JPH0687391A - 車両のニープロテクタ構造 - Google Patents

車両のニープロテクタ構造

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JPH0687391A
JPH0687391A JP3346483A JP34648391A JPH0687391A JP H0687391 A JPH0687391 A JP H0687391A JP 3346483 A JP3346483 A JP 3346483A JP 34648391 A JP34648391 A JP 34648391A JP H0687391 A JPH0687391 A JP H0687391A
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JP
Japan
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glove box
vehicle
knee
support member
steering support
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Application number
JP3346483A
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English (en)
Inventor
Tadashi Ioka
忠士 井岡
Hideki Aoki
英己 青木
Masatoshi Takayama
雅年 高山
Yasushige Hiroya
安成 広谷
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Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 グローブボックスの設けられる位置に配設さ
れる車両のニープロテクタの構造において、グローブボ
ックスの容量を十分に確保しながら、衝撃エネルギ吸収
部材を所望の位置に配設する。 【構成】 衝撃エネルギ吸収部材46をグローブボック
ス34と一体的に形成すると共に、グローブボックス3
4の開時には、衝撃エネルギ吸収部材46が支持メンバ
36から離れてグローブボックス34と共に回動可能に
構成する。これによりグローブボックス34および衝撃
エネルギ吸収部材46のレイアウトの自由度の増加が図
れ、もって上記目的の達成を図れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両衝突時における乗
員の膝部の移動を拘束してその保護を図る車両のニープ
ロテクタ構造に関し、特に、グローブボックスの設けら
れる位置に配設されるニープロテクタの構造に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】近年の自動車には、車両衝突時における
乗員の安全を確保するため、シートベルトやエアバッグ
の他に、運転席や助手席の前方にニープロテクタが配設
されることがある。このニープロテクタは、車両衝突時
に前方に移動する乗員の膝部に当り、その膝部衝突時の
衝撃エネルギを変形しながら吸収すると共に、膝部の移
動を拘束してその保護を図るためのものであり、通常、
運転席側および助手席側ともに前方のインストルメント
パネル部分に装着される。
【0003】このようなニープロテクタの構造として
は、例えば図22,図23に示すようなものが知られて
いる。図22は従来の車両ニープロテクタ構造を示す斜
視図、および図23はその平面図である。図22,図2
3に示す従来のニープロテクタ2,4は、ステアリング
シャフト6が支持されるステアリング支持メンバ8に、
衝撃エネルギ吸収部材である略U字状のブラケット部材
8,12が固着され、このブラケット部材10,12の
先端部に乗員膝部Kが当接される当接プレート14,1
6を備えたものである。
【0004】そして、上記ニープロテクタ2,4は、車
両衝突の際、乗員が前方に移動して該乗員の膝部Kが車
体後方から上記当接プレート14,16に衝突すると、
上記ブラケット部材10,12が、その衝突荷重をステ
アリング支持メンバ8に伝達すると共に、車体前方に向
けて折れ曲がるように変形して衝撃エネルギを吸収しな
がら、上記ステアリング支持メンバ8と共に上記膝部K
の移動を拘束し、これにより乗員の膝部Kを保護するも
のである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、インストル
