JPH0688956B2 - 2,3−ジシアノアントラキノン類の製造方法 - Google Patents
2,3−ジシアノアントラキノン類の製造方法Info
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- JPH0688956B2 JPH0688956B2 JP16074186A JP16074186A JPH0688956B2 JP H0688956 B2 JPH0688956 B2 JP H0688956B2 JP 16074186 A JP16074186 A JP 16074186A JP 16074186 A JP16074186 A JP 16074186A JP H0688956 B2 JPH0688956 B2 JP H0688956B2
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Description
【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は下式、 (式中、Yは‐NH2または‐OH基を示す)で表される2,3
−ジシアノアントラキノン類の製造方法に関する。
−ジシアノアントラキノン類の製造方法に関する。
上記の2,3-−ジシアノアントラキノン類は、分散染料、
転写捺染用染料、液晶または偏光板用の色素中間体とし
て極めて有用な化合物である。
転写捺染用染料、液晶または偏光板用の色素中間体とし
て極めて有用な化合物である。
従来の技術 この染料中間体の製造方法は、従来からアントラキノン
スルホン酸を経由する方法が知られている。
スルホン酸を経由する方法が知られている。
例えば、1-アミノ‐4-ヒドロキシ‐2,3-ジシアノアント
ラキノンを得る方法としては、 (1) 1-アミノ‐2-ブロム‐4-ヒドロキシアントラキ
ノンなどのハロゲン化アントラキノン類を原料とする場
合は、まずこれを水溶媒中で亜硫酸ナトリウムでスルホ
ン化して、1-アミノ‐4-ヒドロキシ‐2-アントラキノン
スルホン酸を合成し(DRP 286308)、次にそれをシアノ
化する(CA30,1374〜1375)という二段階の水溶媒反応
で、目的物を得るという方法、また、(2) 1-アミノ
‐4-ヒドロキシ‐2-アントラキノンスルホン酸などのス
ルホン酸類を原料として、シアノ化工程の一段階で目的
物を得る場合には、例えば原料のナトリウム塩の水溶液
を炭酸ナトリウムの存在下、シアン化カリウムでシアノ
化する(CA30,1374〜1375)という方法がとられてい
た。
ラキノンを得る方法としては、 (1) 1-アミノ‐2-ブロム‐4-ヒドロキシアントラキ
ノンなどのハロゲン化アントラキノン類を原料とする場
合は、まずこれを水溶媒中で亜硫酸ナトリウムでスルホ
ン化して、1-アミノ‐4-ヒドロキシ‐2-アントラキノン
スルホン酸を合成し(DRP 286308)、次にそれをシアノ
化する(CA30,1374〜1375)という二段階の水溶媒反応
で、目的物を得るという方法、また、(2) 1-アミノ
‐4-ヒドロキシ‐2-アントラキノンスルホン酸などのス
ルホン酸類を原料として、シアノ化工程の一段階で目的
物を得る場合には、例えば原料のナトリウム塩の水溶液
を炭酸ナトリウムの存在下、シアン化カリウムでシアノ
化する(CA30,1374〜1375)という方法がとられてい
た。
しかし、上記(1)の方法は二工程からなり、いずれの
工程においても多量の水を必要とし、しかも反応時間が
長いので反応効率が悪く、得られる2,3-ジシアノアント
ラキノン類の品質及び収率は満足できるものではなかっ
た。また、(2)の方法は一工程ではあるが、多量の水
を用いた水溶液状態で反応を行うため能率が悪かった。
工程においても多量の水を必要とし、しかも反応時間が
長いので反応効率が悪く、得られる2,3-ジシアノアント
ラキノン類の品質及び収率は満足できるものではなかっ
た。また、(2)の方法は一工程ではあるが、多量の水
を用いた水溶液状態で反応を行うため能率が悪かった。
発明が解決しようとする問題点 本発明の目的は、これらの従来技術のように煩雑な工程
を経ず、短時間で高収率、高純度で目的物を得る方法を
提供することである。
を経ず、短時間で高収率、高純度で目的物を得る方法を
提供することである。
問題点を解決するための手段 本発明者らは、上記課題を達成すべく鋭意検討した結
果、ヒドロキシアントラキノン類をジメチルスルホキシ
ド溶媒中で、重炭酸アンモニウムの存在下に、60〜120
