JPH0692815B2 - ガス湯沸器の安全装置 - Google Patents

ガス湯沸器の安全装置

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JPH0692815B2
JPH0692815B2 JP62044753A JP4475387A JPH0692815B2 JP H0692815 B2 JPH0692815 B2 JP H0692815B2 JP 62044753 A JP62044753 A JP 62044753A JP 4475387 A JP4475387 A JP 4475387A JP H0692815 B2 JPH0692815 B2 JP H0692815B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、強制給気型ガス湯沸器において、特に、ガ
ス漏れチェック時の空焚き、吹き消え等を未然に防止す
るガス湯沸器の安全装置に関する。
〔従来の技術〕
従来の技術としては、たとえば、特開昭59−138810号公
報に示されているように、燃料供給系路に相互に直列に
設けられた2つの燃料制御弁をバーナ消火時に一定の時
間差をもって閉じ、かつ、その閉じる順序が交互に切換
えうるとともに、この時間差内に2つの燃料制御弁のい
ずれにガス漏れがあってもこれを確実に検出するガス漏
れチェックとその旨の警告表示を行い、このチェック時
間経過後他方の開いている燃料制御弁を閉じてガス供給
を確実に断つようにした構造のものがある。
〔発明が解決しようとする問題点〕
前記従来の技術は、バーナ消火時に先ず一方の燃料制御
弁を閉じ、他方の燃料制御弁は一定の時間が経過するま
で開状態に保持し、この間に閉じている方の燃料制御弁
が漏れいるか否かをチェックする構造にすぎないから、
空燃比の比例制御、すなわち、ガス量と空気量のマッチ
ングが要求される強制給気型ガス湯沸器に適用した場
合、燃料制御弁のガス漏れチェック時にガス量と空気量
の制御手段がないため、空焚き、吹き消え等の危険が生
ずるという問題点があった。
そこで、この発明の安全装置は、強制給気燃焼におい
て、ガス漏れチェックは勿論のこと、このガス漏れチェ
ック時の空焚き、吹き消え等の危険を未然に防止するこ
とを目的としたガス湯沸器の安全装置を提供するもので
ある。
〔問題点を解決するための手段〕
この発明は前記問題点を解決するものであって、以下に
その内容を実施例に対応する図面を用いて説明する。
強制給気型ガス湯沸器において、そのガスバーナ7への
ガス供給経路1に一定の時間差をもってOFFする順序が
設定された2つのガス電磁弁SV1,SV2とガス圧調整弁PSV
とを直列に配設し、該ガス電磁弁SV1,SV2とガス圧調整
弁PSV及び強制給気用の送風ファン2を熱交換器9への
給水経路3に装備した水流検知器4と制御回路5を介し
て接続し、前記水流検知器4が熱交換器9への水流量の
設定水流量以下を検出したときは制御回路5からの指令
で先にOFFするように設定されたガス電磁弁SV1又はSV2
をOFFして全閉とし、ガス圧調整弁PSVは安全な燃焼に必
要な最小ガス流量が得られる開度に、また、送風ファン
2は該最小ガス流量に見合った風量が得られるファン能
力に設定するように設け、かつ、上記ガス電磁弁SV1,SV
2と異常表示器6をガスバーナ7の燃焼炎aに臨ませた
炎検知器8と制御回路5を介して接続せしめ、先にOFF
するように設定されたガス電磁弁SV1又はSV2が故障によ
り全閉とならない場合、前記最小ガス流量による燃焼の
継続を炎検出器8が検知するとともに、制御回路5から
の時間差の指令で後にOFFするように設定されたガス電
磁弁SV1又はSV2をOFFして全閉とすると同時に異常表示
器6にガス電磁弁SV1又はSV2の故障を警告表示するよう
に設けたものである。
〔作用〕
水流検知器4が熱交換器9への水流量を検出し、該水流
量が予め決められた設定水流量以上である場合は、制御
回路5からの指令で、先ず、強制給気用の送風ファン2
を回転させ、該送風ファン2のファン能力が正常時のガ
スバーナ7への供給ガス流量に見合った風量が得られる
能力となった後に、ガス電磁弁SV1,SV2をともにONして
全開となすとともに、ガス圧調整弁PSVを、先ず、緩点
火ガス流量の開度に設定し、ガスバーナ7に緩点火に必