メントパネルの助手席側には、グローブボックスが設け
られることがある。グローブボックスの設けられる位置
に配設される従来の車両のニープロテクタ構造を示す図
24および図25に示すように、通常、グローブボック
ス18は、リッド20と該リッド20の背面に取り付け
られた上面開放の受け部22とからなり、インストルメ
ントパネル24に回動可能に設けられている。そして、
その容量の確保や使い勝手等を考慮して、グローブボッ
クス18は、乗員の膝部Kの正面に配設されているのが
一般的である。
【0006】このため、図示のように従来のニープロテ
クタ構造では、衝撃エネルギ吸収部材としてのブラケッ
ト部材12は、グローブボックス18の回動の妨げとな
らないように、グローブボックス18の車幅方向両端位
置に配設されるのが通常であった。この場合、ブラケッ
ト部材12は、乗員の膝部Kの正面位置からずれること
になる。このように、ブラケット部材12を車両衝突時
に膝部Kが当接する位置とずれた位置に配設する場合、
当接プレート16(通常、リッド20と一体的に設けら
れる。)は、衝突時の膝部Kの衝突荷重をブラケット部
材12に伝達するために、大きめに形成しなければなら
ず、このためリッド20が受け部18に比べてかなり幅
広になって、グローブボックス18開時の見栄えが悪く
なるなどの問題があった。また、衝突時の膝部Kの荷重
伝達経路が複雑化して、ニープロテクタとしての強度や
剛性等の適正な設定が困難となる面もあった。一方、ブ
ラケット部材12を膝部Kの略正面位置に配設すると、
グローブボックス18の容量が制限されてグローブボッ
クス18が使いにくい不便なものとなってしまう。
【0007】本発明は、上記課題に鑑み、グローブボッ
クスの容量を十分に確保しながら、衝撃エネルギ吸収部
材を所望の位置に配設可能な車両のニープロテクタ構造
を提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明による車両のニープロテクタ構造は、請求項1
に記載したように、車室前部に回動可能に設けられるグ
ローブボックスと、該グローブボックス近傍に設けられ
る支持メンバと、車両衝突時に前記グローブボックスに
衝突する乗員の膝部の衝突荷重を前記支持メンバに伝達
すると共に前記膝部の衝撃エネルギを変形して吸収しな
がら前記支持メンバと共に前記膝部の移動を拘束する衝
撃エネルギ吸収部材とを備えてなる車両のニープロテク
タ構造において、前記衝撃エネルギ吸収部材は、前記グ
ローブボックスと一体的に形成され、前記グローブボッ
クスの開時には前記支持メンバから離れて該グローブボ
ックスと共に回動可能に構成されていることを特徴とす
るものである。
【0009】上記本発明による請求項1記載の車両のニ
ープロテクタ構造の構成に加えて、上記グローブボック
スの閉時には上記衝撃エネルギ吸収部材を上記支持メン
バに掛止し、上記グローブボックスの開時には掛止解除
されるロック部材を設けることができる。
【0010】
【作用および効果】上記本発明による請求項1記載の車
両のニープロテクタ構造においては、衝撃エネルギ吸収
部材が、グローブボックスと一体的に形成され、グロー
ブボックスの開時には支持メンバと離れてこのグローブ
ボックスと共に回動可能な構成としたので、従来のニー
プロテクタ構造のように衝撃エネルギ吸収部材が支持メ
ンバに固着されていたものとは異なり、衝撃エネルギ吸
収部材をグローブボックスの車幅方向の長さの範囲内の
どの位置に設けても、衝撃エネルギ吸収部材がグローブ
ボックスの回動の妨げとなることはない。逆に言えば、
グローブボックスの大きさ等により、衝撃エネルギ吸収
部材の配設位置が制約を受けることがない。したがっ
て、本発明による車両のニープロテクタ構造によれば、
グローブボックスの容量を十分に確保しつつ衝撃エネル
ギ吸収部材を所望の位置に配設することが可能となる。
【0011】また、衝撃エネルギ吸収部材を所望の位置
に配設できることにより、従来のようにグローブボック
スのリッドの大きさをその受部に比べて不釣り合いに大
きくする必要がなくなるので、開時におけるグローブボ
ックスの見栄えの向上を図ることが可能となる。
【0012】
【実施例】以下、添付図面に基づいて本発明による車両
のニープロテクタ構造の実施例を説明する。
【0013】図1は本発明の第1実施例による車両のニ
ープロテクタ構造の全体構成を概略的に示す斜視図、図
2はその縦断面図、図3はその平面図、および図4は図
