JPH0696572B2 - ピリドンカルボン酸誘導体、そのエステルおよびその塩 - Google Patents

ピリドンカルボン酸誘導体、そのエステルおよびその塩

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JPH0696572B2
JPH0696572B2 JP15735885A JP15735885A JPH0696572B2 JP H0696572 B2 JPH0696572 B2 JP H0696572B2 JP 15735885 A JP15735885 A JP 15735885A JP 15735885 A JP15735885 A JP 15735885A JP H0696572 B2 JPH0696572 B2 JP H0696572B2
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は極めて優れた抗菌活性を示す新規ピリドンカル
ボン酸誘導体、そのエステルおよびその塩に関する。
更に詳しくは、本発明の化合物は下記一般式 (式中、X1,X2は同一または異なってハロゲン原子を意
味し、Yは水素原子またはハロゲン原子を意味し、R1
低級アルキル基,低級アルケニル基またはシクロアルキ
ル基を意味し、R2,R3は同一または異なって水素原子,
低級アルキル基またはシクロアルキル基を意味し、m,n
は整数0または1を意味する。) で表わされるピリドンカルボン酸誘導体、その低級アル
キルエステルおよびその塩である。
本明細書において、ハロゲン原子とはフッ素,塩素,臭
素またはヨウ素を意味し、低級アルキル基とは炭素原子
1ないし5個を有するアルキル基を意味し、低級アルケ
ニル基とは炭素原子2ないし5個を有するアルケニル基
を意味する。またシクロアルキル基とは炭素原子3ない
し6個を有するシクロアルキル基を意味する。
本発明の化合物の塩は、酢酸,乳酸,コハク酸,メタン
スルホン酸,マレイン酸,マロン酸,グルコン酸等の有
機酸との塩、アスパラギン酸,グルタミン酸等のアミノ
酸との塩、或いは塩酸,リン酸等の無機酸との塩、或い
は式[I]の化合物のナトリウム,カリウム,亜鉛,銀
等の金属塩、或いは有機塩基との塩である。
式〔I〕の化合物の低級アルキルエステルとしては、化
合物〔I〕のメチルエステル,エチルエステル等が挙げ
られる。
本発明の化合物は、また水和物としても存在し得る。従
って、この様な形のものも当然本発明の化合物に包含さ
れる。
本発明の化合物は、その7位の置換基に不斉炭素原子を
有するので、光学活性体として存在し得る。従って、こ
れらの光学活性体は本発明の化合物に包含される。
更にまた、本発明化合物は、その7位の置換基に2個の
不斉炭素原子を有するので、異なる立体異性体(シス
型,トランス型)として存在し得る。これらの立体異性
体およびその混合物もまた、本発明の化合物に包含され
る。
本発明の化合物の製造法につき以下に説明する。
本発明の化合物は、下記一般式 (式中、Zは後記環状アミン誘導体と置換し得る官能基
を意味し、X1,YおよびR1は前掲と同じ。)で表わされる
カルボン酸またはその低級アルキルエステルと下記一般
(式中、X2,R2,R3,mおよびnは前掲と同じ。) で表わされる環状アミン誘導体を反応せしめ、生成物を
常法により単離することにより製造することができる。
式[II]のZで示した反応性官能基としては、ハロゲン
原子,アリールスルホニル,アリールスルフィニル,低
級アルキルスルホニル,低級アルコキシ、低級アルキル
チオ,低級アルキルスルフィニル,アリールスルホニル
オキシ,低級アルキルスルホニルオキシ等が挙げられ
る。
本反応は、エタノール,アセトニトリル,ジオキサン,
ジメチルホルムアミド,ピリジン,キノリン,キシレン
の如き不活性溶媒中、10〜180℃、好ましくは20〜150℃
において、原料化合物[II]またはそのエステルと[II
I]とを1〜15時間、通常は3〜10時間混合攪拌するこ
