JPH0695908A - マイクロコンピュータ開発用システム・ボードの評価方 法およびその評価用プローブ - Google Patents

マイクロコンピュータ開発用システム・ボードの評価方 法およびその評価用プローブ

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JPH0695908A
JPH0695908A JP5127654A JP12765493A JPH0695908A JP H0695908 A JPH0695908 A JP H0695908A JP 5127654 A JP5127654 A JP 5127654A JP 12765493 A JP12765493 A JP 12765493A JP H0695908 A JPH0695908 A JP H0695908A
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JP
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signal
input
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microcomputer
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JP5127654A
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Inventor
Hiromichi Takahashi
浩道 高橋
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NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】デバッグ後の被評価マイコンに異常動作が生じ
た場合でもシステム・ボードからそのマイコンを取り外
すことなく、ICEによるボード全体の動作状態の再評
価ができるシステム・ボードの評価方法およびその評価
用プローブを提供する。 【構成】被評価マイコン100は、命令実行部101、
出力端子104、出力端子制御部103、入出力端子1
07、入出力端子制御部106、RESET端子11
0、モード端子、およびAND回路112とを備える。
命令実行部101はモード信号109のHレベルに応答
して入力イネーブル信号113を発生し、この信号11
3およびRESET信号111に応答してAND回路1
12が発生する出力イネーブル信号114によりすべて
の入出力端子および出力端子をハイ・インピーダンス状
態にする。この状態で評価用プローブをマイコン100
に接続してシステム・ボードを再評価する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、マイクロコンピュータ
(マイコン)応用システムの開発時において、そのター
ゲットマイコンを搭載したプリント配線基板(システム
・ボード)上のマイコンが異常動作をした場合に、その
マイコンをそのシステム・ボードに搭載したままの状態
で故障解析ができるシステム・ボードの評価方法および
その評価用プローブに関する。
【0002】
【従来の技術】マイコン応用システムの機能および動作
の評価は、一般に、被評価マイコンがシステム・ボード
上のソケットに挿入された状態でデバッグを行い、デバ
ッグ終了後にそのソケットをシステム・ボードから除去
し、被評価マイコンをシステム・ボードに直接にハンダ
付けして再び動作確認を行うことによって行われる。そ
のハンダ付けのあと被評価マイコンの異常動作または不
動作が発生した場合はハンダ溶融によりそのマイコンを
システム・ボードから外したのちソケットをボードに再
びとりつけ、そのソケット対応のピン配列を有するエミ
ュレーション(評価用)プローブの一方の端部を挿入す
る。このプローブの他方の端部は被評価マイコンと同機
能のエミュレーション・チップを内蔵したインサーキッ
ト・エミュレータ(ICE)に接続される。すなわち、
このICEを被評価マイコンに置換えてシステム・ボー
ド全体の再評価を行う。この種のシステム・ボード,評
価用プローブおよび被評価マイコンの例は本願の譲受人
であるNEC Corporation 1992年6
月発行のユーザーズ・マニュアル“μPD783501
6/8ビット・シングルチップ・マイクロコンピュー
タ”9頁,395頁および396頁に記載されている。
この刊行物に示されたシステム・ボード評価用のシステ
ム構成は、16/8ビット・シングルチップ・マイコン
をターゲットとし、上記マイコンと同一機能をもつエミ
ュレーション・チップ内蔵のICEと、このICEに一
