JP2005112611A - 紙葉類収納繰出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 テープを巻き付けるための巻取ドラムの数を少なくし、スペースの効率化を図ることで小型化を図ることができる紙葉類収納繰出装置の提供。
【解決手段】 二本のテープT1,T2をこれらの間に紙葉類を挟むことなく重ね合わせた状態で一側から巻き取る第1の巻取ドラム12と、二本のテープT1,T2をこれらの間に紙葉類を挟み重ね合わせた状態で逆側から巻き取る第2の巻取ドラム10とを有し、第1の巻取ドラム12と第2の巻取ドラム10との間で二本のテープT1,T2の巻き取りおよび巻き戻しを行わせることにより紙葉類の収納および繰り出しを行う。
【選択図】 図1

Description

本発明は、紙葉類の収納および繰り出しを行う紙葉類収納繰出装置に関する。
紙葉類処理機等に用いられ、紙葉類を二本のテープの間に挟み込んで、巻取ドラムに巻き付けることで収納し、一方、この巻取ドラムを逆回転させることで、二本のテープの間に挟み込んだ紙葉類を繰り出すといった紙葉類収納繰出装置として、各テープの一端側をそれぞれ別々の巻取ドラムで巻き取るとともに、各テープの他端側は二本のテープと紙葉類とを重ね合わせて一緒に一つの巻取ドラムに巻き取る構成とされたものがある(例えば特許文献1参照)。
特開平8−67382号公報
しかしながら、上記のような紙葉類収納繰出装置においては、テープを巻き付けるための巻取ドラムが3つ必要であり、それぞれにテープを巻き付けることから、かなりのスペースを必要としていた。そのため、装置全体が大型化してしまうという問題があった。
本発明はこれに鑑み、テープを巻き付けるための巻取ドラムの数を少なくし、スペースの効率化を図ることで小型化を図ることができる紙葉類収納繰出装置の提供を目的としている。
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明は、二本のテープをこれらの間に紙葉類を挟むことなく重ね合わせた状態で一側から巻き取る第1の巻取ドラムと、前記二本のテープをこれらの間に紙葉類を挟み重ね合わせた状態で逆側から巻き取る第2の巻取ドラムとを有し、前記第1の巻取ドラムと前記第2の巻取ドラムとの間で前記二本のテープの巻き取りおよび巻き戻しを行わせることにより紙葉類の収納および繰り出しを行うことを特徴としている。
請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明において、前記第1の巻取ドラムおよび前記第2の巻取ドラムを駆動する共用の駆動手段と、該駆動手段の駆動を伝達する駆動伝達手段とを備え、前記駆動伝達手段は、前記第1の巻取ドラムと常に一体に回転する第1の回転軸と、前記第2の巻取ドラムと常に一体に回転する第2の回転軸とを備え、前記第1の回転軸および前記第2の回転軸のそれぞれに前記駆動手段からの駆動力の伝達および遮断を切り換える電磁クラッチを設け、さらに、前記第1の回転軸および前記第2の回転軸のそれぞれと装置本体の非回転部との間にトルクリミッタを設けたことを特徴としている。
請求項3に係る発明は、請求項1に係る発明において、前記第1の巻取ドラムおよび前記第2の巻取ドラムを駆動する共用の駆動手段と、該駆動手段の駆動を伝達する駆動伝達手段とを備え、前記駆動伝達手段は、前記第1の巻取ドラムがトルクリミッタを介して取り付けられた第1の回転軸と、前記第2の巻取ドラムと常に一体に回転する第2の回転軸とを備え、前記第1の回転軸に第1のプーリを設けるとともに、前記第2の回転軸に前記第1のプーリよりも大径の第2のプーリを設けて、これら第1のプーリおよび第2のプーリに共通の駆動ベルトを巻回し、また、前記第1のプーリには前記駆動手段による前記第1の巻取ドラムへの巻き取り時の回転に対して該第1のプーリに前記第1の回転軸をロック状態とするワンウェイクラッチを配し、さらに、前記第1の回転軸と装置本体の非回転部との間にもトルクリミッタを設けたことを特徴としている。
請求項4に係る発明は、請求項1に係る発明において、前記第1の巻取ドラムおよび前記第2の巻取ドラムを駆動する共用の駆動手段と、該駆動手段の駆動を伝達する駆動伝達手段とを備え、前記駆動伝達手段は、前記第1の巻取ドラムを支持する第1の回転軸および前記第2の巻取ドラムを支持する第2の回転軸のそれぞれに前記駆動手段による支持する巻取ドラムへの巻き取り時の回転に対してロック状態となるワンウェイクラッチを配し、かつ、前記第1の回転軸と前記第1の巻取ドラムとの間、前記第1の回転軸と装置本体の非回転部との間、前記第2の回転軸と前記第2の巻取ドラムとの間および前記第2の回転軸と装置本体の非回転部との間のそれぞれにトルクリミッタを設けたことを特徴としている。
請求項5に係る発明は、請求項3または4に係る発明において、前記駆動伝達手段は、前記駆動手段から前記第1の回転軸および前記第2の回転軸への駆動力の伝達および遮断を切り換える電磁クラッチを備えたことを特徴としている。
請求項6に係る発明は、請求項1乃至5のいずれか一項に係る発明において、前記第1の巻取ドラムと前記第2の巻取ドラムとの間に、前記二本のテープのうちの少なくともいずれか一方にテンションを与えるテンション付与手段を一つ以上設けたことを特徴としている。
請求項1に係る発明によれば、第1のドラムが二本のテープをこれらの間に紙葉類を挟むことなく重ね合わせた状態で巻き取るため、この第1の巻取ドラムと、二本のテープの間に紙葉類を挟んだ状態で二本のテープと紙葉類とを重ね合わせた状態で一緒に巻き取る第2の巻取ドラムとの二つを巻取ドラムとして設ければ良い。したがって、テープを巻き付けるための巻取ドラムの数を減らすことができ、その結果、スペースの効率化を図ることで小型化を図ることができる。
請求項2に係る発明によれば、第1の回転軸の電磁クラッチを駆動力を伝達する状態とし、第2の回転軸の電磁クラッチを駆動力を遮断する状態として、駆動手段が第1の回転軸にこれと一体回転する第1の巻取ドラムで二本のテープを一側から巻き取る方向に駆動力を付与すると、第1の回転軸にトルクが発生し、このトルクが第1の回転軸と装置本体の非回転部との間に設けられたトルクリミッタの停止トルクを超えると、第1の回転軸と第1の巻取ドラムとが回転し、その結果、二本のテープが第1の巻取ドラムで巻き取られる。すると、二本のテープで引っ張られて第2の巻取ドラムにトルクが発生し、このトルクが第2の巻取ドラムと一体回転する第2の回転軸と装置本体の非回転部との間に設けられたトルクリミッタの停止トルクを超えると、第2の巻取ドラムが第2の回転軸と装置本体の非回転部との間に設けられたトルクリミッタを滑らせながら二本のテープおよびこれらの間に挟まれた紙葉類を繰り出す。このとき、第1の巻取ドラムが二本のテープを引っ張り第2の巻取ドラムのトルクリミッタが滑りを生じることで二本のテープに適正なテンションを与えることができる。よって、第2の巻取ドラムに収納していた紙葉類を適正に繰り出すことができる。また、第1の回転軸の電磁クラッチを駆動力を遮断する状態に切り換えると、第1の回転軸に設けられたトルクリミッタで第1の回転軸および第1の巻取ドラムを即座に停止させることができ、第2の回転軸に設けられたトルクリミッタで第2の回転軸および第2の巻取ドラムを即座に停止させることができるため、この点からも、第2の巻取ドラムに収納していた紙葉類を適正に繰り出すことができる。
逆に、第2の回転軸の電磁クラッチを駆動力を伝達する状態とし、第1の回転軸の電磁クラッチを駆動力を遮断する状態として、駆動手段が第2の回転軸にこれと一体回転する第2の巻取ドラムで二本のテープを逆側から巻き取る方向に駆動力を付与すると、第2の回転軸にトルクが発生し、このトルクが第2の回転軸と装置本体の非回転部との間に設けられたトルクリミッタの停止トルクを超えると、第2の回転軸とこれと一体回転する第2の巻取ドラムとが回転し、その結果、二本のテープが紙葉類を間に挟みつつ第2の巻取ドラムで巻き取られる。すると、二本のテープで引っ張られて第1の巻取ドラムにトルクが発生し、このトルクが第1の巻取ドラムと一体回転する第1の回転軸と装置本体の非回転部との間に設けられたトルクリミッタの停止トルクを超えると、第1の巻取ドラムが第1の回転軸と装置本体の非回転部との間に設けられたトルクリミッタを滑らせながら二本のテープを繰り出す。このとき、第2の巻取ドラムが二本のテープを引っ張り第1の巻取ドラムのトルクリミッタが滑りを生じることで二本のテープに適正なテンションを与えることができる。よって、第2の巻取ドラムに紙葉類を適正に収納することができる。また、第2の回転軸の電磁クラッチを駆動力を遮断する状態に切り換えると、第2の回転軸に設けられたトルクリミッタで第2の回転軸および第2の巻取ドラムを即座に停止させることができ、第1の回転軸に設けられたトルクリミッタで第1の回転軸および第1の巻取ドラムを即座に停止させることができるため、この点からも第2の巻取ドラムに紙葉類を適正に収納することができる。
