JPH0696199A - ロゴ・イラストデ−タ入力出力装置と入力出力方法 - Google Patents

ロゴ・イラストデ−タ入力出力装置と入力出力方法

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JPH0696199A
JPH0696199A JP4269646A JP26964692A JPH0696199A JP H0696199 A JPH0696199 A JP H0696199A JP 4269646 A JP4269646 A JP 4269646A JP 26964692 A JP26964692 A JP 26964692A JP H0696199 A JPH0696199 A JP H0696199A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ロゴ・イラストを短時間で少ないデ−タに換
えて記憶し、任意の大きさ任意の位置に再生できるよう
にすること。 【構成】 ロゴ・イラストを光学的に読み取り輪郭点列
を求め、輪郭点列の座標を独立変数tを用いて記憶し、
輪郭点列の接合点を求め、接合点間の区間を直線、円
弧、自由曲線で近似し、近似のパラメ−タと接合点の座
標とを記憶する。再生は、接合点の座標と隣接接合点と
を繋ぐ線のパラメ−タを出力し、これによって輪郭点列
を再生し、輪郭点列で囲まれる領域をそれ以外の領域と
区別してロゴ・イラストを再生する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はロゴマ−ク、イラスト
など(簡単のため以下ロゴ・イラストと略す)を画像読
み取り装置によって二値デ−タとして得て、ロゴ・イラ
ストの特徴を失うことなくノイズを除去しつつ圧縮して
記憶させ、圧縮したデ−タからロゴ・イラストを再生す
るものである。とくにロゴ・イラストを原図から自動的
にデジタルデ−タ化し、これを任意の大きさ任意の位置
に再生することに利用され、印刷機器やコンピュ−タ等
に簡単に使用できるものである。
【0002】
【従来の技術】ロゴマ−ク・イラストは任意の形状、寸
法の図形、模様、またはその集まりである。3次元のも
のもあるがここでは2次元のものを対象にする。文字と
は異なり形状が予め定まっておらずデザイナ−の創意に
よって創出される。多様なものがあるが、この明細書で
は、図15に示す音符、図16のダイオ−ド、図38の
円グラフ、図39のたばこ、図44〜図50の例等を参
照しながら説明する。
【0003】原図は紙などに書かれた状態でそのまま保
存される。原図は1つしかない。再生しようとするとコ
ピ−機で光学的に複写するしかない。拡大したい場合や
縮小したい場合はコピ−機械で光学的に縮小、拡大す
る。
【0004】またある書類の指定の場所に入れたいとい
う場合も、コピ−機によって一旦コピ−し、紙を切っ
て、糊で所望の位置に貼り付ける必要がある。全て手作
業である。このように不定形の形状模様の集合であるか
ら、ロゴ・イラストは記録、再生、拡大、縮小など処理
が難しい。
【0005】デザイナ−が創出するのでロゴ・イラスト
の数は極めて多く、しかも一つのマ−クが繰り返し使用
されることも多くないので、ロゴ・イラストの処理の自
動化は未だ全くといって良いほどなされていない。再生
はコピ−機による他印刷機による大量再生もあるがこれ
とて原画をコピ−して版を作るのであるから光学的に複
写しているのと同じことである。
【0006】従って、ロゴ・イラストの自動処理に関す
る従来技術といえるようなものは未だ曾て存在しなかっ
た。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来ロゴ・イラストを
コピ−機を使わず、再生できるような技術は存在しなか
った。原図をそのまま保存するという他に記録の方法と
て存在しない。いわんや縮小拡大などの処理はコピ−機
に頼る他はない。このような方法ではロゴ・イラストの
自動的な取り扱いが全くできない。人手による方法は時
間が掛かり、しばしば熟練を要することもある。また繰
り返し複写するとノイズが入り画質が低下する。拡大す
ると輪郭線がぼやけて奇麗な拡大図が得られない。
【0008】原図を保存し光学的に処理するのではな
く、デジタルデ−タとしてロゴ・イラストを記録でき、
任意の大きさ任意の場所にロゴ・イラストを奇麗に再生
出来る方法が切に望まれる。
【0009】この要望に答え、本発明は、ロゴ・イラス
トを光学的に読み取り自動的にデ−タ圧縮して記憶し任
意の大きさで原画に忠実なロゴ・イラストとして任意の
場所に再生できるようにするロゴ・イラストデ−タ入力
出力装置を提供する。その目標は次のように纏められ
る。
【0010】(1)ロゴ・イラストデ−タの作成労力を
省くこと。 (2)高品質のロゴ・イラストの取り扱いが可能なこ
と。 (3)ロゴ・イラスト記憶のためのデ−タ量が少ないこ
と。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明のロゴ・イラスト
デ−タ入力出力装置は、光学的にロゴ・イラストデ−タ
を読み取り、縦横に有限個並ぶ画素に対応させて記憶す
るロゴ・イラスト読み取り装置と、縦横に並ぶ画素に対
応付けて読み取られたロゴ・イラストの輪郭線を抽出す
る輪郭線抽出機構と、抽出された輪郭線の2次元座標
(X,Y)を連続する群ごとに記憶する輪郭点列記憶機
構と、独立変数をtとし従属変数をx、yとし前記の群
毎の輪郭線点列のx、y座標をtを独立変数、xとyを
従属変数とする2次の区分的多項式で近似し、近似精度
が所定範囲になるまで最小二乗近似を繰り返し輪郭線点
列の群毎の近似多項式を求めるデ−タ近似機構と、前記
の近似結果からx、y空間での群毎の点列の各点におけ
る曲率を求める曲率演算機構と、群毎の曲率のデ−タか
ら真円を抽出する真円抽出機構と、点列の曲率のデ−タ
から空間微分不可能な点を仮接合点として抽出する仮接
合点位置抽出機構と、仮接合点の近傍にある他の接合点
候補を相関関係に基づいた辻褄合わせを確率的に行い、
最適接合点を求める最適接合点抽出機構と、最適接合点
の中からそれがなくても近似精度が保たれるような不要
な接合点を見いだしこれを除去する不要接合点除去機構
と、同一点列群内の隣接接合点間を直線、円弧の順で近
似しこれで所定の近似精度が得られない時はtを独立変
数、x、yを従属変数とした2次の区分的多項式で近似
し近似精度が所定の値に収まるまで2次区分的多項式の
次元数を増加させながら最小二乗近似を繰り返して隣接
接合点間を直線、円弧、2次多項式で近似するデ−タ近
似機構と、点列の群毎に前記の接合点の座標と隣接接合
点間を近似する関数のパラメ−タとを記憶する圧縮デ−
タ記憶機構と、点列の群毎に記憶された接合点の座標と
隣接接合点間を近似する関数パラメ−タを出力する圧縮
デ−タ出力機構と、圧縮デ−タを入力する圧縮デ−タ入
力機構と、入力された圧縮デ−タから点列の群毎の接合
点の座標と隣接接合点を近似する関数パラメ−タを得て
輪郭線を再生する輪郭線再生機構と、再生された輪郭線
の内部の画素と、外部の画素に異なる値を対応させるロ
ゴ・イラスト再生機構と、再生されたロゴ・イラストを
ロゴ・イラストとして出力する再生デ−タ出力機構とを
含むことを特徴とする。
【0012】
【作用】図1に全体の構成を一覧表にして示す。ここに
全ての機構を予め記す。 A.画像記憶装置1 B.輪郭点列抽出装置 C.輪郭点列記憶装置 D.デ−タ近似機構A E.曲率演算機構 E′.近似曲率記憶装置 F.真円抽出機構 G.真円記憶装置 H.接合点位置抽出機構 I.接合点位置記憶装置 J.最適接合点抽出機構 K.最適接合点記憶装置 L.接合点除去機構 M.最終接合点記憶装置 N.デ−タ近似機構B O.圧縮デ−タ出力機構 P.圧縮デ−タ記憶装置 R.輪郭再生機構 S.ロゴ・イラスト再生機構 T.再生デ−タ出力機構 U.画像記憶装置2
【0013】例えば図30に示すダイオ−ドのロゴ・イ
ラストについて手順を簡単に説明する。図30はもう一
度説明される。これは真円抽出を説明するために余分に
右肩に円を書き込んでいる。
【0014】まず紙に書いてあるダイオ−ドの図形をイ
メ−ジスキャナで読み取る。これがロゴ・イラストの光
学的な読み取り、入力である。輪郭線の集合である輪郭
点列抽出をすると白抜きのロゴ・イラストになる。この
例で輪郭点列の群としては5つある。右肩の円について
内外2本の輪郭線がある。ダイオ−ドの部分では外側に
ある輪郭線と、内側上下の輪郭線がある。合計で5つで
ある。
【0015】媒介変数表示を用いて、X、Y座標をtの
関数とする。それぞれの輪郭点列群において全体に渡っ
て区分的多項式で近似する。区分的多項式で連続関数に
なるから各輪郭点列において2階微分し曲率を求める。
曲率が一定である輪郭点列は真円である。これは真円と
して分離される。この例では右肩の○が除かれる。
【0016】残りはこの例で3つの輪郭点列群になる。
曲率の大きいところが接合点である。4段目で輪郭点列
の交点、曲点などに×の印が付いている。これが接合点
である。輪郭点列は後に追加されることもある。
【0017】接合点によって輪郭点列を分割するのであ
る。接合点は曲率が大きいとして求めた一次的な接合点
(仮接合点という)を用いても良い。ロゴ・イラストの
場合は始めからきれいに描かれたロゴ・イラストを用い
ると、ノイズが入り難いために曲率だけからでも接合点
を正確に求めることができる。こうすると計算が極めて
単純化される。しかし本発明はノイズを含む原画からで
もより奇麗な複製をうることができる。
【0018】接合点についてはさらに彫琢を重ねること
がある。この場合は近傍の接合点との整合性を考えて接
合点を修正する。これは仮接合点と接合点候補として後
に説明する。また接合点の位置を修正した後、不要な接
合点を除去するということも有効である。さらに新たに
接合点を追加するということもある。このようにすると
光学的読み取りなどにおいて発生したノイズなどを有効
に除去できる。
【0019】接合点が確定すると、接合点の間を直線、
円弧、自由曲線によって近似する。近似は直線、円弧、
自由曲線の順で行う。ロゴ・イラストであるから、直
線、円弧、自由曲線の比率はさまざまである。従って、
近似の順が直線、円弧、自由曲線である理由は頻出度が
この順であるからではない。
【0020】そうではなくて、記録されたデ−タの品質
を上げるためにこの順で近似をするのである。もしも始
めから自由曲線として近似すると、直線や円弧もそれな
りに2次曲線で近似してしまう。2次曲線の集合は直線
や円弧を正確に表現できない。ノイズがある場合は直
線、円弧がさらに変形するように近似される。直線、円
弧部分が確かに存在する筈でこれらを確実に抽出するた
めに、直線、円弧、自由曲線の順で近似するのである。
直線の場合は近似に要する時間は短い。デ−タ量も少な
い。円弧の近似も簡単である。円弧の始点、半径、中心
角、関数の係数などを与えれば良い。
【0021】直線でも円弧でも近似できない場合は、自
由曲線近似する。この場合は接合点間をM個の細区間に
分割し区分的多項式で近似する。細区分の数を増やすと
近似を高めることができるので所望の精度の近似をする
ことができる。
【0022】こうして接合点と、直線、円弧、自由曲線
のパラメ−タが得られるので、これをロゴ・イラストの
デ−タとして記憶する。画数や複雑さによるが1ロゴ・
イラスト当たり大体300〜500バイト程度のデ−タ
で済む。白黒画像のままであると画面を構成する全画素
の数だけのデ−タがある。たとえば縦横256画素とす
ると、8キロバイト(kbyte)もあるが、本発明で
は大幅にデ−タを圧縮できる。このデ−タは逆に読み出
して接合点を基準として直線、円弧、自由曲線を再生す
ることができる。計算によって任意の大きさ、任意の位
置に再生することができる。
【0023】
【実施例】
[A.画像記憶装置1]これは紙などに書かれたロゴ・
イラストを光学的手段によって読み取り、画素毎に分解
された情報として記憶するものである。ロゴ・イラスト
は着色されていても良いが必要なのは白黒の2値画像で
ある。例えば着色部は黒となり、ロゴ・イラストを構成
しない部分を白として2値画像にし、これを画素ごとに
記憶させる。
【0024】例えばイメ−ジスキャナを用いて256×
256ドットの精度で入力される。ドットの数はもちろ
ん任意であり、ドット数の多いほうがロゴ・イラストと
して記憶されるものは高品質になるはずであるが、ドッ
トが多いと計算時間、記憶容量が大きくなるので、適当
なドット数の画像読み取り装置を用いれば良い。ドット
(画素)毎にこれが白画素か黒画素かが区別されて一時
的に記憶されるのである。以後一つの画素を点と言うこ
とがある。また連続する一続きの黒画素列を点列とい
う。点を示すために画面上での画素の横方向の番号x
と、縦方向の番号yとからなる座標(x,y)を用い
る。座標変数には様々なサフィックスを付けて区別す
る。
【0025】[B.輪郭点列抽出装置]輪郭点列抽出装
置は読み取ったロゴ・イラストの輪郭線を求める操作を
行うものである。大まかな流れを先に述べる。 画像デ−タを左上から右下に走査し、まだ見付けられ
ていない輪郭点を見付ける(図4に示す)。 輪郭線を一周するまで次の輪郭点を探索する。輪郭点
は2でマ−クされる。 画像デ−タの右下のデ−タまで調べる。
【0026】この操作を行うにあたってまず定義から説
明する。画像は画素の集まりで表される。画素は画面内
での座標で指示される。画素の座標は行(横方向)方向
の座標をxとし、列(縦)方向の座標をyとする。左上
の座標はx=0、y=0である。横にX、縦にYの画素
があるとすると、xは0〜X−1、yは0〜Y−1の値
を取る。座標系は図2のように右下向きのものである。
画像自体はロゴ・イラストを入力したものであるので、
白と黒の2値しかない。画素ごとに白黒の指定をする。
【0027】○二値画像入力 特性関数gxyをつぎのように定義する。 (i)0≦x<X、0≦y<Yにおける座標(x,y)
に点(黒画素)が存在する場合 gxy=1 (1) (ii)その他の場合(その点に黒画素が存在しない) gxy=0 (2) これは画像を2値で表現したもので、白の部分は0、黒
の部分は1とする。
【0028】○輪郭点列の表現 輪郭点列というは黒画素の固まりの外周に存する黒画素
の左右上下斜めに連続した点の列である。外部だけでな
く内部にも輪郭点列がある。閉じられた一つの点列を輪
郭点列という。輪郭点列の総数をUとする。U個の輪郭
点列には0からU−1の番号が付けられる。u番目の輪
郭点列の輪郭点の総数をN(u)で表す。ひとつの輪郭
点列において連続する点に番号kを付す。kは0〜N
(u)−1の整数である。
【0029】u番目の輪郭点列のk番目の輪郭点の座標
を(xk u ,yk u )によって表現する。全輪郭点は {(xk u ,yk u )}k=0 N u -1 u=0 U-1 (3) によって表現される。k=0 N u -1 というのは点列番号k
が0からN(u)−1までの値を取りうるということで
ある。N(u)−1は括弧を含みこれは1/4角にでき
ないから変数のサフィックスとなるときは、括弧を除去
しN u −1と書いている。N u −1=N(u)
−1である。サフィックスであるので上下に書くべきで
あるがこれができないので左下と右上に分けて付す。
u=0 U-1は輪郭点列群の番号uが0〜U−1の値を取ると
いうことである。また輪郭点列の番号uは変数の右肩に
括弧を付けて示すべきであるが括弧が1/4角にできな
いから括弧を省く。実際には図面に示すように括弧が付
いているのである。変数のu乗ではない。これは媒介変
数t、独立変数x、yなどに共通である。uは群番号で
あり変数の右肩にその儘書くが本当が括弧が付いている
のである。
【0030】○チェ−ンコ−ド 図3のようにある画素を中心として、廻りの8点の画素
