JPH0688725B2 - 紙幣集積取引装置 - Google Patents

紙幣集積取引装置

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JPH0688725B2
JPH0688725B2 JP63113987A JP11398788A JPH0688725B2 JP H0688725 B2 JPH0688725 B2 JP H0688725B2 JP 63113987 A JP63113987 A JP 63113987A JP 11398788 A JP11398788 A JP 11398788A JP H0688725 B2 JPH0688725 B2 JP H0688725B2
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drum
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pool
pool drum
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純一 有川
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Laurel Bank Machine Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明は、自動出金機等の銀行機械に適用されて出金紙
幣の集積、払出し、排除、一時貯留、振り分け等の諸機
能を果たす集積取引装置に用いて好適な駆動機構に関す
るものである。
「従来の技術」 従来、上記銀行機械における入金口および出金口付近に
必要とされる諸機能を単一の機構に集中させて機内スペ
ースの有効利用を図ろうとする種々の試みがなされてい
る。
すなわち、特開昭58−2970号、あるいは、特開昭60−25
1487号公報には、一対の回転側板の間に支持されたスリ
ット状の収納スペースに集積紙幣を収納し、前記回転側
板を回転させることによって、前記収納スペースの開口
を紙幣の供給源、払出し口、リジェクト収納箱に臨ませ
る技術が記載されており、この技術によれば、収納スペ
ースを回転させるという比較的単純な動作を行わせるこ
とによって、銀行機械の取引口の周辺に必要とされる機
能の一部を集約して、装置の機構の簡略化が図られてい
る。
「発明が解決しようとする課題」 しかしながら、上記装置は、集積状態の紙幣を保持して
その方向を変換する機能を持つものに過ぎないから、集
積手段によって紙幣を一端集積し、さらに、該集積手段
から収納スペースへ搬送する手段が必要とされ、十分に
省スペース化が図られているとは言い難い。また、上記
装置にて、収納スペースの回転、あるいは、収納スペー
スへの紙幣の出し入れの諸機能を果たさせるには、これ
らの機構に各々駆動力を供給することが必要とされ、こ
の駆動機構の存在も省スペース化の妨げとなっていた。
本発明は上記事情に鑑みて提案されたもので、紙幣出金
機等の取引口近傍に必要とされる機能を単一の装置に集
約させるとともに、これらの機能を単一の駆動源によっ
て駆動することにより、機内の省スペース化を図ること
を目的とするものである。
「課題を解決するための手段」 上記目的を達成するため、本発明は、内部に、紙幣集積
空間と、該空間内の紙幣に対して接離可能にかつ回転駆
動可能に支持されるローラとを有し、しかも周面に前記
紙幣集積空間と接続する開口部を有するとともに、前記
開口部を、機体の内外を結ぶ取引口、機体内部から紙幣
が一枚ずつ高速搬送される高速搬送系出口、もしくは機
体内部へ紙幣を一括して低速搬送する低速搬送系入口の
いずれか一つと対向させるべく回転可能に支持されたプ
ールドラムを具備する紙幣集積取引装置であって、駆動
源により駆動される第一駆動歯車および第二駆動歯車
と、該第一駆動歯車に連結可能な第一入力歯車と前記第
二駆動歯車に常時連結する第二入力歯車と出力歯車とを
有し前記第一入力歯車および第二入力歯車がともに駆動
された場合に出力歯車を高速回転させるとともに、第一
入力歯車の回転が規制されかつ第二入力歯車が駆動され
た場合に出力歯車を低速回転させる遊星歯車機構と、前
記第一駆動歯車と前記第一入力歯車との連結を解除しつ
つ該第一入力歯車の回転を規制する状態と、前記第一駆
動歯車と前記第一入力歯車とを連結させつつ該第一入力
歯車の回転を自由とする状態とを切り換える入力切換手
段と、前記ローラに連結するとともに前記出力歯車に連
結する搬送歯車と、前記プールドラムの回転を自由とし
かつ前記搬送歯車を前記プールドラムに対して回転規制
する状態と、前記プールドラムの回転を規制しかつ前記
搬送歯車を前記プールドラムに対して回転自由とする状
態とを切り換える出力切換手段とを有することを特徴と
している。
「作用」 本発明によれば、入力切換手段により、第一駆動歯車と
第一入力歯車とを連結させつつ該第一入力歯車の回転を
自由とする状態とし、出力切換手段により、プールドラ
ムの回転を規制しかつ搬送歯車をプールドラムに対して
回転自由とすると、遊星歯車機構が出力歯車を高速回転
させることになり、これに連結する搬送歯車すなわちロ
ーラを高速回転させることになる。
また、入力切換手段により、第一駆動歯車と第一入力歯
車との連結を解除しつつ該第一入力歯車の回転を規制す
る状態とし、出力切換手段により、プールドラムの回転
を自由としかつ搬送歯車をプールドラムに対して回転規
制する状態とすると、遊星歯車機構が出力歯車を高速回
