JPH0695431A - トナーの製造方法 - Google Patents
トナーの製造方法Info
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- JPH0695431A JPH0695431A JP92109631A JP10963192A JPH0695431A JP H0695431 A JPH0695431 A JP H0695431A JP 92109631 A JP92109631 A JP 92109631A JP 10963192 A JP10963192 A JP 10963192A JP H0695431 A JPH0695431 A JP H0695431A
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- Japan
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- toner
- fixing resin
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- colorant
- stirring
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Abstract
(57)【要約】
【目的】トナー中の着色剤及びトナー用配合剤を均一に
トナー粒子中に分散させることによって、電荷の保持性
を向上させ、且つ耐オフセット性に優れるトナーの製造
方法を提供するにある。 【構成】定着用樹脂は350μm乃至2000μmの粒
子を70重量%以上含有しているものを用い、定着用樹
脂、着色剤或いは更に他のトナー用配合剤を定着用樹脂
の重量低下率が10重量%以内となるように固相状態に
おいて混合撹拌して固相の前混合物を調整し、次いでこ
の前混合物を溶融・混練し、混練物を粉砕、分級して所
定の粒度のトナーに成形することを特徴とするトナーの
製造方法である。
トナー粒子中に分散させることによって、電荷の保持性
を向上させ、且つ耐オフセット性に優れるトナーの製造
方法を提供するにある。 【構成】定着用樹脂は350μm乃至2000μmの粒
子を70重量%以上含有しているものを用い、定着用樹
脂、着色剤或いは更に他のトナー用配合剤を定着用樹脂
の重量低下率が10重量%以内となるように固相状態に
おいて混合撹拌して固相の前混合物を調整し、次いでこ
の前混合物を溶融・混練し、混練物を粉砕、分級して所
定の粒度のトナーに成形することを特徴とするトナーの
製造方法である。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子写真法等に使用さ
れるトナーの製造方法に関し、より詳細には、小粒径ト
ナーにおいても、定着用樹脂中の着色剤、電荷制御剤、
離型剤等のトナー用配合剤の分散を良好にし、トナー飛
散、かぶり、未転写トナー、定着オフセットを防止でき
るトナーの製造方法に関する。
れるトナーの製造方法に関し、より詳細には、小粒径ト
ナーにおいても、定着用樹脂中の着色剤、電荷制御剤、
離型剤等のトナー用配合剤の分散を良好にし、トナー飛
散、かぶり、未転写トナー、定着オフセットを防止でき
るトナーの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真法に用いる乾式トナーは、定着
用樹脂、着色料及び電荷制御剤、離型剤等のトナー用配
合剤からなる混合物を熱ロール等で混練し、混合物を粉
砕し、これを分級することにより製造される。このトナ
ーにおける各トナー配合剤はトナーの帯電性、離型性を
向上させ、トナー飛散、かぶり、定着オフセット等の発
生を防止するものである。
用樹脂、着色料及び電荷制御剤、離型剤等のトナー用配
合剤からなる混合物を熱ロール等で混練し、混合物を粉
砕し、これを分級することにより製造される。このトナ
ーにおける各トナー配合剤はトナーの帯電性、離型性を
向上させ、トナー飛散、かぶり、定着オフセット等の発
生を防止するものである。
