JPH0689778A - 塑性加工方法 - Google Patents

塑性加工方法

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JPH0689778A
JPH0689778A JP4237399A JP23739992A JPH0689778A JP H0689778 A JPH0689778 A JP H0689778A JP 4237399 A JP4237399 A JP 4237399A JP 23739992 A JP23739992 A JP 23739992A JP H0689778 A JPH0689778 A JP H0689778A
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JP
Japan
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heating
length
plastic working
high frequency
heating coil
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Pending
Application number
JP4237399A
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English (en)
Inventor
Takao Hiyamizu
孝夫 冷水
Shigeyuki Inagaki
繁幸 稲垣
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daido Steel Co Ltd
Original Assignee
Daido Steel Co Ltd
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Publication date
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P10/00Technologies related to metal processing
    • Y02P10/25Process efficiency

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  • General Induction Heating (AREA)
  • Forging (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 SUS鋼の様な難加工性の金属材料を、パー
ツホーマー,ヘッダーなどで所定長さの加工片に切断し
つつ塑性加工する場合に、寸法精度,外観共に良好な製
品を製造し、金型等の寿命も向上する。 【構成】 パーツホーマー1の手前に、高周波誘導加熱
コイル3を配設し、SUSXM7鋼の線材5を、長さL
ずつ断続的に送給しつつ高周波誘導加熱コイル3を通過
させて80℃以上300℃以下の所定温度に加熱し、ス
リーブ部品を鍛造する。この際、高周波電流として30
0KHz以下の周波数の電流を用い、高周波誘導加熱コ
イル3による加熱域の幅Wを、0.7L以上とすること
で、線材5の長さ方向及び直径方向の加熱むらをなく
し、変形抵抗のばらつきによる加工不良をなくした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、線状あるいは棒状の金
属材料、特に難加工性の金属材料を、パーツホーマーや
ヘッダーにて所定長さに切断しつつ塑性加工する方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、金属材料をパーツホーマーやヘッ
ダー等を用いて塑性加工を施す方法として、熱間加工
(800℃以上),温間加工(400℃〜600℃)及
び冷間加工が知られている。特に、SUS鋼の様な難加
工性の金属材料では、変形抵抗を下げるために温間加工
又は熱間加工が採用されることが多い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、熱間加工で
は、製品の寸法精度が悪くなり、スケールが付着すると
いった問題があった。また、温間加工においても、潤滑
剤が燃焼して表面粗れを生ずるという問題があった。か
といって、冷間加工では、変形抵抗が大きくて、減面率
を十分にとることができず、加工性が劣ると共に、金型
やパンチが摩滅・欠損し易く、金型やパンチ等の寿命が
短くなるという問題があった。
【0004】そこで、本発明者らは、SUS鋼の様な難
加工性の金属材料についても、寸法精度,外観共に良好
で、金型等の寿命を向上することのできる新規な塑性加
工方法を提供すべく研究しているが、さらに、この技術
をパーツホーマーやヘッダーの様に所定長さの加工片に
切断しつつ塑性加工する装置に最適な技術として提供す
ることを目的として本発明を完成した。
【0005】
