JPH0693256B2 - 紙葉類の検知装置 - Google Patents

紙葉類の検知装置

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JPH0693256B2
JPH0693256B2 JP59265307A JP26530784A JPH0693256B2 JP H0693256 B2 JPH0693256 B2 JP H0693256B2 JP 59265307 A JP59265307 A JP 59265307A JP 26530784 A JP26530784 A JP 26530784A JP H0693256 B2 JPH0693256 B2 JP H0693256B2
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JP59265307A
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富雄 鑑
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Toshiba Corp
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Description

【発明の詳細な説明】 [発明の技術分野] 本発明は、たとえば紙幣の透かし検知に用いられる紙葉
類の検知装置に関する。
[発明の技術的背景とその問題点] 一般に、たとえば紙幣の透かしは、紙を作る過程で繊維
の粗密を用いることにより、人物や建築物など各国独自
に作成している。このように紙幣を構成する繊維の粗密
を利用しているため、粗のところは明るく、密のところ
は暗くなり、人間にも識別ができるため紙幣の真偽判別
に用いられている。
ところで、このような紙幣の繊維の粗密で作られている
透かしを検知する場合、粗の部分は薄く、密の部分は厚
いため、従来、粗密の明るさの違いを利用して可視光ま
たは近赤外光による透過光を用いて検知する方法が知ら
れている。しかし、厚みの違いは通常±20μm程度であ
るが、紙幣の汚れや模様の影響を受けやすく、またS/N
比が十分にとれないという問題があった。
[発明の目的] 本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、その目的と
するところは、たとえば紙幣の繊維の粗密で作られてい
る透かしを正確に検知でき、紙幣の真偽判別などに有用
な紙葉類の検知装置を提供することにある。
[発明の概要] 本発明は上記目的を達成するために、たとえば紙幣を構
成する繊維の光吸収帯がほぼ3μmにあることに注目
し、その繊維成分の光吸収特性を利用し、赤外線を用い
て紙幣を構成する繊維の粗密を検知するように構成した
ものである。
[発明の実施例] 以下、本発明の一実施例について図面を参照して説明す
る。
第1図において、Pは紙葉類としての紙幣であり、図示
しない搬送ベルトなどによって図示矢印a方向へ搬送さ
れるものとする。ここに、紙幣Pは、その厚さが90μm
〜120μm程度で、その上に各種のインクを用いて印刷
してあり、その印刷厚さは10μm以下であることが多
い。また、紙幣Pは紙によってできており、繊維質(セ
ルロース)が主成分である。セルロースの光吸収帯はほ
ぼ3μm近くにあり、この波長の赤外線をよく吸収す
る。そして、説明を簡単にするために、紙幣Pにはたと
えば第2図に示すb部のようなバー透かしがあるものと
する。このバー透かし部bにおいて、c部は繊維の密な
部分であり、その間のd部は繊維の粗な部分である。し
かして、搬送される紙幣Pに対して、その一方面側には
ほぼ3μmに輻射エネルギのピークをもつ赤外線放射器
1が配設され、他方面側には放射器1と相対向してほぼ
3μmの波長帯に感度のある赤外線センサ2が配設され
ている。上記赤外線放射器1は、たとえば赤外線ヒータ
であり、輻射エネルギのピークがほぼ3μmになるよう
に表面温度が約690℃に設定されている。
上記赤外線センサ2の出力信号は前置増幅器3に供給さ
れ、ここで増幅されたのち増幅器4およびタイミング発
生回路5に供給される。増幅器4の出力信号は、基準電
圧発生回路6からの基準電圧(たとえば−5ボルト)と
ともに差検出回路7に供給され、ここで基準電圧からの
差分が検出される。この差検出回路7の出力信号は増幅
器4にフィードバックされ、増幅器4のゲインが制御さ
れるようになっている。すなわち、差検出回路7で検出
された差分に応じて増幅器4のゲインを制御し、増幅器
4の出力が大きい場合は差検出回路7の出力を小さく
し、増幅器4の出力を常に一定値(たとえば+5ボル
ト)に保つようにしている。これは、たとえば放射器1
が劣化したり、放射器1の発光面あるいは赤外線センサ
2の受光面が汚れて光量が減衰したときには、赤外線セ
ンサ2の出力を増幅する増幅器4のゲインを上げること
により、常に一定値の光電変換信号が得られるようにす
るためである。
以上の動作は、全て紙幣Pが放射器1と赤外線センサ2
との間に紙幣Pが存在しないときの動作であるが、もし
紙幣Pが放射器1と赤外線センサ2との間に搬送されて
きたときには、増幅器4に対するゲイン制御は紙幣Pが
放射器1と赤外線センサ2との間に達する以前のレベル
にホールドしておく必要がある。すなわち、紙幣Pが放
射器1と赤外線センサ2との間に搬送されてきたとき、
タイミング発生回路5がそれを検知して第2図に示すよ
うなタイミング信号(券影信号)T1を発生し、そのタイ
ミング信号T1で差検出回路7の機能を停止せしめ、ゲイ
ン制御レベルをホールドするとともに、上記タイミング
信号T1を増幅器8に供給する。増幅器8は、タイミング
信号T1が供給されている間(紙幣Pが放射器1と赤外線
センサ2との間を通過する間)、増幅器4の出力信号を
増幅する。この結果、増幅器8の出力信号Vは第2図に
