JPH0688251A - Ｓｉ含有高強度合金化溶融亜鉛めっき鋼板 - Google Patents
Ｓｉ含有高強度合金化溶融亜鉛めっき鋼板Info
- Publication number
- JPH0688251A JPH0688251A JP24110292A JP24110292A JPH0688251A JP H0688251 A JPH0688251 A JP H0688251A JP 24110292 A JP24110292 A JP 24110292A JP 24110292 A JP24110292 A JP 24110292A JP H0688251 A JPH0688251 A JP H0688251A
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- JP
- Japan
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- layer
- steel sheet
- plating
- oxide film
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- Coating With Molten Metal (AREA)
- Other Surface Treatments For Metallic Materials (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明はめっき密着性の良好な合金化溶融亜
鉛めっき鋼板を提供するものである。 【構成】 Ｓｉの含有量が０．０１〜２％である高強度
鋼板を母材として鋼板表面の第１層にＳｉ含有率０．０
１％以下の純鉄層、第２層に成分組成Ａｌ ０〜０．５
％、Ｍｎ ０．０１〜０．５％、残Ｚｎのめっき層を有
し、従来不可避的に生成したＳｉ酸化物層を含まないた
め、めっき密着性が良好となる。
鉛めっき鋼板を提供するものである。 【構成】 Ｓｉの含有量が０．０１〜２％である高強度
鋼板を母材として鋼板表面の第１層にＳｉ含有率０．０
１％以下の純鉄層、第２層に成分組成Ａｌ ０〜０．５
％、Ｍｎ ０．０１〜０．５％、残Ｚｎのめっき層を有
し、従来不可避的に生成したＳｉ酸化物層を含まないた
め、めっき密着性が良好となる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、Ｓｉ含有高強度合金化
溶融亜鉛めっき鋼板に関するものである。
溶融亜鉛めっき鋼板に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】排気ガス規制の観点から、最近強くなっ
てきた自動車の軽量化の要求に答えることを目的として
自動車の外板又は内板用に高強度鋼板を下地とする合金
化溶融亜鉛めっき鋼板を使用する需要が増大してきてい
る。高強度鋼板の内、Ｓｉ含有高強度鋼板はめっき層／
地鉄界面にＳｉ酸化物が生成しめっき濡れ性を阻害する
ために、めっき密着性が低下するという問題点を有す
る。
てきた自動車の軽量化の要求に答えることを目的として
自動車の外板又は内板用に高強度鋼板を下地とする合金
化溶融亜鉛めっき鋼板を使用する需要が増大してきてい
る。高強度鋼板の内、Ｓｉ含有高強度鋼板はめっき層／
地鉄界面にＳｉ酸化物が生成しめっき濡れ性を阻害する
ために、めっき密着性が低下するという問題点を有す
る。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、Ｓｉ
含有高強度鋼板はめっき層／地鉄界面にＳｉ酸化物が生
成し、そのためにめっき濡れ性を阻害し、めっき密着性
が低下させるという問題を解決すべく、本発明は従来不
可避的に生成するＳｉ酸化物を阻止して、めっき密着性
の良好なＳｉ含有高強度合金化溶融亜鉛めっき鋼板を提
供せんとするものである。
含有高強度鋼板はめっき層／地鉄界面にＳｉ酸化物が生
成し、そのためにめっき濡れ性を阻害し、めっき密着性
が低下させるという問題を解決すべく、本発明は従来不
可避的に生成するＳｉ酸化物を阻止して、めっき密着性
の良好なＳｉ含有高強度合金化溶融亜鉛めっき鋼板を提
供せんとするものである。
【０００４】
【課題を解決するための手段】自動車用鋼板の高強度化
のニーズに対応するためには、Ｓｉ含有量が高い鋼板に
対してめっき濡れ性を向上する必要がある。そこでめっ
き層構造の検討を行った結果、Ｓｉの含有量が０．０１
〜２％である高強度鋼板を母材として鋼板表面の第１層
にＳｉ含有率０．０１％以下の鉄層、第２層に成分組成
Ａｌ ０〜０．５％、Ｍｎ ０．０１〜０．５％、残Ｚ