請求項3に係る発明によれば、駆動手段が駆動ベルトで第1のプーリおよび第2のプーリに、第1の巻取ドラムで二本のテープを一側から巻き取る方向に駆動力を付与すると、径差によって第1のプーリは第2のプーリより高速で回転することになる。このとき、第1のプーリに設けられたワンウェイクラッチが第1のプーリに第1の回転軸をロック状態とし、その結果、第1のプーリおよびこれと一体回転する第1の回転軸にトルクが発生し、このトルクが第1の回転軸と装置本体の非回転部との間に設けられたトルクリミッタの停止トルクを超えると、第1の回転軸が回転する。一方で、一体回転するように設けられた大径の第2のプーリ、第2の回転軸および第2の巻取ドラムも回転する。高速回転側の第1の巻取ドラムが低速回転側の第2の巻取ドラムを二本のテープを介して引っ張りつつ回転差を第1の回転軸との間に設けられたトルクリミッタを滑らせることで吸収する。以上により、第1の巻取ドラムが二本のテープを巻き取り、かつ第2の巻取ドラムが二本のテープおよびこれらの間に挟まれた紙葉類を繰り出す。このとき、第1の巻取ドラムが二本のテープを引っ張りトルクリミッタが滑りを生じることで二本のテープに適正なテンションを与えることができる。よって、第2の巻取ドラムに収納していた紙葉類を適正に繰り出すことができる。
逆に、駆動手段が駆動ベルトで第1のプーリおよび第2のプーリに、第2の巻取ドラムで二本のテープを逆側から巻き取る方向に駆動力を付与すると、径差によって第1のプーリは第2のプーリより高速で回転することになる。このとき、第1のプーリに設けられたワンウェイクラッチが第1のプーリを第1の回転軸に対しフリーな状態とすることで第1のプーリはフリーで高速回転する。一方、低速回転側については、第2のプーリ、第2の回転軸および第2の巻取ドラム、さらには二本のテープを介して第1の巻取ドラムにトルクが発生し、このトルクが第1の回転軸と装置本体の非回転部との間に設けられたトルクリミッタの停止トルクまたは第1の回転軸と第1の巻取ドラムとの間に設けられたトルクリミッタの停止トルクを超えると、第2の巻取ドラムおよび第1の巻取ドラムが回転する。以上により、第2の巻取ドラムが二本のテープを間に紙葉類を挟みつつ巻き取り、かつ第1の巻取ドラムが第1の回転軸と装置本体の非回転部との間に設けられたトルクリミッタまたは第1の回転軸と第1の巻取ドラムとの間に設けられたトルクリミッタを滑らせながら二本のテープを繰り出させる。このとき、第2の巻取ドラムが二本のテープを引っ張りトルクリミッタが滑りを生じることで二本のテープに適正なテンションを与えることができる。よって、第2の巻取ドラムに紙葉類を適正に収納することができる。
請求項4に係る発明によれば、駆動手段が駆動ベルトで第1のプーリおよび第2のプーリに、第1の巻取ドラムで二本のテープを一側から巻き取る方向に駆動力を付与すると、第1のプーリに設けられたワンウェイクラッチが第1のプーリに第1の回転軸をロック状態とし、その結果、第1のプーリおよびこれと一体回転する第1の回転軸にトルクが発生し、このトルクが第1の回転軸と装置本体の非回転部との間に設けられたトルクリミッタの停止トルクを超えると、第1の回転軸が回転する。一方、第2のプーリに設けられたワンウェイクラッチが第2のプーリを第2の回転軸に対しフリーな状態とするため、第2のプーリは第2の回転軸に対しフリーな状態で回転する。そして、第1の回転軸が回転することでトルクリミッタを介して第1の巻取ドラムが回転し、その結果、二本のテープが第1の巻取ドラムで巻き取られる。すると、二本のテープで引っ張られて第2の巻取ドラムにトルクが発生し、このトルクが第2の回転軸と装置本体の非回転部との間に設けられたトルクリミッタの停止トルクまたは第2の回転軸と第2の巻取ドラムとの間に設けられたトルクリミッタの停止トルクを超えると、第2の巻取ドラムが、第2の回転軸と装置本体の非回転部との間に設けられたトルクリミッタまたは第2の回転軸と第2の巻取ドラムとの間に設けられたトルクリミッタを滑らせながら二本のテープおよびこれらの間に挟まれた紙葉類を繰り出す。このとき、第1の巻取ドラムが二本のテープを引っ張り第2の巻取ドラム側のトルクリミッタが滑りを生じることで二本のテープに適正なテンションを与えることができる。よって、第2の巻取ドラムに収納していた紙葉類を適正に繰り出すことができる。
逆に、駆動手段が駆動ベルトで第1のプーリおよび第2のプーリに、第2の巻取ドラムで二本のテープを逆側から巻き取る方向に駆動力を付与すると、第2のプーリに設けられたワンウェイクラッチが第2のプーリに第2の回転軸をロック状態とし、その結果、第2のプーリおよびこれと一体回転する第2の回転軸にトルクが発生し、このトルクが第2の回転軸と装置本体の非回転部との間に設けられたトルクリミッタの停止トルクを超えると、第2の回転軸が回転する。一方、第1のプーリに設けられたワンウェイクラッチが第1のプーリを第1の回転軸に対しフリーな状態とするため、第1のプーリは第1の回転軸に対しフリーな状態で回転する。そして、第2の回転軸が回転することでトルクリミッタを介して第2の巻取ドラムが回転し、その結果、二本のテープが間に紙葉類を挟みながら第2の巻取ドラムで巻き取られる。すると、二本のテープで引っ張られて第1の巻取ドラムにトルクが発生し、このトルクが第1の回転軸と装置本体の非回転部との間に設けられたトルクリミッタの停止トルクまたは第1の回転軸と第1の巻取ドラムとの間に設けられたトルクリミッタの停止トルクを超えると、第1の巻取ドラムが、第1の回転軸と装置本体の非回転部との間に設けられたトルクリミッタまたは第1の回転軸と第1の巻取ドラムとの間に設けられたトルクリミッタを滑らせながら二本のテープを繰り出す。このとき、第2の巻取ドラムが二本のテープを引っ張り第1の巻取ドラム側のトルクリミッタが滑りを生じることで二本のテープに適正なテンションを与えることができる。よって、第2の巻取ドラムに紙葉類を適正に収納することができる。
請求項5に係る発明によれば、駆動伝達手段が、駆動手段から第1の回転軸および第2の回転軸への駆動力の伝達および遮断を切り換える電磁クラッチを備えているため、第1の巻取ドラムへの二本のテープの巻き取り時と、第2の巻取ドラムへの二本のテープおよび紙葉類の巻き取り時とにおいて、電磁クラッチで駆動力を遮断させるとトルクリミッタが第1の巻取ドラムおよび第2の巻取ドラムを即座に停止させることができる。したがって、紙葉類の収納および繰り出しを正確に行うことができる。
請求項6に係る発明によれば、第1の巻取ドラムと第2の巻取ドラムとの間に、二本のテープのうちの少なくともいずれか一方にテンションを与えるテンション付与手段を一つ以上設けているため、必要な箇所に効果的にテンションを与えることができる。
本発明の第1実施形態の紙葉類収納繰出装置を図1〜図3を参照して以下に説明する。
第1実施形態の紙葉類収納繰出装置は、紙葉類として紙幣を取り扱う紙幣入出金機等の一時貯留部や金種別の収納部に用いられるものであって、従来の箱状空間内に紙幣を集積貯留し、最下若しくは最上のものから一枚ずつ繰り出すといった紙葉類収納繰出装置に代わるものである。
第1実施形態の紙葉類収納繰出装置1は、図1に示すように、二本のテープT1,T2のみを重ね合わせた状態、つまりこれら二本のテープT1,T2を常にこれらの間に紙葉類を挟むことなく重ね合わせた状態で一側から巻き取るテープ巻取用ドラム(第1の巻取ドラム)12と、二本のテープT1,T2をこれらの間に紙幣を挟み重ね合わせた状態で逆側から巻き取る集積用ドラム(第2の巻取ドラム)10とを有している。紙葉類収納繰出装置1は、テープ巻取用ドラム12と集積用ドラム10との間で二本のテープT1,T2の巻き取りおよび巻き戻しを行わせることにより長手方向を搬送方向に沿わせた姿勢で搬送される紙幣の収納および繰り出しを行うものであり、テープT1,T2の巻取用ドラムとしてテープ巻取用ドラム12および集積用ドラム10の二つのみを有している。なお、図1においてテープT1,T2は実線で示す状態が最も集積用ドラム10側に巻き取られた状態であり、二点鎖線で示す状態が最もテープ巻取用ドラム12側に巻き戻された状態である。
紙葉類収納繰出装置1は、外部の搬送路50に接続される入出口2が図1右下側に配置されており、この入出口2を介して、他の装置部から送り出された紙幣を搬送路50を介して受け入れ、また搬送路50を介して他の装置部に繰り出す。この入出口2には、それぞれが水平かつ互いに平行に回転中心軸線を配置したローラ3およびローラ4が上下に対向して設けられている。ここで、紙幣は長手方向を搬送方向に沿わせた姿勢で一枚ずつ分離された状態で搬送されることになり、搬送路50で搬送されてきた各紙幣は、この入出口2より紙葉類収納繰出装置1内に取り入れられ、テープT1,T2とともに集積用ドラム10に巻き付けられることで集積され、また、集積用ドラム10に集積されていた紙幣は、入出口2より紙葉類収納繰出装置1から搬送路50へと繰り出される。
この入出口2のローラ3,4の対はテープT1、テープT2および導入された紙幣を一まとめにするものであって、搬送路50によって搬送されてくる紙幣を、それぞれ別の経路から導かれてくるテープT1とテープT2との間に挟み込ませるためのものである。そして、このローラ3,4の対の奥には、長手方向を搬送方向に沿わせた姿勢で搬送される紙幣の幅に相当する軸長を有する集積用ドラム10がローラ3,4と平行な軸(第2の回転軸)11にこれと常に一体回転するように固定状態で支持されており、ローラ3,4の対によって一まとめにされたテープT1、テープT2および紙幣は、集積用ドラム10に巻き付けられるようになっている。
