JPH0692944B2 - X線断層撮影装置 - Google Patents

X線断層撮影装置

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JPH0692944B2
JPH0692944B2 JP61177546A JP17754686A JPH0692944B2 JP H0692944 B2 JPH0692944 B2 JP H0692944B2 JP 61177546 A JP61177546 A JP 61177546A JP 17754686 A JP17754686 A JP 17754686A JP H0692944 B2 JPH0692944 B2 JP H0692944B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は放射線による断層撮影技術に係り、特に、電子
回路のはんだ接続部を対象として高解像度で非破壊検査
を行う断層撮影技術に関する。
〔従来の技術〕
電子回路、特に集積回路の入出力信号端子数は少ないも
ので20、多いものでは200近い。このような集積回路は
所定のプリント配線板に実装された後、モジュールごと
に検査が行われている。
係る検査の経験則から、上記電子回路のはんだ接続部が
欠陥を内包していると、製品に組込まれた後のある時間
経過後に断線等の不良を生じさせる可能性があることが
わかってきた。
そこで実装後の電子回路をX線で透過し、はんだ接続部
の欠陥を検査する必要が生じた。従来のX線を用いた検
査の技術分野には、例えば「産業用X線CTスキャナとそ
の適用」(中村,計装,Vol27, No2(1984)pp48−51)
に記載の技術がある。これは医療用のX線CTを根底に発
展した技術と思われるが、検査対象を輪切りにすべく全
周方向からX線を照射し、得られたX線検出像から検査
対象の断面像のすべてを詳細に再構成するものである。
〔発明が解決しようとする問題点〕
上記の従来技術は検査対象の断層撮像に重点が置かれて
いるため、当然の帰結として対象全体をX線で輪切りに
し、2次元断面像を再構成している。このため検査対象
には、ある程度の幅が許容されており、電子回路に限ら
れない。しかし、検出分解能が300μmφ以上であり、
又、得られる画像データ量も膨大となる。これでは本発
明で検査の対象としたい100μmφないし200μmφのは
んだ接続内部を検査できないばかりか、データ量が多い
ことから演算回路規模の増大を招き、現実的な検査速度
が得られない。
本発明の目的は、上記した従来技術の問題点を解決し、
高い解像度で高速にはんだ接続部の内部を検査できるX
線断層撮影装置を提供することにある。
〔問題点を解決するための手段〕
上記目的は、X線断層撮影装置を波長帯域の異なる複数
のX線を試料に照射可能なX線照射手段と、試料を載置
してX,Y及びθ方向に可動な載置手段と、X線照射手段
により試料に照射され試料を透過したX線を検出するX
線検出手段と、X線照射手段で試料に波長帯域の異なる
複数のX線を逐次照射してX線検出手段により検出され
た複数の透過X線の画像信号と、試料の各部位の既知の
寸法データとX線吸収係数とから試料の所望の部分の厚
さ分布を算出する厚さ分布算出手段と、載置手段で試料
をθ方向に異なる複数の方向に設定してこの異なる複数
の方向のそれぞれの方向について厚さ分布算出手段で得
られた所望の部分の厚さ分布に基づいて所望の部分のZ
方向の任意の断面形状を表示する表示手段とを備えるこ
とにより達成される。
即ち、本発明においては、検査対象となる電子回路の均
質性に着目し、X線を数回照射するだけで、はんだ接続
内部の欠陥をCRT表示することを基本性能とする。即
ち、電子回路を実装したモジュールにおいて、着目する
はんだ付け検査位置の限定した範囲に、波長帯域の異な
るX線を逐時照射するX線照射系と検査対象載置台を設
ける。また、高解像度で透過画像を検出する検出系と、
得られた検出画像を予め判っている電子回路モジュール
の部品寸法、X線吸収係数を用いて、はんだ厚み分布を
算出し表示する計算手段を有している。当該計算手段
は、更にX線照射角度を変えながら照射部分のはんだ厚
みを複数方向から検出し、各方向のはんだ厚み分布の検
出データを用いて、はんだ付け部分の3次元形状を再構