℃でアルカリ金属シアン化合物と反応させて、一般式
(II)の2,3-ジシアノアントラキノン類を一工程に製造
する方法を見出した。その後、この方法に於いて更に検
討し、この方法が、得られる2,3-ジシアノアントラキノ
ン類の品質上及び反応後の目的物をうる濾過時の濾過速
度において改善すべき点があることを知り、一段と優れ
た工業的方法を提供すべく鋭意検討した。
果、ヒドロキシアントラキノン類をジメチルスルホキシ
ド溶媒中で、重炭酸アンモニウムの存在下に、60〜120
℃でアルカリ金属シアン化合物と反応させて、一般式
(II)の2,3-ジシアノアントラキノン類を一工程に製造
する方法を見出した。その後、この方法に於いて更に検
討し、この方法が、得られる2,3-ジシアノアントラキノ
ン類の品質上及び反応後の目的物をうる濾過時の濾過速
度において改善すべき点があることを知り、一段と優れ
た工業的方法を提供すべく鋭意検討した。
その結果、シアノ化反応を反応器内に不活性ガスを通気
しながら実施することにより、上記の問題を解決できる
ことを見出し、本発明を完成した。
しながら実施することにより、上記の問題を解決できる
ことを見出し、本発明を完成した。
即ち、本発明は、一般式(I) (式(I)中、Yは−NH2または−OH基、Zは、‐Cl、
‐Br原子または‐SO3H基を表す)で表されるヒドロキシ
アントラキノン類を、ジメチルスルホキシド溶媒中、重
炭酸アンモニウムの存在下に反応器内に不活性ガスを通
気しながら60〜120℃でアルカリ金属シアン化合物と反
応させることを特徴とする、一般式(II) (式(II)中、Yは式(I)と同一である)で表される
2,3−ジシアノアントラキノン類の製造方法である。
‐Br原子または‐SO3H基を表す)で表されるヒドロキシ
アントラキノン類を、ジメチルスルホキシド溶媒中、重
炭酸アンモニウムの存在下に反応器内に不活性ガスを通
気しながら60〜120℃でアルカリ金属シアン化合物と反
応させることを特徴とする、一般式(II) (式(II)中、Yは式(I)と同一である)で表される
2,3−ジシアノアントラキノン類の製造方法である。
以下、本発明を詳しく説明する。
本発明方法においては、特定溶媒としてジメチルスルホ
キシド及び触媒として重炭酸アンモニウムを使用するこ
とにより、公知方法のように、前記式(I)化合物のZ
置換基を、スルホン酸基に必ずしも変換する必要はな
い。
キシド及び触媒として重炭酸アンモニウムを使用するこ
とにより、公知方法のように、前記式(I)化合物のZ
置換基を、スルホン酸基に必ずしも変換する必要はな
い。
このような本発明方法に使用される、前記の式(I)の
化合物としては、1-アミン‐2-ブロム‐4-ヒドロキシア
ントラキノン、1-アミノ‐2-クロル‐4-ヒドロキシアン
トラキノン、1-アミノ‐4-ヒドロキシ‐2-アントラキノ
ンスルホン酸、1,4-ヒドロキシ‐2-プロムアントラキノ
ン、1,4-ジヒドロキシ‐2-クロルアントラキノン、1,4-
ジヒドロキシ‐2-アントラキノンスルホン酸等である。
化合物としては、1-アミン‐2-ブロム‐4-ヒドロキシア
ントラキノン、1-アミノ‐2-クロル‐4-ヒドロキシアン
トラキノン、1-アミノ‐4-ヒドロキシ‐2-アントラキノ
ンスルホン酸、1,4-ヒドロキシ‐2-プロムアントラキノ
ン、1,4-ジヒドロキシ‐2-クロルアントラキノン、1,4-
ジヒドロキシ‐2-アントラキノンスルホン酸等である。
本発明においては、式(I)化合物のヒドロキシアント
ラキノン類1モルに対し、重炭酸アンモニウム1〜4モ
ル比、好ましくは1.5〜3モル比用いて反応する。重炭
酸アンモニウムが、1モル比以下では反応が遅く、品質
のよい式(II)化合物が得られない、4モル比を越えて
も実用的な利点はとくに得られない。
ラキノン類1モルに対し、重炭酸アンモニウム1〜4モ
ル比、好ましくは1.5〜3モル比用いて反応する。重炭
酸アンモニウムが、1モル比以下では反応が遅く、品質
のよい式(II)化合物が得られない、4モル比を越えて
も実用的な利点はとくに得られない。
シアン化ナトリウム、シアン化カリウムなどのアルカリ
金属シアン化物の使用量は、2.5〜10モル比、好ましく
は4〜6モル比である。アルカリ金属シアン化物が2.5
モル以下では反応は完結しなく、極端な過剰量で反応さ
せても反応に影響はなく経済的でない。
金属シアン化物の使用量は、2.5〜10モル比、好ましく
は4〜6モル比である。アルカリ金属シアン化物が2.5
モル以下では反応は完結しなく、極端な過剰量で反応さ
せても反応に影響はなく経済的でない。