転させることになり、搬送歯車が固定状態にあるプール
ドラムが回転することになる。
さらに、入力切換手段により、第一駆動歯車と第一入力
歯車との連結を解除しつつ該第一入力歯車の回転を規制
する状態とし、出力切換手段により、プールドラムの回
転を規制しかつ搬送歯車をプールドラムに対して回転自
由とすると、遊星歯車機構が出力歯車を低速回転させる
ことになり、これに連結する搬送歯車すなわちローラを
低速回転させることになる。
「実施例」 以下、図面を参照して本発明の実施例を説明する。
第1図ないし第17図は本発明の第1実施例を示すもので
ある。
まず、本発明を適用すべき入出金機の全体の構成を第1
図によって説明すると、機体1の底部には、紙幣を集積
状態で収納する出金金庫2が設けられ、該出金金庫2の
上部には、該出金金庫2の機能に加えて、集積紙幣受け
入れのための開口部3aを備えた入出金金庫3が設けら
れ、これらの金庫は、いずれも機体1に対して水平方向
へ引き出し可能に挿入されている。前記両金庫2・3に
は、紙幣を一枚ずつ繰り出す紙幣繰り出し機構4がそれ
ぞれ設けられており、該紙幣繰り出し機構4は、紙幣を
真空圧あるいは摩擦力によって集積方向前面から順次一
枚ずつ繰り出して、出金搬送路(例えばベルトの間に紙
幣を挾持して搬送する機構)5に送り込むようになって
いる。また、出金搬送路5の途中には判別部6が設けら
れて出金紙幣の判別および計数を行いつつ集積取引装置
(以下プールドラムという)7へ紙幣を送り込むように
なっている。なお、第1図中駆動源Mは、紙幣繰り出し
機構4、出金搬送路5、および、集積取引装置7等にク
ラッチ(図示略)を介して接続されて正逆いずれかの回
転を与える唯一の駆動源である。
上記プールドラム7は回転側板8・8の間に支持された
底板9と押さえ板10との間に生じた紙幣集積空間内に集
積紙幣Sを保持するもので、第1図に示すように、前記
紙幣集積空間の開口部11が、出金搬送路5の出口(高速
搬送系出口)を臨むべく斜め上方へ向く角度、あるい
は、取引口12を臨むべく斜め上方へ向く角度、さらに
は、前記入出金金庫3の開口部(低速搬送系入口)3aを
臨むべく下方へ向く角度に回動することにより、取引口
に要求される紙幣の集積、払出し、排除、さらには、目
的とする方向へ振り分けの諸機能を発揮することができ
る。
以下、上記プールドラム7の具体的構成を説明する。
このプールドラム7は、第2図および第3図に示すよう
に、紙幣の長手寸法より僅かに大きな相互間隔をおいて
対向させられた一対の円板状の回転側板8・8を複数本
のステー20によって相互に連結してなるもので、前記底
板9は回転側板8・8の間に支持され、前記押さえ板10
は、前記回転側板8に支持された軸21A・22を中心とし
てそれぞれ揺動自在に支持されたアーム23・24の先端の
ピン25・26にそれぞれ回動自在に連結されて支持されて
いる。また前記底板9の前縁部近傍には、該前縁からの
紙幣の受け入れを容易にすべく傾斜面9aが形成されてい
る。さらに、前記回転側板8の中心には中心軸27が設け
られており、該中心軸27を回転中心として、前記プール
ドラム7が本体の側板28に支持されるようになってい
る。
第3図における前記底板9の下側には、軸29・30が前記
回転側板8・8に両端を回動自在に支持させて、かつ前
記中心軸27と平行に設けられている。これらの軸29・30
には、それぞれゴム製の送りローラ31・32が支持されて
おり、これらの送りローラ31・32は、前記底板9に形成
された切り欠き(開口部)6bを介して、外周が底板9の
表面から突出させられている。また、前記ローラ31・32
は、両者の間に掛け渡されたベルト33によって、同一方
向に連結回転するようになっている。
一方、前記押さえ板10の上方には、一対のL字状のレバ
ー34が設けられており、該レバー34は、前記押さえ板10
を支持するアーム24の回転中心となる軸21Aに基端部が
回動自在に支持されている。また、前記レバー34の中間
部には、前記中心軸27と平行に軸35が固定されている。
また一方のレバー34には、該軸35が設けられ、該軸35
は、一方の(第3図と反対側の側面の)回転側板8に形
成された長孔37を介して、回転側板の外方まで突出し、
突出部分には、後述するカムによって操作されるカムフ
ォロアが回動自在に支持されている。そして、前記カム
フォロアをカムに引っ張りばね36によって当接させるこ
とにより、前記押さえ板10が、第3図に示す上昇状態、
もしくは、第4図に示す自由状態に昇降動作させられる
ようになっている。
さらに、前記一対のレバー34の先端部には軸38が回動自
在に支持され、該軸38には前記送りローラ31・32とほぼ
同様の構成とされた挾持ローラ39が固定されている。ま
た、前記挾持ローラ39の軸38は、プーリ40・40に巻回さ
れたベルト41を介して前記軸35に連結され、さらに、ベ
ルト42を介して前記軸21Aのプーリ40に連結され、該軸2
1Aに該プーリ40と一体かつ回動自在に軸支された歯車77
と連動回転するようになっている。
以上のように構成されたプールドラム7は、第5図に示
すように機内の搬送路5の端末部に配置され、後述する
歯車機構、カム機構の作用により所定の動作を行い、さ
らに、第6図に示すように、回転側板8の外周に設けら
れた切り欠き8aにロックアーム43の先端のピン43aを係
脱させることにより、所定位置に位置決めされ、あるい
は、各所定位置間で回動動作するようになっている。な
お前記ロックアーム43は、本体の側板28に固定されたピ
ン44を中心をして回動自在に基端部が支持され、さらに
