JPH0691688A - 竪型ロータリ式射出成形機 - Google Patents

竪型ロータリ式射出成形機

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JPH0691688A
JPH0691688A JP24806392A JP24806392A JPH0691688A JP H0691688 A JPH0691688 A JP H0691688A JP 24806392 A JP24806392 A JP 24806392A JP 24806392 A JP24806392 A JP 24806392A JP H0691688 A JPH0691688 A JP H0691688A
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JP
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rotary table
deceleration
rotary
acceleration
injection molding
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Shuichi Katayama
秀一 片山
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Meiki Seisakusho KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 竪型ロータリ式射出成形機においてロータリ
テーブルの速やかな回転および正確な停止を可能として
サイクルアップを実現する。 【構成】 サーボモータ36を駆動源とする回転駆動部
28にてロータリテーブル24を回転駆動する。この際
制御ユニット50はエンコーダ48からの信号を受け
て、予め自動設定された加減速モデルにしたがって、加
速段階A1、等速段階C1、加速段階A2、等速段階C
2および加速段階A3にてロータリテーブル24を最高
速度C3まで加速する加速ステップを実行する。次に制
御ユニット50は、減速段階R1、等速段階C4、減速
段階R2、等速段階C5および減速段階R3を経てロー
タリテーブル24を停止させる減速ステップを実行す
る。ロータリテーブル24は多段加速、多段減速で回転
駆動されるので速やかに加速され回転し正確に停止す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数色あるいは複数種
類の樹脂を使用して多色成形、多層成形等の複合成形品
を射出成形する竪型ロータリ式射出成形機に関し、詳し
くは、ロータリテーブルの回転駆動源としてサーボモー
タを用いた竪型ロータリ式射出成形機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、固定盤およびロータリテーブルに
ロータリテーブルの回転軸を中心として互いに180度
あるいは120度等の角度で設置された下型および上型
とを、ロータリテーブルの180度単位あるいは120
度単位等の複数の回転位置ごとに順次組み合わせて射出
成形を繰り返し、複合成形品を成形する竪型ロータリ式
射出成形機が知られている。これらの竪型ロータリ式射
出成形機でロータリテーブルを設定された回転位置に対
応させて回転させる機構としてはカム機構を利用した機
械式の割出装置が使用されていた。この機械式の割出装
置を使用した場合、現在市販されている一般的なもの
は、例えば2段階の割出し角度を設定して反転して戻す
際に2段階に停止するという問題がある。また、射出成
形のサイクルアップを図るための種々の技術が提案され
ていた。さらに、品質のよい成形品を得るには上型と下
型とからなる金型を正確に型閉、型締する必要があり、
このためには上型が装着されているロータリテーブルを
正確な回転位置に保持して型閉、型締することが求めら
れていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】射出成形のサイクルア
ップには、停止しているロータリテーブルを速やかに最
高回転速度まで加速し、また最高回転速度から速やかに
減速して停止することが有効である。また、この際の最
高回転速度を向上させることも有効である。
【0004】ところが、上型を装着したロータリテーブ
ルの慣性モーメントが大きいことから、ロータリテーブ
ルを速やかに加速し、速やかに停止させることは困難で
あった。特に、高速で回転するロータリテーブルを停止
した際には、ロータリテーブルがわずかに揺動すること
があった。このような場合には、正確に型閉するために
揺動が治まるのを待って型閉する必要があり、ロータリ
テーブル停止時の揺動がサイクルアップを阻害すること
があった。また、この揺動が治まりきらないうちに型閉
すると、正確な型閉が実現されないことがあった。ある
いは、この揺動を防止しつつ速やかに停止させるために
回転速度を低くすると、射出成形の1サイクルに要する
時間が長くなりサイクルアップに反することとなってし
まう。
【0005】そこで、本発明はロータリテーブルを速や
かに最高回転速度まで加速し、かつ最高回転速度から速
やかに減速して正確に停止させることで射出成形のサイ
