JP3702387B2 - 植栽用バッグ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は培土を充填した状態で輸送又は保管される植栽用バッグに関するものであり、特には、上方に開口部を有するとともに、ガゼット形状に折り込んでなる底部を有し、該底部の互いに対峙する隅部がそれぞれスポット状に固着されているところに特徴を有する植栽用バッグに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のかかる植栽用バッグとしては、布帛を袋状に形成して袋体とし、該袋体の開口部に面ファスナーを取着したものが開示されており(特開2000−166392公報)、特開2001−37344公報には、二枚の樹脂シートを重合させ、左右の上部と上辺部を開放させ、他の周辺部を一定間隔でスポット溶接したものが開示されている。また、実開平5−29357号公報には、透液性を有する薄いシート素材を折りたたみ、開口部を除いた周縁を接合して袋状にしたものが開示されている。
【0003】
また、左右両側にガゼットを設けた袋状のものや、下端部に底ガゼットを設けたいわゆるスタンディングパウチ形状をした袋状のものなども公知である。
【0004】
一方、肥料の古袋やコメ袋などの空袋を活用し、内部に培土を充填して栽培床とする袋栽培方法が一部の家庭で実施されているが、これらの袋を使用した袋栽培は、袋の開口部を持って容易に移動できることや、家庭菜園における連作障害を避けることができる等の観点から、今後増加することが予想される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のかかる植栽用バッグを使用して植物を栽培する際には、栽培袋に培土を入れたまま安定して保持することが困難であり、例えば背もたれ等の支持手段を使用して転倒防止を図るなどの必要があり、かえって取り扱い難いものになっていた。なお、特開平10−23834号公報には、プランター内にて袋体を横倒し姿で使用する方法が開示されているが、この方法では、栽培床となる培土の深さを確保することができず、プランター単独使用した場合以上の作用効果を期待することができなかった。
【0006】
本発明は、従来の栽培袋の問題点に鑑み、提案されたものである。従って、本発明の技術的課題は、構造が簡単で、製造の自動化、量産化に適するように形成して低廉化を可能にするだけでなく、培土を入れたまま安定して保持することができる使い勝手に優れた植栽用バッグを提供せんとするところにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明が上記課題を解決するために採用した手段は、叙上の特許請求の範囲に記載されたとおりである。
【0008】
すなわち、請求項1の発明は、開封手段を備えた開口部を上方に有し、内部に収容した培土を栽培床とする植栽用バッグであって、該植栽用バッグに連通しガゼット状に配置された1対の袋体からなる底部を有し、該袋体の互いに対峙する隅部がそれぞれスポット状に固着されており、前記開口部の上方に、前記栽培床の表面を被うために使用する被覆フィルムが切り離し可能に一体形成されているものを、その要旨とするものである。
【0009】
請求項2の発明は、請求項1に記載の植栽用バッグにおいて、前記袋体に、前記底部を略平底形状に展開させるための折り線が形成されているものを、その要旨とするものである。
【0011】
請求項の発明は、請求項1または2に記載の植栽用バッグにおいて、前記植栽用バッグの内面側に、ヒートシーリング可能な層(シーラント層という)を有し、かつ、外面側にヒートシーリングし難い層(ノンシーラント層という)を有し、前記袋体の内側壁の隅部に小孔を設け又は該隅部に切欠部を設け、当該袋体の外側壁の内面側に位置する前記シーラント層同士のそれぞれが、前記小孔又は前記切欠部よりも幅広なヒートシール部にてスポット状に固着されているものを、その要旨とするものである。
【0012】
請求項4の発明は、請求項1または2に記載の植栽用バッグにおいて、前記植栽用バッグを製造するフィルム素材が、アルミ蒸着したヒートシーリング可能なフィルムのアルミ蒸着面上に、ヒートシーリングし難いフィルムをラミネートしたラミネートフィルムであり、前記袋体の内面側壁の隅部の前記アルミ蒸着フィルム部分を剥離してなる剥離部を設け又は該隅部に小孔を設け、当該袋体の外側壁の内面側に位置する前記ヒートシーリング可能なフィルム同士のそれぞれが、前記剥離部又は前記小孔よりも幅広なヒートシール部にてスポット状に固着されているものを、その要旨とするものである。
