JP3034168B2 - ジアントラキノン−n,n’−ジヒドロアジンの製造方法 - Google Patents
ジアントラキノン−n,n’−ジヒドロアジンの製造方法Info
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- JP3034168B2 JP3034168B2 JP6188016A JP18801694A JP3034168B2 JP 3034168 B2 JP3034168 B2 JP 3034168B2 JP 6188016 A JP6188016 A JP 6188016A JP 18801694 A JP18801694 A JP 18801694A JP 3034168 B2 JP3034168 B2 JP 3034168B2
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- C09B5/00—Dyes with an anthracene nucleus condensed with one or more heterocyclic rings with or without carbocyclic rings
- C09B5/24—Dyes with an anthracene nucleus condensed with one or more heterocyclic rings with or without carbocyclic rings the heterocyclic rings being only condensed with an anthraquinone nucleus in 1-2 or 2-3 position
- C09B5/44—Azines of the anthracene series
- C09B5/46—Para-diazines
- C09B5/48—Bis-anthraquinonediazines (indanthrone)
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、1−アミノアントラキ
ノンからその縮合物であるジアントラキノン−N,N’
−ジヒドロアジンを製造する方法に関する。
ノンからその縮合物であるジアントラキノン−N,N’
−ジヒドロアジンを製造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】本発明の目的化合物ジアントラキノン−
N,N’−ジヒドロアジン(6,15−ジヒドロ−5,
9,14,18−アントラジンテトロン;商品名Ind
anthrene Blue RS,Mikethre
n Blue RS)は、古くから優れた耐光性を有す
る青色の建染染料としてよく知られており、高純度のも
のは木綿等を赤味のある鮮明青色に染色できる。また、
顔料としても用いられる重要な化合物であり、更には
3,3’−ジクロロジアントラキノン−N,N’−ジヒ
ドロアジンの製造中間体としても重要な化合物である。
N,N’−ジヒドロアジン(6,15−ジヒドロ−5,
9,14,18−アントラジンテトロン;商品名Ind
anthrene Blue RS,Mikethre
n Blue RS)は、古くから優れた耐光性を有す
る青色の建染染料としてよく知られており、高純度のも
のは木綿等を赤味のある鮮明青色に染色できる。また、
顔料としても用いられる重要な化合物であり、更には
3,3’−ジクロロジアントラキノン−N,N’−ジヒ
ドロアジンの製造中間体としても重要な化合物である。
【0003】このジアントラキノン−N,N’−ジヒド
ロアジンを製造する方法としてこれまでに種々の方法が
開示されている。一般的には、BIOS987並びにF
IAT1313に記載されているように、2−アミノア
ントラキノンを酸化剤存在下にアルカリ溶融することに
より縮合させる方法が古くから知られいる。この方法に
よれば、溶媒を用いることなく原料である2−アミノア
ントラキノン、酸化剤及びアルカリ性縮合剤のみでジア
ントラキノン−N,N’−ジヒドロアジンを製造するこ
とができる。
ロアジンを製造する方法としてこれまでに種々の方法が
開示されている。一般的には、BIOS987並びにF
IAT1313に記載されているように、2−アミノア
ントラキノンを酸化剤存在下にアルカリ溶融することに
