JPH068919A - 防菌・防虫性密封保存用包装資材及びこの包装資材の密封方法 - Google Patents

防菌・防虫性密封保存用包装資材及びこの包装資材の密封方法

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JPH068919A
JPH068919A JP5012555A JP1255593A JPH068919A JP H068919 A JPH068919 A JP H068919A JP 5012555 A JP5012555 A JP 5012555A JP 1255593 A JP1255593 A JP 1255593A JP H068919 A JPH068919 A JP H068919A
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JP
Japan
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sealing
packaging bag
film
packaging material
packaging
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JP5012555A
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English (en)
Inventor
Tetsuo Yasuike
徹郎 安池
Shuichi Goto
修一 後藤
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Idemitsu Petrochemical Co Ltd
Original Assignee
Idemitsu Petrochemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、防菌・防虫性があって収容品の長
期保存が可能な密封保存用包装資材及び良好なシール状
態が得られる包装資材の密封方法を提供する。 【構成】 包装袋22と、この包装袋22内に入れられたハ
ッカ油剤24とを有する防菌・防虫性密封保存用包装資材
23であって、包装袋23の表面積をS(m2 )、体積をV
(l)、包装袋22を構成するフィルム21のメントール透
過率をP(g/m2 ・day at 100ppm 23℃)、ハッカ油
剤24の量をM(g)としたとき、10×P×V×S≦M≦
600×P×V×Sに設定する。包装袋22の開封口22A を
アイロン29でシールする際、フィルム押え棒12がフィル
ム21と共に嵌挿される第1及び第2の溝18,19 が形成さ
れたシール用治具11を使用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、防菌・防虫性密封保存
用包装資材及びこの包装資材の密封方法に関する。
【0002】
【背景技術】従来の繊維製品や革製品の保存用包装袋
は、例えばガスバリア層とシーラント層とが積層された
ガスバリア性ラミネートフィルムを用いて作製され、中
に製品を入れて真空ポンプで減圧した後、アイロン等で
開口部を熱融着することにより密封されている(特開昭
53-21689号公報等)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の保存用包装袋で
は、シールが充分であっても、包装袋内にダニやカビが
存在した場合、包装袋内でダニやカビが増殖することが
多かった。また、従来の保存用包装袋は、シールする
際、皺になってシール不良が発生したり、フィルムの僅
かなピンホールにより脱気状態が損なわれたりして、包
装袋内にダニやカビが存在していなくても、包装袋内に
ダニやカビが侵入してダニやカビが増殖することが多か
った。この結果、ぜんそくや伝染病を誘発するという衛
生上の問題点があり、これらの問題点の解決が要望され
ていた。そこで、本発明は、防菌・防虫性があって収容
品の長期保存が可能な密封保存用包装資材及び良好なシ
ール状態が得られる包装資材の密封方法を提供すること
を目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段及び作用】本発明は、包装
袋と、この包装袋内に入れられたハッカ油剤とを有する
防菌・防虫性(殺菌、殺虫性を含む)密封保存用包装資
材であって、前記包装袋の表面積をS(m2 )、体積を
V(l)、前記包装袋を構成するフィルムのメントール
透過率をP(g/m2 ・day at 100ppm 23℃)、前記ハ
