JPH0566368A - 偏光照明装置および該偏光照明装置を用いた投写表示装置 - Google Patents

偏光照明装置および該偏光照明装置を用いた投写表示装置

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JPH0566368A
JPH0566368A JP3338581A JP33858191A JPH0566368A JP H0566368 A JPH0566368 A JP H0566368A JP 3338581 A JP3338581 A JP 3338581A JP 33858191 A JP33858191 A JP 33858191A JP H0566368 A JPH0566368 A JP H0566368A
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polarized
polarization
polarized light
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JP3338581A
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Nobuo Minoura
信夫 箕浦
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 偏光照明装置および該装置を用いた投写表示
装置を、光の利用効率および光の偏光変換効率がよく、
投写画像の高輝度化が可能なようにする。 【構成】 偏光照明装置200は、光源201と球面反
射鏡202とコンデンサレンズ203とλ/4光学位相
板204と偏光素子205とを含む。ここで、偏光素子
205は、直角三角形を断面とする三角柱の形状をした
直角プリズム211と、直角プリズム211の直角を挟
んでいる面と同じ形でかつ同じ面積の面を備えた、直角
に近い鋭角プリズム212とが図示のように貼り合わさ
れ、貼り合わされた面に偏光分離作用膜213が設けら
れたものである。また、直角プリズム211の直角を挟
んでいる他方の面は、第1の全反射面214となってお
り、鋭角プリズム212の前記面と互いに対向する面
は、第2の全反射面215となっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、偏光照明装置および該
偏光照明装置を用いた投写表示装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来の投写型液晶プロジェクションテレ
ビに用いられる偏光照明装置について、図13を参照し
て説明する。
【0003】この偏光照明装置では、光源101から発
せられた光源光がリフレクタ102にて反射されて、赤
外線カットフィルタ103を通過した後、コンデンサレ
ンズ104を通って平行光にされる。平行光となった光
源光は、絞り板105およびλ/4光学位相板106を
経た後、偏光ビームスプリッタ107に入射して該偏光
ビームスプリッタ107を透過するP偏光成分と偏光ビ
ームスプリッタ107にて反射するS偏光成分とに分離
される。偏光ビームスプリッタ107を透過したP偏光
成分は、カマボコ形レンズ109を通った後、透明支持
板110に保持されている液晶デバイス111を照射す
る。偏光ビームスプリッタ107で偏光分離された(反
射された)S偏光成分は、平面反射鏡108で平面反射
されて、偏光ビームスプリッタ107に再入射して再度
反射される。偏光ビームスプリッタ107で反射したS
偏光成分は、λ/4光学位相板106,絞り板105,
コンデンサレンズ104および赤外線カットフィルタ1
03を経て光源101に戻る(光の可逆の原理)。光源
101に戻ったS偏光成分は、さらに直進し、リフレク
タ102で反射されて再び光源101に戻り、該光源1
01から発せられた如く、上述と同様な光路を経て偏光
ビームスプリッタ107に入射する。この偏光ビームス
プリッタ107に入射する、リフレクタ102で反射さ
れたS偏光成分は、再び偏光ビームスプリッタ107に
入射するまでの間に、λ/4光学位相板106を2回通
過していることになるため、見掛け上λ/2光学位相板
を通過した如く働き、再び偏光ビームスプリッタ107
に入射する時は、P偏光成分となっている。
【0004】偏光ビームスプリッタ107ではP偏光成
分は透過することになるので、前記リフレクタ102で
反射された後、再び偏光ビームスプリッタ107に入射
するP偏光成分は、前記光源101が発した光源光のP
偏光成分とともに、前記偏光ビームスプリッタ107を
透過して前記液晶デバイス111の照明光となる。
【0005】このように、従来の偏光照明装置では、偏
光分離した二つの直線偏光成分のうち一方の偏光成分
を、他方の偏光成分に変換して照明光とすることで、高
輝度化を図る構成となっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の技術では、光源より発せられたP偏光成分とS偏光成
分が加算されるので、理想的には(各部における損失が
なければ)、2倍の輝度(エネルギー)になるはずであ
るが、実際には損失があるため、通常1.3〜1.5倍
が限界である。
【0007】前述の図13に示した偏光照明装置におい
て、リフレクタ102の反射率を95%、赤外線カット
フィルタ103の透過率を98%、コンデンサレンズ1
04の透過率を95%、偏光ビームスプリッタ107の
S偏光成分反射率を98%、平面反射鏡108の反射率
を99%としても、P偏光成分とS偏光成分との加算に
よる輝度アップは20%〜50%が限界である。これ
は、偏光ビームスプリッタ107で偏光分離されたS偏
光成分が、リフレクタ102にて反射される前後に、光
源101を2度通過するが、その時に光の散乱,吸収を
受けるため、再度、偏光ビームスプリッタ107に入射
する光成分は、前記S偏光成分の30〜50%程度とな
るからである。
【0008】本発明の目的は、光の利用効率および光の
偏光変換効率が良く、投写画像の高輝度化を可能にする
偏光照明装置および該偏光照明装置を用いた投写表示装
置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の偏光照明装置
は、発光部および該発光部の背面に設けられた反射鏡を
備える照明手段と、該照明手段からの光を互いに偏光面
が異なる第1および第2の偏光光に分割する偏光分割手
段と、該偏光分割手段からの前記第1の偏光光を前記照
明手段へ戻す再帰手段とを有し、前記照明手段が、前記
再帰手段からの前記第1の偏光光を前記反射鏡で反射し
該第1の偏光光の偏光面を変調して前記第2の偏光光の
偏光面と一致せしめて前記偏光分割手段に入射させ、前
記第1の偏光光を前記偏光分割手段を介して出射する偏
光照明装置において、前記再帰手段が、前記照明手段へ
戻される前記第1の偏光光の少なくとも一部が前記発光
部を通過しないよう構成されている。
【0010】ここで、前記偏光分割手段と前記再帰手段
とは、互いに一端が接し、かつ、前記照明手段の光軸に
対してそれぞれ斜設されており、前記照明手段からの光
の一部を前記偏光分割手段で前記第2の偏光光と前記第
1の偏光光とに分割して、該第2の偏光光を第1の方向
に向け、前記照明手段からの残りの光を前記再帰手段で
前記偏光分割手段へ向けて反射し、該残りの光を前記偏
光分割手段で互いに偏光面が異なる第1および第2の偏
光光に分割して、該第2の偏光光を第2の方向へ向ける
とともに該第1の偏光光を前記照明手段へ向け、前記第
1の方向と前記第2の方向とに向けた前記各第2の偏光
光の進行方向をほぼ同一にして出射してもよい。
【0011】また、前記再帰手段は、第2の偏光分割手
段を備え、前記照明手段からの光の一部を前記偏光分割
手段で受け、前記照明手段からの残りの光を前記第2の
偏光分割手段で互いに偏光面が異なる第1および第2の
偏光光に分割して、該第2の偏光分割手段により該第2
の偏光光を前記第1の方向に向けるとともに該第1の偏
光光を前記偏光分割手段に向け、該第1の偏光光を前記
偏光分割手段を介して前記照明手段に向けてもよい。
【0012】さらに、前記照明手段は、前記発光部の前
面にλ/4光学位相板を有しており、前記偏光分割手段
は、誘電体の多層膜からなっていてもよいし、前記照明
手段は、前記発光部の前面にλ/4光学位相板を有して
おり、前記偏光分割手段は、グリッド偏光子からなって
いてもよいし、前記偏光分割手段は、コレステリック液
晶層からなっていてもよい。
【0013】本発明の投写表示装置は、偏光照明装置
と、該偏光照明装置からの偏光光を変調することにより
画像を形成する画像形成手段と、該画像形成手段により
形成された画像光を投影する投影手段とを有する投写表
示装置において、前記偏光照明装置が、発光部および該
発光部の背面に設けられた反射鏡を備える照明手段と、
該照明手段からの光を互いに偏光面が異なる第1および
第2の偏光光に分割する偏光分割手段と、該偏光分割手
段からの前記第1の偏光光を前記照明手段へ戻す再帰手
段とを有し、前記照明手段が、前記再帰手段からの前記
第1の偏光光を前記反射鏡で反射し該第1の偏光光の偏
光面を変調して前記第2の偏光光の偏光面と一致せしめ
て前記偏光分割手段に入射させ、前記第1の偏光光を前
記偏光分割手段を介して出射する偏光照明装置であっ
て、前記再帰手段が、前記照明手段へ戻される前記第1
の偏光光の少なくとも一部が前記発光部を通過しないよ
う構成されている。
【0014】
【作用】本発明の偏光照明装置は、発光部および該発光
部の背面に設けられた反射鏡を備える照明手段と、該照
明手段からの光を互いに偏光面が異なる第1および第2
の偏光光に分割する偏光分割手段と、該偏光分割手段か
らの前記第1の偏光光を前記照明手段へ戻す再帰手段と
を有し、前記照明手段が、前記再帰手段からの前記第1
