JPH0695106A - 投写型表示装置 - Google Patents
投写型表示装置Info
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- JPH0695106A JPH0695106A JP3140683A JP14068391A JPH0695106A JP H0695106 A JPH0695106 A JP H0695106A JP 3140683 A JP3140683 A JP 3140683A JP 14068391 A JP14068391 A JP 14068391A JP H0695106 A JPH0695106 A JP H0695106A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 投写型表示装置を、画像の画質の向上,投写
レンズの設計条件の緩和および画像のコントラストの低
下防止が図れるようにする。 【構成】 投写型表示装置は、平行白色光LS+LPを出
射する光源部10と、平行白色光LS+LPを第1のP偏
光光LP と第1のS偏光光LS とに分離し、第1のS偏
光光LS の偏光面を90°回転させて第2のP偏光光L
P *に変換し、第1および第2のP偏光光LP,LP * を別
々に出射する偏光照明素子20と、偏光照明素子20と
液晶ライトバルブ71との間に設けられた、偏光照明素
子20から別々に出射した第1および第2のP偏光光L
P,LP * を透過させる第1の偏光板70と、第1の偏光
板70を透過した第1および第2のP偏光光LP,LP *
が入射される液晶ライトバルブ71と、第2の偏光板7
2と、投写レンズ73とからなる。
レンズの設計条件の緩和および画像のコントラストの低
下防止が図れるようにする。 【構成】 投写型表示装置は、平行白色光LS+LPを出
射する光源部10と、平行白色光LS+LPを第1のP偏
光光LP と第1のS偏光光LS とに分離し、第1のS偏
光光LS の偏光面を90°回転させて第2のP偏光光L
P *に変換し、第1および第2のP偏光光LP,LP * を別
々に出射する偏光照明素子20と、偏光照明素子20と
液晶ライトバルブ71との間に設けられた、偏光照明素
子20から別々に出射した第1および第2のP偏光光L
P,LP * を透過させる第1の偏光板70と、第1の偏光
板70を透過した第1および第2のP偏光光LP,LP *
が入射される液晶ライトバルブ71と、第2の偏光板7
2と、投写レンズ73とからなる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は偏光照明素子で液晶ライ
トバルブを照明する投写型表示装置に関する。
トバルブを照明する投写型表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、スクリーンに投写される画像の高
輝度化を図る目的で、光源から出射した不定偏光光を、
互いに直交する偏光面をもつ2つの直線偏光光に分離
し、該分離された2つの直線偏光光の偏光面を等しく
し、該偏光面が等しくされた2つの直線偏光光を別々に
出射する偏光照明素子により、液晶ライトバルブを照明
する投写型表示装置の提案がなされている。
輝度化を図る目的で、光源から出射した不定偏光光を、
互いに直交する偏光面をもつ2つの直線偏光光に分離
し、該分離された2つの直線偏光光の偏光面を等しく
し、該偏光面が等しくされた2つの直線偏光光を別々に
出射する偏光照明素子により、液晶ライトバルブを照明
する投写型表示装置の提案がなされている。
【0003】図5はこの種の投写型表示装置の従来例の
一つである、特開昭61−90584号公報に記載され
た投写型表示装置を示す概略構成図である。
一つである、特開昭61−90584号公報に記載され
た投写型表示装置を示す概略構成図である。
【0004】この投写型表示装置は、光源301 ,反射ミ
ラー302 ,赤外線カットフィルタ303 およびコンデンサ
レンズ304 からなる光源部と、偏光ビームスプリッタ30
5 ,全反射プリズム321 ,λ/2光学位相板322 および
第1,第2のクサビ型レンズ323 ,324 からなる偏光照
明素子と、液晶ライトバルブ310 と、偏光板325 と、投
写レンズ326 とから構成されている。
ラー302 ,赤外線カットフィルタ303 およびコンデンサ
レンズ304 からなる光源部と、偏光ビームスプリッタ30
5 ,全反射プリズム321 ,λ/2光学位相板322 および
第1,第2のクサビ型レンズ323 ,324 からなる偏光照
明素子と、液晶ライトバルブ310 と、偏光板325 と、投
写レンズ326 とから構成されている。
【0005】光源301 から出射した不定偏光光である白
色光は、赤外線カットフィルタ303で可視光以外の赤外
線などの光が吸収されたのち、コンデンサレンズ304 で
平行白色光LS+LPに変換される。平行白色光LS+LP
は偏光ビームスプリッタ305に入射し、偏光ビームスプ
リッタ305 の作用面(2つの直角プリズムが互いに接着
される斜面に形成される蒸着膜)311aでP偏光光が透過
され、S偏光光が上方に直角に反射されることにより、
第1のP偏光光LP と第1のS偏光光LS とに分離され
る。ここで、S偏光光とは偏光ビームスプリッタ305 の
作用面311aに平行な偏光面をもつ直線偏光光のことであ
り、P偏光光とはS偏光光と直交する偏光面をもつ直線
偏光光のことである。第1のP偏光光LP は偏光ビーム
スプリッタ305 の出射面から出射する。また、第1のS
偏光光LS は全反射プリズム321に入射し、全反射プリ
ズム321 の斜面で右方に直角に反射されたのち、第1の
P偏光成分LP と平行に全反射プリズム321 の出射面か
ら出射する。このとき、第1のS偏光光LS は、全反射
プリズム321 の出射面と互いに対向して設けられたλ/
2光学位相板322 を透過することにより、偏光面が90
°回転させられて第2のP偏光光LP *に変換される。偏
光ビームスプリッタ305 およびλ/2光学位相板322 の
各出射面側には、光路変更用の第1および第2のクサビ
型レンズ323,324がそれぞれ配設されており、偏光ビー
ムスプリッタ305 から出射した第1のP偏光光LP およ
びλ/2光学位相板322 から出射した第2のP偏光光L
P *は、液晶ライトバルブ310 の入射面上の点P0 で交差
するように第1および第2のクサビ型レンズ323,324で
光路がそれぞれ変更され、点P0 で合成される。第1お
よび第2のP偏光光LP,LP * は、液晶ライトバルブ31
0 で画像信号に応じて変調され、P偏光光とS偏光光と
を含む画像光に変換される。画像光のP偏光光が偏光板
325 を透過したのち、投写レンズ326 によりスクリーン