端が接続され、他端が上記マイコンと同一ピン配列の先
端部を有する評価用プローブとを備え、この評価用プロ
ーブがソケットを介してシステム・ボードと接続されて
いる。
【0003】図8を参照すると、この図に示した従来技
術による評価方法対応のマイコン100は、命令実行部
101と、出力端子104と、出力端子制御部103
と、入出力端子107と、入出力端子制御部106と、
RESET端子110と、AND回路112とを備え
る。命令実行部101はRESET端子110からLレ
ベルのRESET信号111の供給を受けてマイコンを
初期状態にしたあとRESET信号111がHレベルの
ときに入力イネーブル信号113および第1,第2の各
制御信号102および105をそれぞれ発生する。AN
D回路112はRESET信号111および入力イネー
ブル信号113の各Hレベルに応答して出力イネーブル
信号114を発生する。
【0004】出力端子制御部103および入出力端子制
御部106の回路図を示す図9を参照すると、制御部1
03は出力イネーブル信号114のHレベルに応答して
制御信号A102を出力端子104に、制御部106は
出力イネーブル信号114のHレベルおよび入力イネー
ブル信号113のLレベルに応答して制御信号B105
を入出力端子107に、入力イネーブル信号113のH
レベルに応答して外部からの信号を命令実行部101に
それぞれ供給する。この実施例は、実際には、出力端子
104、制御部103、入出力端子107、および制御
部106をそれぞれ複数個備えるが、説明の便宜のため
に各1組が図示されている。
【0005】制御部103はNAND回路200、NO
R回路201、インバータ202、Pチャネル型FET
(PMOSFET)203、およびNチャネル型FET
(NMOSFET)204を備える。NOR回路201
には制御信号A102のほかに出力イネーブル信号11
4がインバータ202によるレベル反転を経て供給さ
れ、その出力はNMOSFET204のゲート電極に供
給される。NAND回路200には制御信号A102お
よび出力イネーブル信号114がが供給され、その出力
はPMOSFET203のゲート電極に供給される。P
MOSFET203のソース電極は電源線に、ドレイン
電極は出力端子104およびNMOSFETのドレイン
電極に、NMOSFETのソース電極は接地線にそれぞ
れ接続される。
【0006】制御部106はNAND回路205、NO
R回路206、インバータ207、PMOSFET20
8、NMOSFET209、および入力ラッチ回路21
0を備える。NAND回路205には制御信号B105
と出力イネーブル信号114が供給され、NOR回路2
06には制御信号B105が供給されるほか出力イネー
ブル信号114がインバータ207によるレベル反転を
経て供給される。NAND回路205には制御信号B1
05および出力イネーブル信号114が供給され、その
出力はPMOSFET208のゲート電極に供給され
る。PMOSFET208のソース電極は電源線に、ド
レイン電極は入出力端子107およびNMOSFET2
09のドレイン電極に、NMOSFET209のソース
電極は接地線にそれぞれ接続される。さらに、入力ラッ
チ回路210の端子INがPMOSFET208および
NMOSFET209の各ドレイン電極と入出力端子1
07に接続され、端子OUTは制御信号Bに接続され端
子Cには命令実行部101から入力イネーブル信号11
3が供給される。
【0007】図10を参照すると、この図に回路構成を
示した入力ラッチ回路210はクロック信号となる入力
イネーブル信号113のHレベルに応答して端子INに
供給される入出力端子107の信号を端子OUTに通過
させ、入力イネーブルシ信号113のLレベルに応答し
てその入力信号レベルを次のHレベルまで保持する。そ
ために、このラッチ回路210は入力イネーブル信号1
13の供給をクロック端子Cを経由してゲート電極に直
接にそれぞれ受けるPMOSFET2101およびNM
OSFET2102と、同信号113をインバータ21
03経由でゲート電極にそれぞれ受けるNMOSFET
2104およびPMOSFET2105とを備える。F
ET2101および2104の各々のソース電極および
ドレイン電極は互に共通に接続される。同様にFET2
102および2105の各々のソース電極およびドレイ
ン電極は互に共通に接続される。FET2102および
2105の互に共通に接続されたソース電極には入出力
端子107からの信号が入力端子INおよびインバータ
2106経由で供給され、これらFETの互に共通接続
されたドレイン電極はFET2101および2104の
互に共通に接続されたソース電極に接続されるとともに