【課題を解決するための手段及び作用】かかる目的を達
成するためになされた本発明の塑性加工方法は、線状あ
るいは棒状の長尺の金属材料を、高周波誘導加熱コイル
を通過させて80℃以上300℃以下の所定温度に加熱
しつつ、塑性加工装置に断続的に送給して所定長さLず
つ加工する塑性加工方法であって、前記高周波誘導加熱
コイルによる加熱域の幅Wを、前記所定長さLの0.7
倍以上としたことを特徴とする。
【0006】この塑性加工方法によれば、加熱によって
金属材料の変形抵抗が低下し、加工性が向上する。しか
も、この加熱温度範囲では潤滑剤等が燃焼することがな
く、製品表面の外観を損なうことがない。ここで、金属
材料の変形抵抗は、加熱温度が上がると低下する関係に
あり、図1に例示する様に、一般的に室温から200℃
〜300℃前後までは急激に低下し、その後600℃前
後までは緩やかに低下し、再び急激に低下する関係にあ
る。この第1の棚の部分400℃〜600℃が一般の温
間加工の領域であり、第2の棚の部分が熱間加工の領域
である。
【0007】この図から明かな様に、200℃〜300
℃まで加熱すれば、温間加工の領域(400℃〜600
℃)に比べて大差ない程度に変形抵抗を低下させること
ができる。一方、塑性加工において用いられる潤滑剤は
300℃〜400℃以上では燃えてしまう。こうしたこ
とから、加熱温度の上限として、一般的な温間加工温度
よりも低い300℃以下、望ましくは250℃以下にす
べきことが得られた。
【0008】加熱温度の下限である80℃については、
これよりも加熱温度が低い場合には、変形抵抗の低下が
十分でなく、金型寿命の向上にあまり寄与しないからで
ある。ちなみに、SUS鋼をパーツホーマーやヘッダー
で塑性加工した場合、加熱温度が80℃の場合に金型寿
命の2倍以上の向上が見られる。
【0009】この加熱温度は、金属材料を所定長さLず
つ塑性加工する際に、当該長さLにわたってほぼ均一に
達成されている必要がある。仮に、一部だけが加熱不十
分な場合には、当該部分と他の部分とで変形抵抗にばら
つきが生じてしまい、加工不良を起こすからである。
【0010】この本発明の塑性加工方法によれば、高周
波誘導加熱コイルによる加熱域の幅Wを0.7L以上に
したので、断続送給サイクルでの停止期間の伝熱によ
り、長さLの範囲はほぼ均等な温度になっており、塑性
加工を行う単位長さLでの変形抵抗のばらつきが生じな
い。
【0011】かかる本発明の塑性加工において、請求項
2に記載した様に、前記高周波誘導加熱コイルに通電す
る高周波電流は、周波数300KHz以下とすることが
望ましい。これは、金属材料表面の局部加熱によって潤
滑剤の燃焼等による外観不良が発生するのを防止するた
めである。また、内部と表面との温度差が大き過ぎる
と、加工性にも悪影響が生じるからである。
【0012】
【実施例】次に本発明の構成,作用,効果を一層明らか
にするため、本発明を適用した好適な実施例を図面と共
に説明する。実施例としては、パーツホーマーに対し
て、直径14mmのSUSXM7鋼の線材を20mmず
つ断続的に送給し、毎分100個のスリーブに鍛造加工
するシステムでの試験結果を説明する。加工システム
は、図2に示す様に、パーツホーマー1の手前に、高周
波誘導加熱コイル3を配設したものである。また、スリ
ーブは、図3(B)に示す様な寸法形状をしている。
【0013】このシステムでは、断続的に送給された線
材5は、パーツホーマー1内のカッタ装置(図示略)で
長さL=20mmに切断され、トランスファー(図示
略)にて複数段のパンチ(図示略)へ送られ、徐々に鍛
造されて長さ44mmのスリーブに加工される。
【0014】この加工に当たって、高周波誘導加熱コイ
ル3の加熱域の幅Wを14mm〜30mmの種々の幅に
変更したときの製品の寸法精度及び外観を観察し、幅W
を10mmとした場合の比較例と比較した。この比較試
験の条件及び評価結果を表1に示す。なお、SUSXM
7鋼線材には、蓚酸塩被膜を施してある。また、鍛造中
の潤滑として冷間圧造油を滴下した。
【0015】
【表1】
【0016】表1において、「○」は「良」を、「×」
は「不良」を意味し、「△」は「やや不良」を意味す
る。ここで、試験No.1では、スリーブの中空孔が抜
ききれなかった。それ以外は、上記表の通り、寸法,外
観共に良好であった。これは、W=0.5L(試験N
o.1)では、長さ方向の温度分布のばらつきが大き
く、十分に加熱されなかった部分の変形抵抗が大きいた
めである。このことから、W≧0.7Lとすることで、
温度のばらつき、即ち変形抵抗のばらつきをなくすこと
ができ、良好な加工ができることが分かった。
【0017】次に、高周波電流の周波数を変えて、局部
加熱の影響について試験した。この試験結果を表2に示
す。
【0018】
【表2】
【0019】この表2から明かな様に、高周波電流が3
00KHz以下の場合には、表面だけが局部加熱される
ということがなく、線材表面の蓚酸塩被膜が燃焼したり
せず、良好な外観を呈していた。しかし、400KHz
