JPH0687821A - アクリロニトリル誘導体及び農園芸用殺菌剤 - Google Patents

アクリロニトリル誘導体及び農園芸用殺菌剤

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JPH0687821A
JPH0687821A JP4351381A JP35138192A JPH0687821A JP H0687821 A JPH0687821 A JP H0687821A JP 4351381 A JP4351381 A JP 4351381A JP 35138192 A JP35138192 A JP 35138192A JP H0687821 A JPH0687821 A JP H0687821A
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幸雄 徳永
Taku Shibata
卓 柴田
Fumitaka Yoshida
文隆 吉田
Shigehisa Ito
茂寿 伊東
Chiharu Suzuki
千治 鈴木
Mitsuyoshi Sakai
潤悦 境
Keisuke Hasegawa
恵介 長谷川
Shigeru Hayashi
茂 林
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Abstract

(57)【要約】 【構成】一般式〔I〕 【化1】 (式中、Rxは置換基を有するフェニル基、ピラゾリル
基等を表わし、Ryは置換基を有するフェニル基等を表
わし、Rは水素原子、アルキル基等を表わし、R1はア
ルキル基を表わす。)で表わされるアクリロニトリル誘
導体及び農園芸用殺菌剤。 【効果】幅広い殺菌スペクトラムを有し、特に稲紋枯病
菌、リンゴ黒星病菌、灰色かび病菌等に対し極めて優れ
た殺菌活性を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、文献未載の新規化合物
であるアクリロニトリル誘導体及びこれを有効成分とし
て含有する農園芸用殺菌剤に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ジャーナル・オブ・プラクティシェ・ヘ
ミー(Journal of Practishe Chemie)319巻、
(4)、545頁(1977年)には、アシルケテン
S,S−アセタールとアミン類との反応によって、次に
示すアシルケテン S,N−アセタールを製造できるこ
とが記載されている。
【0003】
【化4】
【0004】(式中、Aはフェニル基、4−クロロフェ
ニル基、4−メトキシフェニル基、4−ブロモフェニル
基及び3,4−ジクロロフェニル基等を示し、Bはフェ
ニル基、4−メトキシフェニル基、4−ニトロフェニル
基、4−ブロモフェニル基及び3,4−ジクロロフェニ
ル基等を示す。)
【0005】また、旧東独特許第159,876号公報
明細書は、置換N−ビニル−S,S−ジメチルスホキシ
イミドの製造法に関するものであるが、その製造原料と
して次に示す置換アミルケテン S,N−アセタールを
開示している。
【0006】
【化5】
【0007】(式中、Dはベンゾイル基、2−クロロベ
ンゾイル基等を示し、Eはフェニル基等を示す。)
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
文献及び特許に示された化合物については、生理活性を
示唆する旨の何らの記載もない。即ち、本発明は新規か
つ殺菌活性にすぐれたアクリロニトリル誘導体を提供す
るものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らはアクリロニ
トリル誘導体を種々合成し、その生理活性について検討
したところ、本発明化合物が幅広い殺菌スペクトラムを
有し、特に稲紋枯病菌、黒星病菌、灰色かび病菌、べと
病菌、コムギ赤さび病菌及びアルタナリア属菌等に対
し、極めてすぐれた殺菌活性を有するとともに有用作物
に対して何らの害も及ぼさないことを見出し、本発明を
完成するに至ったものである。即ち、本発明は一般式
〔I〕
【0010】
【化6】
【0011】{式中、Rxは式
【0012】
【化7】
【0013】(式中、R2はアルキル基、アルコキシ
基、ハロゲン原子、ニトロ基またはハロアルキル基を示
し、Xはハロゲン原子、アルキル基またはハロアルキル
基を示し、lは1または2の整数を示す。)で表される
基を示し、Ryは式
【0014】
【化8】
【0015】〔式中、R3はハロゲン原子、アルキル
基、ニトロ基、シアノ基、ジアルキルアミノ基、ハロア
ルキル基、式−COR6(式中、R6はアルキル基、アル
コキシ基、アミノ基、メチルアミノ基、ジメチルアミノ
基、フェニル基または塩素原子置換フェニル基を示す)
で表される基、式−SO27(式中、R7はアルキル
基、メチルアミノ基またはジメチルアミノ基を示す。)
で表される基、アルコキシ基、アルケニルオキシ基、ア
ルキニルオキシ基、アルキルチオ基、ハロアルキルチオ
基、メチレンジオキシ基またはアルキルスルホニルオキ
シ基を示し、R4はハロゲン原子、アルキル基、アルコ
キシ基、ジアルキルアミノ基、アルキルチオ基またはハ
ロアルキル基を示し、R5はアルキル基またはアルコキ