中間部分に連結されたソレノイド45の動作により回動し
て回転側板8と係脱されるようになっている。
さらに、前記搬送路5とプールドラム7との間には、第
5図に示すように羽根車46が設けられている。該羽根車
46は、搬送路5を構成する搬送ベルト5aの間に配置され
ている。すなわち、前記搬送ベルト5aは紙幣に比して細
幅にされるとともに紙面と交差する方向に相互に間隔を
おいて複数本設けられ、これら複数本の搬送ベルト5aの
間に羽根車46が配置されるようになっている。また前記
羽根車46を構成する羽根46aは、ゴム、プラスチックの
ような柔軟かつ弾性を持った材料により形成され、第5
図において時計回りに回転することにより、搬送ベルト
5a上に紙幣が存在している場合には、羽根46aが屈曲し
つつ紙幣の上面を滑り、紙幣の先端がプールドラム7へ
送り込まれた場合には、送り込まれた紙幣の後端を跳ね
上げる(持ち上げる)ことによって、後続する紙幣の先
端を、先行する紙幣の後端の下側に案内させる機能を果
たしている。なお、羽根車46の回転数は、屈曲すること
によって回転半径が小さくなった場合であっても、少な
くとも紙幣の送り速度(搬送ベルト5aの速度)を下回る
ことのない、換言すれば、紙幣に接触してその移動に対
する抵抗となることのない周速が維持できるように設定
されている。
前記プールドラム7を支持する中心軸27の両端であっ
て、両回転側板8よりさらに外側の位置には、第6図に
示すように、前記中心軸27に対して回転自在に、それぞ
れシャッターアーム50の基端部が支持されている。該シ
ャッターアーム50は、前記回転側板8より僅かに大きな
回転半径を有し、これらアーム50の先端部は、前記プー
ルドラム7の外周の一部を覆う如き円筒面をなすシャッ
ター板51の両端に固着されて該シャッター板51を支持す
るとともに、該シャッター板51を介して相互に連結され
ている。また、前記アーム50の基端部には引っ張りばね
52が連結されて、該アーム50を第6図時計回りに付勢す
るようになっている。また、両回転側板8のそれぞれ外
方に位置している側板28は上部ステー53によって互いに
連結され、該上部ステー53は、前記側板28とともに前記
シャッター板51の上縁に当接することにより、前記引っ
張りばね52の付勢によるシャッター板51の時計回りの回
転を一定位置(第6図の位置)で規制するようになって
いる。また前記シャッター板51は、回転側板8の外周か
ら突出するように設けられたシャッター押圧板8bが当接
することにより、第6図時計回りに回動動作するように
なっている。
また、前記側板28の間には軸54が回動自在に設けられて
おり、該軸54は、前記シャッター板51の下縁に当接して
その反時計回りの回転を規制する両シャッターロックア
ーム55・55の基端部を一体に回動可能に支持している。
前記シャッターロックアーム55の先端には、シャッター
板51の下縁と係合する切り欠き55aが形成されており、
これらの係合により、シャッター板51の回転が規制され
るようになっている。また、前記回転側板8の側部には
解除ピン56が突設されており、該解除ピン56は、前記プ
ールドラム7の回転により前記シャッターロックアーム
55の傾斜面55bを押圧して、該シャッターロックアーム5
5を図中反時計回りに回動させ、前記シャッター板51の
反時計回りの回転についての規制を解除するようになっ
ている。なお、符号57は前記シャッターロックアーム55
を図中時計方向に付勢してシャッター板51の下縁に係合
させるねじりばねである。
次いで、ひとつの駆動源によって上記プールドラム7お
よび各ローラを回動させる歯車機構の構成を第5図、第
7図、第8図、および第9図により説明する。
前記プールドラム7の中心軸27の軸端(第5図において
手前側に位置する端部)には、大径太陽歯車(出力歯
車)60および小径太陽歯車61が一体にかつ前記プールド
ラム7の中心軸27に対して回転自在に設けられている。
また、前記中心軸27から半径方向に等しい距離をおいた
位置には、前記ローラ32と一体に回転する軸30と、前記
挾持ローラ39と連動回転する前記歯車77と互いに噛合っ
て歯車78と一体に駆動される軸21Bの軸端が突出させら
れており、これらの軸30・21Bには、それぞれ、前記大
径太陽歯車60と噛合する遊星歯車(搬送歯車)62・63が
取り付けられてこれらの軸30・21Bとそれぞれ一体回転
するようになっている。また前記中心軸27には、前記大
径小径の太陽歯車60・61と同軸状に大径歯車(第二入力
歯車)64が設けられ、該大径歯車64の周縁部近傍には、
前記中心軸27に対して平行な軸65を中心として回動自在
な遊星歯車66・67が設けられている。そして、一方の遊
星歯車66は、前記小径太陽歯車61と噛合し、他方の遊星
歯車67は、前記中心軸27を中心として回動自在な広幅歯
車(第一入力歯車)68と噛合している。
さらに、前記本体の側板28とプールドラム7との間に
は、側板28に対して固定された中間側板69が設けられて
おり、該中間側板69と前記側板28との間には入力軸70が
回動自在に支持されている。該入力軸70には、その軸端
に固着されたプーリ71を介して駆動源(第1図に符号M
で示すモータ)の回転力が入力され、この入力によって
小径歯車(第二駆動歯車)72A・小径歯車(第一駆動歯
車)72Bが一体に回転させられるようになっている。そ
して、小径歯車72Aは前記大径歯車64と噛合し、一方、
小径歯車72Bは、前記軸70に回動自在に支持されたアー