成する機能も有する。
〔作用〕
X線発生に用いる電子ビームの加速電圧の増加は、X線
スペクトルにおいて主として短波長側のX線量を増大さ
せる。一方、発生したX線を銅板等のフイルターを透過
させることで、長波長側のスペクトル分布を任意に制御
可能である。
そこで、電子回路実装モジュールを構成する各素材のX
線透過率(X線吸収係数)のちがい、予め判明している
部品寸法から、異なった波長分布をX線を照射すること
で、検出したX線透過画像から着目するはんだ付け部分
のみの厚み分布を算出する。このように予め判明してい
る素材寸法を計算に入れることで、画像検出に必要とさ
れるX線波長の種類を低減し、検査時間の短縮化の副次
的作用も生ずることとなる。
〔実施例〕
本発明の一実施例を以下に説明する。第2図は、検査対
象とする電子回路モジュールの例を示すもので、セラミ
ック基板20上にLSIチップ22がはんだ接続されて実装さ
れた構造である。第3図はこの断面構造を示すもので、
セラミック基板20は配線層24a〜24dが積層された多層構
造であり、各層間には所定の格子寸法位置に金属が充填
されたスルーホール26があり、また各配線層には薄い膜
厚の金属による回路配線が設けられている。このセラミ
ック基板20の下面には接続ピン25が設けられ、また上面
にはLSIチップ22を搭載し、これをはんだ28で接続した
構造となっている。本発明は、はんだ気泡23や不良形状
はんだ29で示すようなはんだ接続部の欠陥検査を行なう
ことを目的とする。
第1図は、本発明の全体構成を示すもので、試料ホルダ
ー4に搭載した検査資料3に対して、X線源1を設けて
X線照射を行ない、X線検出器2でこの透過像を撮像で
きるようにしている。この照射X線の波長分布を制御す
るため、電圧制御器9と、フイルタ6a〜6cを設けてい
る。電圧制御器9は、X線源1のX線発生ターゲット12
に供給する電子ビームの加速電圧を制御することで、計
算機15の指令値に従って、発生X線のスペクトル分布の
主に短波長領域におけるX線強度分布を可変できるよう
にしている。一方、フイルタ6a〜6cは、各厚みの異なる
銅板を設け、計算機15の指令値に従って切り替え可能と
したもので、発生X線を透過させることで、X線スペク
トル分布の主に長波長領域のX線強度を減衰させ、制御
できるようにしている。
資料ホルダー4は、水平方向に対して角度βの傾斜を持
ち、θステージ19、Yステージ18の上に搭載されX方向
に駆動可能とした構造で、X線が0の回転中止の位置に
照射されるように配置し計算機15の指令値に従って、θ
軸駆動回路11,Y軸駆動回路10、X軸駆動回路8によりX
線を照射する対象物のX,Yの位置と照射方位角θを自動
設定できるようにしている。
X線検出器で撮像した透過像は、AD変換した後、画像メ
モリ14a〜14nに格納し、計算機15から読み出しできるよ
うに構成し、この演算処理により、はんだ接続部の厚み
分布に相当する画像を抽出した後、この抽出画像を用い
て、はんだの3次元像を再構成し、CRT16上に、任意位
置でスライスした断面像を表示して、目視確認を可能と
したものである。
以下、これらの装置を用いて、はんだ接続部のはんだ厚
みを検出し、更にこの検出値からはんだ接続部の3次元
像を再構成する方法について説明する。本発明において
は、はんだ接続部の厚み検出に2種の帯域の異なるX線
を用い、また3次元像の再構成には、角度θの異なる4
方向から検出したはんだ接続部の抽出画像を用いる場合
の例について述べる。
画像検出に当って、検査サンプルを試料ホルダー上に搭
載し、X.Y方向に駆動制御して、検査サンプルの検査個
所を、X線照射位置に設定した後、照射方位角θを所定
値θ1に設定する。次に、X線発生電圧とX線フイルタ
ーを切り替えて、順次、スペクトル帯域の異なるX線を
照射し、各X線に対する透過像Pa(X,Y),Pb(X,Y)を
検出し画像メモリに格納する。
第4図は、X線発生電圧V=140kV,銅板フイルターの厚
み1mmtとした時の帯域aと発生電圧V=100kV,銅板フ
イルター0.5mmtとした時の帯域bの各X線スペクトル分
布を示すもので、このようにX線発生電圧制御とフイル
ター切替え方式を用いることにより、スペクトル帯域の
異なるX線を照射することができる。
第5図aは、この時得られる検査サンプルに対する透過