シ基を示し、mは0または1〜5の整数を示し、nは0
または1,2の整数を示す。〕で表される基を示し、R
は水素原子、アルキル基、アシル基またはアルコキシカ
ルボニル基を示し、R1はアルキル基、アルケニル基ま
たはベンジル基を示す。}で表されるアクリロニトリル
誘導体及びこれを有効成分として含有する農園芸用殺菌
剤である。
【0016】ここでRxとしては、2−トリフルオロメ
チルフェニル基、2−ブロムフェニル基、2−ニトロフ
ェニル基、2−ヨードフェニル基、2−メチルフェニル
基、1−メチル−3−トリフルオロメチル−4−ピラゾ
リル基、2,4−ジメチル−5−チアゾリル基、3−ク
ロロ−2−チエニル基、3−クロロ−4−メチル−2−
チエニル基、1,3,5−トリメチル−4−ピラゾリル
基、2−メチル−4−トリフルオロメチル−5−チアゾ
リル基または2−メチル−3−ピリジル基、Ryとして
は、3,4−ジクロロフェニル基、3,5−ジクロロフェ
ニル基、3,5−ジクロロ−4−メチルフェニル基、3,
5−ジクロロ−4−メトキシフェニル基、3,5−ジク
ロロ−4−エトキシフェニル基、4−トリフルオロメチ
ルフェニル基、4−ブロムフェニル基、3−クロロ−4
−メチルフェニル基、3−クロロ−4−メトキシカルボ
ニルフェニル基、2,3,4,5,6−ペンタフルオロフェ
ニル基、4−シアノフェニル基、5−クロロ−6−アル
キルチオ−3−ピリジル基または5−クロロ−6−メト
キシ−3−ピリジル基、Rとしては、水素原子、メチル
基またはアセチル基、R1としては、メチル基である化
合物が特に良好な殺菌効果を示す。
【0017】次に、本発明化合物の具体例を表1〜表3
9に示すが、これらに限られるものではない。化合物番
号は以後の記載において参照される。
【0018】
【表1】
【0019】
【表2】
【0020】
【表3】
【0021】
【表4】
【0022】
【表5】
【0023】
【表6】
【0024】
【表7】
【0025】
【表8】
【0026】
【表9】
【0027】
【表10】
【0028】
【表11】
【0029】
【表12】
【0030】
【表13】
【0031】
【表14】
【0032】
【表15】
【0033】
【表16】
【0034】
【表17】
【0035】
【表18】
【0036】
【表19】
【0037】
【表20】
【0038】
【表21】
【0039】
【表22】
【0040】
【表23】
【0041】
【表24】
【0042】
【表25】
【0043】
【表26】
【0044】
【表27】
【0045】
【表28】
【0046】
【表29】
【0047】
【表30】
【0048】
【表31】
【0049】
【表32】
【0050】
【表33】
【0051】
【表34】
【0052】
【表35】
【0053】
【表36】
【0054】
【表37】
【0055】
【表38】
【0056】
【表39】
【0057】一般式〔I〕で表される本発明化合物の中
で、Rが水素原子の化合物〔II〕については例えば次に
示す製造法1及び2に従って製造することができ、Rが
アルキル基、アシル基、アルコキシカルボニル基の化合
物については製造法3に従って製造することが出来る。 製造法1
【0058】
【化9】
【0059】(式中、Rx、Ry及びR1は前記と同じ
意味を表し、Zはハロゲン原子、アルコキシスルホニル
オキシ基を示す。)
【0060】即ち、本発明化合物〔II〕は一般式〔II
I〕で表されるシアノアセチル誘導体と一般式〔IV〕で
表されるイソチオシアナート類を塩基の存在下に反応さ
せた後、一般式〔V〕で表される化合物を反応させるこ
とにより製造することができる。
【0061】本反応で使用できる溶媒としては、例えば
ベンゼン、トルエン、キシレン等の炭化水素類、ジクロ
ロメタン、クロロホルム、四塩化炭素等のハロゲン化炭
化水素類、ジイソプロピルエーテル、テトラヒドロフラ
ン、ジオキサン等のエーテル類、アセトニトリル、プロ
ピオニトリル等のニトリル類、さらにはジメチルスルホ
キシド、ジメチルホルムアミド、スルホラン等の非プロ
トン性極性溶媒があげられる。塩基としては、ナトリウ
ム、カリウム等のアルカリ金属、水素化ナトリウム、水
素化カリウム等のアルカリ金属水素化物、水酸化ナトリ
ウム、水酸化カリウム等のアルカリ金属水酸化物、ナト
リウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、カリウム−
tert−ブトキシド等のアルカリ金属アルコキシド等
があげられる。反応は前半、後半共に通常−10℃から
溶媒の沸点の範囲、好ましくは0〜30℃の範囲におい
て行われる。
【0062】尚、出発原料である一般式〔III〕で示さ
れるシアノアセチル誘導体は、一部はすでに公知である
が、ほとんどは新規物質であり、公知の方法、例えばテ
トラヘドロン(Tetrahedron)34巻、725頁(19
78年)記載の方法に準じて、対応するエステル類とア
セトニトリルを水素化ナトリウムの存在下に反応させて
製造するか、シンセシス(Synthesis)308頁(19
83年)記載の方法に準じて、対応する酸塩化物とシア
ノ酢酸とをn−ブチルリチウム及び触媒量の2,2'−ビ
ピリジンの存在下に反応させて製造することができる。