この集積用ドラム10の外周面には、図2に示すように、紙幣の有無を検知するためのセンサ光路用の溝14が周方向に環状をなして形成されており、また集積用ドラム10の軸方向の両端には、軸11を中心として凹む凹部15が形成されている。
紙葉類収納繰出装置1における入出口2の対角位置となる、図1左上付近には、テープ巻取用ドラム12がローラ3,4と平行な軸(第1の回転軸)13にこれと常に一体回転するように固定状態で支持されている。このテープ巻取用ドラム12には、テープT1,T2のみが厚さ方向に重ね合わせられた状態で巻き付けられるようになっている。つまり、上記した集積用ドラム10は、テープT1とテープT2の間に紙幣を挟み込み、これらテープT1、紙幣およびテープT2を厚さ方向に重ね合わせた状態で巻き付けるようにしていたが、こちらのテープ巻取用ドラム12はテープT1,テープT2のみを巻き付けるものである。
このテープ巻取用ドラム12は、テープT1およびテープT2の幅に相当する軸長を有しており、紙幣の集積時にテープT1およびテープT2を繰り出したり、逆に集積した紙幣の繰り出し時に、余分になったテープT1およびテープT2を巻き取ったりする。なお、このテープ巻取用ドラム12にも前記の集積用ドラム10と同様に、軸方向の両端には、軸13を中心に凹む凹部25が形成されている。ここで、テープ巻取用ドラム12は、紙幣の幅よりも短い幅であるテープT1,T2のみを重ね合わせた状態で巻き付けることから、集積用ドラム10よりも、その軸長は短くてよい。
ここで、第1実施形態の紙葉類収納繰出装置1は鉛直に沿いかつ互いに平行をなす側板19と支持板20とに挟まれた駆動系スペース22と、互いに平行をなす支持板20と側板21とに挟まれた集積スペース23とから構成されており、側板19、支持板20、側板21は、複数のピン24によってそれぞれ連結されている。
軸11は、側板19,21および支持板20に回転自在に支持されている。軸11には、集積用ドラム10に加えてトルクリミッタ17が集積用ドラム10の凹部15内に配置された状態で設けられており、このトルクリミッタ17の軸受け側である係合部材62Aが固定されている。軸11には、さらに、歯車付きプーリ30が回転可能に支持され、この歯車付きプーリ30と軸11とを連結または解放する電磁クラッチ100が設けられている。歯車付きプーリ30には、モータ(駆動手段)39からの回転力が駆動軸49、ギア34およびタイミングベルト(駆動ベルト)38を介して導入されるようになっており、電磁クラッチ100は、モータ39から軸11への駆動力の伝達および遮断を切り換える。
トルクリミッタ17は、その本体62Bが、取付板18を介して支持板20に支持されている。つまり、軸11と装置本体の非回転部である取付板18および支持板20との間にトルクリミッタ17が設けられている。
軸13についても、同様の構成となっている。
すなわち、軸13は、側板19,21および支持板20に回転自在に支持されることになり、軸13には、テープ巻取用ドラム12とトルクリミッタ27の軸受け側である係合部材63Aが固定される。さらに、軸13には、歯車付きプーリ30と同径の歯車付きプーリ32が回転可能に支持され、この歯車付きプーリ32と軸13とを連結または解放する電磁クラッチ102が設けられている。歯車付きプーリ32には、モータ39からの回転力が歯車付きプーリ30と共通のタイミングベルト38を介して導入されるようになっており、電磁クラッチ102は、モータ39から軸13への駆動力の伝達および遮断を切り換える。
トルクリミッタ27も、その本体63Bが、取付板28を介して支持板20に支持されている。つまり、軸13と装置本体の非回転部である取付板28および支持板20との間にトルクリミッタ27が設けられている。
モータ39は、集積用ドラム10およびテープ巻取用ドラム12を駆動する共用の駆動源であり、駆動軸49、ギア34、タイミングベルト38、歯車付きプーリ30,32、電磁クラッチ100,102、軸11,13およびトルクリミッタ17,27が、モータ39の駆動を集積用ドラム10およびテープ巻取用ドラム12に伝達する駆動伝達機構(駆動伝達手段)200を構成している。
電磁クラッチ100がOFF、すなわち、歯車付きプーリ30と軸11との連結が解放されているとき、軸11はフリーとなり、モータ39が回転しても軸11が電磁クラッチ100を介して駆動されることはない。また、このとき、取付板18および支持板20との間にトルクリミッタ17が配置されているので、軸11すなわち集積用ドラム10には非回転状態を維持する力が働く。
また、電磁クラッチ102がOFF、すなわち、歯車付きプーリ32と軸13との連結が解放されているとき、軸13はフリーとなり、モータ39が回転しても軸13が電磁クラッチ102を介して駆動されることはない。また、このとき、取付板28および支持板20との間にトルクリミッタ27が配置されているので、軸13すなわちテープ巻取用ドラム12には非回転状態を維持する力が働く。
集積用ドラム10による紙幣巻き取り時、モータ39を正回転させるとともに、軸11の電磁クラッチ100をONにすることで、モータ39からの回転力は、タイミングベルト38を介して、軸11に、図1における時計回り方向の回転となって伝達される。軸11の図1における時計回り方向の回転は、トルクリミッタ17の停止トルクよりも強いので、軸11および集積用ドラム10は回転を始め、集積用ドラム10はテープT1,T2を巻き取り始める。このとき、モータ39からの回転力は、軸13の歯車付きプーリ32にも伝達されるが、電磁クラッチ102はOFFのままであるので、軸13には図1における時計回り方向の回転力は伝わらず、トルクリミッタ27により、当初は停止した状態にある。
上記した集積用ドラム10の巻き取り始めにより、テープT1,T2が緊張することで、テープ巻取用ドラム12に図1における時計回り方向への回転トルクが掛かり始める。この回転トルクが、取付板28および支持板20との間のトルクリミッタ27の停止トルクを越えたとき、テープ巻取用ドラム12が図1における時計回り方向への回転を開始する。以後、トルクリミッタ27による負荷が掛かった状態で、テープT1,T2が集積用ドラム10で巻き取られながらテープ巻取用ドラム12から繰り出される。
巻き取り終了時、モータ39が停止または軸11の電磁クラッチ100がOFFされると、取付板18および支持板20との間のトルクリミッタ17により、軸11および集積用ドラム10は回転を停止する。同時に、テープT1,T2に掛かる引っ張りトルクもなくなり、その結果、テープ巻取用ドラム12は、取付板28および支持板20との間のトルクリミッタ27の停止トルクによって、直ちに停止する。
一方、集積用ドラム10による紙幣繰り出し時、モータ39を逆回転させるとともに、軸13の電磁クラッチ102をONにすることで、モータ39からの回転力は、タイミングベルト38を介して、軸13に、図1における反時計方向の回転となって伝達される。軸13の図1における反時計回り方向の回転は、トルクリミッタ27の停止トルクよりも強いので、テープ巻取用ドラム12はテープT1,T2を巻き取り始める。このとき、モータ39からの回転力は、軸11の歯車付きプーリ30にも伝達されるが、電磁クラッチ100はOFFのままであるので、軸11には図1における反時計回り方向の回転力は伝わらず、トルクリミッタ17により、当初は停止した状態にある。
上記したテープ巻取用ドラム12の巻き取り始めにより、テープT1,T2が緊張することで、集積用ドラム10に図1における反時計回り方向への回転トルクが掛かり始める。この回転トルクが、取付板18および支持板20との間のトルクリミッタ17の停止トルクを越えたとき、集積用ドラム10が図1における反時計回り方向への回転を開始する。以後、トルクリミッタ17による負荷が掛かった状態で、テープT1,T2が繰り出される。
巻き取り終了時、モータ39が停止または軸13の電磁クラッチ102がOFFされると、取付板28および支持板20との間のトルクリミッタ27により、軸13およびテープ巻取用ドラム12は回転を停止する。同時に、テープT1,T2に掛かる引っ張りトルクもなくなり、その結果、集積用ドラム10は、取付板18および支持板20との間のトルクリミッタ17の停止トルクによって、直ちに停止する。
なお、軸11、13にそれぞれ電磁ブレーキ等のブレーキ手段を設けて、モータ39の停止または電磁クラッチ100,102のOFFに併せてブレーキ手段を作動させるようにし、それぞれの軸11,13が素早く確実に停止するようにしても良い。
上記のように、集積用ドラム10とテープ巻取用ドラム12との間でテープT1,T2を往復させるわけだが、集積用ドラム10にテープT1,T2を巻き取る際に、搬送路50によって搬送されてくる紙幣を入出口2から2本のテープT1,T2の間に挟み込まなければならず、また、集積用ドラム10から紙幣を繰り出す際に、2本のテープT1,T2の間から紙幣を分離して入出口2より搬送路50へ繰り出さなければならないことから、テープ巻取用ドラム12と集積用ドラム10との間ではテープT1とテープT2とはそれぞれ別の経路を通るように配されている。つまり、テープ巻取用ドラム12の繰出方向前方でローラ3,4と平行なローラ8によって、テープT1とテープT2の経路を二手に分けるようにし、テープT1はローラ8からそのまま前方(図1において右方)に向けて延ばされ、装置前方上部に配置された、ローラ8と平行なローラ9によって鉛直下向きに方向を変えられ、さらに入出口2のローラ3によって集積用ドラム10へと導かれる。一方、テープT2はローラ8とこれに平行なローラ7とによって、テープ巻取用ドラム12と集積用ドラム10の間の空間を通って下方へと導かれ、次いで、下方に設けられたローラ8と平行なローラ6によってさらに装置前方へと経路を変えられ、装置前方へと延ばされ、入出口2のローラ4によって集積ドラム10へと導かれる。