の偏光光を前記反射鏡で反射し該第1の偏光光の偏光面
を変調して前記第2の偏光光の偏光面と一致せしめて前
記偏光分割手段に入射させ、前記第1の偏光光を前記偏
光分割手段を介して出射する偏光照明装置において、前
記再帰手段が、前記照明手段へ戻される前記第1の偏光
光の少なくとも一部が前記発光部を通過しないよう構成
されていることにより、光源より出射された光束は損失
なく偏光光に変換される。
【0015】本発明の投写表示装置は、本発明の偏光照
明装置により液晶ライトバルブを照明するため、スクリ
ーンに投写される画像の輝度の向上が図れる。
【0016】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。
【0017】図1は、本発明の偏光照明装置の第1の実
施例を示す概略構成図である。
【0018】偏光照明装置200は、ハロゲンランプま
たはメタルハライドランプなどからなる光源201と、
光源201の背面に設けられた球面反射鏡202と、光
源201から発せられる光束の一部を平行光束に変換す
るコンデンサレンズ203と、平行光束の光路に設けら
れたλ/4光学位相板204と、平行光束を直線偏光光
に変換する偏光素子205とを含む。
【0019】ここで、偏光素子205は、直角三角形を
断面とする三角柱の形状をした直角プリズム211と、
直角プリズム211の直角を挟んでいる面と同じ形でか
つ同じ面積の面を備えた、直角に近い鋭角プリズム21
2(図示破線を含んだ断面積が直角三角形である。)と
が図示のように貼り合わされ、貼り合わされた面に偏光
分離作用膜213が設けられたものである。また、直角
プリズム211の直角を挟んでいる他方の面は、第1の
全反射面214となっており、鋭角プリズム212の前
記面と互いに対向する面は、第2の全反射面215とな
っている。なお、多層膜である偏光分離作用膜213
は、直角プリズム211および鋭角プリズム212の少
なくとも一方の面に設けられていればよい。また、第1
および第2の全反射面には、アルミニウム蒸着などが施
されていてもよい。
【0020】偏光分離作用膜213は、偏光分離作用膜
213へほぼ45°の入射角で入射する光に対して、S
偏光成分LS (偏光分離作用膜213に平行な偏光方向
をもつ直線偏光光)を反射し、S偏光成分LS に対して
垂直な偏光方向をもつP偏光成分LP を透過する作用を
有する。
【0021】次に、偏光照明装置200の動作について
説明する。
【0022】コンデンサレンズ203により平行光束に
変換された光(平行光L)は、λ/4光学位相板204
を不定偏光光のまま透過したのち、偏光分離作用膜21
3にほぼ45°の入射角で入射する。平行光LのP偏光
成分LP は、偏光分離作用膜213をそのまま透過した
のち、直角プリズム211から出射される。一方、平行
光LのS偏光成分LS は、偏光分離作用膜213で図示
上方向にほぼ直角に反射されたのち、鋭角プリズム21
2の第2の全反射面215で図示左方向に直角よりもや
や鋭角に反射される。すなわち、偏光分離作用膜213
と第2の全反射面215とのなす角は直角になっていな
いので、第2の全反射面215で反射されたS偏光成分
S は、平行光Lとは平行にならずに鋭角プリズム21
2から出射される。
【0023】鋭角プリズム212から出射されたS偏光
成分LS は、所望の方向に光学軸が設定されたλ/4光
学位相板204の作用を受けて円偏光光LC に変換され
たのち、コンデンサレンズ203を透過し、コンデンサ
レンズ203の焦点位置であり、かつ、球面反射鏡20
2の曲率中心位置にある光源201に向かう。このと
き、前述したように円偏光光LC は平行光Lとは平行で
ないため、正確に光源201に向かわずに光源201を
避けて球面反射鏡232に向かうので、円偏光光LC
光源201により散乱,吸収されることがない。
【0024】その後、円偏光光LC は、球面反射鏡20
2で反射される際に円偏光光の回転方向が変わり円偏光
光LC *に変換されたのち、再び光源201の近傍を通過
してコンデンサレンズ203に入射する。コンデンサレ
ンズ203を透過してほぼ平行光に変換された円偏光光
C *は、λ/4光学位相板204を透過するときにP偏
光成分LP *に変換されて、鋭角プリズム212に入射す
る。P偏光成分LP *は、第2の全反射面215で図示下
方向にほぼ直角に反射されたのち、偏光分離作用膜21
3に入射する。偏光分離作用膜213に入射したP偏光
成分LP *は、偏光分離作用膜213をそのまま透過した
のち、直角プリズム211の第1の全反射面214で図
示右方向にほぼ直角に反射され、直角プリズム211か
らP偏光成分LP とほぼ平行に出射する。このように、
S偏光成分LS は、λ/4光学位相板204を2回透過
することによりλ/2光学位相板を1回透過したのと同
じ作用を受け、偏光方向が90°回転させられてP偏光
成分LP *に変換される。
【0025】本発明の偏光照明装置においては、偏光分
離作用膜213で反射されたのち光源201の方へ戻さ
れる光のうち少なくとも一部が、光源201を通過しな
いというのが本質的なものであるため、第2の全反射面
215が平行光Lと45°をなすようにし、偏光分離作
用膜213が平行光Lと45°以外の角をなすように設
定しても構わない。また、偏光分離作用膜213および
第2の全反射面215の少なくとも一方に曲率を持たせ
ることによって、光源201の方へ戻される光の一部が
光源201を通過しないようにすることもできる。ただ
し、最終的に得られる2つのP偏光光LP ,LP *がほぼ
平行に近くなるようにするのが好ましいのは言うまでも
ない。なお、最も望ましい形態は、照明手段(光源20
1および球面反射鏡202)からの平行光Lが、偏光分
離作用膜213に対して最も偏光分離作用の優れた角度
で入射することを最優先にし、再帰手段(第2の全反射
面215)によって一度照明手段の方へ戻される光が光
源201(発光部)を通過しないことを最優先とする構
成である。また、光源201を通過しないという条件と
ともに、一度光源201へ戻った光が再び偏光分離作用
膜213に入射するときの角度を偏光分離作用膜213
が効率よく偏光分離できる許容角度内に収められるよう
に設計する必要がある。
【0026】図1に示した偏光照明装置200では、図
からも明らかなように、光源201からの光束のうち中
央部の強い光は偏光素子205を通過したのちは周辺光
として、また、光源201からの光束のうち周辺部の弱
い光は偏光素子205を通過したのちは中央部の光とし
て、画像形成手段(不図示)に入射する。すなわち、偏
光照明装置200では、中央部の光と周辺部の光とを入
れ替えることができるため、周辺光量アップというさら
なる効果も期待できる。
【0027】図2は、本発明の偏光照明装置の第2の実
施例を示す概略構成図である。
【0028】偏光照明装置230は、ハロゲンランプま
たはメタルハライドランプなどからなる光源231と、
光源231の背面に設けられた球面反射鏡232と、光
源231から発せられる光束の一部を平行光束に変換す
るコンデンサレンズ233と、平行光束の光路に設けら
れたλ/4光学位相板234と、平行光束を直線偏光光
に変換する偏光素子235とを含む。
【0029】ここで、偏光素子235は、断面が直角に
近い鋭角三角形の形状をした鋭角プリズム241と、鋭
角プリズム241の直角に近い角を挟む面にそれぞれ斜
面が貼り付けられた第1の直角プリズム242および第
2の直角プリズム243と、鋭角プリズム241と第1
および第2の直角プリズム242,243との貼り付け
面にそれぞれ設けられた第1の偏光分離作用膜244お
よび第2の偏光分離作用膜245とからなる。なお、第
1の偏光分離作用膜244は光源231からの光軸に対
してほぼ45°に、また、第2の偏光分離作用膜245
は光源231からの光軸に対して45°よりややきつい
角度に設定されている。
【0030】次に、偏光照明装置230の動作について
説明する。
【0031】コンデンサレンズ233により平行光束に
変換された光(平行光L)は、λ/4光学位相板234
を不定偏光光のまま透過したのち、第1の偏光分離作用
膜244にほぼ45°の入射角で入射する。平行光Lの
P偏光成分LP は、第1の偏光分離作用膜244をその
まま透過したのち、第1の直角プリズム242から出射
する。一方、平行光LのS偏光成分LS は、第1の偏光
分離作用膜244で図示上方向にほぼ直角に反射された
のち、第2の偏光分離作用膜245で図示左方向に直角
よりもやや鋭角に反射され、第2の直角プリズム243
から出射する。このとき、第1の偏光分離作用膜244
および平行光Lの光軸のなす角と第2の偏光分離作用膜
245および平行光Lの光軸のなす角とは同一でないた
め、S偏光成分LS は、平行光Lとは平行にならずに第
2の直角プリズム243から出射する。
【0032】第2の直角プリズム243から出射された
S偏光成分LS は、所望の方向に光学軸が設定されたλ
/4光学位相板234の作用を受けて円偏光光LC に変
換されたのち、コンデンサレンズ233を透過し、コン
デンサレンズ233の焦点位置であり、かつ、球面反射
鏡232の曲率中心位置にある光源231に向かう。こ
のとき、前述したように円偏光光LCは平行光Lとは平
行でないため、正確に光源231に向かわずに光源23
1を避けて球面反射鏡232に向かうので、円偏光光L
C は光源231により散乱,吸収されることがない。
【0033】その後、円偏光光LC は、球面反射鏡23
2で反射される際に円偏光光の回転方向が変わり円偏光
光LC *に変換されたのち、再び光源231の近傍を通過
してコンデンサレンズ233に入射する。コンデンサレ
ンズ233を透過してほぼ平行光に変換された円偏光光
C *は、λ/4光学位相板234を透過するときにP偏
光成分LP *に変換されて、第2の直角プリズム243に