(不図示)に投射されることにより、スクリーンに画像
が拡大投写される。
色光は、赤外線カットフィルタ303で可視光以外の赤外
線などの光が吸収されたのち、コンデンサレンズ304 で
平行白色光LS+LPに変換される。平行白色光LS+LP
は偏光ビームスプリッタ305に入射し、偏光ビームスプ
リッタ305 の作用面(2つの直角プリズムが互いに接着
される斜面に形成される蒸着膜)311aでP偏光光が透過
され、S偏光光が上方に直角に反射されることにより、
第1のP偏光光LP と第1のS偏光光LS とに分離され
る。ここで、S偏光光とは偏光ビームスプリッタ305 の
作用面311aに平行な偏光面をもつ直線偏光光のことであ
り、P偏光光とはS偏光光と直交する偏光面をもつ直線
偏光光のことである。第1のP偏光光LP は偏光ビーム
スプリッタ305 の出射面から出射する。また、第1のS
偏光光LS は全反射プリズム321に入射し、全反射プリ
ズム321 の斜面で右方に直角に反射されたのち、第1の
P偏光成分LP と平行に全反射プリズム321 の出射面か
ら出射する。このとき、第1のS偏光光LS は、全反射
プリズム321 の出射面と互いに対向して設けられたλ/
2光学位相板322 を透過することにより、偏光面が90
°回転させられて第2のP偏光光LP *に変換される。偏
光ビームスプリッタ305 およびλ/2光学位相板322 の
各出射面側には、光路変更用の第1および第2のクサビ
型レンズ323,324がそれぞれ配設されており、偏光ビー
ムスプリッタ305 から出射した第1のP偏光光LP およ
びλ/2光学位相板322 から出射した第2のP偏光光L
P *は、液晶ライトバルブ310 の入射面上の点P0 で交差
するように第1および第2のクサビ型レンズ323,324で
光路がそれぞれ変更され、点P0 で合成される。第1お
よび第2のP偏光光LP,LP * は、液晶ライトバルブ31
0 で画像信号に応じて変調され、P偏光光とS偏光光と
を含む画像光に変換される。画像光のP偏光光が偏光板
325 を透過したのち、投写レンズ326 によりスクリーン
(不図示)に投射されることにより、スクリーンに画像
が拡大投写される。
【0006】したがって、この投写型表示装置は、光源
部から出射した平行白色光LS+LP(不定偏光光)を偏
光ビームスプリッタ305 で第1のP偏光光LP と第1の
S偏光光LS (互いに直交する偏光面をもつ2つの直線
偏光光)に分離し、第1のS偏光光LS をλ/2光学位
相板322 で第2のP偏光光LP *に変換することにより、
偏光面が等しくされた第1のP偏光光LP と第2のP偏
光光LP *とで液晶ライトバルブ310 を照明することがで
きるため、第1のS偏光光LS を液晶ライトバルブ310
の前に配設した偏光板で吸収し、第1のP偏光光LP の
みで液晶ライトバルブ310 を照明する投写型表示装置よ
りも、スクリーンに拡大投写される画像の輝度を向上さ
せることができる。
部から出射した平行白色光LS+LP(不定偏光光)を偏
光ビームスプリッタ305 で第1のP偏光光LP と第1の
S偏光光LS (互いに直交する偏光面をもつ2つの直線
偏光光)に分離し、第1のS偏光光LS をλ/2光学位
相板322 で第2のP偏光光LP *に変換することにより、
偏光面が等しくされた第1のP偏光光LP と第2のP偏
光光LP *とで液晶ライトバルブ310 を照明することがで
きるため、第1のS偏光光LS を液晶ライトバルブ310
の前に配設した偏光板で吸収し、第1のP偏光光LP の
みで液晶ライトバルブ310 を照明する投写型表示装置よ
りも、スクリーンに拡大投写される画像の輝度を向上さ
せることができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た投写型表示装置は、次に示す4つの欠点がある。
た投写型表示装置は、次に示す4つの欠点がある。
【0008】(1)各クサビ型レンズ323,324と液晶ラ
イトバルブ310 との位置関係を精度よく設定しないと、
スクリーンに投写される画像に輝度差が生じるという欠
点がある。すなわち、各クサビ型レンズ323,324から液
晶ライトバルブ310 までの距離を短くした場合には、図
6に示すように、第1のクサビ型レンズ323 から出射し
た第1のP偏光光LP と第2のクサビ型レンズ324 から
出射した第2のP偏光光LP *とは、液晶ライトバルブ31
0 の入射面で一部分のみが重なるため、スクリーンに投
写された画像の中央部と周辺部とで輝度差が生じる。し
たがって、各クサビ型レンズ323,324と液晶ライトバル
ブ310 との距離は、第1のクサビ型レンズ323 から出射
した第1のP偏光光LP と第2のクサビ型レンズ324 か
ら出射した第2のP偏光光LP *とが、図7に示すよう
に、液晶ライトバルブ310 の入射面で全部重なるように
調節する必要がある。
イトバルブ310 との位置関係を精度よく設定しないと、
スクリーンに投写される画像に輝度差が生じるという欠
点がある。すなわち、各クサビ型レンズ323,324から液
晶ライトバルブ310 までの距離を短くした場合には、図
6に示すように、第1のクサビ型レンズ323 から出射し
た第1のP偏光光LP と第2のクサビ型レンズ324 から
出射した第2のP偏光光LP *とは、液晶ライトバルブ31
0 の入射面で一部分のみが重なるため、スクリーンに投
写された画像の中央部と周辺部とで輝度差が生じる。し
たがって、各クサビ型レンズ323,324と液晶ライトバル
ブ310 との距離は、第1のクサビ型レンズ323 から出射
した第1のP偏光光LP と第2のクサビ型レンズ324 か
ら出射した第2のP偏光光LP *とが、図7に示すよう
に、液晶ライトバルブ310 の入射面で全部重なるように
調節する必要がある。
【0009】(2)スクリーンに投写される画像の画質
が劣化するという欠点がある。すなわち、液晶ライトバ
ルブ310 は、一般に入射光の入射角が大きくなると変調
特性および透過特性が劣化するという性質を有するた
め、第1および第2のP偏光光LP,LP * が液晶ライト
バルブ310 の全入射面について入射角θ1 で入射する上
述した投写型表示装置では、画質の劣化が避けられな
い。
が劣化するという欠点がある。すなわち、液晶ライトバ
ルブ310 は、一般に入射光の入射角が大きくなると変調
特性および透過特性が劣化するという性質を有するた
め、第1および第2のP偏光光LP,LP * が液晶ライト
バルブ310 の全入射面について入射角θ1 で入射する上
述した投写型表示装置では、画質の劣化が避けられな
い。
【0010】(3)有効径の大きい投写レンズ326 が必
要なため、収差補正を考慮すると投写レンズ326 の設計
条件が厳しくなるとともに、レンズ焦点距離(すなわち
