨む。そして、こ
の伸長状態で、上述と同様に、取付体11を引掛シーリン
グ42a に取付ける。
【0080】次に、図12は取付体11を介して取付ける
照明器具を示し、この照明器具は基本的には図8に示す
前記実施例と同様の構造であり、器具本体1の開口部3
を通じて台座体71の取付体収納部72を取付体11に合わせ
て押し上げることにより取付体収納部72内の係止溝73に
係止片161 が係合して器具本体1が支持され、ランプホ
ルダ78がワンタッチ操作で着脱でき、器具本体1の下面
を覆ってセード31が取付けられる。
【0081】なお、取付体11に器具本体1を取付ける
と、台座体71のホルダ取付部75の中央に取付体11の解除
ボタン151 が臨むが、ホルダ取付部75に装着するランプ
ホルダ78でその解除ボタン151 を隠蔽する構造が採られ
ており、ランプホルダ78を取外さなければ器具本体1を
取外せないようして、ランプ交換時に誤操作により器具
本体1が脱落するのを防止することができる。
【0082】以上のように、取付体11は、シーリング接
続部55と本体取付部57とを引掛シーリング42a ,42b の
高さに応じて上下方向2段に伸縮自在とするとともに、
スプリング157 によりワンタッチで収縮状態から伸長状
態に可変させることができ、引掛シーリング42a ,42b
の高さに容易に対応でき、作業性の向上を図れる。
【0083】また、枠部材132 にガイド部183 を突出形
成したため、可動枠101 が下降状態のまま誤って引掛シ
ーリング42a に取付けようとしても、ガイド部183 が引
掛シーリング42a の下面に当たって引掛金具107 を引掛
シーリング42a に取付けることはできないので、誤装着
を防止することができる。
【0084】また、枠部材132 に窓孔181 を設け、取付
対象の引掛シーリング42a ,42b の図柄125a,125bが臨
むようにしたので、その図柄125a,125bを確認して引掛
シーリング42a ,42b の種類に容易に対応できる。しか
も、窓孔181 は可動枠101 の係止爪124 が係合する係止
孔として兼用することができる。
【0085】また、シーリング接続部55と本体取付部57
とが伸縮しても、引掛金具107 の栓刃111 と刃受金具17
1 の刃受部176 とが摺動して確実な電気接続を行なえ、
リード線等を用いた接続に比べ、伸縮時のリード線の引
張り、たわみ等により、リード線端子部の外れ等が起る
ことがない。
【0086】また、取付体11の下面中央に解除ボタン15
1 を設けて、この解除ボタン151 で一対の係止片161 の
係止を解除させることができ、片手で器具本体1を支え
ながら解除操作を行なうことができる。
【0087】また、刃受金具171 を1枚の金属板から形
成し、しかも、2つの刃受部176 ,177 を一体に設けた
ので、刃受金具類の部品点数を削減して簡略化すること
ができる。
【0088】また、引掛金具107 の取付部108 を可動枠
101 の内側下面に取付け、この取付部108 から引掛片部
110 を可動枠101 の上方に突出させるようにしたので、
器具本体1等の重量を取付部108 の広い面で受け、重量
のある器具本体1にも耐えうる構造にすることができ
る。
【0089】なお、スプリング157 の付勢力を係止片16
1 のスプリング167 の付勢力より弱く設定することによ
り、例えば伸長状態の取付体11を角型の引掛シーリング
42bに誤って取付けた場合でも、器具本体1を取付体11
に装着する際の押上力により、まず最初にスプリング15
7 が縮んで取付体11が収縮状態となった後にスプリング
167 が収縮して係止片161 が器具本体1側に係止させる
ことができ、取付体11および器具本体1を正しい状態に
装着することができる。
【0090】次に、本発明の照明器具の第4実施例の構
成を図13ないし図15を参照して説明する。
【0091】この実施例は、前記図9ないし図12に示
した実施例の取付体11において、係止片161 を用いた係
止および係止解除構造についての他の例を示す。
【0092】係止片161 の爪部162 とは反対側下面から
下方に係止解除片201 が延設されている。この係止解除
片201 は、係止片161 の摺動方向とは直交する平板状
で、外面側に補強リブ202 が形成されており、係止片16
1 をガイドリブ147 上に載置した際に、係止解除片201
がガイドリブ147 間を通じて底面部材131 に形成された
窓孔203 から下方に突出される。
【0093】そして、底面部材131 の両端の各ガイドリ
ブ147 上に各係止片161 を載置し、両係止片161 のスプ
リング嵌合部165 間に1つのスプリング167 を嵌合配置
し、ガイドリブ147 に1つの保持部材166 を取付けて各
係止片161 を摺動自在に保持する。
