JPH069216B2 - リ−ドキヤリアフイルム - Google Patents

リ−ドキヤリアフイルム

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JPH069216B2
JPH069216B2 JP19773785A JP19773785A JPH069216B2 JP H069216 B2 JPH069216 B2 JP H069216B2 JP 19773785 A JP19773785 A JP 19773785A JP 19773785 A JP19773785 A JP 19773785A JP H069216 B2 JPH069216 B2 JP H069216B2
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博士 嶋津
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Hitachi Maxell Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、IC,LSIなどの半導体チツプと接続する
リードを多数個フイルム上に担持,配列したリードキヤ
リアフイルムに関するものである。
〔従来の技術〕
従来より半導体チツプを樹脂モールドで一体化して多数
のピンを突設した半導体装置の組立には、金属製のリー
ドフレームが用いられている。そして従来のリードフレ
ームは、薄い金属板をプレスで打ち抜いたり、エツチン
グなどで形成していた。
ところで、リードフレームには極めて細いタブリードや
フインガが形成されているが、最近では多数ピンの半導
体装置が要求されることにより、タブリードやフィンガ
などの幅はますます細いものとならざるを得ない。その
ため、単なる薄板の打抜きプレス加工では限度があり、
精度の高いリードフレームを得ることは難しい。
そこで、エツチング加工を用いて微細なフインガなどを
有するリードフレームを製造することが行なわれている
が、この方法は製造工程が複雑でコスト高となる欠点を
有している。
これらの欠点を解消し、製造が容易で、微細な部分が成
形できる方法として、最近、電鋳技術を用いたリードフ
レームの開発がなされている。そして生産性の向上を図
るため、リードを多数個フイルム上に担持,配列したリ
ードキヤリアフイルムが各種検討されている。
第6図は従来のリードキヤリアフイルムの製造工程を説
明するための断面図、第7図はそのリードキヤリアフィ
ルムの巻回体の側面図である。
従来のリードキヤリアフイルムは、まず第6図(a)に示
すようにアルミニウム板やステンレス板などの金属板、
あるいはポリエステルフイルムやポリイミドフイルムな
どの合成樹脂フイルムの表面に金属の蒸着や無電解メツ
キなどで導電性を付与せしめた基板51上に、合成樹脂か
らなる電気絶縁性のレジスト層52が印刷によつて所望の
パターンに形成される。この場合、レジスト層52が形成
されていない非レジスト部53が製造しようとしているリ
ードの形状と同じパターンになつている。
次にこの基板51上を亜セレン酸等により剥離処理したの
ち、電鋳により銅,ニツケル,金,スズなどの金属を付
着して導電金属層からなるリード54を所定の形状に作る
(同図(b)参照)。しかるのち基板51上のレジスト層52
を除去し(同図(c)参照)、片面に粘着剤を塗布したキ
ヤリアフイルム55をリード54上に押しつけ、次にそれを
剥がすことにより、リード54は基板51から離れて同図
(d)に示すようにキヤリアフイルム55上に担持される。
このようにして多数のリード54を担持、配列したキヤリ
アフイルム55は、第7図に示すように巻き取られて、半
導体装置の製造ラインに搬送,供給される。
〔発明が解決しようとする問題点〕
ところで従来のリードキヤリアフイルムは、第6図(d)
に示すようにリード54の成長出張り部54bがキヤリアフ
イルム55上に付着され、電鋳基部54aが外側を向いた配
置状態になつている。前記成長出張り部54bは、リード5
4の電鋳成形時に形成されるもので、その表面には微細
な凹凸があり、しかも図に示すように周囲に丸味があ
り、キヤリアフイルム55に対する接着性が良くない。
そのためこのリード54を担持したキヤリアフイルム55を
巻き取つたり、あるいはそのフイルム巻回体を順次繰り
出して半導体装置の製造ラインに供給するときなどに、
リード54がキヤリアフイルム55から脱落し易く、歩留り
が悪く、生産性の低下をきたすなどの欠点を有してい
る。
本発明の目的は、このような従来技術の欠点を解消し、
リードの担持が確実で、取扱い性の良いリードキヤリア
フイルムを提供するにある。
