JPH0693924B2 - ホース洗浄装置 - Google Patents

ホース洗浄装置

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JPH0693924B2
JPH0693924B2 JP7846789A JP7846789A JPH0693924B2 JP H0693924 B2 JPH0693924 B2 JP H0693924B2 JP 7846789 A JP7846789 A JP 7846789A JP 7846789 A JP7846789 A JP 7846789A JP H0693924 B2 JPH0693924 B2 JP H0693924B2
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保夫 横山
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は帯状体よりなり両端にコネクタ金具を備えた消
防用等のホースを洗浄するホース洗浄装置に関するもの
である。
〔従来の技術〕
消火活動に使用した消防用のホースは、従来これを手作
業で洗浄していたが、巻回されたホースや山積みされた
ホースを手繰りながらその表面をブラシなどで洗浄する
作業は、きわめて面倒で多大の労力と長時間を要する作
業であった。
そこで例えば特公昭54−5632号公報に開示されているよ
うな電動式のホース洗浄装置が提案されている。このホ
ース洗浄装置は、汚染されたホースの巻体を回転自在に
支承する複数個の支持ローラと、支持ローラ上のホース
巻体からホースを引き出して装置外へ送り出すように互
いに反対方向に回転する上下一対の送りローラと、これ
ら支持ローラと送りローラとの間に配設され支持ローラ
と逆方向に回転する上下一対のブラシと、このブラシの
上方に支架されたノズル管とを備えており、送りローラ
で送り出されたホースは、上下のブラシ間を通過すると
きに、ホースの走行方向と逆方向へ毛先が周回するよう
に回転するブラシと、ノズル管のノズルから噴出する水
とで洗浄され、装置外へ送り出される。
また、消防ホースは両端にコネクタ金具が装着されてお
り、ホースの帯状部を挟持して搬送,洗浄する場合のよ
うに上下のローラやブラシが対接したままであるとコネ
クタ金具が通過できないので、実開昭56−36359号公報
に開示されているホース洗浄装置には、その対策が構じ
られている。すなわち、このホース洗浄装置は、筐体の
上端開口部に並設されて原動側から回転駆動される下部
ローラと下部ブラシとを備えており、筐体の開口端縁部
に枢支された開閉自在な上蓋の下端開口部には、上蓋の
閉鎖時に前記下部ローラ,下部ブラシにそれぞれ対接す
る上部ローラと下部ブラシとが回転自在に並設されてい
る。そして、ホースの洗浄開始に際しては、上蓋を開い
てホース先端のコネクタ金具を筐体出口から出るように
ホースを下部ローラと下部ブラシとの上に延ばして載せ
たのち、上蓋を閉じることにより上下のローラ間と上下
のブラシ間とにホースを挟持させて洗浄を開始するよう
に構成されている。
また、上記各装置における原動モータから上下のローラ
と上下のブラシとへの動力伝導系路としては、モータ軸
と駆動連結された下部ブラシを下部ローラと駆動連結す
る1系列の系路が構成されており、この系路内のプーリ
径やギヤの歯数を設定することにより、上下のローラや
上下のブラシなどの回転速度が決められている。
さらに、このような動力伝導系路で駆動されるホース洗
浄装置には、作業終了時に前記コネクタ金具を支障なく
通過させたり、このときモータを停止させたりする装置
が設けられている。すなわち、前記特公昭54−5632号公
報に開示されている装置においては、上下のブラシと筐
体出口との間に揺動杆が設けられていてこれがリンク機
構を介して上部ローラに連結されており、ホース終端の
コネクタ金具がこの揺動杆に当接してこれを揺動させる
と、リンク機構を介して上部ローラが下部ローラから離
間し、コネクタ金具を通過させるので、モータを停止さ
せて作業を終了するように構成されている。また、前記
