JP2916821B2 - ホース洗浄装置 - Google Patents

ホース洗浄装置

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JP2916821B2
JP2916821B2 JP3088972A JP8897291A JP2916821B2 JP 2916821 B2 JP2916821 B2 JP 2916821B2 JP 3088972 A JP3088972 A JP 3088972A JP 8897291 A JP8897291 A JP 8897291A JP 2916821 B2 JP2916821 B2 JP 2916821B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、消防用ホースなどのホ
ースを筐体内で走行させながら洗浄するホース洗浄装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から消防用ホースの洗浄装置として
は種々提案されており、その一例として本出願人により
既に提案されたブラシタイプのホース洗浄装置(実願昭
63−152817号)がある。このホース洗浄装置
は、直方形状に形成され下面にキャスタを備えた筐体の
上部開口端に、任意角ステーダンパにより開口角度が決
められた上蓋を蝶番を介して開閉自在に設け、筐体内部
に上方に開放するダクトを収納配置し、このダクトにモ
ータにより駆動される下部ローラと下部ブラシを配設す
る一方、上蓋には下方に開放したケースを配設し、この
ケースに下部ローラに圧接される上部ローラと下部ブラ
シに毛を交わらせて対接する上部ブラシを配設して構成
したものである。また、下部ブラシや下部ローラの軸に
装着したスプロケット、アイドラスプロケット群および
モータ軸のスプロケットにチェーンを張架し、テンショ
ナで所定の張力を与えている。そして、上蓋を閉じた
際、上蓋ケースに軸支された上部ブラシのスプロケット
が、一対のアイドラスプロケット間のチェーンに、テン
ショナのばね力に抗して完全に噛み合うように構成した
ものである。
【0003】このような従来のホース洗浄装置におい
て、ホースの洗浄に際しては先ず上蓋を任意角開いた
後、ホースを下部ローラおよび下部ブラシ上にホース送
入口側から巻き終わり端側を導き、巻き終わり端側口金
を排出口より垂下させる。この状態において、上蓋を筐
体に閉めてモータを駆動すると、上下一対のローラで送
られるホースはノズルから噴射する洗浄水が掛けられな
がら上下一対のブラシで洗浄される。そして、巻き始め
側の口金で回動アームが回動されると、リミットスイッ
チが開き、モータを停止させる。このモータ停止後は上
蓋を開いてホースを本体外に引き出すことで洗浄作業を
終了する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
たような従来のホース洗浄装置にあっては、経糸と緯糸
を円型織機により円筒状に織り上げたジャケットとこの
ジャケット内にゴム加流された内張りゴムからなる消防
用ホースの洗浄をナイロンの毛からなる一対のブラシを
ホース送り方向とは逆の回転でジャケットに擦り付けて
ジャケットの織目内に入り込んだ土などの汚れを落とす
ようにしているため、長期使用するとブラシの弾性力が
低下し、ジャケットの織目に対するブラシ先端の抗力が
低下し洗浄力が悪くなると云う問題があった。また、ブ
ラシ(毛)の線径を大きくしたり弾力性を高めると、上
部ローラを下部ローラに圧接するための圧縮コイルばね
のばね力を大きくしてローラのスリップ回転を防止しな
ければならないし、モータにも過負荷が生じて焼き付く
などの問題があった。さらに、従来装置にあっては水道
から配水される洗浄水を水道の蛇口を捻ることで噴射ノ
ズルから噴射させていたが、配水が停止した状態でホー
スを移送してしまうことがあった。このため、再度ホー
スをホース洗浄装置に入れて未洗浄ホース部分の洗浄を
行う必要があり、洗浄作業が二度手間になるという問題
もあった。
【0005】したがって、本発明は上記したような従来
の問題点に鑑みてなされたもので、その目的とするとこ
ろは、回転ブラシを設けることなくホースを確実に洗浄
することができ、また洗浄水の配水が停止されているに
も拘らずホースを送ってしまうことがないようにしたホ
ース洗浄装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するため、筐体の上端開口部にホースの進入方向と直交
して支持され原動側から回転駆動される下部送りローラ
と、開閉自在な上蓋の下端開口部に前記下部送りローラ
に対応して支持さればね部材で下部送りローラ側に付勢
