JPH0688057U - 差込み型コネクタ - Google Patents

差込み型コネクタ

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JPH0688057U
JPH0688057U JP3346793U JP3346793U JPH0688057U JP H0688057 U JPH0688057 U JP H0688057U JP 3346793 U JP3346793 U JP 3346793U JP 3346793 U JP3346793 U JP 3346793U JP H0688057 U JPH0688057 U JP H0688057U
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忠男 戸塚
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 多数本の電線を結線接続するための差込み型
コネクタを簡易型で加工、組立性に優れた構造によって
構成し、かつ確実な電気的接続を可能とする。 【構成】 上、下二列の電線挿通孔23,24を有する
基端部25とその両側縁から電線差込み方向に折曲げら
れる折曲げ片26,27とで略コ字状の導電板21を構
成する。この導電板の折曲げ片間で電線挿通孔の各列に
対応する上、下空間部内に、上、下一対の板状ばね部材
22,22を配設する。各板状ばね部材は、略くの字状
に折曲げ形成される。その一端側は上、下空間部の境界
部分で電線差込み方向に略平行して配置され、他端側は
複数の舌片28を有するように短冊状に形成される。舌
片部分は導電板の基端部内側から対応する折曲げ片側に
向って斜めに延設される。各電線挿通孔に挿通される電
線剥離部2を、折曲げ片と舌片との間で圧接挾持して他
の電線との接続を行なう。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、電線の一端部を単に差込み操作するだけで他の電線との接続を簡単 にしかも適切に行なえる差込み型コネクタに関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の差込み型コネクタは、耐熱絶縁材からなるホルダ内部に、電線相互の 結線を行なう導電板とこの導電板に電線を圧接するばね片とからなる接触子を内 設させるようにした構造を有している。そして、結線すべき電線接続端の被覆を 剥し、この剥離部をホルダの差込み口から単に差込みだけで、だれにでも簡単に 結線作業を行なえるもので、たとえば実公平1−22228号公報等を始め、従 来から種々の構造を有するものが知られていた。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、上述した差込み型コネクタにおいて必要とされることの一つに、簡 単な構造で組立性にも優れ、しかもホルダ内への電線接続端である剥離部の差込 みが容易に行なえるとともに、差し込んだ後における抜け出しを確実に防止し、 この状態での接触子と電線剥離端での圧接接続による電気的接続を、高い信頼性 をもって行なえる電線の接触子による圧接構造がある。
【0004】 さらに、このような要請に加えて望まれることに、この種の差込み型コネクタ による電線の結線接続本数が増大化したときの対策である。すなわち、接続すべ き電線の本数が多いときにでも、上述した接触子を簡易型でしかもコンパクトに 構成し、加工、組立性に優れ、コスト的にも安価に構成できるようにすることが 必要とされている。
【0005】 このような接触子として従来一般には、銅材等による導電板とこの導電板に対 し電線剥離部を圧接するばね片を有する板ばねとで構成したものが用いられてい た。しかし、従来の接触子では、構造が簡単で組立ても容易に行なえるばかりで なく、差し込まれる電線剥離部の差込み易さ、接触面積・接触圧の確保による電 気的接続の確実さと、差し込んだ電線剥離部の抜け出し防止を、共に満足し得る ものは未だ提案されていない。
【0006】 特に、導電板に対し板ばねの基端部を固定するに際し、たとえばL字状を呈す るように折曲げ形成した導電板の一方の板部に複数の電線挿通穴を穿設するとと もにその外方端縁にかしめ付け片を設け、その一部に設けた突部を板ばね側に穿 設した穴部を通してかしめ付けることで、板ばねの基端部を導電板にかしめ付け て固定したものが多い。