より縮合させる方法が古くから知られいる。この方法に
よれば、溶媒を用いることなく原料である2−アミノア
ントラキノン、酸化剤及びアルカリ性縮合剤のみでジア
ントラキノン−N,N’−ジヒドロアジンを製造するこ
とができる。
【0004】しかしその反面、収率が低く、更には得ら
れた生成物中に多くの不純物が含まれているため、染料
或いは顔料として用いるためにはハイドロサルファイト
処理等の精製操作を避けることができない。そのため目
的物であるジアントラキノン−N,N’−ジヒドロアジ
ンの収率は極めて悪く、工業的に適した方法とは言い難
い。
れた生成物中に多くの不純物が含まれているため、染料
或いは顔料として用いるためにはハイドロサルファイト
処理等の精製操作を避けることができない。そのため目
的物であるジアントラキノン−N,N’−ジヒドロアジ
ンの収率は極めて悪く、工業的に適した方法とは言い難
い。
【0005】また、1−アミノアントラキノンを有機溶
剤中において溶解又は懸濁状態で縮合させる方法も知ら
れている。一つは特開昭51−17222号公報に記載
されているように、ヘキサメチルホスホロトリアミド或
いはピリジン−N−オキシドやキノリン−N−オキシド
等の有機リン酸化物或いは有機窒素酸化物中においてア
ルカリ性縮合剤を用いて縮合させる方法、更にもう一つ
は特公昭40−1280号公報に記載されているよう
に、有機スルホン或いはスルホキシド化合物中において
1級アミン存在下アルカリ性縮合剤を用いて縮合させる
方法である。しかし、これら先行技術における実施例の
追試を行うとジアントラキノン−N,N’−ジヒドロア
ジンを製造することはできるが、いずれも70〜80%
程度の低収率であり、工業的に適した方法とは言い難
い。
剤中において溶解又は懸濁状態で縮合させる方法も知ら
れている。一つは特開昭51−17222号公報に記載
されているように、ヘキサメチルホスホロトリアミド或
いはピリジン−N−オキシドやキノリン−N−オキシド
等の有機リン酸化物或いは有機窒素酸化物中においてア
ルカリ性縮合剤を用いて縮合させる方法、更にもう一つ
は特公昭40−1280号公報に記載されているよう
に、有機スルホン或いはスルホキシド化合物中において
1級アミン存在下アルカリ性縮合剤を用いて縮合させる
方法である。しかし、これら先行技術における実施例の
追試を行うとジアントラキノン−N,N’−ジヒドロア
ジンを製造することはできるが、いずれも70〜80%
程度の低収率であり、工業的に適した方法とは言い難
い。
【0006】また、これらの従来技術で得られたジアン
トラキノン−N,N’−ジヒドロアジンはいずれも暗色
になる原因である多種の構造不明の不純物が含まれてお
り、ハイドロサルファイト処理等の精製操作を行う必要
があった。
トラキノン−N,N’−ジヒドロアジンはいずれも暗色
になる原因である多種の構造不明の不純物が含まれてお
り、ハイドロサルファイト処理等の精製操作を行う必要
があった。
【0007】本出願人はこれら従来技術の問題点を解決
する方法として1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノ
ン存在下で1−アミノアントラキノンをアルカリ性縮合
剤と反応させ、目的のジアントラキノン−N,N’−ジ
ヒドロアジンを高収率並びに高品質で製造する改良製造
法を既に出願している(特開昭60−1169号公報並
びに特開昭62−25167号公報)。この方法によっ
てジアントラキノン−N,N’−ジヒドロアジンの収率
は飛躍的に向上し、しかも上記従来技術により製造され
たジアントラキノン−N,N’−ジヒドロアジンに比べ
て、はるかに高品質のものを得ることができるようにな
った。
する方法として1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノ
ン存在下で1−アミノアントラキノンをアルカリ性縮合
剤と反応させ、目的のジアントラキノン−N,N’−ジ
ヒドロアジンを高収率並びに高品質で製造する改良製造
法を既に出願している(特開昭60−1169号公報並
びに特開昭62−25167号公報)。この方法によっ
てジアントラキノン−N,N’−ジヒドロアジンの収率
は飛躍的に向上し、しかも上記従来技術により製造され
たジアントラキノン−N,N’−ジヒドロアジンに比べ
