JPH0691543A - 研削砥石 - Google Patents

研削砥石

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JPH0691543A
JPH0691543A JP24658992A JP24658992A JPH0691543A JP H0691543 A JPH0691543 A JP H0691543A JP 24658992 A JP24658992 A JP 24658992A JP 24658992 A JP24658992 A JP 24658992A JP H0691543 A JPH0691543 A JP H0691543A
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JP
Japan
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abrasive grain
grain layer
base
layer
segments
Prior art date
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Pending
Application number
JP24658992A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideo Oshita
秀男 大下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Osaka Diamond Industrial Co Ltd
Original Assignee
Osaka Diamond Industrial Co Ltd
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Publication date
Application filed by Osaka Diamond Industrial Co Ltd filed Critical Osaka Diamond Industrial Co Ltd
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Publication of JPH0691543A publication Critical patent/JPH0691543A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、焼成又は焼結で形成される砥粒層
に対して、回転の慣性力によって発生する応力を小さく
し、高速回転時の破壊を防止しうる研削砥石を提供す
る。 【構成】 基台1の外周面に砥粒層2を設け、この砥粒
層2を、スリット溝4によって円周方向に独立する複数
のセグメント3で形成する。この構造では、スリット溝
4が基台1の変形を吸収し、また、各セグメント3の質
量が小さくために回転の慣性力により発生する応力を減
少できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、高速研削加工に使用
される研削砥石に関するものである。
【0002】
【従来の技術】砥石の周速度を高くすれば、高能率で寿
命の長い研削加工が可能になることにより、高速研削加
工が脚光を浴び、現在では、超砥粒砥石の開発によって
80m/sを越えて250m/sに至る研削速度が実現
化されている。
【0003】このような高速研削用として形成される超
砥粒砥石は、従来、図7に示すように、ダイヤモンド或
いは立方晶窒化ホウ素(CBN)の砥粒を含む砥粒層1
2を、円板状基台11の周面に連続して一体に固着した
ものと、図8に示すように、砥粒層12と基台11の間
に焼成又は焼結で形成される接合層13を設け、この接
合層13と砥粒層12を基台11の周面に連続させて固
着したものとがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、砥石を高速
度で回転させた場合、慣性力により発生する応力によっ
て砥粒層12及び接合層13と基台11がそれぞれ径方
向に膨張する。ところが、焼成又は焼結体である砥粒層
12や接合層13と、鋼やアルミニウム合金等で形成さ
れる基台11とは変位量が異なるために(一般に基台1
1の方が大きい)、図7及び図8のように円周方向に連
続した砥粒層12や接合層13を基台11に一体に固着
した構造では、砥粒層12と基台11間、又は接合層1
3と基台11間に大きな応力が発生し、その応力により
強度の低い砥粒層12が破壊される危険性がある。
【0005】また、砥粒層12は、超砥粒を樹脂や金
属、ビトリファイド等のボンド材で焼成又は焼結して形
成され、接合層13は、砥粒層12と同じ材料を同じ製
法で焼成又は焼結して形成されるが、これらの焼成又は
焼結体層は、その内部に一定の確率で製造過程における
微少欠陥が存在する。この場合、高速回転時の慣性力に
より発生する応力は、その物体の質量に比例するため、
図7又は図8のように砥粒層12や接合層13を連続構
造とした砥粒では、各層12、13の全体の質量が内部
の微少欠陥に作用することになり、砥粒層12が破壊し
やすくなる欠点がある。
【0006】そこで、この発明は、高速回転させた場合
に砥粒層や接合層に発生する応力が小さく、砥粒層の破
壊を安定して防止できる研削砥石を提供することを目的
としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、この発明は、円板状の基台の周面に、焼成又は焼結
で形成される砥粒層を固着した研削砥石において、上記
砥粒層を、円周方向にすき間をもって独立する複数のセ
グメントで形成したのである。
【0008】また、この発明は他の手段として、上記基
台と砥粒層の間に、焼成又は焼結で形成される接合層を
設け、その接合層を、上記砥粒層に対応して円周方向に
すき間をもって独立する複数のセグメントで形成した構
造を採用したのである。
【0009】
【作用】上記のように、砥粒層や接合層を複数のセグメ
ントで形成することにより、各セグメント間のすき間が
基台の変形を吸収し、砥粒層に対して変形による応力の
影響をなくすことができる。また、各セグメントの質量
は、分割した数に比例して減少するため、高速回転の慣
性力により各セグメントに作用する応力も小さくなり、
破壊が防止される。
【0010】
【実施例】図1及び図2はこの発明の第1実施例を示し
ている。基台1は、金属やアルミニウム合金等により円
板状に形成され、その基台1の外周面に、複数のセグメ
ント3から成る砥粒層2が固着されている。この各セグ
メント3は、一定幅のスリット溝4を介して円周方向に
