JPH069132Y2 - 柱と梁のボルト結合用タッププレートの取付構造 - Google Patents
柱と梁のボルト結合用タッププレートの取付構造Info
- Publication number
- JPH069132Y2 JPH069132Y2 JP16447887U JP16447887U JPH069132Y2 JP H069132 Y2 JPH069132 Y2 JP H069132Y2 JP 16447887 U JP16447887 U JP 16447887U JP 16447887 U JP16447887 U JP 16447887U JP H069132 Y2 JPH069132 Y2 JP H069132Y2
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- Japan
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- tap plate
- hole
- pillar
- head
- fitting
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Description
【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本考案は、住宅を始めとする建築物の、角形鋼管柱の柱
頭部側面に鋼梁をタッププレートを介してボルト止めす
る際に用いられて好適な柱と梁のボルト結合用タッププ
レートの取付構造に関するものである。
頭部側面に鋼梁をタッププレートを介してボルト止めす
る際に用いられて好適な柱と梁のボルト結合用タッププ
レートの取付構造に関するものである。
「従来の技術」 角形鋼管柱と鋼梁との接合技術として、柱の側面にあら
かじめ工場等でブラケットを取り付け、柱を立設した
後、そのブラケットに梁を溶接等により固定する方法
や、梁の接合端を柱の側面に接合し、タッププレートを
介してボルト結合する方法などが知られている。
かじめ工場等でブラケットを取り付け、柱を立設した
後、そのブラケットに梁を溶接等により固定する方法
や、梁の接合端を柱の側面に接合し、タッププレートを
介してボルト結合する方法などが知られている。
しかし、前者の方法では、柱が数階建分の長さになるた
めにこの長さに見合った運搬手段を必要としたり、ブラ
ケットが邪魔になって運搬効率が悪くなったり、さらに
は建込み現場において溶接作業を必要とするなどの問題
があるため、近年においては後者のボルト結合による方
法が多く採用されている。
めにこの長さに見合った運搬手段を必要としたり、ブラ
ケットが邪魔になって運搬効率が悪くなったり、さらに
は建込み現場において溶接作業を必要とするなどの問題
があるため、近年においては後者のボルト結合による方
法が多く採用されている。
「考案が解決しようとする問題点」 ところで、このボルト結合による方法のなかでも、建築
構造物の最上階に位置する柱の柱頭部の側面にボルト挿
通孔を設けて、ここに梁のボルト挿通孔付き接合端を直
接ボルト止めして結合する場合、柱頭部の内側に複数の
ねじ穴付きタッププレートを配置しておく必要がある。
構造物の最上階に位置する柱の柱頭部の側面にボルト挿
通孔を設けて、ここに梁のボルト挿通孔付き接合端を直
接ボルト止めして結合する場合、柱頭部の内側に複数の
ねじ穴付きタッププレートを配置しておく必要がある。
ところが、こうした最上階に位置させる柱の柱頭部内の
天端及びその下側には上下に間隔をおいて内ダイヤフラ
ムを溶接止めしているが、この溶接を柱の建て込み後の
高所作業とならないように先に実施しておくために、タ
ッププレート自体がいわば内ダイヤフラムで蓋をした中
に存在する形態となってしまい、この結果、梁のボルト
結合作業時においてそのタッププレートの位置合わせの
ための調整を上から直接手作業によってすることができ
ないという不具合があった。
天端及びその下側には上下に間隔をおいて内ダイヤフラ
ムを溶接止めしているが、この溶接を柱の建て込み後の
高所作業とならないように先に実施しておくために、タ
ッププレート自体がいわば内ダイヤフラムで蓋をした中
に存在する形態となってしまい、この結果、梁のボルト
結合作業時においてそのタッププレートの位置合わせの
ための調整を上から直接手作業によってすることができ
ないという不具合があった。
そこで、本考案では、タッププレートの位置合わせのた
めの調整作業を不要にすることで、柱に対する梁のボル
ト結合作業を容易にして作業性の向上を図った柱と梁の
ボルト結合用タッププレートの取付構造を提供しようと
