JPH0691958A - プリンタ - Google Patents

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JPH0691958A
JPH0691958A JP4243779A JP24377992A JPH0691958A JP H0691958 A JPH0691958 A JP H0691958A JP 4243779 A JP4243779 A JP 4243779A JP 24377992 A JP24377992 A JP 24377992A JP H0691958 A JPH0691958 A JP H0691958A
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JP4243779A
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Inventor
Toshiaki Kobayashi
稔明 小林
Hisaki Furuyama
久樹 古山
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Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 記録紙をプラテンへ均一に押圧して給送状態
を安定させ得るプリンタを提供する。 【構成】 プラテン1Aの周上に、弾性部材製の被押圧
層11の外周面と被押圧層11の全長に渡って圧接する
ピンチローラ3a,3bを設ける。これらピンチローラ
3a,3bと被押圧層11との間で記録紙Pを挟持し
て、記録紙Pをプラテン1Aへ押し付ける力を軸方向に
均一化する。被押圧層11の長さを、プラテン1Aに巻
き掛けられる記録紙Pの最大幅よりも長く設定し、記録
紙Pが挟持される範囲でのピンチローラ3a,3bの傾
きによる記録紙Pの押圧力の変動を防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プラテンの回転により
記録紙を給送しつつ印刷を行なうプリンタに関する。
【0002】
【従来の技術】この種のプリンタとして、例えば実開昭
62−73949号公報、特開昭63−193867号
公報、特開平3−189174号公報に示すように、外
周に弾性部材(例えばゴム)からなる被押圧層が設けら
れたプラテンと、このプラテンの被押圧層の外周面と圧
接可能なサーマルヘッドとを備え、サーマルヘッドとプ
ラテンの被押圧層との間に記録紙とインクフィルムとを
挟み込んだ状態でプラテンを回転させて記録紙とインク
フィルムとを給送しつつ、サーマルヘッドの発熱素子を
選択的に発熱させて所望の画像を形成するいわゆる熱転
写式プリンタが知られている。そして、上記公報記載の
プリンタでは、プラテンの被押圧層の軸方向両外側に硬
質の給送ローラを同軸に配設するとともに、給送ローラ
の周上に一対の紙押えローラを配設し、これら給送ロー
ラと紙押えローラとで記録紙の両端部を挟持しつつ給送
ローラをプラテンに同期して回転させることにより、記
録紙の両端部における給送速度のずれを防止して給送精
度の向上を図っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した公報
記載のプリンタでは、記録紙の両端部のみを給送ローラ
と紙押えローラで挟持するので、かえって給送精度が悪
化することがあった。すなわち、記録紙の給送状態を一
定に維持するには、記録紙をその全幅に渡って等しい圧
力でプラテンに押圧することが最も望ましく、この圧力
に不均一が生じるとプラテンの回転に伴って記録紙に作
用する回転力が記録紙の幅方向で変化して記録紙が曲っ
て給送されてしまう。この点、上述したプリンタでは記
録紙の中央がサーマルヘッドとプラテンの被押圧層との
間に挟持され、記録紙の両端が給送ローラと紙押えロー
ラとの間に挟持されるので、記録紙の押圧力はもとより
不均一であり、記録紙の両端での給送速度を一致させて
記録紙を強制的に真っ直ぐ給送している状態にある。こ
のため、記録紙の両端での紙押えローラによる押圧力に
僅かでもばらつきが生じると、直ちに記録紙が曲って給
送されてしまい、印刷品質が損われる。特に記録紙を複
数回往復させて多色のインクを重ね刷りするカラープリ
ンタでは、記録紙の給送状態が変化すると各色の画像の