クルアップが可能で、しかも正確な型閉が可能な竪型ロ
ータリ式射出成形機を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するた
め、本発明の竪型ロータリ式射出成形機は、水平方向に
沿って配される固定盤と、該固定盤に相対向して設置さ
れ上下動して前記固定盤との相対位置を変動可能な可動
盤と、前記可動盤を上下方向に駆動する上下駆動機構
と、前記可動盤の下面に該可動盤とともに上下動可能に
配されかつ周方向に沿って正逆回転可能なロータリテー
ブルと、該ロータリテーブルを正逆回転駆動するサーボ
モータ駆動機構と、前記ロータリテーブルの設定された
基準位置からの回転角度を検出する回転角度検出手段と
を備え、前記固定盤に設置された複数の下型と該下型と
対向して前記ロータリテーブルに設置された複数の上型
とからなる複数組の金型を前記ロータリテーブルの複数
の回転位置にて同時に圧締可能な竪型ロータリ式射出成
形機において、前記サーボモータ駆動機構が、加速時に
は、複数の加速段階と前記ロータリテーブルの前記回転
角度に応じて前記複数の加速段階間に少なくとも1回設
定される等速段階とからなる加速ステップにより前記ロ
ータリテーブルを所定の回転速度まで加速し、減速時に
は、複数の減速段階と前記ロータリテーブルの前記回転
角度に応じて前記複数の減速段階間に少なくとも1回設
定される等速段階とからなる減速ステップにより前記ロ
ータリテーブルを減速して停止させることを特徴とす
る。
【0007】
【作用】上記構成の竪型ロータリ式射出成形機において
は、射出成形に先だって、固定盤に複数の下型が装着さ
れ、固定盤に相対向して設置された可動盤の下面に配さ
れたロータリテーブルには、下型に応じた形状の上型が
下型と同数装着される。
【0008】まず、上下駆動機構を操作して可動盤およ
びロータリテーブルを下降させて複数組の上型と下型と
からなる金型を型閉し型締する。これに続いて金型内に
溶融樹脂が射出され第1層が成形される。この後、上下
駆動機構を操作して可動盤およびロータリテーブルを上
昇させて型開する。この際、成形された第1層は上型に
付着して保持されている。
【0009】型開後、サーボモータ駆動機構が、下型お
よび上型の配置に応じて設定されたロータリテーブルの
回転位置となるように、ロータリテーブルを回転駆動す
る。この際、サーボモータ駆動機構には、まず加速ステ
ップによりロータリテーブルを加速する。加速ステップ
にては、サーボモータ駆動機構は停止状態のロータリテ
ーブルを設定された加速条件で回転加速する(第1の加
速段階)。回転角度検出手段にてロータリテーブルが等
速回転開始を設定された回転角度にあることが検出され
ると、サーボモータ駆動機構は、ロータリテーブルを等
速回転駆動する(等速段階)。さらに、回転角度検出手
段にてロータリテーブルが等速回転終了を設定された回
転角度にあることが検出されると、サーボモータ駆動機
構はロータリテーブルの回転を加速する(第2の加速段
階)。また、設定により第3以下の加速段階および等速
段階を実施する。こうして複数の加速段階とこれら複数
の加速段階間に少なくとも1回設定される等速段階とか
らなる加速ステップにて、ロータリテーブルが所定の回
転速度まで加速される。
【0010】続いて、回転角度検出手段にてロータリテ
ーブルが減速ステップ開始を設定された回転角度にある
ことが検出されると、サーボモータ駆動機構は所定の回
転速度にあるロータリテーブルを設定された減速条件で
減速する(第1の減速段階)。回転角度検出手段にてロ
ータリテーブルが等速回転開始を設定された回転角度に
あることが検出されると、サーボモータ駆動機構はロー
タリテーブルを等速回転駆動する(等速段階)。さら
に、回転角度検出手段にてロータリテーブルが等速回転
終了を設定された回転角度にあることが検出されると、
サーボモータ駆動機構はロータリテーブルの回転を減速
する(第2の減速段階)。また、設定により第3以下の
減速段階および等速段階を実施する。こうして複数の減
速段階とこれら複数の減速段階間に少なくとも1回設定
される等速段階とからなる減速ステップにて、ロータリ
テーブルが減速されて設定された回転位置にて停止され
る。
【0011】等速段階を介在させて、複数の加速段階に
てロータリテーブルを加速するので、慣性モーメントが
大きいロータリテーブルでも速やかに加速して最高回転
速度に至らせることができる。また、等速段階を介在さ
せた複数の減速段階にてロータリテーブルを減速するの
で、慣性モーメントが大きいロータリテーブルを速やか
に減速して正確に停止させることができる。しかも停止
時におけるロータリテーブルの揺動は生じない。このよ
うに、ロータリーテーブルを速やかに最高回転速度まで
加速し、さらに最高回転速度から速やかに減速して正確
に停止させることができるので、射出成形のサイクルア
ップが可能となり、しかも正確な型閉が実現される。
【0012】
【実施例】次に、本発明の好適な一実施例を図面を参照
して説明する。まず、図1を参照して本実施例の竪型ロ
ータリ式射出成形機10の構成を説明する。図示しない
基盤に固着されている架台12上に固定盤14が載置さ
れている。この固定盤14上には、二つの金型の下型1
6a、16bが設置されている。また、固定盤14に
は、矢印Xで示す鉛直方向に沿って4本の円柱状のステ