とにより実施できる。原料化合物[II]またはそのエス
テルに対する原料化合物[III]の使用量は当量ないし
やや過剰量である。原料化合物[II]またはそのエステ
ルのZの官能基の種類により、反応の結果塩酸等の酸が
副生するので、かかる場合には酸受容体を使用するのが
一般的であるが、原料化合物[III]を過剰に用い、酸
受容体としての役割を兼ねさせてもよい。
また、本反応で使用される原料化合物[III]は、可能
ならば、その の部分をアセチル等で保護した形で用い、反応完了後常
法によりその保護基を除去してもよい。
原料化合物[II]またはそのエステルは、以下の文献に
記載の方法或いはこれに準じた方法で製造し得る。
原料化合物[III]は参考例1〜3に記載の方法或いは
これに準じた方法で製造し得る。
上記方法により得られる本発明の化合物がエステルであ
る場合、そのエステル部分を常法により加水分解するこ
とにより、式[I]の化合物に変換することができる。
更には、必要に応じ式[I]の化合物を常法によりエス
テル化し、式[I]の化合物のエステルに導くこともで
きる。
この様にして製造される本発明の化合物は、常法に従い
単離、精製される。単離、精製条件によって、塩の形、
遊離カルボン酸や遊離アミンの形で得られるが、これら
は、目的に応じて相互に変換され、目的とする形の本発
明の化合物が製造される。
本発明の化合物の立体異性体(シス型,トランス型)
は、通常の方法、例えば分別結晶,クロマトグラフィー
分離等により、互いに分離することができる。尚、シス
型或いはトランス型の配置を有する化合物[III]を用
い、上記方法によって、それぞれシス型,トランス型の
配置を有する本発明の化合物を製造することもできる。
本発明の化合物の光学活性体は、公知の方法を適用する
ことによって、分離することが可能である。
かくして得られる化合物[I]、その低級アルキルエス
テルおよびその塩はいずれも新規化合物である。特に化
合物[I]およびその塩は極めて優れた抗菌活性を示す
ので、抗菌剤として価値あるものである。化合物[I]
またはその塩はこれを人体および、動物用医薬は勿論の
こと、魚病薬、農薬、食品の保存剤等としても使用する
ことが可能である。また、化合物[I]のエステル体は
化合物[I]の合成原料として勿論価値あるものである
が、その他にこの化合物が生体内において容易に化合物
[I]に変換する場合には、化合物[I]と同等の作用
効果を発揮し得るので、抗菌剤としても有用な化合物で
ある。
次に本発明の化合物の抗菌活性について、以下にデータ
を挙げる。
また、本発明化合物[I]は動物実験においても優れた
抗菌活性を有する。例えば、実施例1−(2)および実
施例2−(2)で得られる化合物のストレプトコッカス
・パイオゲネスA65による全身感染マウスに対する治療
効果(ED50)は静脈内投与において、それぞれ0.119mg/
kg,0.107mg/kgであった。
本発明の化合物をひとに抗菌剤として使用する場合、そ
の投与量は、年令,体重,症状,投与経路,投与回数等
により異なるが、1日当り5mg〜5gを1回ないし数回に
分けて投与することが推奨される。投与経路は経口、非
経口のいずれでもよい。
本発明の化合物は原末のままでもよいが、通常製剤用担
体と共に調製された形で投与される。その具体例として
は、錠剤,カプセル剤,顆粒剤,細粒剤,散剤,シロッ
プ剤,注射剤等が挙げられる。これらの製剤は常法に従
って調製される。経口用製剤担体としては、デンプン,
マンニット,結晶セルロース,CMC Na等の製剤分野にお
いて常用され、かつ本発明の化合物と反応しない物質が
用いられる。注射用担体としては、水,生理食塩水,グ
ルコース溶液,輸液剤等の注射剤の分野で常用される担
体が挙げられる。
次に実施例および参考例を挙げて本発明化合物の製造法
を更に具体的に説明する。
参考例1 3−アセチルアミノメチル−4−フルオロピロリジン: (1)公知化合物1−ベンジル−3−ヒドロキシ−4−
