JPH0693317A - 高炉羽口内微粉炭吹き込み管理方法 - Google Patents
高炉羽口内微粉炭吹き込み管理方法Info
- Publication number
- JPH0693317A JPH0693317A JP3197455A JP19745591A JPH0693317A JP H0693317 A JPH0693317 A JP H0693317A JP 3197455 A JP3197455 A JP 3197455A JP 19745591 A JP19745591 A JP 19745591A JP H0693317 A JPH0693317 A JP H0693317A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- tuyere
- pulverized coal
- lance
- blast furnace
- inclination
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明は、高炉羽口内微粉炭を吹き込む際
に、ランスの詰まりやランスの傾きによる羽口壁侵食を
自動的に判断し警告する事を目的とする。 【構成】 高炉羽口に放射温度カメラを設置し、高炉羽
口内の温度分布を画像解析する際に、微粉炭の未燃焼領
域に着目し、その位置または大きさからランスの詰まり
やランス傾きによる羽口侵食を推定することを特徴とす
る。
に、ランスの詰まりやランスの傾きによる羽口壁侵食を
自動的に判断し警告する事を目的とする。 【構成】 高炉羽口に放射温度カメラを設置し、高炉羽
口内の温度分布を画像解析する際に、微粉炭の未燃焼領
域に着目し、その位置または大きさからランスの詰まり
やランス傾きによる羽口侵食を推定することを特徴とす
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は高炉羽口内の温度状況を
評価する方法に関する。
評価する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、高炉羽口における微粉炭の燃焼情
報など高炉羽口内の温度状況は放射温度カメラにより得
ている。特に微粉炭の燃焼度合いは高炉内反応を予測す
る上で重要な指標となっており、通常は人による官能検
査で対応している。
報など高炉羽口内の温度状況は放射温度カメラにより得
ている。特に微粉炭の燃焼度合いは高炉内反応を予測す
る上で重要な指標となっており、通常は人による官能検
査で対応している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】炉内の反応状況など微
粉炭の燃焼度合いは、放射温度カメラで燃焼の代表温度
を測定するだけでは、つかむのは難しい。微粉炭の反応
速度をみるためには、炉内の代表温度だけではなく、炉
内の温度分布が定量的にわからないと求められない。さ
らに微粉炭の中には燃焼不十分(生鉱)状態で炉底に落
ちるものもあり、そのことも定量的に把握できない。
粉炭の燃焼度合いは、放射温度カメラで燃焼の代表温度
を測定するだけでは、つかむのは難しい。微粉炭の反応
速度をみるためには、炉内の代表温度だけではなく、炉
内の温度分布が定量的にわからないと求められない。さ
らに微粉炭の中には燃焼不十分(生鉱)状態で炉底に落
ちるものもあり、そのことも定量的に把握できない。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は前記の従来技術
の問題点を解決するものである。すなわち、高炉羽口に
放射温度カメラを設置し、前記放射温度カメラから得ら
れた高炉羽口内の温度分布により微粉炭の燃焼性を評価
する方法において、前記放射温度カメラの画像における
微粉炭の未燃焼領域の大きさまたは位置から、ランス詰
まりまたはランス傾きによる羽口壁侵食の少なくとも一
方を自動的に判断し警告することを特徴とする高炉羽口
内微粉炭吹き込み管理方法である。以下、図面にもとづ
いて、本発明を説明する。
の問題点を解決するものである。すなわち、高炉羽口に
放射温度カメラを設置し、前記放射温度カメラから得ら
れた高炉羽口内の温度分布により微粉炭の燃焼性を評価
する方法において、前記放射温度カメラの画像における
微粉炭の未燃焼領域の大きさまたは位置から、ランス詰
まりまたはランス傾きによる羽口壁侵食の少なくとも一
方を自動的に判断し警告することを特徴とする高炉羽口
内微粉炭吹き込み管理方法である。以下、図面にもとづ
いて、本発明を説明する。
【0005】
【作用】図1は、高炉羽口の覗き孔ガラスから羽口内部
の温度分布を観察するシステムを示す。1は羽口内での
微粉炭の燃焼温度分布を計測する放射温度カメラであ
る。2は放射温度カメラ1からの信号を温度に変換する
画像処理装置である。3は画像処理装置2により変換さ
れた羽口内での各点の温度を幾つかの温度領域に分割
し、各温度領域毎の面積を計算することにより、微粉炭
の燃焼性を指標化する画像解析装置である。4は画像処
理装置2、画像解析装置3からの出力を表示する表示器
である。5は高炉本体、6は微粉炭を吹き込むランス、