反応温度は60〜120℃、好ましくは80〜110℃の範囲であ
り、60℃以下では反応が遅く、また、120℃以上では副
生成物を生じる。
り、60℃以下では反応が遅く、また、120℃以上では副
生成物を生じる。
本発明の方法は反応器内に不活性ガスを通気しながら反
応させる。使用する不活性ガスとしては窒素、ヘリウ
ム、アルゴンがあるが、窒素がもっとも経済的である。
応させる。使用する不活性ガスとしては窒素、ヘリウ
ム、アルゴンがあるが、窒素がもっとも経済的である。
本発明においては、反応終了後の反応マス中の目的生成
物はロイコ化合物となっているため、反応終了時に常法
にしたがい、過硫酸アンモニウムなどで酸化すれば対応
する式(II)化合物の2,3-ジシアノアントラキノン類が
得られるので、これより、目的生成物を濾過分離し、水
洗、乾燥して取得することができる。
物はロイコ化合物となっているため、反応終了時に常法
にしたがい、過硫酸アンモニウムなどで酸化すれば対応
する式(II)化合物の2,3-ジシアノアントラキノン類が
得られるので、これより、目的生成物を濾過分離し、水
洗、乾燥して取得することができる。
発明の効果 式(I)のヒドロキシアントラキノン類、例えば、1-ア
ミン‐2-クロル‐4-ヒドロキシアントラキノンを反応器
内に窒素ガスを通気しながら、ジメチルスルホキシド溶
媒中でシアノ化することによって反応時間も短く、酸化
して析出した1-アミノ‐2,3-ジシアノ‐4-ヒドロキシア
ントラキノンは濾過性も極めて良好で高収率でかつ高純
度であった。
ミン‐2-クロル‐4-ヒドロキシアントラキノンを反応器
内に窒素ガスを通気しながら、ジメチルスルホキシド溶
媒中でシアノ化することによって反応時間も短く、酸化
して析出した1-アミノ‐2,3-ジシアノ‐4-ヒドロキシア
ントラキノンは濾過性も極めて良好で高収率でかつ高純
度であった。
従って、本発明方法で得られた化合物を分散染料、転写
捺染用染料、液晶用染料および偏光板用染料の中間体と
して使用した場合、高品質の染料が得られ工業的には極
めて価値ある発明である。
捺染用染料、液晶用染料および偏光板用染料の中間体と
して使用した場合、高品質の染料が得られ工業的には極
めて価値ある発明である。
実施例 以下、実施例により本発明をさらに詳しく説明するが、
本発明は実施例に限定されるものではない。
本発明は実施例に限定されるものではない。
尚、実施例中「部」とあるのは「重量部」を表わす。
実施例1 ジメチルスルホキシド2000部装入後、反応器内に窒素ガ
スを通気しながら、シアン化ナトリウム208部(4.24gモ
ル)、重炭酸アンモニウム149部(1.88gモル)、および
1-アミノ‐2-クロル‐4-ヒドロキシアントラキノン258
部(0.943gモル)を加え、1時間要して95℃に昇温し、
95℃で1時間保温し70℃まで冷却した。次いで75〜80℃
の熱水10000部に反応マスを投入し、過硫酸アンモニウ
ム300部(1.32gモル)を加え、アントラキノンのロイコ
体を70〜75℃で1時間酸化したのち、同温度で濾過し
(濾過時間20分)、水洗、乾燥して1-アミノ‐2,3-ジシ
アノ‐4-ヒドロキシアントラキノン258部(純度90.1
%、純度換算収率85.3%)を得た。
スを通気しながら、シアン化ナトリウム208部(4.24gモ
ル)、重炭酸アンモニウム149部(1.88gモル)、および
1-アミノ‐2-クロル‐4-ヒドロキシアントラキノン258
部(0.943gモル)を加え、1時間要して95℃に昇温し、
95℃で1時間保温し70℃まで冷却した。次いで75〜80℃
の熱水10000部に反応マスを投入し、過硫酸アンモニウ
ム300部(1.32gモル)を加え、アントラキノンのロイコ
体を70〜75℃で1時間酸化したのち、同温度で濾過し
(濾過時間20分)、水洗、乾燥して1-アミノ‐2,3-ジシ
アノ‐4-ヒドロキシアントラキノン258部(純度90.1
%、純度換算収率85.3%)を得た。
比較例1 ジメチルスルホキシド2000部にシアン化ナトリウム208
部(4.24gモル)、重炭酸アンモニウム149部(1.88gモ
ル)および1-アミノ‐2-クロル‐4-ヒドロキシアントラ
キノン258部(0.943gモル)を加え、1時間要して95℃
に昇温し、95℃で1時間保温し、70℃まで冷却した。次
いで75〜80℃の熱水10000部に反応マスを投入し、過硫
酸アンモニウム300部(1.32gモル)を加え、アントラキ
ノンのロイコ体を70〜75℃で1時間酸化したのち同温で
濾過(濾過時間5時間)し、水洗、乾燥して1-アミノ‐