ッカ油剤の量をM(g)としたとき、 10×P×V×S≦M≦ 600×P×V×S に設定したことを特徴とする。
【0005】Mが10×P×V×Sより少ない場合、ハッ
カ油剤がフィルムを透過して包装袋の内部から外部に散
逸して消失するため、防菌・防虫効果の持続性がなくな
る。また、Mが 600×P×V×Sより多い場合、ハッカ
油剤の濃度が濃くなって防菌・防虫性は良好になるが、
濃度が濃くなり過ぎて包装袋外に散逸する臭気により不
快感を与えたり、開封後に包装袋に染み込んだハッカ油
剤の臭いが消えるまでに時間が掛かるという問題が生じ
る。
【0006】なお、ハッカ油剤のフィルム透過速度は、
包装袋の体積が小さく、かつ包装袋の表面積が大きくな
る程速くなる。因みに、体積が小さいとハッカ油剤の濃
度が上がって外部との濃度勾配が大きくなるため、透過
速度が増す。従って、ハッカ油剤の量Mを決める際、包
装袋の表面積S、体積V、フィルムのメントール透過率
Pを考慮して決める必要がある。前記ハッカ油剤として
は種々のものを選ぶことができる。例えば、局方ハッ
カ油、セイヨウハッカ油、合成品又は天然物由来の
l(エル)−メントール、合成品又は天然物由来のl
−メントン、例えばとのブレンド物である。この
ようなハッカ油剤は、カビ、細菌、ダニ、イガ等に有効
である。
【0007】前記フィルムの材質としては、任意のもの
を選ぶことができる。例えば、ガスバリア層とシーラン
ト層を含む多層フィルムとすることができる。前記ガス
バリア層を構成する樹脂の具体例としては、ナイロン
(ナイロン6、ナイロン66、ナイロン6と66の共重
合体、ナイロン12等)、芳香族ナイロン(メタキシリ
レンアジパミド、アモルファスナイロン等)、ポリエチ
レンテレフタレート、ポリエチレン−ビニルアルコール
共重合体、ポリ塩化ビニリデン等を挙げることができ
る。また、特にメタキシリレンアジパミド又はメタキシ
リレンアジパミドにナイロン6若しくはナイロン66が
配合されたものとするのが好ましい。
【0008】前記シーラント層を構成する樹脂の具体例
としては、直鎖状ポリエチレン、低密度ポリエチレン、
高密度ポリエチレン、ランダムポリプロピレン、ブロッ
クポリプロピレン、ホモポリプロピレン、エチレン−酢
酸ビニル共重合体、アイオノマー、エチレンメタクリレ
ート、エチレンメチルメタクリレート等を挙げることが
できる。また、この包装資材において、前記ハッカ油剤
は、果粒状の担持体に含浸され、かつこの担持体が多孔
性の袋に収納されているものとするのがよい。
【0009】前記果粒状の担持体としては、例えばシリ
カ、アルミナ、シャモット等を水等の溶媒と混合して焼
結した多孔体、ケイソウ土と粘土を混合して焼結した多
孔体等を使用できる。前記多孔性の袋としては、例えば
ナイロン、PET、PE、PP不織布の袋又はポリエチ
レンコート紙等の紙製の袋を使用できる。更に、この包
装資材において、包装袋の開封口の内側にテープ状咬合
具を構成する第1及び第2の部材を接着し、このテープ
状咬合具により包装袋を密封、開封自在としてもよい。
この第1及び第2の部材とは、互いに咬合し合う雄部
材、雌部材である。
【0010】この咬合具の材質としては、包装袋のシー
ラント層が直鎖状ポリエチレン、低密度ポリエチレン、
高密度ポリエチレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、
アイオノマー、エチレンメタクリレート、エチレンメチ
ルメタクリレートの場合は、直鎖状ポリエチレン、低密
度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、エチレン−酢酸
ビニル共重合体、アイオノマー、エチレンメタクリレー
ト、エチレンメチルメタクリレートの中のいずれかの樹
脂を選ぶのが好ましい。また、包装袋のシーラント層が
PPの場合は、PP又は無水マレイン酸変性PPとし、
包装袋のシーラント層がPET又は変性PETの場合に
は、PET又は変性PETとするのがよい。
【0011】このような防菌・防虫性密封保存用包装資
材の密封方法は、所定間隔を有して略平行に形成された
一対のシール部を備えたシール用治具を用意し、前記一
対のシール部上に位置する2枚のフィルムをそれぞれシ
ールすることを特徴とする。前記一対のシール部間は、
これらのシール部間にフィルム押え棒を嵌挿してフィル
ムを押えようとする場合には、フィルム押え棒がフィル
ムと共に嵌挿される溝状とする。
【0012】前記シール部は、幅の狭い線状又は或る程
度幅を持った帯状に形成されたものである。一対のシー