て、はるかに高品質のものを得ることができるようにな
った。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、これら従来
技術を更に改良し、高収率で高品質のジアントラキノン
−N,N’−ジヒドロアジンを得る方法を提供するもの
である。
技術を更に改良し、高収率で高品質のジアントラキノン
−N,N’−ジヒドロアジンを得る方法を提供するもの
である。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記問題
を解決するために鋭意検討した結果、本発明を完成し
た。
を解決するために鋭意検討した結果、本発明を完成し
た。
【0010】即ち、本発明は、1−アミノアントラキノ
ンをアルカリ性縮合剤と反応させジアントラキノン−
N,N’−ジヒドロアジンを製造する方法において、
1,3,6−トリメチルヘキサヒドロ−1,3,6−ト
リアゾシン−2−オン存在下で反応させることを特徴と
するジアントラキノン−N,N’−ジヒドロアジンの製
造方法である。
ンをアルカリ性縮合剤と反応させジアントラキノン−
N,N’−ジヒドロアジンを製造する方法において、
1,3,6−トリメチルヘキサヒドロ−1,3,6−ト
リアゾシン−2−オン存在下で反応させることを特徴と
するジアントラキノン−N,N’−ジヒドロアジンの製
造方法である。
【0011】以下、本発明を詳細に説明する。本発明の
方法は、新規非プロトン極性溶媒である1,3,6−ト
リメチルヘキサヒドロ−1,3,6−トリアゾシン−2
−オンを用いることにより、工業的に重要な化合物であ
るジアントラキノン−N,N’−ジヒドロアジンを高収
率並びに高品質で製造することができる。
方法は、新規非プロトン極性溶媒である1,3,6−ト
リメチルヘキサヒドロ−1,3,6−トリアゾシン−2
−オンを用いることにより、工業的に重要な化合物であ
るジアントラキノン−N,N’−ジヒドロアジンを高収
率並びに高品質で製造することができる。
【0012】本発明の方法において用いる1,3,6−
トリメチルヘキサヒドロ−1,3,6−トリアゾシン−
2−オンは、通常は1−アミノアントラキノンに対して
0.01〜30.0重量比、好ましくは1.0〜20.
0重量比の範囲で使用される。その使用量が極端に多い
場合は、副生物が多くなる傾向がある。1,3,6−ト
リメチルヘキサヒドロ−1,3,6−トリアゾシン−2
−オンは、通常単独で使用されるが、原料及び生成物に
対して不活性なものであれば2種以上の溶媒を併用する
ことも何ら問題ない。
トリメチルヘキサヒドロ−1,3,6−トリアゾシン−
2−オンは、通常は1−アミノアントラキノンに対して
0.01〜30.0重量比、好ましくは1.0〜20.
0重量比の範囲で使用される。その使用量が極端に多い
場合は、副生物が多くなる傾向がある。1,3,6−ト
リメチルヘキサヒドロ−1,3,6−トリアゾシン−2
−オンは、通常単独で使用されるが、原料及び生成物に
対して不活性なものであれば2種以上の溶媒を併用する
ことも何ら問題ない。
【0013】本発明の方法において使用されるアルカリ
性縮合剤として、水酸化カリウム、水酸化ナトリウム等
のアルカリ金属水酸化物或いは炭酸カリウム、炭酸ナト
リウム等のアルカリ金属塩及びカリウムtert−ブト
キシド、ナトリウムメトキシド、カリウムイソプロポキ
シド等のアルカリ金属アルコキシド等を挙げることがで
きる。これらは固体或いは不活性な溶媒の溶液の形で使
用される。
性縮合剤として、水酸化カリウム、水酸化ナトリウム等
のアルカリ金属水酸化物或いは炭酸カリウム、炭酸ナト
リウム等のアルカリ金属塩及びカリウムtert−ブト
キシド、ナトリウムメトキシド、カリウムイソプロポキ
シド等のアルカリ金属アルコキシド等を挙げることがで
きる。これらは固体或いは不活性な溶媒の溶液の形で使
用される。
【0014】本発明の方法において使用されるアルカリ
性縮合剤の使用量は、1−アミノアントラキノンに対し
て0.1〜40.0モル比、好ましくは0.5〜10.
0モル比、更に好ましくは0.8〜5.0モル比の範囲
である。このアルカリ性縮合剤の使用量が極端に少ない
場合は、反応速度が遅くなる傾向にあり、品質の低下を
招くことがある。
性縮合剤の使用量は、1−アミノアントラキノンに対し
て0.1〜40.0モル比、好ましくは0.5〜10.