あるいはヨーロッパ特許第372,470号記載の方法
に準じて対応するアセチル誘導体とギ酸を塩基の存在下
に反応させてβ−オキソプロパナールとし、次いでヒド
ロキシアミンを反応させてアルドキシム誘導体とし、更
に脱水することにより製造することができる。新規な中
間体〔III〕の具体例を表40〜表43に示す。
【0063】
【表40】
【0064】
【表41】
【0065】
【表42】
【0066】
【表43】
【0067】また、一般式〔IV〕で示されるフェニルイ
ソチオシアナート類は相当するアミン類とチオホスゲン
から製造できるが、一部は試薬としての入手も可能であ
る。
【0068】製造法2
【0069】
【化10】
【0070】(式中、Rx、Ry及びR1は前記と同じ
意味を表す。)
【0071】即ち、本発明化合物〔II〕は、一般式〔V
I〕で表されるアシルケテン S,S−アセタール類と一
般式〔VII〕で表されるアミン類とを反応させることに
より製造することができる。
【0072】本反応で使用できる溶媒としては、例えば
ベンゼン、トルエン、キシレン等の炭化水素類、メタノ
ール、エタノール、1−プロパノール、2−プロパノー
ル等のアルコール類、メチルエチルケトン、シクロヘキ
サン等のケトン類、ジクロロメタン、クロロホルム、四
塩化炭素等のハロゲン化炭化水素類、ジイソプロピルエ
ーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジエチレン
グリコールジメチルエーテル等のエーテル類、アセトニ
トリル、プロピオニトリル等のニトリル類、さらにはジ
メチルスルホキシド、ジメチルホルムアミド、スルホラ
ン等の非プロトン性極性溶媒等があげられる。反応は通
常0℃から150℃の範囲、好ましくは50℃から12
0℃の範囲で行われる。
【0073】尚、出発原料である一般式〔VI〕で表され
るアシルケテン S,S−アセタール類はそれ自体殺菌
活性を有する新規物質であり、具体例を表44〜表45
に示す。
【0074】
【表44】
【0075】
【表45】
【0076】本化合物〔VI〕は、例えば旧東独特許第1
19,041号明細書記載の方法に準ずる次の反応式に
従って、塩基の存在下、一般式〔III〕で表されるアシ
ルアセトニトリル類、二硫化炭素及び一般式〔V〕で表
される化合物から製造することができる。
【0077】
【化11】
【0078】(式中、Rx、Z及びR1は前記と同じ意
味を表す。)
【0079】本反応に用いる溶媒及び塩基としては、製
造例1と同様のものをあげることができる。反応は通常
−20℃から溶媒の沸点の範囲、好ましくは−10℃か
ら30℃の範囲で行われる。
【0080】製造法3
【0081】
【化12】
【0082】(式中、Rx、Ry、R1、R及びZは前
記と同じ意味を表す。)
【0083】即ち、本発明化合物〔VIII〕は製造法1及
び2で得られた一般式〔II〕で表される化合物と一般式
〔IX〕で表される化合物を塩基の存在下に反応させるこ
とにより製造することができる。本反応で使用できる溶
媒としては、例えばベンゼン、トルエン、キシレン等の
炭化水素類、ジイソプロピルエーテル、テトラヒドロフ
ラン、ジオキサン等のエーテル類、アセトニトリル、プ
ロピオニトリル等のニトリル類、さらにはジメチルスル
ホキシド、ジメチルホルムアミド、スルホラン等の非プ
ロトン性極性溶媒があげられる。塩基としては、ナトリ
ウム、カリウム等のアルカリ金属、水素化ナトリウム、
水素化カリウム等のアルカリ金属水素化物等があげられ
る。反応は通常−10℃から溶媒の沸点の範囲、好まし
くは0〜30℃の範囲において行われる。
【0084】
【実施例】次に実施例をあげて本発明化合物の製造法、
製剤法及び用途を具体的に説明する。 製造例1 3−(3,4−ジクロロアニリノ)−3−メチルチオ−
2−(2−トリフルオロメチルベンゾイル)アクリロニ
トリル(化合物番号66)の製造法 2−トリフルオロベンゾイルアセトニトリル1.6gをジ
メチルホルムアミド15mlに溶かし、この溶液に60%
水素化ナトリウム0.3gを5〜18℃で加え、室温で3
0分間攪拌した後、更にジメチルホルムアミド5mlに溶
かした3,4−ジクロロフェニルイソチオシアナート1.
53gを5〜15℃で加え、室温で2時間撹拌した。次
に、この反応混合物にヨウ化メチル1.92gを5〜6℃
で加え、室温で2時間攪拌した。反応混合物を水中に注
ぎ込み、固体をトルエンで抽出した。トルエン層を炭酸
水素ナトリウム水溶液、水の順に洗い、無水硫酸マグネ
シウムで乾燥後、減圧下に濃縮した。残渣の固体をエタ
ノールとn−ヘキサンの混合溶媒で再結して無色羽毛状
結晶の目的物2.2g(収率68%)を得た。融点:12
8−131℃
【0085】製造例2 3−(3−クロロ−4−メチルアニリノ)−3−メチル
チオ−2−(2−トリフルオロメチルベンゾイル)アク
リロニトリル(化合物番号67)の製造法 3,3−ビス(メチルチオ)−2−(2−トリフルオロ
メチルベンゾイル)アクリロニトリル2.0gと3−クロ
ロ−4−メチルアニリン1.0gをトルエン20mlに溶か
し、還流下に2時間攪拌した。反応混合物を減圧下に濃
縮し、残渣の固体をイソプロピルエーテルで洗浄後、エ
タノールで再結して淡黄色プリズム状結晶の目的物1.