投写型表示装置の投写距離)が長くなるという欠点があ
る。すなわち、図7に示すように、液晶ライトバルブ31
0 の任意の一点から出射した画像光は、入射角θ1 に対
して角度2θ1 の広がりをもって出射するため、液晶ラ
イトバルブ310 の周辺部から出射した画像光を含めたす
べての画像光を取込むには、投写レンズ326 の有効径を
かなり大きくする必要がある。
要なため、収差補正を考慮すると投写レンズ326 の設計
条件が厳しくなるとともに、レンズ焦点距離(すなわち
投写型表示装置の投写距離)が長くなるという欠点があ
る。すなわち、図7に示すように、液晶ライトバルブ31
0 の任意の一点から出射した画像光は、入射角θ1 に対
して角度2θ1 の広がりをもって出射するため、液晶ラ
イトバルブ310 の周辺部から出射した画像光を含めたす
べての画像光を取込むには、投写レンズ326 の有効径を
かなり大きくする必要がある。
【0011】(4)偏光照明素子の偏光変換率が100
%でないと、スクリーンに投写された画像のコントラス
トの低下が生じるという欠点がある。すなわち、偏光ビ
ームスプリッタ305 の作用面における偏光分離率および
λ/2光学位相板322 におけるリタデーション量の波長
依存性などに起因して偏光照明素子の偏光変換率が10
0%でなくなると、偏光照明素子から別々に出射した第
1および第2のP偏光光LP,LP * に偏光面が多少ずれ
た偏光光が含まれるため、このような第1および第2の
P偏光光LP,LP * で液晶ライトバルブ310 を照明する
と、液晶ライトバルブ310 から出射した画像光にも不要
光が含まれる結果、スクリーンに投写された画像のコン
トラストが低下する。
%でないと、スクリーンに投写された画像のコントラス
トの低下が生じるという欠点がある。すなわち、偏光ビ
ームスプリッタ305 の作用面における偏光分離率および
λ/2光学位相板322 におけるリタデーション量の波長
依存性などに起因して偏光照明素子の偏光変換率が10
0%でなくなると、偏光照明素子から別々に出射した第
1および第2のP偏光光LP,LP * に偏光面が多少ずれ
た偏光光が含まれるため、このような第1および第2の
P偏光光LP,LP * で液晶ライトバルブ310 を照明する
と、液晶ライトバルブ310 から出射した画像光にも不要
光が含まれる結果、スクリーンに投写された画像のコン
トラストが低下する。
【0012】本発明の目的は、画像の画質の向上,投写
レンズの設計条件の緩和および画像のコントラストの低
下防止が図れる投写型表示装置を提供することにある。
レンズの設計条件の緩和および画像のコントラストの低
下防止が図れる投写型表示装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の偏光照明素子
は、前記偏光照明素子の出射面に、正のパワーをもつ光
学素子が設けられ、前記偏光照明素子と前記液晶ライト
バルブとの間に、前記偏光照明素子から別々に出射した
2つの直線偏光光を透過させる偏光板が設けられてい
る。
は、前記偏光照明素子の出射面に、正のパワーをもつ光
学素子が設けられ、前記偏光照明素子と前記液晶ライト
バルブとの間に、前記偏光照明素子から別々に出射した
2つの直線偏光光を透過させる偏光板が設けられてい
る。
【0014】
【作用】本発明の投写型表示装置は、偏光面が等しくさ
れた2つの直線偏光光を正のパワーをもつ光学素子を介
して偏光照明素子から別々に出射させることにより、各
直線偏光光を互いに重なり合うことなしに、出射面の中
心部から出射する各直線偏光光の出射角を出射面の周辺
部から出射する各直線偏光光の出射角よりも小さくして
液晶ライトバルブに入射させることができる。また、正
のパワーをもつ光学素子で各直線偏光光を集光させるこ
とにより、投写レンズの入射瞳を液晶ライトバルブの長
径よりも小さくすることができるため、投写レンズの有
効径を小さくすることができる。さらに、偏光照明素子
と液晶ライトバルブとの間に偏光板を設けることによ
り、各直線偏光光に偏光面が多少ずれた偏光光が含まれ
ていても、各直線偏光光の偏光面を液晶ライトバルブに
入射する前に揃えることができる。
れた2つの直線偏光光を正のパワーをもつ光学素子を介
して偏光照明素子から別々に出射させることにより、各
直線偏光光を互いに重なり合うことなしに、出射面の中
心部から出射する各直線偏光光の出射角を出射面の周辺
部から出射する各直線偏光光の出射角よりも小さくして
液晶ライトバルブに入射させることができる。また、正
のパワーをもつ光学素子で各直線偏光光を集光させるこ
とにより、投写レンズの入射瞳を液晶ライトバルブの長
径よりも小さくすることができるため、投写レンズの有
効径を小さくすることができる。さらに、偏光照明素子
と液晶ライトバルブとの間に偏光板を設けることによ
り、各直線偏光光に偏光面が多少ずれた偏光光が含まれ
ていても、各直線偏光光の偏光面を液晶ライトバルブに
入射する前に揃えることができる。
【0015】
【実施例】次に、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。
て説明する。
【0016】図1は本発明の投写型表示装置の一実施例
の要部を示す図であり、図2は図1に示した光源部10
および偏光照明素子20の概略構成図である。
の要部を示す図であり、図2は図1に示した光源部10
および偏光照明素子20の概略構成図である。
【0017】本実施例の投写型表示装置は、平行白色光
LS+LP(不定偏光光)を出射する光源部10と、光源
部10から出射した平行白色光LS+LPを、互いに直交
する偏光面をもつ第1のP偏光光LP と第1のS偏光光
LS (2つの直線偏光光)とに分離し、第1のS偏光光
LS の偏光面を90°回転させて第2のP偏光光LP *に
変換することにより第1のP偏光光LP と第1のS偏光
光LS との偏光面を等しくし、第1および第2のP偏光
光LP,LP * (偏光面が等しくされた2つの直線偏光
光)を別々に出射する偏光照明素子20と、偏光照明素
子20と液晶ライトバルブ71との間に設けられた、偏
光照明素子20から別々に出射した第1および第2のP
偏光光LP,LP * を透過させる第1の偏光板70と、第
1の偏光板70を透過した第1および第2のP偏光光L
P,LP * が入射される液晶ライトバルブ71と、液晶ラ
イトバルブ71の出射面と互いに対向して設けられた第
2の偏光板72と、偏光板72の液晶ライトバルブ71
と反対側に設けられた投写レンズ73とからなる。
LS+LP(不定偏光光)を出射する光源部10と、光源
部10から出射した平行白色光LS+LPを、互いに直交
する偏光面をもつ第1のP偏光光LP と第1のS偏光光
LS (2つの直線偏光光)とに分離し、第1のS偏光光
LS の偏光面を90°回転させて第2のP偏光光LP *に