された上部送りローラとを備え、これら上下の送りロー
ラでホースを移送しながら洗浄するホース洗浄装置にお
いて、洗浄水タンクと、この洗液水タンクに配管接続さ
れ前記上下の送りローラのホース移送方向経路内に支持
された高圧洗浄水噴射ノズルと、前記洗浄水タンク内の
洗浄水を前記噴射ノズルに導く高圧水発生ポンプと、前
記洗浄水タンク内に配設され洗浄水の水位を検出する水
位検出手段とを設け、前記洗浄水タンク内の水位が所定
の水位以下になると前記水位検出手段からの信号によっ
て前記下部送りローラの駆動源および高圧水発生ポンプ
の駆動源を停止させるように構成したことを特徴とす
る。
【0007】
【作用】ホースを洗浄する場合には、上蓋を開いた状態
でホース巻体から巻き戻したホースを下部ローラに載置
し後、上蓋を閉めてモータとポンプとを起動すると、ホ
ースは上下の送りローラによって移送されるが、このと
き噴射ノズルによって噴射される高圧の洗浄水により洗
浄される。水位検出手段は洗浄水タンク内の洗浄水の水
位を検出し、一定の水位以下に下がるとその検出信号に
よって洗浄水が少なくなったことを知らせる。これによ
り下部送りローラの駆動源と高圧水発生ポンプの駆動源
は停止する。
【0008】
【実施例】以下、本発明を図面に示す実施例に基づいて
詳細に説明する。図1は本発明に係るホース洗浄装置の
一実施例を示す断面図、図2は同装置の正面図、図3は
同装置の右側面図、図4は同装置の左側面図、図5は図
1のV−V線断面図、図6は図5のVI−VI線断面
図、図7はホース洗浄装置の入口側の内部を示す正面
図、図8(a)、(b)、(C)はシャワーブロックの
背面図、長手方向中央の断面図および底面図である。
【0009】図1〜図4において、ホース洗浄装置1の
本体2は、直方形筐状に形成された筐体3と、その上部
背面側開口端縁に蝶番4で上下方向に開閉自在に枢支さ
れて図示しない任意角ステーダンパにより開口角度が決
められている上蓋5とを備えており、筐体3の下端には
これを移動するときに転動する4つのキャスタ6が取付
けられている。前記上蓋5は不図示のラッチ機構により
閉蓋位置にロックされ、このラッチ機構のロックは把手
7によって解除される。
【0010】8は直方形箱状に形成されて1隅を筐体3
の右側面下端部に蝶番(図示せず)で開閉自在に枢支さ
れたホース収納箱であって、使用時には図1、図2に示
すように倒伏させて本体2外へ引き出し、非使用時には
図3に示すように起立させて本体2内へ収納するように
構成されている。9は使用時に床に着地されてホース収
納箱8を水平姿勢に保持する脚である。ホース収納箱8
の内部には複数個のホース受けローラ10が、開口側が
上向く略半円状をなして配設されており、洗浄しようと
するホース12が巻かれたホース巻体11をこのホース
受けローラ10上に立てて載置するように構成されてい
る。
【0011】筐体3の右側面上端部には固定アーム13
に支持されホース巻体11から巻き戻されたホース12
を筐体3内へ案内するガイドローラ14が、ホース送入
口15に近接して回動自在に設けられている。一方、本
体2の左側面上端部には、排出口16が形成されると共
に、筐体3から排出されるホース12を支承して鉛直下
方に方向転換させるガイド板18が支持板17に揺動調
整自在に支持されて設けられている。
【0012】図1において、筐体3の上端開口部の正面
視手前側には、筐体3と同じように上方へ開口するダク
ト19が設けられており、このダクト19の前後の側板
間には、ホース12を支承してその走行を案内するガイ
ドローラ20と、後述する上部絞りローラ29との間で
ホース12を絞る下部絞りローラ21と、後述する上部
送りローラ30との間でホース12を送り出す下部送り
ローラ22とがダクト19の中央から排出口16側へ向
かってこの順序に配設されており、このうち下部送りロ
ーラ22の軸端22a(図5参照)はダクト19の背面
側側板19aと筐体3の背面側側板3aとの間に形成さ
れた空間S内に突出している。ダクト19の底面外側に
は、このダクト19の側板19A(図1)に固定された
モータ23が配設されており、そのモータ軸24に軸着
されたスプロケット25と、下部送りローラ22の突出
軸端22aに軸着されたスプロケット26との間には、
モータ23の回転を下部送りローラ22に伝達するチェ
ーン27が張架されている。
【0013】一方、上蓋5の正面視手前側には、上蓋5
と同じように下方へ開口するケース28が配設されてお
り、このケース28内には、上部絞りローラ29と上部
送りローラ30とが、下部絞りローラ21と前記下部送
りローラ22にそれぞれ対応して前後の側板間に回転自
在に且つ上下動自在に横架されている。そして、これら
上部のローラ29、30は圧縮コイルばね31、32に