ム73に支持された中間歯車74を介して前記広幅歯車68と
噛合するようになっている。
さらに、前記広幅歯車68の側部には周方向に一定の相互
間隔をおいて複数の切り欠きが75が設けられている。こ
れらの切り欠き75は、前記70を中心に回動自在に支持さ
れたアーム73の先端のロックレバー76を係脱させること
により、前記広幅歯車68の回転を拘束しあるいは解除す
る機能を果たしている。すなわち、前記アーム73はソレ
ノイド77に操作され、第5図に示すように、軸70を中心
として図中時計回りに操作されることによって前記中間
歯車74を広幅歯車68と小径歯車72Bとの間に介在させる
とともにロックレバー76と切り欠き75との係合を解除
し、図中反時計回りに操作されることにより、中間歯車
74を広幅歯車68と小径歯車72Bとの間から離脱させかつ
ロックレバー76を切り欠き75に係合させるようになって
いる。また、前記切り欠き75は、周方向に沿って複数箇
所に設けられているから、ソレノイドの動作に迅速に対
応して広幅歯車68を停止させることができるようになっ
ている。ここで、大径太陽歯車60、小径太陽歯車61、大
径歯車64、軸65、遊星歯車66・67、広幅歯車68が遊星歯
車機構を構成しており、また、切り欠き75、アーム73、
中間歯車74およびソレノイド77が、入力切換手段を構成
している。
なお、前記側板8のひとつの切り欠き8aの近傍には、第
6図に示すように軸80を中心として回動自在なロック部
材81が設けられている。該ロック部材81の一端は、前記
ロックアーム43のピン43aに押圧される押圧片82とさ
れ、また、他端は、前記ローラ32の駆動軸30に設けられ
た歯車62の歯と係合してその回転を規制する係合片83と
されている。さらに、前記ロック部材81は、引っ張りば
ね84により、前記係合片83を歯車62と係合させるべく、
第6図反時計回りに付勢されている。
また、前記係合片83が設けられた切り欠き8aとこれより
周方向に沿って反時計方向に離れた位置の他の切り欠き
8aとの間には、操作レバー85が軸86を中心に回動自在に
設けられている。該操作レバー85の一端85aは、前記切
り欠き8a(なお、この切り欠き8aは、紙幣を下方の入出
金金庫3へ送り込もうとする姿勢にてピン43aと係合す
る)の近傍に位置して、該切り欠き8aにピン43aが係合
することによってレバー85を図中反時計方向に回動さ
せ、また、他端に突設される爪87は、前記係合片83の近
傍に位置することにより、操作レバー85の反時計方向の
回動によって前記係合片83を歯車62から強制的に離脱さ
せる機能を果たしている。なお符号88は、前記操作レバ
ー85の図中時計回りの回動を一定位置に規制するピンで
あって、該ピン88は、回転側板8の側部に突設されてい
る。
なお、切り欠き8a、ロックアーム43、ソレノイド45、ロ
ック部材81および引っ張りばね84が出力切換手段を構成
している。
上記構成の歯車機構は、第9図に示す如く模型的に表現
することができる。
第9図に示す歯車機構において、歯車iの歯数をG
表現すれば、軸70の回転数がn0の場合、歯車64は、 n1=‐n0×G72/G64 なる回転数で回転することになる
から、歯車66・67を支持しつつn1なる回転数で旋回する
旋回アームとしての機能を果たし、 一方、歯車74は、 n2=‐n0×G72/G7 なる回転数で回転するようになって
いる。
そして、歯車61およびこれと一体の歯車60の回転数をN1
とすれば、この回転数N1は、 によって与えられ、上記n1およびn2は、 n1=‐n2×G72/G64 ……(2)式 によって与えられる。
そして、ロックレバー75が切り欠き73に係合しかつ中間
歯車74が歯車72Bおよび歯車68と噛み合わない状態で
は、n2=0であるため、(1)式より、N1はn1のみによ
って定まり、一方、ロックレバー75が切り欠き73から外
れかつ中間歯車74が歯車72Bおよび歯車68と噛みあった
状態では、上記(1)式に(2)式を代入することによ
って、入力軸の回転数n0(=n2)に対する歯車60・61の
回転数N1が定まる。したがって、回転n2が入力されるこ
とによって、これらn1およびn2と反対方向への(符号が
逆の)N1の回転数が上昇することになる。
そして、前記歯車60の回転は、プールドラム7の回転を
ロックアーム43のピン43aによって規制した状態では前
記係合片83と歯車62との係合が解除されて歯車62・63の
回転に変換され、これらの歯車62・63の回転数N2は、 N2=N1×G60/G62 あるいは、 N2=N1×G60/G63 によって与えられる。
したがって、上記回転数N2で軸21が回転し、さらに、ロ
ーラ31・32が同一の回転数で回転する。また、軸21Bの
回転は歯車77・78を介して軸21Aのプーリ40にに伝達さ
れ、さらに、軸35のプーリ40・40を介して軸35のプーリ
40から挾持ローラ39に伝達されることとなるから、プー
ルドラム7が一定位置に固定され、この状態で各ローラ
31・32・32を高速で順方向(第5図反時計方向)に回転
させることにより紙幣を取り込む。
一方、ロックアーム43によって回転が規制されていない
状態では前記係合片83が歯車62をロックし、上記N1なる
低速でプールドラム自身が回転して姿勢が変更される。
さらに、ロックアーム43によってプールドラム7の回転
を規制した状態では係合片83が歯車62との係合を解除
し、かつ、ロックレバー73が切り欠き75と係合してn2
0となっている場合には、プールドラム7の自転の回転
数N1に対して、N2=‐N1(G60/G62)となる回転数で各