するものである。
めの調整作業を不要にすることで、柱に対する梁のボル
ト結合作業を容易にして作業性の向上を図った柱と梁の
ボルト結合用タッププレートの取付構造を提供しようと
するものである。
「問題点を解決するための手段」 本考案による柱と梁のボルト結合用タッププレートの取
付構造は、建築構造物の最上階に位置して天端が内ダイ
ヤフラムで閉じられる構成となる角形鋼管柱の柱頭部の
内側に、当該柱頭部の側面に設けた鋼梁接合用の複数の
ボルト挿通孔とそれぞれ合致する複数のねじ穴を備えた
タッププレートを位置決めしておくための取付構造であ
って、当該タッププレートには位置決め穴が設けられ、
前記柱頭部の側面には、前記位置決め穴と軸線が一致す
る嵌合穴が設けられ、当該嵌合穴から位置決め穴に通さ
れた頭部付き締結金具によってタッププレートが柱頭部
内側に固定され、しかも締結金具の頭部は前記嵌合穴に
没入した構成であり、かつ、前記柱頭部のボルト挿通孔
と、タッププレートのねじ穴は、タッププレートを、位
置決め穴にねじ込まれた締結金具によって柱頭部内壁に
固定した際に、前記ボルト挿通孔とねじ穴の軸線が一致
するように形成されている点に特徴がある。
付構造は、建築構造物の最上階に位置して天端が内ダイ
ヤフラムで閉じられる構成となる角形鋼管柱の柱頭部の
内側に、当該柱頭部の側面に設けた鋼梁接合用の複数の
ボルト挿通孔とそれぞれ合致する複数のねじ穴を備えた
タッププレートを位置決めしておくための取付構造であ
って、当該タッププレートには位置決め穴が設けられ、
前記柱頭部の側面には、前記位置決め穴と軸線が一致す
る嵌合穴が設けられ、当該嵌合穴から位置決め穴に通さ
れた頭部付き締結金具によってタッププレートが柱頭部
内側に固定され、しかも締結金具の頭部は前記嵌合穴に
没入した構成であり、かつ、前記柱頭部のボルト挿通孔
と、タッププレートのねじ穴は、タッププレートを、位
置決め穴にねじ込まれた締結金具によって柱頭部内壁に
固定した際に、前記ボルト挿通孔とねじ穴の軸線が一致
するように形成されている点に特徴がある。
ここで、前記タッププレートの取付手段として、前記位
置決め穴をねじ穴に形成し、前記嵌合穴を柱頭部の側面
に開口する部分の内径が大きくなった拡開部を有する構
成とし、さらに前記締結金具を前記ねじ穴にねじ込んだ
頭部つきボルトで構成する構造、あるいは、前記締結金
具としてその端部を加締め加工するリベットで構成する
構造などが好適に採用される。
置決め穴をねじ穴に形成し、前記嵌合穴を柱頭部の側面
に開口する部分の内径が大きくなった拡開部を有する構
成とし、さらに前記締結金具を前記ねじ穴にねじ込んだ
頭部つきボルトで構成する構造、あるいは、前記締結金
具としてその端部を加締め加工するリベットで構成する
構造などが好適に採用される。
「実施例」 以下、添付図面を参照し、本考案の実施例について説明
する。
する。
第1図及び第2図は、最上階に位置する角形鋼管柱の柱
頭部の側面に鋼梁をボルト結合する場合におけるタップ
プレートの取付構造を示す要部の縦断面図及び斜視図で
あり、これら図において、符号1が横断面四角形となっ
た角形鋼管柱、符号2、3は角形鋼管柱1の柱頭部の側
面からそれぞれ接合されるI形鋼梁である。
頭部の側面に鋼梁をボルト結合する場合におけるタップ
プレートの取付構造を示す要部の縦断面図及び斜視図で
あり、これら図において、符号1が横断面四角形となっ
た角形鋼管柱、符号2、3は角形鋼管柱1の柱頭部の側
面からそれぞれ接合されるI形鋼梁である。
前記角形鋼管柱(以下、柱と略称する)1、の柱頭部1
A領域の側面には、鋼梁2、3の接合端である端板4、
5に設けた複数のボルト挿通孔6、7とそれぞれ同軸的
に合致する複数のボルト挿通孔8が設けられている。こ
のボルト挿通孔8は鋼梁が柱頭部1Aの各側面にそれぞ
れ接合される本数に応じて設けられる。
A領域の側面には、鋼梁2、3の接合端である端板4、
5に設けた複数のボルト挿通孔6、7とそれぞれ同軸的
に合致する複数のボルト挿通孔8が設けられている。こ
のボルト挿通孔8は鋼梁が柱頭部1Aの各側面にそれぞ
れ接合される本数に応じて設けられる。
符号10は前記柱頭部の内側に配置されたタッププレー
トであって、このタッププレート10には柱頭部1Aの
側面に設けられた各ボルト挿通孔8とそれぞれ互いに合
致する複数のねじ穴(めねじ)11が設けられている。
さらにこのタッププレート10の上端近くの中央部には
位置決め穴12が設けられている。この位置決め穴12
はこの実施例ではめねじに形成されている。そして、前
記柱頭部1Aの側面部分には、柱頭部1Aの各ボルト挿
通孔8とタッププレート10の各ねじ穴11とが互いに
