JPH0694512B2 - ポリエチレン−2,6−ナフタレ−ト白色フイルム - Google Patents

ポリエチレン−2,6−ナフタレ−ト白色フイルム

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JPH0694512B2
JPH0694512B2 JP60274754A JP27475485A JPH0694512B2 JP H0694512 B2 JPH0694512 B2 JP H0694512B2 JP 60274754 A JP60274754 A JP 60274754A JP 27475485 A JP27475485 A JP 27475485A JP H0694512 B2 JPH0694512 B2 JP H0694512B2
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滋夫 内海
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ダイアホイルヘキスト株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、ポリエチレン−2,6−ナフタレート白色フイ
ルムに関する。更に詳しくは、平面性及び機械的強度に
優れた電子黒板用及び磁気カード用ポリエチレン−2,6
−ナフタレート白色フイルムに関する。
〔従来の技術〕
近年、事務の生産性の向上をめざして会議の簡略化が指
向されている。その一環として会議中黒板に書いたもの
を直接コピーを行なうことを目的にして電子黒板が開発
され注目を浴びている。
この電子黒板は、ポリエチレンテレフタレートの白色フ
イルム、塩ビの白色フイルム又は合成紙の白色紙の上に
フツ素フイルムを貼り合わせて製造されているが、特に
ポリエチレンテレフタレートの白色フイルムが主として
使用されている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかしながらポリエチレンテレフタレートの白色フイル
ムには、ポリエチレンテレフタレート中に白色度を上げ
るために多量の無機粒子例えば酸化チタン等を含有され
ているためこのようなフイルムはフイルム製膜時、延伸
倍率をあげてゆくと破断が多発するため、延伸倍率を低
く押さえる必要があつた。
しかしながらこのような延伸倍率で低いフイルムにおい
ては、フイルムの厚み斑が悪化するため、平面性に劣る
と共に機械的強度に劣る欠点を有している。ここで平面
性に劣るフイルムにおいてはフツ素フイルムと均一に貼
り合わせることが困難でありそのため黒板にむらができ
てコピーが鮮明にとれない等の問題が発生する。又機械
的強度に劣るフイルムでは、黒板を巻き取つたり、エン
ドレスで黒板を回転させる際フイルムの腰が弱く長時間
使用した時黒板の平面性が悪くなり、コピーが不鮮明と
なる問題が生じる。
かくして現在使用されているポリエチレンテレフタレー
トの白色フイルムに代わるより平面性が良好で機械的強
度に優れるフイルムの開発が要望されていた。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明者らは、上記の要望に答えるべく鋭意検討の結
果、ポリエチレンテレフタレートの白色フイルムの代り
にポリエチレン−2,6−ナフタレートの白色フイルムを
用いることにより上記問題点を解決出来ることを見い出
したものである。つまり、ポリエチレン−2,6−ナフタ
レートフイルムを用いると、無機添加剤を多量に含有し
た場合でも、破断なく高倍率に延伸可能であり、平面
性、機械的強度の良好な白色フイルムを得ることができ
る。
即ち本発明の要旨は、白色隠蔽力の高い無機粒子を5重
量%以上30重量%以下、螢光増白剤を10ppm以上10,000p
pm以下含有し、フイルム縦横の破断強度が共に20kg/mm2
以上であり、かつフイルムの粘度が0.62以上であること
を特徴とする平面性及び機械的強度にすぐれたポリエチ
レン−2,6−ナフタレート白色フイルムに存する。
本発明でいうポリエチレン−2,6−ナフタレートとは、
その構成単位が実質的にエチレン−2,6−ナフタレート
単位から構成されているポリマーを指すが少量例えば10
モル%以下好ましくは5モル%以下の第三成分によつて
変性されたエチレン−2,6−ナフタレートポリマーも含
まれる。
ポリエチレン−2,6−ナフタレートは、一般にナフタレ
ン−2,6−ジカルボン酸又はその機能的誘導体例えばナ
フタレン−2,6−ジカルボン酸メチルとエチレングリコ
ールとを触媒の存在下で適当な反応条件の下に縮合させ
ることによつて製造される。この場合第三成分として例
えば、アジピン酸、セバシン酸、フタル酸、イソフタル
酸、テレフタル酸、ナフタレ−2,7−ジカルボン酸等の
ジカルボン酸又はその低級アルキルエステル、p−オキ
シ安息香酸の如きオキシカルボン酸又はその低級アルキ
ルエステルあるいはプロピレングリコール、トリメチレ
ングリコール、テトラメチレングリコール、ペンタメチ
レングリコール、ヘキサメチレングリコール、ジエチレ
ングリコール等の2価のアルコール、ポリエチレングリ
コール、ポリテトラメチレングリコール等のポリアルキ
レングリコール等を挙げることができる。又重合に際し
て重合調節剤、結晶化調整剤、可塑剤、艶消剤、安定剤
などを添加しても差しつかえない。又本発明で用いるポ
リエチレンナフタレートは重合度が低すぎると機械的特
性が低下するので、その極限粘度はフイルム状態で0.62
以上であることが好ましい。