〔問題点を解決するための手段〕
前述の目的を達成するため、本発明は、リードの電鋳基
部がキヤリアフイルム側に、成長出張り部がキヤリアフ
イルムの外側に向くようにしてリードをキヤリアフイル
ム上に担持,配列したことを特徴とするものである。
〔実施例〕
次に本発明の実施例を図とともに説明する。第1図は、
本発明の実施例に係るリードキヤリアフイルムの製造工
程を説明するための断面図である。
同図(a)に示すように、基板1の表面に所望のパターン
を有するレジスト層2が形成されている。基板1として
は、アルミニウム板,ステンレス板あるいは銅板などの
金属板、またはポリエステルフイルムやポリイミドフイ
ルムなどの合成樹脂フイルム上に、銅などの金属を蒸着
や無電解メツキして導電性を付与したものが用いられ
る。レジスト層2は合成樹脂などからなる電気絶縁性の
もので、例えば、スクリーン印刷や通常の露光硬化など
によつて形成される。
基板1は同図の紙面に向かつて垂直方向に長尽になつた
テープ状のもので、レジスト層2が形成されていない中
央の非レジスト部3aは製造すべきリードの形状と同じ
パターンを有しており、この中央非レジスト部3aの両
側に位置決め突部形成用の非レジスト部3bが形成され
る。この非レジスト部3bは基板1の長手方向に沿つて
等ピツチに形成され、第4図に示すキヤリアフイルム4
の両側端に設けられているスプロケツト穴5のピツチと
同じである。
次にこの基板1上を亜セレン酸等により剥離処理して、
基板1の非レジスト部3a,3bに相当する表面を活性
化したのち、電鋳を施こし前記非レジスト部3a,3b
上に電鋳金属層6をレジスト層2より若干厚い目に形成
する。第2図は電鋳金属層6の一例を示す図で、ニツケ
ルとコバルトの合金からなる金属層本体6−1の上にス
ズとコバルトの合金からなる被膜6−2が形成されてい
る。また他の例として、銅からなる金属層本体6−1の
上に金や銀の被膜6−2を形成することもできる。この
電鋳金属層6はレジスト層2より若干厚い目に形成され
るため、レジスト層2の上部端縁に若干掛つた成長出張
り部7が形成されるよう電鋳される(第1図(b)参
照)。
第3図は電鋳の状態を示す一部斜視図で、前記中央非レ
ジスト部3a上に形成された電鋳金属層6aはリードの
形状をしている。また、両側非レジスト部3b上に形成
された電鋳金属層6bは同図に示すように小さな枠形を
しており、後述の位置決め突部となる。
次に第1図(c)に示すように、下面に粘着層8を形成し
た基板1とほぼ同じ幅を有する転写テープ9を電鋳金属
層6の上に圧着し、転写テープ9を各電鋳金属層6に貼
りつける。そして次に第1図(d)に示すように転写テー
プ9を基板1から剥がすと、レジスト層2は基板1に残
り、各電鋳金属層6a,6bは粘着層8に付着した状態
で基板1から離れる。これは前述のように予め非レジス
ト部3a,3bの表面に亜セレン酸等による剥離処理が
施こされているためである。
この転写工程により、各電鋳金属層6a,6bは電鋳に
よつて形成されたときの相互の位置関係を保持したまま
転写テープ9に転写される。なお、電鋳金属層6は第1
図(d),(e)に示すように、それの成長出張り部7が転写
テープ9の粘着層8に付着し、基板1と接していた電鋳
金属層6の電鋳基部10は転写テープ9の外側を向いてい
る。
次に転写テープ9は、第1図(e)に示すように電鋳金属
層6を下にした状態でキヤリアフイルム4の上方に供給
される。キヤリアフイルム4は第4図に示すように転写
テープ9とほぼ同じ幅を有するテープ状のもので、ポリ
イミドフイルムやポリエステルフイルムからなり、それ
の両側端部には等ピツチにスプロケツト穴5が列設され
ている。またキヤリアフイルム4の中央部には、熱圧着
型接着剤層11が予め塗着形成されている。
第1図(f)に示すようにキヤリアフイルム4上に前記転
写テープ9を載置し、その両側端を軽く押圧部材12で押
し下げると、転写テープ9はそれの下撓性により若干下
方に変形し、両側の電鋳金属層6bの電鋳基部10がキヤ
リアフイルム4のスプロケツト穴5に挿入される。枠形
をした電鋳金属層6bにスプロケツト穴5とほぼ同寸に
設計されているから、電鋳金属層6bをスプロケツト穴
5に挿入することにより、キヤリアフイルム4上での電
鋳金属層6aの位置決めがなされ、電鋳金属層6bが位
置決め突部として機能する。特に電鋳金属層6bの電鋳
基部10側は、レジスト層2の側面に規制されて形成され
るから、高い寸法精度を有している。そのため位置決め
精度が良好である。なおこの位置決め時には熱圧着型接
着剤層11に熱が加えられていないから粘着性がなく、従
つて電鋳金属層6aの位置決めには支障をきたさない。
