JP2002065071A - 機能性袋 - Google Patents

機能性袋

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JP2002065071A
JP2002065071A JP2000256211A JP2000256211A JP2002065071A JP 2002065071 A JP2002065071 A JP 2002065071A JP 2000256211 A JP2000256211 A JP 2000256211A JP 2000256211 A JP2000256211 A JP 2000256211A JP 2002065071 A JP2002065071 A JP 2002065071A
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Japan
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bag
chamber
water
intermediate bottom
sheet
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JP2000256211A
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English (en)
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Yukihiro Nakanaga
幸宏 中永
Masako Kanai
雅子 金井
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Meiwa Pax Co Ltd
Original Assignee
Meiwa Pax Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 購入者が店で花や苗を植えてもらい、それを
包装状態で持ち帰って自宅で育てることができ、さらに
は、水やり後の過剰の水の流れ出しを受けとめることが
でき、不在時の水の供給も自動的にできるようにした2
段底を有する機能性袋を提供することを目的とする。 【解決手段】 表裏のシート(1a), (1b)で袋の本体部が
構成され、袋の底部および両サイドのうち少なくとも底
部がガゼットに構成された立垂可能な袋(1) である。底
部シート(1c)により本底(B1)が形成されると共に、袋の
底部側寄りに設けた中間底シート(1d)により中間底(B2)
が形成される。これにより、中間底(B2)−本底(B1)間の
スペースが第1室(R1)を形成し、中間底(B2)より上部の
スペースが第2室(R2)を形成される。そして、第1室(R
1)から第2室(R2)にかけて、水路となる吸水性材料(2)
を設けておく。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、袋でありながら園
芸用の鉢などの目的に用いることのできる2段底を有す
る機能性袋に関するものである。
【0002】
【従来の技術】周知のように、園芸用の鉢としては、植
木鉢やプランターが広く用いられている。これらの鉢の
底部には水はけ用の孔を設けておくことが多いが、水や
り時の過剰の水が周囲に流れないように、水受け皿を別
途準備してその上に鉢を置いたり、鉢の底部を二重底に
したりすることにより、流れ出た水を一時的に貯めてお
くこともなされている。
【0003】また、不在期間が長くなるときの対策とし
て、あるいは水やりを忘れることがあることも考慮し
て、鉢の下に水槽を設け、その水槽と鉢との間に吸水性
を有する紐状物を通し、水槽の水を毛細管現象により鉢
内の土に自動的に上昇させるようにする工夫もなされて
いる。
【0004】さらにまた、袋を利用して、それを鉢代わ
りに用いる提案もなされている。たとえば、必要量の園
芸用の土を充填した袋の口に紐を設けておき、それを購
入した消費者が、袋の口の紐を絞って結び、ついでその
袋を天地逆にしてから安定に立垂させ、上になった袋の
底部を開口し、袋内の土に種を蒔いたり、野菜の苗を植
えたりする提案である。土には予め適量の肥料を混ぜて
おくので、購入者は特段の技術を有していなくとも、水
やりを行うだけで野菜などを育てることができる。袋の
両サイドのシール帯を二重線状に形成すれば、その二重