合致する状態にあるとき、前記位置決め穴12と軸線が
一致する嵌合穴14が設けられている。この嵌合穴14
は、柱頭部1Aの側面に開口する部分の内径が大きくな
った拡開部を有する、いわゆる段付き穴に形成されてい
る。そして、この嵌合穴14から頭部付き締結金具15
が通されてタッププレート10の位置決め穴12にねじ
込まれ、これによりタッププレート10は柱頭部1Aの
内壁に固定されている。前記締結金具15としては、こ
の実施例では頭部が前記嵌合穴14内に没入するように
フラットな形状となったいわゆるサラボルトが用いられ
ている。こうして、タッププレート10がその定位置に
固定された後、柱1の天端を覆う内ダイヤフラム(上)1
6が溶接止めされている。なお、符号17は、内ダイヤ
フラム16の下側に間隔をおいて溶接止めされた内ダイ
ヤフラム(下)を示している。
トであって、このタッププレート10には柱頭部1Aの
側面に設けられた各ボルト挿通孔8とそれぞれ互いに合
致する複数のねじ穴(めねじ)11が設けられている。
さらにこのタッププレート10の上端近くの中央部には
位置決め穴12が設けられている。この位置決め穴12
はこの実施例ではめねじに形成されている。そして、前
記柱頭部1Aの側面部分には、柱頭部1Aの各ボルト挿
通孔8とタッププレート10の各ねじ穴11とが互いに
合致する状態にあるとき、前記位置決め穴12と軸線が
一致する嵌合穴14が設けられている。この嵌合穴14
は、柱頭部1Aの側面に開口する部分の内径が大きくな
った拡開部を有する、いわゆる段付き穴に形成されてい
る。そして、この嵌合穴14から頭部付き締結金具15
が通されてタッププレート10の位置決め穴12にねじ
込まれ、これによりタッププレート10は柱頭部1Aの
内壁に固定されている。前記締結金具15としては、こ
の実施例では頭部が前記嵌合穴14内に没入するように
フラットな形状となったいわゆるサラボルトが用いられ
ている。こうして、タッププレート10がその定位置に
固定された後、柱1の天端を覆う内ダイヤフラム(上)1
6が溶接止めされている。なお、符号17は、内ダイヤ
フラム16の下側に間隔をおいて溶接止めされた内ダイ
ヤフラム(下)を示している。
上記の構成によれば、タッププレート10の取付につい
ては、そのタッププレート10を柱頭部1Aの内側に位
置させた状態で、嵌合穴14から締結金具15を通し、
これをタッププレート10の位置決め穴12にねじ込み
つつ、タッププレート10の各ねじ穴11と柱頭部1A
の対応する各ボルト挿通孔8どうしを合致させて締め付
けるだけで、タッププレート10は柱頭部1Aの内壁に
位置合わせされた状態で固定される。この場合、実施例
のように位置決め穴12及び嵌合穴14を上部に設けた
方が、締結金具15のねじ込み時にタッププレート10
が垂直に吊り下げられる形態となるので、その締め付け
作業上好適である。また、こうしてタッププレート10
をその定位置に固定してボルト挿通孔8にねじ穴11を
合致させておくと、その後はタッププレート10が動く
こともないから、柱に対する梁のボルト止め作業が極め
て容易となり、しかも、このようにタッププレート10
の位置合わせ調整も不要となるから、柱頭部1A天端を
柱の建込み前にダイヤフラムで予め閉塞しておくことが
でき、したがって雨水の進入等を防止する上で好適な構
造となる。
ては、そのタッププレート10を柱頭部1Aの内側に位
置させた状態で、嵌合穴14から締結金具15を通し、
これをタッププレート10の位置決め穴12にねじ込み
つつ、タッププレート10の各ねじ穴11と柱頭部1A
の対応する各ボルト挿通孔8どうしを合致させて締め付
けるだけで、タッププレート10は柱頭部1Aの内壁に
位置合わせされた状態で固定される。この場合、実施例
のように位置決め穴12及び嵌合穴14を上部に設けた
方が、締結金具15のねじ込み時にタッププレート10
が垂直に吊り下げられる形態となるので、その締め付け
作業上好適である。また、こうしてタッププレート10
をその定位置に固定してボルト挿通孔8にねじ穴11を
合致させておくと、その後はタッププレート10が動く
こともないから、柱に対する梁のボルト止め作業が極め
て容易となり、しかも、このようにタッププレート10
の位置合わせ調整も不要となるから、柱頭部1A天端を
柱の建込み前にダイヤフラムで予め閉塞しておくことが
でき、したがって雨水の進入等を防止する上で好適な構
造となる。
なおこのとき、締結金具15の頭部は柱の側面から突出
しない状態にあるので、この締結金具15が梁の接合端
を構成する端板と相互干渉することなく、柱と梁は均一