インバータ2107経由で出力端子OUTに接続され
る。インバータ2107の出力はまたインバータ210
8経由でFET2101および2104の互に共通に接
続されたドレイン電極に接続される。
【0008】次に、タイミングチャートを示す図11を
併せ参照して、マイコン100のRESET端子110
に一定期間にわたりLレベルを供給したのちHレベルに
してリセット状態を解除した場合の動作を説明する。R
ESET端子110(図8)にLレベルを供給してマイ
コン100を初期状態にした場合、入力イネーブル信号
113はLレベルとなる。このLレベルはインバータ1
16でHレベルに反転され、LレベルのRESET信号
111とともにAND回路112に加えられる。したが
って、このAND回路112の出力である出力イネーブ
ル信号114はLレベルとなる。上述のとおり、制御信
号A102の状態にかかわらず、制御部103のNAN
D回路200の出力はHレベルになり(図11−4
1)、インバータ202の出力はHレベルになるから、
NOR回路201の出力はLレベルになり(図11−4
2)、これら信号の供給を受けるPMOSFET203
およびNMOSFET204はともにオフとなり出力端
子104はハイ・インピーダンス状態になる(図11−
43,44)。
【0009】同様に、制御部106のNAND回路20
5の出力はHレベルに(図11−41)、インバータ2
07の出力はHレベルになるので、NOR回路206の
出力はLレベルとなり(図11−42)、これら信号の
供給を受けるPMOSFET208およびNMOSFE
T209はともにOFFとなる。上述のとおり、制御信
号B105の状態にかかわらず、入出力端子107はハ
イ・インピーダンス状態になる(図11−43,4
4)。また、入力イネーブル信号113はLレベルであ
るから入力ラッチ回路210はラッチ状態であり入出力
端子107からの信号は取り込まれない。
【0010】次にRESET端子110に信号電圧Hレ
ベルを供給して初期状態を解除した場合の動作について
説明する。RESET信号111はHレベルであるか
ら、入力イネーブル信号113がLレベルの場合はイン
バータ116でHレベルに反転され、これら信号の供給
を受けるAND112の出力イネーブル信号114はH
レベルとなり、制御部103のインバータ202の出力
がLレベルとなる。このとき制御信号A102がHレベ
ルであれば(図11−45)、NAND回路200の出
力およびNOR回路201の出力はともにLレベルにな
るので(図11−46)、PMOSFET203がO
N、NMOSFET204がOFFとなり、出力端子1
04にはHレベルが出力される(図11−47)。また
制御信号A102がLレベルの場合は(図11−4
8)、NAND回路200の出力およびNOR回路20
1の出力はともにHレベルとなるので(図11−49,
50)、NMOSFET204がON、PMOSFET
204がOFFとなり出力端子104にはLレベルが出
力される(図11−51)。
【0011】同様に、制御部106においても、入力イ
ネーブル信号113がLレベルのとき、出力イネーブル
信号114はHレベルとなるため、インバータ207の
出力がLレベルとなる。制御信号B105がHレベルで
あれば(図11−45)、NAND回路205の出力お
よびNOR回路206の出力はともにLレベルになるの
で(図11−46)、PMOSFET208がON、N
MOSFET209がOFFとなり入出力端子107に
はHレベルが出力される(図11−47)。
【0012】また制御信号B105がLレベルの場合は
(図11−48)、NAND回路205の出力とNOR
回路206の出力はともにHレベルとなるので(図11
−49,50)、NMOSFET209がON、PMO
SFET208がOFFとなり出力端子104にはLレ
ベルが出力される(図11−51)。入力イネーブル信
号113の電圧がHレベルとなった場合は、入力ラッチ
210は読込状態となり入出力端子107の信号が制御
信号B105として取り込まれる。
【0013】次に、図12を参照すると、この図に示し
た従来の評価用プローブ300はケーブル303の一端
に接続され、このケーブルの他端は接続コネクタ301
を介してエミュレーション・チップ(被評価マイコンの
機能相当)308を搭載したICE302に接続され
る。評価用プローブ300の先端部304はシステム・
ボード307上のソケット306に挿入できるように被
評価マイコンのピン配置と同配列の接続ピン305が配
設され各ピンはケーブル303の配線とそれぞれ接続さ
れている。したがってこの評価用プローブ300は接続
相手がソケット306でなければならないため、システ