入射する。P偏光成分LP *は、第2の偏光分離作用膜2
45をそのまま透過したのち、第2の直角プリズム24
3からP偏光成分LP とほぼ平行に出射する。このよう
に、S偏光成分LS は、λ/4光学位相板234を2回
透過することによりλ/2光学位相板を1回透過したの
と同じ作用を受け、偏光方向が90°回転させられてP
偏光成分LP *に変換される。
【0034】図1に示した第1の実施例の偏光照明装置
200および図2に示した第2の実施例の偏光照明装置
230においては、光源の背面に設ける反射鏡として球
面反射鏡を用いたが、放物面反射鏡または楕円反射鏡な
ども用いることができる。一般に、平行光束を得ようと
するときには、球面反射鏡よりも放物面反射鏡の方が光
利用効率がよい。しかし、偏光変換効率については、反
射鏡での反射回数が奇数回である球面反射鏡の方がよい
放物面反射鏡のように反射鏡での反射回数が偶数回であ
ると偏光変換効率が悪くなるが、それを補う偏光照明装
置の一例として、図3に示す偏光照明装置260があ
る。
【0035】偏光照明装置260は、λ/4光学位相板
が光源261からの光軸を境にして第1λ/4光学位相
板2641 と第2のλ/4光学位相板2642 とに分か
れており、入射光である白色光LP+LSのS偏光成分L
S に対してより多くの出射光がP偏光成分LP として得
られるように、第1および第2のλ/4光学位相板26
1,2642の光学軸が設定されているものである。な
お、一般には、第1および第2のλ/4光学位相板26
1,2642の光学軸は、偏光変換効率を最もよくする
ため、互いにほぼ90°をなすように設定される。
【0036】次に、偏光照明装置260の構成について
説明する。
【0037】偏光照明装置260は、放物面反射鏡26
2、および放物面反射鏡262の焦点位置近傍に配設さ
れた、不定偏光光である白色光LP+LSを発するメタル
ハライドランプなどからなる光源261を有する光源部
と、該光源部から出射された白色光LP+LSの光軸に対
して垂直に設けられた、光学軸が互いにほぼ90°をな
すように設定された第1および第2のλ/4光学位相板
2641,2642と、第1および第2のλ/4光学位相
板2641,2642と入射面2651 が対向するよう設
けられた、入射面2651 の一辺と出射面2652 の一
辺とが90°の角度をもって接した、扇形の断面形状を
有する偏光ビームスプリッタ265とを具備する。
【0038】ここで、偏光ビームスプリッタ265は、
一辺が入射面2651 の一辺と45°の角度をもって接
しているとともに、他辺が対角面と接した、白色光LP
+LSのP偏光成分LP を透過させるとともにS偏光成
分LS を反射させる偏光分離作用膜(以下、「作用面2
654 」と称する。)を具備している。作用面2654
は、扇形の断面形状を有する2つのプリズムが互いに接
着される斜面に形成された蒸着膜からなる。また、偏光
ビームスプリッタ265の前記対角面は、扇形の断面形
状の円弧状の表面に反射膜(不図示)が設けられた反射
面2653 を備えている前記光源部と第1および第2の
λ/4光学位相板2641,2642との間には、赤外線
カットフィルタ263が第1および第2のλ/4光学位
相板2641,2642と互いに対向して設けられてい
る。
【0039】次に、偏光照明装置260の動作について
説明する。
【0040】光源261から放物面反射鏡262に向け
て発せられた白色光LP+LS(図3に実線で示す)は、
放物面反射鏡262で反射されて平行光にされたのち、
赤外線カットフィルタ263に入射して、赤外線カット
フィルタ263で可視光以外の赤外光などが吸収され
る。その後、白色光LP+LSは、第1のλ/4光学位相
板2641 を透過したのち、偏光ビームスプリッタ26
5に入射し、偏光ビームスプリッタ265の作用面26
4 でP偏光成分LP が透過されるとともにS偏光成分
S が直角(図示右方向)に反射されることにより、P
偏光成分LP とS偏光成分LS とに分離される。
【0041】前記作用面2654 で透過されたP偏光成
分LP は、偏光ビームスプリッタ265の反射面265
3 で図示左方向に反射され、偏光ビームスプリッタ26
5の出射面2652 から出射するが、前記反射面265
3 は凹面となっているため、該反射面2653 で集光作
用を受け前記出射面2652 から出射する。
【0042】一方、前記作用面2654 で反射されたS
偏光成分LS (同図に破線で示す)は、前記反射面26
3 で図示上方向に反射されるが、該反射面2653
凹面となっているため、光軸が光源261側にずれて反
射される。前記反射面265 3 で反射されたS偏光成分
S は、偏光ビームスプリッタ265の入射面265 1
から出射したのち、第2のλ/4光学位相板2642
入射し、第2のλ/4光学位相板2642 の作用を受け
て円偏光光LC に変換される。円偏光光LC は赤外線カ
ットフィルタ263を透過したのち、放物面反射鏡26
2に入射する。円偏光光LC は放物面反射鏡262で光
源261側に反射されるが、このとき、円偏光の回転方
向が変わり円偏光光LC *に変換される。前記反射面26
3 で反射された円偏光光LC *の光軸は前述したように
光源261側にずれているため、光源261から白色光
P+LSとして出射したときの光路とは非対称な光路を
通って放物面反射鏡262に戻るので、円偏光光LC *
光源261に当たらず、光源261の近傍を通過したの
ち、再び放物面反射鏡262で反射される。このとき、
円偏光光LC *は円偏光の回転方向が変わり、もとの円偏
光光LC に変換される。円偏光光LC は、ほぼ平行光と
して前記光源部から出射する。該光源部から出射された
円偏光光LC は、赤外線カットフィルタ263を透過し
たのち、第1のλ/4光学位相板2641 に入射する。
このとき、円偏光光LC は、第1のλ/4光学位相板2
641 の作用を受けてP偏光成分LP *に変換される。す
なわち、S偏光成分LS は、前記反射面2653 で反射
されたのち、第2のλ/4光学位相板2642 と第1の
λ/4光学位相板2641 とを透過することにより、偏
光方向が90°回転させられるため、第1のλ/4光学
位相板2641 から出射される直線偏光成分はP偏光成
分LP *となる。P偏光成分LP *は、偏光ビームスプリッ
タ265に再度入射し、前記作用面2654 を透過した
のち、前記反射面2653 で図示左方向に反射され、前
記出射面2652 から出射する。このとき、前記反射面
2653 は凹面となっているため、P偏光成分LP *は、
該反射面2653 で集光作用を受けて前記出射面265
2 から出射する。
【0043】なお、本実施例で用いた分割式のλ/4光
学位相板2641,2642は、以下に説明する他の実施
例にも適用できるのはいうまでもない。
【0044】図4は、本発明の偏光照明装置の第4の実
施例を示す概略構成図である。
【0045】偏光照明装置10は、放物面反射鏡2、お
よび放物面反射鏡2の焦点位置近傍に配設された、不定
偏光光である白色光LP+LSを発するメタルハライドラ
ンプなどからなる光源1を有する光源部と、該光源部か
ら出射された白色光LP+LSの光軸に対して垂直に設け
られたλ/4光学位相板4と、λ/4光学位相板4と入
射面51 が対向するよう設けられた、入射面51 の一辺
と出射面52 の一辺とが90°の角度をもって接した、
扇形の断面形状を有する偏光ビームスプリッタ5とを具
備する。
【0046】ここで、偏光ビームスプリッタ5は、一辺
が入射面51の一辺と45°の角度をもって接している
とともに、他辺が対角面と接した、白色光LP+LSのP
偏光成分LP を透過させるとともにS偏光成分LS を反
射させる作用面54 (扇形の断面形状を有する、2つの
プリズムが互いに接着される斜面に形成された蒸着膜)
を具備している。また、偏光ビームスプリッタ5の前記
対角面は、扇形の断面形状の円弧状の表面に反射膜(不
図示)が設けられた反射面53 を備えている。また、前
記光源部とλ/4光学位相板4との間には、赤外線カッ
トフィルタ3がλ/4光学位相板4と互いに対向して設
けられている。
【0047】次に、偏光照明装置10の動作について説
明する。ただし、説明の簡単のため、たとえば、図3に
示した偏光変換装置260において、反射面2653
反射されたS偏光成分LS が第2のλ/4光学位相板2
642 の作用を受けて円偏光光LC に変換されるよう
な、直線偏光成分から円偏光光への変換については省略
し、すべて直線偏光成分として説明する。
【0048】偏光照明装置10では、光源1から放物面
反射鏡2に向けて発せられた白色光LP+LS(図4に実
線で示す)は、放物面反射鏡2で反射されて平行光にさ
れたのち、赤外線カットフィルタ3に入射して、赤外線
カットフィルタ3で可視光以外の赤外光などが吸収され
る。その後、白色光LP+LSは、λ/4光学位相板4を
透過したのち、偏光ビームスプリッタ5に入射し、偏光
ビームスプリッタ5の作用面54 でP偏光成分LP が透
過されるとともにS偏光成分LS が直角(図示右方向)
に反射されることにより、P偏光成分LP とS偏光成分
S とに分離される。
【0049】前記作用面54 で透過されたP偏光成分L
Pは、偏光ビームスプリッタ5の反射面53 で図示左方
向に反射され、偏光ビームスプリッタ5の出射面52
ら出射するが、前記反射面53 は凹面となっているた
め、該反射面53 で集光されて前記出射面52 から出射
する。
【0050】一方、前記作用面54 で反射されたS偏光
成分LS (同図に破線で示す)は、前記反射面53 で図
示上方向に反射されるが、該反射面53 は凹面となって
いるため、光軸が光源1側にずれて反射される。前記反
射面53 で反射されたS偏光成分LS は、偏光ビームス
プリッタ5の入射面51 から出射したのち、λ/4光学