ｎのめっき層を有することを特徴とするＳｉ含有する高
強度合金化溶融亜鉛めっき鋼板である。
のニーズに対応するためには、Ｓｉ含有量が高い鋼板に
対してめっき濡れ性を向上する必要がある。そこでめっ
き層構造の検討を行った結果、Ｓｉの含有量が０．０１
〜２％である高強度鋼板を母材として鋼板表面の第１層
にＳｉ含有率０．０１％以下の鉄層、第２層に成分組成
Ａｌ ０〜０．５％、Ｍｎ ０．０１〜０．５％、残Ｚ
ｎのめっき層を有することを特徴とするＳｉ含有する高
強度合金化溶融亜鉛めっき鋼板である。
【０００５】
【作用】図１は本発明によるめっき密着性の良好なＳｉ
含有高強度合金化溶融亜鉛めっき鋼板である。図１に示
した母材である地鉄鋼板３はＳｉ含有量０．０１〜２％
の範囲の高強度鋼板であり、板厚０．２〜２．０ｍｍの
冷延鋼板である。ここでＳｉ含有量が０．０１％以下の
場合は自動車の軽量化のニーズに対応するに十分な強度
が確保できず、Ｓｉ含有量が２％以上の場合は鋼板が脆
化する為好ましくない。又自動車の軽量化の為には板厚
が少なくとも２ｍｍ以下にする事が必要であり、２ｍｍ
以下になると鋼板の強度が確保されないため０．２ｍｍ
〜２．０ｍｍにする必要がある。
含有高強度合金化溶融亜鉛めっき鋼板である。図１に示
した母材である地鉄鋼板３はＳｉ含有量０．０１〜２％
の範囲の高強度鋼板であり、板厚０．２〜２．０ｍｍの
冷延鋼板である。ここでＳｉ含有量が０．０１％以下の
場合は自動車の軽量化のニーズに対応するに十分な強度
が確保できず、Ｓｉ含有量が２％以上の場合は鋼板が脆
化する為好ましくない。又自動車の軽量化の為には板厚
が少なくとも２ｍｍ以下にする事が必要であり、２ｍｍ
以下になると鋼板の強度が確保されないため０．２ｍｍ
〜２．０ｍｍにする必要がある。
【０００６】図１に示した２はＳｉ含有量０．０１％以
下の純鉄層であり、めっき密着性を良好にするためには
この純鉄層が不可欠である。この製造プロセスは先ず、
連続式溶融めっきラインに於ける酸化帯で鉄酸化膜を数
千Å生成させる。鉄酸化膜中はＳｉ等の物質が拡散し難
いので、鉄酸化膜中のＳｉ濃度は低くなる。これを還元
することにより、鋼板表面のＳｉ濃度が低い純鉄層を形
成する事が出来る。但し、鉄酸化膜を形成せしめる時の
酸化帯の燃焼空気比はＳｉ含有量が０．０１％以下であ
る純鉄層を形成するために十分な鉄の酸化膜を生成する
には０．９以上必要であり、０．９未満の場合は酸化膜
を形成せしめることができない。又、燃焼空気比が１．
２％を越えると酸化帯内で形成される鉄酸化膜厚が厚す
ぎて、次の還元帯、めっき浴内で還元しきれなくなり、
鉄酸化膜層がめっき層の下に残るためめっき濡れ性を阻
害してしまう。よって、酸化帯の燃焼空気比は０．９〜
１．２の範囲に調節する必要がある。
下の純鉄層であり、めっき密着性を良好にするためには
この純鉄層が不可欠である。この製造プロセスは先ず、
連続式溶融めっきラインに於ける酸化帯で鉄酸化膜を数
千Å生成させる。鉄酸化膜中はＳｉ等の物質が拡散し難
いので、鉄酸化膜中のＳｉ濃度は低くなる。これを還元
することにより、鋼板表面のＳｉ濃度が低い純鉄層を形
成する事が出来る。但し、鉄酸化膜を形成せしめる時の
酸化帯の燃焼空気比はＳｉ含有量が０．０１％以下であ
る純鉄層を形成するために十分な鉄の酸化膜を生成する
には０．９以上必要であり、０．９未満の場合は酸化膜
を形成せしめることができない。又、燃焼空気比が１．
２％を越えると酸化帯内で形成される鉄酸化膜厚が厚す
ぎて、次の還元帯、めっき浴内で還元しきれなくなり、
鉄酸化膜層がめっき層の下に残るためめっき濡れ性を阻
害してしまう。よって、酸化帯の燃焼空気比は０．９〜
１．２の範囲に調節する必要がある。
【０００７】鉄酸化膜厚は場所により不均一である為、
焼鈍後の鉄酸化膜厚が２００Å以下になると鉄酸化膜は
部分的に還元されて純鉄の部分が生じる。純鉄部分はＳ
ｉが鋼板内部から表面に拡散し、Ｓｉ濃度が高くなる。
又、焼鈍後の鉄酸化膜厚が１０００Å以上になると、め
っき浴内で還元しきれなくなり、酸化膜層がめっき層の
下に残るため合金化を阻害してしまう。よって、めっき
浴浸入直前の鉄酸化膜厚は２００〜１０００Åの範囲に
なるように調節するべきである。残存した鉄酸化膜をめ
っき浴中で鉄酸化膜を還元することでＳｉ酸化物の生成
を防ぎ、めっき密着性が良好な合金化溶融亜鉛めっき鋼
板を製造することができる。めっき浴中で鉄酸化膜を還
元する為には、めっき浴の還元力が高い必要があり、そ
こでめっき浴組成はＡｌ ０〜０．０５％、Ｍｎ ０．
０１〜０．５％、残Ｚｎの範囲で行う。ここで酸化還元
