JPH069115A - 複写機における手差しユニットの取付構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 手差しによる用紙の搬送精度を向上可能な複
写機の手差しユニットの取付構造を提供する。 【構成】 本体４に開閉自在な手差しユニット１を装着
した複写機において、手差しユニット１を回動可能に支
持する軸３を本体４側の搬送ガイド板２に設けると共
に、手差しユニット１が所定の開閉角度のときにのみ軸
３に対して手差しユニット１を着脱可能にする開口部１
ｂを先端部に設ける。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、複写機にあって複写用
紙を手動により転写部へ供給するための複写機における
手差しユニットの取付構造に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】複写機では、ビジネスユースの中、大型
機ではコピー希望サイズの用紙を収納した給紙カセット
を本体に装着して自動給紙を行い（一般には手差しも可
能）、パーソナルユースの小型機では用紙を手で差し込
む手差し方式による給紙方式が一般に採用されている。
そして、手差し方式の場合、用紙をガイドするための給
紙トレイは本体より出っ張っており、不使用時や搬送時
の邪魔になるため、開閉できるようになっている。な
お、手差しが不要な場合もあるが、従来、ユニットを取
り付けたままの形態が通常である。

【０００３】なお、この種の技術に関しては、例えば、
実開昭６０−９６６６０号公報がある。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかし、上記した従来
技術にあっては、手差しユニットが複写機本体に支点を
介して固定されており、着脱することができないため、
不使用時でも装着したままにせざるを得なかった。ま
た、手差しユニットと搬送ガイド間の精度を上げること
も難しかった。

【０００５】そこで、本発明の目的は、手差しによる用
紙の搬送精度を向上可能な複写機における手差しユニッ
トの取付構造を提供することにある。

【０００６】また、本発明の他の目的は、手差しユニッ
トを着脱できるようにする複写機における手差しユニッ
トの取付構造を提供することにある。

【０００７】

【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、この発明は、本体に開閉自在な手差しユニットを
装着した複写機において、前記手差しユニットの開閉支
点を前記複写機本体側の搬送ガイドに設けると共に、所
定の開閉角度のときに前記開閉支点の軸に対して着脱可
能な開口部を前記手差しユニットの先端部に設けるよう
にしている。

【０００８】また、手差しユニットの着脱が行えるよう
に、前記軸は、前記手差しユニットの取付部の径が小判
形の断面形状を成している。

【０００９】

【作用】上記した手段によれば、本体側に設けられた搬
送ガイド板に軸を設け、この軸に対して手差しユニット
を開閉自在に取り付けている。したがって、従来のよう
に本体に直に設けた軸に手差しユニットを取り付けるの
に比べ、高精度な用紙搬送面を確保することができる。

【００１０】また、手差しユニットを支持する部分の軸
断面形状を小判形にすることで、手差しユニットが一定
角度にあるときにのみ手差しユニットの着脱を可能にす
ることができる。

【００１１】

【実施例】図１は本発明による複写機の手差しユニット
の取付構造の一実施例を示す正面図であり、図２は搬送
ガイド板の周辺構成を示す平面図である。また、図３は
手差しユニットの支持部の構成を示す正面図である。

【００１２】図１に示すように、手差しユニット１は、
その下端部が本体４側に設けられた搬送ガイド板２の軸
３に係着している。手差しユニット１の上端は、ストッ
パーチェーン５を用いて本体４に係着できるように構成
されている。さらに、手差しユニット１は、手差しトレ
イ６と、搬送方向に対し直交する向きに往復動可能にし
て手差しトレイ６の表面に装着されたペーパーサイドガ
イド７とから構成されている。複写機の本体４側では、
図２に示すように、搬送ガイド板２は本体のベース８に
立設された前側板９と後側板１０に挟まれる形で固定さ
れている。