位相板4および赤外線カットフィルタ3を透過して、放
物面反射鏡2に入射する。S偏光成分LS は放物面反射
鏡2で光源1側に反射されるが、前記反射面5 3 で反射
されたS偏光成分LS の光軸は前述したように光源1側
にずれているため、光源1から白色光LP+LSとして出
射したときの光路とは非対称な光路を通って放物面反射
鏡2に戻るので、S偏光成分LS は光源1に当たらず、
光源1の近傍を通過したのち、再び放物面反射鏡2で反
射され、ほぼ平行な光として前記光源部から出射する。
該光源部から出射されたS偏光成分LS は、赤外線カッ
トフィルタ3およびλ/4光学位相板4を透過して、偏
光ビームスプリッタ5に再度入射する。このとき、S偏
光成分LS は、前記反射面53 で反射されたのちλ/4
光学位相板4を2回透過することにより、偏光方向が9
0°回転させられP偏光成分LP *に変換されているた
め、前記作用面54 を透過したのち、前記反射面53
図示左方向に反射され、前記出射面52 から出射する。
このとき、前記反射面53 は凹面となっているため、変
換されたP偏光成分LP *は、該反射面5 3 で集光されて
前記出射面52 から出射する。
【0051】したがって、偏光照明装置10では、偏光
ビームスプリッタ5から放物面反射鏡2に戻されたS偏
光成分LS が光源1に当たって、光源1において散乱お
よび吸収されることを防ぐことができるため、図13に
示した従来の偏光照明装置よりもS偏光成分LS をP偏
光成分LP *に変換する際の変換ロスを少なくすることが
できるので、偏光ビームスプリッタ5から出射される照
明光の光量を増やす(P偏光成分LP のみを出射させる
場合に比べて約1.8倍の光量とする)ことができる。
【0052】なお、反射面53 は、偏光ビームスプリッ
タ5の前記対角面に反射膜を設けることにより、偏光ビ
ームスプリッタ5と一体的に形成されてもよい。
【0053】図5は、本発明の偏光照明装置の第5の実
施例を示す概略構成図である。
【0054】偏光照明装置20は、偏光ビームスプリッ
タ15が、直角三角形の断面形状を有し、作用面154
(2つの直角プリズムが互いに接着される斜面に形成さ
れた偏光分離作用膜)の一辺が入射面151 の一辺と4
5°の角度をもって接しているとともに、前記作用面1
4 の他辺が対角面153 と接している点、および曲面
に反射膜(不図示)が設けられて形成された反射面16
1 を有する凸レンズ16が、偏光ビームスプリッタ15
の対角面153 に貼り付けられている点が、図4に示し
た偏光照明装置と異なっている。
【0055】次に、偏光照明装置20の動作について説
明する。ただし、説明の簡単のため、たとえば、図3に
示した偏光変換装置260において、反射面2653
反射されたS偏光成分LS が第2のλ/4光学位相板2
642 の作用を受けて円偏光光LC に変換されるよう
な、直線偏光成分から円偏光光への変換については省略
し、すべて直線偏光成分として説明する。
【0056】光源11から放物面反射鏡12に向けて発
せられた白色光LP+LS(図5に実線で示す)は、放物
面反射鏡12で反射されて平行光にされたのち、赤外線
カットフィルタ13に入射し、赤外線カットフィルタ1
3で可視光以外の赤外光などが吸収される。その後、白
色光LP+LSは、λ/4光学位相板14を透過したの
ち、偏光ビームスプリッタ15に入射して、偏光ビーム
スプリッタ15の作用面154 でP偏光成分LP が透過
されるとともにS偏光成分LS が直角(図示右方向)に
反射されることにより、P偏光成分LP とS偏光成分L
S とに分離される。
【0057】前記作用面154 で透過されたP偏光成分
P は、凸レンズ16の反射面16 1 で図示左方向に反
射され、偏光ビームスプリッタ15の出射面152 から
出射するが、前記反射面161 は凹面となっているた
め、該反射面161 で集光されて前記出射面52 から出
射する。
【0058】一方、前記作用面154 で反射されたS偏
光成分LS (同図に破線で示す)は、凸レンズ16の反
射面161 で図示上方向に反射されるが、該反射面16
1 は凹面となっているため、光軸が光源11側にずれて
反射される。前記反射面16 1 で反射されたS偏光成分
S は、偏光ビームスプリッタ15の入射面151 から
出射したのち、λ/4光学位相板14および赤外線カッ
トフィルタ13を透過して、放物面反射鏡12に入射す
る。S偏光成分LS は、放物面反射鏡12で光源11側
に反射されるが、凸レンズ16の反射面161 で反射さ
れたS偏光成分LS の光軸は前述したように光源11側
にずれているため、光源11から白色光LP+LSとして
出射されたときの光路とは非対称な光路を通って放物面
反射鏡12に戻るので、S偏光成分LS は光源11に当
たらず、光源11の近傍を通過したのち、再び放物面反
射鏡12で反射され、ほぼ平行な光として前記光源部か
ら出射する。該光源部から出射されたS偏光成分LS
は、赤外線カットフィルタ13およびλ/4光学位相板
14を透過して、偏光ビームスプリッタ15に再度入射
する。このとき、S偏光成分LS は、凸レンズ16の反
射面161 で反射されたのちλ/4光学位相板14を2
回透過することにより、偏光方向が90°回転させられ
P偏光成分LP *に変換されているため、偏光ビームスプ
リッタ15の作用面154 を透過したのち、凸レンズ1
6の反射面161 で図示左方向に反射され、偏光ビーム
スプリッタ15の出射面52 から出射する。このとき、
前記反射面161 は凹面となっているため、変換された
P偏光成分LP *は、該反射面16 1 で集光されて前記出
射面52 から出射する。
【0059】したがって、偏光照明装置20では、偏光
ビームスプリッタ15から放物面反射鏡12に戻された
S偏光成分LS が光源11に当たって、光源11におい
て散乱および吸収されることを防ぐことができるため、
図13に示した従来の偏光照明装置よりもS偏光成分L
S をP偏光成分LP *に変換する際の変換ロスを少なくす
ることができるので、偏光ビームスプリッタ15から出
射される照明光の光量を増やすことができる。ただし、
偏光照明装置20では、偏光ビームスプリッタ15の作
用面154 が凸レンズ16の反射面161 までないた
め、作用面154がない部分でS偏光成分LS をP偏光
成分LP *に変換できず変換ロスが生じるので、図4に示
した偏光照明装置よりも前記光量の増加量は少ない。
【0060】なお、偏光照明装置20を用いて投写表示
装置を構成すると、偏光ビームスプリッタ15の作用面
154 が凸レンズ16の反射面161 までないため、無
偏光の光が出射する可能性があるので、補助の偏光板を
出射光の光路に設ける必要がある。
【0061】図6は、本発明の偏光照明装置の第6の実
施例を示す概略構成図である。
【0062】偏光照明装置30は、偏光ビームスプリッ
タ25が、直角三角形の断面形状を有し、作用面254
(2つの直角プリズムが互いに接着される斜面に形成さ
れた偏光分離作用膜)の一辺が入射面251 の一辺と4
5°の角度をもって接しているとともに、作用面254
の他辺が対角面と接し、該対角面に反射膜(不図示)が
設けられて形成された反射面253 を有する点、および
偏光ビームスプリッタ25の出射面252 側に、集光レ
ンズ26が設けられている点が、図4に示した偏光照明
装置10と異なっている。
【0063】次に、偏光照明装置30の動作について説
明する。ただし、説明の簡単のため、たとえば、図3に
示した偏光変換装置260において、反射面2653
反射されたS偏光成分LS が第2のλ/4光学位相板2
642 の作用を受けて円偏光光LC に変換されるよう
な、直線偏光成分から円偏光光への変換については省略
し、すべて直線偏光成分として説明する。
【0064】光源21から放物面反射鏡22に向けて発
せられた白色光LP+LS(図6に実線で示す)は、放物
面反射鏡22で反射されて平行光にされたのち、赤外線
カットフィルタ23に入射して、赤外線カットフィルタ
23で可視光以外の赤外光などが吸収される。その後、
白色光LP+LSは、λ/4光学位相板24を透過したの
ち、偏光ビームスプリッタ25に入射し、偏光ビームス
プリッタ25の作用面254 でP偏光成分LP が透過さ
れるとともにS偏光成分LS が直角(図示右方向)に反
射されることにより、P偏光成分LP とS偏光成分LS
とに分離される。
【0065】前記作用面254 で透過されたP偏光成分
P は、偏光ビームスプリッタ25の対角面に形成され
た反射面253で直角(図示左方向)に反射されて、出
射面252 から出射したのち、集光レンズ26で集光さ
れる。
【0066】一方、前記作用面254 で反射されたS偏
光成分LS (同図に破線で示す)は、前記反射面253
で直角(図示上方向)に反射され、偏光ビームスプリッ
タ25の入射面251 から出射したのち、λ/4光学位
相板24および赤外線カットフィルタ23を透過して、
放物面反射鏡22に入射する。S偏光成分LS は、放物
面反射鏡22で光源21側に反射され、光源21の近傍
を通過したのち、再び放物面反射鏡22で反射され、平
行光として前記光源部から出射する。該光源部から出射
されたS偏光成分LS は、赤外線カットフィルタ23お
よびλ/4光学位相板24を透過して、偏光ビームスプ
リッタ25に再度入射する。このとき、S偏光成分LS
は、前記反射面253 で反射されたのちλ/4光学位相
板24を2回透過することにより、偏光方向が90°回
転させられP偏光成分LP *に変換されているため、前記
作用面254を透過したのち、前記反射面253 で直角
(図示左方向)に反射されて、前記出射面252 から出
射したのち、集光レンズ26で集光される。
【0067】図7は、本発明の偏光照明装置の第7の実
施例を示す概略構成図である。
【0068】偏光照明装置300は、光源301と、光