2におけるA−A線断面図である。
【0014】これらの図に示す本実施例においては、図
1に示すように、車室前面部にインストルメントパネル
32が配設され、このインストルメントパネル32の助
手席側にはグローブボックス34が回動可能に設けら
れ、またインストルメントパネル32の内部には車幅方
向に延びるステアリング支持メンバ36が設けられてい
る。本実施例による車両のニープロテクタ構造は、上記
インストルメントパネル32の助手席側に装備されるニ
ープロテクタ38に関するものである。
【0015】図2,図3に示すように、上記グローブボ
ックス34は、リッド40と、このリッド40の背面側
に取り付けられる上面開放の受け部42とからなる。リ
ッド40の車幅方向両端下縁部には、インストルメント
パネル32に凸設された凸部(図示略)に嵌装される孔
部44が設けられており、グローブボックス34は、こ
の孔部34と上記凸部とが嵌合されることにより、所定
角度回動可能にインストルメントパネル32に軸支され
ることになる。
【0016】図1に示すように、ニープロテクタ38は
略U字型に形成された衝撃エネルギ吸収部材としての2
個のブラケット部材46,46を備えている。図2,図
4に示すように、ブラケット部材46は、車室側端部が
グローブボックス34のリッド40と受け部42との間
に装着されステアリング支持メンバ36の下方まで延び
るU字状の基部メンバ46aと、この基部メンバ46a
のステアリング支持メンバ36側端部に接合されステア
リング支持メンバの上方まで延びるL字状のアッパメン
バ46bとからなる。
【0017】このように、ブラケット部材46のステア
リング支持メンバ36側端部は、単にステアリング支持
メンバ36を把持するような形状に形成されているだけ
で、ステアリング支持メンバ36に固着されてはいな
い。したがって、グローブボックス34の開時には、ブ
ラケット部材46はステアリング支持メンバ36から離
れてグローブボックス34と共に回動することになる。
また、上記のようにブラケット部材46を、グローブボ
ックス34に一体的に設け、ステアリング支持メンバ3
6とは切り離して構成したことにより、ブラケット部材
46およびグローブボックス34のレイアウトの自由度
が増すことになる。本実施例では、図3に示すように、
ブラケット部材46,46を乗員の膝部Kの略正面とな
る位置に配設して、車両衝突時の上記膝部Kの衝撃エネ
ルギをブラケット部材46が効率よく吸収できるように
している。
【0018】ここで、本実施例によるニープロテクタ3
8の車両衝突時における作用について簡単に説明する。
図5および図6は本実施例による車両のニープロテクタ
構造の車両衝突時の動作を示す図で、図5は車両衝突前
を、図6は車両衝突後をそれぞれ示している。
【0019】図5に示すように本実施例においては、助
手席側のニープロテクタ38とダッシュパネル32との
間にクーラユニット50が配設されている。車両が衝突
すると乗員の膝部Kは、前方に移動し、グローブボック
ス34のリッドを介してブラケット部材46の車室側端
部に衝突する。この衝突によりブラケット部材46は、
グローブボックス34と共に前方に移動し、そのステア
リング支持メンバ36側端部はステアリング支持メンバ
36に当接してこれに支持される。そして図6に示すよ
うに、ブラケット部材46は、膝部Kからの衝突荷重を
ステアリング支持メンバ36に伝達すると共に、折り曲
げ変形して膝部Kの衝撃エネルギを吸収しながら、ステ
アリング支持メンバ36と共に膝部Kの移動を拘束す
る。膝部Kの移動を拘束することにより、車両衝突によ
って車室内側に移動するクーラユニット50に膝部Kが
激しく衝突する等を防止でき、もって膝部Kを保護する
ことができる。
【0020】なお、衝撃エネルギ吸収部材としての上記
ブラケット部材46の形状や、このブラケット部材46
と上記ステアリング支持メンバ36との係り方等に関し
ては、上記第1実施例とは異なる様々な態様が考えられ
る。以下では、上記ブラケット部材46の形状およびブ
ラケット部材46とステアリング支持メンバ36との係
り方に関する他の態様を、他の実施例として添付図面に
基づいて順に説明する。
【0021】図7は本発明の第2実施例による車両のニ
ープロテクタ構造を示す縦断面図である。なお、上記第
1実施例と同様の部材については、同一の符番を付しそ
の詳細な説明は省略する。このことは以下のその他の各
実施例についても同様である。
【0022】図7に示すように、本実施例のブラケット
部材46は、そのステアリング支持メンバ36側端部