印刷位置がずれてしまうので、印刷品質が極めて悪化す
る。
【0004】本発明の目的は、記録紙をプラテンへ均一
に押圧して給送状態を安定させ得るプリンタを提供する
ことにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】一実施例を示す図1〜図
3に対応付けて説明すると、請求項1の発明は、外周に
弾性部材からなる被押圧層11が設けられたプラテン1
Aと、プラテン1Aの被押圧層11の外周面と圧接可能
な印刷手段2とを備え、プラテン1Aをその軸線回りに
回転させてプラテン1Aの外周面に巻き掛けられた記録
紙Pを周方向へ給送しつつ印刷手段2を記録紙Pに圧接
して画像を形成するプリンタに適用される。そして、上
述した目的は、プラテン1Aの周上に、被押圧層11の
外周面と被押圧層11の軸方向全長に渡って圧接可能な
ピンチローラ3a,3bを配設し、被押圧層11の軸方
向の長さを、プラテン1Aの軸方向における記録紙Pの
最大幅Wmaxよりも大きく設定することにより達成され
る。請求項2のプリンタでは、図4および図5に示すよ
うにプラテン1Bの被押圧層12のうち、印刷手段2と
の圧接部分120よりも軸方向両外側に位置する部分1
21の外径D2を、印刷手段2との圧接部分120の外
径D1に対して0.1〜0.4%小さく設定した。請求
項3のプリンタでは、図6および図7に示すように、プ
ラテン1Cの被押圧層13のうち、印刷手段2との圧接
部分130よりも軸方向両外側に位置する部分に、印刷
手段2との圧接部分130よりも硬度が高い硬質部13
1を設けた。請求項4のプリンタでは、図8および図9
に示すように、被押圧層14の硬質部141の外径D2
を、被押圧層14の印刷手段2との圧接部分140の外
径D1に対して0.1〜0.4%小さく設定した。
【0006】
【作用】請求項1のプリンタでは、記録紙Pの最大幅W
maxよりも長く設けられた被押圧層11の外周面にピン
チローラ3a,3bが記録紙Pを介して圧接し、記録紙
Pがその全幅に渡って被押圧層11の外周面に押し付け
られる。被押圧層11により、ピンチローラ3a,3b
が記録紙Pの最大幅Wmaxよりも長い範囲で支持される
ので、ピンチローラ3a,3bのプラテン1Aの軸線に
対する傾きも阻止される。請求項2のプリンタでは、ピ
ンチローラ3a,3bが、印刷手段2との圧接部分12
0と記録紙Pを介して優先的に圧接し、この間で記録紙
Pに均一な押圧力が作用する。圧接部分120の弾性変
形により、ピンチローラ3a,3bの両端部が圧接部分
120よりも外側の部分121に記録紙Pを介して圧接
し、ピンチローラ3a,3bの傾きが阻止される。請求
項3のプリンタでは、被押圧層13の硬質部131によ
ってピンチローラ3a,3bの両端部が支持され、ピン
チローラ3a,3bが記録紙Pを介して印刷手段2との
圧接部分130に均一に圧接する。請求項4のプリンタ
では、ピンチローラ3a,3bが、印刷手段2との圧接
部分140に記録紙Pを介して圧接し、このときの圧接
部分140の弾性変形によりピンチローラ3a,3bの
両端部が硬質部141に記録紙Pを介して圧接する。硬
度の低い圧接部分140の弾性変形量が大きく、硬度の
高い硬質部141の弾性変形量が小さいので、記録紙P
の押圧力が全体に均一化される。硬質部141によりピ
ンチローラ3a,3bの両端が支持されて、プラテン1
Dの軸線に対する傾きが阻止される。
【0007】なお、本発明の構成を説明する上記課題を
解決するための手段と作用の項では、本発明を分かり易
くするために実施例の図を用いたが、これにより本発明
が実施例に限定されるものではない。
【0008】
【実施例】
−第1実施例− 以下、図1〜図3を参照して本発明の第1実施例を説明
する。これらの図において1Aはプラテンである。この
プラテン1Aは、小径かつ長尺の回転軸10の両端部を
除いた一定範囲の外周を、ゴム等の弾性部材からなる被
押圧層11で被覆してなるもので、回転軸10と連結さ
れた不図示の駆動源により、その軸線回りに回転駆動さ
れる。図2および図3に示すように、被押圧層11の軸
方向の長さLは、プラテン1Aに巻き掛けられる記録紙
Pの最大幅Wmaxよりも幾らか大きく設定されている。
【0009】2はライン状またはマトリックス状に整列
する複数の発熱素子を内蔵したサーマルヘッドである。
このサーマルヘッド2は、不図示のヘッド駆動機構によ