な接合状態で一体に接合され、したがって柱と梁の応力
伝達も良好な接合形態となる。
しない状態にあるので、この締結金具15が梁の接合端
を構成する端板と相互干渉することなく、柱と梁は均一
な接合状態で一体に接合され、したがって柱と梁の応力
伝達も良好な接合形態となる。
第3図は本考案の他の実施例を示すもので、この実施例
では、柱1に対するタッププレート10の締結金具とし
て、端部を加締め加工するリベット18を用いた構成と
したものである。この場合もやはり,リベット18の頭
部が嵌合穴19内に没入するようにそれらリベット18
の頭部及び嵌合穴19の形状等が図示例の如く配慮され
ている。
では、柱1に対するタッププレート10の締結金具とし
て、端部を加締め加工するリベット18を用いた構成と
したものである。この場合もやはり,リベット18の頭
部が嵌合穴19内に没入するようにそれらリベット18
の頭部及び嵌合穴19の形状等が図示例の如く配慮され
ている。
なお、タッププレート10をこのような取付構造とした
場合、タッププレート10を予め、工場等で確実に取付
ておくことができる。
場合、タッププレート10を予め、工場等で確実に取付
ておくことができる。
なお、実施例においては、柱に対する梁の接続数が2本
の場合について説明したが、例えば、4本の場合には、
第4図に示すように、タッププレート10の個数も当然
4個となり、その場合、隣り合うタッププレート10ど
うしが相互干渉せずしかも柱頭部の内側に安定良く収ま
ることができるように、図示例の如く各タッププレート
10の両側面に45度程度のテーパを付けておくのが望
ましい。また、実施例では、梁としてI形鋼梁を使用し
た例を示したが、ボルト挿通孔付きの端板を備えた梁で
あれば、H形鋼梁あるいは角筒状や円筒状の梁などを接
合する場合においても本考案を適用できることは勿論で
ある。
の場合について説明したが、例えば、4本の場合には、
第4図に示すように、タッププレート10の個数も当然
4個となり、その場合、隣り合うタッププレート10ど
うしが相互干渉せずしかも柱頭部の内側に安定良く収ま
ることができるように、図示例の如く各タッププレート
10の両側面に45度程度のテーパを付けておくのが望
ましい。また、実施例では、梁としてI形鋼梁を使用し
た例を示したが、ボルト挿通孔付きの端板を備えた梁で
あれば、H形鋼梁あるいは角筒状や円筒状の梁などを接
合する場合においても本考案を適用できることは勿論で
ある。
「考案の効果」 以上説明したように、本考案による柱と梁のボルト結合
用タッププレートの取付構造によれば、タッププレート
に位置決め穴を設け、柱頭部の側面に、前記位置決め穴
と軸線が一致する嵌合穴を設け、当該嵌合穴から位置決
め穴に通した頭部付き締結金具によってタッププレート
を柱頭部内壁に固定し、しかも締結金具の頭部を前記嵌
合穴に没入した構成とし、かつ、前記柱頭部のボルト挿
通孔と、タッププレートのねじ穴を、タッププレートを
位置決め穴にねじ込まれた締結金具によって柱頭部内壁
に固定した際に、前記ボルト挿通孔とねじ穴の軸線が一
致するように形成したので、タッププレートを取り付け
るだけで、タッププレートの各ねじ穴を柱頭部の各ボル
ト挿通孔にいずれも合致させることができ、しかも、タ
ッププレートは締結金具により柱頭部の内壁に固定され
ていて動かないので、タッププレートの位置合わせ調整
作業が不要になり、したがって、柱に対する梁のボルト
止め作業を極めて容易にして、建込み時における作業性
の向上を図ることができる。また、締結金具の頭部は柱
の側面から突出しない状態にあるので、この締結金具が
梁の接合端を構成する端板と相互干渉することなく、柱
と梁は均一な接合状態で一体に接合され、したがって柱
と梁の応力伝達も良好な接合形態となる、などの優れた
効果を奏する。
用タッププレートの取付構造によれば、タッププレート
に位置決め穴を設け、柱頭部の側面に、前記位置決め穴
と軸線が一致する嵌合穴を設け、当該嵌合穴から位置決
め穴に通した頭部付き締結金具によってタッププレート
を柱頭部内壁に固定し、しかも締結金具の頭部を前記嵌
合穴に没入した構成とし、かつ、前記柱頭部のボルト挿
通孔と、タッププレートのねじ穴を、タッププレートを
位置決め穴にねじ込まれた締結金具によって柱頭部内壁
に固定した際に、前記ボルト挿通孔とねじ穴の軸線が一
致するように形成したので、タッププレートを取り付け
るだけで、タッププレートの各ねじ穴を柱頭部の各ボル
ト挿通孔にいずれも合致させることができ、しかも、タ
ッププレートは締結金具により柱頭部の内壁に固定され
ていて動かないので、タッププレートの位置合わせ調整