示すような波形となり、データ取込設定回路9に供給さ
れる。すなわち、バー透かし部bの密な部分cは赤外線
の吸収も大きいため信号Vのレベルは低下し、粗な部分
dは吸収が少ないため信号Vのレベルが高くなる。この
ようにして得られた信号VをそのレベルよりもΔVHだけ
低いレベルのスレッショルドレベルVHで2値化すること
により、S点で示される密部分を検知できる。これはデ
ータ取込設定回路9によって行われ、そのS点をスター
トとして以下の処理が行われる。すなわち、タイミング
発生回路5は、紙幣Pが放射器1と赤外線センサ2との
間に搬送されてくると、増幅器3の出力信号により第2
図に示すようなバー透かし部bの部分に対応するタイミ
ング信号(ゲート信号)T2を発生し、それをデータ取込
設定回路9に供給する。すると、データ取込設定回路9
は、そのタイミング信号T2が供給されている間増幅器8
の出力信号を通過させ、サンプルホールド回路10へ供給
するとともに、上述したような2値化を行なうことによ
りS点を検知し、そのS点をスタートとして第2図に示
すようなサンプルパルスSPおよびA/D変換パルスAPを発
生し、それらのサンプルホールド回路10およびA/D変換
回路11に供給する。これにより、サンプルホールト回路
10は、供給されるサンプルパルスSPに応じてデータ取込
設定回路9からの信号をサンプルホールドし、それをA/
D変換回路11に供給する。A/D変換回路11は、供給される
A/D変換パルスAPに応じてサンプルホールド回路10から
の信号をディジタル信号に変換する。このA/D変換され
たデータは、このときアクティブ状態となる切換回路12
を介してRAM(ランダム・アクセス・メモリ)13へ送ら
れ、そこに格納される。このRAM13に格納されるデータ
数はサンプルパルスSPの数Kに等しい。たとえばバー透
かし部bの存在エリアをLとし、サンプル間隔をeとす
ればKは下記に示される。
K=L/e こうして、RAM13にK個のデータが格納されると、切換
回路12をインヒビット状態にし、切換回路14をアクティ
ブ状態にすることにより、RAM13内のデータをCPU(セン
トラル・プロセッシング・ユニット)15の管理するRAM1
6へ転送する。このデータ転送が終了すると、CPU15はRA
M16内のデータ(つまり検知した繊維の粗密パターン)
と標準パターンメモリ17内の標準パターンとの間でパタ
ーンマッチング演算を行なうことにより、バー透かしの
真偽を判別し、その判別結果を出力するものである。こ
こに、上記標準パターンは、たとえば取扱う紙幣Pの種
類が7種類で、各紙幣Pごとに異なる場合は7種類準備
する必要がある。また、紙幣Pの取扱方向が表、裏、
正、逆の4方向を許可する場合は、7×4=28種類の標
準パターンを準備することになる。なお、前記した処理
によりRAM13のデータが全でRAM16に転送された後は直ち
に切換回路12をアクティブ状態にすると同時に切換回路
14をインヒビット状態にし、次の紙幣Pに対するA/D変
換データをRAM13に格納できるようにすることが大切で
ある。
このように、紙幣を構成する繊維の光吸収帯がほぼ3μ
mにあることに注目し、その繊維成分の光吸収特性を利
用し、赤外線を用いて紙幣を構成する繊維の粗密を検知
するものである。これにより、従来に比して紙幣の汚れ
や模様の影響を受けにくく、かつS/N比も十分にとれる
ので、紙幣の繊維の粗密で作られている透かしを確実か
つ正確に検知でき、紙幣の真偽判別にきわめて有用なも
のとなる。
なお、前記実施例では、赤外線放射器として赤外線ヒー
タを用いたが、これに限らず、たとえば赤外線ランプで
あってもよい。また、紙幣の検知装置に適用した場合に
ついて説明したが、本発明はこれに限定されるものでな
く、たとえば小切手あるいは株券など、他の紙葉類の検
知装置にも適用できる。
[発明の効果] 以上詳述したように本発明によれば、たとえば紙幣の繊
維の粗密で作られている透かしを正確に検知でき、紙幣
の真偽判別などに有用な紙葉類の検知装置を提供でき
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示す構成図、第2図は同実
施例の動作を説明するためのタイミングチャートであ
る。 P……紙幣(紙葉類)、1……赤外線放射器、2……赤
外線センサ、5……タイミング発生回路、9……データ
取込設定回路、10……サンプルホールド回路、11……A/
D変換回路、13,16……RAM、15……CPU、17……標準パタ
ーンメモリ。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】セルロースを主成分としてなり且つ繊維の
    粗密にて形成された透しを有する紙葉類に対して輻射エ
    ネルギーのピークがほぼ3μmの赤外線を放射する赤外
    線放射手段と、 この赤外線放射手段によって照射された前記紙葉類から
    透過される赤外線を検知する赤外線検知手段と、 この赤外線検知手段によって検知された前記赤外線から
    前記紙葉類の前記透しに係わるデータを生成するデータ
    生成手段と、 このデータ生成手段によって生成された前記透しに係わ
    るデータを記憶する透しデータ記憶手段と、 予め紙葉類の透しの標準パターンを記憶する標準パター
    ン記憶手段と、 この標準パターン記憶手段に記憶される前記標準パター
    ンと前記透しデータ記憶手段に記憶された前記データと
    でパターンマッチングをして透しを判別する判別手段と
    を具備したことを特徴とする紙葉類の検知装置。
JP59265307A 1984-12-18 1984-12-18 紙葉類の検知装置 Expired - Lifetime JPH0693256B2 (ja)

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