ローラが低速回転する。
なお実施例の場合、歯数についてのパラメータとして 歯車 60……G60=58 歯車 61……G61=25 歯車 62……G62=20 歯車 63……G63=20 歯車 64……G64=60 歯車 66……G66=16 歯車 67……G67=15 歯車 68……G68=26 歯車72A……G72=20 歯車72B……G72=20 歯車 74……G74=20 を代入すると、 例えば、n0=495rpmに設定した場合に、各ローラはプー
ルドラム停止状態にて、2005.9rpmで高速回転し、ある
いは52.3rpmで低速回転する。またプールドラム7は、1
8.04rpmの低速で自転し、この低速回転によって姿勢が
変更される。
一方、前記プールドラムにおける、前記歯車機構が設け
られた側と反対側には、前記押さえ板10および前記一対
のレバー34を操作するカム機構が設けられている。
前記プールドラム7の中心軸27は、第10図に示すよう
に、歯車機構と反対側の側板28に支持されている。プー
ルドラム7の一方の回転側板8と側板28との間には、板
状カム90・91が設けられており、板状カム90・91は、前
記軸21Aの端部にレバー92を介して支持されたカムフォ
ロア93、および、前記軸35の端部に設けられたカムフォ
ロア94をそれぞれ操作することにより、前記押さえ板10
および押さえローラ39に所定の昇降動作を行わせるよう
になっている。また、前記カムフォロア93は、押さえ板
10加わる重力によってアーム24に生じた回転モーメント
により前記カム90により回動自在に当接され、また前記
カムフォロア94は、引っ張りばね36の付勢によって前記
カム91により揺動自在に当接されるようになっている。
そして前記カム90・91は、第13図に示す通り、大径部分
と小径部分との外周を滑らか曲線で連続させた平面形状
(中心軸27の軸線方向から見た形状)を持っている。
さらに、前記プールドラム7の側部には、前記カム90に
対して半径方向に間隔をおいて、ケーブルリールドラム
100が設けられている。該ケーブルリールドラム100は、
第10図にハッチングを施した如き断面形状を持ちかつプ
ールドラム7と外径の等しい円弧状をなし、前記プール
ドラム7の側板8に、複数の(一つのみ図示)連結部材
101を介して固着されている。またケーブルリールドラ
ム100の外周には、図示のような溝102が形成されてお
り、プールドラム7と一体に回転することにより、プー
ルドラム7内外の電気的接続のためのケーブルを覆う被
覆チューブ103を巻取りあるいは繰り出すことができる
ようになっている。
すなわち、例えばプールドラム7内における紙幣の有無
を検知するフォトセンサPS(あるいはその光源)に接続
されたケーブル(図示略)は、例えば、弾性変形可能な
金属線を密に螺旋状に成形してなる被覆チューブ103の
一端に挿入されて挿通孔8cを介して側板8aの側方へ引き
出され、かつ、第10図、第12図に示すように、前記ケー
ブルリールドラム100に巻回された被覆チューブ103の端
末から引き出されて配線されている。なお、前記被覆チ
ューブ103は、圧縮力に対して形状を維持し得る剛性を
有するとともに、ある程度の屈曲性を持つことが必要と
され、したがって、ケーブルリールドラム100の一方向
への回転によってこれに巻き取られるとともに、他方向
への回転によって、第12図および第13図に示すように、
前記ケーブルリールドラム100の外周を覆う板状のカバ
ー104、および、該カバー104との間に間隔をおいて設け
られた案内板105との間の案内通路106を介して機体側板
28間の空間に押し出されるようになっている。 さら
に、前記プールドラム7の中心軸27の端部は一方の側板
28の外方に突出し、該突出部分には、その周囲に位置す
るフォトインタラプ110ないし112を作動させる作動板11
3が設けられて中心軸27と一体に回転するようになって
いる。
以上のように構成された集積払出し装置における、集積
(一時貯留)、払出し、および、収納の各動作を説明す
る。
◎ 集積動作 フォトインタラプタ110がOFFとされていることにより、
プールドラム7が集積位置にあることが検知され、この
状態では、制御装置(図示略)からの制御信号により、
第3図に示すように、ソレノイド45が解磁とされること
によってピン43aがプールドラム7の切り欠き8aと係合
すると、その回転が規制された状態により係合片83と歯
車62との係合を解除するため、さらに、ソレノイド77が
励磁されることによって広幅歯車68のロックが解除され
る。また押さえ板10は、カムフォロア93がカム90に自重
で接触して、第4図に示す下降位置から第3図に示す上
昇位置まで自由に昇降し得る状態とされ、ローラ39は、
カムフォロア94がカカム91に当接することにより上昇状
態とされる。さらに、シャッター51は、シャッターロッ
クアーム55の作用により、開放方向への移動が規制され
る。
このような状態でプーリ71へ駆動源M(図示略)の回転
を入力させると、太陽歯車64と広幅歯車68がともに回転
し、上記第1式にしたがって歯車60・61がN1なる回転数
で回転する。さらに、プールドラム7の回転が前述のよ
うに規制されている場合には、前記N1によって遊星歯車
62がN2で回転し、これによりローラ31・32が第3図反時
計回りに高速回転する。
以上のような動作状態にて、出金搬送路5から紙幣を送
り出すと、該紙幣が底板9に沿って滑りながら、ローラ
31・32の作用によって第3図および第5図左方へ移動し