に右回りの番号0〜7を付けて示す。これは輪郭点にお
ける点列の連続を示すために使う。また連続の状態を調
べるためにも用いる。cをチェ−ンコ−ドとして次の関
数α(c)とβ(c)とを定義する。関数α(c)は、
【0031】 c=3,4,5のとき、α(c)=−1 (4) c=2,6 のとき α(c)=0 (5) c=0,1,7のとき α(c)=1 (6)
【0032】とし、関数β(c)は、
【0033】 c=5,6,7のとき β(c)=−1 (7) c=0,4 のとき β(c)=0 (8) c=1,2,3のとき β(c)=1 (9)
【0034】である。これらの定義に基づいて輪郭線の
抽出を行う。先述のように図4に示すごとく全体の画像
を左上から右方向に走査して黒画素を見いだす。輪郭線
は二値画像のgxy=1となる部分の外周の画素である
が、これを1周しながら点列の座標を記憶していく。1
周する方向はその領域の外側を回る時は時計廻りに廻
り、内側を回るときは反時計廻りに回ることとする。図
5に輪郭点を回る順序を示す。勿論反対にしても良いの
であるがここではそのように決める。
【0035】さて、ある輪郭点列のある輪郭点が分かっ
たとする。此の次の輪郭点を求めるにはこの輪郭点を中
心として、前回の輪郭点から時計廻りに8個の近傍画素
を探索する。図6に一例を示す。☆印を付したものが最
新の輪郭点であるとする。時計廻りに次の輪郭点を探索
するが、番号1、2、3、4、5までは全て白画素gxy
=0であるので該当しない。6番めの画素が黒画素であ
り、gxy=1であるから輪郭点である。こうして次の輪
郭点が求まったので、6番目の画素を中心に据えてその
次の輪郭点を求める。
【0036】以下同様の手順によって輪郭点を次々に求
めることができる。近傍8画素から次の輪郭点を求める
ので連続して輪郭点列が得られる。輪郭点はgxyの値を
2とする。これによって内部の黒画素gxy=1と区別で
きる。またgxy=1の画素が画面上で局在している筈で
あるから輪郭点を逐次求めてゆくと最初の輪郭点に戻
る。つまり輪郭点列は環状になっている。このような輪
郭点列は全部でU個あるとしている。輪郭点列の番号は
uで示すが、ある輪郭点列uでの点の番号はkである。
【0037】一つの輪郭点列が確定すると、図4の走査
を再開し、次の輪郭点を捜す。これが分かると同様の手
順によって輪郭点の座標を確定してゆく。複数の輪郭点
列があるときは当然左上からこれらの処理を行うことに
なり順に0、1、・・(U−1)の輪郭点列番号を付
す。内部に穴のあるような場合も図5に示すように何回
目かの走査で何れかの点が検出される。図6に示すよう
な隣接点の探索を行うが、穴の場合は図5のように輪郭
点を反時計廻りに見い出してゆくことになる。こうして
外部の輪郭点列も内部の輪郭点列も探索されて点列の座
標が記憶される。これらのgxyの値は2になっている。
【0038】輪郭点列の探索は勿論gxy=1の画素につ
いて行われるのであるから、このようにすると外周と内
周の幅が1画素分しかない場合は少し問題が起きる。図
7にこれを示す。(a)は1画素分の幅しかない環状の
パタ−ンである。gxy=1の画素が正方形状に分布す
る。幅が2以上あれば前述の手順で外部輪郭点列、内部
輪郭点列が問題なく求まる。しかし幅が1画素である
と、まず外周の輪郭点列を決めた後gxy=1の画素が輪
郭点であるのでgxy=2となる。輪郭点の探索がgxy
1の画素についてなされるのでgxy=2ではもはや輪郭
点列とはならない。内周の輪郭点列が認識されず、穴が
無視される。
【0039】これではいけないので、その対策として、
次の輪郭点が現在のものより下にあるときはマ−ク(g
xy→2)を行わないこととする。この点はgxy=1のま
ま残る。図7の(b)で右中段の値が1であるのはこれ
を示す。値が1であるので内輪郭点の出発点として発見
される。この点から出発して内輪郭点列を抽出すること
ができる。結局内部の穴が無視されることなく内外の輪
郭点列を抽出することが出来る。図7(c)はこれを示
す。輪郭点列が確定すれば、輪郭点列で囲まれる内部の
黒画素はこれの領域を規定するためには最早必要でなく
なる。そこで内部の黒画素は記憶する必要がない。これ
によって記憶すべきデ−タの量を先ず減らすことができ
る。
【0040】[C.輪郭点列記憶装置]輪郭点列記憶装
置は前段で求めた輪郭点列を記憶する装置である。(x
k u ,yk uk=0 N u -1 u=0 U-1 という形でこれを記憶
する。先述のように、Uが全点列の数であり、uが点列
に付けた番号である。点列uにおける点の数はN(u)
であり、kがこれに付けた点番号である。このような事
k=0 N u -1 u=0 U-1 によって表現する。(xk u ,yk
u )はu番目の点列のk番目の点のx、y座標である。
繰り返すが、N(u)−1をサフィックスとしては、N
u −1と書いている。
【0041】[D.デ−タ近似機構A]デ−タ近似機構
は二つある。これは最初のものであるが、区別するため
にAと付記する。これは仮に輪郭点列の曲率の大きいと
ころを求め接合点を求めるために必要とされる。曲率を
求めるには、離散的な点の内、幾つかをデ−タとして採
用しこれから求めることもできる。本発明はこのような
離散的曲率を採用しても実行できる。しかしここではデ
−タを連続関数で近似してからこれを2階微分して曲率
を求めるようにする。このための近似がここでのデ−タ
近似である。
【0042】曲率を求めるのであるから、xを独立変
数、yを従属変数としてyのxによる2階微分を求める
というのが通常の方法であろう。しかしそうするとx、
yについて取り扱いが非対称になって好ましくない。本
発明ではそのような方法を採用しない。
【0043】ここでは独立変数をtとし、従属変数を
x、yとし前記の連続群毎の輪郭線点列のx、y座標を
tを独立変数、xとyを従属変数とする2次の区分的多
項式で近似し、近似精度が所定範囲になるまで最小二乗
法近似を繰り返し輪郭線点列の群毎の近似多項式を求め
るものである。これは最終的なデ−タを得ようとするも
のではなく、接合点を求めるものである。
【0044】先述のように群uの点列kの座標を(xk
u ,yk u )と書く。これは前記の輪郭線点列記憶機構
から得られる。図9にここでの操作を示す。まず輪郭点
列記憶装置から輪郭点列の(xk u ,yk u )を全て読
み込む。これを媒介変数へ分解する。つまり各点につい
て、2つの(xk u ,yk u )に共通の媒介変数tを対
応させる。これにも添え字を付けてtk u とする。二次
元情報であったがこれを一次元問題にするために媒介変
数を用いるのである。図9の2段目はこれを示す。
【0045】媒介変数を用いることにより、(tk u
k u )と(tk u ,yk u )の二つの座標の組み合わ
せが各輪郭点列の各点に対応する。以後は2変数につい
て同じ事をするので一つについて説明する。群uでの輪
郭点列(tk u ,xk u )を近似するtの関数Sx
(t)を、2次のフル−エンシ−関数系{ψm }を底と
する一次結合として与える。Sx (t)によって群uで
のtの関数としてのxを近似するのである。同様にSy
(t)によって群uでのyを近似する。近似関数として
適切であるかどうかの評価は最小二乗法で誤差が所定の
範囲内であるかどうかということで確かめる。
【0046】注意すべきことは、Sx (t)、Sy
(t)によって輪郭点列群uの全体の閉曲線を一挙に近
似するということである。接合点を途中にもつのではな
く全体を一つの関数Sx (t)で近似する。このように
するのは未だ接合点が決まっていないからである。先に
述べたように曲率をもとめるにはこのように近似による
ことなくもっと簡便な方法がある。それは輪郭点列のデ
−タを直接に用いて離散的曲率を求める方法である。本
発明を行うにはこのような離散曲率によっても良い。し
かしここではそれについては説明せず、近似関数Sx
(t)、Sy (t)の生成について説明する。
【0047】Sx (t)は非周期m次のフル−エンシ−
関数ψk を基底として展開する。 Sx (t)=Σk=-m M+mk xψk (t) (10)
【0048】フル−エンシ−関数というのは本発明者が
命名した関数名である。次数mは多項式の次数に対応す
る。Mは次元数である。一般にm次のフル−エンシ−関
数は、定義域を[0,T]とし、パラメ−タをkとし、
このパラメ−タをサフィックスとして付けて表す。Ck x
は線形一次結合の係数である。ψk 自体がkの近傍で値
を持つ多項式である。
【0049】 ψk (t)=3(T/M)-mΣq=0 m+1(−1)q {t−(k+q)(T/M)} m + /{q!(m+1−q)!} (11)
【0050】但し、 k=−m,−m+1,・・・,0,1,2,・・・,m+M
【0051】ここでm乗の下に付したプラスは、括弧内
が負のときは0で、正の時にはm乗であるということ
で、次のような定義である。
【0052】 (t−a)m +=(t−a)m t>a、 (12) 0 t≦a (13)
【0053】基底関数ψk は区分番号k〜k+m+1ま
で有限の値を持ちその両側は0になる山形の関数であ
る。これは{t−(k+q)(T/M)}m +のような0
から立ち上がるm次関数を一つずつ座標をよこにずらせ
て(qを一つずつ増やす)これを重ね合わせる形になっ
ている。t>(k+m+1)(T/M)の時に恒等的に
0でなければならない。この条件によって重ね合わせの
係数が(−1)q /{q!(m+1−q)!}というふ
うに決まる。領域の大きさTは輪郭点列群の点の数N
(u)に等しくするのが簡単であるが、比例するものと
して定義しても良い。このようにフル−エンシ−関数を
用いて、輪郭点列を近似するが、T/Mの間隔を持つ分
割点が多数あるので接合点がなくても近似することがで
きる。近似の度合いを高めるにはフル−エンシ−関数の
次数mを高めればよい。しかし次数が高いと計算の回数
が増えるので処理時間が掛かる。
【0054】発明者の主張は、多くの自然界の物理量の
変動を表す関数が、1次、2次のフル−エンシ−関数の
線形結合として表されるということである。フル−エン
シ−関数は完備直交規格化関数ではない。もしもmとし
て∞までの関数を採用し、これの一次結合とすれば任意
の関数が表現しうる。これは疑いがない。しかし本発明
者のいうのはそうではなく、僅かな次元数のフル−エン
シ−関数によって自然界の物理量の変動を書き下せると
いうことなのである。ここではm=2のみを採用する。
これによってロゴ・イラストなどの輪郭線は過不足なく
表現できる。勿論本発明はm=3以上のフル−エンシ−
関数を用いて構成できる。
【0055】もっとも相応しい関数系を採用してこれの
一次結合によって物理量の変動を書き表すとすればもっ
とも数少ない関数で最適の近似を得ることができる。関
数系が良くないと多くの関数を底として一次結合の式を
展開しなければならない。これでは良い近似を得ること
ができないし、最終的なデ−タの数も多くなって記憶装
置の負担も大きい。またこれを読み出して利用するのも
容易でない。最適関数系を選ぶべきである。m=2が最
適と本発明者は思う。
【0056】本発明者はここではm=2のフル−エンシ
−関数を用いる。図40(a)に2次のフル−エンシ−
関数の概略を示す。これは3つの区間にわたる2次曲線
である。両端での立ち上がり立ち下がりは2次関数であ
る。中央の点で最大であるがこの近傍でも2次関数であ
る。
【0057】0次のフル−エンシ−関数は図40(b)
に示すように1区間のみで一定値をとる箱型の関数であ
る。1次フル−エンシ−関数は図40(c)に示すよう
に2区間にまたがる三角形状の関数である。3次のフル
−エンシ−関数は図40(e)に示すように4つの区間
におよぶ滑らかな関数である。
【0058】一般にm次フル−エンシ−関数は、(m+
1)区間に渡って存在し中央部で極大を持つ滑らかな
(m≧2)関数である。両端ではm乗で立ち上がり立ち
下がる。中央部での関数形はやはりm乗である。基底ψ
k のパラメ−タkが一つ増えるともとのものを右へ一つ
平行移動したことになる。
【0059】ある区間でなんらかの変動をm次区分的多
項式で近似すると、その区間で値を持つ関数の基底が
(m+1)個あるということである。m=3以上のもの
を採用することができるがここではm=2とする。つま
り3つの区間に渡って値があり、極大と端点で2次関数
的である。上の式はm=2のとき、
【0060】 Sx (t)=Σk=-2 M+2k xψk (t) (14)
【0061】 ψk (t)=3(T/M)-2Σq=0 3(−1)q {t−(k+q)(T/M)}2 + /{q!(3−q)!} (15)
【0062】となる。基底関数は{t−(k+q)(T
/M)}2 +で示される横方向へT/Mずつずらせた4つ
の0から立ち上がる2次関数の重ね合わせである。細区
分の数がkからk+3まで値のある関数である。k+4
以上で恒等的に0であるために重ね合わせの係数が(−
1)q /{q!(3−q)!}となる。基底関数の数は
M+5個である。Mは全区間の分割数でありこれを近似
の次元数と呼ぶ。これとフル−エンシ−関数の次数mと
を混同してはいけない。
【0063】図41によって説明する。(a)にデ−タ
点を示す。デ−タの変域が0〜Tである。(b)は基底
関数が3つであり、次元数Mが1の場合を示す。この場
合基底関数が少なすぎるので係数の数も少なく良い近似
を与えない。しかし次元数Mを増やしてゆくと、(c)
に示すようにどんな複雑な変化でもそれなりに近似でき
る。近似の程度はこれがどれほどもとの輪郭点列(xk
u ,yk u )に近いかということで判断できる。最小二
乗法によりこれを評価するが、これは
【0064】 Q=Σ{Sx (tk u )−xk u2 +{Sy (tk u )−yk u2 (16)
【0065】を最小にするということである。積算の範
囲は輪郭点列群uの点全部である。ここでは曲率を求め
るだけであるから精度はそれ程高くなくても良い。後に
説明する第2回目のデ−タ近似Bでも同様の近似をす
る。その場合精度はより高いものとする。
【0066】この部分のフロ−チャ−トを図10に示
す。係数Ch を決めるのであるが、これの次元数がMで
ある。あるMを規定すると、式(10)から係数Ch x
一義的に決まる。しかしこの係数が最小二乗法による制
限を満たすとは限らない。この場合は次元数Mを一つ増
加させる。そして所望の近似範囲まで達するとこれで次
元数Mでの係数Ch を確定する。
【0067】式(10)において左辺のSx (t)が、
t=tk であるときに、Sx (t)=xk u となるべき
である。そこで式(10)にこれを代入して、
【0068】 xk u = Σh=-2 M+2h xψh (tk u ) (17)
【0069】これにψw (tk u )を掛けて、点列kに
ついて加算する。
【0070】 Σk=0 N-1ψw (tk u )xk u =Σk=0 N-1Σh=-2 M+2h xψh (tk u )ψw ( tk u )=Σh=-2 M+2 Σk=0 N-1ψh (tk u )ψw (tk u )Ch x (18)
【0071】ここで2番目の式から3番目の式への変化
は積算の順序を置き換えたものである。有限数列である
ので積算順は自由に変更できる。
【0072】この式の左辺Σk=0 N-1ψw (tk u )xk
u はサフィックスがwである(w=−2,−1,0,・
・,M+2)M+5元の列ベクトルであると考えること
ができる。右辺の前項はフル−エンシ−関数の積の和Σ
k=0 N-1ψh (tk u )ψw (tk u )であるM+5列、
M+5行の正方行列と考えることができる。また右辺の
後項Ch xはM+5列の列ベクトルである。→を文字の上
に付すことができないので、以下ベクトルを表す→は文
字に付けることにする。ベクトルbx →、cx→を