り、プラテン1Aの被押圧層11の外周面に圧接する位
置と、被押圧層11から離間した位置との間を往復移動
可能とされる。プラテン1Aの周上には、サーマルヘッ
ド2との接触位置を挟んで一対のピンチローラ3a,3
bが配置されている。これらピンチローラ3a,3b
は、プラテン1の被押圧層11よりも十分に長く形成さ
れ、それぞれの両端がプラテン1Aの両端に配置したア
ーム4a〜4dの先端部に嵌装されてプラテン1Aと平
行かつそれぞれの軸線回りに回転可能に支持されてい
る。
【0010】アーム4a〜4dは、基端側の孔40a〜
40dと嵌合する不図示の支持軸により孔40a〜40
dの軸線回りに回転可能に支持される。プラテン1Aの
一端側のアーム4a,4bと、プラテン1Aの他端側の
アーム4c,4dは、ばね5a,5bによって互いに引
き寄せられて円形のカム板6a,6bの外周面と圧接す
る。カム板6a,6bは不図示のカム機構によってその
中心位置からずれた偏心軸の回りに回転可能とされる。
これらカム板6a,6bの回転によりアーム4a,4
b、4c,4dの相対距離が変化し、ピンチローラ3
a,3bがプラテン1Aの被押圧層11の外周面と圧接
する位置と被押圧層11から離間する位置との間を往復
する。
【0011】図1において7はインクフィルムである。
このインクフィルム7はカラー画像を形成するために必
要な複数色(通常は3色)のインクが長手方向に一定長
さずつ順に塗布されたもので、プラテン1Aと平行に配
置した供給ローラ8aから繰り出されて巻取りローラ8
bに巻取られる。巻取りローラ8bは不図示の駆動源に
よってその軸線回りに回転駆動され、プラテン1Aによ
る記録紙Pの給送速度と同速度でインクフィルム7を搬
送する。巻取りローラ8bの駆動系には定トルクすべり
巻取り機構(不図示)が設けられ、また供給ローラ8a
から繰り出されるインクフィルム7には不図示の定トル
ク機構により一定のトルクが負荷される。これによりイ
ンクフィルム7は一定の張力が負荷された状態で搬送さ
れる。
【0012】次に、以上の構成のプリンタにおけるカラ
ー画像の印刷手順を説明する。印刷開始時には、まずカ
ム板6a,6bが回転してピンチローラ3a,3bがプ
ラテン1Aの被押圧層11の外周面に圧接する。ついで
プラテン1Aが図1の矢印A方向へ回転し、これにより
記録紙Pが下側のピンチローラ3aとプラテン1Aとの
間からプラテン1Aの被押圧層11の外周面に巻き付け
られて上側のピンチローラ3bとプラテン1Aとの間か
ら上方へ排出される。インクフィルム7は、記録紙Pの
給送に先立って巻取りローラ8bにより第1色目のイン
クの始端がサーマルヘッド2とプラテン1Aとの接触位
置に一致するまで搬送され、以降記録紙Pに同期して搬
送される。
【0013】記録紙Pがピンチローラ3aとプラテン1
Aとの間を通過すると、サーマルヘッド2がプラテン1
Aへ向けて移動し、プラテン1Aの被押圧層11とサー
マルヘッド2との間にインクフィルム7と記録紙Pとが
重ねて挟持される。そして、記録紙Pがプリント開始位
置まで移動すると、不図示の制御装置から出力される画
像情報に基づいてサーマルヘッド2の発熱素子が選択的
に発熱し、対応するインクフィルム7上のインクが記録
紙P上に転写される。記録紙Pがプリント終了位置に達
するとサーマルヘッド2の駆動とプラテン1Aの駆動が
停止し、サーマルヘッド2がプラテン1Aから離間す
る。
【0014】以上により第1色目の印刷が終了すると、
インクフィルム7の第2色目のインクの始端がサーマル
ヘッド2との接触位置まで繰り出される。同時に、プラ
テン1Aが矢印Bで示すようにプリント時とは逆方向に
回転し、記録紙Pが逆方向に搬送される。記録紙Pがプ
リント開始位置より多少行き過ぎるとプラテン1Aの回
転が停止し、サーマルヘッド2がプラテン1Aに圧接す
る。そして、再びプラテン1Aが矢印A方向へ回転して
記録紙Pの給送が開始され、以下、第1色目の印刷と同
様にして第2色目の印刷が行なわれる。第2色目の印刷
終了後は全く同様手順で第3色目の印刷が繰り返され、
記録紙P上にフルカラー画像が形成される。
【0015】本実施例では、ばね5a,5bで相互に引
き寄せられるピンチローラ3a,3bにより、記録紙P
がその全幅に渡ってプラテン1Aの被押圧層11の外周
面に押し付けられるので、記録紙Pの両端部のみを専用
の紙押えローラでプラテン1Aに押し付ける従来例と比