ヒドロキシメチルピロリジン[J.Org.Chem.,30,740(19
65)参照]110gにクロロホルム中トリエチルアミンの存
在下、塩化メタンスルホニル60.9gを反応させて、油状
の1−ベンジル−3−ヒドロキシ−4−メタンスルホニ
ルオキシメチルピロリジン81gを得る。IRスペクトル
(液膜)cm-1:3370,1350,1170.マス・スペクトルm/z:28
5(M+),208,190,91. (2)この化合物50gとアジ化ナトリウム22.8gをジメチ
ルホルムアミド中120〜130℃で反応させて、油状の3−
アジドメチル−1−ベンジル−4−ヒドロキシピロリジ
ン30gを得る。IRスペクトル(液膜)cm-1:3350,2100,14
50,1265.マス・スペクトルm/z:232(M+),175,158,91. (3)この化合物32gのクロロホルム溶液にヘキサフル
オロプロペン−ジエチルアミン試薬64gを加えて反応さ
せ、粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで
分離精製して次の生成物を得る。
初期流出分として、油状のトランス−3−アジドメチル
−1−ベンジル−4−フルオロピロリジン3.5gを得る。
IRスペクトル(液膜)cm-1:2100,1450,1270.マス・スペ
クトルm/z:234(M+),177,91.NMRスペクトル(CDCl3
δ:2.64(2H,s,CH2 Ph),4.5および5.2(1h,br, 7.30(5H,s,C6H5). 後部流出分として、油状のシス−3−アジドメチル−1
−ベンジル−4−フルオロピロリジン3.0gを得る。IRス
ペクトル(液膜)cm-1:2100,1450,1270.マス・スペクト
ルm/z:234(M+),177,91.NMRスペクトル(CDCl3)δ:3.
68(2H,s,CH2 Ph),4.75および5.45(1H,br, 7.30(5H,s,C6H5). 中間流出分として、3−アジドメチル−1−ベンジル−
4−フルオロピロリジンのシス体およびトランス体の混
合物7.3gを得る。
(4)上記化合物(トランス体)3.1gをナトリウム ビ
ス(2−メトキシエトキシ)アルミニウムヒドリドで還
元したのちアセチル化して、油状のトランス−3−アセ
チルアミノメチル−1−ベンジル−4−フルオロピロリ
ジン2.2gを得る。IRスペクトル(液膜)cm-1:3270,165
0,1550.マス・スペクトルm/z:250(M+),158,91.NMRス
ペクトル(CDCl3)δ:1.96(3H,s,COCH3),3.61(2H,s,
CH2 Ph),4.52および5.22(1H,br, 7.30(5H,s,C6H5). 同様にして、上記化合物(シス体)から油状のシス−3
−アセチルアミノメチル−1−ベンジル−4−フルオロ
ピロリジンを得る。IRスペクトル(液膜)cm-1:3270,16
50,1550.マス・スペクトルm/z:250(M+),158,91.NMRス
ペクトル(CDCl3)δ:1.98(3H,s,COCH3),3.66(2H,s,
CH2 Ph),4.75および5.48(1H,br, 7.31(5H,s,C6H5). 同様にして、3−アジドメチル−1−ベンジル−4−フ
ルオロピロリジンのシス体とトランス体の混合物から、
3−アセチルアミノメチル−1−ベンジル−4−フルオ
ロピロリジンのシス体とトランス体の混合物を得る。
(5)上記化合物(トランス体)をエタノールに溶か
し、5%パラジウム−炭素を触媒として加水分解する。
触媒を濾去して、トランス−3−アセチルアミノメチル
−4−フルオロピロリジンのエタノール溶液を得る。こ
の溶液を次の置換反応に使用する。
同様にして上記化合物(シス体)からシス−3−アセチ
ルアミノメチル−4−フルオロピロリジンを含む溶液を
得る。
同様にして上記3−アセチルアミノメチル−1−ベンジ
ル−4−フルオロピロリジンのシス体とトランス体の混
合物から、3−アセチルアミノメチル−4−フルオロピ