ー18が立設されている。このステー18には、ステー
18が摺動可能に挿通する4箇所の摺動部20を備えた
可動盤22が装着されている。
【0013】可動盤22の下方には矢印Yで示す水平方
向に沿って回転可能な2段円盤状のロータリテーブル2
4が配置されている。このロータリテーブル24には、
固定盤14上のそれぞれの下型16a、16bと対にな
る上型26a、26bが取り付けられている。これら下
型16a、16bと上型26a、26bとで成形金型2
7を構成することになる。また、可動盤22上には、回
転駆動部28が設置されている。この回転駆動部28
は、ロータリテーブル24を回転駆動させるものである
が、その詳細は後述する。
【0014】さらに、可動盤22には、一対の型締ピス
トンロッド30a、30bが連結されている。この型締
ピストンロッド30a、30bは可動盤22の上方にて
ステー18に固定されている上盤32を貫通し、上盤3
2に装着されている一対の型締シリンダ34a、34b
内に摺動可能に挿通しているピストン(図示略)に連結
されている。型締シリンダ34a、34bは、図示しな
い油圧装置による作動油の給排に応じて、型締ピストン
ロッド30a、30bを矢印X方向に沿って往復駆動可
能である。また、可動盤22およびロータリテーブル2
4は、型締ピストンロッド30a、30bの往復動に応
じて往復駆動される。これにより、型締シリンダ34
a、34bへの作動油の給排を操作することによって可
動盤22およびロータリテーブル24を上昇下降駆動可
能である。あわせて、ロータリテーブル24に装着され
ている上型26a、26bを下型16a、16bに近
接、離隔させての型閉、型締および型開の各操作が可能
である。すなわち、型締ピストンロッド30a、30b
および型締シリンダ34a、34bにて、本発明におけ
る上下駆動機構を構成している。
【0015】次に図2を参照して回転駆動部28および
ロータリテーブル24の詳細構造を説明する。回転駆動
部28は、駆動源としてのサーボモータ36、サーボモ
ータ36の回転軸に連結されたウォーム38並びにウォ
ーム38と歯合するウォームホイル40、ウォームホイ
ル40と同軸に連結された第1ギヤ42、第1ギヤ42
と平行な回転軸を有して第1ギヤ42と歯合する第2ギ
ヤ44、第2ギヤ44と同芯で第2ギヤ44に挿通して
固定されている中空のシャフト46およびウォーム38
に連結されてウォーム38の回転数を検出してこれに応
じた信号を出力可能なエンコーダ48とで構成されてい
る。
【0016】上記第1ギヤ42と第2ギヤ44とは、そ
れぞれの軸方向に沿って、相互の相対位置を微小変動可
能である。また、シャフト46は可動盤22とシャフト
46とに介装されたスラスト自動調芯ころ軸受け49に
て軸方向に沿って微小移動可能に支承され、かつ可動盤
22を貫通してロータリテーブル24に連結されてい
る。これにより、ロータリテーブル24はシャフト46
を介して可動盤22に懸架されている。
【0017】ロータリテーブル24を支えるシャフト4
6にはロータリテーブル24の荷重が矢印B方向に沿っ
て作用するので、シャフト46はスラスト自動調芯ころ
軸受け49による支承力に抗してわずかに矢印B方向に
移動した状態にある。このため可動盤22とロータリテ
ーブル24との間には、該シャフト46の矢印B方向に
沿った移動量に応じた空隙が形成されている。
【0018】一方、サーボモータ36には図示省略した
電源装置からの駆動電力が供給されて、矢印P方向に沿
って回転駆動可能である。上述のウォーム38、ウォー
ムホイル40、第1ギヤ42、第2ギヤ44およびシャ
フト46により、サーボモータ36の矢印P方向の回転
を矢印Q方向の回転に変換してロータリテーブル24を
矢印Qで示す方向に回転駆動可能である。この際ロータ
リテーブル24と可動盤22との間には上述した間隙が
形成されているので、ロータリテーブル24の回転時に
両者が接触することはない。このため、ロータリテーブ
ル24の回転は滑らかなものとなるとともに、両者の接
触による金属細片などの異物発生は防止される。また、
可動盤22およびロータリテーブル24が型締ピストン
ロッド30a、30bを介して型締シリンダ34a、3
4bによって駆動されて型閉、型締される際には、成形
金型27を介してロータリテーブル24に矢印Bとは逆
方向に沿って作用する力によってロータリテーブル24
は可動盤22に密接可能である。この際には、シャフト
46は矢印Bとは逆方向に沿って微小移動し、第2ギヤ
44と第1ギヤ42との軸方向に沿った相対位置も、こ
のシャフト46の移動に応じて変化する。
【0019】なお、エンコーダ48からの出力は、エン
コーダ48と電気的に接続されている制御ユニット50
に入力可能である。この、制御ユニット50はサーボモ
ータ36とも電気的に接続されており、制御ユニット5
0からの制御信号をサーボモータ36に入力可能となっ
ている。これら回転駆動部28を構成するサーボモータ
36〜エンコーダ48とこの制御ユニット50とで、本
発明のサーボモータ駆動機構を構成している。
【0020】図6に示すように、制御ユニット50はパ
ターン選択ディジタルスイッチ52、最高速度設定ディ
ジタルスイッチ54およびモードセレクタ56を備え、
周知のマイクロコンピュータ(図示省略)を内蔵してい