独立して形成されており、基台1の周面に等間隔で配置
されている。
【0011】上記複数のセグメント3から形成される砥
粒層2は、ダイヤモンド或いはCBN砥粒を樹脂、金
属、又はガラス質やセラミックス等のボンド材で焼成又
は焼結により結合して形成される。
【0012】上記の構造では、回転の慣性力によって基
台1が膨張した場合、各セグメント3間のスリット溝4
が基台1の変形を吸収し、基台1との変形の差による応
力が各セグメント3に作用せず、砥粒層2への応力の影
響が防止される。また、円周方向に分割した各セグメン
ト3の質量は、図7のように円周方向に連続構造とした
砥粒層12に比べて小さくなるため、高速回転時の慣性
力により作用する応力も小さくなり、砥粒層2の破壊が
防止される。この場合、セグメント3の数を多くすれば
するほど、各セグメントの質量が小さくなるため、破壊
を防止する上で有効である。
【0013】図3及び図4は第2の実施例を示してい
る。この例では、基台1の周面に、砥粒層2と同じ材質
の材料を砥粒を除いて同じ製法で焼成又は焼結した接合
層5を設け、その接合層5の外側に砥粒層2を形成して
おり、接合層5の外周面と砥粒層2を断面山形の総形形
状としている。また、接合層5と砥粒層2を、傾斜状の
複数のスリット溝4により分割し、そのスリット溝4に
よって接合層5及び砥粒層2を円周方向に独立した複数
のセグメント3に分割している。
【0014】また、図5は第3の実施例を示し、この例
では、基台1の周面に、CBN砥粒を焼結した丸チップ
状のセグメント6を多数配列し、その多数のセグメント
6により砥粒層2を形成している。このように砥粒層2
を多数の丸チップで形成すると、基台1の変形の吸収と
質量の減少に対して大きな効果がある。また、各セグメ
ント6間の多くのすき間は、研削加工時の切粉の排出溝
となり、目詰りを防止する作用もある。
【0015】なお、上記第3の実施例において、セグメ
ント6の丸チップを多角形の角チップ形状としてもよ
い。
【0016】また、第2及び第3実施例においては、砥
粒層2を断面山形の総形形状としたが、凸形曲面や凹形
曲面等の総形形状とすることもできる。
【0017】<実験例>図4に示す総形形状の砥石にお
いて、砥粒層2と接合層5をスリット溝4により多数の
セグメント3に分割したもの(セグメント構造)と、砥
粒層2と接合層5を従来例のように円周方向に連続して
形成したもの(連続構造)とを試作し、その両者に対し
て高速回転による耐久試験を行なった。
【0018】砥石の砥粒層2は、粒度#80のCBN砥
粒をビトリファイドのボンド材で焼結により結合して形
成し、砥粒の集中度を200とした。
【0019】また、接合層3は、砥粒層2と同一材質の
ビトリファイドボンドと骨材としてのアルミナを、焼結
により結合して形成した。
【0020】試験に用いた砥石の寸法は、図4において
外径D=380mm、基台外径D1=318mm、基台
内径d=80mm、幅L=50mmとし、砥粒層2の厚
みtを3mmとした。
【0021】また、セグメント構造においては、セグメ
ントの数を43個とし、スリット溝4の幅mを0.5m
mとした。
【0022】試験は、上記セグメント構造の砥石と連続
構造の砥石の回転を次第に上昇させていき、砥粒層2の
破壊が生じる時点を測定した。結果を図6に示す。
【0023】この図6に示すように、連続構造の砥石
は、回転数が7200rpmの時点で砥粒層が破壊した
が、セグメント構造の砥石は、12000rpmまで回
転させても砥粒層に全く異常が生じなかった。
【0024】
【効果】以上のように、この発明の砥石は、砥粒層や結
合層を円周方向に独立する複数のセグメントで形成し、
基台の変形による砥粒層への影響をなくすと共に、質量
の減少によって慣性力による応力の発生を抑えたので、
変形や応力による砥粒層の破壊を防止することができ、
安定した高速研削加工を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の砥石を示す正面図
【図2】同上の側面図
【図3】第2実施例の砥石を示す側面図
【図4】図3のIV−IV線に沿った断面図
【図5】(a)は第3実施例の砥石を示す断面図、
(b)はその側面図
【図6】実験の試験結果を示すグラフ
【図7】従来例を示す正面図
【図8】他の従来例を示す正面図
【符号の説明】
1 基台 2 砥粒層 3 セグメント 4 スリット溝 5 接合層 6 セグメント

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円板状の基台の周面に、焼成又は焼結で
    形成される砥粒層を固着した研削砥石において、上記砥
    粒層を、円周方向にすき間をもって独立する複数のセグ
    メントで形成したことを特徴とする研削砥石。
  2. 【請求項2】 上記基台と砥粒層の間に、焼成又は焼結
    で形成される接合層を設け、その接合層を、上記砥粒層
    に対応して円周方向にすき間をもって独立する複数のセ
    グメントで形成したことを特徴とする請求項1に記載の
    研削砥石。
JP24658992A 1992-09-16 1992-09-16 研削砥石 Pending JPH0691543A (ja)

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JP24658992A JPH0691543A (ja) 1992-09-16 1992-09-16 研削砥石

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JP24658992A JPH0691543A (ja) 1992-09-16 1992-09-16 研削砥石

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JP24658992A Pending JPH0691543A (ja) 1992-09-16 1992-09-16 研削砥石

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016000448A (ja) * 2014-06-12 2016-01-07 株式会社ディスコ 研削工具

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS52313U (ja) * 1975-06-21 1977-01-05
JPS58143958A (ja) * 1982-02-15 1983-08-26 Niro Inoue 砥石

Patent Citations (2)

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