実開昭56−36359号公報に開示されている装置において
は、筐体の入口には、揺動自在なストッパが、モータに
電気接続されたマイクロスイッチの接点に下端を対向さ
せて垂下されており、ホース終端のコネクタ金具がスト
ッパに当接してこれを揺動させると、その下端がマイク
ロスイッチの接点を押してモータを停止させるので、洗
浄作業が完了するように構成されている。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、このような従来のホース洗浄装置におい
ては、まず、前記のように動力伝導系路が1系列である
ために、ホースの汚染度にしたがってホースの送り速度
を調節することができず、ひどく汚染したホースの場合
には、洗浄作業を2回繰返すことになって作業性が悪い
という問題がある。
また、前述したようにストッパでマイクロスイッチの接
点を押してモータを停止させるものにおいては、ストッ
パとマイクロスイッチとのストロークを充分にとること
ができず、マイクロスイッチの作動後にローラの惰性回
転によりホースが走行を続け、コネクタ金具がマイクロ
スイッチを損傷させるおそれがあるという問題があっ
た。
本発明はこのような課題を解決するためになされたもの
であって、ホースの汚染状態に対応した洗浄作業を行う
ことを可能にしたホース洗浄装置を提供することを第1
の目的とし、また、ホース終端のコネクタ金具でマイク
ロスイッチを損傷させることなくモータを停止させるこ
とを可能にしたホース洗浄装置を提供することを第2の
目的としている。
〔課題を解決するための手段〕
このような課題を解決するために本発明では、下部ロー
ラの端軸上に一方向クラッチを介し回転体を空転自在に
支持させて原動側と駆動連結し、前記端軸と平行してダ
クトの側板に植設したアイドラ軸上に原動側から回転駆
動される太陽ギアを空転自在に支持させるとともに、ア
イドラ軸に空転自在に支持させたアームの遊端部に、太
陽ギアと噛合いかつアームの回動により前記下部ローラ
の端軸上に固定された変速ギアを噛合,非噛合となる遊
星ギアを設けた。
また、筐体入口に設けられたホース案内用ガイドローラ
の上方に、これと平行するストップローラを、上蓋側の
揺動自在なアームで回動自在に支持させて軸架し、この
ストップローラの上方に、前記アームと一体のレバー遊
端部に接点を対向させて前記上蓋側に固定されたマイク
ロスイッチを設けてストップローラの自重で揺動する前
記レバーにより接点を押されて装置の運転を可能にし、
上下のローラ間を通過するホースのコネクタ金具で揺動
する前記レバーにより接点の押圧を解放されて装置の運
転を停止させるように構成した。
〔作 用〕
遊星ギアと変速ギアとを非噛合にした状態で、モータが
回転してこの回転体とアイドラ軸上の太陽ギアとに伝達
されると、遊星ギアが空転し、また、回転体の回転が一
方向クラッチを介して下部ローラに伝達されるので、下
部ローラが回転する。
この状態から、ホースの汚染度が変った場合には、アー
ムを回動操作して遊星ギアを変速ギアと噛合わせたの
ち、モータを回転させると、モータから太陽ギアに伝達
された回転は、遊星ギアを介して変速ギアに伝達される
が、このとき、モータ側から伝達される回転体の回転速
度よりも、変速ギアの回転速度の方が速いことにより、
下部ローラはこの速い速度で回転し、回転体は空転す
る。
また、洗浄作業中、ストップレバーの自重で揺動してい
るレバーがマイクロスイッチの接点を押していてモータ
が回転しており、ホースはストップローラとガイドロー
ラとの間のすき間を通って搬送されながら洗浄される。
ホース終端のコネクタ金具がガイドローラの上方に達す
ると、これがストップローラを押し上げてレバーを、ロ
ーラの自重による回動方向とは反対方向に揺動させるの
で、その遊端部がマイクロスイッチの接点から離間し、
モータが停止して洗浄作業が終了する。このとき、レバ
ーは接点から離間する方向に回動するのであるから、マ
イクロスイッチを損傷させることがない。
〔実施例〕
第1図ないし第6図は本発明に係るホース洗浄装置の実
施例を示し、第1図はその正面図、第2図は同じく側面
図、第3図は同じく上蓋と上部のローラ等を除いて示す