【0003】特願平3−36012号公報には、トナー
中の電荷制御剤粒子を微細且つ一様にしかも静電像を高
濃度に現像し得るサイズで分散させると共に、定着ロー
ラの汚染を防止するため、ワックス状離型剤と電荷制御
剤とを固相状態において混合撹拌して固相の前混合物を
調整し、この前混合物と定着用樹脂、着色剤或いは更に
他のトナー用配合剤とを固相で摩砕混合して最終前混合
物を調整し、次いで溶融、混練、粉砕、分級、して所定
粒度のトナーに成形することを特徴とするトナー及び製
造方法が提案されている。
中の電荷制御剤粒子を微細且つ一様にしかも静電像を高
濃度に現像し得るサイズで分散させると共に、定着ロー
ラの汚染を防止するため、ワックス状離型剤と電荷制御
剤とを固相状態において混合撹拌して固相の前混合物を
調整し、この前混合物と定着用樹脂、着色剤或いは更に
他のトナー用配合剤とを固相で摩砕混合して最終前混合
物を調整し、次いで溶融、混練、粉砕、分級、して所定
粒度のトナーに成形することを特徴とするトナー及び製
造方法が提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする問題点】上記先行技術はいず
れも混合撹拌する際に負荷をかけて、均一に分散させる
とするものであるが、未だトナー粒子中の分散が一様で
なく帯電性、離型性といった点で不満足であった。すな
わち、従来トナーの製造に一般に使用されている着色剤
及びトナー用配合剤は微細であり、凝集が起こり易いか
らである。更に、最近の高画質化とともにトナーも小粒
径化が進み、トナー用配合剤の均一分散が前にもまして
要求されており、これまで一般に使用されてきた微細な
着色剤及びトナー用配合剤を使用し負荷をかけて摩砕混
合するといった方法では、着色剤及びトナー用配合剤を
小粒径トナー粒子中に均一に分散させることはできず、
所望の電荷量及び離型性を保持することは難しい。これ
は、混合撹拌中に定着樹脂が粉砕されて、定着樹脂粒子
が小さくなり、混合撹拌装置による負荷が効率良く与え
られなくなるからである。そのため、転写効率の低下、
トナー飛散、かぶりの発生や、耐オフセット性の低下と
いった諸問題が発生するのである。
れも混合撹拌する際に負荷をかけて、均一に分散させる
とするものであるが、未だトナー粒子中の分散が一様で
なく帯電性、離型性といった点で不満足であった。すな
わち、従来トナーの製造に一般に使用されている着色剤
及びトナー用配合剤は微細であり、凝集が起こり易いか
らである。更に、最近の高画質化とともにトナーも小粒
径化が進み、トナー用配合剤の均一分散が前にもまして
要求されており、これまで一般に使用されてきた微細な
着色剤及びトナー用配合剤を使用し負荷をかけて摩砕混
合するといった方法では、着色剤及びトナー用配合剤を
小粒径トナー粒子中に均一に分散させることはできず、
所望の電荷量及び離型性を保持することは難しい。これ
は、混合撹拌中に定着樹脂が粉砕されて、定着樹脂粒子
が小さくなり、混合撹拌装置による負荷が効率良く与え
られなくなるからである。そのため、転写効率の低下、
トナー飛散、かぶりの発生や、耐オフセット性の低下と
いった諸問題が発生するのである。
【0005】本発明の目的は、従来の小粒径トナーの上
記欠点を解消し、トナー中の着色剤及びトナー用配合剤
を均一にトナー粒子中に分散させることによって、電荷
の保持性を向上させ、且つ耐オフセット性に優れるトナ
ーの製造方法を提供するにある。
記欠点を解消し、トナー中の着色剤及びトナー用配合剤
を均一にトナー粒子中に分散させることによって、電荷
の保持性を向上させ、且つ耐オフセット性に優れるトナ
ーの製造方法を提供するにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、定着用
樹脂は350μm乃至2000μmの粒子を70重量%
以上含有しているものを用い、定着用樹脂、着色剤或い
は更に他のトナー用配合剤を定着用樹脂の重量低下率が
10重量%以内となるように固相状態において混合撹拌
して固相の前混合物を調整し、次いでこの前混合物を溶