変換することにより第1のP偏光光LP と第1のS偏光
光LS との偏光面を等しくし、第1および第2のP偏光
光LP,LP * (偏光面が等しくされた2つの直線偏光
光)を別々に出射する偏光照明素子20と、偏光照明素
子20と液晶ライトバルブ71との間に設けられた、偏
光照明素子20から別々に出射した第1および第2のP
偏光光LP,LP * を透過させる第1の偏光板70と、第
1の偏光板70を透過した第1および第2のP偏光光L
P,LP * が入射される液晶ライトバルブ71と、液晶ラ
イトバルブ71の出射面と互いに対向して設けられた第
2の偏光板72と、偏光板72の液晶ライトバルブ71
と反対側に設けられた投写レンズ73とからなる。
【0018】ここで、光源部10は、図2に示すよう
に、ハロゲンランプ,メタルハライドランプなどからな
る、白色光を出射する光源11と、光源11から出射し
た白色光の一部を反射する反射ミラー12と、光源11
から直接または反射ミラー12を介して入射する白色光
の熱線を吸収または反射する熱線カットフィルタ13
と、熱線が除去された白色光を平行白色光LS+LPに変
換するコンデンサレンズ14とからなる。また、偏光照
明素子20は、図2に示すように、入射面の一端と45
°の角度をもって一端が接する作用面(2つの直角プリ
ズムが互いに接着された斜面に形成された蒸着膜)21
aおよび入射面の一端と90°の角度をもって一端が接
する出射面を有する偏光ビームスプリッタ21と、偏光
ビームスプリッタ21の作用面21aの他端と90°の
角度をもって一端が接する全反射面22aを有し、第1
のP偏光光LP を右方に直角に反射して出射面から出射
させる全反射プリズム22と、偏光ビームスプリッタ2
1の作用面21aの他端と45°の角度をもって一端が
接するとともに、偏光ビームスプリッタ21の入射面の
他端と90°の角度をもって他端が接しており、第1の
S偏光光LS が垂直に入射されるλ/4光学位相板23
と、アルミ蒸着膜または光学多層膜からなる反射面がλ
/4光学位相板23の偏光ビームスプリッタ21と反対
側の面に接着されており、λ/4光学位相板23を透過
してくる第1のS偏光光LS をλ/4光学位相板23の
方向に反射させる反射板24と、平面側が偏光ビームス
プリッタ21の出射面および全反射プリズム22の出射
面に密着されて設けられた、正のパワーをもつ光学素子
である平凸レンズ25とからなる。
に、ハロゲンランプ,メタルハライドランプなどからな
る、白色光を出射する光源11と、光源11から出射し
た白色光の一部を反射する反射ミラー12と、光源11
から直接または反射ミラー12を介して入射する白色光
の熱線を吸収または反射する熱線カットフィルタ13
と、熱線が除去された白色光を平行白色光LS+LPに変
換するコンデンサレンズ14とからなる。また、偏光照
明素子20は、図2に示すように、入射面の一端と45
°の角度をもって一端が接する作用面(2つの直角プリ
ズムが互いに接着された斜面に形成された蒸着膜)21
aおよび入射面の一端と90°の角度をもって一端が接
する出射面を有する偏光ビームスプリッタ21と、偏光
ビームスプリッタ21の作用面21aの他端と90°の
角度をもって一端が接する全反射面22aを有し、第1
のP偏光光LP を右方に直角に反射して出射面から出射
させる全反射プリズム22と、偏光ビームスプリッタ2
1の作用面21aの他端と45°の角度をもって一端が
接するとともに、偏光ビームスプリッタ21の入射面の
他端と90°の角度をもって他端が接しており、第1の
S偏光光LS が垂直に入射されるλ/4光学位相板23
と、アルミ蒸着膜または光学多層膜からなる反射面がλ
/4光学位相板23の偏光ビームスプリッタ21と反対
側の面に接着されており、λ/4光学位相板23を透過
してくる第1のS偏光光LS をλ/4光学位相板23の
方向に反射させる反射板24と、平面側が偏光ビームス
プリッタ21の出射面および全反射プリズム22の出射
面に密着されて設けられた、正のパワーをもつ光学素子
である平凸レンズ25とからなる。
【0019】次に、図1に示した投写型表示装置の動作
について説明する。
について説明する。
【0020】光源部10から出射した平行白色光LS+
LPは、偏光ビームスプリッタ21の作用面21aでP
偏光光が透過され、S偏光光が左方に直角に反射される
ことにより、第1のP偏光光LP と第1のS偏光光LS
とに分離される。第1のS偏光光LS はλ/4光学位相
板23に垂直に入射したのち、λ/4光学位相板23を
透過し、反射板24の反射面で反射され、再びλ/4光
学位相板23を透過することにより、偏光面が90°回
転させられて第2のP偏光光LP *に変換される。第2の
P偏光光LP *は偏光ビームスプリッタ21の作用面21
aをそのまま透過して、偏光ビームスプリッタ21の出
射面から出射する。このとき、偏光ビームスプリッタ2
1の出射面の上端から出射する第2のP偏光光LP *は、
一点鎖線で示す光軸とほぼ平行に平凸レンズ25から出
射し、偏光ビームスプリッタ21の出射面の下端から出
射する第2のP偏光光LP *は、破線で示すように角度θ
1 だけ集光されて平凸レンズ25から出射する。一方、
第1のP偏光光LP は、全反射プリズム22の全反射面
22aで右方に直角に反射されたのち、全反射プリズム
22の出射面から出射する。このとき、全反射プリズム
22の下端から出射する第1のP偏光光LP は、一点鎖
線で示す光軸とほぼ平行に平凸レンズ25から出射し、
全反射プリズム22の出射面の上端から出射する第1の
P偏光光LP は、破線で示すように角度θ1 だけ集光さ
れて平凸レンズ25から出射する。このとき、偏光ビー
ムスプリッタ21の作用面21aにおける偏光分離率お
よびλ/4光学位相板23におけるリタデーション量の
波長依存性などに起因して偏光照明素子20の偏光変換
率が100%でなくなると、偏光照明素子20から別々
に出射した第1および第2のP偏光光LP,LP * に偏光
面が多少ずれた偏光光が含まれるが、第1および第2の
P偏光光LP,LP * が第1の偏光板70を透過すること
により、偏光面が多少ずれた偏光光は第1の偏光板70
で遮断されるため、第1および第2のP偏光光LP,LP
* の偏光面が揃えられる。偏光面が揃えられた第1およ
び第2のP偏光光LP,LP * は、液晶ライトバルブ71
で画像信号に応じて変調され、P偏光光とS偏光光とを
含む画像光に変換される。このとき、第1および第2の
P偏光光LP,LP * の偏光面は揃えられているため、画
像光に不要光が含まれることはない。画像光のP偏光光
が第2の偏光板72を透過したのち、投写レンズ73で
スクリーン(不図示)に投射されることにより、スクリ
ーンに画像が拡大投写される。