像の例を示す。LSIチップやセラミック基板に比べX線
吸収係数の高いはんだ接続部30や金属充填スルーホール
31の透過像が、高い濃度値の画像として得られる。各透
過像は相互に重なり合ったものとなるため、はんだ接続
部に対する識別は困難なものとなっている。
照射X線のスペクトル分布を変えて検出した透過画像上
では、各素材に対する透過像間の濃度値比率が異なった
値を示す。
これは、第6図で示すように、LSIチップやセラミック
基板,タングステン,はんだ等の回路モジュールを構成
する各素材は,X線波長に対して、異なったX線吸収係数
を持つことによる。
はんだ接続部の厚み分布の算出は、上記した各照射X線
に対する透過像Pa(X,Y)Pb(X,Y)(ただしX,Yは2次
元画像上の座標を示す)と予め形状が分っているLSIチ
ップやセラミック基板の厚み及び、回路モジュールを構
成する各X線スペクトル帯域におけるX線吸収係数μを
用いて以下のようにして行なう。
X線吸収係数μは、照射X線量をIin、透過X線量をI
out、対象材料のX線透過方向の厚みをlとすれば、 Iout=Iin.e−μ.l と表わされる。ここで、第7図で示すように、回路モジ
ュール内を透過する任意のX線ビームを考える。X線ビ
ーム透過方向の、はんだ部分の厚みをlρb(X,Y),
金属充填スルーホールと回路配線パターン部分の厚みを
w(X,Y)とする。またLSIチップ,セラミック基板の
垂直方向の厚みTsi,TBを予め設計データとして与える
と、LSIチップのX線ビーム透過方向の厚みLsiは、X線
ビームの入射角度βを用いてLsi=Tsi/cosβと表わされ
る。また、セラミック基板全体の透過方向距離LBが、LB
=TB/cosβと表わされることから、セラミック部分(ス
ルーホールと配線パターンを除く)の透過距離はLB−l
w(X,Y)と表わされる。従って、X線スペクトル帯域a,
bの照射X線強度をIa,Ibとすれば、対応する透過画像P
a(X,Y),Pb(X,Y)は下記のように表わされる。
Pa(X,Y)=Ia・e{−μsi,a・Lsi−μρb,a・lρb
(X,Y)}−μw,a・lw(X,Y)−μc,a・(LB−lw(X,
Y))} ……(1) Pb(X,Y)=Ib・e{−μsi,b・Lsi−μρb,b・lρb
(X,Y)}−μw,b・lw(X,Y)−μc,b・(LB−lw(X,
Y))} ……(2) 但し、X,Yは2次元画像上の座標位置を表わし、Pa(X,
Y),Pb(X,Y)は各位置における透過X線の検出値を示
す。また,(μsi,a,μsi、b),(μρb,a,μ
ρb、b),(μw、a,μw、b),(μc、a,μc、b)はLS
Iチップ,はんだ,金属スルーホールと配線パターン,
セラミックの各X線吸収係数を表わし、識別子a,bはX
線スペクトル帯域a,bに対応していることを示す。
式(1),(2)においてlρb(X,Y)とlw(X,Y)が未知
の変数となるが、式(1)(2)を対数変換し、lw(x;y)を
消去すれば、はんだの厚み分布lρb(X,Y)が次式に
より求められる。
ここで Ka=μw,a−μc,a,Kb=μwb−μw,b ……(6) とする。式(3)において、Ka,Kbは式(6)により予め設定
できる定数であり、またDa(X,Y),Db(X,Y)は式
(4),(5)で示すように、検出画像を用いて算出できる。
従ってはんだ厚み分布lρb(X,Y)が式(3)により求め
られる。第5図bは、この算出結果の例を示すもので、
はんだのみの画像が検出できる。このように予め分って
いる部品の寸法を用いることで、少い種類のX線によ
り、厚み分布が算出できる。
次に、はんだ接続部の3次元形状を再構成する方法を、
4方向からの検出像を用いて算出する例について説明す
る。
θステージをθ1〜θ4の各角度に設定しながら、上記し
た方法により遂次各角度でのはんだ厚みの分布画像l
ρb,1(x,y)〜lρb,4(x,y)を検出する。次に、この
4枚の画像の各々から着目するはんだ接続点に対応する
画像を切り出す。この切り出した画像をS1(X,Y)〜S4
(X,Y)とすれば、各画像は着目するはんだ接続点に対
して、第8図で示すような幾何学的な位置関係を持った
ものとなる。同図で示すように、Si(X,Y)(iはθ方
向に対する識別子とし、i=1〜4)は点状のX線源の