て行き、底板9と押さえ板10との間の収納部へ送り込ま
れる。また、送り込まれた紙幣の後端は、羽根車46によ
って跳ね上げられ、跳ね上げられている間に次の紙幣の
後端が送り込まれて、下側から順に紙幣が集積される。
また、押さえ板10は、集積される紙幣の厚さに応じて次
第に押し上げられて行く。そして、所定枚数のプールド
ラム7内に送り込まれると(なお所定枚数が送り込まれ
た旨は、紙幣繰り出し機構4の動作回数、あるいは、出
金搬送路5の途中に設けられたセンサによる紙幣通過検
知回数により制御回路に認識される)、集積が終了し、
制御装置から、払出し動作に移行すべく信号を出力さ
れ、また、所定枚数の紙幣が集積されなかった場合(例
えば出金搬送路5の途中に設けられた判別装置から、出
金に不適当な紙幣が混入している旨の信号が出力された
場合)には、集積された紙幣を回収する取り込み動作に
移行すべく信号が出力される。
◎ 払出し動作 ソレノイド45を切り替えてロックアーム43によるプール
ドラム7の規制を解除すると、押圧片82に対するロック
アーム43からの規制も解除され、ロックアーム43がばね
84の付勢によって第6図反時計回りに回動し、係合片83
が歯車62と係合してその回転を規制する。さらに、ソレ
ノイド77を切り替えて広幅歯車68の回転をロックレバー
75によって規制する。
次いで、プーリ71に駆動源Mから回転力を入力させる
と、歯車60・61が低速回転し、この回転は、歯車62の回
転が規制されているため、すべてプールドラム7の自転
のための回転力に変換され、プールドラム7が第3図あ
るいは第6図に示す姿勢から、図中反時計回りに自転す
る。
上記回転に伴い、まず、プールドラム7の側部から突出
するピン56がシャッターロックアーム55の傾斜面55bに
当接し、シャッターロックアーム55を第6図反時計回り
に回動させて、シャッターロックアーム55の段部55aに
よるシャッター51の規制を解除し、次いで、回転側板8
の外周に突設されたシャッター押圧板8bがシャッター51
に当接して図中反時計回りに回動させる。さらに押さえ
板10は、カム90の作用によって、紙幣に自重が加わる状
態から、徐々に上昇さあせられて紙幣から離れた位置に
保持され、一方、ローラ39は、上昇状態のまま保持され
る。 そして、プールドラム7の上記回転は、第15図に
示す姿勢となることによりフォトインラプタ111がOFFと
なって制御装置に認識され、駆動源Mが停止され、さら
に、ロックアーム43によって回転を規制され、抜き取り
完了まで待機する。
そして、この状態にて、底板9と押さえ板10との間の紙
幣Sが抜き取られると、底板9の下方に設けられている
フォトセンサPSが通光状態となってその旨が制御装置に
認識され、プールドラム7を第3図あるいは第6図に示
す集積位置に復帰させる動作が行われる。
すなわち、プーリ71が逆回転することにより、プールド
ラム7が第15図の姿勢から時計回りに回転し、前述のよ
うに、フォトインラプタ110がOFFとなる位置に停止す
る。この回転にともなって、シャッター51がばね52の弾
性復帰とともに図中時計回りに回転して徐々に閉じられ
て行き、ほぼ第6図に示す位置に達すると、シャッター
ロックアーム55がばね54の弾性復帰によってシャッター
51の下縁に係合し、図中反時計回りの回動を規制する。
以上のようにして1回の集積および払出しが終了する
と、次回の払出しの準備状態となる。また、集積の途中
で異常が判別された場合には、下記の収納動作によっ
て、入出金金庫3へ紙幣が送り込まれる。
◎ 収納動作 この収納動作は、例えば、プールドラム7内の底板9上
に所定枚数(出金すべく命令があった金額)の紙幣が集
積される途中で何等かの障害(例えば、二重送り、異常
紙幣の混入の検出)が発生して、所定枚数の紙幣を集積
させることができなかった場合に行われる。
まず、第6図に示す姿勢において、前記払出し動作と同
様に、ロックアーム43による規制を解除し、かつロック
レバー75によって広幅歯車68を規制した状態にて、駆動
源Mを上記集積動作と逆方向に回転させると、プールド
ラム7が第5図の姿勢から時計回りに自転を開始する。
このとき、第16図、第17図に示すように、引っ張りばね
95の弾性力によってカムフォロア94が図中右方(第3図
参照)へ変位し、さらに、この弾性力によって挾持ロー
ラ39が送りローラ32との間に紙幣を挾持し、これによ
り、紙幣が下向きとなっても、落下することなく保持さ
れる。そして、プールドラム7内の紙幣収納部が第17図
に示すように下向きとなると、ロックアーム43のピン43
aが切り欠き8aに係合してプールドラム7の回転を規制
するとともに、操作レバー85の一端85aが前記ピン43aに
押圧されて第6図反時計回りに回動し、他端に突設され
る爪87がロック部材81の係合片83を押圧して歯車62から
強制的に離脱させ、その規制を解除する。
以上の動作によって、第17図に示すように、下向きとな
ったプールドラム7内に、送りローラ32と挾持ローラ39
とに挾持された状態で紙幣Sが保持され、さらに、プー
ルドラム7を駆動する歯車機構においては、遊星歯車62
の規制が解除されているため、プールドラム7を低速回
転させていた駆動力が遊星歯車62・63の回転、すなわ
ち、送りローラ31・32および挾持ローラ39の自転に変換
され、これらのローラが低速回転して、挾持状態の紙幣
を下方の入出金金庫3の開口部へ送り出す。
そして、フォトセンサPSによって、紙幣が送り出された
旨が検知されると、ロックアーム43が切り欠き8aから離