融・混練し、混練物を粉砕、分級して所定の粒度のトナ
ーに成形することを特徴とするトナーの製造方法が提供
される。
樹脂は350μm乃至2000μmの粒子を70重量%
以上含有しているものを用い、定着用樹脂、着色剤或い
は更に他のトナー用配合剤を定着用樹脂の重量低下率が
10重量%以内となるように固相状態において混合撹拌
して固相の前混合物を調整し、次いでこの前混合物を溶
融・混練し、混練物を粉砕、分級して所定の粒度のトナ
ーに成形することを特徴とするトナーの製造方法が提供
される。
【0007】
【作用】本発明のトナーの製造方法は、粒度の大きい定
着用樹脂を使用し、且つ混合時の粉砕による粒度の減少
を極力抑えることが顕著な特徴である。本明細書におい
て、350μm乃至2000μmの定着用樹脂の重量低
下率とは、混合撹拌前の定着用樹脂における350μm
乃至2000μmの重量に対して、混合撹拌後、即ち、
その定着用樹脂をブロー及び媒質によって洗浄し、再び
350μm乃至2000μmの定着用樹脂の重量を求
め、その比を重量低下率とした。重量低下率とは、混合
撹拌によって定着用樹脂が粉砕される程度を意味してい
る。具体的には、次式によって求められる。 P=(1−Wb/Wa)×100 式中Pは重量低下率(%)、Waは混合撹拌前の350
μm乃至2000μmの定着用樹脂の重量、Wbは混合
撹拌後の350μm乃至2000μmの定着用樹脂の重
量を示している。
着用樹脂を使用し、且つ混合時の粉砕による粒度の減少
を極力抑えることが顕著な特徴である。本明細書におい
て、350μm乃至2000μmの定着用樹脂の重量低
下率とは、混合撹拌前の定着用樹脂における350μm
乃至2000μmの重量に対して、混合撹拌後、即ち、
その定着用樹脂をブロー及び媒質によって洗浄し、再び
350μm乃至2000μmの定着用樹脂の重量を求
め、その比を重量低下率とした。重量低下率とは、混合
撹拌によって定着用樹脂が粉砕される程度を意味してい
る。具体的には、次式によって求められる。 P=(1−Wb/Wa)×100 式中Pは重量低下率(%)、Waは混合撹拌前の350
μm乃至2000μmの定着用樹脂の重量、Wbは混合
撹拌後の350μm乃至2000μmの定着用樹脂の重
量を示している。
【0008】このトナーの製造方法では、粒径が大き
く、微粉の少ない定着用樹脂を使用し、且つ層内で極力
粉砕されないように混合撹拌することによって、混合撹
拌の負荷を効率よく層内に与えられることができ、着色
剤及び電荷制御剤、離型剤等のトナー用配合剤、その中
でも一次粒子径が小さく凝集の起こり易い電荷制御剤及
び着色剤を均一に分散することができる。
く、微粉の少ない定着用樹脂を使用し、且つ層内で極力
粉砕されないように混合撹拌することによって、混合撹
拌の負荷を効率よく層内に与えられることができ、着色
剤及び電荷制御剤、離型剤等のトナー用配合剤、その中
でも一次粒子径が小さく凝集の起こり易い電荷制御剤及
び着色剤を均一に分散することができる。
【0009】
【発明の好適態様】トナー粒子としては、平均粒径が8
μm以下、特に5〜7μmの微小粒子を使用する。この
ものは、顕電性と定着性とを有する着色トナー粒子であ
り、組成としては、一般的に言って、定着剤樹脂中に、
着色剤、電荷制御剤、離型剤等を分散させた微細粒状組
成物から成る。
μm以下、特に5〜7μmの微小粒子を使用する。この
ものは、顕電性と定着性とを有する着色トナー粒子であ
り、組成としては、一般的に言って、定着剤樹脂中に、
着色剤、電荷制御剤、離型剤等を分散させた微細粒状組
成物から成る。
【0010】このトナー成分である定着樹脂には、スチ
レン系樹脂、アクリル系樹脂、或いはスチレン−アクリ
ル系樹脂、ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、シリ
コン樹脂、ポリアミド、変性ロジン等が使用される。着
色剤としては、従来より使用されている公知のものが使
用できる。その他以下にあげる着色剤が好適に使用でき
る。
レン系樹脂、アクリル系樹脂、或いはスチレン−アクリ