ル部がこのような形状に形成されていれば、これらのシ
ール部を支持する下部の形状は任意である。例えば、シ
ール部が線状の場合、シール部の下部を断面三角形状
等、シール部が帯状の場合、シール部の下部を断面四角
形状、断面台形状等とすることができる。前記シール用
治具の材質は、アイロン等によるシール時に熱変形しな
い材質であれば任意である。
【0013】例えば、ポリカーボネート、ポリエチレン
テレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエ
ーテルイミド、液晶ポリマー等の合成樹脂やスチレン−
ブタジエンゴム、クロロプレンゴム、ブチルゴム、ポリ
イソプレンゴム、ケイ素ゴム、フッ素ゴム等のゴムでも
よく、その他金属や木材も使用できる。また、前記フィ
ルム押え棒の材質もシール用治具と同様であり、例えば
ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−酢酸ビニ
ル、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル等の合成樹脂や金
属、ゴム、木材も使用できる。
【0014】
【実施例】実施例1 図面を参照して本実施例に係る防菌・防虫性密封保存用
包装資材及びこの包装資材の密封方法を説明する。先
ず、図1に示すように、本実施例において使用するシー
ル用治具11及びフィルム押え棒12について説明する。こ
のシール用治具11は、シート13が断面三角柱形状に屈曲
されて形成されたものであり、隣合う側面部14の接合す
る部分に合計3個所の稜部15〜17を有する。
【0015】第1の稜部15においては、フィルム押え棒
12がフィルム21と共に嵌挿される第1の溝18が形成さ
れ、また第2の稜部16においても同様の第2の溝19が形
成されている。これらの溝18,19 は、コ字状に形成さ
れ、開口部18A,19A においてはフィルム押え棒12の径と
4枚分のフィルム21の厚さを足したものに略相当する幅
を有しているが、開口部18A,19A から内部に入るに従っ
て幅が若干広く形成されている。第1の稜部15における
一方の断面三角形の頂部15A 及び他方の断面三角形の頂
部15B が一対のシール部となる。これらの頂部15A,15B
は、図面と垂直方向で互いに平行に形成され、かつ厚さ
が薄く略線状である。このシール用治具11のシート13の
材質は、例えばポリカーボネートである。
【0016】一方、前記フィルム押え棒12は、断面円筒
形であり、その径はシール用治具11の開口部18A の幅か
ら略4枚分のフィルム 21 厚さを引いたものに相当す
る。このフィルム押え棒12の材質は、例えば高密度ポリ
エチレンである。これらのシール用治具11とフィルム押
え棒12の具体的寸法は、例えば次の通りである。シール
用治具11のシート13の厚さは0.5mm 、溝18の開口部18A
の寸法は7.0mm、溝18の底部18B の寸法は7.6mm 、シー
ル用治具11の長さは750mm である。また、フィルム押え
棒12の長さは760mm である。そして、包装袋22のフィル
ム21の折り径は、これらのシール用治具11及びフィルム
押え棒12の長さより短めとし、例えば700mm とする。
【0017】次に、防菌・防虫性密封保存用包装資材23
の構成を説明する。図3,4に示すように、この包装資
材23は、包装袋22と、この包装袋内に入れられたハッカ
油剤24を有して構成される。前記包装袋22は、平面四角
形であり、1つの側辺の上下2枚のフィルム21が開封口
22A となり、他の3つの側辺がシールされた三方シール
袋である。この包装袋22のフィルム21は、二軸延伸ナイ
ロン6層(厚さ15μm)と直鎖状低密度ポリエチレン層
(厚さ50μm)とが積層された多層フィルムである。こ
のフィルム21のメントール透過率Pは、0.0002g/m2
・day at 100ppm 23℃である。また、包装袋22の表面積
Sは1m2 である。
【0018】一方、前記ハッカ油剤24として、アルミナ
ゲル粒子(平均粒径約2mm)中に局方ハッカ油(濃度10
0 %)が15wt%含浸されたものを作製し、これをハッカ
油剤24の量Mが 2.0gとなるようにポリプロピレン不織
布25に包装したものを用意した。また、微細な孔が多数
形成されたナイロン製袋(5×5cm)26にヤケヒョウダ
ニのメス成体30匹と餌となる乾燥酵母0.1 gを入れてシ
ールしたものを用意した。
【0019】次に、前記シール用治具11とフィルム押え
棒12を使用した防菌・防虫性密封保存用包装資材23の密