【0094】したがって、各係止片161 は、取付体11の
外側面から爪部162 が出没するように摺動可能に保持さ
れ、外方に突出するようにスプリング167 により付勢さ
れている。係止片161 がスプリング167 の付勢によって
外方に突出移動した状態では、各窓孔203 を通じて下方
に突出する各係止片161 の各係止解除片201 は窓孔203
の外側寄りに位置しており、その両係止解除片201 を摘
んで接近させるように操作することによって、各係止片
161 を取付体11の内方に後退させることができる。
【0095】なお、保持部材166 の上面にはスプリング
157 の下端を保持する保持片204 が切り起し形成されて
いる。
【0096】また、図15は取付体11を介して取付ける
照明器具を示し、この照明器具は基本的に図12に示す
実施例と同様の構造であり、器具本体1の開口部3を通
じて台座体71の取付体収納部72を取付体11に合わせて押
し上げることにより、取付体収納部72内の係止溝73に係
止片161 が弾性的に係合して器具本体1が支持され、ラ
ンプホルダ78がワンタッチ操作で着脱でき、器具本体1
の下面を覆ってセード31が取付けられる。
【0097】なお、取付体11に取付体収納部72を嵌合し
て器具本体1を取付ける際、取付体収納部72の下面の当
板205 に取付体11の下面が当接して器具本体1の押し上
げが規制させるとともに、取付体11の下面から突出する
各係止解除片201 が当板205の両側の挿通孔206 から下
方に突出する。このとき、各係止片161 が外方に突出し
て係止溝73に係止した状態にあって、各係止解除片201
は当板205 より離反した位置にある。
【0098】また、器具本体1を取外す際には、挿通孔
206 から突出する一対の係止解除片201 を摘んで接近さ
せるように操作することにより、各係止片161 を取付体
11の内方に後退させて係止溝73から係止を解除させ、取
付体11に対して器具本体1を下方に取外すことができ
る。
【0099】以上のように、係止片161 に係止解除片20
1 を設けることにより、その係止片161 を比較的軽い操
作力でもって直接移動させて係止解除を行なわせること
ができ、部品点数が少なく構造が簡単で組立性が向上す
る。
【0100】次に、本発明の照明器具の第5実施例の構
成を図16を参照して説明する。
【0101】この実施例は、図13ないし図15に示し
た実施例の取付体11において、一対の係止片161 の摺動
移動を同一距離に連動させる連動機構211 を設けたもの
である。
【0102】連動機構211 は、一対の各係止片161 の爪
部162 とは反対の端面からアーム部212 が互い違いにそ
れぞれ突出形成され、このアーム部212 の相対する内面
にラック213 が形成されている。底面部材131 の中央底
面上から台部214 を突出形成するとともにこの台部214
からピン215 を突出形成し、このピン215 に一対の係止
片161 のアーム部212 のラック213 に噛合するピニオン
ギヤ216 の中心孔217を回動可能に取り付けている。し
たがって、一対の係止片161 は、ピニオンギヤ216 を介
して同一距離だけ連動して移動する。
【0103】なお、保持部材166 の中央にはスプリング
157 が挿通する通孔218 が形成され、この通孔218 を通
じてスプリング157 の下端側の端部がピニオンギヤ216
の周縁近傍の保持孔219 に挿入固定される。スプリング
157 の上端側は可動枠101 の内側下面に回り止め結合さ
れる。そして、このスプリング157 には、ピニオンギヤ
216 に対して、係止片161 が外方に突出する方向に対応
する方向への回転付勢力を与えておく。そのため、スプ
リング157 によって、可動枠101 の伸長用および係止片
161 の突出係止用として兼用することができる。
【0104】また、取付体11に対して取付体収納部72を
合わせ、器具本体1を押し上げて取付ける際、器具本体
1が傾いて押し上げられて、一方の係止片161 が係止溝
73に臨んで突出係止可能な状態になっても、他方の係止
片161 が係止溝73に臨まず取付体収納部72の内壁面に当
たっている状態であれば、一方の係止片161 も他方の係
止片161 と連動して取付体11の内側に引っ込んだ状態を
維持する。したがって、両係止片161 が対応する係止溝
73に臨み、両係止片161 が突出係止可能でなければ外方
へ摺動しないため、器具本体1が不完全な状態で固定さ
れるのを防止することができ、安全性が向上する。
【0105】なお、取付体11の係止片161 は少なくとも
一対であればよく、3つ以上の係止片161 が連動機構21
1 によって連動する構造に設けてもよい。
【0106】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、突出高さ