なお、テープT1およびテープT2の両端部(始端部および終端部)は、それぞれ、集積用ドラム10とテープ巻取用ドラム12の外周面に図示せぬ取付部材によって固定され、その後テープT1およびテープT2が集積用ドラム10およびテープ巻取用ドラム12に巻き付けられている。
ローラ8を支持する軸43には、ローラ8の他にこの軸43を中心に揺動可能にテンション機構(テンション付与手段)44が取り付けられている。テンション機構44は、軸43を中心に揺動する支持部材47と、支持部材47の先端に設けられたローラ45と、このローラ45がテープT1を押圧するように支持部材47の他端側に取り付けられた引張りバネ48とを有するものである。なお、引張りバネ48は、側板21と支持板20とを接続するピン24aに接続されている。これにより、支持部材47は、引張りバネ48の作用で常時、軸43を中心に図1において時計回り方向に付勢され、引張りバネ48の反対端に設けられたローラ45がテープT1を押圧してこのテープT1にテンションを与えている。
なお、第1実施形態では、ローラ8と部品を共用させるために紙葉類収納繰出装置1の上部付近にテンション機構44を設置したが、これはテープT1の単体の弛みを吸収させられる場所であればどこに設けてもよく、また複数設けるようにしてもよい。
また、構成上、より弛み量の大きいと予想されるテープT1側に弛みを取るためのテンション機構44を設置したが、テープT2側にも弛みを取るためのテンション機構44を設置してもよい。この場合も、テープT2の単体の弛みを吸収させられる場所であればどこに設けてもよく、また複数設けるようにしてもよい。
モータ39は、テープ巻取用ドラム12の下方の空スペースに配置されており、モータ39で駆動される駆動軸49は駆動系スペース22へと延びている。そして、駆動軸49にはギア34が設けられ、先に述べた歯車付のプーリ30,32との間でタイミングベルト38が掛け回されている。モータ39を正/逆回転させることで、前述のようにその駆動を集積用ドラム10もしくはテープ巻取用ドラム12のどちらか一方に伝え、紙幣の集積および繰り出しを行う。
プーリ35はタイミングベルト38にテンションを与えるためのものである。図3に示すようにプーリ35の支持部材36に二つの取付け用長孔37が設けてあり、取付け用長孔37の範囲で支持板20との取付位置を調整することで、タイミングベルト38のテンションを調節する。
また、図1に示すように、集積紙葉類検知用センサ40が、そのセンサ光路が集積用ドラム10に設けられたセンサ光路用の溝14内を通るように配置され、通過確認用センサ41が、集積用ドラム10の直前部に配置され、テープT1,T2の終端検知用センサ42が、テープ巻取用ドラム12の直前部に配置されている。そして、集積紙葉類検知用センサ40によって集積用ドラム10に紙幣が集積(巻き付け)されているかどうかの残留検知を、通過確認用センサ41によって集積および繰り出しされた紙幣の計数、各電磁クラッチ100,102をOFFにするタイミングおよびテープT1,T2の始端部の検知を、また、テープT1,T2の終端検知用センサ42によってテープT1,T2の終端部を検知する。(テープT1,T2の始端部とは集積用ドラム10側の端部を、終端部とはテープ巻取用ドラム12側の端部を指す。)
ここで、テープT1,T2は半透明の樹脂材で形成されているが、終端部および始端部近傍においては、その一部若しくは全部が不透明状に色付けされていて、この不透明状部を検出することで、テープT1,T2の終端部および始端部を検出する。また、不透明状の色付けの仕方によって、テープT1,T2の終端部および始端部のみならず、ニアエンド部を検出するようにしても良い。
通常、紙幣の収納指令がある毎に紙葉類収納繰出装置1を駆動して紙幣を集積用ドラム10に集積していき、この集積用ドラム10の満杯検知は、図示せぬ上位の制御部によって、集積可能枚数を把握することで、制御するようにしているが、予期せぬ事態が起こった時などで、テープT1,T2の終端検知用センサ42によってテープT1,T2の終端部を検出したら、紙葉類収納繰出装置1を緊急的に停止するようになっている。
また、繰り出し動作時に、繰り出しされるべき枚数の紙幣が、通過確認用センサ41で検知されると、モータ39がOFFされるとともに電磁クラッチ102がOFFされて駆動の伝達が断たれ、繰り出し動作が終了する。この通過確認用センサ41は、収納動作時には、収納されるべき紙幣が確実に他の装置部例えば集積部に搬送(集積)されたか否かの確認もする。
さらに、集積用ドラム10に集積された紙幣が全て繰り出されると、集積紙葉類検知用センサ40が集積部には何も集積されていないことを図示せぬ上位の制御部へ伝える。
集積ドラム押さえ部材51は、集積用ドラム10の外径部を押さえ付けることで、テープT1,T2の間に紙幣を挟み込んで集積用ドラム10に巻き付けた際に、テープT1,T2および紙幣が異常に膨らまないように整える働きをしている。これは、軸55を中心に揺動する揺動部材52の一端側に軸54を中心に回転するローラ53を設け、軸55を挟んだ反対端に側板と支持板20とを接続させるピン24の延長上に接続される引張りバネ56を設け、この引張りバネ56によって常時揺動部材52を軸55を中心に時計回り方向に付勢してローラ53を集積用ドラム10のテープT1,T2が巻き付けられた外径部に接触させるものである。また、この集積ドラム押さえ部材51の軸55に図示せぬ角度センサを設けることで、揺動部材52の揺動角度を検出して、集積用ドラム10に巻き付けられたテープT1,T2および紙幣の量を確認することも可能となる。
上記の構成を成した第1実施形態の紙葉類収納繰出装置1は、例えば、紙幣入出金機の一時貯留部として使用される。その場合、以下のように動作する。
紙幣入出金機の一時貯留部は、操作者によって紙幣入出金機内に投入された紙幣が、入金確定指令を受けるまでの間、紙葉類収納繰出装置1の中に金種混合状態で集積される場所である。操作者によって、紙幣を投入する等入金のための動作がなされ、計数開始の操作(スタートボタンの押下等)がなされると、図示せぬ上位の制御部は、投入された紙幣を機体内に取り込んで、鑑別、計数、一時貯留、リジェクト等を行うために搬送系への動作指令を発する。と同時に、モータ39に、集積のための回転(図1における時計回り方向)の駆動指令を発し、モータ39を回転させる。この時、電磁クラッチ100および電磁クラッチ102はOFFにされているため、駆動は軸11および軸13側へは伝わらず、モータ39からの駆動は、タイミングベルト38を介して、プーリ30とプーリ32を空回りさせるだけの状態である。その後、一時貯留される紙幣が搬送路50を通って入出口2付近まで来ると、搬送路50内の図示せぬセンサによりそれが確認されて、図示せぬ上位の制御部は、電磁クラッチ100をONにし、モータ39の駆動を軸11に伝達する。すると、モータ39の駆動はタイミングベルト38を介して軸11に伝えられ、集積用ドラム10は図1において時計回り方向に回転する。つまり集積用ドラム10を集積方向に回転させる。こうしてテープTが順次テープ巻取用ドラム12から繰り出されて集積用ドラム10へと巻き付けられていく。この際、入出口2より進入してきた一時貯留される紙幣はテープT1とテープT2の間に挟まれながら集積用ドラム10へと巻き付けられていく。新たに巻き付けられた紙幣の後端部がセンサ41を通過した時点で、図示せぬ上位の制御部は、電磁クラッチ100をOFFにし、モータ39の駆動を軸11に伝達しないようにする。すると、トルクリミッタ17の作用で軸11は速やかに回転を停止する。一時貯留される紙幣が搬送路50内のセンサで確認されるたびに、上記動作を繰り返す。
そして、投入された全ての紙幣が、一時貯留部である第1実施形態の紙葉類収納繰出装置1に収納され、またはリジェクト紙幣として操作者に返却されると、図示せぬ上位の制御部は、図示せぬ表示部に一時貯留された紙幣の金額を表示すると同時に、該一時貯留された紙幣を入金確定するか、取り消しするか、その後の処理を操作者に促す。操作者が、入金確定する場合には入金確定のための操作を、取り消しする場合には取り消しのための操作を行うと、図示せぬ上位の制御部は、それぞれの処理を開始するよう各所に指令を発する。つまり紙幣入出金機各部の搬送系を駆動するとともに、モータ39に、繰り出し(入金確定/取り消し返却)のための回転(図1における反時計回り方向)の駆動指令を発し、モータ39を回転させる。そして、電磁クラッチ102をONにし、モータ39の駆動を軸13に伝達する。すると、モータ39の駆動はタイミングベルト38を介して軸13に伝えられ、テープ巻取用ドラム12は図1において反時計回り方向に回転する。つまりテープ巻取用ドラム12を巻取り方向に回転させる。こうしてテープT1、テープT2および集積紙幣が順次集積用ドラム10から繰り出されていく。このときテープT1,T2はテープ巻取用ドラム12へと巻き付けられていき、集積されていた紙幣は入出口2より繰り出されて、搬送路50へと受け渡される。そして、入金確定動作の場合には再度図示せぬ鑑別部等を通って金種を確認した上で金種別の収納部へ搬送され、取り消し動作の場合には紙幣入出金機の出金口へと搬送されていく。集積紙葉類検知用センサ40、通過確認用センサ41により、一時貯留紙幣が全て、紙葉類収納繰出装置1より繰り出されたことが確認されると、図示せぬ上位の制御部は、モータ39をOFFにするとともに電磁クラッチ102をOFFにし、モータ39の駆動を軸13に伝達しないようにする。すると、トルクリミッタ27の作用で軸13は速やかに回転を停止する。