ル系樹脂、ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、シリ
コン樹脂、ポリアミド、変性ロジン等が使用される。着
色剤としては、従来より使用されている公知のものが使
用できる。その他以下にあげる着色剤が好適に使用でき
る。
【0011】黒色 ファーネスブラック、チャンネルブラック、ガスブラッ
ク、オイルブラック、アセチレンブラック等のカーボン
ブラック、ランプブラック、アニリンブラック 白色 亜鉛華、酸化チタン、アンチモン白、硫化亜鉛 赤色 ベンガラ、カドミュウムレッド、鉛丹、硫化水銀、カド
ミュウム、パーマネントレッド4R、リソールレッド、
ピラゾロンレッド、ウォッチングレッドカルシウム塩、
レーキレッドD、ブリリアントカーミン6B、エオシン
レーキ、ローダミンレーキB、アリザリンレーキ、ブリ
リアントカーミン3B 橙色 赤口黄鉛、モリブデンオレンジ、パーマネントオレンジ
GTR、ピラゾロンオレンジ、バルカンオレンジ、イン
ダンスレンブリリアントオレンジRK、ベンジジンオレ
ンジG、インダンスレンブリリアントオレンジGK 黄色 黄鉛、亜鉛華、カドミュウムイエロー、黄色酸化鉄、ミ
ネラルファストイエロー、ニッケルチタンイエロー、ネ
ーブルスイエロー、ナフトールイエローS、ハンザーイ
エローG、ハンザーイエロー10G、ベンジジンイエロ
ーG、ベンジジンイエローGR、キノリンイエローレー
キ、パーマネントイエローNCG、タートラジンレーキ 緑色 クロムグリーン、酸化クロム、ピグメントグリンB、マ
ラカイトグリーンレーキ、ファイナルイエローグリーン 青色 紺青、コバルトブルー、アルカリブルーレーキ、ビクト
リアブルーレーキ、フタロシアニンブルー部分塩素化
物、ファーネストスカイブルー、インダンスレンブルー
BC、無金属フタロシアニンブルー 紫色 マンガン紫、ファーストバイオレットB、メチルバイオ
レットレーキ 体質顔料としては、例えばパライト粉、炭酸バリウム、
クレー、シリカ、ホワイトカーボン、タルク、アルミナ
ホワイト等があげられる。
ク、オイルブラック、アセチレンブラック等のカーボン
ブラック、ランプブラック、アニリンブラック 白色 亜鉛華、酸化チタン、アンチモン白、硫化亜鉛 赤色 ベンガラ、カドミュウムレッド、鉛丹、硫化水銀、カド
ミュウム、パーマネントレッド4R、リソールレッド、
ピラゾロンレッド、ウォッチングレッドカルシウム塩、
レーキレッドD、ブリリアントカーミン6B、エオシン
レーキ、ローダミンレーキB、アリザリンレーキ、ブリ
リアントカーミン3B 橙色 赤口黄鉛、モリブデンオレンジ、パーマネントオレンジ
GTR、ピラゾロンオレンジ、バルカンオレンジ、イン
ダンスレンブリリアントオレンジRK、ベンジジンオレ
ンジG、インダンスレンブリリアントオレンジGK 黄色 黄鉛、亜鉛華、カドミュウムイエロー、黄色酸化鉄、ミ
ネラルファストイエロー、ニッケルチタンイエロー、ネ
ーブルスイエロー、ナフトールイエローS、ハンザーイ
エローG、ハンザーイエロー10G、ベンジジンイエロ
ーG、ベンジジンイエローGR、キノリンイエローレー
キ、パーマネントイエローNCG、タートラジンレーキ 緑色 クロムグリーン、酸化クロム、ピグメントグリンB、マ
ラカイトグリーンレーキ、ファイナルイエローグリーン 青色 紺青、コバルトブルー、アルカリブルーレーキ、ビクト
リアブルーレーキ、フタロシアニンブルー部分塩素化
物、ファーネストスカイブルー、インダンスレンブルー
BC、無金属フタロシアニンブルー 紫色 マンガン紫、ファーストバイオレットB、メチルバイオ
レットレーキ 体質顔料としては、例えばパライト粉、炭酸バリウム、
クレー、シリカ、ホワイトカーボン、タルク、アルミナ
ホワイト等があげられる。
【0012】導電性顔料としては、例えば導電性カーボ
ンブラック、アルミニウム粉等の各種金属粉があげられ
る。磁性顔料としては、例えば四三酸化鉄(マグネタイ
ト鉄黒); 三二酸化鉄(γ−Fe2O3)、酸化鉄亜鉛(ZnFe2
O4)、酸化鉄イットリウム(Y3Fe5O12)、酸化鉄
カドミウム(CdFe2O4)、酸化鉄ガトリウム(Gd