LPは、偏光ビームスプリッタ21の作用面21aでP
偏光光が透過され、S偏光光が左方に直角に反射される
ことにより、第1のP偏光光LP と第1のS偏光光LS
とに分離される。第1のS偏光光LS はλ/4光学位相
板23に垂直に入射したのち、λ/4光学位相板23を
透過し、反射板24の反射面で反射され、再びλ/4光
学位相板23を透過することにより、偏光面が90°回
転させられて第2のP偏光光LP *に変換される。第2の
P偏光光LP *は偏光ビームスプリッタ21の作用面21
aをそのまま透過して、偏光ビームスプリッタ21の出
射面から出射する。このとき、偏光ビームスプリッタ2
1の出射面の上端から出射する第2のP偏光光LP *は、
一点鎖線で示す光軸とほぼ平行に平凸レンズ25から出
射し、偏光ビームスプリッタ21の出射面の下端から出
射する第2のP偏光光LP *は、破線で示すように角度θ
1 だけ集光されて平凸レンズ25から出射する。一方、
第1のP偏光光LP は、全反射プリズム22の全反射面
22aで右方に直角に反射されたのち、全反射プリズム
22の出射面から出射する。このとき、全反射プリズム
22の下端から出射する第1のP偏光光LP は、一点鎖
線で示す光軸とほぼ平行に平凸レンズ25から出射し、
全反射プリズム22の出射面の上端から出射する第1の
P偏光光LP は、破線で示すように角度θ1 だけ集光さ
れて平凸レンズ25から出射する。このとき、偏光ビー
ムスプリッタ21の作用面21aにおける偏光分離率お
よびλ/4光学位相板23におけるリタデーション量の
波長依存性などに起因して偏光照明素子20の偏光変換
率が100%でなくなると、偏光照明素子20から別々
に出射した第1および第2のP偏光光LP,LP * に偏光
面が多少ずれた偏光光が含まれるが、第1および第2の
P偏光光LP,LP * が第1の偏光板70を透過すること
により、偏光面が多少ずれた偏光光は第1の偏光板70
で遮断されるため、第1および第2のP偏光光LP,LP
* の偏光面が揃えられる。偏光面が揃えられた第1およ
び第2のP偏光光LP,LP * は、液晶ライトバルブ71
で画像信号に応じて変調され、P偏光光とS偏光光とを
含む画像光に変換される。このとき、第1および第2の
P偏光光LP,LP * の偏光面は揃えられているため、画
像光に不要光が含まれることはない。画像光のP偏光光
が第2の偏光板72を透過したのち、投写レンズ73で
スクリーン(不図示)に投射されることにより、スクリ
ーンに画像が拡大投写される。
【0021】したがって、本実施例の投写型表示装置
は、次に示す利点を有する。
は、次に示す利点を有する。
【0022】(1)偏光照明素子20と投写レンズ73
との位置関係を、偏光照明素子20から別々に出射する
第1および第2のP偏光光LP,LP * が平凸レンズ25
でそれぞれ集光されて、投写レンズ73の瞳面に光源1
1の像を作るように設定することにより、投写レンズ7
3の入射瞳を液晶ライトバルブ71の長径よりも必ず小
さくすることができるため、投写レンズ73の有効径を
非常に小さくできるとともに、スクリーンに収差の少な
い明るい画像を形成することができる。
との位置関係を、偏光照明素子20から別々に出射する
第1および第2のP偏光光LP,LP * が平凸レンズ25
でそれぞれ集光されて、投写レンズ73の瞳面に光源1
1の像を作るように設定することにより、投写レンズ7
3の入射瞳を液晶ライトバルブ71の長径よりも必ず小
さくすることができるため、投写レンズ73の有効径を
非常に小さくできるとともに、スクリーンに収差の少な
い明るい画像を形成することができる。
【0023】(2)偏光照明素子20から別々に出射し
た第1および第2のP偏光光LP ,LP *とは互いに重な
り合うことなしに液晶ライトバルブ71に入射するた
め、スクリーンに投写される画像に輝度差が生じること
を防げる。
た第1および第2のP偏光光LP ,LP *とは互いに重な
り合うことなしに液晶ライトバルブ71に入射するた
め、スクリーンに投写される画像に輝度差が生じること
を防げる。
【0024】(3)偏光照明素子20と液晶ライトバル
ブ71との距離を同じとした場合には、図1に破線で示
す偏光照明素子20の上端および下端から出射した第1
および第2のP偏光光LP,LP * の液晶ライトバルブ7
1への入射角θ1 は、図7に示した従来の投写型表示装
置と同じになるが、偏光照明素子20の中央部から出射
した第1および第2のP偏光光LP,LP * の液晶ライト
バルブ71への入射角は入射角θ1 よりも必ず小さくな
るため、液晶ライトバルブ71の中央部における変調特
性および透過特性を改善することができるので、スクリ
ーンに投写される画像の画質を向上させることができ
る。換言すれば、図7に示した従来の投写型表示装置と
同程度の画質を有する画像をスクリーンに投写させる場
合には、偏光照明素子20と液晶ライトバルブ71との
距離を短くすることができるため、投写型表示装置全体
のコンパクト化が図れる。また、偏光照明素子20の平
凸レンズ25のパワーをさらに大きくすることにより、
投写型表示装置全体のコンパクト化がさらに図れる。
ブ71との距離を同じとした場合には、図1に破線で示
す偏光照明素子20の上端および下端から出射した第1
および第2のP偏光光LP,LP * の液晶ライトバルブ7
1への入射角θ1 は、図7に示した従来の投写型表示装
置と同じになるが、偏光照明素子20の中央部から出射
した第1および第2のP偏光光LP,LP * の液晶ライト
バルブ71への入射角は入射角θ1 よりも必ず小さくな
るため、液晶ライトバルブ71の中央部における変調特
性および透過特性を改善することができるので、スクリ
ーンに投写される画像の画質を向上させることができ
る。換言すれば、図7に示した従来の投写型表示装置と
同程度の画質を有する画像をスクリーンに投写させる場
合には、偏光照明素子20と液晶ライトバルブ71との
距離を短くすることができるため、投写型表示装置全体
のコンパクト化が図れる。また、偏光照明素子20の平
凸レンズ25のパワーをさらに大きくすることにより、
投写型表示装置全体のコンパクト化がさらに図れる。
【0025】(4)第1および第2のP偏光光LP,LP
* は第1の偏光板70で偏光面が揃えられたのち液晶ラ
イトバルブ71に入射されるため、液晶ライトバルブ7
1から出射した画像光に不要光が含まれることがないの
で、偏光照明素子20の変換効率が100%でなくても
スクリーンに投写された画像のコントラストの低下を防
げる。
* は第1の偏光板70で偏光面が揃えられたのち液晶ラ
イトバルブ71に入射されるため、液晶ライトバルブ7
1から出射した画像光に不要光が含まれることがないの
で、偏光照明素子20の変換効率が100%でなくても
スクリーンに投写された画像のコントラストの低下を防