【0007】 しかし、このようなかしめ付けによる導電板と板ばねとによる接触子にあって は、導電板の電線挿通穴に電線を差込み、この電線の差込み端側に板ばねを先端 部を圧接させて電気的に接続した際に、この導電板の電線受け部と板ばねの先端 部とに拡がる方向への力が加わると、これが導電板の電線挿通穴を有する部分や 板ばねのかしめ付け部に変形力として加わり、導電板の電線挿通穴を有する部分 やかしめ付け部が、板ばねの先端部が電線から離れて圧接力を減じる方向に変形 し、結果として電気的導電性が劣化してしまう。
【0008】 さらに、このような従来の接触子は、かしめ付けによる固定部分のかしめ状態 によっては、板ばねの先端側が導電板に対し浮き上がったりし易く、板ばねと導 電板の電線受け部との間での隙間が、電線の径寸法よりも大きくなって、電線を 差し込んでも板ばねを電線に喰い込ませて抜け止めを図ることができないという 問題を招き易いものであった。
【0009】 また、このように導電板にかしめ付け固定される板ばねの先端側での導電板と の間のなす角度は、電線の差込み易さや抜け止めを確実に行なううえで重要なと ころである。すなわち、電線の差込み性や電気的接続の確実さを考慮し、接触子 を構成する導電板とばね片とのなす角度を小さく設定すると、ばね片による電線 の抜け防止機能が損なわれる。一方、ばね片の電線への喰い込みをよくし、この 抜け防止を確実に行なえるように、上述した角度を大きく設定すると、電線の接 触子を構成する導電板とばね片との間への差込みが行ない難くなり、しかも接触 面積も確保できず、電気的接続性能が損なわれる。
【0010】 このため、略コ字状に折曲げ形成された導電板とその内部に組込み配置された 略「く」の字状を呈する板ばねとを用い、この板ばねの一方の板部を導電板の一 側部内面に沿わせて配置し、他方の板部を他側部に向って傾斜させて延設し、電 線の剥離部が差し込まれた時に、この板ばねの折曲げ角度が鋭角となるように弾 性変形させることにより、その反発力で導電板の他側部内面に向って電線剥離部 を圧接させるようにした構造が提案されている。
【0011】 しかし、このような構造では、導電板、板ばねの構造、組立は容易であるが、 電線剥離部の所要の圧接挾持状態を得るうえで問題をもっていた。すなわち、電 線剥離部を差し込んで板ばねを鋭角状に屈曲させると、その反発力は、導電板の 折曲げられた一側部にも作用し、コ字状の導電板を開き、これにより板ばねによ る電線剥離部の圧接挾持状態を維持することができず、電線の電気的な接続の信 頼性を確保することができないばかりでなく、電線の抜け止めも行なえない等の 不具合を避けられない。
【0012】 さらに、このような従来構造では、多数本の電線を結線接続する場合に、差込 み口を一列に並べて形成すると、構造が複雑化するとともにコネクタ全体の大型 化を避けられないもので、これらの問題点を一掃できる何らかの対策を講じるこ とが望まれている。
【0013】 本考案はこのような事情に鑑みてなされたものであり、単純な折曲げ加工によ って形成される板状ばね部材と導電板とを用い、これらを単純に組合わせること により、多数本の電線の結線接続を行なえる接触子を構成でき、しかもそれぞれ の電線剥離部を確実に圧接挾持し、電気的接続の信頼性を確保することができる 安価でしかもコンパクト化も図れる差込み型コネクタを得ることを目的としてい る。
【0014】
【課題を解決するための手段】
このような要請に応えるために本考案に係る差込み型コネクタは、複数個の電 線挿通孔が上、下二列に形成される基端部とその両側縁から電線差込み方向に向 って折曲げ形成されている折曲げ片とからなる側面視略コ字状の導電板と、この 導電板の上、下折曲げ片間で電線挿通孔の各列に対応する上、下空間部内に配設 される上、下一対の板状ばね部材を備え、これら各板状ばね部材を略くの字状に 折曲げ形成し、一端側が上、下空間部の境界部分で電線差込み方向に略平行して 配置されるとともに、他端側が複数の舌片を有するように短冊状に形成され、か つこれらの舌片部分が導電板の基端部内側からそれぞれ対応する折曲げ片側に向 って斜めに傾斜して延設されるように構成し、導電板の各電線挿通孔に挿通され る電線剥離部を、それぞれの折曲げ片と前記板状ばね部材における舌片との間で 圧接挾持することで他の電線との接続を行なうように構成したものである。