また、上記とは別に、第1実施形態の紙葉類収納繰出装置1が紙幣入出金機の金種別の収納部として使用される場合は、入金時の動作については、操作者による入金から入金確定までの操作がなされた後で、図示せぬ上位の制御部が入金が確定した紙幣を該当する紙葉類集積繰出し装置に搬送するように指令を発する。と同時に、モータ39に、集積のための回転(図1における時計回り方向)の駆動指令を発し、モータ39を回転させる。この時、電磁クラッチ100および電磁クラッチ102はOFFのため、駆動は軸11および軸13側へは伝わらず、モータ39からの駆動は、タイミングベルト38を介して、プーリ30とプーリ32を空回りさせるだけの状態である。その後、該当する金種の紙幣が搬送路50を通って入出口2付近まで来ると、搬送路50内の図示せぬセンサによりそれが確認されて、図示せぬ上位の制御部は、電磁クラッチ100をONにし、モータ39の駆動を軸11に伝達する。すると、モータ39の駆動はタイミングベルト38を介して軸11に伝えられ、集積用ドラム10は図1において時計回り方向に回転する。つまり集積用ドラム10を集積方向に回転させる。こうしてテープTが順次テープ巻取用ドラム12から繰り出されて集積用ドラム10へと巻き付けられていく。この際、入出口2より進入してきた入金確定紙幣はテープT1とテープT2の間に挟まれながら集積用ドラム10へと巻き付けられていく。新たに巻き付けられた紙幣の後端部がセンサ41を通過した時点で、図示せぬ上位の制御部は、電磁クラッチ100をOFFにし、モータ39の駆動を軸11に伝達しないようにする。すると、トルクリミッタ17の作用で軸11は速やかに回転を停止する。すなわち、集積用ドラム10の回転を速やかに停止させる。該当する金種の紙幣が搬送路50内のセンサで確認されるたびに、上記動作を繰り返す。
一方、出金時の動作については、操作者による出金の操作がなされた後で、図示せぬ上位の制御部は、出金すべき金種の必要枚数の紙幣を該当する紙葉類収納繰出装置1から繰り出すように指令を発する。つまり紙幣入出金機各部の搬送系を駆動するとともに、モータ39に、繰り出しのための回転(図1における反時計回り方向)の駆動指令を発し、モータ39を回転させる。そして、電磁クラッチ102をONにし、モータ39の駆動を軸13に伝達する。すると、モータ39の駆動はタイミングベルト38を介して軸13に伝えられ、テープ巻取用ドラム12は図1において反時計回り方向に回転する。つまりテープ巻取用ドラム12を巻取り方向に回転させる。こうしてテープT1、テープT2および集積紙幣が順次集積用ドラム10から繰り出されていく。このときテープT1,T2はテープ巻取用ドラム12へと巻き付けられていき、集積されていた紙幣は入出口2より繰り出されて、搬送路50へと受け渡され、紙幣入出金機の出金口へと搬送されていく。通過確認用センサ41により出金すべき紙幣が全て、紙葉類集積繰出し装置1より繰り出されたことが確認されると、図示せぬ上位の制御部は、モータ39をOFFにするとともに電磁クラッチ102をOFFにし、モータ39の駆動を軸13に伝達しないようにする。すると、トルクリミッタ27の作用で軸13は速やかに回転を停止する。すなわち、テープ巻取用ドラム12の回転を速やかに停止させる。
また、出金動作時に、集積紙葉類検知用センサ40によって集積用ドラム10に集積紙幣がなくなったことが検出されると、集積部が空になったとしてそれ以上の出金を停止し、その旨を図示せぬ表示部等に表示する等して操作者に伝える。なお、実際には図示せぬ上位の制御部によって集積用ドラム10に集積されている紙幣の枚数を把握しているため、操作者が出金のための操作(出金金額の指定等)を行っている時点でその取引における出金動作が可能であるか否かを図示せぬ上位の制御部によって判断し、出金不可能であれば、事前にその旨を図示せぬ表示機等を介して操作者に案内するため、出金動作途中で紙幣不足になるようなことはない。
以上に述べた第1実施形態の紙葉類収納繰出装置1によれば、テープ巻取用ドラム12が二本のテープT1,T2をこれらの間に紙幣を挟むことなく重ね合わせた状態で巻き取るため、このテープ巻取用ドラム12と、二本のテープT1,T2の間に紙幣を挟んだ状態で二本のテープT1,T2と紙幣とを重ね合わせた状態で一緒に巻き取る集積用ドラム10との二つを巻取ドラムとして設ければ良い。したがって、テープT1,T2を巻き付けるための巻取ドラムの数を減らすことができ、その結果、スペースの効率化を図ることで小型化を図ることができる。
また、軸11の電磁クラッチ100を駆動力を伝達する状態とし、軸13の電磁クラッチ102を駆動力を遮断する状態として、モータ39により軸11にこれと一体回転する集積用ドラム10で二本のテープT1,T2を一側から巻き取る方向に駆動力を付与すると、軸11にトルクが発生し、このトルクが軸11と支持板20との間に設けられたトルクリミッタ17の停止トルクを超えると、軸11と集積用ドラム10とが回転し、その結果、二本のテープT1,T2が紙幣を間に挟みつつ集積用ドラム10で巻き取られる。すると、二本のテープT1,T2で引っ張られてテープ巻取用ドラム12にトルクが発生し、このトルクがテープ巻取用ドラム12と一体回転する軸13と支持板20との間に設けられたトルクリミッタ27の停止トルクを超えると、テープ巻取用ドラム12がトルクリミッタ27を滑らせながら二本のテープT1,T2を繰り出す。このとき、集積用ドラム10が二本のテープT1,T2を引っ張る一方で、トルクリミッタ27が滑りを生じることで二本のテープT1,T2に適正なテンションを与えることができる。よって、集積用ドラム10に紙幣を適正に収納することができる。また、電磁クラッチ100を駆動力を遮断する状態に切り換えると、軸11に設けられたトルクリミッタ17で集積用ドラム10を即座に停止させることができ、軸13に設けられたトルクリミッタ27でテープ巻取用ドラム12を即座に停止させることができる。
逆に、軸13の電磁クラッチ102を駆動力を伝達する状態とし、軸11の電磁クラッチ100を駆動力を遮断する状態として、モータ39により軸13にこれと一体回転するテープ巻取用ドラム12で二本のテープT1,T2を逆側から巻き取る方向に駆動力を付与すると、軸13にトルクが発生し、このトルクが軸13と支持板20との間に設けられたトルクリミッタ27の停止トルクを超えると、軸13とテープ巻取用ドラム12とが回転し、その結果、二本のテープT1,T2がテープ巻取用ドラム12で巻き取られる。すると、二本のテープT1,T2で引っ張られて集積用ドラム10にトルクが発生し、このトルクが集積用ドラム10と一体回転する軸11と支持板20との間に設けられたトルクリミッタ17の停止トルクを超えると、集積用ドラム10がトルクリミッタ17を滑らせながら二本のテープT1,T2およびこれらの間に挟まれた紙幣を繰り出す。このとき、テープ巻取用ドラム12が二本のテープT1,T2を引っ張る一方で、トルクリミッタ17が滑りを生じることで二本のテープT1,T2に適正なテンションを与えることができる。よって、集積用ドラム10に収納していた紙幣を適正に繰り出すことができる。また、電磁クラッチ102を駆動力を遮断する状態に切り換えると、軸13に設けられたトルクリミッタ27でテープ巻取用ドラム12を即座に停止させることができ、軸11に設けられたトルクリミッタ17で集積用ドラム10を即座に停止させることができる。
本発明の第2実施形態の紙葉類収納繰出装置を図1、図4および図5を参照して以下に第1実施形態との相違部分を中心に説明する。なお、第1実施形態と同様の部分には同一の符号を付しその説明は略す。
第2実施形態において、軸11,13は、第1実施形態と同様に、側板19,21および支持板20に回転自在に支持されている。
軸11には、集積用ドラム10と歯車付きプーリ(第2のプーリ)130とが常に一体回転するように固定されている。
軸13には、歯車付きプーリ130と共通のタイミングベルト38で駆動される歯車付プーリ(第1のプーリ)32がワンウェイクラッチ33を介して支持されている。ワンウェイクラッチ33は、モータ39およびタイミングベルト38によって歯車付プーリ32が軸13およびテープ巻取用ドラム12にこれらが一体回転した場合にテープT1,T2を巻き取る方向に回転力を与えることになる巻き取り時の回転に対して軸13を歯車付プーリ32に一体回転するようにロック状態とし、歯車付プーリ32が軸13およびテープ巻取用ドラム12にこれらが一体回転した場合にテープT1,T2を繰り出す方向に回転力を与えることになる繰り出し時の回転に対して、軸13に対しフリーな状態とする。ここで、歯車付きプーリ130は、歯車付プーリ32よりも大径となっている。