位置Aから、はんだ接続点51を透過し、検出面52上に到
達するX線ビーム方向にはんだ厚みの分布を求めた画像
に相当する。X線源が点状であり、X線が直進する性質
を持つことから、実サンプルのはんだ像は、X線源Aか
らはんだ接続点位置Bと検出面Cとの距離▲▼/▲
▼=Kだけ拡大されて検出され、このKを大きくす
ることで、高い分解能で検出が可能となる。また、はん
だ接続点51の径Dに対して、X線源の位置Aとの距離▲
▼を充分大きく設定すれば、A点より径Dを見込む
角度ωは極めて小さな値となり、はんだ接続点51を透過
するX線ビームは全て平行光とみなすことができる。
ここで、第9図で示すように対象物上に直交座標系x,y,
zを定義する。また照射されるX線ビームを直線の集合
と考え、Z軸となす角度をβiX線源を見込む方位角を
θiとする。更に図示するように、X線ビームと直交す
る検出面Di52を設定し、Di上にx,y,z座標系の原点が、
X線ビームによって投影される点を原点とし、Z軸が投
影されて作られる直線をY軸とした直交座標系X,Yを定
義する。次に、x,y,z座標系の対象物に対し、立法体の
画素を想定し、各画素の中心点で、その中のはんだ量を
代表させる。対象物のはんだ分布をR(x,y,z)とする
と、第10図で示すように、X線ビームLi,X,Yが通過する
画素のはんだ量の和が、上記で求めたはんだ厚みの算出
値Si(X,Y)となることから、次式が得られる。
Si(X,Y)=ΣWi(x,y,z).R(x,y,z) ……(6) ここで、Wi(x,y,z)は、X線ビームLiXYが通過する画
素で1,通過しない画素で0となる係数である。
次に、係数Wi(x,y,z)を具体的に説明する。第9図で
示すように、x−y座標上の点A(x0,y0,0)を通過す
るX線ビームLi,X,Yの通過画素のはんだ量の和がX−Y
座標上のはんだ厚み算出値Si(X,Y)に対応するとすれ
ば次式が成立する。
また、X線ビームLiX,Yのx,y,z軸に対する方向余弦をl,
m,nとすれば、Li,X,Yは次の直線の式で表わせる。
x=x0+l.t,y=y0+m.t,z=n.t……(8) ここで、tはA(x0,y0,0)から直線上の座標(x,y,z)
迄の距離を表わすパラメータである。式(7)の直線によ
って表わされるX線ビームが通過する画素のはんだ量が
はんだ厚みSi(X,Y)に寄与するが、X線ビームは必ず
しも画素中心を通過しない。そこでX線ビームに対して
x,y各方向に±0.5画素(画素の1辺をΔWとする)の幅
を設け、その幅の中に画素中心があるものについてW
i(x,y,z)=1が成立するものとする。このようにする
と、式(7),(8)よりWi(x,y,z)=1を与える座標(x,
y,z)について次式が成立する。
式(6),(9)の関係は、第11図で示すように、全ての方向
のはんだ厚みの算出値Pi(X,Y)(i=1〜4)につい
て成立する。
はんだ接続部の3次元形状の再構成の問題は、式(6)に
おいて、はんだ厚みのSi(X,Y)i=1〜4を与え、対
象物のはんだ量分布R(x,y,z)を未知数として、式(9)
の条件の下に未知数R(x,y,z)を解として求めること
に相当する。式(6)はR(x,y,z)を未知数とした連立一
次方程式と見なせるが、検出画像数iが少ないため、方
程式数に対して未知数が多くなり、直接解を求められな
い。このため、次に示す遂次近似法を用いて推定値を求
める。
まず未知数R(x,y,z)に、はんだ厚み算出データS
1(X,Y)〜S4(X,Y)から求めた全画素のはんだ量の平
均値Tを求め、初期値R(0)(x,y,z)とする。
R(0)(x,y,z)=T ……(10) 次に(k)回目の近似値を次式の遂次近似式によって算出
する。
ここで、Ni,X,YはX線ビームが通過する画素数である。
この近似値の修正を各方向のはんだ厚み算出値Si(X,
Y)ごとに行ない、全方向i=1〜4について終わると
初めからやり直し、(k)回目の反復演算後の推定値R(k)
(x,y,z)とR(k-1)(x,y,z)の差が所定の値以下となっ
た時、演算終了とする。
本発明では、このようにして算出したはんだ量の3次元
分布R(x,y,z)から、第12図で示すように、任意切断
面のデータを、はんだ接続部の断面像としてCRT上に表
示できるようにして、欠陥の目視検査が可能なようにし
た。
〔発明の効果〕
