JPH068939Y2 - 自動車のシートベルト装置 - Google Patents

自動車のシートベルト装置

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JPH068939Y2
JPH068939Y2 JP3071091U JP3071091U JPH068939Y2 JP H068939 Y2 JPH068939 Y2 JP H068939Y2 JP 3071091 U JP3071091 U JP 3071091U JP 3071091 U JP3071091 U JP 3071091U JP H068939 Y2 JPH068939 Y2 JP H068939Y2
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JP
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belt
seat
seat belt
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guide
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JP3071091U
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JPH0489452U (ja
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文幸 大谷
明江 森王
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Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、自動車のシ−トベルト
装置に関し、より詳しくは、前席に設けられるものに関
する。
【0002】
【従来技術】自動車のシ−トベルト装置は、シ−トベル
トと、このシ−トベルトを巻き取るリトラクタとから構
成され、衝突時には、瞬時にリトラクタがシ−トベルト
をロックして、乗員を拘束するようになっている。とこ
ろで、近時の自動車は、いわゆる3点式のシ−トベルト
を採用するのが通例とされ、この3点式シ−トベルト
は、乗員の腰部を拘束する腰ベルト部と、乗員の上半身
にたすき掛けされる肩ベルト部とから構成されている。
【0003】実開昭53−165527号公報には、い
わゆる2ドア型式の車両において、前席のシ−トバック
の肩部にベルトガイドを配置し、このベルトガイドを通
るシ−トベルトを後席の側壁を構成する車体パネルにア
ンカ−させるようにしたものが開示されている。
【0004】また、特公昭54−7097号公報には、
前席のシ−トバックの車外側肩部にリトラクタを配設す
るようにしたものが開示されている。しかし、このよう
にシ−トバックにリトラクタを配置したときには、衝突
時にシ−トバックそのものをシ−トベルトによって拘束
することができないため、当該公報に記載の装置にあっ
ては、後席乗員用の後席ドアと上記リトラクタとの間に
第2のベルトを掛け渡して、この第2のベルトによって
シ−トバックを拘束するようにしてある。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】上述した前者の技術を
4ドア型式の車両に適用した場合、以下のような問題が
生じると考えられる。すなわち、シ−トバックの肩部に
配設したベルトガイドを通るシ−トベルトを後席ドアに
アンカ−した場合、衝突時にリトラクタよってロックさ
れたシ−トベルトの存在が後席ドアの開放をスムーズに
行なわせないことが考えられる。
【0006】この問題について、ヒンジを前端に配置し
た前ヒンジ後開きの式の後席ドアを例に、図1に基いて
説明すると、先ず後席ドア1のヒンジ点2は、当然のこ
とながら、前席3よりも車外側に位置する。従って、シ
−トベルト4のアンカ−ポイント5は、後席ドア1の開
放に伴って、ベルトガイド6から遠のく方向に変位する
ことになる。このため、衝突時にリトラクタによってシ
−トベルト4がロックされているときに、後席ドア1を
開放したときには、この開放動作に伴うアンカ−ポイン
ト5の変位によってシ−トベルト4を後方に向けて無理
に引っ張ることになるため、後席乗員が後席ドア1を開
放させて車外に出ることが難しくなる。
【0007】勿論、この状態では、シ−トベルト4が前
席3に着座する乗員Bを拘束しているものであり、した
がって後席ドア1を無理に開放したときには、後方へ引
っ張られるシ−トベルト4によって乗員Bが強く圧迫さ
れることになる。
【0008】そこで、本考案の目的は、シ−トベルトを
後席ドアにアンカ−させるとしたときに、衝突時におけ
る後席ドアの開放に伴って前席乗員がシ−トベルトによ