線の隙間に支柱を立てることがきるので好都合である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、袋を利
用して鉢代わりに用いる方法は、従来のような植木鉢や
プランターを用いなくて済むので使い勝手が良く、また
フィルム製であるので省資源やゴミの減量化にもなると
いう利点がある。しかしながら、水やりしたときの過剰
の水は、天地逆にした立垂させたときの底部(つまり紐
で結んだ側)から流れ出るので、ベランダなどで用いる
ときには、従来と同様に水受けのための対策を講じなけ
ればならない。
【0006】またこの方法においては、店で花や苗を植
えてもらってから持ち帰るような使い方をすることはで
きない。
【0007】本発明は、このような背景下において、購
入者が店で花や苗を植えてもらい、それを包装状態で持
ち帰って自宅で育てることができ、さらには、水やり後
の過剰の水の流れ出しを受けとめることができ、不在時
の水の供給も自動的にできるようにした2段底を有する
機能性袋を提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の機能性袋は、表
裏のシート(1a), (1b)で袋の本体部が構成され、袋の底
部および両サイドのうち少なくとも底部がガゼットに構
成された立垂可能な袋(1) であって、底部シート(1c)に
より本底(B1)が形成されると共に、袋の底部側寄りに設
けた中間底シート(1d)により中間底(B2)が形成され、も
って、中間底(B2)−本底(B1)間のスペースが第1室(R1)
を形成し、中間底(B2)より上部のスペースが第2室(R2)
を形成していること、および、第1室(R1)から第2室(R
2)にかけて、水路となる吸水性材料(2) が設けられてい
ることを特徴とするものである。
【0009】
【発明の実施の形態】以下本発明を詳細に説明する。
【0010】〈袋の基本構造〉袋(1) は、表裏のシート
(1a), (1b)で袋の本体部が構成され、袋の底部および両
サイドのうち少なくとも底部がガゼットに構成された立
垂可能な袋である。
【0011】表裏のシート(1a), (1b)としては、典型的
には、外面側が基材層(1x)、内面側がシーラント層(1y)
からなる積層シートが用いられる。これらの基材層(1x)
およびシーラント層(11y) のほかに、金属箔、不織布、
紙、金属箔をはじめとする他の層を含んでいてもよい。
【0012】ここで基材層(1x)としては、二軸延伸ポリ
アミドフィルム、二軸延伸ポリエステルフィルム、二軸
延伸ポリプロピレンフィルム、無延伸ポリアミドフィル
ム、無延伸ポリプロピレンフィルム、密度の比較的高い
直鎖状低密度ポリエチレンなどの基材フィルム;合成
紙;などが用いられ、特に基材フィルムと合成紙との組
み合わせが好適である。基材層(1x)の厚みは、袋の大き
さにも依存するので一概には言えないが、ある程度の剛
性が必要なので、10〜250μm 程度、殊に15〜2
00μm 程度とすることが多い。ただし合成紙を含まな
い場合は、この範囲の中でも小さ目の範囲とするのが通
常である。
【0013】ここで上記の合成紙は、ポリプロピレン系
の3層以上の層構成を有する合成紙であることが好まし
い。そのような合成紙の一例は、無機質充填剤入りのポ
リプロピレンを溶融製膜したものを縦方向に延伸し、つ
いでその縦延伸フィルムの両面に無機質充填剤入りのポ
リプロピレンを押出コートしてから、今度は横方向に延
伸して得た3層構成の二軸延伸フィルムである。合成紙
の他の一例は、無機質充填剤入りのポリプロピレンを共
押出して3層フィルムを得た後、まず縦方向に延伸し、
ついで横方向に延伸し、さらにこのようにして得た二軸
延伸フィルムの両側にアンダーコーティング層およびト
ップコーティング層を設け、さらにプレススムージング
処理を行った5層構造のものである。これらの合成紙の
厚みは、50〜100μm 程度とすることが多い。
【0014】シーラント層(1y)としては、LDPE(ま
たはLD)と称される低密度ポリエチレン、CPPと称
されるプロピレン系重合体(コポリマーやターポリマ
ー)、LLDPE(またはLLD)と称される直鎖状低
密度ポリエチレン(殊に密度の比較的低いもの)、EV
Aと称されるエチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン
−アクリル酸エステル共重合体などの層があげられる。
シーラント層(1y)の厚みは、特に限定はないものの、3
0〜250μm 程度とすることが多い。