0モル比、更に好ましくは0.8〜5.0モル比の範囲
である。このアルカリ性縮合剤の使用量が極端に少ない
場合は、反応速度が遅くなる傾向にあり、品質の低下を
招くことがある。
【0015】本発明の方法において反応を円滑に進行さ
せるために空気、酸素、過ホウ酸塩、硝酸塩、塩素酸塩
のような酸化剤を用いる。特に空気及び酸素が取扱い容
易であり好ましい。
せるために空気、酸素、過ホウ酸塩、硝酸塩、塩素酸塩
のような酸化剤を用いる。特に空気及び酸素が取扱い容
易であり好ましい。
【0016】本発明の方法の具体的な実施方法を示せ
ば、1−アミノアントラキノンを溶解或いは懸濁させた
1,3,6−トリメチルヘキサヒドロ−1,3,6−ト
リアゾシン−2−オン中に、空気気流下、所定量のアル
カリ縮合剤の単体或いは水溶液を滴下装入して反応させ
る方法を挙げることができる。しかし、原料の装入順序
はこれに限定されるものではなく、いかなる順序でも構
わない。
ば、1−アミノアントラキノンを溶解或いは懸濁させた
1,3,6−トリメチルヘキサヒドロ−1,3,6−ト
リアゾシン−2−オン中に、空気気流下、所定量のアル
カリ縮合剤の単体或いは水溶液を滴下装入して反応させ
る方法を挙げることができる。しかし、原料の装入順序
はこれに限定されるものではなく、いかなる順序でも構
わない。
【0017】反応は、20〜200℃、好ましくは40
〜180℃、更に好ましくは50〜150℃の範囲で行
うのがよい。反応温度は低すぎると反応速度が遅くなる
傾向があり、高すぎると反応速度は高まるものの、副反
応或いは1−アミノアントラキノンの分解反応が起こ
り、逆にジアントラキノン−N,N’−ジヒドロアジン
の収率並びに品質低下を招く傾向がある。
〜180℃、更に好ましくは50〜150℃の範囲で行
うのがよい。反応温度は低すぎると反応速度が遅くなる
傾向があり、高すぎると反応速度は高まるものの、副反
応或いは1−アミノアントラキノンの分解反応が起こ
り、逆にジアントラキノン−N,N’−ジヒドロアジン
の収率並びに品質低下を招く傾向がある。
【0018】反応時間は、反応温度によって異なり、一
義的に決まるものではないが、通常20時間以内に反応
は完結し、高収率でジアントラキノン−N,N’−ジヒ
ドロアジンが得られる。
義的に決まるものではないが、通常20時間以内に反応
は完結し、高収率でジアントラキノン−N,N’−ジヒ
ドロアジンが得られる。
【0019】
【実施例】以下、実施例により本発明を更に説明する
が、本発明はその要旨を越えない限り、以下の実施例に
限定されるものではない。また、文中「収率」とあるの
は、1−アミノアントラキノンに対する収率を示す。
が、本発明はその要旨を越えない限り、以下の実施例に
限定されるものではない。また、文中「収率」とあるの
は、1−アミノアントラキノンに対する収率を示す。
【0020】尚、染色および判定方法は以下のとおりで
ある。 1.得られた染料化合物を水に溶解し、水酸化ナトリウ
ムとハイドロサルファイトを加えて、65℃で15分間
放置して還元を行う。更に水を添加して室温に戻す。
(染料の濃度は約2重量%/溶液) 2.この溶液に木綿糸を浸し、60℃に昇温し、この温
度に保持して染色する。(糸1gに対して染料水溶液1
00gの割合) 3.木綿糸を取り出して絞り、酸化→水洗→ソーピング
→乾燥の順に処理を行う。 4.後述の比較例で示す方法で合成したジアントラキノ
ン−N,N’−ジヒドロアジン化合物で染色した糸をス
タンダードとして、これと比較することにより判定す
る。但し、ジアントラキノン−N,N’−ジヒドロアジ
ン化合物に関しては、純度の高いものが赤味のある鮮明
青色を示し、不純物を多く含んだものは緑味を帯びた暗
青色を示す。
ある。 1.得られた染料化合物を水に溶解し、水酸化ナトリウ
ムとハイドロサルファイトを加えて、65℃で15分間
放置して還元を行う。更に水を添加して室温に戻す。
(染料の濃度は約2重量%/溶液) 2.この溶液に木綿糸を浸し、60℃に昇温し、この温
度に保持して染色する。(糸1gに対して染料水溶液1
00gの割合) 3.木綿糸を取り出して絞り、酸化→水洗→ソーピング
→乾燥の順に処理を行う。 4.後述の比較例で示す方法で合成したジアントラキノ