【0013】
各請求項の発明に係る植栽用バッグは、培土を充填して密封したまま、貯蔵、搬送、販売等されるものであり、使用に際し、例えば開封リボン等に代表される公知の開口手段にて開口部を開口させ、袋内部の培土を底部に移動するように整えて底部を形成して、ほぼ円筒状に培土が充填されたプランターとなし、直接、植物の種を蒔いたり、苗を植え込んで、そのまま使用するものである。
【0014】
このように構成された各請求項に記載の植栽用バッグによると、開口部が開封手段にて開封可能に密封されているから、培土を充填して密封したまま、貯蔵、搬送、展示でき、使用時に開口部を簡単に開口させることができるし、袋内部の培土を底部に移動するように整えて底部を形成して、ほぼ円筒状に培土が充填されたプランターとなし、直接、植物の種を蒔いたり苗を植え込むことができ、野菜類や根菜類などでも効率よく栽培できる。
【0015】
また、底部が、ガゼット状に配置された1対の袋体からなり、該袋体を構成する互いに対峙する隅部がそれぞれスポット状に固着されているから、各植栽用バッグに培土を入れて底部を展開させると、底部の外観形状が略平底形状に構成させることができ、これにより、据わりがよく自立性に優れた深型プランターとして使用できる。すなわち、袋を立てたまま安定した状態に設置でき、マンションのベランダや屋上等の僅かな空間を利用したプランタ菜園用の栽培床としてそのまま使用できる。
【0016】
また、前記開口部の上方に、前記栽培床(培土)の表面を被うために使用する被覆フィルム(マルチフィルム)部が切り離し可能に一体形成されているから、被覆フィルム部を容易に切り離しすることができ、これを栽培床(培土)の表面を被うように容易に配置することができ、これにより、マルチフィルムとしての作用、すなわち、栽培床(培土)の保温、保湿が図れ、さらには、栽培床(培土)の跳上げ防止、防草、反射光によるアブラムシの飛來防止などの各作用が得られる。
【0017】
請求項3または4の発明に係る植栽用バッグによると、熱溶着法により、連続的な機械生産でき(量産化でき)、低廉化が図れる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を具体化した実施の形態に基づいて説明するが、これらはその代表例を示したに過ぎず、様々に設計変更して実施できるものとする。
【0019】
本発明に係る植栽用バッグは、表面にヒートシーリング可能な層(以下、シーラント層)を備えかつ裏面にヒートシーリングし難い層(以下、ノンシーラント層)を備えたフィルムを3方シールすることで袋状に製袋されたものであり、開封手段を備えた開口部が形成されており、該開口部より上方に開口を有するとともに、内部に連通する1対の袋体からなるガゼット状の底部を有し、該袋体を構成する互いに対峙する隅部がスポット状に固着されているところに構成的な特徴があり、上方の開口から培土を充填した後、この開口を例えばヒートシーリングすることで密封すると、肥料袋や米袋などと同じように、培土を充填した状態で、輸送又は保管できるようになっている。
【0020】
本発明の植栽用バッグを製造するために使用するフィルム素材としては、ヒートシーリング可能名ものであれば、あらゆる種類のプラスチックフィルムあるいはそれらの共重合体フィルム、またはこれらのラミネートフィルムなどが使用できる。より具体的には、成型し易さやコストなどの観点からは、石油系の合成樹脂フィルムを使用して製造されていることが好ましく、地球環境汚染防止の観点からは、生分解性を有するポリエステルフィルムなどを使用して製造されていることが好ましい。
【0021】
なお、ポリスチレン(PS)、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリ塩化ビニルなどの単層フィルムや、表面及び裏面の両方がシーラント層として作用するフィルムを原材フィルムとして使用する場合には、片面全面に、例えば文字や絵柄などを全面印刷すれば良い。印刷層がヒートシーリングに対例えばして抵抗するからである。また、片面全面に例えばコロナ放電処理加工を施したポリエチレン(PE)やポリプロピレン(PP)フィルムを使用すると、コロナ放電処理面はヒートシーリングし難く或いはシーリングできてもその接着強度が悪く、さらに、内部に収容された培土の自重が加わって比較的簡単にシール面を剥離させることができるから、結果として、ノンシーラント層として機能させることができる。また、例えばアラミド(ナイロン)フィルムなどのヒートシーリングできないフィルムをラミネートとし、ノンシーラント層として機能させることができることは無論のことである。