9g(収率74%)を得た。融点:161−164℃
【0086】製造例3 3−(3,4−ジクロロアニリノ)−3−メチルチオ−
2−(2−ニトロベンゾイル)アクリロニトリル(化合
物番号115)の製造法 2−ニトロベンゾイルアセトニトリル1.0gをジメチル
ホルムアミド15mlに溶かし、この溶液に60%水素化
ナトリウム0.21gを5〜10℃で加え、室温で1時間
攪拌した後、更にジメチルホルムアミド5mlに溶かした
3,4−ジクロロフェニルイソチオシアナート1.06g
を5〜10℃で加え、室温で2時間攪拌した。次に、こ
の反応混合物にヨウ化メチル0.75gを5〜10℃で加
え、室温で2時間攪拌した。反応混合物を水中に注ぎ込
み、固体をエーテルで抽出した。エーテル層を水洗し、
無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下に濃縮した。残
渣の固体をエタノールで再結して乳白色粉末の目的物
1.0g(収率47%)を得た。融点:219−222℃
【0087】製造例4 3−(3,5−ジクロロアニリノ)−3−エチルチオ−
2−(2−メチルベンゾイル)アクリロニトリル(化合
物番号96)の製造法 2−メチルベンゾイルアセトニトリル1.27gをジメチ
ルホルムアミド15mlに溶かし、この溶液に60%水素
化ナトリウム0.32gを5〜10℃で加え、室温で1時
間攪拌した後、更にジメチルホルムアミド5mlに溶かし
た3,5−ジクロロフェニルイソチオシアナート1.63
gを5〜10℃で加え、室温で2時間攪拌した。次に、
この反応混合物にヨウ化エチル2.25gを5〜10℃で
加え、40〜45℃で2時間攪拌した。反応混合物を水
中に注ぎ込み、析出した固体をトルエンで抽出した。ト
ルエン層を水洗し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減
圧下に濃縮した。残渣の固体をエタノールとn−ヘキサ
ンの混合溶媒で再結して無色羽毛状結晶の目的物2.5g
(収率80%)を得た。融点:132−133℃
【0088】製造例5 3−(4−クロロアニリノ)−2−(2−クロロベンゾ
イル)−3−メチルチオアクリロニトリル(化合物番号
107)の製造法 2−クロロベンゾイルアセトニトリル5.93gをジメチ
ルホルムアミド40mlに溶かし、この溶液に60%水素
化ナトリウム1.32gを5〜10℃で加え、室温で1時
間攪拌した後、更にジメチルホルムアミド20mlに溶か
した4−クロロフェニルイソチオシアナート5.6gを5
〜10℃で加え、室温で2時間攪拌した。次に、この反
応混合物にヨウ化メチル7.04gを5〜10℃で加え、
35〜40℃で1.5時間攪拌した。反応混合物を水中
に注ぎ込み、固体をエーテルで抽出した。エーテル層を
水洗し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下に濃縮
した。残渣の固体をエタノールとアセトニトリルの混合
溶媒で再結して無色羽毛状結晶の目的物8.3g(収率7
0%)を得た。融点:165−166.5℃
【0089】製造例6 3−(3,4−ジクロロアニリノ)−2−(2−ヨード
ベンゾイル)−3−メチルチオアクリロニトリル(化合
物番号113)の製造法 2−ヨードベンゾイルアセトニトリル1.1gをジメチル
ホルムアミド15mlに溶かし、この溶液に60%水素化
ナトリウム0.14gを5〜10℃で加え、室温で1時間
攪拌した後、更にジメチルホルムアミド5mlに溶かした
3,4−ジクロロフェニルイソチオシアナート0.78g
を5〜10℃で加え、室温で2時間攪拌した。次に、こ
の反応混合物をヨウ化メチル0.55gを5〜10℃で加
え、室温で2時間攪拌した。反応混合物を水中に注ぎ込
み、固体をエーテルで抽出した。エーテル層を水洗し、
無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下に濃縮した。残
渣の固体をエタノールで再結して淡黄色プリズム状結晶
の目的物1.3g(収率71%)を得た。融点:145−
147℃
【0090】製造例7 3−(4−クロロ−3−メトキシアニリノ)−3−メチ
ルチオ−2−(2−トリフルオロメチルベンゾイル)ア
クリロニトリル(化合物番号71)の製造法 3,3−ビス(メチルチオ)−2−(2−トリフルオロ
メチルベンゾイル)アクリロニトリル0.8gと4−クロ
ロ−3−メトキシアニリン0.44gをトルエン20mlに
溶かし、還流下に2時間攪拌した。反応混合物を減圧下
に濃縮し、残渣の固体をイソプロピルエーテルで洗浄
後、エタノールで再結して無色プリズム状結晶の目的物
0.9g(収率84%)を得た。融点:156−158℃
【0091】製造例8 3−(3,5−ジクロロ−4−メトキシアニリノ)−3
−メチルチオ−2−(1−メチル−3−トリフルオロメ
チル−4−ピラゾリルカルボニル)アクリロニトリル
(化合物番号206)の製造法 3−(1−メチル−3−トリフルオロメチル−4−ピラ
ゾリル)−3−オキソプロパンニトリル1.0gをジメチ
ルホルムアミド15mlに溶かし、この溶液に60%水素
化ナトリウム0.2gを5〜10℃で加え、室温で30分
間攪拌した。さらにジメチルホルムアミド5mlに溶かし
た3,5−ジクロロ−4−メトキシフェニルイソチオシ
アナート1.1gを5〜15℃で加え、室温で2時間撹拌
した。次に、この反応混合物にヨウ化メチル1.9gを5
〜6℃で加え、室温で2時間攪拌した。反応混合物を水