【0073】 ベクトルcx →= T{C-2 x 、C-1 x 、・・・・Cm+2 x} (19)
【0074】 ベクトルbx →= T{Σk=0 N-1ψ-2(tk u )xk u ,Σk=0 N-1ψ-1(tk u ) xk u ・・・,Σk=0 N-1ψM+2 (tk u )xk u } (20)
【0075】によって定義する。Tは転置行列であるこ
とを示す。行列Gを
【0076】 G={Ghw}={Σk=0 N-1ψh (tk u )ψw (tk u )} (21)
【0077】によって定義する。この間には、
【0078】 bx →=Gcx → (22)
【0079】という式が成立する。。これは、ベクトル
c→を求める式であるが、
【0080】 cx →=G-1x → (23)
【0081】としてある次元数Mについての係数Ch
求めることができる。G-1は行列Gの逆行列である。こ
れはxについての計算である。yについても同様に、
【0082】 Sy (t)=Σh=-2 M+2h yψh (t) (24)
【0083】 yk u = Σh=-2 M+2h yψh (tk u ) (25)
【0084】 Σk=0 N-1ψw (tk u )yk u =Σk=0 N-1Σh=-2 M+2h yψh (tk u )ψw ( tk u )=Σh=-2 M+2 Σk=0 N-1ψh (tk u )ψw (tk u )Ch y (26)
【0085】がなりたち、ベクトルb→、c→を
【0086】 ベクトルcy →= t{C-2 y 、C-1 y 、・・・・Cm+2 y} (26′)
【0087】 ベクトルby →= t{Σk=0 N-1ψ-2(tk u )xk u ,Σk=0 N-1ψ-1(tk u ) xk u ,・・・,Σk=0 N-1ψM+2 (tk u )xk u } (27)
【0088】によって定義する。(23)と同様にy成
分についても、
【0089】 cy →=G-1y → (28)
【0090】としてある次元数Mについての係数Ch y
求めることができる。G-1は行列Gの逆行列でxの計算
に用いたものと同一である。図10はこのような事を述
べている。最初は群番号u=0について行う。また近似
の次元数Mは1から始める。こうして輪郭点列u=0に
ついて(xk u ,yk u )を近似するSx (t)、Sy
(t)の係数Ch x、Ch yが求まる。これと、(xk u
k u )点との差の二乗の和Qを計算する。
【0091】 Q=Σk=0 N-1{Sx (tk u )−xk u2 +{Sy (tk u )−yk u2 (29)
【0092】これと予め定めた閾値εとを比較する。こ
れは十分に小さい確定した正定数である。ここでは1画
素分の距離にとっている。もしもQ>εであれば近似が
不十分であるということである。そこでこの場合、次元
数Mを1から2に増やす。するとCh の数が一つ増え
る。
【0093】この状態で同じ事を繰り返す。これでもQ
>εであれば、さらにMをひとつ増やす。以下同様に繰
り返して近似を上げてゆき、Q<εとなるようにする。
ここでMと{Ch x}、{Ch y}とを確定する。近似関数
x (t)、Sy (t)が求まる。輪郭点列群u=0に
ついて計算できると次はu=1の群について行う。以下
同様に、あるuの値に対して係数を決定すると、次のu
+1の輪郭点列について同様の計算を行う。そしてu=
U−1群まで繰り返して行う。
【0094】図42によりもう一度この過程を説明す
る。画面上にたばこの概略図のイラストが入力されたと
する。輪郭点列抽出をすると2つの輪郭点列群が得られ
る。左の長方形状の輪郭点列がu=1、右の煙の部分は
輪郭点列u=0を持つ。画面の左上の点(0,0)から
右方向へ1行ずつ画素の値をスキャンして行く。最初に
輪郭線にぶつかった点を(t0 0 ,x0 0 )、(t0
0 ,y0 0 )とし輪郭点列の座標をtをパラメ−タとし
て求めてゆく。tの関数として輪郭点列座標x(t)、
y(t)が得られる。
【0095】2次のフル−エンシ−関数を用いて近似す
るとして、まずM=1から出発する。これは全区間
[0,1]をひとつの区間として扱う。3つの基底関数
ψ-2、ψ-1、ψ0 がこの区間で値を持つ。これの係数3
つの値を適当に選ぶ。すると中段に示す近次曲線が得ら
れる。拡大してみると原デ−タとの誤差が大きいという
ことが分かる。
【0096】誤差の2乗の和によって誤差を評価し近似
が不十分な時は、Mを一つ増やす。次の段ではM=2の
例が示される。基底関数が4つに増える。最下段はM=
10の場合を示す。基底関数の数は12個である。Mが
大きくなるにつれて複雑な曲線を精密に近似できる。こ
こで説明したのは曲率を求めるための近似であるが、後
程述べるデ−タ圧縮時の近似ではこのような操作を各区
分について行う。以上がデ−タ近似機構Aである。
【0097】[E.曲率演算機構]全ての輪郭点列群に
対して近似関数が求まったのでこれを2階微分すること
により各輪郭点列群、各点での曲率を求める。図11が
曲率演算のフロ−チャ−トを示す。輪郭点列群uのk番
目の点(xk u ,yk u )での曲率K(tk u )は、
【0098】 K(tk u )={Sx ′(tk u )Sy ′′(tk u )−Sx ′′(tk u )S y ′(tk u )}/{Sx ′(tk u2 +Sy ′(tk u23/2 (30)
【0099】によって計算することができる。最初u=
0の輪郭点列群のk=0の点からこの計算を始める。こ
の計算は点毎に行う。つまりk番目の点について計算で
きると次にはk+1番目の点について同様の計算をす
る。ひとつの輪郭点列群での計算が終わると次の輪郭点
列に移る。そして全ての輪郭点列の全ての点について曲
率を求める。
【0100】[E′.近似曲率記憶装置]前段で求めた
曲率K(tk u )を点(輪郭点列群u、点番号k)毎に
記憶する装置である。
【0101】[F.真円抽出機構]これは近似曲率に基
づいてある輪郭点列が真円であるかそうでないかを判別
し真円を抽出するものである。ロゴ・イラストには真円
である部分がかなりある。しかしここで言う真円は輪郭
線についてのものであるから、孤立した真円を指してい
る。真円の部分が他の直線、曲線と交差接触している場
合は真円として抽出されない。図30の場合、右肩に付
けた円が真円抽出によって除かれる。図38の円グラフ
の場合も最外周の円が孤立した円であるから真円抽出で
抽出され、以後近似計算から除去される。
【0102】これを抽出すると次の利点がある。ひとつ
は本来真円であるものがノイズのために少し歪んでいて
も真円としてデ−タ化するのでノイズが落ちてしまい形
状をより正確に決定できる。また円は半径と中心の座標
だけで指定できるのでデ−タ圧縮の点で極めて有効であ
る。
【0103】真円というのはその輪郭点列での各点での
曲率が全て等しいというものである。そのような性質を
使って真円を抽出できる。図12にフロ−チャ−トを説
明する。先ず曲率K(tk u )に関するデ−タを読み込
む。そして各輪郭点列群uが円をなすか否かを調べる。
輪郭点列群uについての平均曲率K u を求める。これ
は単に曲率を平均するものである。群番号uは括弧を付
け(u)とすべきであるがこれはサフィックスに入れる
ことができないから単に、uとしている。図面では括弧
が付いている。
【0104】 K u ={Σk=0 N-1K(tk u )}/N (31)
【0105】これが平均曲率である。曲率の上限ε1
決めておき、平均曲率がこれ以上であればこの輪郭点列
群uは真円でないとする。
【0106】 |K u |>ε1 (32)
【0107】曲率が極めて大きい点を含む場合である。
円ではなく微分できない点析曲点などに対応する。この
場合群uは真円でないという表示Circle(u)=0をす
る。これに反して平均曲率がε1 より小さければ、群u
は真円である可能性がある。そこでk=0の点から点近
傍での曲率K(tk u )と、平均曲率K u の差の絶対
値を求めこれが一定の閾値ε2 より小さいかどうかを調
べる。
【0108】 |K u −K(tk u )|<ε2 (33)
【0109】もしそうであればこれは円の一部である可
能性がある。それで次の点k=1の曲率についても同様
に平均曲率との差の絶対値をもとめε2 と比較する。こ
のように群uの全ての点について順次比較を行う。この
不等式が成り立つ限りこれらの点は円弧の上にある。あ
る点で曲率と平均曲率の差がε2 より大きいとこれはも
はや円弧の上にない。この点を含む輪郭点列群はもはや
真円を形成しない。この群が真円でないという表示Circ
le(u)=0を付ける。
【0110】もしも、群での全ての点について曲率と平
均曲率の差がε2 より小さいと、この輪郭点列は真円で
ある。そこで真円である表示Circle(u)=1を付け
る。このような真円の抽出を全ての輪郭点列群について
0〜U−1まで行う。最後にこれを纏めて群u=0から
群についてCircle(u)=0であるかどうかを調べる。
【0111】全ての輪郭点列群uについてCircle(u)
=0であれば、このロゴ・イラストにおいて真円はひと
つもないということである。Circle(u)=1のものが
あれば、この群は真円であり、この中心座標(X,Y)
と半径rとを求め、真円記憶装置Gにこれを入力して記
憶させる。
【0112】[G.真円記憶装置]前段階において求め
た真円の中心座標と半径rを記憶するものである。これ
により群uのデ−タが3つの値で記述できる。ロゴ・イ
ラストを対象とするので全ての輪郭点列は閉曲線であ
る。一重の真円の場合これは内部全体が黒画素で塗り潰
された円であるので、孤立した円点である。2重の真円
の場合は、2重円の間が黒画素で塗り潰された丸などに
対応する。
【0113】[H.接合点位置抽出機構]接合点という
のは直線と直線の継ぎ目、曲線と曲線の継ぎ目、直線と
曲線の継ぎ目などである。異なる勾配の線が接触するの
でこれを接合点というのである。ロゴ・イラストを関数
近似する時接合点は極めて重要な役割を果たす。それ故
接合点の役割、接合点の意義、接合点の抽出などに関し
て明確な観念を持つことが必要である。本発明は接合点
の正確適切な決定を通じてロゴ・イラストを高品質に維
持しながら、デ−タ量を最小にすることができるのであ
る。
【0114】図13は接合点抽出手続の概略を示す。ロ
ゴ・イラストを入力してこれを画像とし、2値画像にし
て外周をなす輪郭点列を抽出する。これによって得た各
輪郭点列群に対して接合点を抽出する。まず明白な接合
点を抽出する。これは曲率が大きい点として決定でき
る。これは仮の接合点であって最適のものでない。又こ
れだけでは全ての接合点を見いだせない。逆に接合点と
して不要なものも含まれる。
【0115】従って接合点の指定に関して修正が必要で
ある。その後直角部分の接合点の抽出を行う。これは後
に述べるがロゴ・イラストの二つの直線が交差する時に
交差点での接続を滑らかにするためである。直線の接合
点というのは始点と終点であり、細線であって曲率が大
という条件では現れない接合点を追加するものである。
ロゴ・イラストの場合これはしばしば必要である。
【0116】反対に不必要な接合点があるのでこれらを
除去する必要がある。一つは直線の中にある接合点であ
る。接合点が直線の半ばにあり直線からの距離が小さい
ときこれを除いても直線を維持できることがある。これ
はノイズによって生じた接合点であるから除去する。も
う一つは円弧の接合点である。本来ひとつの円弧である
べきものが接合点が多くて二つの円弧に分離して現れる
ことがある。これも中間の接合点を除去して円弧を合体
して一つの円弧にする。
【0117】そして接合点が確定すると各区間を区分的
多項式によって近似する。この区分的多項式の近似は先
にデ−タ近似機構Aで述べたものと同じであるが前回の
ものは近似区間が全輪郭点列群に渡っていた。今度はそ
うでなく接合点ごとに区分的多項式近似を行う。
【0118】まず仮接合点の抽出について説明する。接
合点において勾配が変化するために曲率も大きい。接合
点は次に関数近似する時において関数の定義域を決定す
るものである。接合点と接合点の間は直線であるか、滑
らかに勾配の変化する曲線かである。接合点の間の近似
関数は簡単な形で表現できる。従って接合点の座標と接
合点の間の近似関数を求めればこのロゴ・イラストにつ
いて全てのデ−タが求まったということになる。
【0119】しかし接合点の選択が適切でなく、接合点
同士が離れすぎると、隣接接合点の間を簡単な形の近似
関数で表すことができないために、却ってデ−タ数が増
えてしまう。反対に接合点が多過ぎると、接合点の座標
に関するデ−タが増えるので十分にデ−タ圧縮をするこ
とができない。かように接合点の選択は重要である。図
14のフロ−チャ−トによって接合点位置抽出の手法を
説明する。先に全輪郭点列について近似曲率が求められ
ているので、これを利用する。
【0120】近似曲率記憶装置E′から曲率を読み込
む。{K(tk u )}である。これらのデ−タから群u
の全ての点k=0〜N−1について曲率がある値δより
大きいか否かを順次調べる。
【0121】 |K(tk u )|>δ (34)
【0122】接合点というのは勾配が非連続で曲率があ
る程度大きい点であるので、このような手法によって求
めることができるのである。δの値は目的により適宜決
定できる。
【0123】しかも真円をなす輪郭点列は既に除かれて
いるので円弧の一部で曲率が大きいという点(これは接
合点でありえない)はこの演算では出てこない。そこで
曲率がδを越える点を、仮接合点とする。そしてこの座
標(xk u ,yk u )を接合点位置記憶装置Iに記憶さ
せる。仮接合点の番号をiとする。そこでi番目の仮接
合点はdi (xi u ,yi u )と書くことができる。輪
郭点列での番号kが接合点番号iに置換されている。こ
のような比較と接合点の抽出を各点kについて行う。群
uについてこのようなことをした後、u+1について同
様のことをする。こうして各群での全ての仮接合点の座
標を得る。
【0124】直感的に接合点を説明する。図15は音符
の例である。左右に縦線が2本あり、上に縦線を斜めに
結ぶ2本の線がある。縦線の下には斜めの楕円が二つ付
いている。(a)は原図であり、白黒の図形である。
(b)は輪郭点列抽出を行い、さらに接合点を抽出した
ものである。×印を付した点が接合点である。この例で
は外側の輪郭線イと内側の輪郭線ロの2本の輪郭線があ
る。
【0125】外輪郭線イは接合点ハ〜ヌを持つ。ハ〜
ニ、ニ〜ホ、ヘ〜ト、ト〜チ、チ〜リ、ヌ〜ハは直線で
ある。ホ〜へとリ〜ヌは自由曲線である。内輪郭線ロに
おいては、ル〜ヲ、カ〜ワは直線である。ヲ〜ワ、カ〜
ルは円弧または自由曲線である。この例では直線の部分
が多く、直線を直線として正しく抽出できることが望ま
れる。自由曲線部も含まれる。
【0126】図16はダイオ−ドの略図である。大きい
円形の中に三角と線分があり、これらの中央部を横に貫
く直線がある。輪郭線は外側の円状の輪郭線ヨと、内側
の輪郭線レ、ソがあり合計3本である。外輪郭線ヨの接
合点は8個あるが、上半分についてのみ符号を付けた。
ツ〜ネは短い線分、ネ〜ナは半円弧、ナ〜ラは短い線
分、ツ〜フは短い円弧または自由曲線である。内輪郭線
レ、ソは対称であるから、レについて説明する。ム〜ウ
は線分、ウ〜ヰは線分、ヰ〜ノも線分のようであるがノ
の近傍で曲がっており自由曲線である。ノ〜オは線分、
オ〜クも線分、ク〜ヤは線分、ヤ〜マは線分、マ〜ムは
半円弧である。これも直線の部分が多い。ついで円弧が
多い。幾何学的には線分は両端が決まっており、直線は
両端がない図形であるが、この明細書では線分や半直線
も直線と呼んでいる。
【0127】どのようなロゴ・イラストでも直線が多い
と言うわけではなく、円弧が多いもの(図39、図4
9)や、自由曲線が多いもの(図44、図46、図4