脱し、ロック部材81がばね84に付勢されて歯車62の回転
を規制し、この状態で駆動源Mから逆方向ほ回転力を入
力させると、プールドラム7が逆転して第6図に示す集
積状態に復帰する。
さらに、上記一連のプールドラム7の回動動作に際し
て、プールドラム7内外を接続する電気ケーブルは、プ
ールドラム7と一体に回転するケーブルリールドラム10
0に被覆チューブ103とともに巻き取られ、あるいは巻き
出される。また、巻き出しに際しては、被覆チューブ10
3が保有する剛性により、一端に加わる力によって屈曲
されることなく、被覆チューブ103の他端がケーブルリ
ールドラム100から押し出される。
次いで、第18図は本発明の第2実施例を示すもので、こ
の実施例は、集積取引装置を紙幣取引機、すなわち、前
記一実施例の出金機と同様の出金機能のほか、入金機能
をも果たす装置に適用した場合を示している。
すなわち、機体1の内部には、前記一実施例における入
出金金庫3に代わって紙幣収納箱13が設けられており、
該紙幣収納箱13とその上方のプールドラム7との間に
は、紙幣振り分け搬送機構14が設けられている。
該紙幣振り分け搬送機構14は、ほぼ垂直方向に設けられ
たベルト14aと該ベルト14aの走行方向に沿って並べられ
た複数の送りローラ14bとによって紙幣を挾持して下方
へ移動させるととに、これらによって形成された下方へ
向かう搬送路の途中に分岐搬送ベルト15を出没させるこ
とよって、下方へ向かう紙幣を側方へ導くようにした構
成となっている。
すなわち、前記分岐搬送ベルト15は、両端に設けられた
ベルトローラ15a・15bに巻回されて走行するもので、第
18図鎖線で示すように、一端のベルトローラ15aを中心
として、他方のベルトローラ15bを揺動動作させること
ができるようになっている。また、一端のベルトローラ
15aの前方位置には、該分岐搬送ベルト15上の集積紙幣
を一枚ずつ分離して繰り出す分離送出機構16が設けられ
て、紙幣載置台17から前記出金搬送路5へ一枚ずつ紙幣
を送り出すようになっている。
一方、前記出金搬送路5の端末部は、二つに分岐され、
分岐箇所には振り分けゲート(図示略)が設けられて出
金紙幣をプールドラム7もしくはリジェクト口18へ振り
分けるようになっている。
上記取引機における動作の概略を述べれば、 出金動作時には、出金金庫2から繰り出された紙幣を出
金搬送路5に送り出し、前記一実施例の場合と同様に、
集積姿勢にあるプールドラム7に集積させ、所定枚数が
集積された場合には払出し姿勢へ回動させる。また、集
積されない場合には、収納姿勢へ回動させることによ
り、出金機としての機能を果たす。なお、この場合、分
岐搬送ベルト15は、第18図に示す位置から矢印方向に揺
動上昇し、紙幣の垂直下方への移動を妨げないよう退避
させられている。
一方、入金動作時には、まず、払出し姿勢とされたプー
ルドラム7に紙幣を受け入れた後、収納姿勢へ回転さ
せ、分岐搬送ベルト15を図示のような傾斜状態として、
紙幣載置台17上へ紙幣を送り込む。次いで、前記プール
ドラム7を集積姿勢に待機させておくとともに、前記紙
幣載置台17上の紙幣を分離送出機構16によって出金搬送
路5へ送り出し、判別装置6によって受け入れの可否、
金種等を判別するとともに計数した後、受け入れ可能な
紙幣は、集積姿勢にあるプールドラム7へ、受け入れ不
可能な紙幣はリジェクト口18へ送り込まれる。そして、
リジェクト口18へ送り込まれた紙幣についての再判別な
どの処理の後、操作者からの入金すべき指示(例えば機
体に設けられた確認ボタンの操作により行われる)によ
り、集積姿勢のプールドラムを収納姿勢とするととも
に、分岐搬送ベルト15を紙幣の落下経路から退避させた
状態として、紙幣収納箱13へ紙幣を送り込む。
また、第19図は本発明の第3実施例を示すもので、この
実施例は、集積紙幣取引装置を紙幣入金収納機におい
て、入金する紙幣を判別計数し集積したうえで収納もし
くは返却する機能に適用した場合を示している。
この装置の動作を説明すると、まず、機体1の上部に
は、入金紙幣を載置する紙幣載置台17が配置され、これ
に続いて、入金紙幣を一枚ずつ分離して送り出す分離送
出機構16が設けられている。そして、判別部6で判別計
数された紙幣は、判別部6の判別結果に応じて、受け入
れ不能の場合にはフォークFによりリジェクト口18に送
り込まれ、それ以外は集積取引装置7に集積される。
図において、前記集積取引装置7の下方となる位置に
は、集積姿勢から収納姿勢へ回転したプールドラム7か
ら送り出された紙幣を収納する入金金庫13が配置され、
また、前記リジェクト口18の下方には、集積姿勢から払
出し姿勢となるプールドラム7を開放して、紙幣を返却
する取引口12が設けられている。
以上のようにプールドラムの姿勢を変更することによ
り、出金機、あるいは入出金機として使用されて、紙幣
の集積、受け入れ、払出し、収納などの種々の機能を果
たすことができる。
なお、本発明のプールドラム(集積払出し装置)は、上
記実施例の出金機、入出金機に限られず、紙幣を集積し
て種々の方向へ振り分けることが必要な他の装置にも適
用し得るのはもちろんである。
また、駆動力をプールドラムもしくはプールドラム内の
各ロール(搬送手段)の回転に変換する機構は、実施例
の遊星歯車機構に限定されるものではなく、公知の他の
方式、例えば、駆動源とプールドラムおよびローラとの
間の動力伝達系にクラッチと減速機とを設ける方式を採
用してもよい。
さらに、前記実施例では、プールドラム内に設けられる