7は高炉羽口である。
の温度分布を観察するシステムを示す。1は羽口内での
微粉炭の燃焼温度分布を計測する放射温度カメラであ
る。2は放射温度カメラ1からの信号を温度に変換する
画像処理装置である。3は画像処理装置2により変換さ
れた羽口内での各点の温度を幾つかの温度領域に分割
し、各温度領域毎の面積を計算することにより、微粉炭
の燃焼性を指標化する画像解析装置である。4は画像処
理装置2、画像解析装置3からの出力を表示する表示器
である。5は高炉本体、6は微粉炭を吹き込むランス、
7は高炉羽口である。
【0006】図2は放射温度計により計測された羽口内
温度分布画像である。6のランスから吹き出された微粉
炭が燃焼している様子がわかる。8は微粉炭の未燃焼領
域を、9は等温線を表わしている。なお8は送風温度以
下の領域とする。なお、微粉炭の未燃焼領域はある温度
範囲の領域とした。(たとえば1000〜1400℃の
領域)
温度分布画像である。6のランスから吹き出された微粉
炭が燃焼している様子がわかる。8は微粉炭の未燃焼領
域を、9は等温線を表わしている。なお8は送風温度以
下の領域とする。なお、微粉炭の未燃焼領域はある温度
範囲の領域とした。(たとえば1000〜1400℃の
領域)
【0007】図3はランスが詰まって、微粉炭吹き込み
量が変化したときの温度分布画像である。このとき微粉
炭吹き込み量の減少により、8の微粉炭の未燃焼領域面
積は減少する。そこでこの状態が一定時間以上継続した
場合に、「ランス詰まり」と結論し警告を発する。
量が変化したときの温度分布画像である。このとき微粉
炭吹き込み量の減少により、8の微粉炭の未燃焼領域面
積は減少する。そこでこの状態が一定時間以上継続した
場合に、「ランス詰まり」と結論し警告を発する。
【0008】図4はランスが傾き、吹き出された微粉炭
が燃焼する前に羽口壁に当たっている状態の温度分布画
像を示す。このとき羽口壁は微粉炭により削られてしま
う。そこで10の様な予め設定された領域内に、未燃焼
微粉炭領域面積が一定量、一定時間以上存在した場合、
「ランス傾きによる羽口壁侵食」と判断し、警告を出
す。
が燃焼する前に羽口壁に当たっている状態の温度分布画
像を示す。このとき羽口壁は微粉炭により削られてしま
う。そこで10の様な予め設定された領域内に、未燃焼
微粉炭領域面積が一定量、一定時間以上存在した場合、
「ランス傾きによる羽口壁侵食」と判断し、警告を出
す。
【0009】図5は「ランス詰まり」及び「ランス傾き
による羽口壁侵食」を判断するフローチャートである。
101で羽口内温度分布画像を取り込み、102では微
粉炭の未燃焼領域面積S b 1と「ランス詰まりが無い通
常の場合の未燃焼領域面積」S Xとを比較し、「ランス
詰まり」が無いか否かを判断している。なおS Xは、微
粉炭吹き込み量とS Xとの関係をあらかじめテーブル化
しておく。なおα(0〜1)は設定定数である。103
は予め設定された領域内10(図4)に未燃焼微粉炭領
域面積S b 2が一定量(S 0)以上、一定時間以上存在
しているか否かを計算し、「ランス傾きによる羽口壁侵
食」の有無を判断している。
による羽口壁侵食」を判断するフローチャートである。
101で羽口内温度分布画像を取り込み、102では微
粉炭の未燃焼領域面積S b 1と「ランス詰まりが無い通
常の場合の未燃焼領域面積」S Xとを比較し、「ランス
詰まり」が無いか否かを判断している。なおS Xは、微
粉炭吹き込み量とS Xとの関係をあらかじめテーブル化
しておく。なおα(0〜1)は設定定数である。103
は予め設定された領域内10(図4)に未燃焼微粉炭領
域面積S b 2が一定量(S 0)以上、一定時間以上存在
しているか否かを計算し、「ランス傾きによる羽口壁侵
食」の有無を判断している。
【0010】以上はランス詰まりとランス傾きによる羽
口壁侵食の両方について検出する方法を述べたが、目的
に応じてどちらか一方を行なうこともできるのは当然で
ある。
口壁侵食の両方について検出する方法を述べたが、目的
に応じてどちらか一方を行なうこともできるのは当然で
ある。
【0011】
(1)ランス詰まり 図6に微粉炭吹き込み量と微粉炭未燃焼領域面積の関係
を示す。α=0.7および先に述べた一定時間としての
20(秒)はS Xのゆらぎを考慮し実験的に求めた。こ
の値を用い、微粉炭吹き込み量2(t/h)で実験し
た。「ランス詰まり」は、微粉炭吹き込み量を減らす事
により擬似的につくった。このときS b 1<α・S Xと
なり、システムは「ランス詰まり」を警告した。
を示す。α=0.7および先に述べた一定時間としての
20(秒)はS Xのゆらぎを考慮し実験的に求めた。こ
の値を用い、微粉炭吹き込み量2(t/h)で実験し
た。「ランス詰まり」は、微粉炭吹き込み量を減らす事
により擬似的につくった。このときS b 1<α・S Xと
なり、システムは「ランス詰まり」を警告した。
【0012】(2)ランス傾きによる羽口壁侵食 図7に図4で示した設定領域を示す。6はランスであ
る。r/R=0.75に設定した。実験炉を用い、ラン
スを除々に傾けながらS b 2の値と羽口壁のキズの量を