8、図50)や多様なものがある。ロゴ・イラストはデ
ザイナ−の自由な発想で創出されるから予めその傾向を
決めることはできない。
【0128】[I.接合点位置記憶装置]これは前述の
操作で求めた仮接合点の番号と座標{di (xi u ,y
i u )}を記憶するものである。仮接合点と言ったほう
が正確である。接合点に関しては前記の曲率が大きい事
で選んだ仮接合点と、これから述べる接合点候補と最適
接合点の3種類がある。これを混同してはいけない。
【0129】[J.最適接合点抽出機構]これまでに求
めたものは、曲率の大きさだけで判定した仮接合点であ
る。これらは実際の接合点でないことがある。ロゴ・イ
ラストを光学的に読み取った画像にはレンズやガラスに
おける光の反射や散乱、外乱光などのためノイズがある
ので、実際に2直線、2曲線の接合点の曲率が小さくな
ることがある。ために前段の処理で接合点として残らな
いことがある。反対にノイズのために直線、曲線の中間
点であるにも拘らず曲率が大きくなり接合点と見えるこ
とがある。
【0130】それで最適の接合点を見い出す必要があ
る。最適接合点は先述の手法で求めた接合点候補の近く
にあるはずである。最適接合点というのは前述のよう
に、直線と直線の交点や折曲点などであるからロゴ・イ
ラストに固有のものである。これがノイズのために曲率
の大小だけでは正確に見付けることができない。
【0131】図17に最適接合点の抽出機構のフロ−チ
ャ−トを示す。接合点位置記憶装置Iから仮接合点di
(xi u ,yi ui=0 I-1を読み込む。ここでuは輪郭
点列の群番号、iはこの群での仮接合点の番号、Iはこ
の群での仮接合点の数である。仮接合点と呼ぶのはこれ
が最終的な接合点でないからである。本発明の顕著な特
徴はここにもあり、接合点の位置について彫琢を重ねる
ということが本発明において重要である。
【0132】仮接合点の近傍に幾つかの接合点候補とい
うものを考える。これをλo i とし、座標を付けてλo
i (xio,yio)と書く。 iは仮接合点の番号で括
弧に入れてサフィックスに上げるべきであるが括弧が1
/4角にならないから省略している。図面では(i)と
いうサフィックスが正しく書かれている。群uという表
示は省略してある。勿論群uのi番目の仮接合点の近傍
にある接合点候補である。この接合点候補の数をOとす
る。これはどの仮接合点についても同一の数である。図
18はこれを示している。
【0133】中央のxi が曲率によって選ばれた仮接合
点であり、これの前後α個が接合点候補である。ただし
ここで、xi と書いているのはdi (xi u ,yi u
のことであり、x座標とy座標の両方を意味する。di
とかけば良いのであるがここでは位置座標であることを
はっきりと示すために単にxi と書いている。次に出る
近傍接合点の表記も同様である。
【0134】接合点候補はo=0,1,・・O−1まで
ある。これはdi+α又はdi-αによって求める。これ
は、仮接合点の前後α個の輪郭点列を接合点候補とする
ということである。仮接合点もこれにあたるのでO=2
α+1である。この内にひとつの最適接合点が存在す
る。αの大きさは仮接合点と最適接合点のずれの大きさ
の評価から決まるがこのずれが大きな場合はαを大きく
する必要がある。しかしこれを大きくするとあとの計算
の数が増える。両者を勘案し適当な数を決定すべきであ
る。
【0135】次にこれから近傍接合点{dj (xj u
j u )}を抽出する。近傍接合点は仮接合点xi を中
心として半径ρの円内にある仮接合点であって、連続す
る輪郭点列によって繋がっているもの及びこの仮接合点
を含む輪郭点列によって囲まれる輪郭点列内にあるもの
である。例えば図30のロゴ・イラストの場合、最下段
に示すように○の内部に含まれる仮接合点サ、ア、テが
近傍接合点になる。近傍接合点に付ける番号をjとす
る。先程の考察の対象となる仮接合点xi がiを番号と
しておりこれらで区別している。半径ρ内にあるという
のは、
【0136】 {(xi −xj2 +(yi −yj21/2 <ρ (35)
【0137】とう条件で表すことができる。輪郭点列に
よって繋がっていると言う条件がなぜ必要かというと、
この最適接合点の抽出というものが、線と線の交差にお
いて交差を挟んだ接合点同士が滑らかに繋がるようにす
るためであるからである。輪郭点列によって繋がってい
ない接合点同士の相対的な関係はどうでも良い。また輪
郭点列によって(黒画素の連結)繋がるという条件はx
j がxi と同一の輪郭点列群にあるかどうかということ
で簡単に調べることができる。
【0138】近傍接合点は、正確にはxi (xj u ,y
j u )と書くべきであるが、冗漫であるので以後簡単に
j と書くことにする。これはx座標だけでなくy座標
も含んでいる。
【0139】近傍接合点の数をJとする。Jは0のこと
もあるし、1以上のこともある。J=0というのは近傍
接合点がないということである。Jが1以上であるとい
うのは幾つかの近傍接合点があるということである。ふ
たつの場合について処理が異なる。J≧1の場合と、J
<1(つまりJ=0)の場合に分けて説明する。
【0140】J≧1の場合、さらに二つの場合を区別す
る。輪郭点列の追跡は外部に輪郭点列があると時計廻
り、内部にある場合は反時計廻りである。それ故、考察
の対象になっている仮接合点xi より、先に近傍接合点
j がある場合と、xi よりも前に近傍接合点xj があ
る場合がある。両者を区別しなければならない。
【0141】曲率で選んだ仮接合点xi より前にある近
傍接合点xj は出力近傍という。これを図19に示す。
仮接合点xj より後にある近傍接合点xj は入力近傍と
いう。つまり仮接合点xi から、輪郭点列の走査の向き
に発したベクトルの出てゆく先にある近傍接合点が出力
近傍である。逆に近傍接合点から走査の向きに発したベ
クトルが入ってくる仮接合点が入力近傍である。出力近
傍と入力近傍の判定については後に説明する。
【0142】[CASE 1(J≧1で出力近傍の場
合)]まず図19によって、出力近傍の近傍接合点につ
いて考える。これはいくつもの考え方がありうる。ここ
では、4つの仮接合点の近傍を考える。そしてこの4点
を繋ぐ曲線が最も滑らかであるという条件によって、仮
接合点の近くの接合点候補λo i (xio,yio)の内
最適のものを決める。
【0143】図19において、最も始めに曲率によって
選んだ仮接合点がxi (Cの近く)である。近傍接合点
がxj (Bの近く)である。出力近傍の場合は、仮接合
点の次の仮接合点xi+1 (Dの近く)と、近傍接合点x
j の一つ前の仮接合点xj-1(Aの近く)を考える。こ
の4点を通る曲線が最も滑らかになるようにこれらの点
を通るようにする。これら4つの仮接合点の内両側の
A、Dは固定し、中間のB、Cのみを動かして適合係数
を求める。B、Cの点は2α+1個の接合点候補を持
つ。そこで、(2α+1)2 個の組み合わせの区分的多
項式近似をする。この内、最も滑らかに4点を繋ぐ近似
が最も高い適合係数を与える。
【0144】滑らかという条件をどう表現するか?幾つ
もあるが、ここでは曲線の変曲点が最も少ないという条
件によって評価することにする。逐次近似を挙げてゆく
が、近似の回数をtで表す。
【0145】曲線の端点Aは、xj-1 のどれかの接合点
候補λl j-1 (xj-1l,yj-1l)である。ただしここ
で接合点候補の添え字はl′であるが「′」を1/4画
にできないのでここではlと書いている。実際にはl′
である。
【0146】中間点Bは近傍接合点xj の何れかの接合
点候補λl j (xjl,yjl)である。接合点候補の番
号をlによって表している。lがパラメ−タになりlを
変えて同じ計算を何回もする。
【0147】中間点Cは元の仮接合点xi の何れかの接
合点候補λo i (xio,yio)である。接合点候補の
番号はoによって表している。oがパラメ−タになりこ
れを変えて同じ計算を何回も繰り返す。
【0148】曲線の他の端点Dは、xi+1 の何れかの接
合点候補λo i+1 (xio,yio)である。ただしここ
でも接合点候補の添え字はo′であるが「′」は1/4
画にできないので単にoと書いている。実際は図19の
ようにo′である。
【0149】計算の順序であるが、両端のA、D点は固
定点(t回目の近似において)であり、中間点Bの接合
点候補xi i (xil,yil)、中間点Cの接合点候補
λo i (xio,yio)についてはパラメ−タl、oをひ
とつずつ換えて計算を繰り返す。この計算で接合点とし
ての適合性を確率関数として計算する。確率関数は曲線
の滑らかさによる係数rij(ol)を持つ。この係数は
適合係数ということができる。iとjは仮接合点xi
近傍接合点xj の符号である。
【0150】oとlはこれらの仮接合点の属する接合点
候補の番号である。この係数がパラメ−タo、l毎に決
まる値であるのでこれだけの添え字を必要とする。これ
は曲線ABCDが充分に滑らかである時1となり、滑ら
かでないときは1より小さくなる。だから曲線の適合性
を決めるパラメ−タとなりうる。
【0151】図20は近傍接合点が存在する場合(J≧
1)の適合係数rij(ol)の決定法を示すフロ−チャ
−トである。パラメ−タの範囲を先ず指定している。i
が0からI−1というのは、曲率によって求めた仮接合
点xi についてこのような計算を0からI−1まで繰り
返すということである。
【0152】oが0から2αまでというのは、対象とす
る仮接合点xi において2α+1個の接合点候補がある
ので、これについて一つずつすべて計算するということ
である。jが0からJ−1までというのは、近傍接合点
j が複数ある場合はこの計算をあるだけ繰り返すとい
うことである。J>1であるからこのようなことが必要
である。
【0153】lが0から2αまでというのは、近傍接合
点xj において2α+1個の接合点候補があるので、こ
れらについて一つずつ全て計算するということである。
i、o、j、lのパラメ−タについてこのような計算を
するが、ここでは順序不同に書いており、初めのものほ
ど大きいル−プを構成するということはない。しかし以
後の説明によりこれらパラメ−タの変化は一義的に与え
られる。
【0154】始めにデ−タ近似したのと同様の手法によ
り、点A、B、C、Dをフル−エンシ−関数によって近
似する。つまり区分的多項式によって近似するのであ
る。近似関数の次数は2次で良い。先述の式で、m=2
とする。
【0155】 Sx (t)=Σk=-2 M+2k xψk (t) (36)
【0156】 Sy (t)=Σk=-2 M+2 {−M+2Ck xψk (t)} (37)
【0157】 ψk (t)=3(T/M)-2Σq=0 3(−1)q {t−(k+q)(T/M)}2 + /{q!(3−q)!} (38)
【0158】 k=−2,−1,0,1,2,・・・,M+2 (39)
【0159】ここでパラメ−タtは連続量を表すtであ
る。先程述べた近似の段階を示すtとは異なる。ロゴ・
イラストの数が足らないので別異の事を同じtで表現し
ている。最初のデ−タ近似の時は、全輪郭点列について
範囲Tを定めて、全輪郭点列について一つの近似をして
いた。であるから全ての輪郭点列の座標デ−タが参照さ
れなければならなかった。
【0160】しかしここではそうでなく、4点A、B、
C、Dを繋げば良いのである。4点の座標のみが必要
で、4点の間の数多くの輪郭点列の座標はもはや不要で
ある。4点を繋げば良いのであるから、AD間を区分多
項式によって近似する。区間Tは曲線ADに対応してい
る。図10に示すような計算をするのであるが、点の数
が著しく少ないのでこの近似は簡単である。最小二乗法
で係数を確定する点も同じである。このような近似によ
り4点を通る近似曲線ABCDを作る。
【0161】曲線ABCDの各輪郭点に於ける曲率を計
算する。これは近似関数Sx (t)、Sy (t)がある
ので、
【0162】 K(tw u )={Sx ′(tw u )Sy ′′(tw u )−Sx ′′(tw u )S y ′(tw u )}/{Sx ′(tw u2 +Sy ′(tw u23/2 (40) ただし、w=A、B、C、Dである。
【0163】これも曲線ADの全てに渡って曲率を求め
るのでなく、4点だけ計算すればよいので簡単である。
曲率の反転回数により変曲点の数nc を求める。変曲点
の数は当然3以下である。図21は曲線の概略形と変曲
点の数nc の例を示す図である。変曲点を×印によって
表す。(a)は変曲点の数が3つの場合である。蛇行が
甚だしい。(b)は変曲点の数が2つの場合である。
(c)は変曲点数が1の場合である。(d)は変曲点数
が0の場合である。これが最も滑らかに4点を繋いでい
る。これを採用するのが望ましい。この場合にrij(o
l)が1になるように決める。例えば変曲点数nc を用
いて、
【0164】 rij(ol)=min{1/c2 (nc −c1 ),1} (41) (c1 、c2 は定数)
【0165】というふうに決める。この例では変曲点の
数が3のときrij(ol)=1/3となっている。これ
はc1 =−1、c2 =3/4としたものである。こうす
るとnc =2で、4/9、nc =1で2/3、nc =0
で1となる。勿論これらの定数は適宜決定すれば良い。
1とmin演算するのは、変曲点数が少ないときに大き
くなり過ぎるのでこれを防ぐためであるが、rij(o
l)の上限が1でなければならないということはない。
単にrij(ol)=1/c2 (nc −c1 )としても良
い。
【0166】このような計算を何回か重ねる。近似計算
の回数をtで表現する。これは確率を求める計算であ
る。近似計算については後に述べる。ここでは適合係数
ij(kl)の決定についてだけ説明した。
【0167】[CASE 2(J<1の場合:近傍接合
点がない)]図22はJ<1つまり近傍接合点が存在し
ない場合の処理のフロ−チャ−トを示す。図23はこの
場合の接合点の位置の例を示している。これは仮接合点
iの前の仮接合点xi-1 と、後の仮接合点xi+1 と3
点の接続を問題にする。図22のフロ−チャ−トも、パ
ラメ−タメ−タの範囲について初めに定義している。
【0168】iは0〜I−1であるがこれは仮接合点の
番号である。すべての仮接合点について演算を行うとい
うことである。kは仮接合点xi の接合点候補λk i
(xik,yik)の番号である。lはxi より前の仮接合
点xi-1 の接合点候補λl i(xil,yil)の番号であ
る。すべての接合点候補について計算をする。jはi−
1〜i−1、つまりj=i−1のみである。
【0169】それぞれの仮接合点xi-1 、xi 、xi+1
の接合点候補を、A、B、Cとする。点Aはλl i
(xi-1l,yi-1l)でlがパラメ−タである。点Bはλ
k i(xik,yik)でパラメ−タはkである。点Cはx
i+1 の接合点候補λh i (xih,yih)で、maxh
(Pi+1h t-1 )を示す。maxh はパラメ−タhのな
かでの最大を示す。
【0170】これらの3点をフル−エンシ−関数で補間
する。これは図10に示すような方法で行うが、3点し
かなく、極めて簡単である。ただしこれも近似を上げて
行くようにし、近似の回数をtで表す。そして最小二乗
法による誤差がεmax になるまで近似する。このときの
近似の次元数をMとする。rij(ol)はmin{1/
(c3 M+c4 ε),1}で決める。εは最終誤差、M
は最終次元である。
【0171】つまりできるだけ低い次元数で、誤差少な
く近似できる点を求めるということである。このような
点はそれぞれが属する仮接合点の接合点候補の内、最も
滑らかな曲線を与えることができる。tは近似の回数で
あり、0からこれを上げてゆく。先に説明したJ≧1の
時と同じように、tは0〜4とし4回で近似を打ち切
る。