2組の送りローラを、これらの軸と軸との間に巻き掛け
られたベルトによって連動回転させるようにしたが、こ
れに代えて、送りローラそのものの外周にベルトを巻き
掛けて連動回転させるようにしてもよく、この場合、送
りローラを直接紙面に接触させる場合に比して接触面積
を大きくすることができるため、紙幣の保持、受け入
れ、送り出しの各動作をさらに確実にすることができ
る。
「発明の効果」 以上の説明で明らかなように、本発明によれば、一つの
駆動源からの駆動力で、プールドラムの回転と集積紙幣
搬送のための低速搬送と、一枚紙幣の搬送・集積のため
の高速搬送とを行うことができる。
よって、装置内部から繰り出される紙幣を集積する部分
をプールドラム内とすることが可能となり、別途集積部
を設けた後、その集積紙幣を再度プールドラムへと搬送
する必要がなくなって、装置の小型化・処理時間の短縮
化が図れる。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第17図は本発明の第1実施例を示すもの
で、第1図は集積取引装置が適用される紙幣出金機の機
内における紙幣の流れの説明図、第2図はプールドラム
の斜視図、第3図は押さえ板上昇状態におけるプールド
ラムの右側面図、第4図は押さえ板下降(自由)状態に
おけるプールドラムの右側面図、第5図は搬送路からプ
ールドラムを経由して取引口へ至る紙幣搬送経路の右側
面図、第6図はプールドラムとシャッターとの関係を示
す右側面図、第7図はプールドラムの一側部に設けられ
た歯車機構の高速回転状態における正面図、第8図は同
じく低速回転状態における正面図、第9図は第7図およ
び第8図に示す歯車機構の噛合い状態の模型図、第10図
は前記歯車機構と反対側の側部に設けられたカム機構の
正面図、第11図は同じくシャッターロック機構の正面
図、第12図はケーブルリールドラムとプールドラムとの
外観を示す斜視図、第13図はケーブルリールドラムの側
面図、第14図はフォトインタラプタの配置を示す側面
図、第15図は払出し姿勢におけるプールドラムの側面
図、第16図は集積姿勢におけるプールドラムの側面図、
第17図は収納姿勢におけるプールドラムの側面図、第18
図は本発明を紙幣入出金機に適用してなる第2実施例に
おける紙幣の流れの説明図、第19図は本発明を集積取引
装置に適用してなる第3実施例における紙幣の流れの説
明図である。 1……機体、2……出金金庫、3……入出金金庫(紙幣
収納部)、3a……開口部、5……出金搬送路、6……判
別部、7……集積取引装置(プールドラム)、8……回
転側板、8a……切り欠き、9……底板、10……押さえ
板、11……開口部、12……取引口、21A・21B……軸、22
……軸、23・24……アーム、27……中心軸、31・32……
送りローラ、34……レバー、37……長孔、38……軸、39
……挾持ローラ、43……ロックアーム、43a……ピン、4
5……ソレノイド、46……羽根車、46a……羽根、50……
シャッターアーム、51……シャッター板、60……大径太
陽歯車、61……小径太陽歯車、62・63……遊星歯車、64
……大径歯車(アーム)、66・67……遊星歯車、68……
広幅歯車、72A・72A……小径歯車、73……アーム、74…
…中間歯車、75……切り欠き、76……ロックレバー、77
……ソレノイド、81……ロック部材、82……押圧片、83
……係合片、84……引っ張りばね、85……操作レバー、
90・91……カム、93・94……カムフォロア、100……ケ
ーブルリールドラム、110〜112……フォトインタラプ
タ。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内部に、紙幣集積空間と、該空間内の紙幣
    に対して接離可能にかつ回転駆動可能に支持されるロー
    ラとを有し、しかも周面に前記紙幣集積空間と接続する
    開口部を有するとともに、前記開口部を、機体の内外を
    結ぶ取引口、機体内部から紙幣が一枚ずつ高速搬送され
    る高速搬送系出口、もしくは機体内部へ紙幣を一括して
    低速搬送する低速搬送系入口のいずれか一つと対向させ
    るべく回転可能に支持されたプールドラムを具備する紙
    幣集積取引装置であって、 駆動源により駆動される第一駆動歯車および第二駆動歯
    車と、 該第一駆動歯車に連結可能な第一入力歯車と前記第二駆
    動歯車に常時連結する第二入力歯車と出力歯車とを有し
    前記第一入力歯車および第二入力歯車がともに駆動され
    た場合に出力歯車を高速回転させるとともに、第一入力
    歯車の回転が規制されかつ第二入力歯車が駆動された場
    合に出力歯車を低速回転させる遊星歯車機構と、 前記第一駆動歯車と前記第一入力歯車との連結を解除し
    つつ該第一入力歯車の回転を規制する状態と、前記第一
    駆動歯車と前記第一入力歯車とを連結させつつ該第一入
    力歯車の回転を自由とする状態とを切り換える入力切換
    手段と、 前記ローラに連結するとともに前記出力歯車に連結する
    搬送歯車と、 前記プールドラムの回転を自由としかつ前記搬送歯車を
    前記プールドラムに対して回転規制する状態と、前記プ
    ールドラムの回転を規制しかつ前記搬送歯車を前記プー
    ルドラムに対して回転自由とする状態とを切り換える出
    力切換手段とを有することを特徴とする紙幣集積取引装
    置。
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