ロリジンのシス体とトランス体の混合物を含む溶液を得
る。
参考例2 3−アセチルアミノメチル−4−クロロピロリジン: (1)3−アジドメチル−1−ベンジル−4−ヒドロキ
シピロリジンをクロロホルム中塩化チオニルと反応させ
た後、カラムクロマトグラフィーで分離精製して、次の
生成物を得る。
シス−3−アジドメチル−1−ベンジル−4−クロロピ
ロリジン。IRスペクトル(液膜)cm-1:2800,2100,740,7
00.マス・スペクトルm/z:250(M+),158,91.NMRスペク
トル(CDCl3)δ:2.6(1H,m,C3‐H),2.5〜3.0(2H,m,
C2‐H),2.8〜3.4(2H,m,C5‐H),3.3〜3.7(2H,m,CH
2N3),3.73(2H,s,CH2 Ph),4.5(1H,m,C4‐H),7.34
(5H,s,C6H5). トランス−3−アジドメチル−1−ベンジル−4−クロ
ロピロリジン。IRスペクトル(液膜)cm-1:2800,2100,7
40,700.マス・スペクトルm/z:250(M+),158,91.NMRス
ペクトル(CDCl3)δ:2.58(1H,m,C3‐H),2.45〜2.8
(2H,m,C2‐H),2.8〜3.2(2H,m,C5‐H),3.44(2H,
m,CH2N3),3.66(2H,br s,CH2 Ph),4.05(1H,m,C4
H),7.34(5H,s,C6H5). (2)上記化合物(シス体)をナトリウム ビス(2−
メトキシエトキシ)アルミニウムヒドリドで還元した
後、無水酢酸および苛性ソーダ水溶液で処理することに
より、油状のシス−3−アセチルアミノメチル−1−ベ
ンジル−4−クロロピロリジンを得る。IRスペクトル
(液膜)cm-1:3300,2800,1650,700.マス・スペクトルm/
z:266(M+),231,171,158,91.NMRスペクトル(CDCl3
δ:1.97(3H,s,COCH3),2.5〜2.9(2H,m,C2‐H),2.72
(1H,m,C3‐H),2.8〜3.3(2H,m,C5‐H),3.3〜3.7
(2H,m,CH2 NHCOCH3),3.71(2H,s,CH2 Ph),4.48(1H,m,
C4‐H),7.33(5H,s,C6H5). 同様にして上記化合物(トランス体)から、油状のトラ
ンス−3−アセチルアミノメチル−1−ベンジル−4−
クロロピロリジンを得る。IRスペクトル(液膜)cm-1:3
300,2800,1650,700.マス・スペクトルm/z:266(M+),23
1,158,91.NMRスペクトル(CDCl3)δ:1.97(3H,s,COC
H3),2.3〜2.8(3H,m,C2‐H,C3‐H),3.05〜3.75(4H,
m,CH2 NHCOCH3‐H),3.6(2H,s,CH2 Ph),4.1(1H,
m,C4‐H),7.3(5H,s,C6H5). (3)上記化合物(シス体)をエタノール中で酢酸と5
%パラジウム−炭素の存在下に加水素分解する。触媒を
濾去し、濾液を減圧下に濃縮して、油状のシス−3−ア
セチルアミノメチル−4−クロロピロリジンを得る。
同様にして、上記化合物(トランス体)から、トランス
−3−アセチルアミノメチル−4−クロロピロリジンを
得る。
参考例3 3−アセチルアミノメチル−3−フルオロピロリジン: (1)1−ベンジル−3−オキソピロリジンにオキソス
ルホニウムイリドを反応させて、5−ベンジル−5−ア
ザ−1−オキサスピロ[2.4]ヘプタンを得る。b.p.130
〜135℃/3.5mmHg.この化合物を70%フッ化水素酸で処理
して、1−ベンジル−3−フルオロ−3−ヒドロキシメ
チルピロリジンを得る。b.p.133〜137℃/1mmHg.マス・
スペクトルm/z:209(M+),132,118,91. (2)この化合物を塩化メタンスルホニルで処理した
後、アジ化ナトリウムを反応させて、3−アジドメチル
−1−ベンジル−3−フルオロピロリジンを得る。
(3)この化合物を参考例2−(2)と同様に処理し