【0015】 また、本考案に係る差込み型コネクタは、導電板に、板状ばね部材の上、下空 間部を仕切る仕切り部を設けたり、導電板における上、下折曲げ片の先端部間に 、これら折曲げ片間の間隔を一定に保つ部材を付設したり、あるいは板状ばね部 材を、導電板における電線挿通孔の各列を有する部分にそれぞれ対向する壁部と 、その先端側で導電板の折曲げ片先端に係止される係止折曲部とを有するように 形成したりしたものである。
【0016】
【作用】
本考案によれば、導電板における上、下折曲部間に配設した上、下板状ばね部 材の短冊状の舌片によって、導電板の基端部において上、下二列に形成されてい る電線挿通孔のいずれに電線剥離部を差し込んだとしても、これを所要の状態で 圧接接続することが可能で、しかも二列に電線挿通孔を並べているため、全体の コンパクト化も可能となる。
【0017】 また、本考案によれば、導電板内への上、下板状ばね部材の組込みも容易にし かも所要の状態で行なえ、構造が簡単で、組立も容易に行なえる。
【0018】
【実施例】
図1ないし図3は本考案に係る差込み型コネクタの一実施例を示し、これらの 図において、本実施例では、10本の電線1を接続するタイプを示している。な お、これらの電線1としては、一般には単芯電線が用いられ、またそれぞれの接 続端であるコネクタへの差込み端は、周知の通り、絶縁被覆1aを剥すことによ る剥離部2として準備される。
【0019】 全体を符号10で示す差込み型コネクタは、図2から明らかなように、略筐体 形状を呈するようにして耐熱絶縁性を有する合成樹脂材によって形成されている ホルダ11と、このホルダ11の電線差込み端側に開口されている開口端を閉塞 するようにホルダ11と同様に耐熱絶縁性を有する合成樹脂材により形成されて いるキャップ12等を備え、このキャップ12に前記電線1の剥離部2が適宜差 し込まれる上、下二列の電線差込み口13,14(各列五個づつの計10個)が 形成されている。
【0020】 なお、キャップ12は、ホルダ11の開口端に嵌め込まれた状態で適宜の抜け 止め手段15(係合突起15aと係合孔15b)にて係止され、一体化して構成 されている。さらに、キャップ12に形成される電線差込み口13,14は外方 端側が大径な略ラッパ形状にて形成され、電線1の差込みが容易に行なえるよう な形状となっている。
【0021】 20は前記ホルダ11内でキャップ12により閉塞して形成されている内部空 間14内に配設され各電線剥離部2を圧接挾持することにより他の電線(図示せ ず)との電気的接続を行なう接触子で、この接触子20は、図1および図2から 明らかなように、たとえばすずメッキ等を施した銅板等といった導電性板材を略 L字状を呈するように折曲げ形成されている導電板21と、この導電板21の一 部に一体的に組付け保持され導電板21との間で電線剥離部2を圧接して挾持し 他の電線との電気的接続を行なうための一対の板状ばね部材22,22とから構 成されている。
【0022】 すなわち、本考案によれば、複数個の電線挿通孔23,24が上、下二列に形 成される基端部25とその両側縁から電線差込み方向に向って折曲げ形成されて いる折曲げ片26,27とからなる側面視略コ字状の導電板21と、この導電板 の上、下折曲げ片26,27間で電線挿通孔23,24の各列に対応する上、下 空間部内に配設される上、下一対の板状ばね部材22,22を備えている。
【0023】 そして、これら各板状ばね部材22,22を略くの字状に折曲げ形成し、一端 側の基板部22a,22aが上、下空間部の境界部分で電線差込み方向に略平行 して配置されるとともに、他端側が複数の舌片28,28を有するように短冊状 に形成され、かつこれらの舌片28,28部分が導電板21の基端部25内側か らそれぞれ対応する折曲げ片26,27側に向って斜めに傾斜して延設されるよ うに構成している。
【0024】 さらに、導電板21の各電線挿通孔23,24に挿通される電線剥離部2を、 それぞれの折曲げ片26,27と前記板状ばね部材22,22における舌片28 ,28との間で圧接挾持することで他の電線1との接続を行なうように構成した ところに特徴を有している。