る。このマイクロコンピュータにはあらかじめ各種処理
を実行するためのプログラムが格納されており、制御ユ
ニット50は該プログラムや外部から入力される各種の
指示に従っての制御処理を実行可能である。また、制御
ユニット50は、エンコーダ48からの信号によりサー
ボモータ36の回転数を検出可能であるとともに、エン
コーダ48の信号を積算することで該積算値に対応する
ロータリテーブル24の基準位置からの回転角度を検出
可能である。したがって、制御ユニット50はエンコー
ダ48とともに回転角度検出手段としての機能をも備え
ることになる。
【0021】図6および図7を参照して、モード、パタ
ーンおよび最高速度の設定について説明する。まず、モ
ードセレクタ56で選択可能なモードは4種類あるが、
このうちモード0はロータリテーブル24を回転させな
いモードであるので、その際のパターンおよび最高速度
の設定はない。
【0022】図7に示すように、モード1はロータリテ
ーブル24を原点から120°回転させ(パターン
1)、次に同方向に120°回転させ(パターン2)、
最後に240°戻して(パターン3)原点に回帰させる
モードである。モード2は、ロータリテーブル24を原
点から240°回転させ(パターン4)、次に120°
戻す方向に回転させ(パターン5)、さらに120°戻
して(パターン6)原点に回帰させるモードである。モ
ード3はロータリテーブル24を原点から180°回転
させ(パターン7)、次に180°戻す方向に回転させ
て(パターン8)、原点に回帰させるモードである。
【0023】最高速度の設定は、各モード1〜3を構成
するパターン毎に、オペレータによって設定される。例
えば、モード1の各パターンについて最高速度を設定す
る場合、まずモードセレクタ56にてモード1を選択す
る。その後、パターン選択ディジタルスイッチ52をP
1に操作してパターン1を選択する。次いで最高速度設
定ディジタルスイッチ54を、例えば80とセットす
る。これによって、パターン1の最高速度が、定格速度
の80%に設定される。同様にパターン選択ディジタル
スイッチ52をP2、P3としてパターン2、パターン
3の最高速度を設定する。モード2あるいはモード3に
おける各パターンの最高速度の設定も同様である。
【0024】こうしてオペレータによって最高速度が設
定されると、制御ユニット50にては、設定された最高
速度に応じて各パターン1〜8について図8に例示する
ような加減速モデルが作成される。図8に示す例につい
て説明すると、A1、A2およびA3は加速段階、C
1、C2、C4およびC5は等速段階、R1、R2およ
びR3は減速段階であり、C3は設定された最高速度で
の等速状態を表している。A1〜A3の加速率、R1〜
R3の減速率、加速または減速を開始すべきロータリテ
ーブル24の回転角度およびC1〜C5の速度は予め設
定された条件に応じて制御ユニット50にて自動的に決
定される。
【0025】ここで再び、可動盤22およびロータリテ
ーブル24の説明に戻る。図2および図3に示すよう
に、図3にて左側に位置する可動盤22の2箇所の摺動
部20付近に、ロータリテーブル24の回転接線方向に
沿った軸を有する油圧シリンダ58および油圧ピストン
60を備えた緩衝機構62aおよび同様の緩衝機構62
bが設けられている。また、ロータリテーブル24には
油圧ピストン60の軸方向に沿って油圧ピストン60の
当接端60aに当接可能な当接部64a、64bを備え
た張り出し部材66aおよび張り出し部材66bが、ロ
ータリテーブル24の中心を頂点として約60°の角を
なす位置に設けられている。これにより、ロータリテー
ブル24が矢印R方向にそって回転した場合は、緩衝機
構62aに当接部64aが当接可能であり、ロータリテ
ーブル24が矢印L方向にそって回転した場合は、緩衝
機構62bに当接部64bが当接可能である。ただし、
通常の運転時にはロータリテーブル24は緩衝機構62
aと当接部64aとの間および緩衝機構62bと当接部
64bとの間に、それぞれ所定の空間を保持する位置に
て回転を停止するので緩衝機構62aと当接部64aお
よび緩衝機構62bと当接部64bとは互いに接触しな
い。すなわち、通常運転時におけるロータリテーブル2
4は、上記の緩衝機構62a、62bと当接部64a、
64bとが接触しない回転角度の範囲内で、矢印Rおよ
び矢印L方向に沿って回転位置を変化させることにな
る。本実施例では、このロータリテーブルの回転角度範
囲は180°に設定されている。
【0026】図5に示すように、緩衝機構62a、62
bは油圧シリンダ58に挿通する油圧ピストン60とで
構成されている。この油圧シリンダ58には、作動油で
満たされている油室58aに連通する通油孔58bが設
けられている。さらに、通油孔58bには図5(b)に
示すリリーフ回路68が接続されている。リリーフ回路
68は、通油孔58bに連通する第1油路70、第1油
路70と逆止弁72を介して接続する第2油路74、第
1油路70から分岐する第3油路75および第2油路7
4の逆止弁72とは逆の端に設置されたリリーフバルブ
78にて構成されている。また、第3油路75の他端は
逆止弁76を介して油圧ポンプ(図示省略)に接続され
ている。この油圧ポンプから、逆止弁76および第3油