3Fe5O4)、酸化鉄銅(CuFe2O4)、酸化鉄鉛
(PbFe12O19)、酸化鉄ニッケル(NiFe2O
4)、酸化鉄ネオジム(NdFeO3)、酸化鉄バリウム
(BaFe12O19)、酸化鉄マグネシウム(MgFe2
O4)、酸化鉄マンガン(MnFe2O4)、酸化鉄ラン
タン(LaFeO3)等の各種フェライト;鉄粉、コバ
ルト粉、ニッケル粉等があげられる。
ンブラック、アルミニウム粉等の各種金属粉があげられ
る。磁性顔料としては、例えば四三酸化鉄(マグネタイ
ト鉄黒); 三二酸化鉄(γ−Fe2O3)、酸化鉄亜鉛(ZnFe2
O4)、酸化鉄イットリウム(Y3Fe5O12)、酸化鉄
カドミウム(CdFe2O4)、酸化鉄ガトリウム(Gd
3Fe5O4)、酸化鉄銅(CuFe2O4)、酸化鉄鉛
(PbFe12O19)、酸化鉄ニッケル(NiFe2O
4)、酸化鉄ネオジム(NdFeO3)、酸化鉄バリウム
(BaFe12O19)、酸化鉄マグネシウム(MgFe2
O4)、酸化鉄マンガン(MnFe2O4)、酸化鉄ラン
タン(LaFeO3)等の各種フェライト;鉄粉、コバ
ルト粉、ニッケル粉等があげられる。
【0013】光導電性顔料としては、例えば酸化亜鉛、
セレン、硫化カドミウム、セレン、硫化カドミウム、セ
レン化カドミウム等があげられる。離型剤としては、そ
れ自体公知の任意の離型剤、例えば脂肪族系樹脂、脂肪
族系金属塩、高級脂肪酸類、脂肪酸エステル類もしくは
その部分ケン化物類等の脂肪族系化合物が挙げられる。
なかでも特に低分子量(重量平均分子量が1000〜1
0000)の脂肪族樹脂が有効である。具体的には、例
えば低分子量ポリプロピレン、高分子量ポリエチレン、
パラフィンワックス、炭素数4以上のオレフィン単体か
らなる低分子量オレフィン重合体等の1種または2種以
上の組合せが適当である。その他に例えばシリコーンオ
イル、各種ワックス等を使用することもできる。
セレン、硫化カドミウム、セレン、硫化カドミウム、セ
レン化カドミウム等があげられる。離型剤としては、そ
れ自体公知の任意の離型剤、例えば脂肪族系樹脂、脂肪
族系金属塩、高級脂肪酸類、脂肪酸エステル類もしくは
その部分ケン化物類等の脂肪族系化合物が挙げられる。
なかでも特に低分子量(重量平均分子量が1000〜1
0000)の脂肪族樹脂が有効である。具体的には、例
えば低分子量ポリプロピレン、高分子量ポリエチレン、
パラフィンワックス、炭素数4以上のオレフィン単体か
らなる低分子量オレフィン重合体等の1種または2種以
上の組合せが適当である。その他に例えばシリコーンオ
イル、各種ワックス等を使用することもできる。
【0014】電荷制御剤としては、それ自体公知の任意
の電荷制御剤、例えばニグロシンベース(CI 504
15)、オイルブラック(CI 26150)、スピロ
ンブラック等の油溶性染料、含金属アゾ染料、ナフテン
酸金属塩、アルキルサリチル酸の金属塩、脂肪酸や石
鹸、樹脂酸石鹸等が使用される。本発明において、これ
らのトナー用配合成分の内、粒径350μm乃至200
0μmの粒子が70重量%以上の定着用樹脂を固相状態
において混合撹拌し、粒径が350μm以上の定着用樹
脂の重量低下率が10重量%以内となるように混合撹拌
して固相の前混合物を調整する。この混合撹拌は低負荷
・低せん断力が作用する条件下で行うべきであり、一般
にコニカルブレンダー、リボンブレンダー、V型ブレン
ダー、ナウタミキサー、ヘンシェルミキサー、ボールミ
ル等の各種混合撹拌装置で行うことができる。摩砕を固
相で行うために、一般に必ずしも必要でないが、装置を
冷却水、冷風、ブライン等で強制冷却することもでき
る。混合撹拌温度は、定着用樹脂のガラス転移点(T
g)よりも低い温度とするのがよい。必要な混合撹拌時
間は装置の種類、投入量によっても相違するが、一般に
10乃至300分の範囲が適当である。
の電荷制御剤、例えばニグロシンベース(CI 504
15)、オイルブラック(CI 26150)、スピロ
ンブラック等の油溶性染料、含金属アゾ染料、ナフテン
酸金属塩、アルキルサリチル酸の金属塩、脂肪酸や石