ム・ボード上にハンダ付けされた被評価マイコンとの接
続は不可能である。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】前述の刊行物記載のシ
ステム・ボードの評価においては、前述のデバッグ終了
後の被評価マイコンに異常動作または不動作が生じた場
合に被評価マイコンが初期状態またはスタンバイ状態で
あっても出力端子および入出力端子の中にはHレベルま
たはLレベルに固定されてしまう端子が存在する。そた
めICEから強制的にシステム・ボードへ信号を供給し
てもその固定された端子レベルによって正常な信号供給
が妨げられ、再評価が行えない。そのため被評価マイコ
ンをハンダ溶融によりシステム・ボードから抜去し、か
つICEのプローブ挿入用ソケットをボードに再度とり
付ける必要が生じる。
【0015】したがって本発明の目的は、デバッグ後の
被評価マイコンに異常動作が生じた場合でもシステム・
ボードからそのマイコンを取り外すことなく、ICEに
よるボード全体の動作状態の再評価ができるシステム・
ボードの評価方法およびその評価用プローブを提供する
ことにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明によると、所定の
命令を実行し入出力端子への信号の入力を制御する入力
イネーブル信号および所定の制御信号群を発生する命令
実行部と、所定の出力端子およびこの出力端子への出力
信号供給を制御する出力端子制御部と、所定の入出力端
子およびこの入出力端子への出力信号供給を制御する入
出力端子制御部と、初期化信号の供給を受けるRESE
T端子と、前記出力端子及び前記入出力端子をハイ・イ
ンピーダンス状態へ遷移させる出力イネーブル信号発生
用論理回路とを備えるマイクロコンピュータ搭載のシス
テム・ボードの評価方法において、前記出力端子及び入
出力端子を前記ハイ・インピーダンス状態に遷移させる
モード信号の供給を受けるモード端子が前記マイクロコ
ンピュータにさらに備えられ、前記命令実行部が前記モ
ード信号に応答して前記入力イネーブル信号を発生する
ことにより前記出力端子および入出力端子を前記ハイ・
インピーダンス状態にし、前記出力端子および入出力端
子に前記モード信号およびRESET信号を含む所定の
制御信号を授受することを特徴とするシステム・ボード
の評価方法が得られる。
【0017】また、この発明によると、一方の端部がマ
イコン評価装置に接続され他方の端部が被評価マイコン
に接続されて信号の授受を行うマイコン評価用プローブ
において、前記他方の端部が前記被評価マイコンを覆っ
た状態で前記信号の授受を行うように内面に前記被評価
マイコンの各ピン対応の導電体パターンを有する凹部を
備えることを特徴とするプローブが得られる。
【0018】
【実施例】次に、図8〜10と共通な構成要素には共通
な参照番号を付して本発明の第1の実施例をブロックで
示した図1を参照すると、この実施例は被評価マイコン
の所定の出力端子および入出力端子をハイ・インピーダ
ンス状態にするためのモード端子108を備える。この
端子108に印加されるモード信号109は命令実行部
101に供給される。それ以外の構成は上述の従来技術
による構成と同じであるから詳述しない。また、RES
ET端子110にLレベルを供給してマイコンを初期状
態にする動作も前述と同様であるから説明を省略する。
【0019】次に、図1〜4を併せ参照してこの実施例
における命令実行部10,制御部103,および制御部
106の動作を説明する。本実施例の命令実行部のブロ
ック図を示す図2を参照すると、命令実行部101は従
来技術によるマイコンの機能の他に次の機能を備える。
すなわち、命令実行部101はマイクロシーケンス制御
ユニット1011およびバス制御ユニット1012を備
える。マイクロシーケンス制御ユニット1011はアド
レス計算、算術論理演算およびデータ転送をマイクロプ
ログラムによって制御する機能を有し、RESET信号
111およびモード信号109の供給を受けて入力イネ
ーブル信号113を出力する。また、所定の命令処理に
従い制御信号群をバス制御ユニット1012に供給す
る。バス制御ユニット1012はマイクロシーケンス制
御ユニット1011で得られたアドレスに基づく所要の
バスサイクル起動とバスサイクル起動要求がないときの
命令プリフェッチ用アドレス発生による命令のプリフェ
ッチとを行う機能を有し、供給された制御信号群を各出
力端子制御部および各入出力端子制御部に供給する一
方、外部信号の供給を入出力端子制御部を経て受ける。
【0020】上述のマイクロシーケンス制御ユニット1
011の本実施例対応の処理フローを示す図3およびそ
の動作タイミングチャートを示す図4を併せて参照する