中に注ぎ込み、固体をトルエンで抽出した。トルエン層
を炭酸水素ナトリウム水溶液、水の順に洗い、無水硫酸
マグネシウムで乾燥後、減圧下に濃縮した。残渣の固体
をエタノールで再結して淡黄色針状結晶の目的物1.3g
(収率60%)を得た。融点:205−206℃
【0092】製造例9 3−(5−クロロ−6−メトキシ−3−ピリジルアミ
ノ)−3−メチルチオ−2−(2−トリフルオロメチル
ベンゾイル)アクリロニトリル(化合物番号365)の
製造法 3,3−ビス(メチルチオ)−2−(2−トリフルオロ
メチルベンゾイル)アクリロニトリル2.5gと5−アミ
ノ−3−クロロ−2−メトキシピリジン1.3gをトルエ
ン30mlに溶かし、還流下に2時間攪拌した。反応混合
物を減圧下に濃縮し、残渣の固体をイソプロピルエーテ
ルで洗浄後、エタノールで再結して無色羽毛状結晶の目
的物2.4g(収率69%)を得た。融点:177−17
8℃
【0093】製造例10 2−(3−クロロ−2−テノイル)−3−メチルチオ−
3−(4−トリフルオロメチルアニリノ)アクリロニト
リル(化合物番号269)の製造法 3−(3−クロロ−2−チエニル)−3−オキソプロパ
ンニトリル0.9gをジメチルホルムアミド15mlに溶か
し、この溶液に60%水素化ナトリウム0.2gを5〜1
0℃で加え、室温で1時間攪拌した後、更にジメチルホ
ルムアミド5mlに溶かした4−トリフルオロメチルフェ
ニルイソチオシアナート1.0gを5〜10℃で加え、室
温で2時間攪拌した。次に、この反応混合物にヨウ化メ
チル0.7gを5〜10℃で加え、室温で2時間攪拌し
た。反応混合物を水中に注ぎ込み、固体をエーテルで抽
出した。エーテル層を水洗し、無水硫酸マグネシウムで
乾燥後、減圧下に濃縮した。残渣の固体をエタノールで
再結して橙黄色粉末の目的物0.9g(収率58%)を得
た。融点:139−141℃
【0094】製造例11 3−(3,4−ジクロロアニリノ)−3−メチルチオ−
2−(1−メチル−3−トリフルオロメチル−4−ピラ
ゾリルカルボニル)アクリロニトリル(化合物番号20
0)の製造法 3,3−ビス(メチルチオ)−2−(1−メチル−3−
トリフルオロメチル−4−ピラゾリルカルボニル)アク
リロニトリル0.9gと3,4−ジクロロアニリン0.5g
をトルエン20mlに溶かし、還流下に2時間攪拌した。
反応混合物を減圧下に濃縮し、残渣の固体をイソプロピ
ルエーテルで洗浄後、シリカゲルカラムクロマトグラフ
ィーで精製して黄色プリズム状結晶の目的物0.7g(収
率57%)を得た。融点:182−183℃
【0095】製造例12 2−(3−クロロ−2−テノイル)−3−(3,4−ジ
クロロ−N−メチルアニリノ)−3−メチルチオアクリ
ロニトリル(化合物番号271)の製造法 2−(3−クロロ−2−テノイル)−3−(3,4−ジ
クロロアニリノ)−3−メチルチオアクリロニトリル
3.0gをジメチルホルムアミド40mlに溶かし、この溶
液へ60%水素化ナトリウム0.3gを5〜10℃で加
え、室温で1時間攪拌した後、ヨウ化メチル1.1gを5
〜7℃で加え、室温で15時間攪拌した。反応混合物を
水中に注ぎ込み、ジエチルエーテルで抽出した。エーテ
ル層を水洗、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下に
濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
で精製して黄色ガラス状物質の目的物1.8g(収率57
%)を得た。融点:61−62℃
【0096】製造例13 3−(N−アセチル−3,5−ジクロロアニリノ)−3
−メチルチオ−2−(2−トリフルオロメチルベンゾイ
ル)アクリロニトリル(化合物番号280)の製造法 3−(3,4−ジクロロアニリノ)−3−メチルチオ−
2−(2−トリフルオロメチルベンゾイル)アクリロニ
トリル3.2gをジメチルホルムアミド40mlに溶かし、
この溶液へ60%水素化ナトリウム0.3gを5〜10℃
で加え、室温で1時間攪拌した後、塩化アセチル0.7g
を5〜7℃で加え、室温で3時間攪拌した。反応混合物
を水中に注ぎ込みジエチルエーテルで抽出した。エーテ
ル層を水洗、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下に
濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
で精製して無色鱗片状結晶の目的物(収率75%)を得
た。融点:160−162℃
【0097】参考例 3,3−ビス(メチルチオ)−2−(1−メチル−3−
トリフルオロメチルピラゾール−4−カルボニル)アク
リロニトリル(中間体番号27)の製造法 ジメチルホルムアミド50mlへ4−シアノアセチル−1
−メチル−3−トリフルオロメチルピラゾール3.2gを
溶解し、この溶液へ氷水冷却下、5℃で60%水素化ナ
トリウム1.2gを加えた後、冷媒を取り除き1時間攪拌
した。次にこの懸濁液へ5℃で二硫化炭素1.1gを加え
た後、冷媒を取り除き1時間攪拌し、さらに、ヨウ化メ
チル4.2gを5℃で加え、冷媒を取り除き2時間攪拌し
た。反応混合物に水を加え、エーテルで抽出した。エー
テル層を水洗後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮
した。残渣の固体をイソプロピルエーテルで洗浄し、茶
褐色の粉末の目的物3.5g(収率74%)を得た。融
点:128−129℃
【0098】本発明の農園芸用殺菌剤は一般式〔I〕で