【００１３】本発明にかかる手差しユニット１は、搬送
ガイド板２の軸３を支点として開閉するため、従来の手
差しユニット〜開閉軸〜前後側板〜中継ガイド板という
取り付け方法に比べ、高精度に用紙の搬送面を確保する
ことができる。

【００１４】図２に示すように、軸３は、手差しユニッ
ト１の軸端部に応答する部位が搬送ガイド板２から露出
しており、この部分に手差しユニット１の先端を挿入す
ることができる。図３に示すように、軸３は、手差しユ
ニット１の挿入部が円形断面ではなく、小判形を成して
おり、その狭幅部が手差しユニット１の先端部の間隔相
当に設定され、この狭幅部から（図３の白抜き矢印方向
から）のみ手差しユニット１を挿入することができるよ
うになっている。このために、手差しユニット１の先端
部には、軸３に嵌合する軸穴１ａ（軸３の最大径部分を
嵌入可能な径）の穴径より小さい間隔の開口１ｂ（軸３
の狭幅部の径部分を通過できる間隔）が形成されてい
る。

【００１５】図１に示したように、手差しユニット１
は、通常、ストッパーチェーン５により回転角は規制さ
れるが、図３の矢印Ａ方向から自在に着脱することがで
きる。また、この状態で図示の矢印方向から用紙を挿入
し、本体内へ搬入することができる。

【００１６】このような構成により、図４に示す如き複
写機にあって、手差しユニット１が本体４の側面から突
出する場合でも、手差しユニット１を軸３から抜き取
り、ストッパーチェーン５を外し、手差しユニット１の
先端部の間隔を軸３の狭幅部に一致する位置に倒し、こ
の状態で手差しユニット１を引き抜くことで簡単に本体
４から手差しユニット１を取り外すことができる。取り
外した手差しユニット１は、部屋のコーナーなどに立て
かけて置くことが可能である。なお、図４において、１
１はバンクであり、各種の転写用紙を収納した複数のカ
セット１２を内蔵できるようになっている。

【００１７】

【発明の効果】本発明は上記の通り構成されているの
で、次に記載する効果を奏する。

【００１８】請求項１の複写機における手差しユニット
の取付構造においては、本体に開閉自在な手差しユニッ
トを装着した複写機において、前記手差しユニットの開
閉支点を前記複写機本体側の搬送ガイドに設けると共
に、所定の開閉角度のときに前記開閉支点の軸に対して
着脱可能な開口部を前記手差しユニットの先端部に設け
るようにしたので、高精度な用紙搬送面を確保すること
ができる。

【００１９】請求項２の複写機における手差しユニット
の取付構造においては、前記軸は、前記手差しユニット
の取付部の径が小判形の断面形状を成すようにしたの
で、手差しユニットが一定角度にあるときにのみ手差し
ユニットの着脱を可能にすることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明による複写機における手差しユニットの
取付構造の一実施例を示す正面図である。

【図２】搬送ガイド板の周辺構成を示す平面図である。

【図３】手差しユニットの支持部の構成を示す正面図で
ある。

【図４】手差しユニットを備えた複写機の外観を示す斜
視図である。

【符号の説明】

１ 手差しユニット １ａ 軸穴 １ｂ 開口 ２ 搬送ガイド板 ３ 軸 ４ 本体 ５ ストッパーチェーン ６ 手差しトレイ ７ ペーパーサイドガイド ８ ベース ９ 前側板 １０ 後側板

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 本体に開閉自在な手差しユニットを装着
   した複写機において、前記手差しユニットの開閉支点を
   前記複写機本体側の搬送ガイドに設けると共に、所定の
   開閉角度のときに前記開閉支点の軸に対して着脱可能な
   開口部を前記手差しユニットの先端部に設けることを特
   徴とする複写機における手差しユニットの取付構造。
2. 【請求項２】 前記軸は、前記手差しユニットの取付部
   の径が小判形の断面形状を成していることを特徴とする
   請求項１記載の複写機における手差しユニットの取付構
   造。