【0172】[CASE 3(J≧1で入力近傍の場
合)]図19で示したのは、J≧1で仮接合点xi に対
する近傍接合点xj が出力近傍である時である。J≧1
であって、近傍接合点xj が入力近傍である場合も同様
な計算をするのであるが、この場合4点の取り方が少し
違う。
【0173】図24に入力近傍の場合の近傍接合点xj
に対する4点の取り方を示す。近傍接合点xj が、xi
を中心とする半径ρのなかにある。しかもこれは走査の
方向に関し元の仮接合点xi よりも先にある。4点は、
対象となる仮接合点xiの前の仮接合点xi-1 と、近傍
接合点xj の次の仮接合点xj+1 である。これらの近く
にある2α個の接合点候補から4点を取る。
【0174】Aはxj+1 の接合点候補λl i
(xj+1l,yj+1l)の一つである。ただしここでl
は「′」が付いているが、これは1/4画にできないの
で「′」を省いている。これは前回の確率計算で最大値
を与えたものとして決まっており、固定値である。
【0175】Bは近傍接合点xj の接合点候補λl j
(xjl,yjl)の一つである。Cは対象としている仮接
合点xi の接合点候補λo i (xio,yio)の一つで
ある。
【0176】Dはxi-1 の接合点候補λo i-1 (x
i-1o,yi-1o)の一つである。これも前回の確率計算で
最大値を与えるもので固定値である。図示したように実
際にはo′であるが、「′」が1/4角にならないので
ここでは′を省いている。以上のように4点が定まる。
これより後の計算はさきに説明したCASE 1の場合
と同じである。
【0177】[出力近傍と入力近傍の決め方]対象とな
る仮接合点xi の近傍接合点xj として出力近傍と入力
近傍とを区別しなければならない。輪郭点列の走査の方
向に沿う仮接合点の2点を通るベクトルが近傍接合点に
向かう時これを出力近傍という。反対に輪郭点列の走査
の方向に沿う近傍接合点の2点を通るベクトルが仮接合
点に向かうときこれを入力近傍という。
【0178】分かり難い概念である。接合点はこのよう
に2つの近傍接合点を持ち、両者との接続を滑らかにし
なければならない。ために二つの近傍接合点を区別しな
ければならない。図25は入力、出力近傍接合点の決定
のためのフロ−チャ−トである。全ての接合点候補λo
i (xio,yio)を入力する。
【0179】iは計算対象たる仮接合点xi の番号であ
りこれは一つの輪郭点列群uについてI個ある(0〜I
−1)。これについてi=0から始める。jは近傍接合
点の番号であるが、はじめから近傍であるかどうか分か
っている訳ではない。始めは全ての仮接合点xj をと
る。oはその仮接合点の近く2α個内に含まれる接合点
候補の番号である。図中ではoに上線を付けているが、
明細書では上線を付けられないので省く。仮接合点xi
のiだけ固定し近傍接合点を決める。
【0180】dj (xj u ,yj u )はj番目の仮接合
点の座標であるが、簡単のために単にdj と書いてい
る。これがλo i (xio,yio)(簡単のためλo i
と書く)を中心とする半径ρ内に存在するかどうかを
調べる。これは式(35)に示した条件であるが再び記
述すると、
【0181】 {(xio−xj2 +(yio−yj21/2 <ρ (42)
【0182】となる。式(35)は仮接合点の座標xi
をそのまま用いているが、ここではxi の接合点候補の
座標を用いている。もしもdj が半径ρ内にあるとこれ
は近傍接合点である可能性がある。次にdj と、λo i
が同一の輪郭点列にあるかどうかを調べる。異なる輪
郭点列にあればこれらは近傍接合点でない。
【0183】もしも同一の輪郭点列にあると、dj はλ
o i が属する仮接合点xi の近傍接合点である。xi
をdi で表す。対象としている仮接合点xi において、
ある一定数b前の点の座標は(接合点候補とは限らな
い)di-b で表すことができる。ベクトルdi-bi
仮接合点における走査の方向に沿う方向を持つ。ただし
bは図中ではβであるが、これは1/4画にできないの
でここではbと書いている。bはβと読み替えるべきで
ある。またロゴ・イラストの上に→をつけることができ
ないのでここではベクトルをベクトルと書く。
【0184】一方近傍接合点xj においてこれより一定
数bだけ後の点の座標はdj+b と書くことができる。ベ
クトルdjj+b は近傍接合点の直後における走査の方
向に沿う方向を持つ。これらベクトルの内積を計算す
る。これが小さいときこれらのベクトルはほぼ直交する
ことになる。つまり
【0185】 ベクトルdi-bi ・ベクトルdjj+b <ε (43)
【0186】であれば、両者は殆ど直交していることに
なる。ただしεは適当な小さい値である。この場合はd
j は入力近傍である。そこでこれをdj input(i) として
登録する。
【0187】他方近傍接合点xj においてこれより一定
数bだけ前の点の座標はdj-b と書くことができる。ベ
クトルdjj-b は近傍接合点の直前における走査の方
向に沿う方向を持つ。これらベクトルの内積を計算す
る。これが小さいときこれらのベクトルはほぼ直交する
ことになる。つまり
【0188】 ベクトルdii+b ・ベクトルdj-bj <ε (44)
【0189】であれば、両者は殆ど直交していることに
なる。ただしεは適当な小さい値である。この場合はd
j は出力近傍である。そこでこれをdj output(i)として
登録する。
【0190】上に説明したものはベクトルの内積を利用
するものである。外積を利用することもできる。外積を
使うと平行なベクトルを見付けることができる。
【0191】 |ベクトルdi-bi ×ベクトルdj-bj |<ε (45)
【0192】 |ベクトルdii+b ×ベクトルdjj+b |<ε (46)
【0193】などである。また出力近傍と入力近傍の区
別がこれでは明らかでないというのであれば、内積
【0194】 ベクトルdi-bi ・ベクトルdj-bj (47)
【0195】 ベクトルdii+b ・ベクトルdjj+b (48)
【0196】を計算してこれの正負を確かめて入力、出
力近傍を区別できるようにする。
【0197】[確率の計算]最適接合点を求めるには接
合点候補についてつぎのような計算をして最適のものを
選ぶ。図26はこの計算を示すフロ−チャ−トである。
入力するものは、
【0198】 λo i (xio,yio)、dj input(i) 、dj output(i) (49)
【0199】である。λo i (xio,yio)は曲率に
よって選ばれた仮接合点xi の近くの接合点候補であ
る。oは接合点候補につけた番号である。iはxi に関
するものと言う意味である。dj input(i) は仮接合点x
i の近傍接合点の内、入力近傍接合点の位置座標であ
る。dj output(i)はxi の近傍接合点の内、出力近傍接
合点の位置座標である。
【0200】これだけのものを始めに入力する。確率計
算の次数をtで示す。これは最小二乗法で誤差がある程
度小さくなった時に中止するというのではなく、始めか
ら回数を決めておく。例えば4回とする(t=0〜
4)。勿論目的によって5回以上にしても良い。
【0201】確率変数Pi t (o)を定義する。これは
仮接合点xi の近くにある2α+1の(xi 自身を含
む)接合点候補の内oのt回目の確率である。t乗では
なくt回目であるから括弧をつけるべきであるが括弧を
サフィックスにいれることができないから単にtと書い
ている。どういう確率かというと、最適接合点としての
確率である。2α+1個の接合点候補の内これの最も高
いものを選ぶ。確率計算の回数tを増やす毎に接合点と
してより適するものの確率変数が高まってゆく。そのよ
うに確率変数を決める。もちろん幾つもの定義が可能で
ある。ここでは、次のように決める。
【0202】相補確率変数Qi t (o)を考える。これ
も接合点候補oのt回目の確率を与えている。これは入
力近傍からの寄与qi input(o) と、出力近傍からの寄与
i output(o)の和である。これも回数tが入るが、ここ
では略す。
【0203】 Qi t (o)=qi input(o) +qi output(o) (50)
【0204】qi input(o) とqi output(o)は次のように
定義する。
【0205】 qi input(o) =max{rij(ol)×Pj t (l)} (51) ( λl j ∈dj input(i) ) (52)
【0206】但しmaxの計算は接合点候補λl j
j input(i) の接合点候補に属しているという条件で最
大の値をとるということである。ここではlが変化する
パラメ−タである。適合係数rij(ol)は先に与えら
れている。同様に、
【0207】 qi output(o)=max{rij(ol)×Pj t (l)} (53) ( λl j ∈dj output(i)) (54)
【0208】maxは、接合点候補λl j が、dj
output(i)の接合点候補に属しているという条件で最大
の値を取るということである。t+1回目の確率変数
は、t回目の確率変数、相補確率変数などを用いて次の
ように定義される。
【0209】 Pi t+1 (o)=Pi t (o)Qi t (o)/{ΣPi t (o)Qi t (o)} (Σはλo i について行う) (55)
【0210】このような計算をt=0〜4まで行う。但
しこれは始め(t=0)の確率変数が分からないと計算
できない。初期確率Pi 0 (o)はどのように与えても
よいのであるが、ここではxi に近いほど大きい値を与
える。最適接合点は仮接合点xi の近くにあると考えら
れ、xi の初期確率を高くすると確率変数の収束が早く
なると考えられるからである。
【0211】図28に初期値の設定を説明する。接合点
候補λo i はoが0から2α+1個ある。o=αはx
i 自身である。初期値Pi ′(o)はo=αの時に最大
値Kを取る。o=α−1、α+1は(K−2)とする。
以下αから遠ざかるに従って2ずつ減少して行くものと
する。o=0、2αでは初期値は1である。初期確率P
i 0 (o)は、初期値を用いて、
【0212】 Pi 0 (o)=Pi ′(o)/ΣPi ′(o) (56)
【0213】である。Σの積算はoについて行う。こう
して初期確率が与えられたので、適合係数rij(ko)
と組み合わせて、t=1でのqi input(o) とq
i output(o)を計算することができる。これの和として相
補確率変数Qi t (o)を計算し、さらに、t+1回目
の確率変数Pi t (o)を計算できる。これはt=4に
なるまで繰り返し行う。t=4で最高の確率変数を持つ
接合点候補が最適接合点である。ここでの出力はPi 4
(o)i=0 I-1 o=0 O-1である。これを図29に示す。
【0214】このようにして曲率から求めた仮接合点の
近くにある接合点候補から最適の接合点を求めることが
できる。始めに仮接合点を求めているのにさらにこの近
くの輪郭点列にまで範囲を広げて接合点候補としここか
ら最適の接合点を求めるのは本発明の著しい特徴の一つ
である。これは曲率が極大の点が必ずしも接合点として
最適でないという本発明者の発見に基づくものである。
【0215】[適合係数の他の定義] 最適接合点の条
件は前述の方法では4つの点を結ぶ曲線の変曲点が最も
少ないということであった。つまり最も滑らかに接続す
るということである。これは変曲点の数を数える他に、
曲線の曲率を直接に対象とする方法も可能である。図2
7はこのような他の条件による接合点候補の適合係数の
求め方を示すフロ−チャ−トである。
【0216】始めのJ>1は近傍接合点が存在するとい
う条件である。この場合、入力近傍と出力近傍を考え、
4点A、B、C、Dを通る曲線を考えるが(図19、図
24)このとき変曲点ではなくて、曲率を求める。K
input というのは入力近傍における4点を結ぶ曲線の最
大曲率である。これが小さくなる曲線が望ましい。K
outputは出力近傍における4点を結ぶ曲線の最大曲率で
ある。これも小さい方が良い。そこで両者の和を取って
これの最小を与える点を求めることとする。そこで適合
係数を
【0217】 rij(ol)=min{γ(Kinput +Koutput-1,1} (57)
【0218】として定義する。γは定数である。これは
最適である時に曲率の和がほぼγになるように決める。
【0219】図29は確率変数の計算を繰り返してt=
4になった時に繰り返しを停止してこれで得た確率変数
i 4 (o)が最大になる接合点候補の番号oを求めこ
れを、前記の仮接合点xi が属する接合点候補の内の最
適接合点λo i とするのである。これを最適接合点記憶
装置Kに入力する。このような操作を輪郭点列群の全て
の仮接合点について行い、それぞれのカテゴリ−の接合
点候補を決定する。
【0220】[K.最適接合点記憶装置]前記の操作よ
って求めた最適接合点を全て格納する装置である。図2
9の最下段に示すように、最適接合点を(xi u ,yi
u )として格納する。uは輪郭点列の番号である。iは
群uの中で接合点に付けた番号である。先程は仮接合点
にxi という番号(y座標も代表させている)を付けて
おり、番号iが同一であるが、これは差し支えないこと
である。仮接合点一つに最適接合点一つが対応するし、
最適接合点は先程求めた仮接合点と同一かまたは極近く
にあるからである。
【0221】ここまでの操作を順に説明したが、筋道を
分かり易くするために、ここで図30に示すロゴ・イラ
ストを例にしてこれまでの操作を簡単に振り返る。これ
は図16や、図43のダイオ−ドの図形の右肩に余分な
○を追加したものである。これは真円の処理を説明する
ためである。これの原画ををイメ−ジキャナで読み込ん
で画像とする。画像処理して輪郭点列抽出を行う。これ
は白抜きのロゴ・イラストで表される。5つの輪郭点列
がある。右肩の丸は真円抽出によって取り出され真円記
憶機構によって記憶される。これが除かれるので内外同
芯の2つの輪郭点列が減る。
【0222】残りは丸と三角、線分を組み合わせた図形
になる。輪郭点列としては独立の3つの群がある。これ
らの全長に渡って区分的多項式近似をする。そして曲率
を計算して仮接合点を求める。これが3段目に書いてあ
る。仮接合点は線分の継ぎ目に現れる。4段目に×の印
で仮接合点を示す。曲率で選ぶので本来接合点になるべ
きものでも鈍角で2線分が交わる場合など、仮接合点と
して現れないことがある。この場合はこの点が接合点と
なるように追加する。この例では曲率計算で仮接合点が
全て出るので接合点の追加は不要である。次に接合点候
補を求める。さらに円と横直線の交差点と、縦の線分と
直線の交差点などで一定半径内の仮接合点として近傍接
合点を抽出する。以上の説明でここまで明らかになって
いる。
【0223】[L.接合点除去機構]ここではこれまで
に抽出された接合点の内不要である接合点を除去する。
図31はこれを表すフロ−チャ−トである。最適接合点
記憶装置から最終接合点を読み込む。{λo i }=
{(xi u ,yi u )}i=0 I-1である。uは群番号、i
は群での接合点の番号である。この後直線近似における
冗長な接合点除去を行う。
【0224】さらに円弧近似における冗長な接合点を除
去する。最終接合点は輪郭点列ごとに、座標(xiu
,yiu )と、番号i′によって記憶装置に記憶
される。
【0225】これまでに求めた接合点は、輪郭線を区分
的多項式で近似し、曲率を求め、仮接合点を求め接合点
候補から最終接合点を求めたものである。従って不要な
接合点は殆どない筈であるがそれでも画像ノイズの影響
などで、不要な接合点が存在する可能性がある。それは
直線の接合点と、円弧の接合点である。
【0226】[直線の接合点の除去] 図32の輪郭点
列の例は線分の中に接合点がある場合を示す。これの座
標を(Xi4 B 、Yi4 B )によって表現する。この接