路75を介して、第1油路70に作動油が供給される構
成となっている。これにより、矢印Z方向に沿って油圧
ピストン60が押圧され、油室58aおよび通油孔58
b内の作動油を介してリリーフ回路68に及ぼされる圧
力がリリーフバルブ78の設定圧を越えた際には、リリ
ーフバルブ78を経て作動油をパージして減圧可能であ
るとともに、該作動油のパージに応じて油圧ピストン6
0を矢印Z方向に沿って移動させることが可能である。
【0027】図3および図4に示すように、可動盤22
の図3における左側中央部には、可動盤22の軸方向に
沿って往復動する位置決めピン80を備えた位置決め機
構82が設置されている。図4に示すように、この位置
決め機構82は、複数のボルト84を介して可動盤22
に取り付けられている。ボルト84に連結された略直方
体状の部分がピン駆動部86であり、ピン駆動部86に
往復動可能に挿通する駆動部材88を備えている。この
駆動部材88のピン駆動部86からは露出している先端
部には位置決めピン80が連結されている。これによ
り、位置決めピン80は駆動部材88を介してピン駆動
部86によって、矢印U方向および矢印D方向に沿って
上下に駆動される。
【0028】さらに、ロータリテーブル24には、位置
決めピン80に対応する位置に、位置決めピン80が嵌
入可能な位置決め孔90aが設けられている。このた
め、位置決めピン80が矢印D方向に沿って下降した際
には、位置決めピン80の先端が位置決め孔90aに嵌
入して可動盤22とロータリテーブル24との周方向に
沿った相対位置を固定可能である。また、位置決めピン
80が矢印U方向に上昇した際には、位置決めピン80
は位置決め孔90aから離脱した状態となり、可動盤2
2とロータリテーブル24との周方向の相対位置は固定
されない。図4において、中心線を境にして図示左側は
位置決めピン80が矢印U方向に沿って上昇した位置に
ある状態を、図示右側は位置決めピン80が矢印D方向
に沿って下降して先端を位置決め孔90aに嵌入させた
状態を示す。
【0029】ロータリテーブル24には、この位置決め
孔90aと180°の回転対称となる位置に位置決め孔
90bが設けられている。従って、ロータリテーブル2
4が回転して可動盤22との相対回転位置が180°変
位すると、位置決め機構82が位置決め孔90bと対応
する位置になる。この際、位置決めピン80を矢印D方
向に沿って下降させて位置決めピン80の先端を位置決
め孔90bに嵌入させることが可能である。これによ
り、可動盤22とロータリテーブル24との相対回転位
置を、位置決めピン80が位置決め孔90aと嵌合した
状態および位置決めピン80が位置決め孔90bと嵌合
した状態の、相互に180°変位した状態で固定可能で
ある。
【0030】この位置決めピン80が位置決め孔90a
および位置決め孔90bとそれぞれ嵌合した状態で可動
盤22およびロータリテーブル24が下降して固定盤1
4に近接すると、ロータリテーブル24に設置されてい
る上型26a、26bが固定盤14に設置されている下
型16a、16bと正確に接合して型閉、型締される。
従って、位置決め機構82は位置決め孔90a、90b
に位置決めピン80を嵌入することによってロータリテ
ーブル24と可動盤22との相対位置を固定するととも
に、ロータリテーブル24と固定盤14との相対位置を
適正に固定する作用を奏する。
【0031】次に、上記構成の竪型ロータリ式射出成形
機10の作動について説明する。竪型ロータリ式射出成
形機10の稼働に先だって、予めロータリテーブル24
の回転位置を設定する。成形品に応じたロータリテーブ
ル24の回転位置は、制御ユニット50のモードセレク
タ56にてモードを選択することで自動的に設定され
る。例えばモード3を選択した場合、基準位置から時計
回りに180°回転して停止後、逆方向に180°回転
して基準位置に戻ることの繰り返しとなる。次に、パタ
ーン選択ディジタルスイッチ52をP7に操作してパタ
ーン7を選択し、最高速度設定ディジタルスイッチ54
を、例えば80とセットする。これにより定格最高回転
速度の80%に相当する速度が最高速度として設定され
る。同様にパターン8の最高速度を、例えば80とセッ
トする。オペレータによって最高速度が設定されると、
制御ユニット50にては、設定された最高速度に応じて
各パターン7、8について図8に例示するような加減速
モデルが設定される。すなわち、加速率A1、A2並び
にA3、等速段階の回転速度C1、C2、C4並びにC
5、減速率R1、R2並びにR3および加速または減速
を開始すべきロータリテーブル24の回転角度が、上記
設定された最高速度C3に応じて制御ユニット50にて
自動的に決定される。オペレータは、モードと該モード
に対応するパターン毎の最高速度を設定した後、竪型ロ
ータリ式射出成形機10を始動する。
【0032】竪型ロータリ式射出成形機10が始動され
ると、制御ユニット50は図9に示す制御を実行する。
この制御においては、まず制御ユニット50はいずれの
モードが選択されているかを判定する(ステップ100
0)。モード1が選択されていると判定した場合は、パ
ターン1によるロータリテーブル24の回転制御を実行
する(ステップ2000)。続いてパターン2によるロ
ータリテーブル24の回転制御を実行する(ステップ3