2,3-ジシアノ‐4-ヒドロキシアントラキノン243部(純
度71.1%、純度換算収率63.4%)を得た。
部(4.24gモル)、重炭酸アンモニウム149部(1.88gモ
ル)および1-アミノ‐2-クロル‐4-ヒドロキシアントラ
キノン258部(0.943gモル)を加え、1時間要して95℃
に昇温し、95℃で1時間保温し、70℃まで冷却した。次
いで75〜80℃の熱水10000部に反応マスを投入し、過硫
酸アンモニウム300部(1.32gモル)を加え、アントラキ
ノンのロイコ体を70〜75℃で1時間酸化したのち同温で
濾過(濾過時間5時間)し、水洗、乾燥して1-アミノ‐
2,3-ジシアノ‐4-ヒドロキシアントラキノン243部(純
度71.1%、純度換算収率63.4%)を得た。
実施例2 ジメチルスルホキシド2000部装入後、反応器内に窒素ガ
スを通気しながら、シアン化ナトリウム230部(4.69gモ
ル)、重炭酸アンモニウム148部(1.87gモル)及び1,4-
ジヒドロキシ‐2-ブロムアントラキノン300部(0.943g
モル)を加え95℃に昇温し、95℃で1時間保温した。水
10000部に投入し、過硫酸アンモニウム300部(1.32gモ
ル)を加え、ロイコ体を酸化したのち濾過し(濾過時間
20分)し、水洗、乾燥して1,4-ジヒドロキシ‐2,3-ジシ
アノアントラキノン251部(純度87.5%、純度換算収率8
1.7%)を得た。
スを通気しながら、シアン化ナトリウム230部(4.69gモ
ル)、重炭酸アンモニウム148部(1.87gモル)及び1,4-
ジヒドロキシ‐2-ブロムアントラキノン300部(0.943g
モル)を加え95℃に昇温し、95℃で1時間保温した。水
10000部に投入し、過硫酸アンモニウム300部(1.32gモ
ル)を加え、ロイコ体を酸化したのち濾過し(濾過時間
20分)し、水洗、乾燥して1,4-ジヒドロキシ‐2,3-ジシ
アノアントラキノン251部(純度87.5%、純度換算収率8
1.7%)を得た。
比較例2 反応器内に窒素ガスを通気しないで、実施例2と同様な
方法で、1,4-ジヒドロキシ‐2,3-ジシアノアントラキノ
ン249部(純度65.7%、純度換算収率60.8%)を得た。
なお、濾過時間は7時間であった。
方法で、1,4-ジヒドロキシ‐2,3-ジシアノアントラキノ
ン249部(純度65.7%、純度換算収率60.8%)を得た。
なお、濾過時間は7時間であった。
実施例3 ジメチルスルホキシド640部装入後、反応器内に窒素ガ
スを通気しながら、シアン化ナトリウム59部(1.20gモ
ル)、重炭酸アンモニウム33.4部(0.42gモル)及び1-
アミノ‐4-ヒドロキシ‐2-アントラキノンスルホン酸80
部(0.25gモル)を加え、95℃に昇温し、95〜100℃で2
時間保温した後、水2500部に投入した。過硫酸アンモニ
ウム90部(0.40gモル)を加えてロイコ体を酸化し、濾
過(濾過時間10分)、水洗したのち乾燥して1-アミノ‐
2,3-ジシアノ‐4-ヒドロキシアントラキノン57.5部(粗
収率85%)を得た。このものをTLCで分析した結果、不
純物はほとんど含まれておらず高純度の1-アミノ‐2,3-
ジシアノ‐4-ヒドロキシアントラキノンであった。
スを通気しながら、シアン化ナトリウム59部(1.20gモ
ル)、重炭酸アンモニウム33.4部(0.42gモル)及び1-
アミノ‐4-ヒドロキシ‐2-アントラキノンスルホン酸80
部(0.25gモル)を加え、95℃に昇温し、95〜100℃で2
時間保温した後、水2500部に投入した。過硫酸アンモニ
ウム90部(0.40gモル)を加えてロイコ体を酸化し、濾
過(濾過時間10分)、水洗したのち乾燥して1-アミノ‐
2,3-ジシアノ‐4-ヒドロキシアントラキノン57.5部(粗
収率85%)を得た。このものをTLCで分析した結果、不
純物はほとんど含まれておらず高純度の1-アミノ‐2,3-
ジシアノ‐4-ヒドロキシアントラキノンであった。
比較例3 水1500部に1-アミノ‐4-ヒドロキシ‐2-アントラキノン
スルホン酸30部(0.094gモル)、炭酸ナトリウム7.5部
(0.071gモル)、シアン化ナトリウム25部(0.51gモ
ル)を加え90℃に昇温し、90〜95℃で7時間保温した。
冷却した後、過硫酸アンモニウム30部(0.132gモル)を
加えて酸化した後、濾過(濾過時間約4時間)、水洗し
て濾塊を乾燥し、1-アミノ‐2,3-ジシアノ‐4-ヒドロキ
シアントラキノン22.8部(粗収率84%)の粗生成物を得
た。