ン−N,N’−ジヒドロアジン化合物で染色した糸をス
タンダードとして、これと比較することにより判定す
る。但し、ジアントラキノン−N,N’−ジヒドロアジ
ン化合物に関しては、純度の高いものが赤味のある鮮明
青色を示し、不純物を多く含んだものは緑味を帯びた暗
青色を示す。
【0021】実施例1 1−アミノアントラキノン40.0g(0.179モ
ル)を1,3,6−トリメチルヘキサヒドロ−1,3,
6−トリアゾシン−2−オン113gに懸濁させ、50
%水酸化カリウム水溶液1.3g(0.012モル)を
添加した。これを98〜100℃に加熱し、空気を通し
ながら50%水酸化カリウム水溶液38.0g(0.3
39モル)を2時間かけて滴下した。滴下終了後129
〜130℃まで昇温させ、そのまま14時間かけて系中
の水分を一部留去させながら反応した。68〜70℃ま
で冷却後、反応混合物中に温水150gを装入し、結晶
部分を濾取、水洗浄した。この濾塊を乾燥させると、目
的のジアントラキノン−N,N’−ジヒドロアジン3
8.3gを得た。収率は1−アミノアントラキノンに対
して96%であった。染色試験の結果、比較例で得られ
たジアントラキノン−N,N’−ジヒドロアジンと比較
して赤味のある鮮明青色に染色された。
ル)を1,3,6−トリメチルヘキサヒドロ−1,3,
6−トリアゾシン−2−オン113gに懸濁させ、50
%水酸化カリウム水溶液1.3g(0.012モル)を
添加した。これを98〜100℃に加熱し、空気を通し
ながら50%水酸化カリウム水溶液38.0g(0.3
39モル)を2時間かけて滴下した。滴下終了後129
〜130℃まで昇温させ、そのまま14時間かけて系中
の水分を一部留去させながら反応した。68〜70℃ま
で冷却後、反応混合物中に温水150gを装入し、結晶
部分を濾取、水洗浄した。この濾塊を乾燥させると、目
的のジアントラキノン−N,N’−ジヒドロアジン3
8.3gを得た。収率は1−アミノアントラキノンに対
して96%であった。染色試験の結果、比較例で得られ
たジアントラキノン−N,N’−ジヒドロアジンと比較
して赤味のある鮮明青色に染色された。
【0022】実施例2 1−アミノアントラキノン40.0g(0.179モ
ル)を1,3,6−トリメチルヘキサヒドロ−1,3,
6−トリアゾシン−2−オン113gに懸濁させ、98
%水酸化カリウム20.0g(0.350モル)を添加
した。これを98〜100℃に加熱し、空気を通しなが
ら4時間反応した。68〜70℃まで冷却後、反応混合
物中に温水150gを装入し、結晶部分を濾取、水洗浄
した。この濾塊を乾燥させると、目的のジアントラキノ
ン−N,N’−ジヒドロアジン36.8gを得た。収率
は1−アミノアントラキノンに対して93%であった。
染色試験の結果、比較例で得られたジアントラキノン−
N,N’−ジヒドロアジンと比較して赤味のある鮮明青
色に染色された。
ル)を1,3,6−トリメチルヘキサヒドロ−1,3,
6−トリアゾシン−2−オン113gに懸濁させ、98
%水酸化カリウム20.0g(0.350モル)を添加
した。これを98〜100℃に加熱し、空気を通しなが
ら4時間反応した。68〜70℃まで冷却後、反応混合
物中に温水150gを装入し、結晶部分を濾取、水洗浄
した。この濾塊を乾燥させると、目的のジアントラキノ
ン−N,N’−ジヒドロアジン36.8gを得た。収率
は1−アミノアントラキノンに対して93%であった。
染色試験の結果、比較例で得られたジアントラキノン−
N,N’−ジヒドロアジンと比較して赤味のある鮮明青
色に染色された。
【0023】実施例3 1,3,6−トリメチルヘキサヒドロ−1,3,6−ト
リアゾシン−2−オン222g、水酸化カリウムの代わ
りにカリウムtert−ブトキシド20.0g(0.1
79モル)用い、80〜82℃に加熱し、6時間反応さ
せたこと以外は、実施例2と同様に行ったところ、目的
のジアントラキノン−N,N’−ジヒドロアジンが3
6.6g得られた。収率は1−アミノアントラキノンに
対して92%であった。染色試験の結果、比較例で得ら
れたジアントラキノン−N,N’−ジヒドロアジンと比
較して赤味のある鮮明青色に染色された。