要なガス量を供給してガスバーナ7に正常着火後、ガス
圧調整弁PSVを正常燃焼に必要なガス量に設定してガス
バーナ7の燃焼を正常燃焼に移行せしめその燃焼を継続
する。ガスバーナ7で正常燃焼が継続されているか否か
は炎検出器8により常時チェックしている。
熱交換器9への水流量が、出場停止のために設定水流量
以下になったときは、水流検知器4がこれを検出し、水
流検知器4の検知信号を受けた制御回路5からの指令
で、先にOFFするように設定された、たとえば、一方の
ガス電磁弁SV1をOFFして全閉とし(他方のガス電磁弁SV
2はONのまま全開となっている)、ガス圧調整弁PSVは安
全な燃焼に必要な最小ガス流量が得られる開度に設定さ
れ、また、送風ファン2は上記最小ガス流量に見合った
風量が得られるファン能力に設定される。そこで、一方
のガス電磁弁SV1の全閉動作が正常であれば一定の時間
差をもって他のガス電磁弁SV2も全閉となってガスバー
ナ7へのガスは即座に断たれる。したがって、ガスバー
ナ7は消火し、炎検出器8で燃焼炎は検知されないから
ガスの遮断が正常に行われたことが確認できる。
上記ガス遮断動作において、一方のガス電磁弁SV1が何
らかの故障で全閉とならない場合は、該ガス電磁弁SV1
から漏れるガスはガス圧調整弁PSVで最小ガス流量に制
御されてガスバーナ7に引続き供給され、送風ファン2
からは該ガス量に見合った風量が供給されるので、ガス
バーナ7の燃焼は最小インプットのもとに継続される
が、ガスバーナ7へはガス圧調整弁PSVで制御された最
小ガス量が供給されるにすぎないから、その燃焼量は制
限され、しかも、その燃焼時間は他方のガス電磁弁SV2
がOFFするまでの短時間であるために、水が滞留状態又
は空の状態にあっても空焚き状態にはならず、また、送
風ファン2からは前記最小ガス量に見合った風量が供給
されるにすぎないから、空燃比が大きくなってリフトを
起すことによる燃焼炎の吹き消えが生ずることもない。
前記燃焼炎を炎検出器8が検知すると、これを受けた制
御回路5からの指令で、他方のガス電磁弁SV2をOFFして
全閉としガスバーナ7へのガス供給を断つと同時に一方
のガス電磁弁SV1の故障を異常表示器6に表示して警告
表示する。
次に、他方のガス電磁弁SV2が先にOFFするように設定さ
れた場合は、ガス電磁弁SV1,SV2の作動が逆になるだけ
で、その他は上記した一連の動作と同一の働きによりガ
スの遮断と警告表示を行うものである。
〔実施例〕
以下この発明によるガス湯沸器の安全装置の一実施例を
図面に基づき説明する。
第1図において、1はガスバーナ7へのガス供給経路、
2は強制給気用の送風ファンで、該送風ファン2からの
風を燃焼室10へ送風ダクト11を介して導くようになして
いる。3は熱交換器9への給水経路、4は該給水経路3
に備えた水流検知器、5は制御回路、SV1,SV2はガス電
磁弁、PSVはガス圧調整弁で、前記ガス電磁弁SV1,SV2
ガス圧調整弁PSVはガス供給経路1に直列に配設され、
しかも、これらの各弁SV1,SV2,PSVと送風ファン2は水
流検知器4と制御回路5を介して接続されている。ガス
電磁弁SV1,SV2は制御回路5からの指令により一定の時
間差(たとえば、3秒程度)をもってOFFし、そのOFFす
る順序は交互信号により交互に設定され、ガス圧調整弁
(PSV)と送風ファン2は相互に連動して空燃比の比例
制御が自動的に行いうるようになっている。また、出湯
停止のため水流検知器4が熱交換器9への水流量が設定
水流量以下を検出したときは、この検出信号を受けた制
御回路5からの指令で、前記ガス電磁弁SV1,SV2の先にO
FFするよう設定されている方をOFFして全閉とするとと
もに、ガス圧調整弁PSVは安全な燃焼に必要な最小ガス
流量が得られる開度に設定され、送風ファン2は該最小
ガス流量に見合った風量が得られるファン能力に設定さ
れるようになっている。
6は異常表示器で、ガスバーナ7の燃焼炎aに臨ませた
炎検出器8と前記ガス電磁弁SV1,SV2とともに制御回路
5を介して接続され、先にOFFするように設定されたガ
ス電磁弁SV1又はSV2が故障して全閉とならないガス漏れ
発生時には前記ガス圧調整弁PSVの開度による最小ガス
流量によりガスバーナ7は最小インプットで燃焼を継続
するため、炎検出器8がこれを検知し、この検知信号を