スルホン酸30部(0.094gモル)、炭酸ナトリウム7.5部
(0.071gモル)、シアン化ナトリウム25部(0.51gモ
ル)を加え90℃に昇温し、90〜95℃で7時間保温した。
冷却した後、過硫酸アンモニウム30部(0.132gモル)を
加えて酸化した後、濾過(濾過時間約4時間)、水洗し
て濾塊を乾燥し、1-アミノ‐2,3-ジシアノ‐4-ヒドロキ
シアントラキノン22.8部(粗収率84%)の粗生成物を得
た。
このものの純度は約65%しかなく、精製は非常に困難で
あった。
あった。
実施例4 ジメチルスルホキシド2000部装入後、反応器内に窒素ガ
スを通気しながら、シアン化ナトリウム208部(4.24gモ
ル)、重炭酸アンモニウム134部(1.70gモル)、および
1-アミノ‐2-ブロム‐4-ヒドロキシアントラキノン300
部(0.943gモル)を加え、95℃に昇温し、95℃で1時間
保温した。次いで水10000部に投入し、過硫酸アンモニ
ウム300部(1.32gモル)を加え、アントラキノンのロイ
コ体を酸化したのち、濾過し(濾過時間20分)、水洗、
乾燥して1-アミノ‐2,3-ジシアノ‐4-ヒドロキシアント
ラキノン253部(純度90.2%、純度換算収率83.7%)を
得た。
スを通気しながら、シアン化ナトリウム208部(4.24gモ
ル)、重炭酸アンモニウム134部(1.70gモル)、および
1-アミノ‐2-ブロム‐4-ヒドロキシアントラキノン300
部(0.943gモル)を加え、95℃に昇温し、95℃で1時間
保温した。次いで水10000部に投入し、過硫酸アンモニ
ウム300部(1.32gモル)を加え、アントラキノンのロイ
コ体を酸化したのち、濾過し(濾過時間20分)、水洗、
乾燥して1-アミノ‐2,3-ジシアノ‐4-ヒドロキシアント
ラキノン253部(純度90.2%、純度換算収率83.7%)を
得た。
Claims (1)
- 【請求項1】一般式(I) 〔式(I)中、Yは−NH2または−OH基、Zは−Clもし
くは−Br原子、または−SO3H基を示す〕で表されるヒド
ロキシアントラキノン類をジメチルスルホキシド溶媒
中、重炭酸アンモニウムの存在下、反応器内に不活性ガ
スを通気しながら60〜120℃でアルカリ金属シアン化合
物と反応させることを特徴とする、一般式(II) 〔式(II)中、Yは式(I)と同一である〕で表される
2,3−ジシアノアントラキノン類の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16074186A JPH0688956B2 (ja) | 1986-07-10 | 1986-07-10 | 2,3−ジシアノアントラキノン類の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16074186A JPH0688956B2 (ja) | 1986-07-10 | 1986-07-10 | 2,3−ジシアノアントラキノン類の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6317854A JPS6317854A (ja) | 1988-01-25 |
JPH0688956B2 true JPH0688956B2 (ja) | 1994-11-09 |
Family
ID=15721451
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16074186A Expired - Lifetime JPH0688956B2 (ja) | 1986-07-10 | 1986-07-10 | 2,3−ジシアノアントラキノン類の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0688956B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE102013101267B4 (de) | 2013-02-08 | 2020-01-16 | HARTING Electronics GmbH | Gerätebuchse |
-
1986
- 1986-07-10 JP JP16074186A patent/JPH0688956B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6317854A (ja) | 1988-01-25 |
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