て、3−アセチルアミノメチル−1−ベンジル−3−フ
ルオロピロリジンを得る。IRスペクトル(液膜)cm-1:3
150,2800,1650,1550.マス・スペクトルm/z:250(M+),2
49,230,172,91.NMRスペクトル(CDCl3)δ:1.75〜2.6
(2H,m,C4‐H),1.98(3H,s,COCH3),2.35〜3.08(4H,
m,C2‐H,C5‐H),3.54(2H,q,J=22Hz,6Hz,CH2 NHCOC
H3),3.66(2H,s,CH2 Ph),6.96(1H,NH),7.3(5H,s,C6
H5). (4)この化合物を参考例2−(3)と同様に処理し
て、3−アセチルアミノメチル−3−フルオロピロリジ
ンを得る。
実施例1 7−(シス−3−アミノメチル−4−フルオロ−1−ピ
ロリジニル)−1−シクロプロピル−6,8−ジフルオロ
−1,4−ジヒドロ−4−オキソキノリン−3−カルボン
酸: (1)1−シクロプロピル−6,7,8−トリフルオロ−1,4
−ジヒドロ−4−オキソキノリン−3−カルボン酸3.0g
とシス−3−アセチルアミノメチル−4−フルオロピロ
リジン酢酸塩3.2gをピリジン中105〜112℃で3時間加熱
する。溶媒を留去した後、水を加え析出結晶を濾取す
る。結晶をエタノール−クロロホルムから再結晶して、
7−(シス−3−アセチルアミノメチル−4−フルオロ
−1−ピロリジニル)−1−シクロプロピル−6,8−ジ
フルオロ−1,4−ジヒドロ−4−オキソキノリン−3−
カルボン酸3.5gを得る。
m.p.238〜239℃. (2)上記化合物3.2gを20%塩酸32ml中で3時間加熱還
流する。反応液を濃縮した後、氷冷下アンモニア水でpH
を7〜8とし、析出する結晶を濾取する。水,エタノー
ルで洗って、7−(シス−3−アミノメチル−4−フル
オロ−1−ピロリジニル)−1−シクロプロピル−6,8
−ジフルオロ−1,4−ジヒドロ−4−オキソキノリン−
3−カルボン酸0.8gを得る。m.p.274〜277℃(分解). 実施例2 7−(シス−3−アミノメチル−4−クロロ−1−ピロ
リジニル)−1−シクロプロピル−6,8−ジフルオロ−
1,4−ジヒドロ−4−オキソキノリン−3−カルボン
酸: (1)1−シクロプロピル−6,7,8−トリフルオロ−1,4
−ジヒドロ−4−オキソキノリン−3−カルボン酸5.4g
およびシス−3−アセチルアミノメチル−4−クロロピ
ロリジン酢酸塩7.2gをピリジン中で5時間加熱還流す
る。溶媒を留去し酢酸水溶液を加えてクロロホルム抽出
する。クロロホルムを留去した後、残渣をシリカゲルク
ロマトグラフィで精製して、7−(シス−3−アセチル
アミノメチル−4−クロロ−1−ピロリジニル)−1−
シクロプロピル−6,8−ジフルオロ−1,4−ジヒドロ−4
−オキソキノリン−3−カルボン酸1.4gを得る。m.p.21
0〜215℃. (2)上記化合物1.15gを20%塩酸15ml中110℃で4時間
加熱する。塩酸を留去し、残渣を水に溶かした後飽和炭
酸水素ナトリウム水溶液でpH8.0〜8.5に調整する。析出
する結晶を濾取し水洗して、7−(シス−3−アミノメ
チル−4−クロロ−1−ピロリジニル)−1−シクロプ
ロピル−6,8−ジフルオロ−1,4−ジヒドロ−4−オキソ
キノリン−3−カルボン酸0.3gを得る。
m.p.194〜197℃ 実施例3 7−(3−アミノメチル−3−フルオロ−1−ピロリジ
ニル)−1−シクロプロピル−6,8−ジフルオロ−1,4−
ジヒドロ−4−オキソキノリン−3−カルボン酸: (1)1−シクロプロピル−6,7,8−トリフルオロ−1,4
−ジヒドロ−4−オキソキノリン−3−カルボン酸1g,3
−アセチルアミノメチル−3−フルオロピロリジン0.77
g,炭酸水素ナトリウム0.89g,アセトニトリル30mlの混合
物を10時間加熱還流する。冷後析出結晶を濾取して、7
−(3−アセチルアミノメチル−3−フルオロ−1−ピ
ロリジニル)−1−シクロプロピル−6,8−ジフルオロ