封方法を説明する。先ず、前記包装袋22内の下部に、ハ
ッカ油剤24がポリプロピレン不織布25に包装されたもの
をそれぞれ置いた。次に、この包装袋22内に市販のポリ
エステル 100%の冬用掛け布団27の半分を入れ、更にヤ
ケヒョウダニと乾燥酵母の入った前記袋26を布団27の真
ん中当たりに置いた。
【0020】次に、布団27と共に包装袋22内の体積Vを
40l(リットル)まで圧縮した。ここで、これらの条件
を本発明に係る10×P×V×S≦M≦ 600×P×V×S
に当てはめると、0.16≦M≦9.6 となる。次に、図面に
示すように、包装袋22のフィルム21のシールすべき部分
を前記シール用治具11の第1の溝18上に配置し(図
1)、上から前記フィルム押え棒12をフィルム21と共に
第1の溝18内に嵌挿する(図2)。この際、フィルム21
のしろ21A は充分長いものであるため、ヒートシールの
際、このしろ21A を治具11の底面に回してこの治具11の
自重によって押え付けられるようにしておく。
【0021】次に、第1の稜部15における一方と他方の
頂部15A,15B 上にあるフィルム21にアイロン29を当てて
摺動する(図では前後方向)ことにより(図3)、2本
線状のヒートシールを同時に行って本実施例に係る防菌
・防虫性密封保存用包装資材23を作製した(図4)。次
に、この包装資材23を23℃、75%RHの環境条件下に6
箇月間放置した後、包装袋22を開封してダニの数を計測
した。
【0022】この結果、本実施例に係るハッカ油剤の量
Mは、0.16≦M( 2.0g)≦9.6 の条件を満たすため、
ダニの数は0匹であり、本発明による防菌・防虫性が確
かめられた。また、シール状態を調べるため、前記包装
袋(開封口折り径 700mm)22を使用し、前記と同様にヒ
ートシールしてシール部分を浸透性ピンホールチェッカ
ー液(エージレスチェッカー〔商品名〕、三菱ガス化学
(株)製)によりピンホールがあるかどうかを検査した
ところ、10枚の包装袋22中シール不良のものはなかっ
た。従って、本発明による包装資材の密封方法によれ
ば、包装袋22が2本線状にヒートシールされているた
め、シール状態が完全であることが確かめられた。
【0023】比較例1〜5 前記実施例1において、ポリプロピレン不織布に包装さ
れた局方ハッカ油剤の量Mを0g(比較例1)、Mを0.
10g(比較例2)、Mを0.15g(比較例3)、Mを10g
(比較例4)、Mを15g(比較例5)としたこと以外
は、実施例1と同様に各比較例に係る包装資材を作製
し、また実施例1と同様にしてダニの数を計測した。こ
の結果、比較例1〜3に係るハッカ油剤の量Mは、0.16
≦M≦9.6 の条件を満たさず、Mが0.16より小さいた
め、比較例1ではダニの生体数が 765匹と顕著に増殖
し、比較例2では115 匹に増殖し、また比較例3では当
初より少なくなったものの7匹残存していた。
【0024】一方、比較例4,5に係るハッカ油剤の量
Mは、0.16≦M≦9.6 の条件を満たさず、Mが9.6 より
大きいため、いずれもダニの生体数は0であったが、比
較例4では包装袋を開封後、布団を天日乾燥させ(9
月)、4時間経ってようやく臭気が消えた。また、比較
例5では同様に布団を天日乾燥させたところ、8時間経
っても臭気が僅かに残存した。
【0025】実施例2 前記実施例1と同様にして、本実施例に係る防菌・防虫
性密封保存用包装資材を作製し、またこの包装資材を使
用して密封した。但し、使用したシール用治具11とフィ
ルム押え棒12は、実施例1と同じであるが、包装袋22の
フィルム21の材質やハッカ油剤24のハッカ油の含量等は
次のように変更した。包装袋22のフィルム21は、延伸メ
タキシリレンアジパミド層(厚さ15μm)と直鎖状低密
度ポリエチレン層(厚さ50μm)とが積層された多層フ
ィルムである。このフィルム21のメントール透過率P
は、0.0001g/m2 ・day at 100ppm 23℃である。
【0026】一方、ポリプロピレン不織布25に包装され
たハッカ油剤24の量Mは、0.80gであった。また、微細
な孔が多数形成されたナイロン製袋(5×5cm)26にヤ
ケヒョウダニのメス成体30匹と餌となる乾燥酵母0.1 g
を入れてシールしたものを複数用意した。また、これら
の包装資材23の密封方法において、実施例1と異なる点
は、包装袋22内の体積を20lに圧縮した点及びダニ数の
計測実験で3箇月間放置した点である。
【0027】ここで、これらの条件を本発明に係る10×
P×V×S≦M≦ 600×P×V×Sに当てはめると、0.