って圧迫されるのを緩和するようにした自動車のシ−ト
ベルト装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】かかる技術的課題を達成
すべく、本考案にあっては、前席のシ−トバックの肩部
にベルトガイドが配設されて、該ベルトガイドにシ−ト
ベルトが挿通された自動車のシ−トベルト装置を前提と
して、
【0010】前記シ−トベルトが後席ドアにアンカ−さ
れ、前記ベルトガイドには、前記シ−トベルト用の挿通
孔にベルトガイド面が形成されて、ベルトガイド面は、
前記シ−トベルトに車外側に向けて力が作用したとき
に、該シ−トベルトを車外側に案内する、ような構成と
してある。
【0011】
【作用】上記の構成による作用を、図1に基いて説明す
ると、衝突時にロック状態にあるシ−トベルト4に対
し、後席ドア1を開放したときには、車外方向に向けて
力が作用することになる。そして、この車外方向に向け
ての力によって、シ−トベルト4はベルトガイド6内に
おいて車外方向に変位(この変位量を図1において符号
Lで示してある)することになる(上記ベルトガイド面
の作用)。このシ−トベルト4の変位は、シ−トベルト
4が前席乗員Bから離れる動作であり、従って衝突時に
後席ドア1を開放したときに、このドア1の開放に伴っ
て後方へ引っ張られるシ−トベルト4が乗員Bを圧迫し
てしまう度合を、シ−トベルト4の上記変位Lによっ
て、緩和することが可能となる。
【0012】
【実施例】
以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。第2
図、第3図において、10は自動車の室内で、その前席
12にはシ−トベルト14が配設されている。シ−トベ
ルト14は、腰ベルト14aと肩ベルト14bとから構
成された、いわゆる三点式とされ、使用時には前席12
の室内側に固設されたバックル16に差し込むようにさ
れている。
【0013】上記肩ベルト14bは、その基端がリトラ
クタ18に連結されて、このリトラクタ18によって巻
取られるようになっている。上記リトラクタ18は前ヒ
ンジとされた後席ドア20内に配設され、リトラクタ1
8から延びる肩ベルト14bは、後席ドア20の上縁部
に開口する開口22から車室内10に延出し、前席にお
けるシ−トバック24の車外側肩部24aを通るように
されている。従って、上記開口22は、衝突時にシ−ト
ベルト14のアンカ−ポイトを構成することになる。
【0014】シ−トバック24の車外側肩部24aに
は、第4図にも示すように、ベルトガイド26が配設さ
れ、このベルトガイド26に上記肩ベルト14bが挿通
されている。ベルトガイド26とリトラクタとの相対的
な位置関係、より詳しくは、ベルトガイド26と上記開
口22との相対的な位置関係は、肩ベルト14bがベル
トガイド26において、第2図に示すように、車内側に
おいて鈍角θを形成するような位置関係とされている。
すなわち、上記開口22は後席ドア20において、車体
前後方向ほぼ中間部に設けられている。
【0015】上記ベルトガイド26は、シ−トバック2
4に固設された基台30と、この基台30に対して車幅
方向に摺動自在に配設されたガイド部32とから概略構
成されている。上記基台30は中空箱体からなり、その
上面は平担面とされて、車外側端部に落し孔34が形成
され、この落し孔34より車内側に、間隔をおいて、車
幅方向に延びるガイド孔36が形成され、ガイド孔36
と落し孔34との間は保持台部30aとされている。
【0016】上記ガイド部32は、上述のガイド孔36
に案内されて車幅方向に変位可能とされ、その基台30
内に位置するベ−ス部38は、引張りばね40によって
車室内方向に付勢されている。ガイド部32には、肩ベ
ルト14bを挿通する挿通孔42が形成され、この挿通
孔42には、その下壁面42aが車外側に向けて徐々に
高所となる傾斜面とされている。
【0017】また、上記挿通孔42を形成する車外側壁
32aは、前後方向に延びる軸44を中心に揺動自在と
されている。そして、車外側壁32aには脚46が一体
に設けられ、この脚46は車外方向に延出されて、その
先端が基台30の保持台部30aに当接されている。
【0018】以上の構成において、通常使用時には、ベ
ルトガイド26は、引張りばね40によってそのガイド
部32が車内側に位置付けられることとなる。そして、
衝突時においては、リトラクタがロックし、また乗員B
によって肩ベルト14bに引張力が生じる。この結果ベ
ルトガイド26では、車内方向に分力Fが生ずるため、
ベルトガイド26(ガイド部32)はそのままの位置に
定置され続け、肩ベルト14bの本来の機能、すなわち
乗員の保護機能が発揮される。
【0019】一方、衝突直後に後席乗員が後席ドア20
を開放し始めると、これに伴うアンカ−ポイント22の