平面図、第4図はブラシおよびローラの動力伝導系路と
自動停止装置との概要構成図、第5図は変速装置要部の
展開断面図、第6図は自動停止装置の断面図である。
図において、ホース洗浄装置1の本体2は、直方形筐状
に形成された筐体3と、その上部開口端に蝶番4で開閉
自在に枢支された上蓋5とを備えており、筐体3の下端
には、これを移動するときに転動する4個のキャスタ6
が装着されている。7は上蓋5を開閉するときに把持す
る把手である。
8は直方形箱状に形成されて1隅を筐体3の下端部に蝶
番で回動自在に枢支されたホース収納箱であって、使用
時には第1図に実線で示すように倒伏させて本体2外へ
引出し、非使用時には鎖線で示すように起立させて本体
2内へ収納するように構成されている。9は使用時に床
へ着地させてホース収納箱8に水平姿勢を保持させる脚
である。ホース収納箱8の内部には、複数個のホース受
けローラ10が、開口側が上向くほヾ半円状をなして配設
されており、これから洗浄するホースが巻かれたホース
巻体11をこのホース受けローラ10上に立てて載置するよ
うに構成されている。
筐体3の上端部には、固定アーム13に支持されホース巻
体11から巻戻されるホース12を筐体3内へ案内するガイ
ドローラ14が、ホース送入口15に近接して回動自在に設
けられており、また筐体3の他方の開口端部には、筐体
3から排出されるホース12が支承して垂直姿勢に変向さ
せる台16が、蝶番17とリンク18とに支持されて折畳み自
在に設けられている。筐体3の内部には、後述するホー
ス洗浄用のブラシとローラとを駆動するモータ19が収納
されている。
そこで、洗浄用のブラシとローラおよびその回転駆動装
置について説明する。筐体3の上端開口部にはダクト52
が収納されており、このダクト52の前後の側板には、回
転軸と多数の植毛とからなる回転ローラ式の下部ブラシ
20と、下部ローラ21とが、ガイドローラ14と台16との間
に位置して軸支されている。また、上蓋5に収納された
図示しない内側板には、下部ブラシ20と同じ上部ブラシ
22と、下部ローラ21と同じ上部ローラ23とが、下部ブラ
シ20と下部ローラ21とにそれぞれ対応して回転自在に軸
支されている。そして、上蓋5を閉めることにより上部
ブラシ22が下部ブラシ20に毛を交わらせて対接するとと
もに、内側板の図示しない長孔に案内された上部ローラ
23は、圧縮コイルばね24の弾発力により下部ローラ21に
圧接されるように構成されている。25は下部ブラシ20と
下部ローラ21との間に回転自在に軸支されてホース12の
走行を案内するガイドローラである。前記モータ19のモ
ータ軸突出部と、下部ブラシ20の端軸と、ダクト52の側
板に軸受3aを介して軸支された下部ローラ21の端軸21a
側とには、スプロケット26,27と、後程詳述する回転体
としてのスプロケット28とがそれぞれ軸着されており、
また、下部ブラシ20の左右両側と下部ローラ21の筐体出
口寄り、そしてモータ19と下部ブラシ20との間には、ア
イドラスプロケット29が、それぞれダクト52の側板にス
タッドを介して回転自在に枢着されている。さらに、ダ
クト52の側板にねじ止めされたハブ30に嵌合固定され下
部ローラ21の端軸21aと平行して植設されたアイドラ軸3
1上には、回転体としてのスプロケット32が、軸受を介
して回転自在に支持されている。そしてこれらのスプロ
ケット26,27,28,29,32には、チェーン33が張架されてい
る。34は板ばねとその先端に固着されたスライダとから
なりダクト52側に支持されてチェーン33に添接されたテ
ンショナであって、チェーン33に張力を付与するように
構成されている。そして、上部ブラシ22の端軸には、ス
プロケット35が軸着されており、このスプロケット35は
上蓋5を閉めたときに、テンショナ34で緊張されたチェ
ーン33の張力とこのテンショナ34のばね力に抗しチェー
ン33と完全に噛合って回転駆動されるように構成されて
いる。なお、上蓋5を開いたときには、図示しないマイ
クロスイッチによりモータ19が停止するとともに、この
上蓋5は図示しないステーダンパにより開口角度が設定
されており、スプロケット35とチェーン33との噛合が完