ここで、テープ巻取用ドラム12は、軸13に対してトルクリミッタ27を介して支持されており、また、軸13と装置本体の非回転部である側板19とがトルクリミッタ131を介して連結されている。
第2実施形態においても、モータ39は、集積用ドラム10およびテープ巻取用ドラム12を駆動する共用の駆動源であり、モータ39で駆動される駆動軸49には、モータ39と、タイミングベルト38を駆動するギア34と、これらモータ39およびギア34を連結または解放する電磁クラッチ60とが設けられていて、タイミングベルト38がギア34、歯車付プーリ32,130およびプーリ35に掛け回されている。
第2実施形態においては、駆動軸49、電磁クラッチ60、ギア34、タイミングベルト38、歯車付きプーリ32,130、ワンウェイクラッチ33、軸11,13およびトルクリミッタ27,131が、モータ39の駆動を集積用ドラム10およびテープ巻取用ドラム12に伝達する駆動伝達機構200を構成している。
以上のように、ギア34、歯車付プーリ32,130およびプーリ35には、タイミングベルト38が掛け回されており、モータ39の駆動力を、軸11,13に伝える。
紙幣の収納巻き取り時、モータ39を正回転させるとともに電磁クラッチ60をONにすることで、モータ39の回転力は、タイミングベルト38を介して、軸11に、図1における時計回り方向の回転となって伝達される。この軸11の図1における時計回り方向の回転により、軸11に固定された集積用ドラム10がテープT1,T2を巻き取り始める。このとき、モータ39からの回転力は、軸13の歯車付きプーリ32にも伝達されるが、ワンウェイクラッチ33の存在により、軸13にはワンウェイクラッチ33を介しての図1における時計回り方向の回転力は伝わらない。このため、軸13には、側板19との間のトルクリミッタ131により、当初は停止状態を維持する力が作用している。
一方、集積用ドラム10の巻き取り始めにより、テープT1,T2が緊張することで、テープ巻取用ドラム12に図1における時計回り方向への回転トルクが掛かり始める。そして、この回転トルクが、側板19との間のトルクリミッタ131の停止トルク、または、軸13とテープ巻取用ドラム12との間のトルクリミッタ27の停止トルクのいずれかを越えたとき、テープ巻き取り用ドラム12が図1における時計回り方向への回転を開始する。以後、トルクリミッタ27,131のいずれかによる負荷が掛かった状態で、テープT1,T2が繰り出される。
巻き取り終了時、モータ39をOFFにするとともに電磁クラッチ60をOFFにすることで、モータ39からの駆動が断たれ、集積用ドラム10の回転が停止する。同時に、テープT1,T2に掛かる引っ張りトルクもなくなる。このため、テープ巻取用ドラム12は、側板19との間のトルクリミッタ131の停止トルク、または、軸13とテープ巻取用ドラム12との間のトルクリミッタ27の停止トルクのいずれかによって、直ちに停止する。
一方、紙幣繰り出し時、モータ39を逆回転させるとともに電磁クラッチ60をONにすることで、モータ39の回転力は、タイミングベルト38および歯車付きプーリ130を介して、軸11に、図1における反時計回り方向の回転となって伝達される。軸11の図1における反時計回り方向の回転により、集積用ドラム10はテープT1,T2を繰り出し始める。同時に、モータ39からの回転力は、軸13の歯車付きプーリ32にも伝達され、このときは、ワンウェイクラッチ33の存在により、軸13には図1における反時計回り方向の回転力が伝わる。しかも、軸11の歯車付きプーリ130よりも小径の歯車付きプーリ32が取り付けられた軸13は、大径の歯車付きプーリ130が取り付けられた軸11よりも高速で回転する。
軸13が図1における反時計回り方向に高速で回転することで、集積用ドラム10からのテープT1,T2の単位時間当たりの繰り出し量よりもテープ巻取用ドラム12によるテープT1,T2の単位時間当たりの巻き取り量が多くなるように回転するため、テープT1,T2が緊張する。この時のトルクが、軸13とテープ巻取用ドラム12との間のトルクリミッタ27のトルクを越えたとき、テープ巻取用ドラム12が集積用ドラム10からのテープT1,T2の繰り出し量に沿う回転量で、図示反時計方向にテープT1,T2を巻き取る。以後、軸13とテープ巻取用ドラム12との間のトルクリミッタ27で滑りが生じる中で、テープT1,T2が巻き取られる。
紙幣繰り出し終了時、モータ39をOFFにするとともに電磁クラッチ60をOFFにすることで、モータ39からの駆動が断たれ、テープ巻取用ドラム12のトルクリミッタ131の停止トルク、または、トルクリミッタ27の停止トルクのいずれかによって、テープ巻取用ドラム12の回転が直ちに停止され、また、タイミングベルト38を介して駆動とダイレクトに接続されていた集積用ドラム10の回転が直ちに停止される。
その他の、テンション機構や各所のセンサについては、第1実施形態の構成と同様なので、説明は省略する。
上記した第2実施形態の紙葉類収納繰出装置は、例えば、紙幣入出金機の一時貯留部として使用されるが、その場合の動作は、第1実施形態の動作とほぼ同様なので、動作説明については省略する。また、第2実施形態の紙葉類収納繰出装置を紙幣入出金機の金種別の収納部として使用することももちろん可能である。但し、この場合の動作説明についても第1実施形態で述べたものとほぼ同様なので省略する。
以上に述べた第2実施形態の紙葉類収納繰出装置1においても、第1実施形態と同様、テープ巻取用ドラム12が二本のテープT1,T2のみを重ね合わせた状態で巻き取るため、このテープ巻取用ドラム12と、二本のテープT1,T2の間に紙幣を挟んだ状態で二本のテープT1,T2と紙幣とを重ね合わせた状態で一緒に巻き取る集積用ドラム10との二つを巻取ドラムとして設ければ良く、小型化を図ることができる。
また、モータ39がタイミングベルト38で歯車付きプーリ32および歯車付きプーリ130に、集積用ドラム10で二本のテープT1,T2を一側から巻き取る方向に駆動力を付与すると、径差によって歯車付きプーリ32は歯車付きプーリ130より高速で回転することになる。このとき、歯車付きプーリ32に設けられたワンウェイクラッチ33が歯車付きプーリ32を軸13に対しフリーな状態とすることで歯車付きプーリ32はフリーで高速回転する。一方、低速回転側については、歯車付きプーリ130、軸11および集積用ドラム10、さらには二本のテープT1,T2を介してテープ巻取用ドラム12にトルクが発生し、このトルクが軸13と装置本体の非回転部である側板19との間に設けられたトルクリミッタ131の停止トルクまたは軸13とテープ巻取用ドラム12との間に設けられたトルクリミッタ27の停止トルクを超えると、集積用ドラム10およびテープ巻取用ドラム12が回転する。以上により、集積用ドラム10が二本のテープT1,T2を間に紙幣を挟みつつ巻き取り、かつテープ巻取用ドラム12が軸13と側板19との間に設けられたトルクリミッタ131または軸13とテープ巻取用ドラム12との間に設けられたトルクリミッタ27を滑らせながら二本のテープT1,T2を繰り出させる。このとき、集積用ドラム10が二本のテープT1,T2を引っ張りトルクリミッタ131またはトルクリミッタ27が滑りを生じることで二本のテープT1,T2に適正なテンションを与えることができる。よって、集積用ドラム10に紙幣を適正に収納することができる。
一方、モータ39がタイミングベルト38で歯車付きプーリ32および歯車付きプーリ130に、テープ巻取用ドラム12で二本のテープT1,T2を逆側から巻き取る方向に駆動力を付与すると、径差によって歯車付きプーリ32は歯車付きプーリ130より高速で回転することになる。このとき、歯車付きプーリ32に設けられたワンウェイクラッチ33が歯車付きプーリ32に軸13をロック状態とし、その結果、歯車付きプーリ32およびこれと一体回転する軸13にトルクが発生し、このトルクが軸13と側板19との間に設けられたトルクリミッタ131の停止トルクを超えると、軸13が回転する。一方で、一体回転するように設けられた大径の歯車付きのプーリ130、軸11および集積用ドラム10も回転する。高速回転側のテープ巻取用ドラム12が低速回転側の集積用ドラム10を二本のテープT1,T2を介して引っ張りつつ回転差を軸13との間に設けられたトルクリミッタ27を滑らせることで吸収する。以上により、テープ巻取用ドラム12が二本のテープT1,T2を巻き取り、かつ集積用ドラム10が二本のテープT1,T2およびこれらの間に挟まれた紙幣を繰り出す。このとき、集積用ドラム10が二本のテープT1,T2を引っ張りトルクリミッタ27が滑りを生じることで二本のテープT1,T2に適正なテンションを与えることができる。よって、集積用ドラム10に収納していた紙幣を適正に繰り出すことができる。