より下部のローラ21、22側に付勢されて圧接されて
おり、ホース12を絞って送り出すように構成されてい
る。
【0014】前記上部送りローラ30は、図5、図6に
示す軸受構造を介してケース28に支承されている。す
なわち、ケース28の正面視において前後に位置する側
板には、下端が開口する案内孔33が形成されており、
この案内孔33にはホルダ34の溝34aが上下方向に
摺動自在に嵌合されている。ホルダ34は、軸受35を
介して上部送りローラ30の端軸30aを支承してお
り、またスナップリング36とガイドプレート37とで
軸方向の移動を規制防止している。なお、ゴムブッシュ
38は、洗浄水が軸受35側に侵入するのを防ぐシール
部材である。また、前記圧縮コイルばね32は、ホルダ
34と、ケース28にねじ39で止められたばね受け4
0に固定されたガイド41に支持されている。42はホ
ルダ34が案内孔33から抜け落ちるのを防止する抜け
止め板であって、ケース28にねじ止めされている。上
部絞りローラ29も送りローラ30と同様にケース28
に取り付けられている。この結果、上蓋5を閉じると、
上部絞りローラ29と上部送りローラ30が下部絞りロ
ーラ21と下部送りローラ22に圧縮コイルばね31、
32のばね力でそれぞれ圧接されるように構成されてい
る。
【0015】図1において、さらにホース12の移送経
路内である筐体3内の入口側には、噴射ノズル43a、
43b、43c、43dが走行するホース12を挟む上
下、左右位置に対設されており、また上蓋5のホース送
入口15側外面には、シャワ−ブロック45が、走行す
るホース12の上方に位置して配設されている。このシ
ャワーブロック45は、図8に示すように水平方向に長
い矩形状のブロックからなり、その長手方向一端面に形
成された有底孔45aと、底面に形成され前記有底孔4
5aと連通する複数個のノズル孔45bと、表裏面に貫
通形成された複数個のねじ孔45cと、前面中央に形成
され前記有底孔45aおよびねじ孔45cに連通するね
じ孔45dおよび底面中央部に形成され前記有底孔45
aに連通するねじ孔45eとを備えている。前記ねじ孔
45cは、シャワーブロック45を上蓋5にねじ止め固
定するためのものである。ねじ孔45dは調圧弁47
(図1)および高圧水発生ポンプ48を介して洗浄水タ
ンク50に配管接続されている。有底孔45aは、電磁
ポンプ52を介して洗浄液タンク51に配管接続されて
いる。高圧水発生ポンプ48はモータ49によって駆動
される。したがって、モータ49および電磁ポンプ52
を駆動すると、洗浄水タンク50内に貯留された洗浄水
55と、洗浄液タンク51内の洗浄液57は、前記シャ
ワーブロック45に送られ、ノズル孔45bより高圧で
噴射される。前記洗浄水タンク50の内部には洗浄水5
5の水位を検出する水位検出手段としてのレベルスイッ
チ56が配設されている。なお、調圧弁47から排水さ
れる余水は、配管58を通って洗浄水タンク50に戻し
てもよい。
【0016】前記噴射ノズル43a〜43dは、三方向
切替弁60を備えた配管により前記シャワーブロック4
5と同様に、調圧弁47および高圧水発生ポンプ48を
介して洗浄水タンク50に接続されている。このように
することにより、モータ49を起動すると、洗浄水タン
ク50内の洗浄水55を噴射ノズル43a〜43dから
噴射させることができる。また、調圧弁47の余水は、
シャワーブロック45に導かれ、そのノズル孔45b
(図8)から噴射される。
【0017】61は前記ダクト19の底面に開口された
排液口であって、前記ホース収納箱8と配管接続されて
おり、ホース洗浄後の洗浄液をこの排液口61からホー
ス収納箱8へ排出するように構成されている。符号62
で示すものは洗浄水を手動で噴射させるハンドガンで、
消防車などを高圧水で洗浄できるようになっている。6
3は三方向切替弁60のハンドルである。
【0018】前記上蓋5の内部で前記送入口15の近傍
位置にはホース12の巻戻し端部に取り付けられている
口金64(図2)を検出する口金検出装置65が配設さ
れている。この口金検出装置65は、図7に示すように
ケース28の右側板に上下方向に回動自在に枢着され上
蓋5の右側方に突出する回動アーム67と、この回動ア
ーム67の時計方向の回動を規制するストッパ69と、
上蓋5の内側面に設けられた支持板70に固定されたリ
ミットスイッチ71とを備えている。リミットスイッチ
71は通常回動アーム67によって閉成されており、洗
浄のために巻戻されるホース終端部の口金73(図1)
が回動アーム67の外端に取り付けられたストップロー
ラ74に当接して回動アーム67を図7に示す位置から
反時計方向へ回動させると、開成され、これによってモ
ータ23の回転を停止させるように構成されている。な