本発明のフイルムは、白色化により隠蔽度を上げる必要
がある。該フイルムの隠蔽度は50μのフイルムで測定し
た時の光学密度(OD)が0.5以上、好ましくは0.6以上で
あるのが望ましい。光学密度が0.5未満では文字が見づ
らくなり、又コピーも不鮮明となるので好ましくない。
上記のような隠蔽度を上げるために無機粒子を含有させ
る。該無機粒子としては、白色化可能であれば何であっ
てもよいが、酸化チタン、硫酸バリウム等が好ましい。
なかでもできるだけ少量で白色化度の高い無機粒子とし
て酸化チタンが最適である。用いる無機粒子の粒径は平
均粒径0.01〜5.0μ、含有量としては5重量%以上30重
量%以下である。粒径が余りに小さすぎたり含有量が少
なすぎると白色度が低く使用不能となる。又余りに粒径
が大きすぎたり含有量が多すぎると、延伸時破断が頻発
し製造が不可能である。
一方本発明のフイルムは上記無機粒子を使用して、白色
化による隠蔽度を上げているが、該無機粒子のみでは、
黄味が強く黒板としては不適当である。それ故本発明の
フイルムにおいては上記無機粒子と共に螢光増白剤を添
加する必要がある。螢光増白剤は既知のものであればい
ずれでもよいが、特にポリエステル用に開発されたもの
が最適である。商品名としては例えばUvitex(チバガイ
ギー社製)Mikawhite(日本化薬−三菱化成社製)等を
挙げることができる。含有量としては、10ppm以上10,00
0ppm以下である。
又フイルムの巻き取り及び加工時の作業性を良くするた
めに上記以外に滑剤としての微粒子を含有させるのが好
ましい。該滑剤としては、カオリン、シリカ、炭カル等
既知の粒子が使用できるが、特に大粒子径で粒径の均一
な粒子としてシリカが最適である。用いる粒子の粒径と
しては平均粒径として0.5〜5μ、好ましくは1.0μ〜3.
0μである。粒子量としては、0.1重量%以上1.0重量%
以下である。
更に本発明のフイルムは、良好な平面性と機械的強度を
有するものであり、縦横共に破断時の強度が20kg/mm以
上好ましくは23kg/mm以上でなければならない。これ以
下のフイルムでは機械的強度に劣るばかりか、フイルム
の平面性にも劣り好ましくない。又、収縮率は150℃30
分で縦横共に1.0%以下が好ましい。
次に本発明のフイルムの製膜方法を具体的に述べるがこ
れに限定されるものではない。
酸化チタン、硫酸バリウム等白色化のための微細粒子
と、螢光増白剤及び滑剤を含有させたポリエチレン−2,
6−ナフタレート重合体原料を乾燥し、280〜320℃で溶
融押出し、冷却固化して実質的に無配向の未延伸シート
を得る。該未延伸シートをまず縦方向に130℃〜170℃の
温度で3.0倍以上4.0倍以下で縦延伸し、かくして得られ
た縦−軸延伸フイルムを横方向に130℃〜180℃の温度で
3.5倍以上4.5倍以下延伸し180℃〜260℃で熱固定する。
ここで該フイルムの厚みは75μ以上300μ以下好ましく
は100μ以上200μ以下である。これまで主として電子黒
板用途について述べてきたが表面粗度を調整して白色磁
気カードにも応用できることは言うまでもない。
〔実施例〕
以下本発明を実施例により具体的に説明するが、本発明
は、その要旨を越えない限り、これらの実施例に限定さ
れるものではない。なお、実施例中におけるポリエステ
ルフイルムの物性の評価法は下記の方法による。
(1) 破断強度 JISC2318に従い測定した。
(2) 平面性 巾1m長さ2mのフイルムを極めて平面性の良い床上に置い
た時、フイルムが床と均一に接触する時平面性が良好、
極めてゆがみの有る時を不良、その中間を普通とした。
(3) 光学密度 分光光度計(マクペスTD904)においてビジュアルフイ
ルターを用い光学密度を測定した。
実施例1及び比較例1 酸化チタン15重量%、シリカ(サイロイド72)0.5重量
%、螢光増白剤(MikawhiteAT)80ppm含有したポリエチ
レン−2,6−ナフタレート(極限粘度0.65)重合体原料
を乾燥後295℃で溶融押出し、未延伸フイルムを得た。
該フイルムを140℃で3.5倍縦方向に延伸し更に135℃で
3.7倍横方向に延伸したのち230℃で6秒間熱固定し125
μのフイルムを得た。製膜時全く破談はなかつた。この
時の光学密度は50μ換算で0.7であつた。
該フイルムの評価結果を表1に示す。
一方現行のポリエチレンテレフタレートから得られたフ
イルムの評価結果を同様に記載した。
〔発明の効果〕 本発明の白色フイルムは平面性及び機械的強度に優れ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // B29K 67:00 B29L 7:00 4F

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】白色隠蔽力の高い無機粒子を5重量%以上
    30重量%以下、螢光増白剤を10ppm以上10,000ppm以下含
    有し、フイルム縦横の破断強度が共に20kg/mm2以上であ
    り、かつフイルムの粘度が0.62以上であることを特徴と
    する平面性および機械的強度にすぐれたポリエチレン−
    2,6−ナフタレート白色フイルム。
JP60274754A 1985-12-06 1985-12-06 ポリエチレン−2,6−ナフタレ−ト白色フイルム Expired - Fee Related JPH0694512B2 (ja)

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