000)。さらにパターン3によるロータリテーブル2
4の回転制御を実行する(ステップ4000)。また、
モード2が選択されていると判定した場合は、パターン
4によるロータリテーブル24の回転制御を実行する
(ステップ5000)。続いてパターン5によるロータ
リテーブル24の回転制御を実行する(ステップ600
0)。さらにパターン6によるロータリテーブル24の
回転制御を実行する(ステップ7000)。あるいはモ
ード3が選択されていると判定した場合は、パターン7
によるロータリテーブル24の回転制御を実行する(ス
テップ8000)。続いてパターン8によるロータリテ
ーブル24の回転制御を実行する(ステップ900
0)。いずれかのモードによる制御を実行した後、リタ
ーンする。
【0033】これら制御ユニット50によって実行され
るパターン1〜パターン8に対応する制御について、図
8おおよび図10を参照して説明する。例えば上記ステ
ップ1000にてモード3が選択されていると制御ユニ
ット50が判断すると、制御ユニット50は図10に示
すパターン7ルーチンをスタートする。制御ユニット5
0は、回転駆動部28のサーボモータ36に、予め設定
されているロータリテーブル24の加速率A1に応じた
回転数での回転を指示する(ステップ8010)。続い
てエンコーダ48から制御ユニット50に入力される信
号にて、加速率A1での加速によってロータリテーブル
24の回転速度が予め設定されている速度C1に達した
かを判定する(ステップ8020)。この際、ロータリ
テーブル24の検出された回転速度と設定された回転速
度C1とが設定された誤差の範囲であれば、ロータリテ
ーブル24の回転速度はC1に達したと判定される。以
下のステップにおけるロータリテーブル24の回転速度
の判定においても同様である。ここでロータリテーブル
24の回転速度<C1と判定された場合はステップ80
10へ回帰し、ロータリテーブル24の回転速度=C1
と判定された場合は次ステップへ進む。次ステップへ進
むと制御ユニット50は、サーボモータ36の回転数を
ロータリテーブル24の回転速度C1に対応する回転数
に保持するよう指示する(ステップ8030)。さら
に、エンコーダ48からの信号により、ロータリテーブ
ル24の回転角度が加速率A2での加速段階を開始すべ
き回転角度に達したかを判定する(ステップ804
0)。ロータリテーブル24の回転角度がA2開始角度
に至っていない場合はステップ8030に回帰し、A2
開始角度に達したと判定した場合は次ステップへ進む。
【0034】次ステップ以下では、上記ステップ801
0〜8040と同様に、加速率A2で加速(ステップ8
050)、回転速度=C2を判定(ステップ806
0)、回転速度=C2を保持(ステップ8070)、加
速率A3での加速開始すべき回転角度に達したかを判定
(ステップ8080)、加速率A3で加速(ステップ8
090)、回転速度=最高回転速度C3を判定(ステッ
プ8100)および回転速度=最高回転速度C3に保持
(ステップ8110)の制御が実行される。
【0035】これらの実行に続いて、制御ユニット50
は、ロータリテーブル24の回転角度が減速率R1での
減速を開始すべき回転角度に達したかを判定する(ステ
ップ8120)。この回転角度に達していないと判定さ
れた場合はステップ8110に回帰する。ロータリテー
ブル24の回転角度が減速率R1での減速を開始すべき
回転角度に達したと判定した場合、制御ユニット50
は、サーボモータ36に、予め設定されているロータリ
テーブル24の減速率R1に応じた回転数での回転を指
示する(ステップ8130)。続いてエンコーダ48か
ら制御ユニット50に入力される信号にて、減速率R1
での減速によってロータリテーブル24の回転速度が予
め設定されている速度C4に達したかを判定する(ステ
ップ8140)。ロータリテーブル24の回転速度>C
4と判定された場合はステップ8130へ回帰する。ロ
ータリテーブル24の回転速度=C4と判定された場
合、制御ユニット50は、サーボモータ36の回転数を
ロータリテーブル24の回転速度C4に対応する回転数
に保持するよう指示する(ステップ8150)。次に、
エンコーダ48からの信号により、ロータリテーブル2
4の回転角度が減速率R2での減速段階を開始すべき回
転角度に達したかを判定する(ステップ8160)。ロ
ータリテーブル24の回転角度がR2開始角度に至って
いない場合はステップ8150に回帰し、R2開始角度
に達したと判定した場合は次ステップへ進む。
【0036】次ステップ以下では、上記ステップ813
0〜8160と同様に、減速率R2で減速(ステップ8
170)、回転速度=C5を判定(ステップ818
0)、回転速度=C5を保持(ステップ8190)、減
速率R3での加速開始すべき回転角度に達したかを判定
(ステップ8200)および減速率R3で減速(ステッ
プ8210)の制御が実行される。
【0037】これらの実行に続いて、制御ユニット50
は、ロータリテーブル24の回転角度が回転を停止すべ
き回転角度、すなわち終点に達したかを判定する(ステ
ップ8220)。この際、検出されたロータリテーブル
24の回転角度と設定された終点の回転角度とが予め設
定されている許容誤差の範囲内であれば、ロータリテー
ブル24の回転角度は終点に達したと判定される。終点