受けた制御回路5からの指令で、たとえば、3秒後にOF
Fするように設定されたガス電磁弁SV1又はSV2を直ちにO
FFして全閉とすると同時に該異常表示器6にガス電磁弁
SV1又はSV2の故障を警告表示するようになっている。
なお、図中12は出湯管、13は出湯蛇口である。
上記構成において、その作用を第2図のブロック図をも
参照して次に説明する。
給水経路3に備えた水流検知器4が熱交換器9へ供給さ
れる水流量を常時検出し、該水流量が予め決められた設
定水流以上であるときは、水流検知器4からの検知信号
を受けた制御回路5が出湯要求と判断し、該制御回路5
からの指令で送風ファン2を回転し、該送風ファン2の
ファン能力をガスバーナ7への供給ガス流量に見合った
風量に設定し、かつ、ガス電磁弁SV1,SV2をともにONし
て全開とする。
なお、ガス電磁弁SV1,SV2のOFFする時間差は電磁弁タイ
マにより設定しておくもので、実施上3秒程度が理想的
である。
一方、ガス圧調整弁PSVは、当初は緩点火に必要なガス
流量が得られる開度に設定され、ガスバーナ7に緩点火
に必要なガス量を供給し、ガスバーナ7にイグナイター
を放電するなどして着火し、この緩点火が正常に行われ
た後、ガス圧調整弁PSVが正常燃焼に必要なガス流量が
得られる開度に設定され、ガスバーナ7に正常燃焼に必
要なガス量を供給してガスバーナ7の燃焼を正常燃焼に
移行せしめその燃焼を継続することにより、熱交換器9
を流過する冷水を熱交換して加熱昇温し出湯管12から流
出せしめる。なお、上記一連の正常出湯操作時において
はガス量と空気量は常にマッチングされる。
今、出湯停止にあたり、熱交換器9への水流量が設定水
流量以下に達したときはこれを水流検知器4が検出し、
この検出信号を受けた制御回路5からの指令で、予め交
互信号によって選択されている。たとえば、一方のガス
電磁弁SV1をOFFして全閉とするとともに、ガス圧調整弁
PSVを安全な燃焼に必要な最小ガス流量が得られる開度
に設定し、また、送風ファン2はガス圧調整弁PSVの上
記開度による最小ガス流量に見合った風量が得られるフ
ァン能力に設定する。そこで、一方のガス電磁弁SV1
全閉動作が正常に行われた場合は、ガスバーナ7へのガ
スの供給は直ちに断たれるためガスバーナ7の燃焼は消
火され炎検出器8で燃焼炎を検知しないから一方のガス
電磁弁SV1が正常に働いたことが確認できるのである。
その後一定の時間差をもってOFFする他方のガス電磁弁S
V2も全閉となる。
しかし、上記ガス遮断動作において、全閉となるべき先
にOFFする一方のガス電磁弁SV1が故障によって全閉とな
らない場合は、ガス圧調整弁PSVは先に最小ガス流量が
得られる開度に設定されているから、該ガス電磁弁SV1
から漏れるガスはガス圧調整弁PSVで制御された最小ガ
ス流量がガスバーナ7へ引続き供給され、ガスバーナ7
は最小インプットのもとに燃焼を継続する。したがっ
て、炎検出器8が該燃焼炎を検知しこの検知信号を受け
た制御回路5からの指令で、一方のガス電磁弁SV1の故
障を異常信号器6に警告表示して報知せしめるととも
に、タイマによる3秒後に他方のガス電磁弁SV2をOFFし
て全閉としガスバーナ7へのガスの供給を断つ。このた
め一方のガス電磁弁SV1の動作異常が直ちに発見できる
のである。
前記ガス電磁弁SV1のガス漏れチェック時において、該
ガス電磁弁SV1から漏れるガスはガス圧調整弁PSVで安全
燃焼に必要な最小ガス量に制御されてガスバーナ7に供
給されるため、その燃焼量は制限され、しかも、燃焼時
間は他方のガス電磁弁SV2がOFFするまでの短時間(たと
えば、3秒間)であるから、水が滞留状態又は空の状態
にあっても空焚き状態にならず、また、送風ファン2か
らは前記最小ガス量に見合った風量が供給されるため、
空燃比が大きくなってリフトを起すことによる燃焼炎の
吹き消えが生ずることもない。
次に、他方のガス電磁弁SV2が先にOFFするよう設定され
た場合は、設定水流量以下を水流検知器2が検出したと
き、今度は他方のガス電磁弁SV2がOFFされて全閉とな
り、ガス圧調整弁PSVは最小ガス流量が得られる開度
に、また、送風ファン2は該最小ガス流量に見合った風
量が得られるファン能力にそれぞれ設定される。そこ
で、他方のガス電磁弁SV2の全閉動作が正常に行われた
場合はガスバーナ7へのガスの供給は断たれるため、ガ