移動に伴って、シ−トベルト14には車外方向に向けて
の力が作用することになる。そして、この力によって、
シ−トベルト14は、上記ガイド面42aに案内され
て、ベルトガイド26内を車外側に向けて変位すること
になる。特に、この実施例では、上記ガイド面42aが
車外側に向けて高所となる傾斜面で構成されているた
め、シ−トベルト14は、後席ドア20の開放動作に伴
って車外側に変位すると共に上方へも変位することにな
る。
【0020】このようなシ−トベルト14の変位、つま
り車外側への変位と上方への変位は、共に前席乗員Bか
らシ−トベルト14(肩べると14b)が離れる方向の
動きである。したがって、後席ドア20の開放に伴って
シ−トベルト14が乗員Bを圧迫することになる度合
を、上記シ−トベルト14の変位によって緩和すること
が可能となる。
【0021】また、上記後席ドア20の開放(アンカ−
ポイント22)に伴って、シ−トベルト14に作用する
ベルトガイド26(ガイド部32)での分力Fは、後席
ドア20がある程度開らかれたときに、その作用方向が
逆転し、車外方向への力に転換される。そして、この車
外方向への力によって、肩ベルト14bはベルトガイド
26の車外側壁32aに圧接し、ガイド部32は車外方
向に変位し、この結果、脚46が落し孔34内に落下し
て、車外側壁32aの開放がなされることになる。そし
て、肩ベルト14bはガイド部32から脱落し、ベルト
ガイド26の拘束がなくなるため、後席ドア20を大き
く開けることが可能となる。
【0022】以上、本考案の一例を説明したが、本考案
はこれに限定されることなく、以下のようにしてもよ
い。衝突という非常時であることを勘案し、基台30の
保持台部30aを弱体に形成して、車外側壁32aに大
きな力が加わったときには、脚46で保持台部30aを
突き破るようにしてもよい。この場合、ガイド部32を
固定式とすることが可能であり、スペ−ス的にガイド部
32の移動量をとりにくいときには有効である。
【0023】
【考案の効果】以上の説明から明らかなように、本考案
によれば、シ−トベルトを後席ドアにアンカ−させると
したときに、衝突時における後席ドアの開放に伴って前
席乗員がシ−トベルトによって圧迫されるのを緩和する
ことができる。
【0024】
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の問題点と本考案の作用とを説明する説明
図。
【図2】実施例に係るシ−トベルト装置のレイアウト
図。
【図3】実施例に係るシ−トベルト装置の車内側から見
たレイアウト図。
【図4】図3に矢印IVで示す部位、つまり実施例に適用
されたベルトガイドの斜視図。
【図5】図4にV−V線で示す断面図。
【符号の説明】
14 シ−トベルト 14b 肩ベルト 20 後席ドア 22 シ−トベルト用の開口(アンカ−ポイント) 24 シ−トバック 26 ベルトガイド 32 ガイド部 42 挿通孔 42a ガイド面

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】前席のシ−トバックの肩部にベルトガイド
    が配設されて、該ベルトガイドにシ−トベルトが挿通さ
    れた自動車のシ−トベルト装置において、前記シ−トベ
    ルトが後席ドアにアンカ−され、前記ベルトガイドに
    は、前記シ−トベルト用の挿通孔にベルトガイド面が形
    成されて、ベルトガイド面は、前記シ−トベルトに車外
    側に向けて力が作用したときに、該シ−トベルトを車外
    側に案内する、ことを特徴とする自動車のシ−トベルト
    装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記ガイド面が車外
    側に向けて徐々に高所となる傾斜面で構成されている、
    ことを特徴とする自動車のシ−トベルト装置。
JP3071091U 1991-04-05 1991-04-05 自動車のシートベルト装置 Expired - Lifetime JPH068939Y2 (ja)

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JP3071091U JPH068939Y2 (ja) 1991-04-05 1991-04-05 自動車のシートベルト装置

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Publication Number Publication Date
JPH0489452U JPH0489452U (ja) 1992-08-05
JPH068939Y2 true JPH068939Y2 (ja) 1994-03-09

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