お、図7において、符号75、76で示すものは、ホー
ス12についているごみが本体2内に入り込まないよう
に上蓋5と筐体3の各側面に取り付けたブラシである。
【0019】前記ダクト19およびケース28の内部に
は図1に示すようにそれぞれ前後一対からなり洗浄液の
飛散を防止する仕切板80、81が一体的に設けられて
おり、これらによって洗浄室82を形成し、その中に前
記噴射ノズル43a〜43dが配設されている。
【0020】図9は上記構成からなるホース洗浄装置1
の電源の制御回路図ある。同図に於いて、83はスター
トスイッチ、84は上蓋5の開閉によって動作されるリ
ミットスイッチで、閉蓋時において閉成されている。8
5はストップスイッチ、86は高圧水発生ポンプ48の
立ち上がり時間(数秒後)を設定するタイマー、87は
リレー、87aはリレー87の接点、88は電磁ポンプ
52のスイッチ、56は洗浄水タンク50内の洗浄水の
水位を検出するレベルスイッチ、90はリレー、90a
はリレー90の接点、91はブザー、71は口金検出装
置65のリミットスイッチである。リミットスイッチ7
1およびストップスイッチ85は通常閉成されている。
スタートスイッチ83を閉成すると、リレー87が動作
して接点87aを閉じる。ブザー91はレベルスイッチ
56が洗浄水タンク50内の洗浄水55の水位が低下し
たことを検出した際、動作して警報を発する。
【0021】図10はモータの制御回路図である。87
bは前記リレー87の接点、86aは前記タイマー86
の接点、95、96は電磁開閉器、97、98はサーマ
ルスイッチである。スタートスイッチ83の投入によっ
てリレー87の接点87bが閉成すると、モータ49が
駆動され、タイマー86により数秒後タイマー86の接
点86aが閉成されると、電磁開閉器96が閉成動作
し、これによりモータ23が駆動される。これは高圧水
発生ポンプ48が数秒間の立ち上がり時間を要するの
で、この間にホース12を移送させないようにするため
である。
【0022】次に、以上のように構成されたホース洗浄
装置1の動作を説明する。洗浄作業を行う場合には、ホ
ース収納箱8を図2に示す位置に回動させて脚9を着地
させた後、ホース巻体11を立てた状態でホース受けロ
ーラ10上に載置する。そして、上蓋5を所定の角度だ
け開いた後、ホース12を巻戻してガイドローラ14上
に添接する。この時、巻戻し側の口金64は排出口16
より外部に引き出してガイド板18から垂下させてお
く。次に上蓋5を閉めると、上部送りローラ30が圧縮
コイルばね32の弾発力で下部送りローラ22に圧接さ
れ、また上部絞りローラ29も圧縮コイルばね31の弾
発力により下部絞りローラ21に圧接される。この結
果、ホース12は上下の送りローラ30、22と上下の
絞りローラ29、21によって挟持される。
【0023】このように段取りされた後、スタートスイ
ッチ83(図9)をONすると、上蓋5のリミットスイ
ッチ84やリミットスイッチ71が閉じられているの
で、リレー87の接点87a、87bが閉じて高圧水発
生ポンプ48のモータ49が駆動する。そして、このポ
ンプ48の立ち上がり時間をおいてタイマー86が動作
し、その接点86aが閉じると、下部ローラ22のモー
タ23が駆動される。したがって、ホース12は上下の
ローラ21、22、29、30によって移送されながら
高圧水が噴射ノズル43a〜43dから噴射される高圧
の洗浄水55によって洗浄され、排出口16から本体外
部へ送り出される。また、この洗浄時においてスイッチ
88をONにすれば、電磁ポンプ52が作動するため、
洗浄液タンク51内の洗浄液57がシャワーブロック4
5に導かれ、ノズル孔45bから間欠的に噴射され、漏
水と共にホース12にかけられるので、より奇麗に洗浄
することができる。また、このホース洗浄装置1におい
ては、水道側からの水の供給が停止されタンク50内の
水位が下がったとき、これをレベルスイッチ56が検出
してモータ23、49を停止させると共にブザー91に
より警報を発するようにしているので、未洗浄のままホ
ースを移送させることがなく、洗浄作業の二度手間を防
止することができる。
【0024】ホース12が巻戻されて巻戻し終端部の口
金73がストップローラ74に当接すると、回動アーム
67が回動し、リミットスイッチ71の接点を開かせる
ので、モータ23、49と電磁ポンプ52が停止する。
この後、上蓋5を開き、上部送りローラ30と上部絞り
ローラ29とが上蓋5と共に上昇移動してホース12か
ら離間するのでホース12を筐体3の外部へ取り出すこ
とができ、洗浄作業が終了する。洗浄作業終了後は、上
蓋5を閉じた後、ホース収納箱8を回動させて本体2内
に収納する。したがって、ホース洗浄装置1全体の占有