示されるアクリロニトリル誘導体を有効成分として含有
してなる。本発明化合物を農園芸用殺菌剤として使用す
る場合には、その目的に応じて有効成分を適当な剤型で
用いることができる。通常は有効成分を不活性な液体ま
たは固体の担体で希釈し、必要に応じて界面活性剤、そ
の他をこれに加え、粉剤、水和剤、乳剤、粒剤等の製剤
形態で使用できる。
【0099】好適な担体としては、例えばタルク、ベン
トナイト、クレー、カオリン、珪藻土、ホワイトカーボ
ン、バーミキュライト、消石灰、珪砂、硫安、尿素等の
固体担体、イソプロピルアルコール、キシレン、シクロ
ヘキサノン、メチルナフタレン等の液体担体等があげら
れる。界面活性剤及び分散剤としては、例えばジナフチ
ルメタンスルホン酸塩、アルコール硫酸エステル塩、ア
ルキルアリールスルホン酸塩、リグニンスルホン酸塩、
ポリオキシエチレングリコールエーテル、ポリオキシエ
チレンアルキルアリールエーテル、ポリオキシエチレン
ソルビタンモノアルキレート等があげられる。補助剤と
してはカルボキシメチルセルロース等があげられる。こ
れらの製剤を適宜な濃度に希釈して散布するか、または
直接施用する。
【0100】本発明の農園芸用殺菌剤は茎葉散布、土壌
施用または水面施用等により使用することができる。有
効成分の配合割合は必要に応じ適宜選ばれるが、粉剤及
び粒剤とする場合は0.1〜20%(重量)、また乳剤
及び水和剤とする場合は5〜80%(重量)が適当であ
る。
【0101】本発明の農園芸用殺菌剤の施用量は、使用
される化合物の種類、対象病害、発生傾向、被害の程
度、環境条件、使用する剤型などによって変動する。例
えば粉剤及び粒剤のようにそのまま使用する場合には、
有効成分で10アール当り0.1g〜5kg、好ましくは1
g〜1kgの範囲から適宜選ぶのがよい。また、乳剤及び
水和剤のように液状で使用する場合には、0.1ppm〜1
0,000ppm、好ましくは1〜3,000ppmの範囲から
適宜選ぶのがよい。
【0102】本発明による化合物は上記の施用形態によ
り、藻菌類(Oomycetes)、子嚢菌類(Ascomycetes)、
不完全菌類(Deuteromycetes)、及び担子菌類(Basidi
omycetes)に属する菌に起因する植物病を防除できる。
次に具体的な菌名を非限定例としてあげる。シュウドペ
ロノスポラ(Pseudoperonospora)属、例えばべと病菌
(Pseudoperonospora cubensis)、スフェロテカ(Spha
erotheca)属、例えばうどんこ病菌(Sphaerotheca ful
iginea)、ベンチュリア(Venturia)属、例えば黒星病
菌(Venturia inaequalis)、ピリキュラリア(Pyricul
aria)属、例えばいもち病菌(Pyricularia oryzae)、
ボトリチス(Botrytis)属、例えば灰色かび病菌(Botr
ytis cinerea)、アルタナリア(Alternaria)属、例え
ばコマツナ黒すす病菌(Alternaria brassicicola)、
リゾクトニア(Rhizoctonia)属、例えば紋枯病菌(Rhi
zoctonia solani)、パクシニア(Puccinia)属、例え
ばさび病菌(Puccinia recondita)。
【0103】さらに、本発明の化合物は必要に応じて殺
虫剤、他の殺菌剤、除草剤、植物生長調節剤、肥料等と
混用してもよい。次に本発明の農園芸用殺菌剤の代表的
な製剤例あげて製剤方法を具体的に説明する。以下の説
明において「%」は重量百分率を示す。
【0104】製剤例1 粉剤 化合物(11)2%、珪藻土5%及びクレ−93%を均
一に混合粉砕して粉剤とした。
【0105】製剤例2 水和剤 化合物(33)50%、珪藻土45%、ジナフチルメタ
ンジスルホン酸ナトリウム2%及びリグニンスルホン酸
ナトリウム3%を均一に混合粉砕して水和剤とした。
【0106】製剤例3 乳剤 化合物(65)30%、シクロヘキサノン20%、ポリ
オキシエチレンアルキルアリールエーテル11%、アル
キルベンゼンスルホン酸カルシウム4%及びメチルナフ
タリン35%を均一に溶解して乳剤とした。
【0107】製剤例4 粒剤 化合物(80)5%、ラウリルアルコール硫酸エステル
のナトリウム塩2%、リグニンスルホン酸ナトリウム5
%、カルボキシメチルセルロース2%及びクレー86%
を均一に混合粉砕する。この混合物に水20%を加えて
練合し、押出式造粒機を用いて14〜32メッシュの粒
状に加工したのち、乾燥して粒剤とした。
【0108】
【発明の効果】本発明の農園芸用殺菌剤はイネいもち
病、イネ紋枯病、キュウリ灰色かび病、キュウリべと
病、キュウリうどんこ病、コマツナ黒すす病、リンゴ黒
星病に対して高い防除効果を有し、しかも公知化合物に
比較しても明らかに優る防除効果である。さらに、オオ
ムギうどんこ病、コムギ赤さび病、リンゴ斑点落葉病、
ナシ黒斑病、キュウリ菌核病に対しても有効である。し
かも作物に薬害を生ずることなく、残効性、耐雨性に優
れるという特徴をも併せ持っている。
【0109】次に本発明の農園芸用殺菌剤の奏する効果
を試験例をあげて具体的に説明する。 試験例1 イネいもち病予防効果試験 直径7cmの素焼鉢に水稲種子(品種:愛知旭)約15粒
ずつ播種し、温室内で2〜3週間育成した。第4葉が完
全に展開したイネ苗に製剤例2に準じて調製した水和剤
を有効成分濃度が500ppmになるように水で希釈し、