鹸、樹脂酸石鹸等が使用される。本発明において、これ
らのトナー用配合成分の内、粒径350μm乃至200
0μmの粒子が70重量%以上の定着用樹脂を固相状態
において混合撹拌し、粒径が350μm以上の定着用樹
脂の重量低下率が10重量%以内となるように混合撹拌
して固相の前混合物を調整する。この混合撹拌は低負荷
・低せん断力が作用する条件下で行うべきであり、一般
にコニカルブレンダー、リボンブレンダー、V型ブレン
ダー、ナウタミキサー、ヘンシェルミキサー、ボールミ
ル等の各種混合撹拌装置で行うことができる。摩砕を固
相で行うために、一般に必ずしも必要でないが、装置を
冷却水、冷風、ブライン等で強制冷却することもでき
る。混合撹拌温度は、定着用樹脂のガラス転移点(T
g)よりも低い温度とするのがよい。必要な混合撹拌時
間は装置の種類、投入量によっても相違するが、一般に
10乃至300分の範囲が適当である。
【0015】このようにして得られた前混合物を常法に
より溶融混練し、この混練物を粉砕、分級してトナーと
する。得られたトナーには、例えばアエロジルR974
(登録商標)のように、一次粒子の平均粒径が12nm
以下の疎水性シリカ微粒子を投影面積被覆率が10乃至
30%、好ましくは15乃至25%になるように配合
し、前記混合撹拌機中でまぶし処理して最終トナーとす
る。
より溶融混練し、この混練物を粉砕、分級してトナーと
する。得られたトナーには、例えばアエロジルR974
(登録商標)のように、一次粒子の平均粒径が12nm
以下の疎水性シリカ微粒子を投影面積被覆率が10乃至
30%、好ましくは15乃至25%になるように配合
し、前記混合撹拌機中でまぶし処理して最終トナーとす
る。
【0016】本発明によるトナーは、フェライトや鉄粉
等の磁性キャリアと混合し、二成分系現像剤として、ま
た、磁性顔料及び非磁性顔料が含有されている一成分系
現像剤として静電潜像の現像に有利に使用される。
等の磁性キャリアと混合し、二成分系現像剤として、ま
た、磁性顔料及び非磁性顔料が含有されている一成分系
現像剤として静電潜像の現像に有利に使用される。
【0017】
《実施例1》 (トナー配合成分) スチレン−アクリル系樹脂 100重量部 カーボンブラック 8.5重量部 クロム錯塩染料(電荷制御剤) 1.5重量部 低分子量ポリプロピレン(離型剤) 3重量部 上記トナー配合成分をV型混合機で60分混合し、前混
合物を調整した。
合物を調整した。
【0018】このスチレン−アクリル系樹脂の350μ
m乃至2000μmの重量%を測定したところ、72重
量%であり、混合後の重量低下率は、10%であった。
この前混合物を二軸押出し機を用いて溶融混練し、冷却
後ジェットミルを用いて粉砕し、アルピネ分級機で風力
分級を行って、平均粒径8.0μmのトナーを得た。
m乃至2000μmの重量%を測定したところ、72重
量%であり、混合後の重量低下率は、10%であった。
この前混合物を二軸押出し機を用いて溶融混練し、冷却
後ジェットミルを用いて粉砕し、アルピネ分級機で風力
分級を行って、平均粒径8.0μmのトナーを得た。
【0019】このトナーに疎水性シリカ微粒子を0.2
重量部加えてヘンシェルミキサーで混合し、まぶし処理
をおこなって、最終トナーとした。 《実施例2》実施例1において、着色剤を10重量部と
し、疎水性シリカ微粒子を0.3重量部とし、V型混合
機での撹拌混合時間を40分とした以外は、実施例1と
同様にした。
重量部加えてヘンシェルミキサーで混合し、まぶし処理
をおこなって、最終トナーとした。 《実施例2》実施例1において、着色剤を10重量部と
し、疎水性シリカ微粒子を0.3重量部とし、V型混合
機での撹拌混合時間を40分とした以外は、実施例1と
同様にした。
【0020】さらに、各項目を測定し、その結果を表1
に示す。 《比較例1》実施例1において、定着用樹脂の350μ
m乃至2000μmの重量%を65重量%に代えた以外
は、実施例1と同様にした。
に示す。 《比較例1》実施例1において、定着用樹脂の350μ
m乃至2000μmの重量%を65重量%に代えた以外