較して、記録紙Pをプラテン1Aに押圧する力がプラテ
ン1Aの軸方向で均一化される。しかも、プラテン1A
の被押圧層11の長さLが記録紙Pの最大幅Wmaxより
も大きく設定されているので、ピンチローラ3a,3b
がプラテン1Aの軸線方向から傾いた状態で記録紙Pに
圧接して記録紙Pに不均一な押圧力が作用するおそれも
少ない。このため記録紙Pは安定して給送され、これに
より各色の画像が精度良く重り合って高品質のカラー画
像が得られる。
【0016】なお、弾性部材からなる被押圧層11は、
本来記録紙Pとサーマルヘッド2との密着性を高めるこ
とを目的として設けられることに鑑みれば、サーマルヘ
ッド2の発熱素子の圧接範囲よりも幾らか長く形成する
だけでも良いようにも考えられる。しかし、かかる場合
にはプラテン1Aによるピンチローラ3a,3bの支持
長さが記録紙Pの最大幅Wmaxよりも短くなるので、ピ
ンチローラ3a,3bの傾きによって記録紙Pに不均一
な押圧力が作用するおそれが大きい。
【0017】−第2実施例− 次に、図4および図5を参照して本発明の第2実施例を
説明する。なお、上述した第1実施例と共通する部分に
は同一符号を付し、説明を省略する。これらの図に示す
ように、本実施例ではプラテン1Bの回転軸10の外周
が弾性部材製の被押圧層12で被覆され、この被押圧層
12の長さLが記録紙Pの最大幅Wmaxよりも大きく設
定される点で第1実施例と共通するが、被押圧層12の
中央部120の外径D1よりも両端部121の外径D2
が小さく設定される点で第1実施例と相違する。中央部
120の長さLcは、サーマルヘッド2(図1参照)の
発熱素子の圧接範囲よりも大きくかつ記録紙Pの最大幅
Wmaxよりも小さく設定される。また、外径D1,D2
の差(D1−D2)は、中央部120の外径D1の0.
1〜0.4%の範囲とされる。
【0018】本実施例では、サーマルヘッド2の発熱素
子との圧接範囲に相当するプラテン1Bの中央部120
が両端部121よりも大径であるため、記録紙Pの印刷
範囲がピンチローラ3a,3bによって被押圧層12の
中央部120の外周面に優先的に押し付けられる。これ
により、まず記録紙Pの幅の大部分を占める印刷範囲に
均一な押圧力が作用し、従来よりも高い給送精度が得ら
れる。そして、ピンチローラ3a,3bの押圧力で中央
部120が弾性変形することにより、ピンチローラ3
a,3bの両端が被押圧層12の両端部121と記録紙
Pを介して圧接するので、ピンチローラ3a,3bの支
持長さが第1実施例と同様に確保され、ピンチローラ3
a,3bのプラテン1Bの軸線に対する傾きが阻止され
る。
【0019】−第3実施例− 次に、図6および図7を参照して本発明の第3実施例を
説明する。なお、上述した第1実施例と共通する部分に
は同一符号を付し、説明を省略する。これらの図に示す
ように、本実施例では、プラテン1Cの被押圧層13
が、プラテン1Cの軸方向中央に位置する第1の被押圧
部130と、この第1の被押圧部130の両端に位置す
る第2の被押圧部131とによって構成されている。各
被押圧部130,131は、いずれもゴム等の弾性材料
を外径の等しい円筒形状に成形してなるものであるが、
第2の被押圧部131は第1の被押圧部130よりも硬
度が高い弾性材料によって構成されている。第1の被押
圧部130の長さLcはサーマルヘッド2の発熱素子の
圧接範囲よりも僅かに大きく定められる。被押圧層13
の全長Lは記録紙の最大幅Wmaxよりも大きく設定され
る。
【0020】本実施例では、ピンチローラ3a,3bに
より、記録紙Pの印刷範囲が被押圧層13の第1の被押
圧部130に押し付けられ、記録紙Pの両端部が第2の
被押圧部131に押し付けられる。このとき、ピンチロ
ーラ3a,3bは、その両端部が硬度の高い第2の被押
圧部131に支持されることにより、プラテン1Cの軸
線に対して傾くことなく、第1の被押圧部130の外周
面と記録紙Pを介して均一に圧接する。これにより、記
録紙Pの幅の大部分を占める印刷範囲がプラテン1Cに
等しい圧力で押し付けられ、給送状態が安定する。
【0021】−第4実施例− 次に、図8および図9を参照して本発明の第4実施例を
説明する。なお、上述した第1実施例と共通する部分に
は同一符号を付し、説明を省略する。これらの図に示す
ように、本実施例では、プラテン1Dの被押圧層14
が、プラテン1Dの軸方向中央に位置する第1の被押圧