が、ステアリング支持メンバ36の車室内側の略半分を
包むような半円状に湾曲形成されると共に、グローブボ
ックス34の閉時にはステアリング支持メンバ36と接
触している点等が、上記第1実施例のブラケット部材4
6と異なっている。一方、ブラケット部材46が、グロ
ーブボックス34と一体的に形成され、グローブボック
ス34の開時にはブラケット部材46がステアリング支
持メンバ36から離れてグローブボックス34と共に回
動する点や、車両衝突時における乗員の膝部(図示略)
の衝突荷重をステアリング支持メンバ36に伝達すると
共に、その衝撃エネルギを折り曲げ変形して吸収しなが
らステアリング支持メンバ36と共に膝部の移動を拘束
する点は、上記第1実施例と同じである。
【0023】次に、本発明による車両のニープロテクタ
構造の第3実施例を説明する。図8は本発明の第3実施
例による車両のニープロテクタ構造を示す縦断面図、図
9はブラケット部材のステアリング支持メンバとの係り
を示す図、図10はブラケット部材の車両衝突時の動作
を示す図、および図11は図10におけるB−B線断面
図である。
【0024】本実施例のブラケット部材46は、グロー
ブボックス34と一体的に設けられ該グローブボックス
34と共に回動する略U字型の基部メンバ46aと、ス
テアリング支持メンバ36に固着される固定メンバ46
cとから構成されている。上記基部メンバ46aと固定
メンバ46cとは、グローブボックス34の閉時には図
8に示す互いに近接した位置にあるように、グローブボ
ックス34の開時には上記基部メンバ46aが上記固定
メンバ46cと離れてグローブボックス34と共に回動
するように構成されている。また図9に示すように、上
記基部メンバ46aと固定メンバ46cとは、基部メン
バ46aが図中X方向に移動すると互いに嵌合する形状
にそれぞれ形成されている。
【0025】車両衝突時に乗員の膝部(図示略)がリッ
ド40を介して基部メンバ46aに衝突すると、基部メ
ンバ46aは、固定メンバ46cと摺動しながらグロー
ブボックス34と共に上方(図中X方向)に移動して、
固定メンバ46cと嵌合する。そして基部メンバ46a
は、膝部Kの衝突荷重を固定メンバ46cを介してステ
アリング支持メンバ36に伝達すると共に、折り曲げ変
形して膝部の衝撃エネルギを吸収しながらステアリング
支持メンバ36と共に膝部の移動を拘束してそれを保護
する。
【0026】次に本発明による車両のニープロテクタ構
造の第4実施例を説明する。図12は本発明の第4実施
例による車両のニープロテクタ構造を示す縦断面図、図
13は図12におけるC−C線断面図、および図14は
ブラケット部材の車両衝突時の動作を示す図である。
【0027】図12に示すように、本実施例のステアリ
ング支持メンバ36の所定位置には、ネジ52が車室側
に突出するように固定されている。一方、ブラケット部
材46は、上記各実施例と同様にステアリング支持メン
バ36には固着されず、グローブボックス34に一体的
に設けられている。ブラケット部材46のステアリング
支持メンバ36側端部、および該端部には接合されたグ
ローブボックス34の受け部42の端部には、上記ネジ
52が挿通される孔部54が形成されている。そして、
ブラケット部材46は、グローブボックス34の閉時に
は上記ネジ52が上記孔部54に挿通される図12に示
す位置にあるように、グローブボックス34の開時には
上記ネジ52とは接触せずにステアリング支持メンバ3
6から離れてグローブボックス34と共に回動するよう
に構成されている。
【0028】車両衝突時に乗員の膝部(図示略)が、グ
ローブボックス34のリッド40を介してブラケット部
材46の車室内側端部に衝突すると、ブラケット部材4
6はグローブボックス34と共に上方(図14に示すY
方向)に移動する。ブラケット部材46が上方に移動す
ると、図14に示すように、ブラケット部材46のステ
アリング支持メンバ36側端部に形成された孔部54
が、ステアリング支持メンバ36に固定されたネジ52
に引掛り、これによりブラケット部材46はネジ52を
介してステアリング支持メンバ36に支持されることに
なる。そして、ブラケット部材46は、膝部の衝突荷重
をネジ52を介してステアリング支持メンバ36に伝達
すると共に、折り曲げ変形して膝部Kの衝撃エネルギを
吸収しながら、ステアリング支持メンバ36と共に膝部
Kの移動を拘束してこれを保護する。
【0029】次に本発明による車両のニープロテクタ構
造の第5実施例を説明する。図15は本発明の第5実施