【0025】 ここで、図1および図2において符号25aで示すものは、導電板21におい て上、下板状ばね部材22,22が組込まれる上、下空間部を仕切るための仕切 部で、この実施例では、基端部25の一部を湾曲した折返し部として形成するこ とにより形成している。このような仕切り部25aを形成すると、板状ばね部材 22,22の配設空間部が明確となり、組込み性の面で優れている。
【0026】 また、図1中26a,27aで示す部分は折曲げ部26,27において舌片2 8,28が圧接される部分で電線剥離部2が挿通される案内溝を残して膨出され た凸部である。
【0027】 さらに、本実施例では、上述した板状ばね部材22,22を、導電板21にお ける電線挿通孔23,24の各列を有する部分にそれぞれ対向する壁部29,2 9と、その先端側で導電板21の折曲げ片26,27先端に係止される係止折曲 部29a,29aとを有するように形成している。 このようにすれば、板状ばね部材22,22が、導電板21側に、折曲げ部2 6,27の先端部と前記仕切り部25aとで係合し、所定の組込み姿勢状態で一 体的に組込み配置されるもので、組立性に優れ、さらに電線差込み時にみだりに 動いたりしないという利点もある。
【0028】 また、上述した構造による板状ばね部材22,22では、壁部29の前記導電 板21側の電線挿通孔23,24に対応する部分に、電線挿通孔30,30が穿 設され、電線剥離部2を差し込んだ時に、電線剥離部2が、この接触子20を貫 通し、図2に示すように、ホルダ11の底部まで臨むような構成としている。
【0029】 このような構成において、たとえばホルダ11を透過性を有する合成樹脂材で 形成し、外部から上述した電線剥離部2の貫通した先端部を視認できるような構 成とすることにより、電線1の結線接続の確認を簡単にしかも確実に行なえると いう利点がある。
【0030】 さらに、ホルダ11において、その内壁部には、図2や図3の(a)から明ら かなように、段差部40,40が形成され、このホルダ11内への前記接触子2 0の奥側での組込み位置を規定するように構成され、しかもこのホルダ11内に 組み込まれた接触子20の手前側は、ホルダ11の開口端に嵌合して係止される キャップ12の内方端で係止され、これにより接触子20は、ホルダ11内での 動きを拘束され、がた付きのない状態で組込み配置されている。
【0031】 このような構成とすると、電線剥離部2をコネクタ10のホルダ11内に差込 み、接触子20を構成する導電板21と板状ばね部材22,22との間で圧接挾 持する際に、接触子20ががた付かないので、電線剥離部2を差し込んだときの 差込み操作が簡単で、しかも所定の圧接挾持状態を得ることが可能となる。 特に、上述した接触子20では、導電板21と板状ばね部材22,22におい て電線剥離部2を貫通させる電線挿通孔23,24;30,30が形成されてお り、電線剥離部2は接触子20を貫通した状態で差し込まれるため、舌片28を 有する板状ばね部材22等をホルダ11内で必要以上に押圧することがなく、各 部の過度の変形を生じることはなく、寿命の面で有利である。
【0032】 また、図2および図3の(b)において符号41はキャップ12の差込み側の 前面部分に凹設された電線1のコネクタ10内に差し込まれる剥離部2の長さの 目安となるチェック用凹溝部で、このような凹溝部41によれば、この種の差込 み型コネクタ10で接続する電線1の差込み端部分での被覆除去長さを、略一定 の値に決めることができ、これに合わせて被覆1aの剥し量を調整し、その後に コネクタ10内に差し込む際に有利である。
【0033】 従来このようなチェック用凹溝部41は、ホルダ11の側面部等に設けられる のが一般的であったが、このような場合には、電線1の差込み時に、コネクタ1 0を持ち替えて長さ調整を行なう必要があり、煩雑さを避けれないものであった 。本実施例構造では、差込み面を向けた状態のままで、電線1の剥離部2長さ調 整や差込みを行なえるという利点がある。