源301が発した光源光を平行光にするためのリフレク
タ302と、光源301が発した光の赤外線を吸収する
赤外線カットフィルタ303と、λ/4光学位相板30
4と、偏光ビームスプリッタ305と、後述する非平面
反射ミラー306とを備えたものである。
【0069】次に、偏光照明装置300の動作について
説明する。ただし、説明の簡単のため、たとえば、図3
に示した偏光変換装置260において、反射面2653
で反射されたS偏光成分LS が第2のλ/4光学位相板
2642 の作用を受けて円偏光光LC に変換されるよう
な、直線偏光成分から円偏光光への変換については省略
し、すべて直線偏光成分として説明する。
【0070】光源301から出射した光源光がリフレク
タ302で一度反射され、赤外線カットフィルタ303
を通過した後、λ/4光学位相板304を通過して偏光
ビームスプリッタ305に入射する。偏光ビームスプリ
ッタ305に入射した光は、偏光膜面でP偏光成分
1,P2,P3 とS偏光成分S1,S2,S3 に分けられ
る。P偏光成分P1,P2,P3 はそのまま透過し不図示
の液晶デバイスの照明光として出射するが、S偏光成分
1,S2,S3 は、前記偏光膜面で非平面反射ミラー3
06方向へ反射される。反射したS偏光成分S1,S2
3 は非平面反射ミラー306で反射されて再度偏光ビ
ームスプリッタ305へ入射する。
【0071】非平面反射ミラー306は、反射面を、入
射光に対してダブル凸面鏡として形成したものであり、
該反射面で反射した反射光の光路は、前記入射光の光路
とはややずれたものとなる。
【0072】したがって、前記偏光ビームスプリッタ3
05で分離されて非平面反射ミラー306に入射したS
偏光成分S1,S2,S3 は、該非平面反射ミラー306
によって反射され、入射光路とは別の反射光路を経て再
び偏光ビームスプリッタ305へ入射することになる。
【0073】偏光ビームスプリッタ305へ再入射した
S偏光成分S1,S2,S3 は、該偏光ビームスプリッタ
305の偏光膜面でさらに反射され、λ/4光学位相板
304および赤外線カットフィルタ303を順に通過し
てリフレクタ302方向へ向う。このとき、前記S偏光
成分S1,S2,S3 は、前記非平面反射ミラー306で
反射された後であるので、光源301から発せられた際
の出射光路とは別の光路を経てリフレクタ302へ達す
る。リフレクタ302へ達したS偏光成分S1,S2,S
3 は、リフレクタ302によって反射され、前記光源3
01の近傍を通過して再びリフレクタ302に当って前
記赤外線カットフィルタ303方向へ反射される。そし
て、S偏光成分S1,S2,S3 は赤外線カットフィルタ
303を経た後、λ/4光学位相板304へ入射する。
このとき、前記S偏光成分S1,S2,S3 はλ/4光学
位相板304に対して、前記偏光ビームスプリッタ30
5で偏光分離されてから2度目の入射となるので、該偏
光ビームスプリッタ305を通過すると、偏光方向がπ
/2回転されてP偏光成分P1',P2',P3'に変換され
る。
【0074】P偏光成分P1',P2',P3'は、つづいて
偏光ビームスプリッタ305に入射するが、ここでは該
偏光ビームスプリッタ305を透過して、前記P偏光成
分P 1,P2,P3 とともに出射する。
【0075】このように、偏光ビームスプリッタ305
で偏光分離されたP,S両偏光成分は、偏光ビームスプ
リッタ305、λ/4光学位相板304、非平面反射ミ
ラー306、リフレクタ302等の働きでP偏光成分に
そろえられ合成されて出射される。
【0076】偏光照明装置300は、光源301から発
せられるP偏光およびS偏光の成分を含んだ光源光を極
力平行光線として出力すると同時に、偏光ビームスプリ
ッタ305により反射されたS偏光成分を非平面反射ミ
ラー306により、光の可逆の原理にもとづいて、光源
301内を通過しないように反射し、光源301内の再
通過による光の散乱および減衰を防ぐものである。
【0077】ここで、前記非平面反射ミラー306につ
いて、図8を参照して説明する。
【0078】非平面反射ミラー306は、上述したよう
に、反射光が光源301内を通過しないようにするた
め、その反射面306aを入射光に対して凸面鏡として
形成したものであり、本実施例では中央部とその周辺部
とで凸面の曲率が異なるダブル凸面鏡を形成している。
【0079】前記反射面306aの形状は、光源301
から出射したS偏光成分S1,S2,S3 (図7参照)に
対する反射光が前記入射光S1,S2,S3 の光路とは別
の光路を経て偏光ビームスプリッタ305で反射した
後、前記光源301内を通過しないように、前記光源3
01の大きさを考慮して前記凸面の曲率を決定する。特
に、前記反射面306aの中央部は、光源301の中央
部から出射したS偏光成分S1 の反射光が前記光源30
1の略接線上を通過するような曲率が望ましい。なお、
光源301の発光部の大きさは、メタルハライドランプ
の場合、直径5mm程度が一般的である。また、光源3
01の周辺から発せられた光に対しても、その反射光が
光源301内を通過せず近傍を通過するような反射面形
状としなければならない。
【0080】このような非平面反射ミラー306を用い
たことにより、偏光照明装置300から出射されたP偏
光成分は、偏光ビームスプリッタ305によって偏光分
離した2種の偏光成分の一方のみを用いる場合に比較し
て約1.8倍の輝度とすることができた。
【0081】以上、本発明の偏光照明装置の実施例につ
いていくつか説明したが、本発明の偏光照明装置は以上
の実施例に限定されるものではなく、発明の主旨を逸脱
しない範囲で種々の構成が可能である。
【0082】たとえば、図1に示した偏光照明装置20
0に用いた偏光分離作用膜213の代わりに、グリッド
偏光子やコレステリック液晶を用いることもできる。
【0083】グリッド偏光子は、金属を平行に配列して
非常に細かい格子構造をしており、この格子間隔の2倍
以上の波長をもつ光が入射する場合、格子に平行な偏光
成分は反射し、格子に垂直な偏光成分は透過する。
【0084】コレステリック液晶は、不定偏光光を右回
りと左回りとの一対の円偏光光に分離する機能をもって
おり、一方を反射し、他方を透過する。また、反射鏡で
反射する際、右円偏光光は左円偏光光に、左円偏光光は
右円偏光光になるので、前述した各実施例のように光源
の前面にλ/4光学位相板を設置して、直線偏光光を円
偏光光に変換する必要がなくなる。さらに、コレステリ
ック液晶を用いた偏光照明装置から出射される光束は円
偏光光になるので、直線偏光光を変調することによって
画像を形成する液晶ライトバルブに用いる際には、出射
光の光路に光学位相板などを置いて円偏光光を直線偏光
光に変換すればよい。
【0085】各実施例において、光源の方へ向けて反射
させる全反射面,偏光分離作用膜,グリッド偏光子,コ
レステリック液晶などを形成する面は、前述したように
平面でも、ある曲面を有するような非平面でも構わな
い。要は、光源の方へ戻る光束の少なくとも一部が発光
部に当たらないようにすればよい。このことは、ほN明
細書の実施例のみならず、偏光光を光源に戻す形態の偏
光照明装置すべてに実施可能である。また、光源の方へ
戻ってくる光束の少なくとも一部が、最低限フィラメン
トなどの発光部を通過しないようにすれば本発明の目的
は達成されるが、ハロゲン,キセノン,メタルハライド
などの光源は、発光時間の経過につれて、発光体内部に
いろいろな金属付着物が付いたり、発光体のガラス部の
劣化によりフロスト状になったりするため、発光部の周
りのガラスによってさらなる光の吸収,散乱が起きる。
よって、さらに好ましくは、光源に戻ってくる光の少な
くとも一部が発光部の周りガラス部材を避けて通過する
ようにするとよい。
【0086】各実施例で用いたプリズムは、偏光分離作
用膜の分離機能を最適に保つために、光学的な基本特性
の異なる多くの種類が存在し、かつ、屈折率選択の自由
度の大きい光学ガラスを用いることが多いが、プラスチ
ック材によるものを用いてもよい。また、プリズムを用
いないで、平行平板の組み合せで構成することもできる
が、P偏光光の透過率はプリズムに比べて劣る。
【0087】偏光分離作用膜は、通常、光学多層膜によ
り構成することができる。また、λ/4光学位相板とし
ては、雲母や水晶などの結晶性のもの,延伸した高分子
フィルム,一定の厚みをもち一定方向に分子軸を揃えて
配向させた低分子液晶、または側鎖型高分子液晶,高分
子中に分散させた低分子液晶などを用いることができ
る。
【0088】図9は、本発明の投写表示装置の第1の実
施例を示す概略構成図である。
【0089】この投写表示装置は、図4に示した偏光照
明装置10と同じ構成の偏光照明装置40と、偏光照明
装置40から出射された白色光を赤,緑,青の各色光に
分解する色分解手段と、該色分解手段で分解された前記
各色光をカラー画像信号の赤色成分,緑色成分,青色成
分に応じてそれぞれ変調する、各TN型液晶デバイスか
らなる、3個の液晶ライトバルブと、該各液晶ライトバ
ルブで変調された前記各色光を合成する色合成手段と、
該色合成手段で合成された前記各色光をスクリーン61
に投射する投写レンズ60とを具備する。
【0090】ここで、前記色分解手段は、偏光照明装置
40から出射された白色光PR +P G +PB のうち黄色
光PR +PG を透過させ、青色光PB を直角(図示上方
向)に反射させる第1の分解用ダイクロイックミラー5
1と、前記黄色光PR +PGのうち赤色光PR を透過さ
せ、緑色光PG を直角(図示上方向)に反射させる第2
の分解用ダイクロイックミラー52と、前記反射された
青色光PB を直角(図示左方向)に反射させる分解用反
射ミラー53とからなる。
【0091】前記3個の液晶ライトバルブは、第2の分
解用ダイクロイックミラー52で透過された前記赤色光