【0015】基材層(1x)(他の層を付加していることも
ある)に対するシーラント層(1y)の積層は、ドライラミ
ネート、エクストルージョンラミネート、共押出などの
方法により達成できる。なお基材層(1x)には、シーラン
ト層(1y)とのラミネートの前に、その内面(シーラント
層(1y)側の面)に印刷を施しておくことが多い。ただ
し、印刷は、基材層(1x)の外面や内外両面に施すことも
できる。
【0016】袋(1) への製袋に際しては、表裏のシート
(1a), (1b)をそれぞれのシーラント層(1y)が対向するよ
うにして、必要部(袋の両サイドとなる帯域や、袋の底
辺または上辺となる帯域)をヒートシールする。
【0017】袋の底部および両サイドのうち少なくとも
底部は、ガゼットに構成され、立垂可能とされるが、ガ
ゼットとするには、上述の表裏のシート(1a), (1b)と同
様のシートを、Λ形に折って(シーラント層(1y)がΛ形
の外側になるようにする)、袋の底部(あるいはサイ
ド)となる側から表裏のシート(1a), (1b)間に挿入し
て、ヒートシールする方法が好適に採用される。そのほ
か、表裏のシート(1a), (1b)用のシートをW字形に折っ
て、そこをガゼット部とすることもできる。これら以外
のガゼット化方法も可能である。
【0018】そして本発明においては、底部シート(1c)
により本底(B1)を形成すると共に、袋の底部側寄りに設
けた中間底シート(1d)により中間底(B2)を形成する。
【0019】このうち底部シート(1c)による本底(B1)の
形成は、上述のように袋の底部をガゼットにすることに
よりなされる。
【0020】一方、中間底シート(1d)による中間底(B2)
の形成は、上述の表裏のシート(1a), (1b)と同様のシー
トを、Λ形に折って(シーラント層(1y)がΛ形の外側に
なるようにする)、袋内部の中間部(ただし袋の底部側
寄りとする)にヒートシールすることによりなされる。
このときのヒートシールは、連続線状のみならず、断続
線状ないし部分的に行っても差し支えない。ヒートシー
ル時の非シール部は、中間底シート(1d)により分けられ
た上方の室から下方の室に過剰の水が流れ落ちる通路に
なるからである。なお、設置した中間底シート(1d)の両
端側も若干の隙間があくのが通常であるので、その隙間
も水が流れ落ちる通路になる。この中間底シート(1d)に
は 小孔を設けておいてもよい。
【0021】これにより、中間底(B2)−本底(B1)間のス
ペースが第1室(R1)を形成し、中間底(B2)より上部のス
ペースが第2室(R2)を形成した袋が得られる。
【0022】加えて、本発明においては、第1室(R1)か
ら第2室(R2)にかけて、水路となる吸水性材料(2) を設
ける。
【0023】吸水性材料(2) としては、たとえば、不織
布や紙のシートやストリップ(帯片)、繊維や糸を引き
揃えたり撚ったりした紐状物、連続気泡を有する発泡体
のシートやストリップなどが用いられる。袋の内壁に対
する吸水性材料(2) の設置をヒートシールにより行うと
きは、その設置を容易にするために、吸水性材料(2)の
少なくとも一部を熱融着性のある材料で構成することが
好ましい。
【0024】第1室(R1)から第2室(R2)にかけて吸水性
材料(2) の設置は、たとえば、中間底シート(1d)による
中間底(B2)の形成をヒートシールにより行うときに、上
下方向に吸水性材料(2) を介在させた状態で、そのヒー
トシールを行うことにより達成できる。吸水性材料(2)
を介在させた部分も、上方の室から下方の室に過剰の水
が流れる通路になることが多い。また、袋の内壁に対す
る吸水性材料(2) の設置は、接着剤(感圧接着剤や感熱
接着剤を含む)や接着テープを用いて行うこともでき
る。
【0025】〈線ファスナー(3) 〉袋(1) を構成する表
裏のシート(1a), (1b)の開口辺側の領域には、その開口
辺に沿って、雌雄の線ファスナー(3) を設けることが好
ましい。このときには、表裏のシート(1a), (1b)の一方
のシートには雄の線ファスナー(3) を設け、他方のシー
トには雌の線ファスナー(3) を設ける。線ファスナー
(3) の設置は単線式としたり、複線式としたりすること
ができる。複線式の場合は、片方のシートに雄の線ファ
スナー(3) を複数条設け、他方のシートに雌の線ファス
ナー(3) を複数条設ける態様のみならず、双方のシート
に雌雄の線ファスナー(3) を設ける態様も可能である。
線ファスナー(3) の設置方法としては、線ファスナー