1鉢当り10ml散布した。風乾後、イネいもち病菌(Py
ricularia oryzae)の分生胞子懸濁液を噴霧接種し、直
ちに25℃の湿室内に24時間入れた。その後温室内に
移し、接種5日後に第4葉の病斑数を数え、数1に従い
防除価を算出した。結果を表46〜表47に示した。
尚、比較薬剤としては旧東独特許第159,876号公
報明細書に記載された3−アニリノ−2−(2−クロロ
ベンゾイル)−3−メチルチオアクリロニトリルを同様
に製剤して供試した。
【0110】
【数1】
【0111】
【表46】
【0112】
【表47】
【0113】試験例2 イネ紋枯病予防効果試験 直径7cmの素焼鉢に水稲種子(品種:金南風)を15粒
ずつ播種し、温室内で4〜5週間育成した。第5葉が展
開したイネ苗に製剤例2に準じて調製した水和剤を有効
成分濃度が500ppmになるように水で希釈し、1鉢当
り10ml散布した。風乾後、モミガラフスマ培地で培養
した紋枯病菌(Rhizoctonia solani)を株元に接種し、
直ちに28℃の湿室内に入れた。6日後にイネ葉鞘部分
に形成された病斑の高さを測定し、数2に従い防除価を
算出した。結果を表48〜表51に示した。尚、比較薬
剤としては試験例1と同じものを使用した。
【0114】
【数2】
【0115】
【表48】
【0116】
【表49】
【0117】
【表50】
【0118】
【表51】
【0119】 試験例3 キュウリ灰色かび病予防効果試験 9cm×9cmの塩ビ製鉢各々にキュウリ種子(品種:相模
半白)を12粒づつ播種し、温室内で7日間育成させ
た。子葉が展開したキュウリ幼苗に製剤例2に準じて調
製した水和剤を有効成分濃度が500ppmになるよう水
で希釈し、1鉢当たり10mlを散布した。風乾後、キュ
ウリ灰色かび病菌(Botrytis cinerea)の菌糸磨砕液を
噴霧接種し、直ちに22℃湿室内に入れた。接種3日後
に下記基準により鉢全体の発病程度を調査し、評価し
た。結果を表52〜表53に示した。尚、比較薬剤とし
ては試験例1と同じものを使用した。
【0120】発病指数 0: 発病を認めず 発病指数 1: 25%未満の発病面積 発病指数 2: 25%以上〜50%未満の発病面積 発病指数 3: 50%以上〜75%未満の発病面積 発病指数 4: 75%以上の発病面積
【0121】評価 A: 発病指数 0 評価 B: 発病指数 1 評価 C: 発病指数 2 評価 D: 発病指数 3及び4
【0122】
【表52】
【0123】
【表53】
【0124】試験例4 キュウリべと病予防効果試験 9cm×9cmの塩ビ製鉢各々にキュウリ種子(品種:相模
半白)を12粒づつ播種し、温室内で7日間育成させ
た。子葉が展開したキュウリ幼苗に製剤例2に準じて調
製した水和剤を有効成分濃度が500ppmになるように
水で希釈し、1鉢当たり10mlを散布した。風乾後、キ
ュウリべと病菌(Pseudoperonospora cubensis)の分生
胞子懸濁液を噴霧接種し、直ちに22℃の湿室内に24
時間入れた。その後温室内に移し、接種7日後に、下記
基準により鉢全体の発病程度を調査し、評価した。結果
を表54に示した。尚、比較薬剤としては試験例1と同
じものを使用した。
【0125】発病指数 0: 発病を認めず 発病指数 1: 25%未満の発病面積 発病指数 2: 25%以上〜50%未満の発病面積 発病指数 3: 50%以上〜75%未満の発病面積 発病指数 4: 75%以上の発病面積
【0126】評価 A: 発病指数 0 評価 B: 発病指数 1 評価 C: 発病指数 2 評価 D: 発病指数 3及び4
【0127】
【表54】
【0128】 試験例5 キュウリうどんこ病予防効果試験 9cm×9cmの塩ビ製鉢各々にキュウリ種子(品種:相模
半白)を12粒づつ播種し、温室内で7日間育成させ
た。子葉が展開したキュウリ幼苗に製剤例2に準じて調
製した水和剤を有効成分濃度が500ppmになるように
水で希釈し、1鉢当たり10mlを散布した。風乾後、温
室内に移し、キュウリうどんこ病菌(Sphaerotheca ful
iginea)胞子を接種した。10日後に下記基準により鉢
全体の発病程度を調査し、評価した。結果を表55に示
した。尚、比較薬剤としては試験例1と同じものを使用
した。
【0129】発病指数 0: 発病を認めず 発病指数 1: 25%未満の発病面積 発病指数 2: 25%以上〜50%未満の発病面積 発病指数 3: 50%以上〜75%未満の発病面積 発病指数 4: 75%以上の発病面積
【0130】評価 A: 発病指数 0 評価 B: 発病指数 1 評価 C: 発病指数 2 評価 D: 発病指数 3及び4
【0131】
【表55】
【0132】試験例6 リンゴ黒星病予防効果試験 9cm×9cmの塩ビ製鉢にリンゴ種子(品種:紅玉)を5
粒づつ播種し、温室内で20日間育成させた。本葉が4
枚展開した実生苗に、製剤例2に準じて調製した水和剤
を有効成分濃度が50ppmまたは10ppmになるように水
で希釈し、1鉢当たり20ml散布した。風乾後、リンゴ
黒星病菌(Venturia inaequalis)の胞子懸濁液を噴霧
接種し、直ちに22℃の湿室内に48時間入れた。その
後温室内に移し、接種14日後に各本葉の発病程度を下
記基準により調査し、得られた指数値をもとに、数3に
より発病度を求め、さらに数4により防除価を算出し
た。結果を濃度が50ppmのものは表56に、また濃度
が10ppmのものは表57に示した。尚、比較薬剤とし