に達していないと判定された場合はステップ8210へ
回帰する。ロータリテーブル24の回転角度が終点に達
したと判定した場合、制御ユニット50は、サーボモー
タ36に回転停止を指示する(ステップ8230)。こ
のサーボモータ36の停止に伴ってロータリテーブル2
4の回転は停止する。
【0038】このように、本実施例の竪型ロータリ式射
出成形機10にては、慣性モーメントが大きいロータリ
テーブル24を複数の加速段階で加速して速やかに最高
速度とし、また複数の減速段階で最高速度から速やかに
減速して正確に停止させる。このため、ロータリテーブ
ル24の加減速は滑らかなものとなり、速やかに最高回
転速度に達して設定された回転位置にて正確に停止でき
る。しかも、ロータリテーブル24の停止に際して微小
な揺動を生ずることはない。また、回転駆動部28を構
成するサーボモータ36等には加速、減速に際して過大
な負荷がかかることはない。
【0039】こうしてパターン7ルーチンを終了してメ
インルーチンへリターンする。メインルーチンへ戻る
と、続いてパターン8ルーチンを実行する。このパター
ン8ルーチンにおける制御処理はパターン7とはロータ
リテーブル24の回転方向が異なるだけであるので、パ
ターン8の詳細な説明は省略する。また、他のモードが
選択された場合の、パターン1〜パターン6における制
御処理も上記パターン7とは、ロータリテーブル24の
始点−終点角度、回転方向などが異なるだけであるの
で、これらの説明も省略する。
【0040】設定された回転位置、例えば基準位置から
180°回転した位置でロータリテーブル24が停止さ
れると、位置決め機構82の位置決めピン80が図4に
おける矢印D方向に沿って下降する方向に駆動される。
これにより位置決めピン80の先端が位置決め孔90b
に嵌入すると、可動盤22とロータリテーブル24との
相対回転位置が固定される。この位置決めピン80が位
置決め孔90bに嵌合した状態でのロータリテーブル2
4の相対位置は、ロータリテーブル24に設置されてい
る上型26a、26bが固定盤14に設置されている下
型16a、16bと正確に相対する位置に設定されてい
る。このため、該状態から型締シリンダ34a、34b
にて型締ピストンロッド30a、30bを駆動して可動
盤22およびロータリテーブル24を固定盤14へ向か
う方向に下降させると、ロータリテーブル24に装着さ
れている上型26a、26bと固定盤14に設置されて
いる下型16a、16bとを正確に接合させて適正な型
閉および型締が実現される。
【0041】ロータリテーブル24の最高回転速度まで
の加速および最高回転速度からの減速は速やかになさ
れ、しかも正確に停止される。さらに停止後は位置決め
機構82と位置決め孔90a、90bとで可動盤22と
の相対位置を正確に固定される。このためロータリテー
ブル24の回転による上型26a、26bと下型16
a、16bとの相対位置の入れ換えは速やかかつ正確に
行われる。したがって、1サイクルの射出成形に要する
時間は短縮されてサイクルアップが実現されるととも
に、正確な型閉、型締により成形品の品質向上が可能と
なる。
【0042】一方、ロータリテーブル24を回転駆動し
た際に正常な停止が実施されず、設定された停止位置を
通過してしまうことがあっても、可動盤22に備えられ
ている緩衝機構62a、62bの油圧ピストン60に、
ロータリテーブル24に形成されている張り出し部材6
6a、66bの当接部64a、64bが当接すること
で、ロータリテーブル24の回転を停止させることが可
能である。この際、緩衝機構62a、62bの油圧ピス
トン60は油圧シリンダ58内の作動油に前記当接部6
4a、64bの当接に応じた押圧力を及ぼす。しかしな
がら、油圧シリンダ58およびこれに連通するリリーフ
回路68内の作動油は、該押圧力とバランスしつつリリ
ーフバルブ78を経て排出される。このため油圧ピスト
ン60と当接部64a、64bの当接による衝撃は緩和
されて、ロータリテーブル24の回転は急激にしかも衝
撃なく停止される。したがって、なんらかの原因でロー
タリテーブル24が正常に停止されなかった場合でも、
ロータリテーブル24や他の構成部分を損なうことなく
ロータリテーブル24を安全に停止させることができ
る。
【0043】以上本発明の一実施例について説明した
が、本発明は上記の実施例によってなんら限定されるも
のではない。例えば、本実施例おいてはロータリテーブ
ル24の回転位置の検出にサーボモータ36に取り付け
たエンコーダ48を使用しているが、このエンコーダ4
8とは別に、ロータリテーブル24の回転位置の検出専
用のエンコーダ等を設けてもよい。また、ロータリテー
ブル24が基準位置あるいは設定された回転位置にある
ことを検出する位置センサを設けてもよい。この位置セ
ンサをエンコーダ48による回転位置検出のリセットス
イッチとする構成も可能である。
【0044】さらに、本実施例では当接部64aと当接
部64bとを60°の角度で配置してロータリテーブル
24の設定回転範囲が180°の場合に対応させている
が、当接部64aまたは当接部64bの一方を取り外す
ことでロータリテーブル24の設定回転範囲が240°
の場合に対応させることができる。あるいは当接部の設
置位置を種々に調節することで、ロータリテーブル24