合点を順次評価し、直線の接合点が2点以上連続した区
間が存在する時、これの内3つの連続する点列をとり、
4 =ns、ns+1、ns+2とする。両側の(Xns
B 、Yns B )と(Xns+2 B 、Yns+2 B )を直線
で結ぶ。中間の接合点(Xns+1 B 、Yns+1 B )から
この直線に下した垂線の長さをLns+1とする。これが予
め定めた定数K7 より小さいとき
【0227】 Lns+1<K7 (58)
【0228】この接合点は除去する。図33はこのよう
な接合点を除去し両側の接合点を結び付けた状態を示
す。反対に、垂線の足Lns+1が定数K7 以上である時
【0229】 Lns+1≧K7 (59)
【0230】この接合点は維持される。このような評価
を全ての接合点に対して行う。
【0231】[円弧の接合点の除去] 前段階迄に抽出
された円弧の接合点の中に、複数個の接合点が連続して
いる事がある。この場合に於いて、中間の接合点を除去
してもデ−タの品質が保たれる場合、その接合点を除去
する事とする。除去の可能性の判定は次のように行う。
図34に示すように、円弧の接合点を(Xi4 B
i4 B)で表す。i4 が連続番号である。
【0232】図34のように3つの接合点(Xns B 、Y
ns B )、(Xns+1 B 、Yns+1 B )、(Xns+2 B 、Yns+2
B )が連続して存在するとする。この時(Xns B 、Yns
B )から開始する円弧(メ)と(Xns+1 B 、Yns+1 B
から開始する円弧(ミ)とに着目する。図35に示すよ
うに、両円弧の半径をrns、rns+1とする。中心座標を
それぞれ(xns、yns)、(xns+1、yns+1)とする。
円弧メ、ミは次の条件を満足する時単一の円弧と見なさ
れる。
【0233】 |rns+1 − rns | < K8 (60)
【0234】 {(xns+1−xns2 +(yns+1−yns21/2 <K9 (61)
【0235】つまり中心座標がほぼ同一点で半径がほぼ
同じであれば、2つの円弧メ、ミは同じ円弧の一部分と
見做すのである。この場合中間の接合点(Xns+1 B 、Y
ns+1 B )は不必要であるものとして除去される。そうで
ない場合この接合点は維持される。
【0236】このような判定と除去、維持の作業が順次
すべての円弧の接合点に対して行われる。半径差、中心
差の閾値は適当に決めるべきであるが、例えばK8
1、K9 =2と定めると好都合である。
【0237】以上の操作によって直線と円弧に於いて、
不要な接合点が除かれる。これはデ−タを圧縮するとい
う上で有効である。それだけでなく、直線や円弧である
べきものをあるべき姿に修正するのであるからデ−タの
品質を高めるという積極的な意義がある。こうして選ば
れた接合点は最終接合点ということにする。
【0238】[M.最終接合点記憶装置]不要な接合点
を除去して得た最終接合点は最終接合点記憶装置に記憶
される。これは図31の最終段に示すとおり、座標(x
i u ,yi ui=0 I-1である。ただし図面では、最適接
合点と区別するために「′」が付いている。「′」は1
/4角にできないので明細書では「′」を省いている。
実際は「′」が付いているのである。
【0239】[N.デ−タ近似機構B]これまでに得た
輪郭点列、最終接合点、真円などのデ−タからデ−タを
近似する機構である。本発明の中心的な部分である。そ
れぞれの記憶装置から入力されるものは、図36に示す
ように、
【0240】輪郭点列記憶装置・・・輪郭点列{(xk
u ,yk u )}k=0 N u -1 =0 U-1 最終接合点記憶装置・・最終接合点{(xi u ,yi
ui=0 I-1 真円記憶装置・・・・・円Circle(u)
【0241】である。輪郭点列のサフィックスのuは輪
郭点列群の番号である。kはその輪郭点列群uでの輪郭
点列番号である。N(u)(N u となっている)は
群uでの輪郭点列の数である。iは群uでの最終接合点
である。単にiと書いているが、図36に示すように実
はi′である。「′」は1/4角にできないのでここで
は「′」を省いている。最終接合点が得られているが、
隣接する二つの接合点の間(接合点間)を直線、円弧、
自由曲線近似する。近似において媒介変数tを用いてx
成分をsx (t)により、y成分をsy (t)によって
表現する。
【0242】これは最初に輪郭点列の全体を媒介変数t
で表現したのと同じ手法である。しかし今度は領域が接
合点の間になっているから、tの範囲やtとsx
(t)、sx (t)の対応は前回のものとは異なってい
る。またある接合点から始まる区間が直線の区間である
か、円弧の区間であるか、あるいは自由曲線の区間であ
るかということは、曲率を各点において求めるときに分
かっている。
【0243】これを記録している場合は、始めから直
線、円弧、自由曲線の何れであるかを区別できる。つま
りその区間の全点における曲率が0であればこれは直線
である。またその区間での曲率が一定値であればこれは
円弧である。さらに曲率が変動すればこれは自由曲線で
ある。このように区間を区別できると近似計算のパラメ
−タを決定するのは簡単である。
【0244】しかし反対に曲率計算の結果を記憶させて
いなくても、この段階で直線、円弧、自由曲線の別を調
べることができる。区別をしてから近似をしても良い。
本発明はいずれの場合にも適用できる。先ず前者の場合
について述べる。
【0245】[直線区間の近似] 直線の接合点から始
まる区間の近似について説明する。接合点の抽出段階に
おいて直線と判断されている。この時、x方向の近似曲
線sx(t)は始点x1 と終点xn3とを結ぶ一次関数に
なる。y方向の近似曲線sy (t)は、始点y1 と終点
n3とを結ぶ一次関数になる。この場合媒介変数に対し
てx、yともに一次関数になる。
【0246】媒介変数tとsx (t)、sy (t)の比
例定数がパラメ−タになる。しかしこの比例定数は記憶
する必要がない。直線区間であると始点(x1 ,y1
と終点(xn3,yn3)が分かればこの間に直線を引けば
良いからである。また終点の(xn3,yn3)は次の区間
の始点として与えられるので、ここでは記憶する必要が
ない。
【0247】[円弧区間の近似] 円弧の接合点から始
まる区間の近似について説明する。この区間は接合点抽
出の段階において円弧と判断されている。円弧を表す近
似曲線sx (t)、sy (t)は、次の三角関数の線形
結合で表される。観測区間をt∈[0,T]とすると、
x (t)、sy (t)は、
【0248】 sx (t)=Axcos(2πt/(T/narc ))+Bx sin (2πT/(T/n arc ))+Cx (62)
【0249】 sy (t)=Aycos(2πt/(T/narc ))+By sin (2πT/(T/n arc ))+Cy (63)
【0250】によって表現される。narc は円弧の全円
に対する比である。つまり円弧の中心角を360度で割
った値である。例えば4分円の場合は、narc は1/4
である。であるから2πnarc がこの円弧の中心角であ
る。変数2πt/(T/narc)は円弧の始点からパラ
メ−タtに対応する点までの中心角である。(Cx 、C
y )は円弧の中心の座標である。この時、
【0251】 Ax 2+Bx 2=Ay 2+By 2 (64)
【0252】 By /Ay =Bx /Ax (65)
【0253】が成立すれば近似関数は円弧となる。この
場合、円弧を規定するパラメ−タは関数のそれぞれの係
数Ax 、Bx 、Cx 、Ay 、By 、Cy 、narc であ
る。もしも始めからこの区間が円弧であることが分かっ
ていれば、始点、終点の座標と、曲率と中間の一点の座
標とからこのようなパラメ−タを一義的に決定できる。
【0254】[自由曲線の近似] 直線の接合点でも、
円弧の接合点でもない接合点から始まる区間を自由曲線
近似する。媒介変数tで表現するが、輪郭点列は(xi3
u ,yi3 u )で表され、これにtを対応させて、
(ti3 u ,xi3 u )、(ti3 u ,yi3 u )とい
う媒介変数表示とする。これまで輪郭点列のサフィック
スはkであったが、ここで区間の区分の番号としてkを
用いるからkの代わりに、i3を輪郭点列の番号とする
のである。そして輪郭点列の総数をn3とする。
【0255】そして、二次のフル−エンシ−関数ψk3
底としてsx (t)、sy (t)を展開する。フル−エ
ンシ−関数については図40に示した通りである。これ
は3つの細区分にのみ値を持つ関数である。区間を
[0,T]として、二次フル−エンシ−関数ψk3は、M
次元の関数系
【0256】 ψk3(t)=3(T/M)-2Σq=0 3(−1)q (t−ξk+q2 +/{(q!(3 −q)!)} (66) k=−2,−1,0,1,2,・・・M+2
【0257】である。これを底としてsx (ti3)、s
y (ti3)は、係数ck x、ck yを用いて、
【0258】 sx (ti3)=Σk=-2 M+2k xψk3(ti3) (67)
【0259】 sy (ti3)=Σk=-2 M+2k yψk3(ti3) (68)
【0260】と表現される。ここで、
【0261】 t>ξk+q の時 (t−ξk+q2 + =(t−ξk+q2 (69)
【0262】 t≦ξk+q の時 (t−ξk+q2 + = 0 (70)
【0263】と定義されている。ξk+q は、区間TをM
等分したときの細区分である。
【0264】 ξk+q =(k+q)T/M (71)
【0265】係数ck x、ck yは、各輪郭点列の値(xi3
u ,yi3 u )と、sx (ti3)、sy (ti3)の値
が近似するように決定する。最小二乗法で係数の値を決
める。2乗誤差Qは
【0266】 Q=Σi3=1 n3|xi3 u −sx (ti3)|2 −Σi3=1 n3|yi3 u −sy (ti3 )|2 (72)
【0267】によって定義される。これを最小にするた
めに、
【0268】 Σk=-2 M+2k x{Σi3=1 n3ψk3(ti3)ψm3(ti3)}=Σi3=1 n3i3ψm3(t i3 ) (73)
【0269】 Σk=-2 M+2k y{Σi3=1 n3ψk3(ti3)ψm3(ti3)}=Σi3=1 n3i3ψm3(t i3 ) (74) m=−2,−1,0,1,・・,M+2 (75)
【0270】によって決定される。これを解いて、係数
k x、ck yを求めることができる。この係数が適当であ
るかどうかを評価するために、次のように各点での誤差
の最大値εを求める。
【0271】 ε=maxi3=0 n3{(xi3 u −sx (ti3))2 −(yi3 u −sy (ti3) )21/2 (76)
【0272】ただし、max演算では、i3の範囲は0
からn3−1までである。この範囲での最大を求めると
いうことである。εが一定数より小さくなるとこれで近
似ができたということにする。例えばε<0.9となる
かどうかということで判定する。もしも一定数よりεが
大きいと、次元数Mをひとつ増やして同様の計算を行
う。次元数が高くなると区分の数が増えるので、近似の
精度が向上する。同様の誤差の計算をすると、何時かε
<0.9となる。この時近似計算が完了したことにな
る。
【0273】[O.圧縮デ−タ出力機構]ロゴ・イラス
トの輪郭線がこれまでの手順によって、直線(線分)、
真円、円弧、自由曲線に分離された。これらは始点、終
点を持ち、傾き、中心、半径などのパラメ−タを持って
いる。それぞれの種類によって格納すべきデ−タも異な
っている。
【0274】直線デ−タの場合は、直線である事を示す
フラグ、直線の始点座標をデ−タとして格納する。終点
座標は次の区間の始点として与えられるのでここでは格
納する必要がない。直線の傾きは直線を定義するパラメ
−タであるが始点と、次の接合点の座標を結ぶことによ
り直線ができるので傾きも不要である。これも格納しな
い。
【0275】真円デ−タの場合は、真円記憶装置Gから
直接にデ−タを得る事ができる。これは1回目のデ−タ
近似機構Aによって既に選び出されている。真円の場
合、真円を示すフラグ、円の中心座標、円の半径をデ−
タとして格納する。
【0276】円弧デ−タとして、円弧である事を示すフ
ラグ、円弧の始点座標、円弧分割長(円弧長/周長)、
輪郭点数、関数の係数を格納する。自由曲線のデ−タと
しては、関数の次元数、輪郭点数、輪郭点列の変動の中
点(μx 、μy )及び関数の係数cx 、cy を格納す
る。
【0277】[P.圧縮デ−タ記憶装置]圧縮デ−タ出
力機構から出力された、直線、真円、円弧、自由曲線な
どのデ−タを記憶する。これは記憶した後適当な時期に
出力する。ここまではデ−タを圧縮生成し記憶する装置
である。これ以後が蓄積されたデ−タからロゴ・イラス
トを再生する装置を説明する。圧縮デ−タ記憶装置Pに
格納されるデ−タ構造を表1に示す。
【0278】
【表1】
【0279】デ−タの大きさについて説明する。接合点
間が直線の場合は、直線を示すフラグのために1バイ
ト、線分の始点を示すのに2バイト(x座標とy座標)
で計3バイト要る。接合点間が円弧の場合は、円弧を示
すフラグで1バイト、円弧の始点を示すのに2バイト、
円弧中心角を表すのに4バイト、輪郭点列の数を表すの
に1バイト、近似関数の係数(6個ある)を表すのに1
2バイトで合計20バイト必要である。接合点間が自由
曲線の場合は、関数の次元数Mを表すのに1バイト、輪
郭点数で1バイト、輪郭点の変動の中心を表すのに2バ
イト、近似関数の係数を表すのに2Mバイト、合計で4
+2Mバイトとなる。
【0280】以下に説明する輪郭再生機構R、ロゴ・イ
ラスト再生機構S、再生デ−タ出力機構Tはロゴ・イラ
ストを任意の大きさに再生するための再生デ−タ生成装
置を構成する。
【0281】[R.輪郭再生機構]これは記憶されてい
る圧縮デ−タからロゴ・イラストの骨格となるべき輪郭
線を再生する機構である。輪郭線は直線、真円、円弧、
自由曲線の場合がある。
【0282】[直線の再生] 直線の再生は、始点の座
標から、次の区間の接合点の座標までを直線で結ぶこと
によって行われる。直線の傾きに関するデ−タは不要で
ある。 [真円の再生] 真円の再生は、中心の座標と半径のデ
−タから、中心座標を中心として与えられた半径の円を
描く事によって行われる。 [円弧の再生] 円弧の再生は格納されている各デ−タ
(Ax ,Bx ,・・・)を次の式に代入する事によって
行われる。
【0283】 Sx(t) = Axcos{2πt/(T/narc)} +Bxsin{2πt/(T/narc)} +Cx (7 7)
【0284】 Sy(t) = Aycos{2πt/(T/narc)} +Bysin{2πt/(T/narc)} +Cy (7 8)
【0285】パラメ−タtを[0〜T]の区間で変動さ
せる事により、Sx (t)、Sy (t)からx、y座標
を得る。
【0286】[自由曲線の再生] 各標本点ti に於け
る近似関数の基底ψK3の値は、標本点ti が区間[(L
−1)(T/M),L(T/M)]内にある時(1≦L
≦M)、p=L−ti ×M/Tを用いて、
【0287】 ψk3(ti )=0.5p2 k=L (79) ψk3(ti )=p(1−p)+0.5 k=L+1 (80) ψk3(ti )=1−ψL3(ti )−ψL+13(ti ) k=L+2 (81) ψk3(ti )=0 k≦L−1,L+3≦k (82) によって表される。ただしLは次元数M以下の自然数で
ある。同一の性質の数であるからM′と書くべきである
が、′が1/4角にならないので、Lで表現している。
【0288】このような基底ψK3を用いて各標本点に於
ける近似関数値S(ti )は
【0289】 S(ti )=Σk=L L+2k ψk3(ti ) (83)
【0290】によって求められる。
【0291】[S.ロゴ・イラスト再生機構]輪郭線が