R を前記カラー画像信号の赤色成分に応じて変調する
赤色用液晶ライトバルブ54R と、第2の分解用ダイク
ロイックミラー52で反射された前記緑色光PG を前記
カラー画像信号の緑色成分に応じて変調する緑色用液晶
ライトバルブ54G と、分解用反射ミラー53で反射さ
れた前記青色光PB を前記カラー画像信号の青色成分に
応じて変調する青色用液晶ライトバルブ54Bとからな
る。
【0092】前記色合成手段は、緑色用液晶ライトバル
ブ54G で変調された緑色光G* を直角(図示左方向)
に反射させ、青色用液晶ライトバルブ54B で変調され
た青色光B* を透過させることにより、前記変調された
緑色光G* と前記変調された青色光B* とを合成して、
変調されたシアン光G* +B* とする合成用ダイクロイ
ックミラー55と、赤色用液晶ライトバルブ54R で変
調された赤色光R* を直角(図示上方向)に反射させる
合成用反射ミラー56と、λ/2光学位相板59を介し
て入射される、前記変調された赤色光R* のS偏光成分
を透過させ、P偏光成分を直角(図示左方向)に反射さ
せるとともに、前記変調されたシアン光G* +B* のP
偏光成分を透過させ、S偏光成分を直角(図示左方向)
に反射させる作用面571 を有する合成用偏光ビームス
プリッタ57とからなる。なお、合成用偏光ビームスプ
リッタ57のλ/2光学位相板59と反対側の面には、
光吸収板58が貼り付けられており、図示破線で示し
た、前記作用面571 で透過された前記変調された赤色
光R* のS偏光成分、および前記作用面571 で反射さ
れた前記変調されたシアン光G* +B* のS偏光成分を
吸収する。
【0093】次に、この投写表示装置の動作について説
明する。
【0094】光源41から発せられた、不定偏光光であ
る白色光は、λ/4光学位相板44と偏光ビームスプリ
ッタ45とで直線偏光光(P偏光成分からなる白色光P
R +PG +PB )に変換されて、偏光照明装置40から
出射する。
【0095】偏光照明装置40から出射された前記白色
光PR +PG +PB は、第1の分解用ダイクロイックミ
ラー51で黄色光PR +PG と青色光PB とに分離さ
れ、また、該黄色光PR +PG が第2の分解用ダイクロ
イックミラー52で赤色光PRと緑色光PG とに分離さ
れることにより、赤,緑,青の各色光に分解される。
【0096】前記赤色光PR は、赤色用液晶ライトバル
ブ54R で前記カラー画像信号の赤色成分に応じて偏光
方向が回転させられることにより変調され、P偏光成分
およびS偏光成分の両方を含む、変調された赤色光R*
に変換される。同様にして、前記緑色光PG は、緑色用
液晶ライトバルブ54G で前記カラー画像信号の緑色成
分に応じて変調され、P偏光成分およびS偏光成分の両
方を含む、変調された緑色光G* に変換され、また、前
記青色光PB は、分解用反射ミラー53で反射されたの
ち、青色用液晶ライトバルブ54B で前記カラー画像信
号の青色成分に応じて変調され、P偏光成分およびS偏
光成分の両方を含む、変調された青色光B* に変換され
る。
【0097】前記変調された赤色光R* は、合成用反射
ミラー56で反射されたのち、λ/2光学位相板59を
透過することにより、偏光方向が90°回転させられた
のち、合成用偏光ビームスプリッタ57に入射する。こ
のとき、前記変調された赤色光R* のP偏光成分は、λ
/2光学位相板59で偏光方向が90°回転させられる
ことにより、合成用偏光ビームスプリッタ57の作用面
571 に対してS偏光成分となるため、該作用面571
で直角(図示左方向)に反射される。一方、前記変調さ
れた赤色光R* のS偏光成分は、λ/2光学位相板59
で偏光方向が90°回転させられることにより、前記作
用面571 に対してP偏光成分となるため、該作用面5
1 を透過したのち、光吸収板58に入射して、光吸収
板58で吸収される。
【0098】また、前記変調された緑色光G* と前記変
調された青色光B* とは、合成用ダイクロイックミラー
55で合成されて、変調されたシアン光G* +B* に変
換されて合成用偏光ビームスプリッタ57に入射され
る。このとき、前記変調された緑色光G* のP偏光成分
と前記変調された青色光B* のP偏光成分とは、前記作
用面571 で透過されるが、前記変調された緑色光G*
のS偏光成分と前記変調された青色光B* のS偏光成分
とは、前記作用面571 で反射されたのち、光吸収板5
8で吸収される。
【0099】したがって、前記変調された赤色光R*
P偏光成分が合成用偏光ビームスプリッタ57の作用面
571 で反射され、前記変調された緑色光G* のP偏光
成分と前記変調された青色光B* のP偏光成分とが前記
作用面571 で透過されることにより、該3つのP偏光
成分が合成されるため、前記カラー画像信号に応じて変
調された白色光が、合成用偏光ビームスプリッタ57か
ら出射する。
【0100】該変調された白色光は、投写レンズ60に
よりスクリーン61に投射され、スクリーン61にカラ
ー画像が拡大投写されて表示される。
【0101】図10は、本発明の投写表示装置の第2の
実施例を示す概略構成図である。
【0102】この投写表示装置は、液晶ライトバルブと
して、出射面が偏光板を介して透明支持板により支持さ
れた液晶パネルで構成されている点、および変調された
赤色光R* と変調されたシアン光G* +B* との合成を
第2の合成用ダイクロイックミラー87を用いて行って
いる点が、図9に示した投写表示装置と異なる。
【0103】この投写表示装置においては、光源71か
ら発せられた、不定偏光光である白色光は、λ/4光学
位相板74と偏光ビームスプリッタ75とで直線偏光光
(P偏光成分からなる白色光PR +PG +PB )に変換
されて、偏光照明装置70から出射する。
【0104】該白色光PR +PG +PB は、第1の分解
用ダイクロイックミラー81で黄色光PR +PG と青色
光PB とに分離され、また、該黄色光PR +PG が第2
の分解用ダイクロイックミラー82で赤色光PR と緑色
光PG とに分離されることにより、赤,緑,青の各色光
に分解される。
【0105】前記赤色光PR は、赤色用液晶パネル84
Rでカラー画像信号の赤色成分に応じて偏光方向が回転
させられることにより変調され、偏光膜92R でS偏光
成分が吸収されることにより、P偏光成分のみを含む、
変調された赤色光R* に変換されたのち、透明支持板9
R を透過して出射する。同様にして、前記緑色光P G
は、緑色用液晶パネル84G で前記カラー画像信号の緑
色成分に応じて変調され、偏光膜92G でS偏光成分が
吸収されることにより、P偏光成分のみを含む、変調さ
れた緑色光G* に変換されて出射し、また、前記青色光
B は、分解用反射ミラー53で反射されたのち、青色
用液晶ライトバルブ54B で前記カラー画像信号の青色
成分に応じて変調され、偏光膜92B でS偏光成分が吸
収されることにより、P偏光成分のみを含む、変調され
た青色光B* に変換されて出射する。
【0106】前記変調された赤色光R* は、合成用反射
ミラー86で直角(図示上方向)に反射されたのち、第
2の合成用ダイクロイックミラー87に入射する。ま
た、前記変調された緑色光G* と前記変調された青色光
* とは、第1の合成用ダイクロイックミラー85で合
成されて、変調されたシアン光G* +B* に変換されて
第2の合成用ダイクロイックミラー87に入射する。
【0107】第2の合成用ダイクロイックミラー87
で、前記変調された赤色光R* が直角(図示左方向)に
反射され、前記変調されたシアン光G* +B* が透過さ
れることにより、該2つの変調された光が合成されて、
前記カラー画像信号に応じて変調された白色光が、第2
の合成用ダイクロイックミラー87から出射する。
【0108】該変調された白色光は、投写レンズ90に
よりスクリーン91に投射され、スクリーン91にカラ
ー画像が拡大投写されて表示される。
【0109】図11は、本発明の投写表示装置の第2の
実施例を示す概略構成図である。
【0110】この投写表示装置は、図7に示した偏光照
明装置300と同様の構成を有する偏光照明装置と、該
偏光照明装置から出射した照明光の集光用のコンデンサ
レンズ407と、該コンデンサレンズ407によって集
光された前記照明光を赤,緑,青の各色光に分離するた
めの、青反射用ダイクロイックミラー408および緑反
射用ダイクロイックミラー409と、赤,緑,青の各色
画像を形成するための赤色用液晶パネル410R,緑色
用液晶パネル410Gおよび青色用液晶パネル410B
と、2つの反射ミラー411,412と、前記赤、緑、
青の各色画像光を合成するための緑反射用ダイクロイッ
クミラー413および偏光ビームスプリッタ414と、
λ/2光学位相板416と、前記偏光ビームスプリッタ
414にて合成された各色画像の合成像をスクリーン4
18へ拡大投写するための投写レンズ417とを備えて
いる。さらに、前記偏光ビームスプリッタ414には前
記各色画像光のうちの不要な光成分を吸収するための光
吸収板415が取付けられている。
【0111】前記赤色用液晶パネル410R,緑色用液
晶パネル410Gおよび青色用液晶パネル410Bは、
TNタイプの透過型液晶デバイスであり、これらは各色
用の画像信号に応じた印加電圧によって画素毎に、入射
光を変調する特性を有するものである。
【0112】なお、図11においては、偏光照明装置か
ら出射する光束は、便宜上、図7のP1,P3' のみ示し
ている。
【0113】前記偏光照明装置から出射されたP偏光の
照明光(P1+P3')は、コンデンサレンズ7でわずかに
集光されて青反射用ダイクロイックミラー408に入射
する。
【0114】この青反射用ダイクロイックミラー408
では、前記照明光のうち青色成分(P1B+P3B' )が反
射ミラー412の方向へ反射され、その他の赤,緑色成