比較した。このとき、S b 2>4×10 - 3(m 2)と
なったころから、キズが付きはじめた。よってS 0=4
×10 - 3(m 2)と設定し、S b 2>S0となった
ら、警告を出せば良いことがわかった。
る。r/R=0.75に設定した。実験炉を用い、ラン
スを除々に傾けながらS b 2の値と羽口壁のキズの量を
比較した。このとき、S b 2>4×10 - 3(m 2)と
なったころから、キズが付きはじめた。よってS 0=4
×10 - 3(m 2)と設定し、S b 2>S0となった
ら、警告を出せば良いことがわかった。
【0013】
【発明の効果】本発明によれば高炉羽口内への微粉炭吹
き込みにさいしてランス詰まりやランス傾きを自動的に
検出するので、操業不調や事故発生を未然に防止でき
る。
き込みにさいしてランス詰まりやランス傾きを自動的に
検出するので、操業不調や事故発生を未然に防止でき
る。
【図1】高炉羽口内温度分布観察システムの略図
【図2】温度分布画像を示す図
【図3】ランス詰まり時の温度分布画像を示す図
【図4】ランス傾き時の温度分布画像を示す図
【図5】ランス詰まりおよびランス傾きを判断するフロ
ーチャート
ーチャート
【図6】微粉炭吹き込み量と未燃焼領域面積との関係を
示すグラフ
示すグラフ
【図7】ランス傾き検出の設定方法を示す図
Claims (1)
- 【請求項1】 高炉羽口に放射温度カメラを設置し、前
記放射温度カメラから得られた高炉羽口内の温度分布に
より微粉炭の燃焼性を評価する方法において、前記放射
温度カメラの画像における微粉炭の未燃焼領域の大きさ
または位置から、ランス詰まりまたはランス傾きによる
羽口壁侵食の少なくとも一方を自動的に判断し警告する
ことを特徴とする高炉羽口内微粉炭吹き込み管理方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3197455A JPH0693317A (ja) | 1991-07-12 | 1991-07-12 | 高炉羽口内微粉炭吹き込み管理方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3197455A JPH0693317A (ja) | 1991-07-12 | 1991-07-12 | 高炉羽口内微粉炭吹き込み管理方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0693317A true JPH0693317A (ja) | 1994-04-05 |
Family
ID=16374799
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3197455A Withdrawn JPH0693317A (ja) | 1991-07-12 | 1991-07-12 | 高炉羽口内微粉炭吹き込み管理方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0693317A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100376525B1 (ko) * | 1996-12-20 | 2003-06-09 | 주식회사 포스코 | 고로 연소대 감시장치 및 그 방법 |
KR101236012B1 (ko) * | 2011-02-25 | 2013-02-21 | 현대제철 주식회사 | 미분탄 유동성 검사 장치 |
JP2013185234A (ja) * | 2012-03-09 | 2013-09-19 | Nippon Steel & Sumitomo Metal Corp | 高炉羽口状態観察方法及び高炉羽口状態観察装置 |
JP2015052149A (ja) * | 2013-09-06 | 2015-03-19 | 新日鐵住金株式会社 | 高炉の操業状況判定方法 |
-
1991
- 1991-07-12 JP JP3197455A patent/JPH0693317A/ja not_active Withdrawn
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100376525B1 (ko) * | 1996-12-20 | 2003-06-09 | 주식회사 포스코 | 고로 연소대 감시장치 및 그 방법 |
KR101236012B1 (ko) * | 2011-02-25 | 2013-02-21 | 현대제철 주식회사 | 미분탄 유동성 검사 장치 |
JP2013185234A (ja) * | 2012-03-09 | 2013-09-19 | Nippon Steel & Sumitomo Metal Corp | 高炉羽口状態観察方法及び高炉羽口状態観察装置 |
JP2015052149A (ja) * | 2013-09-06 | 2015-03-19 | 新日鐵住金株式会社 | 高炉の操業状況判定方法 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 19981008 |