このようにキヤリアフイルム4上において転写テープ9
の位置決めがなされた後、転写テープ9の中央上部がキ
ヤリアフイルム4側に向けて加熱圧着される。これによ
つて接着剤層11が軟化,溶融し、その後に冷却すること
により、リードとなる電鋳金属層6aが接着剤層11に接
着される。次に第1図(g)に示すように、転写テープ9
をキヤリアフイルム4から離す。このとき前記熱圧着型
接着剤層11の方が粘着層8よりも接着力が強いことと、
リードに相当する電鋳金属層6aの電鋳基部10側の方が
成長出張り部7側よりも平坦であることから、電鋳金属
層6aはキヤリアフイルム4上に接着,支持され、転写
テープ9には位置決め突部として機能した電鋳金属層6
bのみ残こる。
このようにして得られたリードキヤリアフイルムは第5
図に示すように巻き取られて、半導体装置のに製造ライ
ン搬送,供給され、キヤリアフイルム4のスプロケツト
穴5は今度はリードに相当す電鋳金属層6aを半導体チ
ツプ上に転移する際の位置決め穴として役立つ。
前記実施例ではリードとなる電鋳金属層6aと位置決め
突部として機能する電鋳金属層6bとを所定の位置関係
をもつて基板1上に電鋳形成し、前記電鋳金属層6aと
電鋳金属層6bとをそのまま一旦転写テープ9に転写せ
しめ、その後表面精度の高い電鋳金属層6bの電鋳基部
10とキヤリアフイルム4のスプロケツト穴5とを利用し
て、電鋳金属層6aのみをキヤリアフイルム4上に転移
する方法を採用した。この方法によれば、基板1上に形
成された電鋳金属層6aと電鋳金属層6bとの位置関係
を、キヤリアフイルム4上のスプロケツト穴5と電鋳金
属層6bとの位置関係として再現することができ、リー
ドとなる電鋳金属層6aをキヤリアフイルム4上の所定
位置に正確にかつ生産性良く担持せしめることができ
る。
前記実施例ではキヤリアフイルム4と電鋳金属層6aの
接着に熱圧着型接着剤層11を用いたが、他の接着剤ある
いは粘着剤を使用することもできる。
〔発明の効果〕
本発明は前述のように、リードの電鋳基部がキヤリアフ
イルム側に、成長出張り部がキヤリアフイルムの外側を
向くようにしてリードがキヤリアフイルム上に担持,配
列したことを特徴とするものである。
前記リードの電鋳基部側は成長出張り部側に比べて、表
面に微細な凹凸や丸味がなく、平坦であるからキヤリア
フイルム上での担持が確実である。そのためリードキヤ
リアフイルムの取り扱い時、特にリードキヤリアフイル
ムの巻き取り時や繰り出し時に、リードがキヤリアフイ
ルムから脱落することがなく、生産性ならびに歩留りの
向上が図れる。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第5図は本発明の実施例に係るリードキヤ
リアフイルムを説明するためのもので、第1図はそのリ
ードキヤリアフイルムの製造工程を示す断面図、第2図
は電鋳金属層の拡大断面図、第3図は電鋳の状態を示す
一部斜視図、第4図はキヤリアフイルムの平面図、第5
図はこのリードキヤリアフイルムの巻回体の側面図、第
6図は従来のリードキヤリアフイルムの製造工程を示す
断面図、第7図はこのリードキヤリアフイルムの巻回体
の側面図である。 4…キヤリアフイルム、6a,6b…電鋳金属層、7…
成長出張り部、10…電鋳基部。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】リードの電鋳基部がキヤリアフイルム側
    に、成長出張り部がキヤリアフイルムの外側に向くよう
    にしてリードをキヤリアフイルム上に担持、配列したこ
    とを特徴とするリードキヤリアフイルム。
JP19773785A 1985-09-09 1985-09-09 リ−ドキヤリアフイルム Expired - Lifetime JPH069216B2 (ja)

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JPH0627542Y2 (ja) * 1990-02-28 1994-07-27 日本製紙株式会社 開口装置付きの密閉紙容器
KR20040050682A (ko) * 2002-12-10 2004-06-16 김정식 전주가공에 의한 리드프레임 및 그 제작방법
WO2004053975A1 (en) * 2002-12-12 2004-06-24 Graphion Technologies Usa, Llc Chip-on-film and its methods of manufacturing by electro-forming

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