と、端子110へのRESET信号がLレベルか否かを
サイクリックに監視しており(図3−81)、Lレベル
ならばマイコン100内部の各レジスタを初期化し(図
3−82)、Hレベルならばモード信号109がHレベ
ルか否かを監視する(図3−83,および図4−a,
b)。Hレベルならば入力イネーブル信号113をHレ
ベルにして出力したあと所定のプログラムを実行する
(図3−84,および図4−c)。Lレベルならばマイ
コンの所定プログラムを実行する(図3−85,および
図4−d)。したがって、RESET端子110にHレ
ベルを供給してマイコン100の初期状態を解除すると
RESET信号111はHレベルになる。このときモー
ド端子108への供給信号がHレベルで、かつRESE
T信号がHレベルの場合にこれら信号のHレベルに応答
して命令実行部101は入力イネーブル信号113をH
レベルにして出力する。この入力イネーブル信号113
およびRESET信号はともにHレベルであるから出力
イネーブル信号114はLレベルとなり(図4−e)、
初期状態の場合と同様にNAND回路200および20
5はHレベル(図4−f)、NOR回路201および2
06はLレベルとなり(図4−g)出力端子104およ
び入出力端子107はハイ・インピーダンス状態になる
(図4−h,i)。一方、入力イネーブル信号113の
Hレベルに応答して制御部106の入力ラッチ210は
読込状態となり入出力端子107の信号が制御信号B1
05と同一信号線を経て命令実行部101に取り込まれ
る。
【0021】モード端子108へ供給される信号電圧が
Lレベルの場合、入力イネーブル信号113は命令実行
部101の所定の命令実行内容によって変化しモード信
号109では制御されない。命令実行部101から入力
イネーブル信号113がLレベルで出力されインバータ
116でHレベルに反転されて供給されると、RESE
T信号はHレベルであるからAND回路112の出力イ
ネーブル信号114はHレベルとなり(図4−j)、こ
のHレベルを受けて制御部103のインバータ202の
出力はLレベルとなる。このとき制御信号A102がH
レベルであれば(図4−s)、NAND回路200の出
力およびNOR回路201の出力はともにLレベルにな
る(図4−k,l)ので、PMOSFET203はO
N、NMOSFETはOFFとなり、出力端子104に
はHレベルが出力される(図4−m,n)。また制御信
号A102がLレベルの場合は(図4−t)、NAND
回路200の出力はHレベル(図4−p)、NOR回路
201の出力はHレベル(図4−q)となるのでNMO
SFET204はON、PMOSFET203はOFF
となり出力端子104にはLレベルが出力される(図4
−r)。同様に制御部106は出力イネーブル信号11
4のHレベルを受けてインバータ207の出力はLレベ
ルとなる。このとき制御信号B105がHレベルであれ
ば(図4−s)NAND回路205の出力およびNOR
回路206の出力はともにLレベルになる(図4−k,
l)ので、PMOSFET208はON、NMOSFE
T209はOFFとなり入出力端子107にはHレベル
が出力される(図4−m,n)。また制御信号B105
がLレベルの場合は(図4−t)、NAND回路205
の出力はHレベル(図4−p)、NOR回路206の出
力はHレベル(図4−q)となるのでNMOSFET2
09はON、PMOSFET208はOFFとなり入出
力端子107にはLレベルが出力される(図4−r)。
このとき入力イネーブル信号113はLレベルであるか
ら、制御信号B105のH,Lレベルに関係なく、入力
ラッチ回路210はラッチ状態であり入出力端子107
の信号はマイコン内部に入力されない。
【0022】上述の第1の実施例の変形のブロック図を
示す図5を参照すると、第1の実施例と異なる部分は次
のとおりである。
【0023】(a)2入力のAND回路112を3入力
のAND回路115に置換し、それら入力を、モード信
号109、RESET信号111、および入力イネーブ
ル信号113とした。
【0024】(b)命令実行部101へのモード信号1
09の供給を行わないすなわち、従来の評価方法と同じ
である。
【0025】本実施例のマイコン100の出力端子10
4および入出力端子107をハイ・インピーダンス状態
にする場合はモード端子108にHレベルを供給する。
このHレベルの信号はインバータ117でLレベルに反
転されるからAND回路115の出力イネーブル信号1
14をHレベルにすることができる。それ以後の動作は
図3を参照して述べた従来の評価方法対応のマイコンと
同じであるから詳述しない。
【0026】上述の各実施例におけるマイコン搭載シス
テム・ボードの異常動作が検出され、ICEによる再評