【0022】
つぎに、ラミネートフィルムは、片面に前記シーラント層を有し他面に前記ノンシーラント層を有するものであれば何でも構わないが、より具体的には、ポリエチレン(PE)若しくはポリプロピレン(PP)等のオレフィン系樹脂やポリ塩化ビニルフィルムなどのヒートシーリング可能な樹脂フィルムの片面にアルミ蒸着を施し、このアルミ蒸着面に、例えば外面に印刷を施した前記オレフィン系樹脂フィルムやポリエチレンテレフタレート(PET)フィルムなどをラミネートしたもの、或いは前記アルミ蒸着を施したヒートシーリング可能な樹脂フィルムのアルミ蒸着面上に、例えばポリアミドフィルムのようなヒートシーリングできない樹脂フィルムをラミネートしたもの(外面に印刷層をものを含む)や、例えばコロナ放電処理されたポリエチレン(PE)若しくはポリプロピレン(PP)などのオレフィン系樹脂を、ヒートシーリングし難いコロナ放電処理面を外面側に配したものなどを挙げることができる。
【0023】
本発明の植栽用バッグは、つぎの製造方法にて容易に製造できる。
図1は第1番目の製造方法を説明するために概略的に示す要部斜視図であり、図2は、製袋要部縦断面図である。図3(a)は、製袋後の左右下端隅部を模式的に示す要部断面図であり、図3(b)は、製袋後の下端中央部を模式的に示す要部縦断面図である。図中の矢印は、ヒートシーリングされる位置を示している。
【0024】
図において、この製造方法は、片面にシーラント層8を有し、他面にノンシーラント層9を有する一枚のラミネートフィルム1を原材として使用する方法である。
【0025】
まず、内部に連通する1対の袋体2’からなる底部2を形成すべく、袋体2’の互いに対峙する隅部3近傍に予め小孔4(又は切欠部4’)を設け、前記シーラント層8が内面側となるように配置し、前記底部2をガゼット折りに折り込んで断面W字形状の4重構造を形成する。なお、ラミネートフィルム1は、例えば開封リボンのような開封手段(図示されていない)が所定の位置に形成されている。
【0026】
ついて、小孔4(又は切欠部4’)よりも幅広となるように3方をヒートシーリングする。これにより、上方が開口する袋状であるとともに、底部2をガゼット形状に製袋でき、かつ、前記小孔4(又は切欠部4’)を介して、袋体2’の外側壁の内面側に位置するシーラント層8の間を接合させ、互いに対峙する袋体2’の隅部3近傍のみをスポット状に固着するものである。
【0027】
ついで、前記上方の開口より培土を内部に充填し、この開口をヒートシーリングすると、最終製品が製造できる。
【0028】
第2番目の方法は、図4〜6に要部のみを図示したように、片面にシーラント層8を有しかつ他面にノンシーラント層8を有する2枚のラミネートフィルム11を前記シーラント層8が内面側となるように配置する。ただし、一方のラミネートフィルム1には例えば開封リボンのような開封手段(図示されていない)が設けてある。
【0029】
つぎに、2枚のフィルム1の間に、内部に連通する1対の袋体2’からなる底部2を形成すべく、底体2’の隅部3近傍に切欠部4’(又は小孔4)を設けた前記フィルム1と同一構成のラミネートフィルム5を、シーラント層8が外面となるように配置し、折り畳み状態において、内部にガゼット折りの折り込み部を断面W字形状に設けて4重構造を形成する。
【0030】
ついで、前記切欠部4’(又は小孔4)よりも幅広となるように3方ヒートシーリングする。これにより、上方が開口する袋状であるとともに、底部2をガゼット形状に製袋でき、かつ、2枚のフィルム1の内面(シーラント層8)を前記切欠部4’(又は小孔4)とともに接合させ、袋体2’の互いに対峙する隅部3近傍のみをスポット状に固着するものである。
【0031】
ついで、前記上方の開口より内部に培土を充填し、この開口をヒートシーリングすると、最終製品が製造できる。
【0032】
ついで、前記上方の開口より培土を内部に充填し、この開口をヒートシーリングすると、最終製品が製造できる。
【0033】
第3番目の方法は、表裏両面がシーラント層である樹脂フィルムを原材として使用する方法であり、片面に印刷を施すすることでノンシーラント層を形成し、第1又は2番目の方法と同様に操作するものである。
【0034】
上述した各製造方法によると、従来のヒートシーリングタイプの製袋機にて、連続的に生産できるから(量産化できるから)、低廉化が図れる。
【0035】