分(P1RG+P3RG' )は透過する。
【0115】前記青色成分(P1B+P3B' )は、つづい
て反射ミラー412で反射されて青色用液晶パネル41
0Bへ入射する。この青色用液晶パネル410Bへ入射
した青色成分(P1B+P3B')は、各画素毎に変調さ
れ、変調の度合いに応じてP偏光成分およびS偏光成分
を含んだ青色画像光となって出射する。該青色画像光
は、つづいて緑反射用ダイクロイックミラー413へ入
射する。
【0116】一方、前記青反射用ダイクロイックミラー
408を透過した赤,緑色成分(P 1RG+P3RG' )は、
緑反射用ダイクロイックミラー409へ入射して、該緑
反射用ダイクロイックミラー409で反射される緑色成
分(P1G+P3G' )と前記緑反射用ダイクロイックミラ
ー409を透過する赤色成分(P1R+P3R' )とに分離
される。反射した緑色成分(P1G+P3G')は緑色用液
晶パネル410Gへ入射し、前記青色成分(P1B
3B' )の場合と同様に、変調されてP偏光成分および
S偏光成分を含んだ緑色画像光になって出射する。該緑
色画像光は、その後、緑反射用ダイクロイックミラー4
13へ入射して前記青色画像光と合成される。
【0117】この青色画像光と緑色画像光との合成は、
前記緑反射用ダイクロイックミラー413において、青
色画像光が透過し、緑色画像光が反射することによりな
される。この緑、青の合成画像光は、つづいて偏光ビー
ムスプリッタ414へ入射する。
【0118】また、前記赤色成分(P1R+P3R' )は前
記緑反射用ダイクロイックミラー409を透過して赤色
用液晶パネル410Rへ入射し、前記青色成分(P1B
3B' )の場合と同様に、変調されてP偏光成分および
S偏光成分を含んだ赤色画像光となって出射する。赤色
用液晶パネル410Rから出射した赤色画像光は、反射
ミラー411で反射した後、λ/2光学位相板416を
通って偏光ビームスプリッタ414へ入射する。このと
き、前記赤色画像光は、λ/2光学位相板416を通過
しているため、P偏光成分およびS偏光成分は、何れも
偏光方向がπ/2回転されて、それぞれS偏光成分およ
びP偏光成分となっている。これにより、前記赤色画像
光が偏光ビームスプリッタ414へ入射すると、P偏光
成分は透過して不要光として前記光吸収板415へ吸収
され、S偏光成分は反射されて投写レンズ417へ入射
する。
【0119】また、前記緑反射用ダイクロイックミラー
413で合成された、緑、青の合成画像光が前記偏光ビ
ームスプリッタ414へ入射すると、S偏光成分は反射
されて不要光として前記光吸収板415に吸収され、P
偏光成分は透過して前記投写レンズ417へ入射する。
このとき、緑、青の合成画像光のP偏光成分と前記赤色
画像光のS偏光成分とが合成され、赤,緑,青の各色の
合成光像として前記投写レンズ417を通してスクリー
ン418上に拡大投写されることになる。
【0120】図12は、本発明の投写表示装置の第4の
実施例を示す概略構成図である。
【0121】本実施例の投写表示装置に用いられている
偏光照明装置は、図11に示した偏光照明装置がP偏光
の照明光を出射したのに対し、S偏光の照明光を出射す
るものである。なお、該偏光照明装置の非平面反射ミラ
ー547は、反射面の中央部に凹部が形成された凸面鏡
である。
【0122】光源541から出射された光源光は、リフ
レクタ542で一度反射されて平行光にされ、赤外線カ
ットフィルタ543,λ/4光学位相板544およびコ
ンデンサレンズ545を通過した後、偏光ビームスプリ
ッタ546に入射する。
【0123】偏光ビームスプリッタ546に入射した光
源光は、該偏光ビームスプリッタ546の偏光膜を透過
するP偏光成分(たとえば、P5 )と偏光ビームスプリ
ッタ546の偏光膜で反射されるS偏光成分(例えば、
4 )とに分離される。分離されたP偏光成分P5 は、
偏光ビームスプリッタ546を透過した後、非平面反射
ミラー547に入射して反射され、その反射光P5'は再
び前記偏光ビームスプリッタ546に入射して、その偏
光膜を透過する。偏光ビームスプリッタ546を透過し
た反射光P5'は、コンデンサレンズ545,λ/4光学
位相板544および赤外線カットフィルタ543を順に
通過して光源541側へ戻る。赤外線カットフィルタ5
43を通過した反射光P5'は、さらにリフレクタ542
で反射され、再び赤外線カットフィルタ543,λ/4
光学位相板544およびコンデンサレンズ545を順に
通過して偏光ビームスプリッタ546へ入射する。
【0124】このとき、前記反射光P5'は、前記偏光ビ
ームスプリッタ546にて分離された後、二度λ/4光
学位相板544を通過しているのでS偏光光に変換され
ており、S偏光成分S5'として偏光ビームスプリッタ5
46に再入射することになる。偏光ビームスプリッタ5
46においては、S偏光光は反射されるので、前記S偏
光成分S5'は前述のS偏光成分S4 とともに反射され
て、偏光ビームスプリッタ546から照明光(S4
5' )として出射し、その出射先に配されたクロスダ
イクロプリズム548に入射する。
【0125】クロスダイクロプリズム548は、その対
角線上に赤反射用ダイクロイック膜549と青反射用ダ
イクロイック膜550とが形成されたものである。さら
に、前記クロスダイクロプリズム548の、前記照明光
(S4+S5' )の入射面を除く各側面には、前記赤反射
用ダイクロイック膜549および青反射用ダイクロイッ
ク膜550による、赤,緑,青の各色光の反射あるいは
透過方向に対応して、赤,緑,青の各色用反射型液晶パ
ネル551R,551G,551Bが取付けられてい
る。
【0126】前記赤、緑、青の各色用反射型液晶パネル
551R,551G,551Bは、ECB(電界効果複
屈折)タイプの反射型の液晶デバイスであり、これら
は、各色用の画像信号に応じた印加電圧によって画素毎
に、入射光を変調する。したがって、各色用反射型液晶
パネル551R,551G,551Bからの出射光は、
前述のTNタイプのものと同様に、それぞれ、S偏光成
分およびP偏光成分を含んだ複合光となる。
【0127】前記照明光(S4+S5' )は、クロスダイ
クロプリズム548に入射すると、赤色光(SR+SR'
),緑色光(SG+SG' )および青色用(SB+SB'
)に分離されて、それぞれ、赤色用反射型液晶パネル
551R,緑色用反射型液晶パネル551Gおよび青色
用反射型液晶パネル551Bに入射する。前記赤,緑,
青の各色光は、それぞれ、対応する前記各色用反射型液
晶パネル551R,551G,551Bから、変調を受
けてS偏光成分およびP偏光成分を含んだ赤,緑,青の
各色画像光R,G,Bとして出射する。そして、出射し
た各色画像光R,G,Bは、クロスダイクロプリズム5
48にて合成され、合成画像光RGBとなって偏光ビー
ムスプリッタ546へ入射する。合成画像光RGBは、
偏光ビームスプリッタ546へ入射すると、S偏光成分
が不要成分として光源541方向へ反射され、該偏光ビ
ームスプリッタ546を透過するP偏光成分PRGB が投
写画像光として投写レンズ552を通してスクリーン5
53上へ拡大投写される。
【0128】本実施例において、偏光ビームスプリッタ
546は各色用反射型液晶パネル551R,551G,
551Bに対して偏光子と検光子を兼ねたものとなって
いる。
【0129】上述した図11および図12に示した各実
施例においては、反射手段として、非平面の反射面を有
するものについて述べたが、本発明はそれに限定するも
のでなく、前記反射手段の反射面が一定の角度の斜面の
ものも考えられ、同様な効果を得ることができる。
【0130】反射面が斜面の反射手段を前記図7に示し
た偏光照明装置に用いた場合、該反射手段で反射された
S偏光成分S1,S2,S,S3 は、該反射手段への入射
光路とは別の光路を経て偏光ビームスプリッタへ再入射
することになる。そして、光源からの出射光路とは別の
光路を経て、光源内を通過することなくリフレクタによ
って反射される。その後は同様に赤外線カットフィルタ
およびλ/4光学位相板を通ってP偏光成分P1',
2',P3'に変換されて偏光ビームスプリッタへ再入射
し、P偏光成分P1,P2,P3 とともに出射して液晶デ
バイスの照明光とされる。
【0131】
【発明の効果】本発明は、上述のとおり構成されている
ので、次に記載する効果を奏する。
【0132】本発明の偏光照明装置は、発光部および該
発光部の背面に設けられた反射鏡を備える照明手段と、
該照明手段からの光を互いに偏光面が異なる第1および
第2の偏光光に分割する偏光分割手段と、該偏光分割手
段からの前記第1の偏光光を前記照明手段へ戻す再帰手
段とを有し、前記照明手段が、前記再帰手段からの前記
第1の偏光光を前記反射鏡で反射し該第1の偏光光の偏
光面を変調して前記第2の偏光光の偏光面と一致せしめ
て前記偏光分割手段に入射させ、前記第1の偏光光を前
記偏光分割手段を介して出射する偏光照明装置におい
て、前記再帰手段が、前記照明手段へ戻される前記第1
の偏光光の少なくとも一部が前記発光部を通過しないよ
う構成されていることにより、光源より出射された光束
は損失なく偏光光に変換されるため、光の利用効率およ
び光の偏光変換効率をよくすることができるとともに、
投写画像の高輝度化を可能にすることができる。
【0133】特に、光源の寿命との関係で発光体内部に
いろいろな金属付着物は付いたり、発光体のガラス部の
劣化によりフロスト状になった場合でも、照明手段に戻
ってきた光の少なくとも一部が発光体内を通過しないの
で、高効率の偏光照明装置として動作する。
【0134】本発明の投写表示装置は、本発明の偏光照
明装置により液晶ライトバルブを照明するため、スクリ
ーンに投写される画像の輝度の向上が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の偏光照明装置の第1の実施例を示す概