は、実施例1と同様にした。
【0021】さらに、各項目を測定し、その結果を表2
に示す。 《比較例2》実施例1において、定着用樹脂の350μ
m乃至2000μmの重量低下率を12%に代えた以外
は、実施例1と同様にしたさらに、各項目を測定し、そ
の結果を表2に示す。 《比較例3》実施例1において、定着用樹脂の350μ
m乃至2000μmの重量%を60%とし、その重量低
下率を12%に代えた以外は、実施例1と同様にしたさ
らに、各項目を測定し、その結果を表2に示す。 <評価試験>各実施例及び比較例で得たトナーについ
て、それぞれ平均粒径80μmのフェライトキャリアを
配合し、均一に撹拌混合してトナー濃度3.5%の二成
分系現像剤を作製した。そして、三田工業社製(商品名
「DC−4585」)を用いて2万枚の複写を行い、複
写テスト終了時の画像濃度、かぶり濃度、帯電量、転写
効率、耐オフセット性、及びトナー飛散の有無を調べ
た。各試験方法は以下の通りである。 (1)画像濃度(I.D.)測定 反射濃度計(東京電色社製の型番TC−6D)を用いて
複写画像黒べた部の濃度を測定した。 (2)カブリ濃度(F.D.)測定 前記反射濃度計を用いて、複写画像余白部の濃度を測定
して、カブリ濃度とした。 (3)帯電量 東芝ケミカル社製のブローオフ帯電量測定器で測定し
た。 (4)転写効率 感光体に現像されたトナー重量に対して転写紙上に転写
されたトナー重量の比を重量%で求めた。 (5)耐オフセット性 三田工業株式会社製の電子写真複写機、型番DC−45
85を用いて、高温高湿下で図1に示す原稿を用いて、
500枚複写し、その際、非画像部のオフセット現象、
汚れを目視で判断し、以下の評価基準で評価した。
に示す。 《比較例2》実施例1において、定着用樹脂の350μ
m乃至2000μmの重量低下率を12%に代えた以外
は、実施例1と同様にしたさらに、各項目を測定し、そ
の結果を表2に示す。 《比較例3》実施例1において、定着用樹脂の350μ
m乃至2000μmの重量%を60%とし、その重量低
下率を12%に代えた以外は、実施例1と同様にしたさ
らに、各項目を測定し、その結果を表2に示す。 <評価試験>各実施例及び比較例で得たトナーについ
て、それぞれ平均粒径80μmのフェライトキャリアを
配合し、均一に撹拌混合してトナー濃度3.5%の二成
分系現像剤を作製した。そして、三田工業社製(商品名
「DC−4585」)を用いて2万枚の複写を行い、複
写テスト終了時の画像濃度、かぶり濃度、帯電量、転写
効率、耐オフセット性、及びトナー飛散の有無を調べ
た。各試験方法は以下の通りである。 (1)画像濃度(I.D.)測定 反射濃度計(東京電色社製の型番TC−6D)を用いて
複写画像黒べた部の濃度を測定した。 (2)カブリ濃度(F.D.)測定 前記反射濃度計を用いて、複写画像余白部の濃度を測定
して、カブリ濃度とした。 (3)帯電量 東芝ケミカル社製のブローオフ帯電量測定器で測定し
た。 (4)転写効率 感光体に現像されたトナー重量に対して転写紙上に転写
されたトナー重量の比を重量%で求めた。 (5)耐オフセット性 三田工業株式会社製の電子写真複写機、型番DC−45
85を用いて、高温高湿下で図1に示す原稿を用いて、
500枚複写し、その際、非画像部のオフセット現象、
汚れを目視で判断し、以下の評価基準で評価した。
【0022】○:オフセット、汚れ等なし ×:オフセット、汚れ等あり (6)トナー飛散 2万枚複写終了時の複写機内状態を目視で判断し、以下
の基準で評価した。 ○:トナー飛散なし △:わずかにトナー飛散あり ×:トナー飛散あり 表1から明らかなように、本発明の製造方法で得られた
実施例1.2のトナーは、画像濃度、かぶり濃度とも良
好で、且つトナー飛散が無く、転写効率、耐オフセット
性も良好である。
の基準で評価した。 ○:トナー飛散なし △:わずかにトナー飛散あり ×:トナー飛散あり 表1から明らかなように、本発明の製造方法で得られた
実施例1.2のトナーは、画像濃度、かぶり濃度とも良
好で、且つトナー飛散が無く、転写効率、耐オフセット
性も良好である。