(3) 用の樹脂を表裏のシート(1a), (1b)となるシート上
に直接溶融押出して設ける方法、線ファスナー(3) を有
するテープを表裏のシート(1a), (1b)となるシート上に
融着する方法などがある。線ファスナー(3) の存在は、
袋に腰をもたせる点でもプラスに作用する。
【0026】〈把持用の打ち抜き部(4) 〉袋(1) を構成
する表裏のシート(1a), (1b)の線ファスナー(3) 設置位
置より上部側の領域には、把持用の打ち抜き部(4) を設
けることができる。この打ち抜き部(4) は、本発明の袋
に土や植物を入れて店から持ち帰るときに好都合であ
る。なお、使用時には線ファスナー(3) より上の領域は
不要となるので、線ファスナー(3) のすぐ上の部分のサ
イドにノッチ(6) を設け、袋の上部の部分を簡単に除去
することができるようにすることが望ましい。ノッチ
(6) は、場合によっては、線ファスナー(3) のすぐ下の
部分のサイドに設けることも可能である。
【0027】〈第1室(R1)の水抜き口(5) 〉中間底(B2)
−本底(B1)間のスペースである第1室(R1)には、水が貯
められることになるが、水の腐敗を考慮すると、水が長
期間貯められることは好ましくない。また水の量が第1
室(R1)の容量を越える場合があることを考慮すると、過
多の水は抜き取る方が望ましい場合が多い。
【0028】そこで、第1室(R1)には、袋外に水を抜き
取る開口可能な水抜き口(5) を設けておくことが好まし
い。この水抜き口(5) は、第1室(R1)の上部側(第1室
(R1)の中間底シート(1d)に近い個所)の袋のサイド部分
に設けるのが適当である。水抜き口(5) の例は、図4の
(イ)のように、開閉可能な注ぎ口を設ける方法、図4
の(ロ)や(ハ)のように、袋のサイドシール部の形状
を誘導路や迷路状に工夫すると共にそこを切断可能にす
る方法、などがあげられる。
【0029】〈補強対策〉袋はその使用時には第1室(R
1)で全体を支えることになるが、袋のサイズが大きかっ
たり土などの内容物の重量が大であったりするときに
は、腰折れないし腰くだけを起こすことがある。そこで
その防止のために、次のような対策を講じることもでき
る。 ・袋の両サイドのシール帯を二重線状に形成し、その二
重線の隙間に適当な支柱(たとえば手近にある割箸、プ
ラスチックス製の棒やパイプ、竹、物指しなど)を挿通
することができるようにする方法。 ・第1室(R1)に、水を吸って体積膨張する材料(たとえ
ばスポンジなど)を充填しておく方法。 ・袋の底部側の表裏のシート(1a), (1b)に、リブを形成
しておく方法。 ・袋の底部側のサイドまたは隅を、手持ちのまたは付設
のクリップ状の治具で挟持する方法。 ・第1室(R1)に折り畳みまたは拡巾可能な部材を収容し
ておき、袋に内容物を入れて袋が拡げられたときに、そ
の部材が拡がるようにする方法。
【0030】〈用途〉本発明の2段底を有する機能性袋
は、園芸用の袋として最適である。特に、園芸店にて、
赤玉土、鹿沼土、軽石、バーミキュライト、パーライ
ト、ピートモス、砂、ゼオライト、人工培養土、腐葉
土、オガクズなどの用土や、肥料などを調合して充填す
ると共に、花木、野菜、苗、球根、種子、茸類などを植
えつけ、さらに必要に応じてミズゴケなどを置くように
してもらい、それを顧客が持ち帰ることのできる袋とし
て有用である。園芸用の袋のみならず、他の目的の袋、
たとえば、おがくずなどを入れて、昆虫の幼虫を育成し
たり、エビや魚介類などを遠距離に運んでしばらくの間
保管したりするような使い方をすることもできる。
【0031】〈作用〉本発明の機能性袋にあっては、本
底(B1)のほかに中間底(B2)を設けて、中間底(B2)−本底
(B1)間のスペースが第1室(R1)を形成し、中間底(B2)よ
り上部のスペースが第2室(R2)を形成するようにし、さ
らには第1室(R1)から第2室(R2)にかけて水路となる吸
水性材料(2) を設けている。
【0032】第2室(R2)には、たとえば、土などの内容
物を入れた上で植物を植えることができる。第1室(R1)
は、第2室(R2)に注がれた過剰の水を受けることができ
る。加えて、第1室(R1)から第2室(R2)にかけて吸水性
材料(2) を設けてあるので、第2室(R2)の土などが乾燥
したときには第1室(R1)から水が補給される。従って、
水やり後の過剰の水の流れ出しを受けとめることがで
き、不在時の水の供給も自動的にできるようになる。
【0033】しかも、全体は袋であるので、嵩張らずか