加えて、駆動伝達機構200が、モータ39から軸11,13への駆動力の伝達および遮断を切り換える電磁クラッチ60を備えているため、テープ巻取用ドラム12への二本のテープT1,T2の巻き取り時と、集積用ドラム10への二本のテープT1,T2および紙幣の巻き取り時とにおいて、電磁クラッチ60で駆動力を遮断させるとトルクリミッタ131が、集積用ドラム10およびテープ巻取用ドラム12をモータ39の慣性とは関係なく即座に停止させることができる。したがって、紙幣の収納および繰り出しを正確に行うことができる。
本発明の第3実施形態の紙葉類収納繰出装置を図1、図6および図7を参照して以下に第1実施形態との相違部分を中心に説明する。なお、第1実施形態と同様の部分には同一の符号を付しその説明は略す。
第3実施形態において、軸11は、第1実施形態と同様に、側板19,21および支持板20に回転自在に支持されている。
軸11には、集積用ドラム10に加えてトルクリミッタ17が集積用ドラム10の凹部15内に配置された状態で設けられている。トルクリミッタ17は、その軸受け側である係合部材62Aが軸11に固定されており、その本体62Bが集積用ドラム10の凹部15に固定されている。
軸11には、モータ39の駆動力によりタイミングベルト38を介して駆動される歯車付プーリ(第2のプーリ)30がワンウェイクラッチ31を介して支持されている。ワンウェイクラッチ31は、モータ39およびタイミングベルト38によって歯車付プーリ30が軸11および集積用ドラム10にこれらが一体回転した場合にテープT1,T2を巻き取る方向に回転力を与えることになる巻き取り時の回転に対して軸11を歯車付プーリ30に一体回転するようにロック状態とし、歯車付プーリ30が軸11および集積用ドラム10にこれらが一体回転した場合にテープT1,T2を繰り出す方向に回転力を与えることになる繰り出し時の回転に対して、軸11を歯車付プーリ30に対しフリーな状態とする。
さらに、軸11の側板21の外側には、トルクリミッタ110の軸受け側である係合部材111Aが固定されており、トルクリミッタ110の本体111Bは、取付板112を介して非回転部である側板21に固定されている。
一方、軸13についても、同様の構成となっている。
すなわち、軸13には、テープ巻取用ドラム12に加えてトルクリミッタ27がテープ巻取用ドラム12の凹部25内に配置された状態で設けられている。トルクリミッタ27は、その軸受け側である係合部材63Aが軸13に固定されており、その本体63Bがテープ巻取用ドラム12の凹部25に固定されている。
軸13には、モータ39の駆動力によりタイミングベルト38を介して駆動される歯車付きプーリ30と同径の歯車付プーリ(第1のプーリ)32がワンウェイクラッチ33を介して支持されている。ワンウェイクラッチ33は、モータ39およびタイミングベルト38によって歯車付プーリ32が軸13およびテープ巻取用ドラム12にこれらが一体回転した場合にテープT1,T2を巻き取る方向に回転力を与えることになる巻き取り時の回転に対して軸13を歯車付プーリ32に一体回転するようにロック状態とし、歯車付プーリ32が軸13およびテープ巻取用ドラム12にこれらが一体回転した場合にテープT1,T2を繰り出す方向に回転力を与えることになる繰り出し時の回転に対して、軸13を歯車付プーリ32に対しフリーな状態とする。
さらに、軸13の側板21の外側には、トルクリミッタ120の軸受け側である係合部材121Aが固定されており、トルクリミッタ120の本体121Bは、取付板122を介して装置本体の非回転部である側板21に固定されている。
軸49には、モータ39と、ギア34と、これらモータ39およびギア34の連結および解放を切り換えることでモータ39から軸11,13への駆動力の伝達および遮断を切り換える電磁クラッチ60とが設けられている。
第3実施形態においても、モータ39は、集積用ドラム10およびテープ巻取用ドラム12を駆動する共用の駆動源であり、タイミングベルト38がギア34、歯車付プーリ30,32、プーリ35に掛け回されてモータ39の駆動力を軸11,13に伝える。第3実施形態では、軸49、電磁クラッチ60、ギア34、タイミングベルト38、歯車付きプーリ30,32、ワンウェイクラッチ31,33、軸11,13およびトルクリミッタ17,27,110,120が、モータ39の駆動を集積用ドラム10およびテープ巻取用ドラム12に伝達する駆動伝達機構200を構成している。
つまり、第3実施形態において、駆動伝達機構200は、軸11,13それぞれにモータ39による巻き取り時の回転に対してロック状態となるワンウェイクラッチ31,33を配し、かつ、軸13とテープ巻取用ドラム12との間、軸13と装置本体の非回転部である側板21との間、軸11と集積用ドラム10との間および軸10と側板21との間のそれぞれにトルクリミッタ17,27,110,120を設けている。
紙幣巻き取り時、モータ39を正回転させるとともに駆動軸49の電磁クラッチ60をONにすることで、モータ39の回転力が、タイミングベルト38を介して、歯車付きプーリ30に図1における時計回り方向の回転となって伝達される。歯車付きプーリ30の図1における時計回り方向の回転はワンウェイクラッチ31が歯車付きプーリ30を軸11にロックする方向の回転であるので、軸11にも、図1における時計回り方向の回転となって伝達される。軸11の図1における時計回り方向の回転は、側板21との間に設けられたトルクリミッタ110の停止トルクよりも強いので、軸11と一体に集積用ドラム10は回転しテープT1,T2を巻き取り始める。同時に、モータ39からの回転力は、軸13の歯車付きプーリ32にも伝達されるが、ワンウェイクラッチ33が歯車付きプーリ32を軸13に対しフリーな状態とするので、軸13には図1における時計回り方向の回転力は伝わらず、トルクリミッタ120により、巻き取り始めは停止した状態にある。
集積用ドラム10の巻き取り始めにより、テープT1,T2が緊張することで、テープ巻取用ドラム12に図1における時計回り方向への回転トルクが掛かり始める。この回転トルクが、軸13と側板21との間のトルクリミッタ120の停止トルク、または、軸13とテープ巻取用ドラム12との間のトルクリミッタ27の停止トルクのいずれかを越えたとき、テープ巻取用ドラム12が図1における時計回り方向への回転を開始する。以後、トルクリミッタ27,120のいずれかによる負荷が掛かった状態で、テープT1,T2が繰り出される。
巻き取り終了時、モータ39がOFFされ駆動軸49の電磁クラッチ60がOFFされると、モータ39からの駆動が断たれ、側板21との間のトルクリミッタ110により、軸11および集積用ドラム10は回転を停止する。同時に、テープT1,T2に掛かる引っ張りトルクもなくなるため、テープ巻取用ドラム12も、側板21との間のトルクリミッタ120の停止トルクによって、直ちに停止する。
一方、紙幣繰り出し時、モータ39を逆回転させるとともに電磁クラッチ60をONにすることで、モータ39の回転力は、タイミングベルト38および歯車付きプーリ32を介して、軸13に、図1における反時計回り方向の回転となって伝達される。歯車付きプーリ32の図1における反時計回り方向の回転はワンウェイクラッチ33が歯車付きプーリ32を軸13にロックする方向の回転であるので、軸13にも、図1における反時計回り方向の回転となって伝達される。軸13の図1における反時計回り方向の回転は、側板21との間に設けられたトルクリミッタ120の停止トルクよりも強いので、軸13と一体にテープ巻取用ドラム12は回転しテープT1,T2を巻き取り始める。同時に、モータ39からの回転力は、軸11の歯車付きプーリ30にも伝達されるが、ワンウェイクラッチ31が歯車付きプーリ30を軸11に対しフリーな状態とするので、軸11には図1における反時計回り方向の回転力は伝わらず、トルクリミッタ110により、巻き取り始めは停止した状態にある。
テープ巻取用ドラム12の巻き取り始めにより、テープT1,T2が緊張することで、集積用ドラム10に図1における反時計回り方向への回転トルクが掛かり始める。この回転トルクが、軸11と側板21との間のトルクリミッタ110の停止トルク、または、軸11と集積用ドラム10との間のトルクリミッタ17の停止トルクのいずれかを越えたとき、集積用ドラム10が図1における反時計回り方向への回転を開始する。以後、トルクリミッタ17,110のいずれかによる負荷が掛かった状態で、テープT1,T2が繰り出される。
巻き取り終了時、モータ39がOFFされ、駆動軸49の電磁クラッチ60がOFFされると、モータ39からの駆動が断たれ、側板21との間のトルクリミッタ120により、軸13およびテープ巻取用ドラム12は回転を停止する。同時に、テープT1,T2に掛かる引っ張りトルクもなくなるため、集積用ドラム10は、側板21との間のトルクリミッタ110の停止トルクによって、直ちに停止する。
なお、駆動軸49に電磁ブレーキ等のブレーキ手段を設けて、モータ39の停止または電磁クラッチ60のOFFに併せてブレーキ手段を作動させるようにして、軸が素早く確実に停止するようにしても良い。
その他の、テンション機構や各所のセンサについては、前記の構成と同様なので、説明は省略する。
上記した第3実施形態の紙葉類収納繰出装置は、例えば、紙幣入出金機の一時貯留部として使用されるが、その場合の動作は、第1実施形態の動作とほぼ同様なので、動作説明については省略する。また、第3実施形態の紙葉類収納繰出装置を紙幣入出金機の金種別の収納部として使用することももちろん可能である。但し、この場合の動作説明についても第1実施形態で述べたものとほぼ同様なので省略する。