【0023】一方、比較例1.2.3のように定着用樹
脂中の350μm乃至2000μmの重量%及び、その
重量低下率が本発明の範囲外では、かぶり濃度、トナー
飛散、転写効率及び耐オフセット性のいずれもが低下し
た。
脂中の350μm乃至2000μmの重量%及び、その
重量低下率が本発明の範囲外では、かぶり濃度、トナー
飛散、転写効率及び耐オフセット性のいずれもが低下し
た。
【0024】
【発明の効果】本発明によれば、混合前後の定着用樹脂
の粒度を規定し混合することにより、着色剤及びトナー
配合成分が定着用樹脂中で均一に分散し、その結果電荷
の保持性が向上し、且つ耐オフセット性も良好となり、
それぞれ適量を適法に配合することにより、高画質、高
転写特性が得られるという利点がある。
の粒度を規定し混合することにより、着色剤及びトナー
配合成分が定着用樹脂中で均一に分散し、その結果電荷
の保持性が向上し、且つ耐オフセット性も良好となり、
それぞれ適量を適法に配合することにより、高画質、高
転写特性が得られるという利点がある。
【0025】
【表1】
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年10月25日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】追加
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】トナーの耐オフセット性を評価するための原稿
の図である。
の図である。
Claims (1)
- 【請求項1】定着用樹脂は350μm乃至2000μm
の粒子を70重量%以上含有しているものを用い、定着
用樹脂、着色剤或いは更に他のトナー用配合剤を定着用
樹脂の重量低下率が10重量%以内となるように固相状
態において混合撹拌して固相の前混合物を調整し、次い
でこの前混合物を溶融・混練し、混練物を粉砕、分級し
て所定の粒度のトナーに成形することを特徴とするトナ
ーの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP92109631A JPH0695431A (ja) | 1992-04-28 | 1992-04-28 | トナーの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP92109631A JPH0695431A (ja) | 1992-04-28 | 1992-04-28 | トナーの製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0695431A true JPH0695431A (ja) | 1994-04-08 |
Family
ID=14515179
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP92109631A Pending JPH0695431A (ja) | 1992-04-28 | 1992-04-28 | トナーの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0695431A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH117162A (ja) * | 1997-06-16 | 1999-01-12 | Toyo Ink Mfg Co Ltd | 電子写真用トナー粒子の製造方法及びその利用 |
-
1992
- 1992-04-28 JP JP92109631A patent/JPH0695431A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH117162A (ja) * | 1997-06-16 | 1999-01-12 | Toyo Ink Mfg Co Ltd | 電子写真用トナー粒子の製造方法及びその利用 |
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