スペースが縮小される。そして、キャスタ6を転動させ
てホース洗浄装置1を倉庫の片隅などに移動収納する。
【0025】図11は本発明の他の実施例を示す断面図
である。この実施例は本体2の送入口15と、噴射ノズ
ル43を収納する洗浄室82との間のホース移送経路中
にノズル110a、110bを追加配置し、洗浄液タン
ク51内の洗浄液を電磁ポンプ52の駆動によりノズル
110a、110bからホース12に向けて噴射するよ
うにした点で上記実施例と異なり、その他の構成は略同
様であるため、その説明を省略する。
【0026】このような構成においてはより一層ホース
12を奇麗に洗浄することができるものである。
【0027】なお、本発明はタイマー86を設け、高圧
水発生ポンプ48の駆動用モータ49が駆動されてから
数秒後にローラの駆動用モータ23を駆動するように構
成したが、これに限定されるものではない。また、上下
の絞りローラ21、29も必ずしも必要ではなく、同様
にシャワーブロック45も必ずしも設けなくてもよい。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係るホース
洗浄装置は、一対の送りローラでホースを送りながら噴
射ノズルから高圧の洗浄水をホースに向けて噴射、洗浄
するように構成したので、従来のブラシタイプの洗浄装
置に比べて洗浄効果を向上させることができ、また、ブ
ラシの交換作業を必要とせず、取扱いも容易である。さ
らに、洗浄水タンク内の洗浄水の水位を水位検出手段に
よって検出するように構成したので、水位が低下してモ
ータが停止しても誤ってホースをホース洗浄装置から取
すことがなく、洗浄作業の二度手間を防止すること
ができる。しかも空運転によりポンプが焼き付き現象を
起こすことがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るホース洗浄装置の一実施例を示す
断面図である。
【図2】同装置の正面図である。
【図3】同装置の右側面図である。
【図4】同装置の左側面図である。
【図5】図1のV−V線断面図である。
【図6】図5のVI−VI線断面図である。
【図7】ホース洗浄装置の入口側の内部を示す正面図で
ある。
【図8】(a)、(b)、(C)はシャワーブロックの
背面図、長手方向中央の断面図および底面図である。
【図9】電源の制御回路図である。
【図10】モータの制御回路図である。
【図11】本発明の他の実施例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 ホース洗浄装置 2 本体 3 筐体 5 上蓋 8 ホース収納箱 11 ホース巻体 12 ホース 21 下部絞りローラ 22 下部送りローラ 23 モータ 29 上部絞りローラ 30 上部送りローラ 31、32 圧縮コイルばね 43a〜43d 噴射ノズル 48 高圧水発生ポンプ 50 洗浄水タンク 55 洗浄水 56 レベルスイッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭58−157437(JP,A) 特開 平2−17021(JP,A) 特開 平2−257967(JP,A) 特開 平3−244472(JP,A) 実開 昭55−171389(JP,U) 特公 昭51−37462(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A62C 33/02

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筐体の上端開口部にホースの進入方向と
    直交して支持され原動側から回転駆動される下部送りロ
    ーラと、開閉自在な上蓋の下端開口部に前記下部送りロ
    ーラに対応して支持さればね部材で下部送りローラ側に
    付勢された上部送りローラとを備え、これら上下の送り
    ローラでホースを移送しながら洗浄するホース洗浄装置
    において、洗浄水タンクと、この洗液水タンクに配管接
    続され前記上下の送りローラのホース移送方向経路内に
    支持された高圧洗浄水噴射ノズルと、前記洗浄水タンク
    内の洗浄水を前記噴射ノズルに導く高圧水発生ポンプ
    と、前記洗浄水タンク内に配設され洗浄水の水位を検出
    する水位検出手段とを設け、前記洗浄水タンク内の水位
    が所定の水位以下になると前記水位検出手段からの信号
    によって前記下部送りローラの駆動源および高圧水発生
    ポンプの駆動源を停止させるように構成したことを特徴
    とするホース洗浄装置。
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