の低い引掛シーリングに取付ける場合には、その引掛シ
ーリングの突出高さに筒部内の取付板までの距離が対応
した筒部の一端部を器具本体の開口部に嵌合し、また、
突出高さの高い引掛シーリングに取付ける場合には、そ
の引掛シーリングの突出高さに筒部内の取付板までの距
離が対応した筒部の他端部を器具本体の開口部に嵌合す
ることにより、器具取付前に、引掛シーリングの高さに
対応して取付体を予め設定することができるため、器具
取付時に、引掛シーリングの突出高さに筒部内の取付板
までの距離が対応しているため、器具本体の取付高さを
間違えずに、器具本体を器具取付面の所定高さ位置に取
付けることができる。
【0107】請求項2記載の発明によれば、突出高さの
低い引掛シーリングに取付ける場合には、取付体のシー
リング接続部と本体取付部との相対位置を伸ばし、ま
た、突出高さの高い引掛シーリングに取付ける場合に
は、取付体のシーリング接続部と本体取付部との相対位
置を縮めることにより、器具取付前に、引掛シーリング
の高さに対応して取付体を予め設定することができるた
め、器具取付時に、取付体のシーリング接続部を引掛シ
ーリングに接続するとともに、取付体の本体取付部に器
具本体を取付ければ、その引掛シーリングの突出高さに
対応して取付体の高さが可変設定されているために、器
具本体を所定高さに支持することができる。
【0108】請求項3記載の発明によれば、取付体のシ
ーリング接続部と本体取付部とを引掛シーリングの高さ
に応じて伸縮自在とするとともに、スプリングによりワ
ンタッチで収縮状態から伸長状態に可変させることがで
き、引掛シーリングの高さに容易に対応でき、作業性の
向上を図ることができる。そして、突出高さの低い引掛
シーリングに取付ける場合には、取付体のシーリング接
続部と本体取付部との相対位置を伸ばし、また、突出高
さの高い引掛シーリングに取付ける場合には、取付体の
シーリング接続部と本体取付部との相対位置を縮めるこ
とにより、器具取付前に、引掛シーリングの高さに対応
して取付体を予め設定することができるため、器具取付
時に、取付体のシーリング接続部を引掛シーリングに接
続するとともに、取付体の本体取付部に器具本体を取付
ければ、その引掛シーリングの突出高さに対応して取付
体の高さが可変設定されているために、器具本体を所定
高さに支持することができる。
【0109】請求項4記載の発明によれば、取付体の係
止片に係止解除片を設けたので、その係止片を比較的軽
い操作力でもって直接移動させて係止解除を行なわせる
ことができ、部品点数が少なく構造が簡単で組立性を向
上させることができる。
【0110】請求項5記載の発明によれば、一対の係止
片を連動機構によって同一距離だけ連動して摺動させる
ため、両係止片が対応する係止溝に臨み、両係止片が突
出係止可能でなければ外方へ摺動しないため、器具本体
が不完全な状態で固定されるのを防止でき、安全性を向
上させることができる。
【0111】請求項6記載の発明によれば、取付体の係
止片に係止解除片を設けたので、その係止片を比較的軽
い操作力でもって直接移動させて係止解除を行なわせる
ことができ、部品点数が少なく構造が簡単で組立性を向
上させることができる。しかも、一対の係止片を連動機
構によって同一距離だけ連動して摺動させるため、両係
止片が対応する係止溝に臨み、両係止片が突出係止可能
でなければ外方へ摺動しないため、器具本体が不完全な
状態で固定されるのを防止でき、安全性を向上させるこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の照明器具の第1実施例を示す突出高さ
の低い引掛シーリングに取付けた状態の断面図である。
【図2】同上実施例の突出高さの高い引掛シーリングに
取付けた状態の断面図である。
【図3】同上実施例の取付体の斜視図である。
【図4】同上実施例の器具分解状態の斜視図である。
【図5】本発明の照明器具の第2実施例を示す突出高さ
の低い引掛シーリングの場合の断面図である。
【図6】同上実施例の突出高さの高い引掛シーリングの
場合の断面図である。
【図7】同上実施例の取付体の斜視図である。
【図8】同上実施例の器具分解状態の斜視図である。
【図9】本発明の照明器具の第3実施例を示し、(a) は
突出高さの低い引掛シーリングに取付けた状態の側面
図、(b) は突出高さの高い引掛シーリングに取付けた状
態の側面図である。
【図10】同上実施例の取付体の分解状態の斜視図であ
る。
【図11】同上実施例の取付体の半組立状態の斜視図で
ある。
【図12】同上実施例の取付体と組合わされる照明器具
の分解状態の斜視図である。
【図13】本発明の照明器具の第4実施例を示す取付体
の分解状態の斜視図である。
【図14】同上実施例の取付体の組立状態の斜視図であ
る。
【図15】同上実施例の取付体と組合わされる照明器具