得られたので輪郭線で囲まれた部分を黒画素として、白
黒の2値画像にしてロゴ・イラスト形状に再生する。あ
るいは反対に輪郭線で囲まれた部分を白画素とし、残り
を黒画素とすることもできる。さらに輪郭線で囲まれた
部分をある色彩とし、他の部分を他の色彩とすることも
できる。要するに輪郭線の内外が区別できるようにすれ
ば良い。
【0292】[T.再生デ−タ出力機構]関数の係数か
ら画像を再生するために、例えば再生画像の大きさを1
mm角からA3版大まで指定できるレイアウトエデイタ
を用いる。再生画像は300DPIの精度を持つレ−ザ
プリンタ或は600DPIの精度を持つレ−ザプリンタ
を用いて印字される。さらに、3000DPIの電植機
(印刷機器)、または400DPIのポストスクリプト
対応プリンタ、レ−ザカッタ等によって出力することが
できる。
【0293】ロゴ・イラストは関数の係数の形で記憶さ
れていて、任意の倍率に拡大縮小することができる。ま
た座標もその中心を任意に指定する事ができる。このた
め、任意のデザインロゴ・イラストを任意の位置に任意
の大きさで出力する事ができる。
【0294】上記の機構は、例えばC言語を用いたプロ
グラムによって、浮動小数点演算用の数値演算プロセッ
サを搭載したPC−9801DAに実装する事ができ
る。
【0295】本発明の効果を確かめるために、図37の
音符、図38の円グラフ、図39のたばこのロゴ・イラ
ストについて本発明によりデ−タ圧縮した。その結果を
表2に示す。またこれら、音符、円グラフ、たばこ、図
43のダイオ−ド等について、原画像と本発明のデ−タ
圧縮記録した後再生したものをそれぞれの図の下半部に
示す。それぞれ優れた再生画像である。原画像と殆ど区
別がつかない。本発明による再生画像(300DPIの
レ−ザプリンタによる)が原画像を品質を落とす事無く
忠実に再生できているということが分かる。
【0296】
【表2】
【0297】表2はそれぞれのロゴ・イラストを本発明
の方法によりデ−タ圧縮した後のデ−タ量(Byte)
と圧縮率(%)、圧縮時間(秒)を示している。ここで
圧縮率というのは、原画像のデ−タ量(約8kbyt
e)によって本発明方法に従って圧縮されたフォントの
デ−タ量(byte)を割って100を掛け%として表
したものである。原画像は256×256画素の光学読
み取り装置によって読み取るから原画像は約8kbyt
eのデ−タ量を持つ。本発明方法で圧縮すると、100
〜300byteのデ−タ量に減少する。
【0298】つまり、音符の場合は、135バイトにデ
−タ圧縮できる。圧縮率は何と1.65%である。これ
は単純な図形で直線部が多いからであろう。圧縮時間は
12.33秒と少し長い。図38の円グラフの場合は、
デ−タ量は284バイトである。圧縮率は3.47%で
圧縮時間は8.66秒であって短い。図39のたばこ
は、デ−タ量が264バイトに減る。圧縮率は3.22
%である。また圧縮時間は8.48秒である。これらの
他に、グラフ、回路図、シンボルマ−クなど50種類の
ロゴ・イラストを用意しこれについても本発明の方法に
よりデ−タ入力出力して圧縮率、圧縮時間などを調べ
た。この結果が最下欄に書いてある。本発明によって短
い処理時間で高い圧縮率を実現できる事が分かる。
【0299】圧縮率が2〜6%程度であって、極めて少
量のデ−タに還元できる。また1ロゴ・イラスト当たり
の圧縮時間は数秒程度であって、極めて短時間である。
ここでいう圧縮時間はCPU時間であり、一語に収めら
れるデ−タの分割合成処理時間、グラフィック時間も含
まれている。このように処理時間が短く、デ−タ量が少
なくなる。
【0300】[U.画像記憶装置2]再生されたロゴ・
イラストをそのまま記憶するものである。プリンタによ
って打ち出されたロゴ・イラストをそのまま記憶する全
ての機構装置を意味する。ビデオカメラなどを用いるこ
ともできる。プリントされた紙面もこれに含まれる。画
像記憶装置は別段無くても差し支えない。
【0301】
【発明の効果】本発明は、原画であるロゴ・イラストを
光学的に読み取り、少ないデ−タにして記憶し蓄積する
ことを可能とする。もはや紙に書いた原画の形で保存す
る必要がない。直線は直線として、円弧、円は幾何学的
に正しい円弧、円として抽出し記憶するので、原画像に
含まれるノイズや読み取り時に混じるノイズを除去し画
質を向上させることができる。本発明はさらに接合点の
除去を通じてロゴ・イラストの品質を向上させることが
できる。また1ロゴ・イラスト当たりの処理時間が短
い。ために数多くの新規なロゴ・イラストを創案した時
でもこれを短時間に数学的なデ−タとして蓄積できる。
【0302】単に蓄積しただけでなく、再生するのも簡
単である。蓄積デ−タを用いて、任意の大きさのロゴ・
イラストを任意の位置に再生できる。図44と図45は
拡大縮小の例である。光学的手段によって拡大するとど
うしてもノイズが増えるし輪郭線がぼやけるが、本発明
は計算の上で拡大するので直線は円弧は円弧として再生
される。自由曲線でも同じ事である。これも計算の上で
拡大されるので線がぼこぼこになったり、ぼやけたりし
ない。
【0303】図46と図47は拡大縮小変形回転移動な
どが自由であることを示す。図47でaは縦方向に引き
伸ばしている。bは縦方向に圧縮している。cは斜めに
引き伸ばしている。dは45度程度回転している。e、
fは縮小回転などの例である。図48は同じマ−クの拡
大縮小を示す。位置も任意であることを示している。こ
れは自由曲線の多い例であるが、これでもきちんと接合
点を定義でき本発明を適用できるのである。図49、図
50は葉書にイラストを印刷する場合を示す。原図を任
意の大きさにし、葉書の任意の場所に入れることができ
る。文字とのバランスを考えて適当な部位に挿入する。
従来のように原図を鋏で切って糊で貼り付けるというよ
うな手数が不要である。
【0304】従来はロゴ・イラストの拡大、縮小が容易
でなく、光学的手段によって拡大、縮小する他に手段が
なかった。光学的に画像を拡大縮小移動などを行うとノ
イズが入って品質が低下する。また自由度も低く時間も
掛かる。何回も複写を繰り返すと品質の低下が著しい。
【0305】本発明は、接合点と区分的多項式の係数と
してデ−タを蓄積するので、ロゴ・イラストのスケ−ル
の拡大縮小、平行移動などは計算によって行うことがで
きる。従ってロゴ・イラストの拡大縮小移動などが迅速
で自由に行える。場所の移動は全体の座標の平行移動に
よってなされる。拡大縮小は、基準となる点の座標、円
弧半径、区分的多項式の係数{ch x}、{ch y}にも倍
率を掛けることにより計算によってなされる。デ−タの
数が少ないので計算は迅速に行われる。
【0306】また図47に示すような回転も、計算だけ
でできる。基準となる座標と、区分的多項式の係数{c
h x}、{ch y}に回転角に対応する係数を掛けてこれを
足し合わせ新しい係数を求める。
【0307】図47のような異方的拡大縮小も計算によ
って与えられる。ここで異方的というのは拡大縮小の係
数が方向によって異なるということである。円と楕円、
正方形と長方形の間の変換のようなものである。これは
x方向の係数{ch x}と、y方向の係数{ch y}に異な
る乗数を掛けてさらに前記の回転を行えば良い。
【0308】このように移動、回転、拡大、縮小、異方
的拡大縮小などアッフィン変換は係数{ch x}、
{ch y}の一次変換によって簡単に実行できる。これは
計算によるものであるから、変形によりノイズが入ると
いうようなことはない。またデ−タの数が少なくなって
いるから計算の時間も短くて済む。形状の決まっている
文字と違いロゴ・イラストの場合はこのような変形はし
ばしば有用である。
【0309】本発明では図形要素が接合点と、円弧中
心、半径、自由曲線の係数などで集合的に表現されるの
で、上記の計算の数が少なく時間も短い。しかもこの計
算によってノイズを発生するということがない。つまり
これらの操作によってロゴ・イラストの品質が劣化する
ということもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のロゴ・イラストデ−タ入力出力装置の
全体の機構を示す全体構成図。
【図2】ロゴ・イラストを読み取った画像において画素
に対して定義するX、Y座標系を示す図。
【図3】ひとつの画素の周りのチェ−ンコ−ドを示す
図。
【図4】画像デ−タにおいて輪郭点を探索するための走
査の方向を示す図。
【図5】一つの輪郭点が分かった時に次の輪郭点を見付
けるための探索方向を示す図。
【図6】黒画素と白画素が存在する時ある輪郭点とその
次の輪郭点を示す図。
【図7】ロの字型の画像デ−タにおいて外側の輪郭線と
内側の輪郭線を抽出し画素に値2を対応させている状態
を示す図。
【図8】輪郭点列抽出装置の構成を示すフロ−チャ−
ト。
【図9】輪郭点列を近似し曲率を求めるためのデ−タ近
似機構のフロ−チャ−ト。
【図10】デ−タ近似機構の一部であって輪郭点列の全
体を区分的多項式で近似する際の係数を決定する過程を
示すフロ−チャ−ト。
【図11】前段で近似された輪郭点列の各点における曲
率計算のためのフロ−チャ−ト。
【図12】区分的多項式で近似されたデ−タに基づいて
真円を抽出するための機構を示すフロ−チャ−ト。
【図13】接合点抽出手法の概略を示す流れ図。
【図14】先に計算された曲率から接合点の位置を抽出
するための機構を示すフロ−チャ−ト。
【図15】ロゴ・イラストの一例としての16分音符の
図。原図(a)とこれの輪郭点列抽出と接合点抽出の結
果を示す図(b)。×印は接合点を示す。
【図16】ロゴ・イラストの一例としてのダイオ−ドの
図。原図(a)とこれの輪郭点列抽出と接合点抽出の結
果を示す図(b)。
【図17】最適接合点抽出機構の概略のフロ−チャ−
ト。
【図18】曲率によって選ばれた仮接合点とこの近傍の
接合点候補の番号を示す図。
【図19】曲率によって選ばれた仮接合点に出力近傍の
近傍接合点がある場合の各点に付す番号を示す図。
【図20】近傍接合点がある場合において適合係数を決
定するためのフロ−チャ−ト。
【図21】曲率によって選ばれた仮接合点の近くの接合
点候補C、出力近傍の接合点候補B、仮接合点の次の接
合点Dと、出力近傍の接合点の直前の接合点Aを結ぶ近
似曲線の例と変曲点の数を示す図。
【図22】曲率によって選ばれた仮接合点に近傍接合点
が存在しない場合の適合係数を求めるためのフロ−チャ
−ト。
【図23】仮接合点に近傍接合点が存在しない場合にお
いて、この仮接合点の接合点候補Bと、前後の仮接合点
の接合点候補A、Cとこれらを結ぶ曲線と、これらの点
に付する番号を明らかにするための図。
【図24】曲率によって選ばれた仮接合点の近くの接合
点候補C、入力近傍の近傍接合点の近くの接合点候補
B、その仮接合点の直前の仮接合点の接合点候補Dの定
義と符号を説明するための図。
【図25】ひとつの仮接合点の入力近傍、出力近傍であ
る近傍接合点の決定のためのフロ−チャ−ト。
【図26】接合点候補の内どれが最適の接合点であるか
を表す確率変数の定義と繰り返し演算を示すフロ−チャ
−ト。
【図27】他の適合係数の与え方を示すフロ−チャ−
ト。
【図28】仮接合点を中心とする2α+1個の接合点候
補に与える初期確率を示す図。
【図29】全ての仮接合点に関して確率変数の計算を行
い、最大確率を与える接合点候補を最適接合点とし最適
接合点記憶装置に記憶することを示す図。
【図30】変形ダイオ−ドの図を例にしてこれまでの手
順を簡単に振返って示す図。
【図31】最適接合点から不要な接合点を除去し、最終
接合点を求める操作を説明するフロ−チャ−ト。
【図32】複数個の直線の接合点が連続して存在してい
る時において除去すべきか否かを判断すべき対象である
中間の接合点と両端の接合点の符号を示す図。
【図33】図32の配置において両端の接合点を結ぶ直
線へ中間の接合点から下した垂線の足の長さがある閾値
よりも小さい時に中間の接合点を除去することを示す
図。
【図34】複数個の円弧の接合点が連続して存在してい
る時において除去すべきか否かを判断すべき中間の接合
点と、両端の接合点の符号を示す図。
【図35】図34において第1の接合点から始まる円弧
の半径、中心、第2の接合点から始まる円弧の半径、中
心を示す図。
【図36】輪郭点列、最終接合点、真円などのデ−タか
らデ−タを近似し近似関数によって輪郭点列を表す操作
を説明するための図。
【図37】16分音符のロゴ・イラストの原画像(a)
とこれを本発明の方法によってデ−タ圧縮しさらに再生
した画像の図(b)。
【図38】円グラフのロゴ・イラストの原画像(a)と
これを本発明の方法によってデ−タ圧縮しさらに再生し
た画像(b)の図。
【図39】たばこのロゴ・イラストの原画像(a)とこ
れを本発明の方法によってデ−タ圧縮しさらに再生した
画像(b)の図。
【図40】2次のフル−エンシ−関数と0次、1次、3
次のフル−エンシ−関数の概略図。
【図41】2次のフル−エンシ−関数を採用した場合に
基底関数の数が少ない時十分にデ−タを近似できないと
しても、次元数を上げると近似を上げることができる事
を示す概略図。
【図42】たばこのロゴ・イラストを例にとり、輪郭点
列の全体を区分的多項式近似する手続を示す図。
【図43】ダイオ−ドのロゴ・イラストの原画像(a)
とこれを本発明の方法によってデ−タ圧縮しさらに再生
した画像(b)の図。
【図44】文字を含み自由曲線の多いロゴ・イラストの
例。
【図45】図44のロゴ・イラストの縮小図。
【図46】自由曲線の多いロゴ・イラストの例。
【図47】図46の図形を本発明の方法によって記録し
変形して出力する例を示す図。
【図48】飾り文字と図形を含むロゴ・イラストの例で
あり、(a)は縮小図、(b)は拡大図である。いずれ
を本発明の装置よって記録しても他方の図形を簡単に得
ることができる。
【図49】葉書の一部に本発明の方法によってかたつむ
りのロゴ・イラストを入れた例を示す図。大きさ、位置
を任意に決定し変更することができる。
【図50】葉書の一部に本発明の方法によって山岳のロ
ゴ・イラストを入れた例を示す図。大きさ、位置を任意
に決定し変更することができる。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光学的にロゴ・イラストデ−タを読み取
    り、縦横に有限個並ぶ画素に対応させて記憶するロゴ・
    イラスト読み取り装置と、縦横に並ぶ画素に対応付けて
    読み取られたロゴ・イラストの輪郭線を抽出する輪郭線
    抽出機構と、抽出された輪郭線の2次元座標(X,Y)
    を連続する群ごとに記憶する輪郭点列記憶機構と、独立
    変数をt、従属変数をx、yとし前記の群毎の輪郭線点
    列のx、y座標をtを独立変数、xとyを従属変数とす
    る2次の区分的多項式で近似し、近似精度が所定範囲に
    なるまで最小二乗近似を繰り返し輪郭線点列の群毎の近
    似多項式を求めるデ−タ近似機構Aと、前記の近似結果
    からx、y空間での群毎の点列の各点における曲率を求
    める曲率演算機構と、群毎の曲率のデ−タから真円を抽
    出する真円抽出機構と、点列の曲率のデ−タから空間微
    分不可能な点を仮接合点として抽出する仮接合点位置抽
    出機構と、仮接合点の近傍にある他の接合点候補を相関
    関係に基づいた辻褄合わせを確率的に行い、最適接合点
    を求める最適接合点抽出機構と、最適接合点の中からそ
    れがなくても近似精度が保たれるような不要な接合点を
    見いだしこれを除去する不要接合点除去機構と、同一点
    列群内の隣接接合点間を直線、円弧の順で近似しこれで
    所定の近似精度が得られない時はtを独立変数、x、y
    を従属変数とした2次の区分的多項式で近似し近似精度
    が所定の値に収まるまで2次区分的多項式の次元数を増