02≦M≦1.2 となる。ダニ数の計測結果によれば、実施
例のハッカ油剤量Mは、0.02≦M(0.8 )≦1.2 の条件
を満たすため、ダニの数は0匹であり、本発明による防
菌・防虫性が確かめられた。また、保管中、包装袋22内
からのハッカ油剤の臭気は全く感じられなかった。
【0028】比較例6〜9 前記実施例2において、ポリプロピレン不織布に包装さ
れた局方ハッカ油剤の量Mを0g(比較例6)、Mを0.
01g(比較例7)、Mを 0.018g(比較例8)、Mを1.
22g(比較例9)としたこと以外は、実施例2と同様の
各比較例に係る包装資材を作製し、また実施例2と同様
にしてダニの数を計測した。この結果、比較例6〜8に
係るハッカ油剤の量Mは、0.02≦M≦1.2 の条件を満た
さず、Mが0.02より小さいため、比較例6ではダニの生
体数が1028匹と顕著に増殖し、比較例7では 153匹に増
殖し、比較例8では16匹と増殖はしなかったものの残存
した。一方、比較例9に係るハッカ油剤の量Mは、Mが
1.2 より大きいため、生存しているダニは全くなかった
が、保管中、包装袋22内からのハッカ油剤の臭気がやや
気になった。
【0029】なお、上記実施例では、ヒートシールの
際、図2に示すように、フィルム21のしろ21A が長いた
め、治具11の底面でフィルム21のしろ21A を押え付けて
置いたが、図5に示すように、フィルム21のしろ21A が
短いため、治具11の底面だけでフィルム21のしろ21A を
充分押え付けておけない場合には、第2の溝19内にフィ
ルム押え棒12を用いてここにフィルム21を押え付けてお
くようにする。この場合、ヒートシールの際、第1の溝
18内にはフィルム21がフィルム押え棒で押え付けられて
いないが、一対の頂部15A,15B 間に位置する2枚のフィ
ルム21同士が融着することはなく、上記実施例と同様に
2本線状のヒートシールが得られる。
【0030】また、上記実施例では、シール部となる頂
部15A,15B は略線状に形成されたものであったが、図6
又は図7に示すように、シール部となる一対の頂部31A,
31B,32A,32B は或る幅を持った帯状のものとすることが
できる。これらの場合、頂部31A,31B,32A,32B の下部の
形状は任意であり、例えば図6に示すような断面長方形
状の下部33A,33B や図7に示すような断面台形状の下部
34A,34B とする。そして、これらの下部33A,33B,34A,34
B の下にこれらを固定する基部35,36 を形成する。これ
らの頂部31A,31B,32A,32B 間は、フィルム押え棒12がフ
ィルム21と共に嵌挿される溝状となっている。
【0031】更に、図8及び図9に示すように、包装袋
22の開封口22A の内側にテープ状咬合具41を構成する雄
部材42と雌部材43を接着し、このテープ状咬合具41によ
り包装袋22を密封、開封自在としておくと便利である。
前記雄部材42は、帯状に連続した基部44、断面ハート形
の頭部45及び両者44,45を連結する断面棒状の連結部46
が一体成形されたものである。また、前記雌部材43は、
帯状に連続した基部47、この基部47に形成された半円形
の第1のフック部48及びこの第1のフック部48と対向す
るように基部47に形成された半円形の第2のフック部49
が一体成形されたものである。
【0032】
【発明の効果】本発明に係る密封保存用包装資材によれ
ば、防菌・防虫性があって収容品の長期保存が可能であ
る。また、本発明に係る包装資材の密封方法によれば、
良好なシール状態が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る包装資材の密封方法を
示す断面図である。
【図2】同じ実施例に係る包装資材の密封方法を示す断
面図である。