の分解状態の斜視図である。
【図16】本発明の照明器具の第5実施例を示す取付体
の一部分解状態の斜視図である。
【符号の説明】
1 器具本体 3 開口部 11 取付体 12 筒部 13 取付板 14a ,14b 本体支持部 42a ,42b 引掛シーリング 55 シーリング接続部 57 本体取付部 72 取付体収納部 73 係止溝 124 係止部としての係止爪 157 スプリング 161 係止片 201 係止解除片 206 挿通孔 211 連動機構
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 清水 圭一 東京都港区三田一丁目4番28号 東芝ライ テック株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 器具取付面に設置された突出高さの低い
    引掛シーリングおよび突出高さの高い引掛シーリングの
    いずれかに、取付体を介して器具本体を取付ける照明器
    具において、 前記器具本体は、前記取付体を嵌合する開口部を設け、 前記取付体は、前記器具本体の開口部に嵌合するととも
    に前記引掛シーリングの周囲に配設される筒部と、この
    筒部の内側に設けられ引掛シーリングに取付ける取付板
    と、筒部の外側の各端部から所定距離位置にそれぞれ設
    けられ前記器具本体の開口部の縁部を支持する本体支持
    部とを備え、 前記筒部の一端部から取付板までの距離を前記突出高さ
    の低い引掛シーリングの高さ寸法に対応して設けるとと
    もに、筒部の他端部から取付板までの距離を突出高さの
    高い引掛シーリングの高さ寸法に対応して設けたことを
    特徴とする照明器具。
  2. 【請求項2】 器具取付面に設置された引掛シーリング
    に、取付体を介して器具本体を取付ける照明器具におい
    て、 前記取付体は、前記引掛シーリングに接続されるシーリ
    ング接続部と、前記器具本体を取付ける本体取付部とを
    備え、そのシーリング接続部と本体取付部との相対位置
    を引掛シーリングの高さ方向に可変設定可能に設けたこ
    とを特徴とする照明器具。
  3. 【請求項3】 器具取付面に設置された引掛シーリング
    に、取付体を介して器具本体を取付ける照明器具におい
    て、 前記取付体は、前記引掛シーリングに接続されるシーリ
    ング接続部と、前記器具本体を取付ける本体取付部とを
    備え、シーリング接続部と本体取付部とを引掛シーリン
    グの高さ方向に伸縮自在に設け、かつ、その伸長方向に
    付勢するスプリングを設けるとともに収縮状態で係脱可
    能に係止する係止部を設けたことを特徴とする照明器
    具。
  4. 【請求項4】 器具取付面に設置された引掛シーリング
    に、取付体を介して器具本体を取付ける照明器具におい
    て、 前記取付体は、引掛シーリング取付方向と直交する側面
    から少なくとも一対の係止片を外方に付勢状態で摺動可
    能に突設し、この各係止片から取付体の下方へ突出する
    一対の係止解除片を延設し、 前記器具本体は、上方に開口部を有するとともに内側面
    に前記係止片が係止される係止溝を有しかつ下方に前記
    一対の係止解除片が挿通する挿通孔を有する取付体収納
    部を設けたことを特徴とする照明器具。
  5. 【請求項5】 器具取付面に設置された引掛シーリング
    に、取付体を介して器具本体を取付ける照明器具におい
    て、 前記取付体は、引掛シーリング取付方向と直交する側面
    から少なくとも一対の係止片を外方に付勢状態で摺動可
    能に突設し、この各係止片の摺動移動を同一距離に連動
    させる連動機構を設け、 前記器具本体は、上方に開口部を有するとともに内側面
    に前記係止片が係止される係止溝を有する取付体収納部
    を設けたことを特徴とする照明器具。
  6. 【請求項6】 器具取付面に設置された引掛シーリング
    に、取付体を介して器具本体を取付ける照明器具におい
    て、 前記取付体は、引掛シーリング取付方向と直交する側面
    から少なくとも一対の係止片を外方に付勢状態で摺動可
    能に突設し、この各係止片から取付体の下方へ突出する
    一対の係止解除片を延設するとともに、各係止片の摺動
    移動を同一距離に連動させる連動機構を設け、 前記器具本体は、上方に開口部を有するとともに内側面
    に前記係止片が係止される係止溝を有しかつ下方に前記
    一対の係止解除片が挿通する挿通孔を有する取付体収納
    部を設けたことを特徴とする照明器具。
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