−1,4−ジヒドロ−4−オキソキノリン−3−カルボン
酸1.15gを得る。
m.p.257〜259℃. (2)上記化合物1.05gを10%苛性ソーダ水溶液10ml中
で14時間加熱還流する。冷後酢酸を加えてpH7とし、析
出する結晶を濾取し、1N酢酸水溶液−濃アンモニア水で
精製して、7−(3−アミノメチル−3−フルオロ−1
−ピロリジニル)−1−シクロプロピル−6,8−ジフル
オロ−1,4−ジヒドロ−4−オキソキノリン−3−カル
ボン酸0.3gを得る。m.p.211〜213℃. 実施例4 7−(3−アミノ−4−フルオロメチル−1−ピロリジ
ニル)−1−シクロプロピル−6,8−ジフルオロ−1,4−
ジヒドロ−4−オキソキノリン−3−カルボン酸: (1)1−シクロプロピル−6,7,8−トリフルオロ−1,4
−ジヒドロ−4−オキソキノリン−3−カルボン酸と3
−アセチルアミノ−4−フルオロメチルピロリジンを、
実施例1と同様に反応処理して、7−(3−アセチルア
ミノ−4−フルオロメチル−1−ピロリジニル)−1−
シクロプロピル−6,8−ジフルオロ−1,4−ジヒドロ−4
−オキソキノリン−3−カルボン酸を得る。
m.p.281〜283℃. (2)上記化合物を実施例1と同様に処理して、7−
(3−アミノ−4−フルオロメチル−1−ピロリジニ
ル)−1−シクロプロピル−6,8−ジフルオロ−1,4−ジ
ヒドロ−4−オキソキノリン−3−カルボン酸を得る。
m.p.269〜271℃(分解). 以下実施例1と同様にして、実施例5〜7の化合物を得
る。
実施例5 (1)7−(シス−3−アセチルアミノメチル−4−フ
ルオロ−1−ピロリジニル)−1−シクロプロピル−6
−フルオロ−1,4−ジヒドロ−4−オキソキノリン−3
−カルボン酸, m.p.236〜237℃. (2)7−(シス−3−アミノメチル−4−フルオロ−
1−ピロリジニル)−1−シクロプロピル−6−フルオ
ロ−1,4−ジヒドロ−4−オキソキノリン−3−カルボ
ン酸,m.p.276〜280℃(分解). 実施例6 7−(シス−3−アミノメチル−4−クロロ−1−ピロ
リジニル)−1−シクロプロピル−6−フルオロ−1,4
−ジヒドロ−4−オキソキノリン−3−カルボン酸,m.
p.186〜189℃. 実施例7 7−(シス−3−エチルアミノメチル−4−フルオロ−
1−ピロリジニル)−1−シクロプロピル−6−フルオ
ロ−1,4−ジヒドロ−4−オキソキノリン−3−カルボ
ン酸,m.p.167〜171℃.

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式 (式中、X1,X2は同一または異なってハロゲン原子を意
    味し、 Yは水素原子またはハロゲン原子を意味し、 R1は低級アルキル基,低級アルケニル基またはシクロア
    ルキル基を意味し、 R2,R3は同一または異なって水素原子,低級アルキル基
    またはシクロアルキル基を意味し、 m,nは整数0または1を意味する。) で表わされるピリドンカルボン酸誘導体、その低級アル
    キルエステルおよびその塩。
  2. 【請求項2】X1およびYがフッ素原子である特許請求の
    範囲第1項記載のピリドンカルボン酸誘導体、その低級
    アルキルエステルおよびその塩。
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CN1268132A (zh) 1997-06-24 2000-09-27 第一制药株式会社 顺式-取代的氟甲基吡咯烷衍生物
PT1666477E (pt) 2003-09-10 2013-08-28 Kyorin Seiyaku Kk Derivado de 7-(4-substituído-3-ciclopropilaminometil-1- pirrolidinil) quinolonecarboxílico

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