げる。
【0026】なお、図7に示した従来の投写型表示装置
においても、偏光照明素子(第1および第2のクサビ型
レンズ323,324)と液晶ライトバルブ310 との間に、図
1に示した第1の偏光板70を設けることにより、上記
(4)に示した効果を得ることができるが、上記(1)
〜(3)に示した効果を得ることはできない。すなわ
ち、本発明の投写型表示装置は、図2に示した偏光照明
素子20と第1の偏光板70とを組み合わせることによ
り、上記(1)〜(4)に示した効果を得るものであ
る。ただし、本発明の投写型表示装置に用いることがで
きる偏光照明素子は図2に示した偏光照明素子20に限
られず、たとえば図3および図4に示す偏光照明素子4
0,60であってもよい。
においても、偏光照明素子(第1および第2のクサビ型
レンズ323,324)と液晶ライトバルブ310 との間に、図
1に示した第1の偏光板70を設けることにより、上記
(4)に示した効果を得ることができるが、上記(1)
〜(3)に示した効果を得ることはできない。すなわ
ち、本発明の投写型表示装置は、図2に示した偏光照明
素子20と第1の偏光板70とを組み合わせることによ
り、上記(1)〜(4)に示した効果を得るものであ
る。ただし、本発明の投写型表示装置に用いることがで
きる偏光照明素子は図2に示した偏光照明素子20に限
られず、たとえば図3および図4に示す偏光照明素子4
0,60であってもよい。
【0027】図3に示した偏光照明素子40が図2に示
した偏光照明素子20と異なる点は、偏光ビームスプリ
ッタ41の作用面41aで分離された第1のP偏光光L
P がそのまま偏光ビームスプリッタ41の出射面から出
射し、また、偏光ビームスプリッタ41の作用面41a
で分離された第1のS偏光光LS が、λ/4光学位相板
43と反射板44とで第2のP偏光光LP *に変換された
のち、全反射プリズム42の全反射面42aで右方に直
角に反射されて、全反射プリズム22の出射面から出射
することである。したがって、図2に示した偏光照明素
子20では、出射光の進行方向は入射光の進行方向に対
して90゜ずれるが、本実施例の偏光照明素子40で
は、他の光学部品を付加することなしに、入射光と出射
光との進行方向を一致させることができる。
した偏光照明素子20と異なる点は、偏光ビームスプリ
ッタ41の作用面41aで分離された第1のP偏光光L
P がそのまま偏光ビームスプリッタ41の出射面から出
射し、また、偏光ビームスプリッタ41の作用面41a
で分離された第1のS偏光光LS が、λ/4光学位相板
43と反射板44とで第2のP偏光光LP *に変換された
のち、全反射プリズム42の全反射面42aで右方に直
角に反射されて、全反射プリズム22の出射面から出射
することである。したがって、図2に示した偏光照明素
子20では、出射光の進行方向は入射光の進行方向に対
して90゜ずれるが、本実施例の偏光照明素子40で
は、他の光学部品を付加することなしに、入射光と出射
光との進行方向を一致させることができる。
【0028】図4に示した偏光照明素子60が図2およ
び図3に示した偏光照明素子20,40と異なる点は、
第1のS偏光光LS と第2のS偏光光LS *とを出射する
ことである。すなわち、本実施例の偏光照明素子60
は、光源部50から出射した平行白色光LS+LPのP偏
光光を透過させるとともにS偏光光を上方に直角に反射
させる第1の作用面(3つの直角プリズムが接着される
2つの斜面の一つに形成される蒸着膜)61a、および
一端が第1の作用面61aと直角に接する同様の第2の
作用面(2つの斜面の他の一つに形成される蒸着膜)6
1bをもつ偏光ビームスプリッタ61と、一端が第2の
作用面61bの他端と互いに45゜の角度で接し、偏光
ビームスプリッタ61の反入射面側に接着されたλ/4
光学位相板63と、λ/4光学位相板63の偏光ビーム
スプリッタ61と反対側に接着された反射面をもつ反射
板64と、偏光ビームスプリッタ61の出射面に密着さ
れて設けられた平凸レンズ65とからなる。
び図3に示した偏光照明素子20,40と異なる点は、
第1のS偏光光LS と第2のS偏光光LS *とを出射する
ことである。すなわち、本実施例の偏光照明素子60
は、光源部50から出射した平行白色光LS+LPのP偏
光光を透過させるとともにS偏光光を上方に直角に反射
させる第1の作用面(3つの直角プリズムが接着される
2つの斜面の一つに形成される蒸着膜)61a、および
一端が第1の作用面61aと直角に接する同様の第2の
作用面(2つの斜面の他の一つに形成される蒸着膜)6
1bをもつ偏光ビームスプリッタ61と、一端が第2の
作用面61bの他端と互いに45゜の角度で接し、偏光
ビームスプリッタ61の反入射面側に接着されたλ/4
光学位相板63と、λ/4光学位相板63の偏光ビーム
スプリッタ61と反対側に接着された反射面をもつ反射
板64と、偏光ビームスプリッタ61の出射面に密着さ
れて設けられた平凸レンズ65とからなる。
【0029】コンデンサレンズ54から出射した平行白
色光LS+LPは、P偏光光が偏光ビームスプリッタ61
の第1の作用面61aを透過し、S偏光光が第1の作用
面61aで上方に直角に反射されることにより、第1の
P偏光光LP と第1のS偏光光LS とに分離される。第
1のP偏光光LP は偏光ビームスプリッタ61の第2の
作用面61bを透過し、λ/4光学位相板63に垂直に
入射したのち、λ/4光学位相板63を透過し、反射板
64の反射面で反射され、再びλ/4光学位相板63を
透過することにより、偏光面が90°回転させられて第
2のS偏光光LS *に変換される。第2のS偏光光L
S *は、偏光ビームスプリッタ61の第2の作用面61b
で上方に直角に反射されて偏光ビームスプリッタ61の
出射面から出射する。このとき、偏光ビームスプリッタ
61の出射面の中央部から出射する第2のS偏光光LS *
は、一点鎖線で示す光軸とほぼ平行に平凸レンズ65か
ら出射し、偏光ビームスプリッタ61の出射面の左端か
ら出射する第2のS偏光光LS *は、破線で示すように角
度θだけ集光されて平凸レンズ65から出射する。一
方、第1のS偏光光LS は偏光ビームスプリッタ61の
出射面から出射するが、偏光ビームスプリッタ61の出
射面の中央部から出射する第1のS偏光光LS は、一点
鎖線で示す光軸とほぼ平行に平凸レンズ65から出射
し、偏光ビームスプリッタ61の右端から出射する第1
のS偏光光LS は、破線で示すように角度θだけ集光さ
れて平凸レンズ65から出射する。したがって、本実施
例の偏光照明素子60は、第1のS偏光光LS と第2の
S偏光光LS *とが互いに重なり合うことなしに一点に集
光するように、第1のS偏光光LS と第2のS偏光光L
S *とを出射させることができる。
色光LS+LPは、P偏光光が偏光ビームスプリッタ61