全に外れないように構成されている。
前記下部ローラ21の端軸21aには、変速ギア36が、これ
にねじ止めされたストッパプレーナ37とともにキー固定
されており、そして、下部ローラ21の端軸21aと前記ス
プロケット28との間には、回転を一方向へのみ伝達する
周知の一方向クラッチ38が、内輪38aと外輪38bとを、端
軸21aとスプロケット28とにそれぞれ固定されて介装さ
れている。また、前記アイドラ軸31に遊装されたスプロ
ケット32には、太陽ギア39が一体的に嵌合固定されてお
り、さらにアイドラ軸31には、アーム40が軸受41を介し
て揺動自在に枢支されている。42はストッパプレート43
とともにブッシュ44を介してピン45でアーム40の遊端部
に回転自在に枢着された遊星ギアであって、太陽ギア39
と噛合っており、また、アーム40を揺動させることによ
り、遊星ギア42が変速ギア36を噛合,非噛合となるよう
に構成されている。第4図に符号46で示すものはダクト
52の側板に揺動自在に枢着された操作レバーであって、
前記レバー40との間をロッド47で連結されており、この
操作レバー46を第4図に実線と鎖線とで示すように揺動
操作することにより、レバー40が揺動して、遊星ギア42
が変速ギア36と噛合,非噛合となるように構成されてい
る。こうすることにより、遊星ギア43と変速ギア36とを
非噛合にした状態で、モータ19が回転してスプロケット
28とアイドラ軸31上の太陽ギア39とに伝達されると、遊
星ギア42が空転し、また、スプロケット28の回転が一方
向クラッチ38を介して下部ローラ21に伝達されるように
構成されている。また、アーム40を回動操作して遊星ギ
ア42を変速ギア36と噛合わせたのち、モータ19を回転さ
せると、モータ19から太陽ギア39に伝達された回転は、
遊星ギア42を介して変速ギア36に伝達されるように構成
されている。このとき、モータ19側から伝達されるスプ
ロケット28の回転速度よりも、変速ギア36の回転速度の
方が速いことにより、下部ローラ21はこの速い速度で回
転し、スプロケット28は空転する。48は操作レバー46と
ダクト52の側板との間に張架された圧縮コイルばねであ
って、操作レバー46はダクト52の側板に固定された案内
板49に形成された長孔に挿入されており、回動端限にお
いて長孔上端部49aに押付けるようにして係止するよう
に構成されている。
下部ブラシ20の上端両側には、給水口50と多数のノズル
孔を有する一対のコの字状部分が連結された形状のノズ
ル管51が支架されており、洗浄用の水を上下からホース
12に吹きつけるように構成されている。52aは排水口で
あり、53はモータ19を回転停止させる押ボタンスイッチ
である。
さらに、ガイドローラ14の上方には、洗浄作業の終了時
にモータ19の回転を自動停止させる自動停止装置60が設
けられている。すなわち、ガイドローラ14の上方には、
L字状に形成された一対のアーム61が、上蓋5の側板に
ピン62で回動自在に枢着されており、これらアーム61の
遊端部には、ストップローラ63が回動自在に軸支されて
いる。64は接点をアーム61の遊端部に対向させて上蓋5
側に固定されたマイクロスイッチであって、モータ19に
電気接続されており、常時はストップローラ63の自重で
アーム61が図の時計方向へ回動してその遊端部で接点を
押されており、モータ19を回転可能な状態にするように
構成されている。また、ストップローラ63とガイドロー
ラ14との間をホース終端のコネクタ金具が通過すると、
アーム61が図の反時計方向に回動してその遊端部がマイ
クロスイッチ64の接点から離間し、モータ19が停止する
ように構成されている。65はアーム61の遊端側に設けら
れ、上蓋5の内側板右板に当接することによりアーム61
の反時計方向への回動限を規制するストッパである。
以上のように構成されたホース洗浄装置の動作を説明す
る。まず、ホースの汚れ度がひどくてその送り速度を遅
くしたい場合には、操作レバー46を揺動操作してアーム
40を第5図に示すように回動させ、遊星ギア42と変速ギ
ア36との噛合を解いておく。洗浄作業を行う場合には、