部140と、この第1の被押圧部140の両端に位置す
る第2の被押圧部141とによって構成される。第2の
被押圧部141は、第1の被押圧部140よりも硬度が
高い弾性材料によって構成され、その外径D2は第1の
被押圧部140の外径D1よりも小さく設定される。第
1の被押圧部140の長さLcはサーマルヘッド2の発
熱素子の圧接範囲よりも大きくかつ記録紙Pの最大幅W
maxより小さく定められる。被押圧層14の全長Lは記
録紙Pの最大幅Wmaxよりも大きく設定される。また、
外径D1,D2の差(D1−D2)は、第2実施例と同
様に第1の押圧部140の外径D1の0.1〜0.4%
の範囲とされる。
【0022】本実施例では、記録紙Pの印刷範囲がピン
チローラ3a,3bによって被押圧層14の第1の被押
圧部140の外周面に押し付けられる。そして、この押
圧力により第1の被押圧部140が弾性変形してピンチ
ローラ3a,3bの両端が第2の被押圧部141と記録
紙Pを介して圧接する。このとき、ピンチローラ3a,
3bが記録紙Pを押圧する力は、硬度が低い第1の被押
圧部140の弾性変形量が大きく、硬度が高い第2の被
押圧部141の弾性変形量が小さくなるので、全体とし
て均一になる。しかもピンチローラ3a,3bの支持長
さは第1実施例と同様に確保され、ピンチローラ3a,
3bのプラテン1Dの軸線に対する傾きが阻止される。
よって、記録紙Pは極めて安定して給送される。
【0023】以上の各実施例のプラテン1A〜1Dを試
作して記録紙Pの給送状態を従来と比較したところ、い
ずれの給送状態も従来より安定することが確認された。
実施例相互の比較では、第1実施例よりも第2実施例の
方が、第3実施例よりも第4実施例の方が好ましく、特
に第4実施例のものが最も良好な結果を示した。なお、
このとき第1、第2実施例における被押圧層11,12
および第3、第4実施例における第1の被押圧部13
0,140は硬度60゜の加硫ゴムで構成し、第3、第
4実施例の第2の被押圧部131,141は硬度80〜
90゜の加硫ゴムで構成した。これら加硫ゴムの硬度
は、日本工業規格(JIS)K6301のAスケールに
従った値である。記録紙Pには、厚さ190±10μm
の合成紙を用いた。
【0024】ここで、第2、第4実施例における外径D
1,D2の差を上記の範囲としたのは、0.1%未満で
は外径を等しくした場合と効果に差がなく、0.4%を
越えて大きくするとピンチローラ3a,3bの両端部の
支持効果が減少してピンチローラ3a,3bの安定性が
劣化するからである。特に上記の試験では、外径D1を
21.50mm、外径D2を21.45mmに設定したとき
に優れた効果が認められた。なお、外径差(D1−D
2)の上記範囲は、記録紙Pの厚さのほぼ1/10〜1
/2に相当する。
【0025】以上の実施例では、ピンチローラ3a,3
bをサーマルヘッド2の接触位置の前後に1個ずつ配置
したが、本発明はこれに限るものではなく、サーマルヘ
ッド2の接触位置に対していずれか一方の側にのみピン
チローラを設けて記録紙をプラテンに巻き掛けるものに
も適用される。また、本発明は、記録紙を往復させてカ
ラー画像を形成するものに限らず、単色のプリンタに適
用しても給送精度を向上させて高い印刷品質を得ること
ができる。印刷手段も熱転写用のサーマルヘッド2に限
らず、ワイヤドット式の印刷ヘッドなどプラテンの外周
に巻き掛けた記録紙に圧接して印刷を行なうあらゆる手
段を使用して良い。
【0026】なお、第3、第4実施例における第2の被
押圧部131,141が、プラテンの被押圧層の硬質部
に相当する。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1のプリン
タでは、ピンチローラにより記録紙がその全幅に渡って
被押圧層の外周面に押し付けられ、かつ、ピンチローラ
がプラテンの軸線に対して傾くことなく記録紙に等しく
圧接するので、記録紙の押圧力が均一化され、給送状態
が従来よりも安定して高い印刷品質が得られる。請求項
2のプリンタでは、プラテンの被押圧層のうち、印刷手
段との圧接部分に記録紙が均一に押し付けられ、かつ被
押圧層の圧接部分よりも外側の部分でピンチローラが支
持されてピンチローラの傾きも阻止されるので、給送状
態が一層安定する。請求項3のプリンタでは、プラテン
の被押圧層の硬質部によってピンチローラの両端部が支