作業が不要になり、したがって、柱に対する梁のボルト
止め作業を極めて容易にして、建込み時における作業性
の向上を図ることができる。また、締結金具の頭部は柱
の側面から突出しない状態にあるので、この締結金具が
梁の接合端を構成する端板と相互干渉することなく、柱
と梁は均一な接合状態で一体に接合され、したがって柱
と梁の応力伝達も良好な接合形態となる、などの優れた
効果を奏する。
第1図ないし第2図は本考案の実施例を示すもので、第
1図は要部の縦断面図、第2図は要部の斜視図、第3図
本考案の他の実施例を示す縦断面図、第4図は本考案の
さらに他の実施例を示す横断面図である。 1、……角形鋼管柱(柱)、1A、……柱頭部、2、3
……鋼梁、6、7、8……ボルト挿通孔、10……タッ
ププレート、11……ねじ穴、12……位置決め穴、1
4……嵌合穴、15、18……締結金具。
1図は要部の縦断面図、第2図は要部の斜視図、第3図
本考案の他の実施例を示す縦断面図、第4図は本考案の
さらに他の実施例を示す横断面図である。 1、……角形鋼管柱(柱)、1A、……柱頭部、2、3
……鋼梁、6、7、8……ボルト挿通孔、10……タッ
ププレート、11……ねじ穴、12……位置決め穴、1
4……嵌合穴、15、18……締結金具。
Claims (3)
- 【請求項1】建築構造物の最上階に位置して天端が内ダ
イヤフラムで閉じられる構成となる角形鋼管柱の柱頭部
の内側に、当該柱頭部の側面に設けた鋼梁接合用の複数
のボルト挿通孔とそれぞれ合致する複数のねじ穴を備え
たタッププレートを位置決めしておくためのタッププレ
ートの取付構造であって、当該タッププレートには位置
決め穴が設けられ、前記柱頭部の側面には、前記位置決
め穴と軸線が一致する嵌合穴が設けられ、当該嵌合穴か
ら位置決め穴に通された頭部付き締結金具によってタッ
ププレートが柱頭部内壁に固定され、しかも締結金具の
頭部は前記嵌合穴に没入した構成であり、かつ、前記柱
頭部のボルト挿通孔と、タッププレートのねじ穴は、タ
ッププレートを、位置決め穴にねじ込まれた締結金具に
よって柱頭部内壁に固定した際に、前記ボルト挿通孔と
ねじ穴の軸線が一致するように形成されていることを特
徴とする柱と梁のボルト結合用タッププレートの取付構
造。 - 【請求項2】前記位置決め穴はねじ穴に形成され、前記
嵌合穴は柱頭部の側面に開口する部分の内径が大きくな
った拡開部を有し、前記締結金具は前記ねじ穴にねじ込
んだ頭部つきボルトで構成されていることを特徴とする
実用新案登録請求の範囲第1項記載の柱と梁のボルト結
合用タッププレートの取付構造。 - 【請求項3】前記締結金具はその端部が加締め加工され
たリペットで構成されていることを特徴とする実用新案
登録請求の範囲第1項記載の柱と梁のボルト結合用タッ
ププレートの取付構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16447887U JPH069132Y2 (ja) | 1987-10-27 | 1987-10-27 | 柱と梁のボルト結合用タッププレートの取付構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16447887U JPH069132Y2 (ja) | 1987-10-27 | 1987-10-27 | 柱と梁のボルト結合用タッププレートの取付構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0168401U JPH0168401U (ja) | 1989-05-02 |
JPH069132Y2 true JPH069132Y2 (ja) | 1994-03-09 |
Family
ID=31450122
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16447887U Expired - Lifetime JPH069132Y2 (ja) | 1987-10-27 | 1987-10-27 | 柱と梁のボルト結合用タッププレートの取付構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH069132Y2 (ja) |
-
1987
- 1987-10-27 JP JP16447887U patent/JPH069132Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0168401U (ja) | 1989-05-02 |
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