ホース収納箱8を第1図に鎖線で示す格納状態から、実
線で示す位置へ回動させて脚9を着地させたのち、ホー
ス巻体11を立てた状態でホース受けローラ10上に載置す
る。そして、上蓋5を開いたのち、ホース12始端のコネ
クタ金具を持ってこのホース12の巻尻をストップローラ
63とガイドローラ14との間に通し、ガイドローラ14と、
下部ブラシ20,ガイドローラ25,下部ローラ21を経て台16
に導き、先端のコネクタ金具を台16から垂下させる。そ
して、上蓋5を閉めると、ホース12を介し上部ブラシ22
と下部ブラシ20とが毛を交わらせて対接するとともに、
上部ローラ23は圧縮コイルばね24により下部ローラ21に
圧接される。また、スプロケット35はアイドラスプロケ
ット29間のチェーン33に圧接されて完全に噛合う。
こうして準備したのち、押ボタンスイッチ53を押してモ
ータ19を始動すると、モータ19の回転は、スプロケット
28とアイドラ軸31上の太陽ギア39とに伝達されるので、
遊星ギア42を空転させながら、スプロケット28の回転が
一方向クラッチ38を介して下部ローラ21に比較的低速度
で伝達されるとともに、チェーン33によって下部ブラシ
20も回転する。これにより、下部ブラシ20と対接する上
部ブラシ22も回転し、また下部ローラ21に圧縮コイルば
ね24で圧接された上部ローラ23も回転する。したがって
上下のローラ23,21の回転によりホース12が引出され、
ホース巻体11がホース受けローラ10上を摺動しながら回
動する。引出されたホース12は回転する上下のブラシ2
2,20と、ノズル管51から噴出する水とで洗浄され、台16
を経て排出される。ホース12の搬送中は、自動停止装置
60のアーム61がストップローラ63の自重で回動していて
その遊端部でマイクロスイッチ64の接点を押しているの
で、モータ19を回転可能な状態にしている。このとき、
アーム61はストッパ65によって回動限を規制されている
ので、マイクロスイッチ64の接点を押し過ぎることがな
い。ストップローラ63とガイドローラ14との間をホース
終端のコネクタ金具が通過すると、アーム61が図の反時
計方向へ回動してその遊端部がマイクロスイッチ64の接
点から離間し、モータ19が停止する。この場合アーム63
が急激に回動しても、その遊端部がマイクロスイッチ64
の接点から離間する方向であるから、マイクロスイッチ
64が損傷することがない。モータ19が停止すると、上蓋
5を開いてホース12の残部を機外へ抜くことにより洗浄
作業が終了する。洗浄作業終了後は、上蓋5を閉じたの
ち、ホース収納箱8を回動させて第1図に鎖線で示すよ
うに本体2内へ収納し、また台16を折り畳む。そしてキ
ャスタ6を転動させてホース洗浄装置1を倉庫の隅など
へ移動させる。
次に、ホースの汚れ度がひどくなくてこれを高速で搬送
したい場合には、回動レバー46を揺動操作してアーム40
を回動させ、遊星ギア43を変速ギア36と噛合わせたの
ち、モータ19を回転させると、モータ19から太陽ギア39
に伝達された回転は、遊星ギア43を介して変速ギア36に
伝達される。このとき、モータ19側から伝達されるスプ
ロケット28の回転速度よりも、変速ギア36の回転速度の
方が速いことにより、下部ローラ21はこの速い速度で回
転し、スプロケット28は空転する。すなわち、ホース12
を高速度で搬送しながら洗浄することができる。
〔発明の効果〕
以上の説明により明らかなように本発明によればホース
洗浄装置において、下部ローラの端軸上に一方向クラッ
チを介し回転体を空転自在に支持させて原動側と駆動連
結し、前記端軸と平行してダクトの側板に植設したアイ
ドラ軸上に原動側から回転駆動される太陽ギアを空転自
在に支持させるとともに、アイドラ軸に空転自在に支持
させたアームの遊端部に、太陽ギアと噛合いかつ下部ロ
ーラの端軸上に固定された変速ギアと噛合,非噛合とな
る遊星ギアを設けたことにより、ホースの汚染状態に対
応してホースの送り速度を変速できるので、汚染度が甚
だしいときにも洗浄を2回繰返したりする必要がなく、
作業性が向上する。
また、筐体入口に設けられたホース案内用ガイドローラ