    加させながら最小二乗近似を繰り返して隣接接合点間を
    直線、円弧、区分的多項式で近似するデ−タ近似機構B
    と、点列の群毎に前記の接合点の座標と隣接接合点間を
    近似する関数のパラメ−タとを記憶する圧縮デ−タ記憶
    機構と、記憶された圧縮デ−タを入力し点列の群毎の接
    合点の座標と隣接接合点を近似する関数パラメ−タを得
    て輪郭線を再生する輪郭再生機構と、再生された輪郭線
    の内部の画素と、外部の画素に異なる値を対応させるロ
    ゴ・イラスト再生機構と、再生されたロゴ・イラストを
    ロゴ・イラストとして出力する再生デ−タ出力機構とを
    含むことを特徴とするロゴ・イラストデ−タ入力出力装
    置。
  2. 【請求項2】 光学的にロゴ・イラストデ−タを読み取
    り、縦横に有限個並ぶ画素に対応させて記憶するロゴ・
    イラスト読み取り装置と、縦横に並ぶ画素に対応付けて
    読み取られたロゴ・イラストの輪郭線を抽出する輪郭線
    抽出機構と、抽出された輪郭線の2次元座標(X,Y)
    を連続する群ごとに記憶する輪郭点列記憶機構と、独立
    変数をt、従属変数をx、yとし前記の群毎の輪郭線点
    列のx、y座標をtを独立変数、xとyを従属変数とす
    る区分的多項式で近似し、近似精度が所定範囲になるま
    で最小二乗近似を繰り返し輪郭線点列の群毎の近似多項
    式を求めるデ−タ近似機構と、前記の近似結果からx、
    y空間での群毎の点列の各点における曲率を求める曲率
    演算機構と、群毎の曲率のデ−タから真円を抽出する真
    円抽出機構と、点列の曲率のデ−タから空間微分不可能
    な点を仮接合点として抽出する仮接合点位置抽出機構
    と、仮接合点の近傍にある他の接合点候補を相関関係に
    基づいた辻褄合わせを確率的に行い、最適接合点を求め
    る最適接合点抽出機構と、同一点列群内の隣接接合点間
    を直線、円弧の順で近似しこれで所定の近似精度が得ら
    れない時はtを独立変数、x、yを従属変数とした区分
    的多項式で近似し近似精度が所定の値に収まるまで2次
    区分的多項式の次元数を増加させながら最小二乗近似を
    繰り返して隣接接合点間を直線、円弧、区分的多項式で
    近似するデ−タ近似機構と、点列の群毎に前記の接合点
    の座標と隣接接合点間を近似する関数のパラメ−タとを
    記憶する圧縮デ−タ記憶機構と、記憶された圧縮デ−タ
    を入力し点列の群毎の接合点の座標と隣接接合点を近似
    する関数パラメ−タを得て輪郭線を再生する輪郭再生機
    構と、再生された輪郭線の内部の画素と、外部の画素に
    異なる値を対応させるロゴ・イラスト再生機構と、再生
    されたロゴ・イラストをロゴ・イラストとして出力する
    再生デ−タ出力機構とを含むことを特徴とするロゴ・イ
    ラストデ−タ入力出力装置。
  3. 【請求項3】 光学的にロゴ・イラストデ−タを読み取
    り、縦横に有限個並ぶ画素に対応させて記憶するロゴ・
    イラスト読み取り装置と、縦横に並ぶ画素に対応付けて
    読み取られたロゴ・イラストの輪郭線を抽出する輪郭線
    抽出機構と、抽出された輪郭線の2次元座標(X,Y)
    を連続する群ごとに記憶する輪郭点列記憶機構と、独立
    変数をt、従属変数をx、yとし前記の群毎の輪郭線点
    列のx、y座標をtを独立変数、xとyを従属変数とす
    る区分的多項式で近似し輪郭線点列の群毎の近似多項式
    を求めるデ−タ近似機構と、前記の近似結果からx、y
    空間での群毎の点列の各点における曲率を求める曲率演
    算機構と、群毎の曲率のデ−タから真円を抽出する真円
    抽出機構と、点列の曲率のデ−タから空間微分不可能な
    点を接合点として抽出する接合点位置抽出機構と、同一
    点列群内の隣接接合点間を直線、円弧の順で近似しこれ
    で所定の近似精度が得られない時はtを独立変数、x、
    yを従属変数とした区分的多項式で近似して隣接接合点
    間を直線、円弧、区分的多項式で近似するデ−タ近似機
    構と、点列の群毎に前記の接合点の座標と隣接接合点間
    を近似する関数のパラメ−タとを記憶する圧縮デ−タ記
    憶機構と、記憶された圧縮デ−タを入力し点列の群毎の
    接合点の座標と隣接接合点を近似する関数パラメ−タを
    得て輪郭線を再生する輪郭再生機構と、再生された輪郭
    線の内部の画素と、外部の画素に異なる値を対応させる
    ロゴ・イラスト再生機構と、再生されたロゴ・イラスト
    をロゴ・イラストとして出力する再生デ−タ出力機構と
    を含むことを特徴とするロゴ・イラストデ−タ入力出力
    装置。
  4. 【請求項4】 光学的にロゴ・イラストデ−タを読み取
    り、縦横に有限個並ぶ画素に対応させて記憶するロゴ・
    イラスト読み取り装置と、縦横に並ぶ画素に対応付けて
    読み取られたロゴ・イラストの輪郭線を抽出する輪郭線
    抽出機構と、抽出された輪郭線の2次元座標(X,Y)
    を連続する群ごとにtを独立変数、X、Yを従属変数と
    して記憶する輪郭点列記憶機構と、x、y空間での群毎
    の点列の各点における離散的曲率を求める曲率演算機構
    と、群毎の曲率のデ−タから真円を抽出する真円抽出機
    構と、点列の曲率のデ−タから空間微分不可能な点を接
    合点として抽出する接合点位置抽出機構と、同一点列群
    内の隣接接合点間を直線、円弧の順で近似しこれで所定
    の近似精度が得られない時はtを独立変数、x、yを従
    属変数とした区分的多項式で近似し近似精度が所定の値
    に収まるまで区分的多項式の次元数を増加させながら最
    小二乗近似を繰り返して隣接接合点間を直線、円弧、区
    分的多項式で近似するデ−タ近似機構と、点列の群毎に
    前記の接合点の座標と隣接接合点間を近似する関数のパ
    ラメ−タとを記憶する圧縮デ−タ記憶機構と、記憶され
    た圧縮デ−タを入力し点列の群毎の接合点の座標と隣接
    接合点を近似する関数パラメ−タを得て輪郭線を再生す
    る輪郭再生機構と、再生された輪郭線の内部の画素と、
    外部の画素に異なる値を対応させるロゴ・イラスト再生
    機構と、再生されたロゴ・イラストをロゴ・イラストと
    して出力する再生デ−タ出力機構とを含むことを特徴と
    するロゴ・イラストデ−タ入力出力装置。
  5. 【請求項5】 光学的にロゴ・イラストデ−タを読み取
    り、縦横に有限個並ぶ画素に対応させてデ−タを記憶
    し、縦横に並ぶ画素に対応付けて読み取られたロゴ・イ
    ラストの輪郭線を抽出し、抽出された輪郭線の2次元座
    標(X,Y)を連続する群ごとにtを独立変数、X、Y
    を従属変数として記憶し、独立変数をt、従属変数を
    x、yとし前記の群毎の輪郭線点列のX、Y座標をtを
    独立変数、xとyを従属変数とする区分的多項式で近似
    し、前記の近似結果からx、y空間での群毎の点列の各
    点における曲率を求め、群毎の曲率のデ−タから真円を
    抽出し、点列の曲率のデ−タから空間微分不可能な点を
    接合点として抽出し、同一点列群内の隣接接合点間を直
    線、円弧の順で近似しこれで所定の近似精度が得られな
    い時はtを独立変数、x、yを従属変数とした区分的多
    項式で近似し、点列の群毎に前記の接合点の座標と隣接
    接合点間を近似する関数のパラメ−タとを記憶すること
    によってロゴ・イラストデ−タを入力し、他方ロゴ・イ
    ラストを出力する時は、点列の群毎に記憶された接合点
    の座標と隣接接合点間を近似する関数パラメ−タを出力
    し、これからロゴ・イラストの輪郭線を再生し、再生さ
    れた輪郭線の内部の画素と外部の画素に異なる値を対応
    させることによりロゴ・イラストを再生し、再生された
    ロゴ・イラストをロゴ・イラストとして出力することを
    特徴とするロゴ・イラストデ−タ入力出力方法。
  6. 【請求項6】 光学的にロゴ・イラストデ−タを読み取
    り、縦横に有限個並ぶ画素に対応させてデ−タを記憶
    し、縦横に並ぶ画素に対応付けて読み取られたロゴ・イ
    ラストの輪郭線を抽出し、抽出された輪郭線の2次元座
    標(X,Y)を連続する群ごとにtを独立変数、X、Y
    を従属変数として記憶し、独立変数をt、従属変数を
    x、yとし前記の群毎の輪郭線点列のX、Y座標をtを
    独立変数、xとyを従属変数とする区分的多項式で近似
    し、前記の近似結果からx、y空間での群毎の点列の各
    点における曲率を求め、群毎の曲率のデ−タから真円を
    抽出し、点列の曲率のデ−タから空間微分不可能な点を
    仮接合点として抽出し、仮接合点の近傍にある他の接合
    点候補を相関関係に基づいた辻褄合わせを確率的に行
    い、最適接合点を求め、最適接合点の中からそれがなく
    ても近似精度が保たれるような不要な接合点を見いだし
    これを除去し、同一点列群内の隣接接合点間を直線、円
    弧の順で近似しこれで所定の近似精度が得られない時は
    tを独立変数、x、yを従属変数とした区分的多項式で
    近似し近似精度が所定の値に収まるまで区分的多項式の
    次元数を増加させながら最小二乗近似を繰り返して隣接
    接合点間を直線、円弧、区分的多項式で近似し、点列の
    群毎に前記の接合点の座標と隣接接合点間を近似する関
    数のパラメ−タとを記憶することによってロゴ・イラス
    トデ−タを入力し、他方ロゴ・イラストを出力する時
    は、点列の群毎に記憶された接合点の座標と隣接接合点
    間を近似する関数パラメ−タを出力し、これからロゴ・
    イラストの輪郭線を再生し、再生された輪郭線の内部の
    画素と外部の画素に異なる値を対応させることによりロ
    ゴ・イラストを再生し、再生されたロゴ・イラストをロ
    ゴ・イラストとして出力することを特徴とするロゴ・イ
    ラストデ−タ入力出力方法。
  7. 【請求項7】 光学的にロゴ・イラストデ−タを読み取
    り、縦横に有限個並ぶ画素に対応させてデ−タを記憶
    し、縦横に並ぶ画素に対応付けて読み取られたロゴ・イ
    ラストの輪郭線を抽出し、抽出された輪郭線の2次元座
    標(X,Y)を連続する群ごとにtを独立変数、X、Y
    を従属変数として記憶し、x、y空間での群毎の点列の
    各点における離散的曲率を求め、群毎の曲率のデ−タか
    ら真円を抽出し、点列の曲率のデ−タから空間微分不可
    能な点を接合点として抽出し、同一点列群内の隣接接合
    点間を直線、円弧の順で近似しこれで所定の近似精度が
    得られない時はtを独立変数、x、yを従属変数とした
    区分的多項式で近似し近似精度が所定の値に収まるまで
    区分的多項式の次元数を増加させながら最小二乗近似を
    繰り返して隣接接合点間を直線、円弧、区分的多項式で
    近似し、点列の群毎に前記の接合点の座標と隣接接合点
    間を近似する関数のパラメ−タとを記憶することによっ
    てロゴ・イラストデ−タを入力し、他方ロゴ・イラスト
    を出力する時は、点列の群毎に記憶された接合点の座標
    と隣接接合点間を近似する関数パラメ−タを出力し、こ
    れからロゴ・イラストの輪郭線を再生し、再生された輪
    郭線の内部の画素と外部の画素に異なる値を対応させる
    ことによりロゴ・イラストを再生し、再生されたロゴ・
    イラストをロゴ・イラストとして出力することを特徴と
    するロゴ・イラストデ−タ入力出力方法。
  8. 【請求項8】 光学的にロゴ・イラストデ−タを読み取
    り、縦横に有限個並ぶ画素に対応させてデ−タを記憶
    し、縦横に並ぶ画素に対応付けて読み取られたロゴ・イ
    ラストの輪郭線を抽出し、抽出された輪郭線の2次元座
    標(X,Y)を連続する群ごとにtを独立変数、X、Y
    を従属変数として記憶し、独立変数をt、従属変数を
    x、yとし前記の群毎の輪郭線点列のX、Y座標をtを
    独立変数、xとyを従属変数とする区分的多項式で近似
    し、前記の近似結果からx、y空間での群毎の点列の各
    点における曲率を求め、群毎の曲率のデ−タから真円を
    抽出し、点列の曲率のデ−タから空間微分不可能な点を
    接合点として抽出し、同一点列群内の隣接接合点間を直
    線、円弧の順で近似しこれで所定の近似精度が得られな
    い時はtを独立変数、x、yを従属変数とした区分的多
    項式で近似し、点列の群毎に前記の接合点の座標と隣接
    接合点間を近似する関数のパラメ−タとを記憶すること
    によってロゴ・イラストデ−タを入力し、他方ロゴ・イ
    ラストを出力する時は、点列の群毎に記憶された接合点
    の座標と隣接接合点間を近似する関数パラメ−タを出力
    し、これら接合点の座標を平行移動しあるいは接合点の
    座標と円弧の曲率、区分多項式の係数などにx方向、y
    方向に係数を掛けてこれを加えることにより平行移動、
    拡大縮小、回転、異方的拡大縮小などを行ってから、ロ
    ゴ・イラストの輪郭線を再生し、再生された輪郭線の内
    部の画素と外部の画素に異なる値を対応させることによ
    りロゴ・イラストを再生し、再生されたロゴ・イラスト
    をロゴ・イラストとして出力することを特徴とするロゴ
    ・イラストデ−タ入力出力方法。
  9. 【請求項9】 光学的にロゴ・イラストデ−タを読み取
    り、縦横に有限個並ぶ画素に対応させてデ−タを記憶
    し、縦横に並ぶ画素に対応付けて読み取られたロゴ・イ
    ラストの輪郭線を抽出し、抽出された輪郭線の2次元座
    標(X,Y)を連続する群ごとにtを独立変数、X、Y
    を従属変数として記憶し、x、y空間での群毎の点列の
    各点における離散的曲率を求め、群毎の曲率のデ−タか
    ら真円を抽出し、点列の曲率のデ−タから空間微分不可
    能な点を接合点として抽出し、同一点列群内の隣接接合
    点間を直線、円弧の順で近似しこれで所定の近似精度が
    得られない時はtを独立変数、x、yを従属変数とした
    区分的多項式で近似し近似精度が所定の値に収まるまで
    区分的多項式の次元数を増加させながら最小二乗近似を
    繰り返して隣接接合点間を直線、円弧、区分的多項式で
    近似し、点列の群毎に前記の接合点の座標と隣接接合点
    間を近似する関数のパラメ−タとを記憶することによっ
    てロゴ・イラストデ−タを入力し、他方ロゴ・イラスト
    を出力する時は、点列の群毎に記憶された接合点の座標
    と隣接接合点間を近似する関数パラメ−タを出力し、こ
    れら接合点の座標を平行移動しあるいは接合点の座標と
    円弧の曲率、区分多項式の係数などにx方向、y方向に
    係数を掛けてこれを加えることにより平行移動、拡大縮
    小、回転、異方的拡大縮小の何れかを行ってから、ロゴ
    ・イラストの輪郭線を再生し、再生された輪郭線の内部
    の画素と外部の画素に異なる値を対応させることにより
    ロゴ・イラストを再生し、再生されたロゴ・イラストを
    ロゴ・イラストとして出力することを特徴とするロゴ・
    イラストデ−タ入力出力方法。
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