例による車両のニープロテクタ構造のブラケット部材と
ステアリング支持メンバとの係りを示す図、および図1
6は図15におけるD−D線断面図である。
【0030】図15,図16に示すように、本実施例で
はステアリング支持メンバ36には、下端部の所定位置
に車室内側に突出するピン部材56が固定された固定メ
ンバ58が固着されている。一方、ブラケット部材46
のステアリング支持メンバ36側端部は、ステアリング
支持メンバ36の車室内側の略半分を包むように湾曲形
成されると共に、上記固定メンバ58に固定されたピン
部材56が挿通される孔部60が形成されている。
【0031】本実施例のブラケット部材46も、上記各
実施例と同様にステアリング支持メンバ36には固着さ
れず、グローブボックス(図示略)に一体的に設けられ
ている。そして、ブラケット部材46は、グローブボッ
クスの閉時にはブラケット部材46に形成された上記孔
部60に上記ピン部材56が挿通される図15に示す位
置にあるように、グローブボックスの開時には上記ピン
部材56とは接触せずにステアリング支持メンバ36か
ら離れてグローブボックスと共に回動するように構成さ
れている。なお、本実施例のブラケット部材46の車両
衝突時の動作および作用は、上記各実施例と同様であ
り、その説明は省略する。
【0032】次に本発明による車両のニープロテクタ構
造の第6実施例を説明する。図17は本発明の第6実施
例による車両のニープロテクタ構造のブラケット部材と
ステアリング支持メンバとの係りを示す斜視図、および
図18はその側面図である。図17,図18に示すよう
に、本実施例ではステアリング支持メンバ36には、上
端部および下端部に挿通孔62が形成された固定メンバ
64が固着されている。一方、ブラケット部材46は、
ステアリング支持メンバ36側端部がステアリング支持
メンバ36の下方まで延びる基部メンバ46aと、この
基部メンバ46aに接合されステアリング支持メンバ3
6の上方まで延びるアッパメンバ46bとからなる。
【0033】本実施例のブラケット部材46も、上記各
実施例と同様にステアリング支持メンバ36には固着さ
れず、グローブボックス(図示略)に一体的に設けられ
ている。そして、ブラケット部材46は、グローブボッ
クスの閉時にはブラケット部材46のステアリング支持
メンバ36側先端部が、上記固定メンバ64の挿通孔6
2に挿通される図18に示す位置にあるように、グロー
ブボックスの開時には上記固定メンバ64とは接触せず
にステアリング支持メンバ36から離れてグローブボッ
クスと共に回動するように構成されている。なお、本実
施例のブラケット部材46の車両衝突時の動作および作
用は、上記各実施例と同様であり、その説明は省略す
る。
【0034】次に本発明による車両のニープロテクタ構
造の第7実施例を説明する。図19は本発明の第7実施
例による車両のニープロテクタ構造を示す縦断面図、図
20はその掛止機構の構成を概略的に示す斜視図、およ
び図21はグローブボックスの開閉レバー部材の構成を
示す断面図である。
【0035】図19に示すように、本実施例ではブラケ
ット部材46のステアリング支持メンバ36側端部は、
ステアリング支持メンバ36の車室内側の略半分を包む
ような半円状に湾曲形成されており、その先端部には円
弧状に延びるガイド溝66が形成されている。そして、
ブラケット部材46のステアリング支持メンバ36側端
部には、円弧状に形成された掛止部材68が、上記ガイ
ド溝66に沿ってブラケット部材46の先端部から突出
・引込み可能に取り付けられている。この掛止部材68
がブラケット部材46の先端部から突出すると、ブラケ
ット部材46はグローブボックス34と共にステアリン
グ支持メンバ36に掛止される。一方、掛止部材68が
引込むと、ブラケット部材46はステアリング支持メン
バ36から離れてグローブボックス34と共に回動する
ことが可能となる。
【0036】図20,図21に示すように、上記掛止部
材68は、グローブボックス34のリッド40に設けら
れたレバー部材70により操作される。レバー部材70
の左右両端部には、車体前方に突出するプレート部材7
2,72が固設されており、この両プレート部材72,
72の間にはやはり車体前方に突出するプレート部材7
4,74が固設されている。中間部のプレート部材7
4,74には上方に向けて延びる棒状部材76,76が
それぞれ設けられている。
【0037】グローブボックス34の受け部42の車室
内側面には、車室内側に向けて突出する支持プレート7