では、局部加熱によって表面の潤滑剤が燃焼してしまっ
たため、外観上黒変が生じた。
【0020】なお、さらに、加熱域の幅Wを16mmと
し、温度150℃,周波数50KHzにて加工速度50
個/分,120個/分で同様の試験を行ったところ、い
ずれも寸法,外観共に良好なスリーブを製造することが
できた。パーツホーマーにおける加工速度は、通常50
〜120個/分であることから、加工速度によらず、W
≧0.7Lの条件にて加熱すればよいといえる。
【0021】また、加熱域の幅Wを16mmとし、周波
数50KHzにて温度50℃,80℃,100℃,15
0℃,200℃,250℃,300℃,400℃に高周
波誘導加熱して、加熱温度による寸法,外観評価を行っ
たところ、温度50℃では寸法精度が不良であり、温度
400℃では外観が不良であった。温度80℃〜250
℃では寸法,外観共に良好であった。そして、温度30
0℃では、寸法は良好で、外観はやや黒変が見られた。
このことから、加熱温度は80℃以上300℃以下、よ
り望ましくは80℃以上250℃以下であることが確認
された。
【0022】以上説明した様に、本実施例によれば、高
周波誘導加熱によって、変形抵抗を効果的に抑えつつ、
外観も損なわないでパーツホーマーによる塑性加工を行
うことができた。しかも、この実施例から明かな様に、
加熱域としては加工片の長さLに対して0.7倍以上あ
れば十分であることから、いたずらに加熱域を大きくせ
ずに済み、装置構成の小型化を図ることができる。
【0023】以上実施例を説明したが、本発明はこの実
施例に限定されるものではなくその要旨を逸脱しない範
囲内で種々なる態様のものとして実施できることはもち
ろんである。例えば、パーツホーマーだけでなく、ヘッ
ダーなどにおける塑性加工へも、本発明を適用し得るこ
とはもちろんである。また、塑性加工される金属材料も
SUS鋼に限らない。例えば、ベアリング鋼などの難加
工性材料を塑性加工する場合には、SUS鋼同様に特に
有効であり、難加工性材料以外の金属材料においても、
変形抵抗を低下させる結果、金型寿命の向上などに有効
である。
【0024】
【発明の効果】以上説明した様に、本発明の塑性加工方
法によれば、加熱によって変形抵抗を低下させると共
に、潤滑被膜や潤滑油などを燃焼させることもなく、寸
法精度,外観共に良好な製品を製造することができる。
そして、塑性加工機械側にとっても、金型等の寿命を向
上することができる。しかも、パーツホーマーやヘッダ
ーの様に断続的に金属材料を送給するシステムにおい
て、加工片単体における変形抵抗のばらつきを生じるこ
とがなく、部分的に変形抵抗が低下しなかったために加
工不良を起こすなどといった不都合がなく、安定的に塑
性加工を行うことができる。
【0025】特に、請求項2記載の方法においては、局
部加熱による外観不良をも確実に抑えることができ、一
層効果が高い。
【図面の簡単な説明】
【図1】 変形抵抗と加熱温度との関係を示す模式的な
グラフである。
【図2】 実施例の塑性加工システムの構成図である。
【図3】 実施例で製造した鍛造品の寸法・形状を示す
説明図である。
【符号の説明】
1・・・パーツホーマー、3・・・高周波誘導加熱コイ
ル、5・・・線材。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 線状あるいは棒状の長尺の金属材料を、
    高周波誘導加熱コイルを通過させて80℃以上300℃
    以下の所定温度に加熱しつつ、塑性加工装置に断続的に
    送給して所定長さLずつ加工する塑性加工方法であっ
    て、 前記高周波誘導加熱コイルによる加熱域の幅Wを、前記
    所定長さLの0.7倍以上としたことを特徴とする塑性
    加工方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の塑性加工方法において、
    前記高周波誘導加熱コイルに通電する高周波電流は、周
    波数300KHz以下としたことを特徴とする塑性加工
    方法。
JP4237399A 1992-09-04 1992-09-04 塑性加工方法 Pending JPH0689778A (ja)

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JP4237399A JPH0689778A (ja) 1992-09-04 1992-09-04 塑性加工方法

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016128175A (ja) * 2015-01-09 2016-07-14 株式会社ジェイテクト 鍛造方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2016128175A (ja) * 2015-01-09 2016-07-14 株式会社ジェイテクト 鍛造方法

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