価を行う際に用いる評価用プローブの実施例を示す図6
および図7を参照すると、評価用プローブ300は被評
価マイコン100用のプローブ先端のソケット309、
被評価マイコン100用のICE302に接続する接続
コネクタ301および評価用プローブ先端部304およ
びソケット309と接続コネクタ301とを接続するケ
ーブル303とで構成される。また、被評価マイコン1
00はシステム・ボードを形成するプリント基板307
上に直接にハンダ付けされている。評価用プローブ先端
のソケット309には、被評価マイコン100を開口部
に収容するための点線で図示した凹部がある。図7を参
照するとこの図に示したソケット309の凹部内面の黒
く着色した部分は導電体パターン310を示し、被評価
マイコン100の各ピンに対応の位置に配設される。評
価用プローブ300を被評価マイコン100にかぶせる
と被評価マイコン100の各ピンと上述の凹部内面の各
導電体パターンが相互に接触する。また、各導電体パタ
ーンはケーブル303内の配線と1対1で接続される。
ケーブル303内の各配線は接続コネクタ301を介し
てICE302に接続される。
【0027】この被評価マイコン100の動作がICE
302内蔵のエミュレーション・チップ308の動作と
異なる異常動作を示した場合につき本発明の評価用プロ
ーブによる再評価方法の事例を説明する。
【0028】プリント基板307上の被評価マイコン1
00のモード端子108にHレベルを供給したのち、R
ESET端子100にLレベルを供給し初期状態にす
る。続いてRESET端子110にHレベルを供給して
初期状態を解除し、モード信号109をモード端子10
8に供給して被評価マイコン100の全出力端および全
入出力端子をハイ・インピーダンス状態にする。次に、
評価用プローブ300を被評価マイコン100にかぶせ
ICE302を起動するとともに、ICE302内蔵の
エミュレーション・チップ308を評価用プローブ30
0を介して被評価マイコン100に置換する。これによ
り、システム・ボード全体につき所定の再評価を行う。
このとき、被評価マイコン100はハイ・インピーダン
ス状態に設定されているからこの再評価の動作に悪影響
を及ぼすことはない。なお、この実施例は一例としてI
CEで説明したが、ICテスタや他の評価装置において
もその応用が可能である。
【0029】
【発明の効果】上述のとおり、本発明による評価方法対
応構成を備えたマイコンは、出力端子および入出力端子
の出力イネーブル信号を発生する論理回路と、この論理
回路または命令実行部にモード信号を供給するためのモ
ード端子とを有し、出力端子および入出力端子を各端子
ごとにハイ・インピーダンス状態にすることができる。
【0030】また本発明による評価用プローブは、その
先端のソケットに凹部を備え、その凹部の内面に形成し
た被評価マイコンの各ピン対応の導電体パターンを備え
るので、このプローブを被評価マイコンにかぶせること
によって被評価マイコンの各ピンと上記各導電体パター
ンとを相互に接触状態にできる。したがって、このマイ
コンおよ評価用プローブによる本発明の評価方法は、シ
ステム・ボード搭載の被評価マイコンの動作に異常があ
っても、そのボード上にハンダで直付けされた被評価マ
イコンをボードから外すことなく、システム・ボード全
体の動作を再評価することが可能となり、評価作業の効
率向上に寄与する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のシステム・ボードの評価方法対応マイ
コンのブロック図である。
【図2】図1の命令実行部のブロック図である。
【図3】図1の命令実行部の処理フローチャートであ
る。
【図4】図1の動作説明用タイミングチャートである。
【図5】図1のマイコンの一部変更ブロック図である。
【図6】本発明の評価用プローブの概略図である。
【図7】図6の評価用プローブ先端のソケットの機構図
である。
【図8】従来のシステム・ボードの評価方法対応マイコ
ンのブロック図である。
【図9】図8の出力端子制御部および入出力端子制御部
の回路図である。
【図10】図9のラッチ回路の回路図である。
【図11】図8〜9の動作説明用タイミングチャートで
ある。
【図12】従来の評価用プローブの概略図である。
【符号の説明】
100 マイコン 101 命令実行部 102 制御信号A 103 出力端子制御部 104 出力端子 105 制御信号B 106 入出力端子制御部 107 入出力端子 108 モード端子 109 モード信号 110 RESET端子 111 RESET信号 112,115 AND回路 113 入力イネーブル信号 114 出力イネーブル信号 116,117 インバータ 300 評価用プローブ 301 コネクタ 302 ICE 303 ケーブル 304 評価用プローブ先端部 307 システム・ボード 309 評価用プローブ先端のソケット