つ極めて軽量である上、購入者が店で花や苗を植えても
らい、それを包装状態で持ち帰って自宅で育てることが
できるという従来にない使い方が可能となる。
【0034】
【実施例】次に実施例をあげて本発明をさらに説明す
る。
【0035】実施例1 図1は本発明の機能性袋の一例を示した正面図である。
図2は図1の袋の縦方向切断端面図である。図3は図1
の袋の使用状態の縦方向切断端面図である。
【0036】外面側が基材層(1x)、内面側がシーラント
層(1y)からなる積層シートとして、厚み16μm の二軸
延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム、厚み15μ
m の低密度ポリエチレン層、厚み85μm の合成紙、厚
み15μm の二軸延伸ナイロンフィルム、厚み60μm
のリニア低密度ポリエチレンフィルムからなる「PET
/LDPE/合成紙/ONy/LLDPE」からなる積
層シートを製造した。PET内面には印刷を施してあ
る。PETと合成紙との間のラミネートは、LDPEに
よるサンドラミネーション、合成紙とONyとの間のラ
ミネートはドライラミネーション、ONyとLLDPE
との間のラミネートはドライラミネーションにより行っ
た。なお合成紙としては、無機質充填剤入りのポリプロ
ピレンを共押出して3層フィルムを得た後、まず縦方向
に延伸し、ついで横方向に延伸し、さらにこのようにし
て得た二軸延伸フィルムの両側にアンダーコーティング
層およびトップコーティング層を設け、さらにプレスス
ムージング処理を行った5層構造の合成紙を用いた。
【0037】上記の積層シートを、表裏のシート(1a),
(1b)、底部シート(1c)および中間底シート(1d)として用
い、 ・表裏のシート(1a), (1b)の一端側には、袋としたとき
の横方向に雌雄の線ファスナー(3) を設け、 ・表裏のシート(1a), (1b)の一端側から他端側にかけて
の方向(袋としたときの縦方向)には、熱溶融繊維を含
む不織布製の吸水性材料(2) のストリップを各1枚、そ
の上端縁および下端縁が融着するように設け、 ・表裏のシート(1a), (1b)の他端側からは、Λ形に折っ
た底部シート(1c)を挟み込むと共に、この状態で両サイ
ドをヒートシールした。
【0038】次に、このようにして得た半製品状態の袋
の表裏のシート(1a), (1b)の線ファスナー(3) 設置位置
より上部側の領域に、把持用の打ち抜き部(4) を設け、
また袋の底部側寄りに、Λ形に折った中間底シート(1d)
を挿入してヒートシールした。袋の底部の両隅はカット
して除去した。線ファスナー(3) のすぐ上の部分の片方
のサイドにはI形のノッチ(6) を設けた。これにより、
図1〜2に示した2段底を有する機能性袋が得られた。
【0039】この機能性袋にあっては、底部シート(1c)
により本底(B1)が形成され、中間底シート(1d)により中
間底(B2)が形成されている。そして、中間底(B2)−本底
(B1)間のスペースが第1室(R1)を形成し、中間底(B2)よ
り上部のスペースが第2室(R2)を形成している。また、
第1室(R1)から第2室(R2)にかけては、水路となる吸水
性材料(2) が設けられている。
【0040】この機能性袋の第2室(R2)に、用土と肥料
を入れ、植物を植え付け、水やりしてから、雌雄の線フ
ァスナー(3), (3)を係合した。把持用の打ち抜き部(4)
を手で持てば、そのまま乗り物に乗って帰宅しても、違
和感がなく、植物の保護もできる。
【0041】帰宅後は、ノッチ(6) の所から線ファスナ
ー(3) に沿って引き裂き、線ファスナー(3) の係合を解
けば、そのまま植木鉢代わりに用いることができる。
(図3を参照)
【0042】水やりしたときは、過剰の水を第1室(R1)
で受けることができる。第1室(R1)に水を貯めるように
しておけば、第2室(R2)の土などが乾燥したときには第
1室(R1)から水が自動的に補給されることになる。
【0043】図1〜2には示していないが、実施例1の
機能性袋には、先に述べた水抜き口(5) を設けることが
好ましい。水抜き口(5) の例は、図4の(イ)、
(ロ)、(ハ)に示してある。
【0044】実施例2 図5は本発明の機能性袋の他の一例を示した部分正面図
である。実施例1にかかる図1においては袋の底部の両
隅をカットして除去してあるが、この実施例2では袋の
底部の両隅をカットすることなく、袋を立垂できるよう
にしてある。
【0045】
【発明の効果】作用の項で述べたように、本発明の機能