平衡ポテンシャルを比較するとＡｌの方がＭｎよりも低
いにもかかわらず、Ｍｎ濃度が高い時の方がＡｌ濃度が
高い時の方が鉄酸化膜還元反応速度が大きいのは、鉄酸
化膜還元反応が還元種の鉄酸化膜中拡散反応が律則段階
であり、ＡｌよりもＭｎの方が鉄酸化膜中拡散反応速度
が大きいからであると考えられる。
焼鈍後の鉄酸化膜厚が２００Å以下になると鉄酸化膜は
部分的に還元されて純鉄の部分が生じる。純鉄部分はＳ
ｉが鋼板内部から表面に拡散し、Ｓｉ濃度が高くなる。
又、焼鈍後の鉄酸化膜厚が１０００Å以上になると、め
っき浴内で還元しきれなくなり、酸化膜層がめっき層の
下に残るため合金化を阻害してしまう。よって、めっき
浴浸入直前の鉄酸化膜厚は２００〜１０００Åの範囲に
なるように調節するべきである。残存した鉄酸化膜をめ
っき浴中で鉄酸化膜を還元することでＳｉ酸化物の生成
を防ぎ、めっき密着性が良好な合金化溶融亜鉛めっき鋼
板を製造することができる。めっき浴中で鉄酸化膜を還
元する為には、めっき浴の還元力が高い必要があり、そ
こでめっき浴組成はＡｌ ０〜０．０５％、Ｍｎ ０．
０１〜０．５％、残Ｚｎの範囲で行う。ここで酸化還元
平衡ポテンシャルを比較するとＡｌの方がＭｎよりも低
いにもかかわらず、Ｍｎ濃度が高い時の方がＡｌ濃度が
高い時の方が鉄酸化膜還元反応速度が大きいのは、鉄酸
化膜還元反応が還元種の鉄酸化膜中拡散反応が律則段階
であり、ＡｌよりもＭｎの方が鉄酸化膜中拡散反応速度
が大きいからであると考えられる。
【０００８】図１に示した１は成分系Ａｌ ０〜０．０
５％、Ｍｎ ０．０１〜０．５％、残Ｚｎ、厚み３〜２
０μｍの亜鉛めっき層である。ここでＡｌ濃度は０．０
５％を越えると優先的にＭｎと化合物を生成し、Ｍｎの
還元力を低下させるので０．０５％以下である必要があ
る。又Ｍｎは０．０１％以下の場合は還元力が十分では
なく、０．５％を越えるとドロス発生量が非常に多くめ
っき外観が劣化するので不適である。
５％、Ｍｎ ０．０１〜０．５％、残Ｚｎ、厚み３〜２
０μｍの亜鉛めっき層である。ここでＡｌ濃度は０．０
５％を越えると優先的にＭｎと化合物を生成し、Ｍｎの
還元力を低下させるので０．０５％以下である必要があ
る。又Ｍｎは０．０１％以下の場合は還元力が十分では
なく、０．５％を越えるとドロス発生量が非常に多くめ
っき外観が劣化するので不適である。
【０００９】
【実施例】従来法と本発明品のめっき密着性を良好にす
るための溶融めっきラインを使用し製造した例を実施例
として図２に示す。試験方法は６０°Ｖ曲げによるパウ
ダリング試験によって評価した。図２に示すように、本
発明品は比較材に比べて剥離幅が極めて小さいことがわ
かる。すなわち本発明品は極めてめっき密着性の高いこ
とを示している。
るための溶融めっきラインを使用し製造した例を実施例
として図２に示す。試験方法は６０°Ｖ曲げによるパウ
ダリング試験によって評価した。図２に示すように、本
発明品は比較材に比べて剥離幅が極めて小さいことがわ
かる。すなわち本発明品は極めてめっき密着性の高いこ
とを示している。
【００１０】
【発明の効果】本発明はめっき密着性の良好なＳｉ含有
高強度合金化溶融亜鉛めっき鋼板を提示するものであ
る。
高強度合金化溶融亜鉛めっき鋼板を提示するものであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明によるめっき密着性の良好なＳｉ含有高
強度合金化溶融亜鉛めっき鋼板の断面図、
強度合金化溶融亜鉛めっき鋼板の断面図、
【図２】従来法と本発明品のめっき密着性評価である剥
離幅を示す図である。
離幅を示す図である。
１ 亜鉛めっき層 ２ 純鉄層 ３ 地鉄鋼板
Claims (1)
- 【請求項１】 Ｓｉの含有量が０．０１〜２％である高
強度鋼板を母材として鋼板表面の第１層にＳｉ含有率
０．０１％以下の純鉄層、第２層に成分組成Ａｌ ０〜
０．５％、Ｍｎ ０．０１〜０．５％、残Ｚｎのめっき
層を有することを特徴とするＳｉ含有する高強度合金化
溶融亜鉛めっき鋼板。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP24110292A JPH0688251A (ja) | 1992-09-10 | 1992-09-10 | Ｓｉ含有高強度合金化溶融亜鉛めっき鋼板 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP24110292A JPH0688251A (ja) | 1992-09-10 | 1992-09-10 | Ｓｉ含有高強度合金化溶融亜鉛めっき鋼板 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0688251A true JPH0688251A (ja) | 1994-03-29 |