【実施例】
実施例1
図7は、実施例1の植栽用バッグ10の概略を示す正面図であり、図8は同植栽用バッグ10のの底部を一部展開した状態を概略的に示す要部斜視図であり、図9は、同植栽用バッグ10に植物(イチゴ)を植え込み、栽培している状態を概略的に示す斜視図である。
【0036】
図において、この植栽用バッグ10は、アルミ蒸着したポリエチレンフィルム11aのアルミ蒸着面上に、アラミド(ナイロン)フィルム11bをラミネートしたラミネートフィルム11を、前記第1番目の製造方法に準じ、両側をヒートシーリングしたものであり、上方に開口12aを有し、タブ12cを設けた開封リボン(開封手段)12b’にて開封可能に形成された開口部12bを有する本体部12と、該本体部12の内部に連通する1対の袋体13からなる底部14を含み構成されている。前記開口12aと開口部12bとの間には、被覆フィルム(マルチフィルム)部15がミシン目15aにて切り離し可能に一体形成されており、被覆フィルム部15を切り離し、培土(栽培床)の表面全体を被うようになっている。
【0037】
前記1対の袋体13の相互に対峙する隅部には、予め小孔13aが形成されており、この小孔13aを介して、袋体13外側壁の内面に位置するポリエチレンフィルム(シーラント層)同士を突き合わされ、小孔13aを介してスポット状に溶着されている。なお、袋体13のシール部16の幅は、小孔13aの径よりも幅広にシールされている。小孔13aを除く他の端縁部は、アラミド(ナイロン)フィルム11bが配置されているから、小孔13aを以外の底部はヒートシーリングすることができず、よって、本体部12の内部に連通する1対の袋体13からなる底部14として製造できるのである。
【0038】
なお、1対の袋体13の隅部に小孔を設けるのではなく、その一部を切り欠いて切欠部(図示しない)を形成しても、この切欠部が小孔13aと実質同一の作用するから、袋体13のの隅部13bをスポット状に溶着できる。
【0039】
ついで、前記開口12aから培土を充填し、開口12aを密封すると、肥料袋や米袋などと同じように、培土を充填した状態で輸送又は保管できる。
【0040】
なお、底部14の寸法形状等に応じ、誘導折り線(図示しない)を形成しておき、底部14を平底形状に誘導できるようにしておくことが好ましい。
【0041】
使用に際しては、まず、タブを摘んで開封リボン12b’を取り除いて開口部12bを開口させ、底部14側に培土を移動させると、袋体13はそれぞれ展開し、底部14を従来のように丸底形状ではなく平底形状に形成でき、植栽用バッグ10を自立させ、転倒防止を図りつつ安定に保持することができる。
【0042】
被覆フィルム部(マルチフィルム部)15を切り離し、これを栽培床(培土)の表面を被うように配置すると、栽培床(培土)の保温、保湿が図れ、さらには、栽培床(培土)の跳上げ防止、防草、反射光によるアブラムシの飛來防止など、優れた作用効果が得られる。
【0043】
また、植栽前に、開口部12bより上方のフィルムを外方に折り曲げて鍔状に形成すると、植栽用バッグの形状保持性の向上が図れるから、好適である。以下の各実施例においても同様である。
【0044】
実施例2
実施例2の植栽用バッグもまた、アルミ蒸着したポリエチレンフィルムのアルミ蒸着面上に、アラミド(ナイロン)フィルムをラミネートした3層のラミネートフィルムを、前記第1の製造方法に準じ、ヒートシーリングしてなるものである。実施例1の植栽用バッグ10とは、1対の袋体のうち互い対峙する隅部が、アラミド(ナイロン)フィルムとアルミ蒸着層を円形に剥ぎ取りされており、袋体の外側壁の内面側に位置する各ポリエチレンフィルム(シーラント層)とともにスポット状にヒートシールされている点のみが相違するものである。
したがって、実施例1の植栽用バッグ10と、実質的に同一の作用効果が得られる。
【0045】
実施例3
実施例3の植栽用バッグは、ポリエチレンフィルムの片面全面に印刷を施して、ノンシーラント層を形成し、第3番目の製造方法に準じて袋状に製袋したものである。ただし、隅部に小孔4(又は切欠部4’)を形成するのではなく、印刷されていないスポット状の部分を設けても、本発明の植栽用バッグを製造することができる。
従って、この植栽用バッグによっても、実施例1乃至2の植栽用バッグと実質同一の作用効果が得られる。
【0046】
【発明の効果】