のさまざまな設定回転範囲に対応させることが可能であ
る。
【0045】
【発明の効果】以上説明した様に、本発明の竪型ロータ
リ式射出成形機によれば、ロータリーテーブルを速やか
に最高回転速度まで加速し、さらに最高回転速度から速
やかに減速して正確に停止できるので、射出成形のサイ
クルアップが可能となる。しかも正確な型閉、型締が可
能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例の竪型ロータリ式射出成形機の概略構
成を示す正面図である。
【図2】 実施例の竪型ロータリ式射出成形機の回転駆
動部、可動盤およびロータリテーブル付近の一部断面図
である。
【図3】 実施例の竪型ロータリ式射出成形機の可動盤
およびロータリテーブル部分の平面図である。
【図4】 実施例の竪型ロータリ式射出成形機の位置決
め機構の一部断面図である。
【図5】 実施例の竪型ロータリ式射出成形機の緩衝機
構の説明図である。
【図6】 実施例の竪型ロータリ式射出成形機の制御ユ
ニットの説明図である。
【図7】 実施例の竪型ロータリ式射出成形機における
ロータリテーブルの回転モードの説明図である。
【図8】 実施例の竪型ロータリ式射出成形機における
ロータリテーブルの回転時の加減速モデルの説明図であ
る。
【図9】 実施例の竪型ロータリ式射出成形機における
制御ユニットによるロータリテーブルの加減速制御のフ
ローチャートである。
【図10】 実施例の竪型ロータリ式射出成形機におけ
る制御ユニットによるロータリテーブルの加減速制御の
フローチャートである。
【図11】 本発明の竪型ロータリ式射出成形機の構成
の例示図である。
【符号の説明】
10・・・竪型ロータリ式射出成形機、14・・・固定
盤、16a、16B・・・下型、22・・・可動盤、2
4・・・ロータリテーブル、26a、26B・・・上
型、27・・・成形金型、28・・・回転駆動部、30
a・・・型締ピストン、34a・・・型締シリンダ、3
6・・・サーボモータ、46・・・シャフト、48・・
・エンコーダ、50・・・制御ユニット、62a、62
b・・・緩衝機構、64a、64b・・・当接部、66
a、66b・・・張り出し部材、68・・・リリーフ回
路、78・・・リリーフバルブ、80・・・位置決めピ
ン、82・・・位置決め機構、90a、90b・・・位
置決め孔。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水平方向に沿って配される固定盤と、該
    固定盤に相対向して設置され上下動して前記固定盤との
    相対位置を変動可能な可動盤と、前記可動盤を上下方向
    に駆動する上下駆動機構と、前記可動盤の下面に該可動
    盤とともに上下動可能に配されかつ周方向に沿って正逆
    回転可能なロータリテーブルと、該ロータリテーブルを
    正逆回転駆動するサーボモータ駆動機構と、前記ロータ
    リテーブルの設定された基準位置からの回転角度を検出
    する回転角度検出手段とを備え、前記固定盤に設置され
    た複数の下型と該下型と対向して前記ロータリテーブル
    に設置された複数の上型とからなる複数組の金型を前記
    ロータリテーブルの複数の回転位置にて同時に圧締可能
    な竪型ロータリ式射出成形機において、 前記サーボモータ駆動機構が、 加速時には、複数の加速段階と前記ロータリテーブルの
    前記回転角度に応じて前記複数の加速段階間に少なくと
    も1回設定される等速段階とからなる加速ステップによ
    り前記ロータリテーブルを所定の回転速度まで加速し、 減速時には、複数の減速段階と前記ロータリテーブルの
    前記回転角度に応じて前記複数の減速段階間に少なくと
    も1回設定される等速段階とからなる減速ステップによ
    り前記ロータリテーブルを減速して停止させることを特
    徴とする竪型ロータリ式射出成形機。
  2. 【請求項2】 前記可動盤に設置され該可動盤の軸方向
    に沿って往復動する位置決めピンと、 前記ロータリテーブルに該ロータリテーブルの前記複数
    の回転位置に応じて配置され前記位置決めピンが嵌入可
    能な位置決め孔とを設けたことを特徴とする請求項1記
    載の竪型ロータリ式射出成形機。
  3. 【請求項3】 前記可動盤に前記ロータリテーブルの回
    転接線方向に沿った軸を有する油圧シリンダおよび油圧
    ピストンを備えた緩衝機構を設けるとともに、前記ロー
    タリテーブルに前記油圧ピストンの軸方向に沿って該油
    圧ピストンに当接可能な当接部を設けたことを特徴とす
    る請求項1または2記載の竪型ロータリ式射出成形機。
  4. 【請求項4】 前記ロータリテーブルに該ロータリテー
    ブルと同軸に連結されるシャフトを設けるとともに、 前記サーボモータ駆動機構に、 前記シャフトに該シャフトと同軸に連結される平歯車の
    シャフト側ギヤと、 該シャフト側ギヤと軸方向に沿って相対位置を変動可能
    に歯合し駆動源によって回転駆動される平歯車の駆動側
    ギヤとを設けたことを特徴とする請求項1ないし3のい
    ずれか記載の竪型ロータリ式射出成形機。
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