本発明によれば、電子回路モジュールのはんだ付け部の
断面像を高い解像度で検出できる。
また画像検出範囲を検査対象の一部に限定できるため装
置規模を適正化でき、更に検出した画像データ量の増大
を招くことがないので、演算時間も現実的範囲に維持で
きる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例の全体構成を示す図,第2図
は本発明の検査対象の一例を示す斜視図,第3図は第2
図の検査対象の断面図、第4図は本発明の一実施例に用
いるX線の波長分布を示す図,第5図は検出したX線透
過像の例示図であって、aは一方向から照射されたX線
による透過像、bは複数方向から照射されたX線による
透過像に基づいて算出されたはんだの厚み分布、第6図
は短波長領域に吸収端を有する回路モジュールを構成す
る素材のX線吸収係数を示す説明図、第7図は検査対象
物を透過するX線ビーム強度の説明図、第8図ははんだ
接続点に対するX線検出光学系の位置関係の概要を示す
説明図、第9図は検出器に到達するX線ビームの幾何学
的関係を示す図、第10図は、はんだ厚み検出値と検査対
象物上に仮定した画素の幾何学的関係を示す図、第11図
は着目する素材の内部を再構成する場合の基礎となる透
過像相互の関係を示す説明図、第12図は再構成した検査
対象であるはんだ接続部の表示例を示す図である。 1……X線源,2……X線検出器, 3……検査対象物,4……資料台, 6a〜6c……X線フイルター, 7……フイルタ切替ユニット, 8……X軸駆動回路, 9……X線発生電圧制御器, 10……Y軸駆動回路, 11……θ軸駆動回路, 12……X線発生ターゲット, 13……AD変換器, 14a〜14n……画像メモリ, 15……計算機, 16……CRT, 17a〜b……ガイドローラ, 18……Yステージ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭53−14592(JP,A) 特開 昭53−27479(JP,A) 特開 昭60−161551(JP,A)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】波長帯域の異なる複数のX線を試料に照射
    可能なX線照射手段と、 前記試料を載置してX,Y及びθ方向に可動な載置手段
    と、 前記X線照射手段により前記試料に照射され該試料を透
    過したX線を検出するX線検出手段と、 前記X線照射手段で前記試料に前記波長帯域の異なる複
    数のX線を逐次照射して前記X線検出手段により検出さ
    れた複数の透過X線の画像信号と、前記試料の各部位の
    既知の寸法データとX線吸収係数とから前記試料の所望
    の部分の厚さ分布を算出する厚さ分布算出手段と、 前記載置手段で前記試料を前記θ方向に異なる複数の方
    向に設定して該異なる複数の方向のそれぞれの方向につ
    いて前記厚さ分布算出手段で得られた前記所望の部分の
    厚さ分布に基づいて前記所望の部分のZ方向の任意の断
    面形状を表示する表示手段と を備えたことを特徴とするX線断層撮影装置。
  2. 【請求項2】前記X線照射手段は、前記発射するX線の
    短波長側の波長帯域を調整するX線源電圧調整部と、前
    記発射するX線の長波長側の波長帯域を調整するフィル
    タ部とを有することを特徴とする特許請求の範囲第1項
    記載のX線断層撮影装置。
  3. 【請求項3】前記試料が回路基板と該回路基板に搭載さ
    れた電子部品よりなる電子回路実装モジュールであり、
    前記所望の部分が前記回路基板と前記電子部品とを接続
    するはんだ接続部であることを特徴とする特許請求の範
    囲第1項記載のX線断層撮影装置。
  4. 【請求項4】前記表示手段は前記厚さ分布算出手段で得
    られた前記それぞれの方向についての前記所望の部分の
    厚さ分布に基づいて前記所望の部分の3次元形状を求
    め、該求めた3次元形状に基づいて前記所望の部分のZ
    方向の任意の断面形状を表示することを特徴とする特許
    請求の範囲第1項記載のX線断層撮影装置。
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