ては試験例1と同じものを使用した。
【0133】発病指数 0: 発病を認めず 発病指数 1: 5%未満の発病面積 発病指数 2: 5%以上〜33.3%未満の発病面積 発病指数 3: 33.3以上〜66.6%未満の発病面
積 発病指数 4: 66.6%以上の発病面積
【0134】
【数3】
【0135】
【数4】
【0136】
【表56】
【0137】
【表57】
【0138】試験例7 コマツナ黒すす病予防効果試験 9cm×9cmの塩ビ製鉢各々にコマツナ種子(品種:晩生
小松菜)を12粒づつ播種し、温室内で5日間育成させ
た。子葉が展開したコマツナ幼苗に製剤例2に準じて調
製した水和剤を有効成分で50ppmになるよう水で希釈
し、1鉢当たり10mlを散布した。風乾後、コマツナ黒
すす病菌(Alternaria brassicicola)の分生胞子懸濁
液を噴霧接種し、直ちに30℃の湿室内に入れた。3日
後に、各子葉の病斑数を数え、数1より防除価を算出し
た。結果を表58〜表59に示した。尚、比較薬剤とし
ては試験例1と同じものを使用した。
【0139】
【表58】
【0140】
【表59】
【0141】
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A01N 43/10 A 8930−4H 43/40 101 B 8930−4H 43/56 A 8930−4H 43/80 102 8930−4H C07D 213/50 213/74 231/12 231/16 233/64 106 241/16 8615−4C 277/587 307/46 327/06 333/22 401/12 8829−4C 403/12 8829−4C 405/12 8829−4C 409/12 8829−4C 411/12 8829−4C 413/12 8829−4C 417/12 9051−4C C07D 261/10 263/32 263/34 (72)発明者 吉田 文隆 静岡県磐田郡福田町塩新田408番地の1 株式会社ケイ・アイ研究所内 (72)発明者 伊東 茂寿 静岡県磐田郡福田町塩新田408番地の1 株式会社ケイ・アイ研究所内 (72)発明者 鈴木 千治 静岡県磐田郡福田町塩新田408番地の1 株式会社ケイ・アイ研究所内 (72)発明者 境 潤悦 静岡県小笠郡菊川町加茂1809番地 (72)発明者 長谷川 恵介 静岡県静岡市新伝馬2丁目4番5号 (72)発明者 林 茂 静岡県小笠郡浜岡町新野970番地の1

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式 【化1】 {式中、Rxは式 【化2】 (式中、R2はアルキル基、アルコキシ基、ハロゲン原
    子、ニトロ基またはハロアルキル基を示し、Xはハロゲ
    ン原子、アルキル基またはハロアルキル基を示し、lは
    1または2の整数を示す。)で表される基を示し、Ry
    は式 【化3】 〔式中、R3はハロゲン原子、アルキル基、ニトロ基、
    シアノ基、ジアルキルアミノ基、ハロアルキル基、ハロ
    アルコキシ基、式−COR6(式中、R6はアルキル基、
    アルコキシ基、アミノ基、メチルアミノ基、ジメチルア
    ミノ基、フェニル基または塩素原子置換フェニル基を示
    す)で表される基、式−SO27(式中、R7はアルキ
    ル基、メチルアミノ基またはジメチルアミノ基を示
    す。)で表される基、アルコキシ基、アルケニルオキシ
    基、アルキニルオキシ基、アルキルチオ基、ハロアルキ
    ルチオ基、メチレンジオキシ基またはアルキルスルホニ
    ルオキシ基を示し、R4はハロゲン原子、アルキル基、
    アルコキシ基、ジアルキルアミノ基、アルキルチオ基ま
    たはハロアルキル基を示し、R5はアルキル基またはア
    ルコキシ基を示し、mは0または1〜5の整数を示し、
    nは0または1,2の整数を示す。〕で表される基を示
    し、Rは水素原子、アルキル基、アシル基またはアルコ
    キシカルボニル基を示し、R1はアルキル基、アルケニ
    ル基、アルキニル基またはベンジル基を示す。}で表さ
    れるアクリロニトリル誘導体。
  2. 【請求項2】請求項1に記載のアクリロニトリル誘導体
    を有効成分として含有する農園芸用殺菌剤。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1995012582A1 (fr) * 1993-11-01 1995-05-11 Nissan Chemical Industries, Ltd. Nouveau derive de pyrimidine disubstitue en positions 4 et 5 et herbicide
WO1996033995A1 (fr) * 1995-04-27 1996-10-31 Nissan Chemical Industries, Ltd. Derives d'oxopropionitrile et agents de lutte contre les insectes
WO2002014284A1 (fr) * 2000-08-16 2002-02-21 Nippon Soda Co.,Ltd. Procedes de preparation de composes de pyrazole

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