【0034】 このような構成による差込み型コネクタ10によれば、導電板21における上 、下折曲げ部26,27間に配設した上、下板状ばね部材22,22の短冊状の 舌片28によって、導電板21の基端部25において上、下二列に形成されてい る電線挿通孔23,24のいずれに電線剥離部2を差し込んだとしても、これを 所要の状態で圧接接続することが可能で、しかも二列に電線挿通孔23,24を 並べているため、全体のコンパクト化も可能となる。
【0035】 また、導電板21内への上、下板状ばね部材22,22の組込みも容易にしか も所要の状態で行なえ、構造が簡単で、組立も容易に行なえる。
【0036】 図4は本考案に係る差込み型コネクタ10の別の変形例を示すものであり、こ の実施例では、上述した導電板21の基端部25での仕切り部25aを省略し、 かつ上、下空間部に組込まれる板状ばね部材22,22の基板部22a,22a を接触させた状態で、導電板21内部の空間内に組込んだ場合を示している。
【0037】 そして、上述した構造において、板状ばね部材22,22での弾撥力によって 、導電板21の上、下折曲げ部26,27が外側に拡がるのを防ぐための部材と して、導電板21における上、下折曲げ片26,27の先端部間に、これら折曲 げ片26,27間の間隔を一定に保つカバー部材50を付設している。 なお、図中51,51はカバー部材50の両端の折曲げ片26,27への係止 部、52,52は電線挿通孔23,24;30,30に対応する穴部である。
【0038】 このような構成によれば、導電板21と板状ばね部材22,22による接触子 20を、所要の組立状態で、一体化して組立でき、しかも振動、衝撃等に対して の強度も充分であるという利点を奏する。
【0039】 図5は本考案のさらに別の実施例を示し、この実施例では、上述した二つの実 施例のような板状ばね部材22,22における壁部29および係止折曲げ部29 aを省略し、上述したカバー部材50による組付け機能を巧みに利用し、板状ば ね部材22の簡略化を図ったもので、その利点は容易に理解されよう。
【0040】 なお、本考案は上述した実施例構造に限定されず、接触子20を構成する導電 板21や板状ばね部材22,22、さらにはカバー部材50等といった各部の形 状、構造等を、適宜変形、変更することは自由で、たとえばコネクタ10を構成 するホルダ11やキャップ12等の形状、構造としても、種々の変形例が考えら れよう。また、このようなコネクタ10では、キャップ12は必ずしも必要とさ れるものではない。
【0041】 さらに、上述した実施例では、板状ばね部材22の壁部29に電線挿通孔30 を、カバー部材50に穴部52を設けているが、電線剥離部2を、接触子20を 貫通させないで使用する場合には、このような穴は不要である。
【0042】
【考案の効果】
以上説明したように本考案に係る差込み型コネクタによれば、複数個の電線挿 通孔が上、下二列に形成される基端部とその両側縁から電線差込み方向に向って 折曲げ形成されている折曲げ片とからなる側面視略コ字状の導電板と、この導電 板の上、下折曲げ片間で電線挿通孔の各列に対応する上、下空間部内に配設され る上、下一対の板状ばね部材を備え、これら各板状ばね部材を略くの字状に折曲 げ形成し、一端側が上、下空間部の境界部分で電線差込み方向に略平行して配置 されるとともに、他端側が複数の舌片を有するように短冊状に形成され、かつこ れらの舌片部分が導電板の基端部内側からそれぞれ対応する折曲げ片側に向って 斜めに傾斜して延設されるように構成し、導電板の各電線挿通孔に挿通される電 線剥離部を、それぞれの折曲げ片と前記板状ばね部材における舌片との間で圧接 挾持することで他の電線との接続を行なうように構成したので、簡単な構成にも かかわらず、以下のような実用上種々優れた効果を奏する。
【0043】 すなわち、導電板における上、下折曲部間に配設した上、下板状ばね部材の短 冊状の舌片によって、導電板の基端部において上、下二列に形成されている電線 挿通孔のいずれに電線剥離部を差し込んだとしても、これを所要の状態で圧接接 続することが可能で、しかも二列に電線挿通孔を並べているため、多数本の電線 の結線接続が可能であるにもかかわらず、全体のコンパクト化も可能となる。
【0044】 しかも、上述した構成では、接触子を構成する導電板や板状ばね部材の形状や 組立構造が簡単で、これらの加工、組立性に優れ、コスト的に安価である等の利 点もある。