持され、ピンチローラが記録紙を介して印刷手段との圧
接部分に均一に圧接するので、記録紙の給送状態が安定
する。請求項4のプリンタでは、被押圧層の印刷手段と
の圧接部分と硬質部との弾性変形量の相違により、記録
紙の押圧力が全体に均一化され、かつ硬質部でピンチロ
ーラの両端が支持されてプラテンの軸線に対する傾きが
阻止されるので、記録紙の給送状態が極めて安定する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係るプリンタの主要部の
構成を示す斜視図。
【図2】図1のプリンタからサーマルヘッド2とインク
フィルム7の搬送系を除いた状態を示す斜視図。
【図3】図1のプリンタで用いるプラテンの平面図。
【図4】本発明の第2実施例に係るプリンタの主要部の
構成を、サーマルヘッド2とインクフィルム7の搬送系
を除いた状態で示す斜視図。
【図5】図4のプリンタで用いるプラテンの平面図。
【図6】本発明の第3実施例に係るプリンタの主要部の
構成を、サーマルヘッド2とインクフィルム7の搬送系
を除いた状態で示す斜視図。
【図7】図5のプリンタで用いるプラテンの平面図。
【図8】本発明の第4実施例に係るプリンタの主要部の
構成を、サーマルヘッド2とインクフィルム7の搬送系
を除いた状態で示す斜視図。
【図9】図8のプリンタで用いるプラテンの平面図。
【符号の説明】
1 プラテン 2 サーマルヘッド 3a,3b ピンチローラ 11,12,13,14 被押圧層 120 被押圧層の中央部 121 被押圧層の両端部 130,140 第1の被押圧部 131,141 第2の被押圧部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外周に弾性部材からなる被押圧層が設け
    られたプラテンと、このプラテンの前記被押圧層の外周
    面と圧接可能な印刷手段とを備え、前記プラテンをその
    軸線回りに回転させて当該プラテンの外周面に巻き掛け
    られた記録紙を周方向へ給送しつつ前記印刷手段を当該
    記録紙に圧接して画像を形成するプリンタにおいて、 前記プラテンの周上に、前記被押圧層の外周面と当該被
    押圧層の軸方向全長に渡って圧接可能なピンチローラを
    配設するとともに、 前記プラテンの前記被押圧層の軸方向の長さを、当該プ
    ラテンの軸方向における前記記録紙の最大幅よりも大き
    く設定したことを特徴とするプリンタ。
  2. 【請求項2】 前記プラテンの前記被押圧層のうち、前
    記印刷手段との圧接部分よりも軸方向両外側に位置する
    部分の外径を、前記印刷手段との圧接部分の外径に対し
    て0.1〜0.4%小さく設定したことを特徴とする請
    求項1記載のプリンタ。
  3. 【請求項3】 前記プラテンの前記被押圧層のうち、前
    記印刷手段との圧接部分よりも軸方向両外側に位置する
    部分に、前記印刷手段との圧接部分よりも硬度が高い硬
    質部を設けたことを特徴とする請求項1記載のプリン
    タ。
  4. 【請求項4】 前記被押圧層の前記硬質部の外径を、当
    該被押圧層の前記印刷手段との圧接部分の外径に対して
    0.1〜0.4%小さく設定したことを特徴とする請求
    項3記載のプリンタ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6710295B1 (en) 2000-06-15 2004-03-23 Hitachi Global Storage Technologies Netherlands, B.V. Slider curvature modification by substrate melting effect produced with a pulsed laser beam
US6831249B2 (en) 2000-06-15 2004-12-14 Hitachi Global Storage Technologies Netherlands B.V. Slider produced by slider curvature modification by substrate melting produced with a pulsed laser beam

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