以上に述べた第3実施形態の紙葉類収納繰出装置1においても、第1実施形態と同様、テープ巻取用ドラム12が二本のテープT1,T2のみを重ね合わせた状態で巻き取るため、このテープ巻取用ドラム12と、二本のテープT1,T2の間に紙幣を挟んだ状態で二本のテープT1,T2と紙幣とを重ね合わせた状態で一緒に巻き取る集積用ドラム10との二つを巻取ドラムとして設ければ良く、小型化を図ることができる。
また、モータ39がタイミングベルト38で歯車付きプーリ30に、集積用ドラム10で二本のテープT1,T2を一側から巻き取る方向に駆動力を付与すると、歯車付きプーリ30に設けられたワンウェイクラッチ31が歯車付きプーリ30に軸11をロック状態とし、その結果、歯車付きプーリ30およびこれと一体回転する軸11にトルクが発生し、このトルクが軸11と装置本体の非回転部である側板21との間に設けられたトルクリミッタ110の停止トルクを超えると軸11が回転する。一方、歯車付きプーリ32に設けられたワンウェイクラッチ33が歯車付きプーリ32を軸13に対しフリーな状態とするため、歯車付きプーリ32は軸13に対しフリーな状態で回転する。
そして、歯車付きプーリ30が回転することでトルクリミッタ17を介して集積用ドラム10が回転し、その結果、二本のテープT1,T2が間に紙幣を挟みながら集積用ドラム10で巻き取られる。すると、二本のテープT1,T2で引っ張られてテープ巻取用ドラム12にトルクが発生し、このトルクが軸13と側板21との間に設けられたトルクリミッタ120の停止トルクまたは軸13とテープ巻取用ドラム12との間に設けられたトルクリミッタ27の停止トルクを超えると、テープ巻取用ドラム12が、軸13と側板21との間に設けられたトルクリミッタ120または軸13とテープ巻取用ドラム12との間に設けられたトルクリミッタ27を滑らせながら二本のテープT1,T2を繰り出す。このとき、集積用ドラム10が二本のテープT1,T2を引っ張りトルクリミッタ27,120のいずれかが滑りを生じることで二本のテープT1,T2に適正なテンションを与えることができる。よって、集積用ドラム10に紙幣を適正に収納することができる。
一方、モータ39がタイミングベルト38で歯車付きプーリ32に、テープ巻取用ドラム12で二本のテープT1,T2を逆側から巻き取る方向に駆動力を付与すると、歯車付きプーリ32に設けられたワンウェイクラッチ33が歯車付きプーリ32に軸13をロック状態とし、その結果、歯車付きプーリ32およびこれと一体回転する軸13にトルクが発生し、このトルクが軸13と側板21との間に設けられたトルクリミッタ120の停止トルクを超えると軸13が回転する。一方、歯車付きプーリ30に設けられたワンウェイクラッチ31が歯車付きプーリ30を軸11に対しフリーな状態とするため、歯車付きプーリ30は軸11に対しフリーな状態で回転する。
そして、軸13が回転することでトルクリミッタ27を介してテープ巻取用ドラム12が回転し、その結果、二本のテープT1,T2がテープ巻取用ドラム12で巻き取られる。すると、二本のテープT1,T2で引っ張られて集積用ドラム10にトルクが発生し、このトルクが軸11と側板21との間に設けられたトルクリミッタ110の停止トルクまたは軸11と集積用ドラム10との間に設けられたトルクリミッタ17の停止トルクを超えると、集積用ドラム10が、軸11と側板21との間に設けられたトルクリミッタ110または軸11と集積用ドラム10との間に設けられたトルクリミッタ17を滑らせながら二本のテープT1,T2およびこれらの間に挟まれた紙幣を繰り出す。このとき、テープ巻取用ドラム12が二本のテープT1,T2を引っ張りトルクリミッタ17,110のいずれかが滑りを生じることで二本のテープT1,T2に適正なテンションを与えることができる。よって、集積用ドラム10に収納していた紙幣を適正に繰り出すことができる。
加えて、駆動伝達機構200が、モータ39から軸11,13への駆動力の伝達および遮断を切り換える電磁クラッチ60を備えているため、テープ巻取用ドラム12への二本のテープT1,T2の巻き取り時と、集積用ドラム10への二本のテープT1,T2および紙幣の巻き取り時とにおいて、電磁クラッチ60で駆動力を遮断させるとトルクリミッタ110,120が、集積用ドラム10およびテープ巻取用ドラム12をモータ39の慣性とは関係なく即座に停止させることができる。したがって、紙幣の収納および繰り出しを正確に行うことができる。
本発明の第1〜第3実施形態の紙葉類収納繰出装置を示す側面図である。 本発明の第1実施形態の紙葉類収納繰出装置を示す平面図である。 本発明の第1実施形態の紙葉類収納繰出装置におけるタイミングベルトの巻回状態を示す側面図である。 本発明の第2実施形態の紙葉類収納繰出装置を示す平面図である。 本発明の第2実施形態の紙葉類収納繰出装置におけるタイミングベルトの巻回状態を示す側面図である。 本発明の第3実施形態の紙葉類収納繰出装置を示す平面図である。 本発明の第3実施形態の紙葉類収納繰出装置におけるタイミングベルトの巻回状態を示す側面図である。
符号の説明
1 紙葉類収納繰出装置
10 集積用ドラム(第2の巻取ドラム)
11 軸(第2の回転軸)
12 テープ巻取用ドラム(第1の巻取ドラム)
13 軸(第1の回転軸)
17,27,131 トルクリミッタ
19,21 側板(装置本体の非回転部)
20 支持板(装置本体の非回転部)
31,33 ワンウェイクラッチ
32 歯車付きプーリ(第1のプーリ)
38 タイミングベルト(駆動ベルト)
39 モータ(駆動手段)
44 テンション機構(テンション付与手段)
60,100,102 電磁クラッチ
130 歯車付きプーリ(第2のプーリ)
200 駆動伝達機構(駆動伝達手段)
T1,T2 テープ

Claims (6)

  1. 二本のテープをこれらの間に紙葉類を挟むことなく重ね合わせた状態で一側から巻き取る第1の巻取ドラムと、前記二本のテープをこれらの間に紙葉類を挟み重ね合わせた状態で逆側から巻き取る第2の巻取ドラムとを有し、前記第1の巻取ドラムと前記第2の巻取ドラムとの間で前記二本のテープの巻き取りおよび巻き戻しを行わせることにより紙葉類の収納および繰り出しを行うことを特徴とする紙葉類収納繰出装置。
  2. 前記第1の巻取ドラムおよび前記第2の巻取ドラムを駆動する共用の駆動手段と、該駆動手段の駆動を伝達する駆動伝達手段とを備え、
    前記駆動伝達手段は、前記第1の巻取ドラムと常に一体に回転する第1の回転軸と、前記第2の巻取ドラムと常に一体に回転する第2の回転軸とを備え、前記第1の回転軸および前記第2の回転軸のそれぞれに前記駆動手段からの駆動力の伝達および遮断を切り換える電磁クラッチを設け、さらに、前記第1の回転軸および前記第2の回転軸のそれぞれと装置本体の非回転部との間にトルクリミッタを設けたことを特徴とする請求項1記載の紙葉類収納繰出装置。
  3. 前記第1の巻取ドラムおよび前記第2の巻取ドラムを駆動する共用の駆動手段と、該駆動手段の駆動を伝達する駆動伝達手段とを備え、
    前記駆動伝達手段は、前記第1の巻取ドラムがトルクリミッタを介して取り付けられた第1の回転軸と、前記第2の巻取ドラムと常に一体に回転する第2の回転軸とを備え、前記第1の回転軸に第1のプーリを設けるとともに、前記第2の回転軸に前記第1のプーリよりも大径の第2のプーリを設けて、これら第1のプーリおよび第2のプーリに共通の駆動ベルトを巻回し、また、前記第1のプーリには前記駆動手段による前記第1の巻取ドラムへの巻き取り時の回転に対して該第1のプーリに前記第1の回転軸をロック状態とするワンウェイクラッチを配し、さらに、前記第1の回転軸と装置本体の非回転部との間にもトルクリミッタを設けたことを特徴とする請求項1記載の紙葉類収納繰出し装置。
  4. 前記第1の巻取ドラムおよび前記第2の巻取ドラムを駆動する共用の駆動手段と、該駆動手段の駆動を伝達する駆動伝達手段とを備え、
    前記駆動伝達手段は、前記第1の巻取ドラムを支持する第1の回転軸および前記第2の巻取ドラムを支持する第2の回転軸のそれぞれに前記駆動手段による支持する巻取ドラムへの巻き取り時の回転に対してロック状態となるワンウェイクラッチを配し、かつ、前記第1の回転軸と前記第1の巻取ドラムとの間、前記第1の回転軸と装置本体の非回転部との間、前記第2の回転軸と前記第2の巻取ドラムとの間および前記第2の回転軸と装置本体の非回転部との間のそれぞれにトルクリミッタを設けたことを特徴とする請求項1記載の紙葉類収納繰出装置。
  5. 前記駆動伝達手段は、前記駆動手段から前記第1の回転軸および前記第2の回転軸への駆動力の伝達および遮断を切り換える電磁クラッチを備えたことを特徴とする請求項3または4記載の紙葉類収納繰出装置。
  6. 前記第1の巻取ドラムと前記第2の巻取ドラムとの間に、前記二本のテープのうちの少なくともいずれか一方にテンションを与えるテンション付与手段を一つ以上設けたことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の紙葉類収納繰出装置。
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