性袋にあっては、本底(B1)のほかに中間底(B2)を設け
て、中間底(B2)−本底(B1)間のスペースが第1室(R1)を
形成し、中間底(B2)より上部のスペースが第2室(R2)を
形成するようにし、さらには第1室(R1)から第2室(R2)
にかけて水路となる吸水性材料(2) を設けている。
【0046】第2室(R2)には、たとえば、土などの内容
物を入れた上で植物を植えることができる。第1室(R1)
は、第2室(R2)に注がれた過剰の水を受けることができ
る。加えて、第1室(R1)から第2室(R2)にかけて吸水性
材料(2) を設けてあるので、第2室(R2)の土などが乾燥
したときには第1室(R1)から水が補給される。従って、
水やり後の過剰の水の流れ出しを受けとめることがで
き、不在時の水の供給も自動的にできるようになる。
【0047】しかも、全体は袋であるので、嵩張らずか
つ極めて軽量である上、購入者が店で花や苗を植えても
らい、それを包装状態で持ち帰って自宅で育てることが
できるという従来にない使い方が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の機能性袋の一例を示した正面図であ
る。
【図2】図1の袋の縦方向切断端面図である。
【図3】図1の袋の使用状態の縦方向切断端面図であ
る。
【図4】水抜き口(5) の例を示した説明図である。
【図5】本発明の機能性袋の他の一例を示した部分正面
図である。
【符号の説明】
(1) …袋、(1a), (1b)…表裏のシート、(1c)…底部シー
ト、(1d)…中間底シート、(1x)…基材フィルム、(1y)…
シーラント層、(B1)…本底、(B2)…中間底、(R1)…第1
室、(R2)…第2室、(2) …吸水性材料、(3) …線ファス
ナー、(4) …把持用の打ち抜き部、(5) …水抜き口、
(6) …ノッチ
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B65D 30/22 B65D 30/22 E 33/08 33/08 33/25 33/25 A Fターム(参考) 2B027 NC02 NC18 NC23 NC24 NC37 NC39 NC44 NC56 ND20 NE02 QA02 QA05 RA06 RA14 RA22 RC32 2B104 AA01 AA16 AA22 CA09 CB15 CB35 CB48 CE01 3E064 AB25 BA27 BA30 BA36 BA54 BA60 BB03 BC04 BC18 EA30 FA01 FA04 GA01 HD02 HE03 HJ01 HN13 HN15 HN18 HP01 HT06

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】表裏のシート(1a), (1b)で袋の本体部が構
    成され、袋の底部および両サイドのうち少なくとも底部
    がガゼットに構成された立垂可能な袋(1) であって、 底部シート(1c)により本底(B1)が形成されると共に、袋
    の底部側寄りに設けた中間底シート(1d)により中間底(B
    2)が形成され、もって、中間底(B2)−本底(B1)間のスペ
    ースが第1室(R1)を形成し、中間底(B2)より上部のスペ
    ースが第2室(R2)を形成していること、および、 第1室(R1)から第2室(R2)にかけて、水路となる吸水性
    材料(2) が設けられていることを特徴とする機能性袋。
  2. 【請求項2】袋(1) を構成する表裏のシート(1a), (1b)
    の開口辺側の領域に、その開口辺に沿って、雌雄の線フ
    ァスナー(3) が設けられている請求項1記載の機能性
    袋。
  3. 【請求項3】袋(1) を構成する表裏のシート(1a), (1b)
    の線ファスナー(3) 設置位置より上部側の領域に、把持
    用の打ち抜き部(4) が設けられている請求項2記載の機
    能性袋。
  4. 【請求項4】第1室(R1)に、袋外に水を抜き取る水抜き
    口(5) が設けられている請求項1記載の機能性袋。
  5. 【請求項5】園芸用の袋である請求項1記載の機能性
    袋。
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Cited By (6)

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