Family
ID=17069320
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP24110292A Pending JPH0688251A (ja) | 1992-09-10 | 1992-09-10 | Ｓｉ含有高強度合金化溶融亜鉛めっき鋼板 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0688251A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| DE4014869A1 (de) * | 1989-05-10 | 1990-11-15 | Toyota Motor Co Ltd | Doppelte drehmomentuebertragungsverbindung zwischen rotations- und wellenelementen in einem getriebe |
| US5762851A (en) * | 1996-01-16 | 1998-06-09 | Asahi Kasei Kogyo Kabushiki Kaisha | Method of producing polycarbonate pellets |
| EP1205571A1 (en) * | 2000-11-08 | 2002-05-15 | Kawasaki Steel Corporation | High tensile steel sheet having a plating layer comprising zinc |
| JP2003049239A (ja) * | 2001-02-26 | 2003-02-21 | Nippon Steel Corp | 加工性に優れた高強度溶融亜鉛めっき鋼板及びその製造方法 |
Citations (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS55122865A (en) * | 1979-03-12 | 1980-09-20 | Nippon Steel Corp | Molten zinc plating method for difficult plating steel sheet |
| JPH0261046A (ja) * | 1988-08-26 | 1990-03-01 | Kawasaki Steel Corp | スポット溶接性に優れた合金化溶融亜鉛めっき鋼板の製造方法 |
| JPH0261047A (ja) * | 1988-08-29 | 1990-03-01 | Nippon Mining Co Ltd | 光輝性溶融亜鉛めっき用合金浴及び方法 |
| JPH02156056A (ja) * | 1988-12-08 | 1990-06-15 | Nisshin Steel Co Ltd | 合金化Ｚｎめっき鋼板の製造方法 |
| JPH02194156A (ja) * | 1989-01-20 | 1990-07-31 | Nisshin Steel Co Ltd | 難めっき鋼板の溶融Ｚｎベースめっき法 |
| JPH03134147A (ja) * | 1989-10-17 | 1991-06-07 | Sumitomo Metal Ind Ltd | 合金化溶融亜鉛めっき鋼板の製造方法 |
-
1992
- 1992-09-10 JP JP24110292A patent/JPH0688251A/ja active Pending
Patent Citations (6)
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| US6436555B1 (en) | 2000-11-08 | 2002-08-20 | Kawasaki Steel Corporation | Zinc-comprising-plated high tension steel sheet |
| JP2003049239A (ja) * | 2001-02-26 | 2003-02-21 | Nippon Steel Corp | 加工性に優れた高強度溶融亜鉛めっき鋼板及びその製造方法 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 19980331 |