【図3】同じ実施例に係る包装資材の密封方法を示す断
面図である。
【図4】実施例に係る包装資材の密封方法によって得ら
れた防菌・防虫性密封保存用包装資材の断面図である。
【図5】本発明の他の実施例に係る包装資材の密封方法
を示す断面図である。
【図6】本発明の他の実施例に係るシール用治具の断面
図である。
【図7】本発明の更に他の実施例に係るシール用治具の
断面図である。
【図8】本発明の実施例において使用する咬合具の断面
図である。
【図9】咬合具が取り付けられた防菌・防虫性密封保存
用包装資材の断面図である。
【符号の説明】
11 シール用治具 12 フィルム押え棒 15 第1の稜部 15A,15B シール部となる頂部 18 第1の溝 21 包装袋のフィルム 22 包装袋 24 ハッカ油剤 27 布団 29 アイロン 31A,32B シール部となる頂部 32A,32B シール部となる頂部 41 咬合具

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 包装袋と、この包装袋内に入れられたハ
    ッカ油剤とを有する防菌・防虫性密封保存用包装資材で
    あって、 前記包装袋の表面積をS(m2 )、体積をV(l)、前
    記包装袋を構成するフィルムのメントール透過率をP
    (g/m2 ・day at 100ppm 23℃)、前記ハッカ油剤の
    量をM(g)としたとき、 10×P×V×S≦M≦ 600×P×V×S に設定したことを特徴とする防菌・防虫性密封保存用包
    装資材。
  2. 【請求項2】 前記ハッカ油剤が、果粒状の担持体に含
    浸され、かつ多孔性の袋に収納されていることを特徴と
    する請求項1記載の防菌・防虫性密封保存用包装資材。
  3. 【請求項3】 前記包装袋を構成するフィルムが、メタ
    キシリレンアジパミドより成る層又はメタキシリレンア
    ジパミドにナイロン6若しくはナイロン66が配合され
    た層を少なくとも1層含む多層フィルムであることを特
    徴とする請求項1又は2記載の防菌・防虫性密封保存用
    包装資材。
  4. 【請求項4】 前記包装袋の開封口の内側にテープ状咬
    合具を構成する第1及び第2の部材を接着し、このテー
    プ状咬合具により包装袋を密封、開封自在としたことを
    特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の防菌・
    防虫性密封保存用包装資材の密封方法。
  5. 【請求項5】 所定間隔を有して略平行に形成された一
    対のシール部を備えたシール用治具を用意し、前記一対
    のシール部上に位置する2枚のフィルムをそれぞれシー
    ルすることを特徴とする防菌・防虫性密封保存用包装資
    材の密封方法。
  6. 【請求項6】 前記一対のシール部間は、フィルム押え
    棒がフィルムと共に嵌挿される溝状となっていることを
    特徴とする請求項5記載の防菌・防虫性密封保存用包装
    資材の密封方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR20180037224A (ko) * 2015-08-31 2018-04-11 킴벌리-클라크 월드와이드, 인크. 승화성 물질로 처리된 상업 용품

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KR20180037224A (ko) * 2015-08-31 2018-04-11 킴벌리-클라크 월드와이드, 인크. 승화성 물질로 처리된 상업 용품

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