リアゾシン−2−オン222g、水酸化カリウムの代わ
りにカリウムtert−ブトキシド20.0g(0.1
79モル)用い、80〜82℃に加熱し、6時間反応さ
せたこと以外は、実施例2と同様に行ったところ、目的
のジアントラキノン−N,N’−ジヒドロアジンが3
6.6g得られた。収率は1−アミノアントラキノンに
対して92%であった。染色試験の結果、比較例で得ら
れたジアントラキノン−N,N’−ジヒドロアジンと比
較して赤味のある鮮明青色に染色された。
【0024】比較例 1,3,6−トリメチルヘキサヒドロ−1,3,6−ト
リアゾシン−2−オンの代わりに1,3−ジメチル−2
−イミダゾリジノン113g用いたこと以外は、実施例
1と同様に行ったところ、目的のジアントラキノン−
N,N’−ジヒドロアジンを35.8gを得た。収率は
1−アミノアントラキノンに対して90%であった。
リアゾシン−2−オンの代わりに1,3−ジメチル−2
−イミダゾリジノン113g用いたこと以外は、実施例
1と同様に行ったところ、目的のジアントラキノン−
N,N’−ジヒドロアジンを35.8gを得た。収率は
1−アミノアントラキノンに対して90%であった。
【0025】
【発明の効果】本発明の方法によれば、青色建染染料並
びに顔料として工業上極めて有用な化合物であるジアン
トラキノン−N,N’−ジヒドロアジンを1−アミノア
ントラキノンから高収率並びに高品質で得ることができ
る。得られたジアントラキノン−N,N’−ジヒドロア
ジンは煩雑な精製操作を行うことなく簡便に単離でき、
しかも高品質である。即ち本発明は、1−アミノアント
ラキノンをアルカリ性縮合剤と反応させ、高収率並びに
高品質で目的のジアントラキノン−N,N’−ジヒドロ
アジンを得ることができる工業的に効率のよい、極めて
価値のある方法である。
びに顔料として工業上極めて有用な化合物であるジアン
トラキノン−N,N’−ジヒドロアジンを1−アミノア
ントラキノンから高収率並びに高品質で得ることができ
る。得られたジアントラキノン−N,N’−ジヒドロア
ジンは煩雑な精製操作を行うことなく簡便に単離でき、
しかも高品質である。即ち本発明は、1−アミノアント
ラキノンをアルカリ性縮合剤と反応させ、高収率並びに
高品質で目的のジアントラキノン−N,N’−ジヒドロ
アジンを得ることができる工業的に効率のよい、極めて
価値のある方法である。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭60−1169(JP,A) 特開 昭62−25167(JP,A) 特開 昭55−142053(JP,A) 特開 昭54−93021(JP,A) 特開 昭51−17222(JP,A) 特開 平6−65511(JP,A) 特開 平6−80648(JP,A) 特開 平7−233330(JP,A) 特開 平8−67823(JP,A) 特公 昭40−1280(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C09B 5/48 C09B 5/44
Claims (1)
- 【請求項1】 1−アミノアントラキノンをアルカリ性
縮合剤と反応させジアントラキノン−N,N’−ジヒド
ロアジンを製造する方法において、1,3,6−トリメ
チルヘキサヒドロ−1,3,6−トリアゾシン−2−オ
ン存在下で反応させることを特徴とするジアントラキノ
ン−N,N’−ジヒドロアジンの製造方法。
Priority Applications (1)
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JP6188016A JP3034168B2 (ja) | 1994-08-10 | 1994-08-10 | ジアントラキノン−n,n’−ジヒドロアジンの製造方法 |
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- 1994-08-10 JP JP6188016A patent/JP3034168B2/ja not_active Expired - Lifetime
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