略構成図である。
【図2】本発明の偏光照明装置の第2の実施例を示す概
略構成図である。
【図3】本発明の偏光照明装置の第3の実施例を示す概
略構成図である。
【図4】本発明の偏光照明装置の第4の実施例を示す概
略構成図である。
【図5】本発明の偏光照明装置の第5の実施例を示す概
略構成図である。
【図6】本発明の偏光照明装置の第6の実施例を示す概
略構成図である。
【図7】本発明の偏光照明装置の第7の実施例を示す概
略構成図である。
【図8】図7に示した非平面反射ミラーの形状を説明す
るための図である。
【図9】本発明の投写表示装置の第1の実施例を示す概
略構成図である。
【図10】本発明の投写表示装置の第2の実施例を示す
概略構成図である。
【図11】本発明の投写表示装置の第3の実施例を示す
概略構成図である。
【図12】本発明の投写表示装置の第4の実施例を示す
概略構成図である。
【図13】従来の投写型液晶プロジェクションテレビの
偏光照明装置の一例を示す図である。
【符号の説明】
1,11,21,41,71,201,231,26
1,301,401,541 光源 2,12,22,42,72,262 放物面反射鏡 3,13,23,43,73,263,303,40
3,543 赤外線カットフィルタ 4,14,24,44,74,204,234,264
1,2642,304,404,544 λ/4光学位
相板 5,15,25,45,75,265,305,40
5,546 偏光ビームスプリッタ 51,151,251,2651 入射面 52,152,252,2652 出射面 53,161,253,2653 反射面 54,154,254,571,2654 作用面 10,20,30,40,70,200,230,26
0,300 偏光照明装置 153 対角面 16 凸レンズ 26 集光レンズ 51,81 第1の分解用ダイクロイックミラー 52,82 第2の分解用ダイクロイックミラー 53,83 分解用反射ミラー 54R 赤色用液晶ライトバルブ 54G 緑色用液晶ライトバルブ 54B 青色用液晶ライトバルブ 55 合成用ダイクロイックミラー 56,86 合成用反射ミラー 57 合成用偏光ビームスプリッタ 58,415 光吸収板 59,416 λ/2光学位相板 60,90,417,552 投写レンズ 61,91,418,553 スクリーン 84R,410R 赤色用液晶パネル 84G,410G 緑色用液晶パネル 84B,410B 青色用液晶パネル 85 第1の合成用ダイクロイックミラー 87 第2の合成用ダイクロイックミラー 92R,92G,92B 偏光膜 93R,93G,93B 透明支持板 202,232 球面反射鏡 203,233,407,545 コンデンサレンズ 205,235 偏光素子 211,242,243 直角プリズム 212,241 鋭角プリズム 213,244,245 偏光分離作用膜 214,215 全反射面 302,402 リフレクタ 306,406,547 非平面反射ミラー 306a 反射板 408 青反射用ダイクロイックミラー 409,413 緑反射用ダイクロイックミラー 411,412 反射ミラー 548 クロスダイクロプリズム 549 赤反射用ダイクロイック膜 550 青反射用ダイクロイック膜 551R 赤色用反射型液晶パネル 551G 緑色用反射型液晶パネル 551B 青色用反射型液晶パネル L 平行光 LP+LS 白色光 LP,LP * P偏光成分 LS S偏光成分 LC,LC * 円偏光光

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発光部および該発光部の背面に設けられ
    た反射鏡を備える照明手段と、 該照明手段からの光を互いに偏光面が異なる第1および
    第2の偏光光に分割する偏光分割手段と、 該偏光分割手段からの前記第1の偏光光を前記照明手段
    へ戻す再帰手段とを有し、 前記照明手段が、前記再帰手段からの前記第1の偏光光
    を前記反射鏡で反射し該第1の偏光光の偏光面を変調し
    て前記第2の偏光光の偏光面と一致せしめて前記偏光分
    割手段に入射させ、前記第1の偏光光を前記偏光分割手
    段を介して出射する偏光照明装置において、 前記再帰手段が、前記照明手段へ戻される前記第1の偏
    光光の少なくとも一部が前記発光部を通過しないよう構
    成されていることを特徴とする偏光照明装置。
  2. 【請求項2】 前記偏光分割手段と前記再帰手段とは、
    互いに一端が接し、かつ、前記照明手段の光軸に対して
    それぞれ斜設されており、 前記照明手段からの光の一部を前記偏光分割手段で前記
    第2の偏光光と前記第1の偏光光とに分割して、該第2
    の偏光光を第1の方向に向け、 前記照明手段からの残りの光を前記再帰手段で前記偏光
    分割手段へ向けて反射し、該残りの光を前記偏光分割手
    段で互いに偏光面が異なる第1および第2の偏光光に分
    割して、該第2の偏光光を第2の方向へ向けるとともに
    該第1の偏光光を前記照明手段へ向け、 前記第1の方向と前記第2の方向とに向けた前記各第2
    の偏光光の進行方向をほぼ同一にして出射することを特
    徴とする請求項1記載の偏光照明装置。
  3. 【請求項3】 前記再帰手段は、第2の偏光分割手段を
    備え、 前記照明手段からの光の一部を前記偏光分割手段で受
    け、 前記照明手段からの残りの光を前記第2の偏光分割手段
    で互いに偏光面が異なる第1および第2の偏光光に分割
    して、該第2の偏光分割手段により該第2の偏光光を前
    記第1の方向に向けるとともに該第1の偏光光を前記偏
    光分割手段に向け、該第1の偏光光を前記偏光分割手段
    を介して前記照明手段に向けることを特徴とする請求項
    1記載の偏光照明装置。
  4. 【請求項4】 前記照明手段は、前記発光部の前面にλ
    /4光学位相板を有しており、 前記偏光分割手段は、誘電体の多層膜からなることを特
    徴とする請求項1乃至請求項3いずれか1項記載の偏光
    照明装置。
  5. 【請求項5】 前記照明手段は、前記発光部の前面にλ
    /4光学位相板を有しており、 前記偏光分割手段は、グリッド偏光子からなることを特
    徴とする請求項1乃至請求項3いずれか1項記載の偏光
    照明装置。
  6. 【請求項6】 前記偏光分割手段は、コレステリック液
    晶層からなることを特徴とする請求項1乃至請求項3い
    ずれか1項記載の偏光照明装置。
  7. 【請求項7】 偏光照明装置と、該偏光照明装置からの
    偏光光を変調することにより画像を形成する画像形成手
    段と、該画像形成手段により形成された画像光を投影す
    る投影手段とを有する投写表示装置において、 前記偏光照明装置が、 発光部および該発光部の背面に設けられた反射鏡を備え
    る照明手段と、 該照明手段からの光を互いに偏光面が異なる第1および
    第2の偏光光に分割する偏光分割手段と、 該偏光分割手段からの前記第1の偏光光を前記照明手段
    へ戻す再帰手段とを有し、 前記照明手段が、前記再帰手段からの前記第1の偏光光
    を前記反射鏡で反射し該第1の偏光光の偏光面を変調し
    て前記第2の偏光光の偏光面と一致せしめて前記偏光分
    割手段に入射させ、前記第1の偏光光を前記偏光分割手
    段を介して出射する偏光照明装置であって、 前記再帰手段が、前記照明手段へ戻される前記第1の偏
    光光の少なくとも一部が前記発光部を通過しないよう構
    成されていることを特徴とする投写表示装置。
JP3338581A 1990-12-27 1991-12-20 偏光照明装置および該偏光照明装置を用いた投写表示装置 Pending JPH0566368A (ja)

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EP91122276A EP0492636B1 (en) 1990-12-27 1991-12-27 Polarization illumination device and projector having the same
DE69119880T DE69119880T2 (de) 1990-12-27 1991-12-27 Polarisierte Beleuchtungsvorrichtung und Projektor

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JP41498890 1990-12-27
JP8046791 1991-03-20
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JP3-80467 1991-03-20

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002279823A (ja) * 2001-03-22 2002-09-27 Ricoh Co Ltd 球面鏡を用いた照明装置、照明システム、及び照明方法
JP2002323478A (ja) * 2001-04-27 2002-11-08 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 有機ハロゲン化合物の検出装置
KR100630022B1 (ko) * 1999-04-26 2006-09-27 닛토덴코 가부시키가이샤 적층 편광판 및 액정 표시 장치
JP2006292903A (ja) * 2005-04-08 2006-10-26 Casio Comput Co Ltd 光源装置及びプロジェクタ

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