スバーナ7の燃焼は直ちに消火され、炎検出器8で燃焼
炎を検知しないから他方のガス電磁弁SV2が正常に働い
たことが確認できる。
しかし、上記ガス遮断動作において、全閉となるべき他
方のガス電磁弁SV2が故障によって全閉とならない場合
は、ガス圧調整弁PSVは予め最小ガス流量が得られる開
度に設定されているため、該ガス電磁弁SV2から漏れる
ガスはガス圧調整弁PSVで制御された最小ガス流量がガ
スバーナ7へ引続き供給され、ガスバーナ7は最小イン
プットのもとに燃焼を継続する。したがって、炎検知器
8が該燃焼炎を検知し他方のガス電磁弁SV2の故障を異
常表示器6に警告表示して報知せしめるため、他方のガ
ス電磁弁SV2の動作異常が直ちに発見できるとともに、
タイマによって3秒後制御回路5からの指令で一方のガ
ス電磁弁SV1を全閉とする。
前記ガス電磁弁SV2のガス漏れチェック時における空焚
き、吹き消え防止動作は、先に説明した一方のガス電磁
弁SV1が先にOFFするように設定した場合と同様に動作す
る。
なお、第2図においてポストパージは5〜7分程度行
い、また、アフターパージは10秒程度行うものである。
〔発明の効果〕
この発明は以上説明したように、強制給気燃焼におい
て、2つのガス電磁弁のガス漏れチェック時に、先にOF
Fするように設定されたガス電磁が故障により全閉とな
らない場合、ガス漏れによりガスバーナへ供給されるガ
ス量をガス圧調整弁で安全燃焼に必要な最小ガス量に制
御するとともに、送風ファンからの風量も該最小ガス量
に見合った量に制御するから、ガス漏れチェック時に燃
焼炎によって空焚き状態になることがないため安全にチ
ェックできるとともに、燃焼炎が吹き消えることもない
ため確実にチェックできる。
したがって、強制給気燃焼において、迅速、確実なガス
漏れチェックができるは勿論のこと、ガス漏れチェック
時の空焚き状態及び吹き消えによる生ガスの放出の危険
がないため、常時安全、確実なチェックができる効果が
ある。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明によるガス湯沸器の安全装置の一実施
例を示た概略構成図、第2図はその作動状態の一例を示
したブロック図である。 1…ガス供給経路、2…送風ファン、3…給水経路、4
…水流検知器、5…制御回路、SV1,SV2…ガス電磁弁、P
SV…ガス圧調整弁、6…異常表示器、7…ガスバーナ、
8…炎検出器。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】強制給気型ガス湯沸器において、ガス供給
    経路(1)に一定の時間差をもってOFFする順序が交互
    に設定された2つのガス電磁弁(SV1),(SV2)とガス
    圧調整弁(PSV)とを直列に配設し、該ガス電磁弁(S
    V1),(SV2)とガス圧調整弁(PSV)及び強制給気用送
    風ファン(2)を給水経路(3)に設けた水流検知器
    (4)と制御回路(5)を介して接続せしめ、前記水流
    検知器(4)が水流量の設定水流量以下を検知したとき
    制御回路(5)からの指令で、ガス電磁弁(SV1),(S
    V2)のいずれか一方を先にOFFして全閉とし、ガス圧調
    整弁(PSV)は安全燃焼に必要な最小ガス流量が得られ
    る開度に、また、送風ファン(2)は該最小ガス流量に
    見合った風量が得られるファン能力に設定するように設
    け、かつ、上記ガス電磁弁(SV1),(SV2)と異常表示
    器(6)をガスバーナ(7)の燃焼炎(a)に臨ませた
    炎検出器(8)と制御回路(5)を介して接続し、先に
    OFFするように設定されたガス電磁弁(SV1)又は(S
    V2)が故障により全閉とならない場合、前記最小ガス流
    量による燃焼の継続を炎検出器(8)が検知し、制御回
    路(5)からの時間差の指令で後にOFFするように設定
    されたガス電磁弁(SV1)又は(SV2)をOFFして全閉と
    すると同時に前記異常表示器(6)にガス電磁弁(S
    V1)又は(SV2)の故障を警告表示するように設けたこ
    とを特徴とするガス湯沸器の安全装置。
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