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の命令を実行し入出力端子への信号
    の入力を制御する入力イネーブル信号および所定の制御
    信号群を発生する命令実行部と、所定の出力端子および
    この出力端子への出力信号供給を制御する出力端子制御
    部と、所定の入出力端子およびこの入出力端子への出力
    信号供給を制御する入出力端子制御部と、初期化信号の
    供給を受けるRESET端子と、前記出力端子及び前記
    入出力端子をハイ・インピーダンス状態へ遷移させる出
    力イネーブル信号発生用論理回路とを備えるマイクロコ
    ンピュータ搭載のシステム・ボードの評価方法におい
    て、前記出力端子及び入出力端子を前記ハイ・インピー
    ダンス状態に遷移させるモード信号の供給を受けるモー
    ド端子が前記マイクロコンピュータにさらに備えられ、
    前記命令実行部が前記モード信号に応答して前記入力イ
    ネーブル信号を発生することにより前記出力端子および
    入出力端子を前記ハイ・インピーダンス状態にし、前記
    出力端子および入出力端子に前記モード信号およびRE
    SET信号を含む所定の制御信号を授受することを特徴
    とするシステム・ボードの評価方法。
  2. 【請求項2】 所定の命令を実行し入出力端子への信号
    の入力を制御する入力イネーブル信号および所定の制御
    信号群を発生する命令実行部と、所定の出力端子および
    この出力端子への出力信号供給を制御する出力端子制御
    部と、所定の入出力端子およびこの入出力端子への出力
    信号供給を制御する入出力端子制御部と、初期化信号の
    供給を受けるRESET端子と、前記出力端子及び前記
    入出力端子をハイ・インピーダンス状態へ遷移させる出
    力イネーブル信号発生用論理回路とを備えるマイクロコ
    ンピュータ搭載のシステム・ボードの評価方法におい
    て、前記出力端子及び前記入出力端子を前記ハイ・イン
    ピーダンス状態に遷移させるモード信号の供給を受ける
    モード端子が前記マイクロコンピュータにさらに備えら
    れ、前記出力イネーブル信号発生用論理回路が前記初期
    化信号のハイレベル時に前記モード信号および前記入力
    イネーブル信号のいずれか一方の反転信号に応答して前
    記出力イネーブル信号を発生することにより前記出力端
    子および前記入出力端子を前記ハイ・インピーダンス状
    態にし、前記出力端子および入出力端子に前記モード信
    号およびRESET信号を含む所定の制御信号を授受す
    ることを特徴とするシステム・ボードの評価方法。
  3. 【請求項3】 マイクロコンピュータ評価装置に接続さ
    れた一方の端部とシステム・ボード搭載の被評価マイク
    ロコンピュータと着脱可能な状態で電気的接触を保持で
    きる他方の端部とを備え、信号の授受を行うマイクロコ
    ンピュータ評価用プローブにおいて、前記他方の端部が
    前記被評価マイクロコンピュータを前記システム・ボー
    ドに搭載したままの状態で上から覆って前記信号の授受
    を行うように凹部を備えることと、前記凹部の内面に前
    記被評価マイクロコンピュータの各ピン対応の導電体部
    材を備えることとを特徴とする評価用プローブ。
JP5127654A 1992-06-02 1993-05-31 マイクロコンピュータ開発用システム・ボードの評価方 法およびその評価用プローブ Pending JPH0695908A (ja)

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JP14120392 1992-06-02
JP4-141203 1992-06-02
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Cited By (1)

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US7768288B2 (en) 2006-10-12 2010-08-03 Giga-Byte Technology Co., Ltd. Detection device

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