【0045】 さらに、本考案によれば、導電板内への上、下板状ばね部材の組込みも容易に しかも所要の状態で行なえ、構造が簡単で、組立もきわめて容易に行なえる。
【0046】 また、本考案に係る差込み型コネクタによれば、導電板に、板状ばね部材の上 、下空間部を仕切る仕切り部を設けたり、導電板における上、下折曲げ片の先端 部間に、これら折曲げ片間の間隔を一定に保つ部材を付設したり、あるいは板状 ばね部材を、導電板における電線挿通孔の各列を有する部分にそれぞれ対向する 壁部と、その先端側で導電板の折曲げ片先端に係止される係止折曲部とを有する ように形成したりしたので、各部の加工性、組立性に影響を与えることなく、組 立時の強度の信頼性や動作上での信頼性を保ち、コネクタとしての機能を発揮さ せ得るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る差込み型コネクタの一実施例を示
し、多数本の電線の結線接続を行なうための接触子構造
を説明するための概略斜視図である。
【図2】図1の接触子を用いた差込み型コネクタ全体の
概略断面図である。
【図3】図2のコネクタにおけるホルダ構造を示し、
(a)は平面図、(b)はその側面図である。
【図4】本考案に係る差込み型コネクタを特徴づける接
触子の別の実施例を示す概略断面図である。
【図5】本考案のさらに別の実施例を示す概略断面図で
ある。
【符号の説明】
1 電線 2 電線剥離部 10 差込み型コネクタ 11 ホルダ 12 キャップ 13 差込み口 14 差込み口 20 接触子 21 導電板 22 板状ばね部材 23 電線挿通孔 24 電線挿通孔 25 基端部 26 折曲げ部 27 折曲げ部 28 舌片 29 壁部 29a 係止折曲げ部 30 電線挿通孔 50 カバー部材 52 穴部

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数個の電線挿通孔が上、下二列に形成
    されている基端部とその両側縁から電線の差込み方向に
    向って折曲げ形成されている折曲げ片とによって側面視
    略コ字状を呈する導電板と、この導電板の上、下折曲げ
    片間で電線挿通孔の各列に対応する上、下空間部内に配
    設される上、下一対をなす板状ばね部材とを備え、 これら各板状ばね部材は、略くの字状に折曲げ形成さ
    れ、一端側が前記上、下空間部の境界部分で電線差込み
    方向に略平行して配置されるとともに、他端側が複数の
    舌片を有するように短冊状に形成され、かつこれらの舌
    片部分が導電板の基端部内側からそれぞれ対応する折曲
    げ片側に向って斜めに傾斜して延設されるように構成さ
    れ、 前記導電板の各電線挿通孔に挿通される電線剥離部を、
    それぞれの折曲げ片と前記板状ばね部材における舌片と
    の間で圧接挾持することにより他の電線との接続を行な
    うように構成したことを特徴とする差込み型コネクタ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の差込み型コネクタにおい
    て、 導電板は、板状ばね部材の上、下空間部を仕切る仕切り
    部を有していることを特徴とする差込み型コネクタ。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2記載の差込み型
    コネクタにおいて、 導電板における上、下折曲げ片の先端部間に、これら折
    曲げ片間の間隔を一定に保つ部材を付設したことを特徴
    とする差込み型コネクタ。
  4. 【請求項4】 請求項1、請求項2または請求項3記載
    の差込み型コネクタにおいて、 板状ばね部材は、導電板における電線挿通孔の各列を有
    する部分にそれぞれ対向する壁部と、その先端側で導電
    板の折曲げ片先端に係止される係止折曲部とを有してい
    ることを特徴とする差込み型コネクタ。
JP3346793U 1993-05-31 1993-05-31 差込み型コネクタ Pending JPH0688057U (ja)

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