の第1の作用面61aを透過し、S偏光光が第1の作用
面61aで上方に直角に反射されることにより、第1の
P偏光光LP と第1のS偏光光LS とに分離される。第
1のP偏光光LP は偏光ビームスプリッタ61の第2の
作用面61bを透過し、λ/4光学位相板63に垂直に
入射したのち、λ/4光学位相板63を透過し、反射板
64の反射面で反射され、再びλ/4光学位相板63を
透過することにより、偏光面が90°回転させられて第
2のS偏光光LS *に変換される。第2のS偏光光L
S *は、偏光ビームスプリッタ61の第2の作用面61b
で上方に直角に反射されて偏光ビームスプリッタ61の
出射面から出射する。このとき、偏光ビームスプリッタ
61の出射面の中央部から出射する第2のS偏光光LS *
は、一点鎖線で示す光軸とほぼ平行に平凸レンズ65か
ら出射し、偏光ビームスプリッタ61の出射面の左端か
ら出射する第2のS偏光光LS *は、破線で示すように角
度θだけ集光されて平凸レンズ65から出射する。一
方、第1のS偏光光LS は偏光ビームスプリッタ61の
出射面から出射するが、偏光ビームスプリッタ61の出
射面の中央部から出射する第1のS偏光光LS は、一点
鎖線で示す光軸とほぼ平行に平凸レンズ65から出射
し、偏光ビームスプリッタ61の右端から出射する第1
のS偏光光LS は、破線で示すように角度θだけ集光さ
れて平凸レンズ65から出射する。したがって、本実施
例の偏光照明素子60は、第1のS偏光光LS と第2の
S偏光光LS *とが互いに重なり合うことなしに一点に集
光するように、第1のS偏光光LS と第2のS偏光光L
S *とを出射させることができる。
【0030】以上の説明において、図2に示した平凸レ
ンズ25は、偏光ビームスプリッタ21および全反射プ
リズム22の出射面に密着されて設けられたが、偏光ビ
ームスプリッタ21および全反射プリズム22と一体化
してもよいし、偏光ビームスプリッタ21および全反射
プリズム22と離して設けてもよい。なお、偏光ビーム
スプリッタ21および全反射プリズム22と一体化した
場合には、光学部品間(偏光ビームスプリッタ21およ
び全反射プリズム22と平凸レンズ25との間)の表面
反射ロスが少なくなるという効果が生じる。また、偏光
ビームスプリッタ21および全反射プリズム22と離し
て設けた場合には、光学部品間の表面反射ロスが生じる
が、偏光ビームスプリッタ21および全反射プリズム2
2の出射面または平凸レンズ25の入射面に反射防止コ
ーティングを施すことにより、光学部品間の表面反射ロ
スを防止することができる。図3に示した平凸レンズ4
5および図4に示した平凸レンズ65についても同様で
ある。また、偏光照明素子の構造は、図2〜図4に示し
た偏光照明素子20,40,60のように、λ/4光学
位相板23,43,63と反射板24,44,64とを
用いて第1のS偏光光LS または第1のP偏光光LP の
偏光面を90゜回転させるものに限らず、たとえば、図
5に示した偏光照明素子の第1および第2のクサビ型レ
ンズ323,324の代わりに、平凸レンズを用いて構成して
もよい。さらに、図1〜図3に示した平凸レンズ25,
45,65の代わりに、全体で正のパワーをもつレンズ
群または正のパワーをもつミラーを用いてもよい。
ンズ25は、偏光ビームスプリッタ21および全反射プ
リズム22の出射面に密着されて設けられたが、偏光ビ
ームスプリッタ21および全反射プリズム22と一体化
してもよいし、偏光ビームスプリッタ21および全反射
プリズム22と離して設けてもよい。なお、偏光ビーム
スプリッタ21および全反射プリズム22と一体化した
場合には、光学部品間(偏光ビームスプリッタ21およ
び全反射プリズム22と平凸レンズ25との間)の表面
反射ロスが少なくなるという効果が生じる。また、偏光
ビームスプリッタ21および全反射プリズム22と離し
て設けた場合には、光学部品間の表面反射ロスが生じる
が、偏光ビームスプリッタ21および全反射プリズム2
2の出射面または平凸レンズ25の入射面に反射防止コ
ーティングを施すことにより、光学部品間の表面反射ロ
スを防止することができる。図3に示した平凸レンズ4
5および図4に示した平凸レンズ65についても同様で
ある。また、偏光照明素子の構造は、図2〜図4に示し
た偏光照明素子20,40,60のように、λ/4光学
位相板23,43,63と反射板24,44,64とを
用いて第1のS偏光光LS または第1のP偏光光LP の
偏光面を90゜回転させるものに限らず、たとえば、図
5に示した偏光照明素子の第1および第2のクサビ型レ
ンズ323,324の代わりに、平凸レンズを用いて構成して
もよい。さらに、図1〜図3に示した平凸レンズ25,
45,65の代わりに、全体で正のパワーをもつレンズ
群または正のパワーをもつミラーを用いてもよい。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように本発明は,偏光面が
等しくされた2つの直線偏光光を正のパワーをもつ光学
素子を介して偏光照明素子から別々に出射させることに
より、各直線偏光光を互いに重なり合うことなしに液晶
ライトバルブに入射させることができるため、スクリー
ンに投写される画像に輝度差が生じないようにすること
ができ、また、正のパワーをもつ光学素子で各直線偏光
光を集光させることにより、投写レンズの有効径を小さ
くできるため、装置全体のコンパクト化が図れ、かつ投
写レンズの設計条件を緩和させることができ、さらに、
偏光照明素子と液晶ライトバルブとの間に偏光板を設け
ることにより、各直線偏光光に偏光面が多少ずれた偏光
光が含まれていても、各直線偏光光の偏光面を液晶ライ
トバルブに入射する前に揃えることができるため、偏光
照明素子の変換効率が100%でなくてもスクリーンに
投写される画像のコントラストの低下が防げる。
等しくされた2つの直線偏光光を正のパワーをもつ光学
素子を介して偏光照明素子から別々に出射させることに
より、各直線偏光光を互いに重なり合うことなしに液晶
ライトバルブに入射させることができるため、スクリー
ンに投写される画像に輝度差が生じないようにすること
ができ、また、正のパワーをもつ光学素子で各直線偏光
光を集光させることにより、投写レンズの有効径を小さ
くできるため、装置全体のコンパクト化が図れ、かつ投
写レンズの設計条件を緩和させることができ、さらに、
偏光照明素子と液晶ライトバルブとの間に偏光板を設け
ることにより、各直線偏光光に偏光面が多少ずれた偏光
光が含まれていても、各直線偏光光の偏光面を液晶ライ
トバルブに入射する前に揃えることができるため、偏光
照明素子の変換効率が100%でなくてもスクリーンに
投写される画像のコントラストの低下が防げる。
【図1】本発明の投写型表示装置の一実施例の要部を示