以上の通り、本発明の植栽用バッグによると、培土を充填して密封したまま、貯蔵、搬送、展示でき、袋内部の培土を底部に移動するように整えて底部を形成すると、底部の外観形状が略平底形状に構成させることができ、これにより、据わりがよく自立性に優れた深型プランターとして使用できる。すなわち、袋を立てたまま安定した状態に設置でき、マンションのベランダや屋上等の僅かな空間を利用したプランタ菜園用の栽培床としてそのまま使用でき、直接、植物の種を蒔いたり苗を植え込むことができ、野菜類や根菜類などでも効率よく栽培できる。
【0047】
また、被覆フィルム(マルチフィルム)部が切り離し可能に一体形成されているから、被覆フィルム部を容易に切り離しすることができ、これを栽培床(培土)の表面を被うように配置すると、栽培床(培土)の保温、保湿ができ、さらには、栽培床(培土)の跳上げ防止、防草、反射光によるアブラムシの飛來防止などの各作用効果が得られる。
【0048】
請求項3または4の発明に係る植栽用バッグによると、連続的な機械生産でき(量産化でき)、低廉化が図れるから、廉価に提供できる等、極めて実効性に優れた作用効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の植栽用バッグの一製造方法を説明するために示す要部斜視図である。
【図2】図2は、図1の製造方法を説明するために示す要部縦断面図である。
【図3】図3(a)は、製袋後の左右下端隅部を模式的に示す要部断面図であり、図3(b)は、製袋後の下端中央部を模式的に示す要部縦断面図である。図中の矢印は、ヒートシーリングされる位置を示している。
【図4】図4は、本発明の植栽用バッグの他の製造方法を説明するために示す要部斜視図である。
【図5】図5は、図4の製造方法を説明するために示す要部縦断面図である。
【図6】図6(a)は、製袋後の左右下端隅部を模式的に示す要部断面図であり、図6(b)は、製袋後の下端中央部を模式的に示す要部縦断面図である。図中の矢印は、ヒートシーリングされる位置を示している。
【図7】図7は、本発明となる植栽用バッグの概略を示す正面図である。
【図8】図8は、図7の植栽用バッグの底部を一部展開した状態を概略的に示す要部斜視図である。
【図9】図9は、図7の植栽用バッグに植物(イチゴ)を植え込み、栽培している状態を概略的に示す斜視図である。
【符号の説明】
1…ラミネートフィルム
2…底部
2’…袋体
3…隅部
4…小孔
4’…切欠部
5…ラミネートフィルム
8…シーラント層
9…ノンシーラント層
10…植栽用バッグ
11…ラミネートフィルム
11a…ポリエチレンフィルム(シーラント層)
11b…アラミド(ナイロン)フィルム(ノンシーラント層)
12…本体部
12a…開口
12b…開口部
12b’…開封リボン(開封手段)
12c…タブ
13…袋体
13a…小孔
14…底部
15…被覆フィルム(マルチフィルム)部
15a…ミシン目
16…シール部

Claims (4)

  1. 開封手段を備えた開口部を上方に有し、内部に収容した培土を栽培床とする植栽用バッグであって、
    該植栽用バッグに連通しガゼット状に配置された1対の袋体からなる底部を有し、該袋体の互いに対峙する隅部がそれぞれスポット状に固着されており、前記開口部の上方に、前記栽培床の表面を被うために使用する被覆フィルムが切り離し可能に一体形成されていることを特徴とする植栽用バッグ。
  2. 前記袋体に、前記底部を略平底形状に展開させるための折り線が形成されていることを特徴とする請求項1記載の植栽用バッグ。
  3. 前記植栽用バッグの内面側に、ヒートシーリング可能なシーラント層を有し、かつ、外面側にヒートシーリングし難いノンシーラント層を有し、前記袋体の内側壁の隅部に小孔を設け又は該隅部に切欠部を設け、当該袋体の外側壁の内面側に位置する前記シーラント層同士のそれぞれが、前記小孔又は前記切欠部よりも幅広なヒートシール部にてスポット状に固着されていることを特徴とする請求項1または2に記載の植栽用バッグ。
  4. 前記植栽用バッグを製造するフィルム素材が、アルミ蒸着したヒートシーリング可能なフィルムのアルミ蒸着面上に、ヒートシーリングし難いフィルムをラミネートしたラミネートフィルムであり、
    前記袋体の内面側壁の隅部の前記アルミ蒸着ヒートシーリングフィルム部分を剥離してなる剥離部を設け又は該隅部に小孔を設け、当該袋体の外側壁の内面側に位置するシーラント層同士のそれぞれが、前記剥離部又は前記小孔よりも幅広なヒートシール部にてスポット状に固着されていることを特徴とする請求項1または2に記載の植栽用バッグ。
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