の上方に、これと平行するストップローラを、上蓋側の
揺動自在なアームで回動自在に支持させて軸架し、この
ストップローラの上方に、前記アームと一体のレバー遊
端部に接点を対向させたマイクロスイッチを設けてスト
ップローラの自重で揺動する前記レバーにより接点を押
されて装置の運転を可能にし、上下のローラ間を通過す
るホースのコネクタ金具で揺動する前記レバーにより接
点の押圧を解放されて装置の運転を停止させるように構
成したことにより、ガイドローラ上をホースのコネクタ
金具が通過してアームが急激に回動しても、その遊端部
がマイクロスイッチの接点から離間する方向であるか
ら、マイクロスイッチが損傷することがなく、耐用性が
向上する。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第6図は本発明に係るホース洗浄装置の実
施例を示し、第1図はその正面図、第2図は同じく側面
図、第3図は同じく上蓋と上部のローラ等を除いて示す
平面図、第4図はブラシおよびローラの動力伝達径路と
自動停止装置との概要構成図、第5図は変速装置要部の
展開断面図、第6図は自動停止装置の断面図である。 1……ホース洗浄装置、3……筐体、5……上蓋、12…
…ホース、14……ガイドローラ、19……モータ、20……
下部ブラシ、21……下部ローラ、22……上部ブラシ、23
……上部ローラ、28,29,32……スプロケット、31……ア
イドラ軸、33……チェーン、36……変速ギア、38……一
方向クラッチ、39……太陽ギア、40……アーム、42……
遊星ギア、52……ダクト、60……自動停止装置、61……
アーム、62……ピン、63……ストップローラ、64……マ
イクロスイッチ。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】筐体の上端開口部に収納されて上方へ開口
    するダクトの側板に軸支された下部ローラと、前記筐体
    の開口端縁部に開閉自在に枢支された上蓋内の内側板に
    軸支され上蓋の閉塞時に前記下部ローラに圧接される上
    部ローラとを備え、これら両ローラでホースを挟持して
    搬送しながらこのホースを回転ブラシで洗浄するホース
    洗浄装置において、前記ダクトの側板から突出する前記
    下部ローラの端軸上に一方向クラッチを介して空転自在
    に支持され原動側と駆動連結された回転体と、前記下部
    ローラの端軸と平行して前記ダクトの側板に植設された
    アイドラ軸と、このアイドラ軸上に空転自在に支持され
    原動側から回転駆動される太陽ギアと、前記アイドラ軸
    に空転自在に支持されたギアアームの遊端部に枢着され
    て前記太陽ギアと噛合い前記ギアアームの回動により前
    記下部ローラの端軸上に固定された変速ギアと噛合,非
    噛合となる遊星ギアとを設けたことを特徴とするホース
    洗浄装置。
  2. 【請求項2】送りローラでホース巻体から巻戻されるホ
    ースを、筐体と開閉自在な上蓋との境界部に設けた入口
    近傍のガイドロールで変向させて本体内に導き洗浄を行
    うホース洗浄装置において、前記上蓋側の揺動自在なア
    ームで回動自在に支持され前記ガイドローラの上方にこ
    れと平行して軸架されたストップローラと、このストッ
    プローラの上方に位置し前記アームと一体のレバー遊端
    部に接点を対向させて前記上蓋側に固定されたマイクロ
    スイッチであって前記ストップローラの自重で揺動する
    前記レバーにより接点を押されて装置の運転を可能にし
    前記両ローラ間を通過するホースのコネクタ金具で揺動
    する前記レバーにより接点の押圧を解放されて装置の運
    転を停止させるマイクロスイッチとを設けたことを特徴
    とするホース洗浄装置。
JP7846789A 1989-03-31 1989-03-31 ホース洗浄装置 Expired - Lifetime JPH0693924B2 (ja)

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