す図である。
す図である。
【図2】図1に示した光源部10および偏光照明素子2
0を示す概略構成図である。
0を示す概略構成図である。
【図3】本発明の投写型表示装置に用いることができる
偏光照明素子の他の例を示す概略構成図である。
偏光照明素子の他の例を示す概略構成図である。
【図4】本発明の投写型表示装置に用いることができる
偏光照明素子のその他の例を示す概略構成図である。
偏光照明素子のその他の例を示す概略構成図である。
【図5】特開昭61−90584号公報に記載されてい
る投写型表示装置を示す要部構成図である。
る投写型表示装置を示す要部構成図である。
【図6】図5に示した投写型表示装置において第1およ
び第2のクサビ型レンズ323,324と液晶ライトバルブ31
0 との距離を短くしたときの欠点を示す図である。
び第2のクサビ型レンズ323,324と液晶ライトバルブ31
0 との距離を短くしたときの欠点を示す図である。
【図7】図5に示した投写型表示装置の液晶ライトバル
ブ310 から出射する画像光の角度広がりを示す図であ
る。
ブ310 から出射する画像光の角度広がりを示す図であ
る。
10,30,50 光源部 11,21,31 光源 12,22,32 反射ミラー 13,23,33 熱線カットフィルタ 14,24,34 コンデンサレンズ 20,40,60 偏光照明素子 21,41,61 偏光ビームスプリッタ 21a,41a,61a,61b 作用面 22,42 全反射プリズム 22a,42a 全反射面 23,43,63 λ/4光学位相板 24,44,64 反射板 25,45,65 平凸レンズ 70 第1の偏光板 71 液晶ライトバルブ 72 第2の偏光板 73 投写レンズ LP 第1のP偏光光 LS 第1のS偏光光 LP * 第2のP偏光光 LS * 第2のS偏光光 LS+LP 平行白色光 θ,θ1 角度
Claims (1)
- 【請求項1】 不定偏光光を出射する光源部と、該光源
部から出射した前記不定偏光光を、互いに直交する偏光
面をもつ2つの直線偏光光に分離し、該分離された2つ
の直線偏光光の偏光面を等しくし、該偏光面が等しくさ
れた2つの直線偏光光を別々に出射する偏光照明素子
と、該偏光照明素子から別々に出射した前記偏光面が等
しくされた2つの直線偏光光が入射される液晶ライトバ
ルブとを含む投写型表示装置において、 前記偏光照明素子の出射面に、正のパワーをもつ光学素
子が設けられ、 前記偏光照明素子と前記液晶ライトバルブとの間に、前
記偏光照明素子から別々に出射した2つの直線偏光光を
透過させる偏光板が設けられていることを特徴とする投
写型表示装置。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3140683A JPH0695106A (ja) | 1991-05-17 | 1991-05-17 | 投写型表示装置 |
US08/146,801 US5381278A (en) | 1991-05-07 | 1993-11-01 | Polarization conversion unit, polarization illumination apparatus provided with the unit, and projector provided with the apparatus |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3140683A JPH0695106A (ja) | 1991-05-17 | 1991-05-17 | 投写型表示装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0695106A true JPH0695106A (ja) | 1994-04-08 |
Family
ID=15274329
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3140683A Pending JPH0695106A (ja) | 1991-05-07 | 1991-05-17 | 投写型表示装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0695106A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1997014075A1 (fr) * | 1995-10-12 | 1997-04-17 | Ibm Japan Ltd. | Materiau photoemetteur, dispositif a source lumineuse plan et dispostif d'affichage a cristaux liquides |
JP2006267715A (ja) * | 2005-03-24 | 2006-10-05 | Sanyo Electric Co Ltd | 照明装置及び投写型映像表示装置 |
JP2010151858A (ja) * | 2008-12-24 | 2010-07-08 | Seiko Epson Corp | 照明装置、プロジェクタ、偏光変換素子 |
-
1991
- 1991-05-17 JP JP3140683A patent/JPH0695106A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1997014075A1 (fr) * | 1995-10-12 | 1997-04-17 | Ibm Japan Ltd. | Materiau photoemetteur, dispositif a source lumineuse plan et dispostif d'affichage a cristaux liquides |
US6239851B1 (en) | 1995-10-12 | 2001-05-29 | Ibm Corporation | Planar light source device having polarization separator formed of two sheets with mating triangular prisms and different indices of refraction |
JP2006267715A (ja) * | 2005-03-24 | 2006-10-05 | Sanyo Electric Co Ltd | 照明装置及び投写型映像表示装置 |
JP2010151858A (ja) * | 2008-12-24 | 2010-07-08 | Seiko Epson Corp | 照明装置、プロジェクタ、偏光変換素子 |
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