8が固設され、この支持プレート78には車体前後方向
に長い2つの長孔部80,80が所定間隔を置いて形成
されている。上記支持プレート78の下面には、L字状
に形成された回動レバー82が回動自在に取り付けられ
る。このL字状の回動レバー82の一端部には長孔部8
4が形成され、他端部には凸部86が形成されている。
そして、図示の回動レバー82は、上記支持プレート7
8に形成された図面右側の長孔部80と、自身に形成さ
れた長孔部84とが上下に重なるように、軸支ピン88
によって支持プレート78に取り付けられる。なお、図
20においては回動レバー82を1つしか図示していな
いが、支持プレート78に形成され図面左側の長孔部8
0近傍にも、上記回動レバー82と同様の回動レバーが
軸支される。
【0038】上記レバー部材70は、その左右両端部に
固設された上記プレート部材72,72に穿設された孔
部90,90が、受け部42の上記支持プレート78の
左右両端部近傍に凸設されたピン部92(右側の1つの
み示す)に嵌合することによって、受け部42に回動可
能に取り付けられる。この時、レバー部材70の上記棒
状部材76,76は、上記回動レバー82の長孔部84
と、上記支持プレート78の長孔部80とにそれぞれ挿
通される。
【0039】また、回動レバー82の他端部に凸設され
た凸部86には、ワイヤ部材94の一端部が止着され
る。このワイヤ部材94の他端部は、ブラケット部材4
6の先端部に取り付けられる上記掛止部材68の後端部
に凸設された凸部96に止着される。なお、図面には1
個のブラケット部材46のみ図示しているが、ブラケッ
ト部材46は上記第1実施例と同様に2個設けられてお
り、他方のブラケット部材にもワイヤにより連係される
掛止部材が取り付けられる。
【0040】レバー部材70が図21に示す状態の時
は、掛止部材68はブラケット部材46の先端部から突
出した図19に示す状態にある。図19に示す状態の時
には、グローブボックス34はブラケット部材46と共
にステアリング部材36に掛止されているので開けるこ
とができない。レバー部材70を手前に引くと、レバー
部材70の上記棒状部材76が、上記支持プレート78
に形成された上記長孔部80内を移動する。この棒状部
材70が移動すると、この棒状部材70が挿通されてい
る長孔部84を有する上記回動レバー82が回動して回
動レバー82の他端部に止着されている上記ワイヤ94
を引張る。すると、ワイヤ94に引張られてブラケット
部材46の先端部に取り付けられた上記掛止部材68が
引込み、掛止部材68は掛止解除される。
【0041】掛止部材68が掛止解除されると、レバー
部材46はステアリング支持メンバ36から離れて、グ
ローブボックス34と共に回動可能となり、これにより
グローブボックスを開けることができる。なお、本実施
例においては、掛止部材68を掛止解除しなければグロ
ーブボックス34を開けることができないので、従来の
グローブボックスに見られるようなグローブボックスを
閉状態でインストルメントパネルに保持するためのロッ
ク手段を特に設ける必要はない。
【0042】なお、本実施例のブラケット部材46の車
両衝突時の動作および作用は、上記各実施例の説明と同
様であり、その説明は省略する。
【0043】上記各実施例による車両のニープロテクタ
構造によれば、衝撃エネルギ吸収部材としてのブラケッ
ト部材が、グローブボックスに一体的に形成され、グロ
ーブボックスの開時にはステアリング支持メンバから離
れてグローブボックスと共に回動可能に構成されている
ので、例えば上述のようにグローブボックスの容量を十
分に確保しながらブラケット部材を乗員の膝部の略正面
に設けることが可能になるなど、衝撃エネルギ吸収部材
としてのブラケット部材およびグローブボックスのレイ
アウトの自由度の増加を図れる。
【0044】以上、本発明による車両のニープロテクタ
構造の7つの実施例を説明したが、本発明による車両の
ニープロテクタ構造は、かかる態様に限定されるもので
はなく、例えば、上記各実施例における衝撃エネルギ吸
収部材としてのブラケット部材の全体的な形状は、グロ
ーブボックスの断面形状に応じて適宜変更することがで
きるなど、種々の変更を行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例による車両のニープロテク
タ構造の全体構成を概略的に示す斜視図
【図2】上記第1実施例によるニープロテクタ構造の縦
断面図
【図3】上記第1実施例によるニープロテクタ構造の平
面図
【図4】図2におけるA−A線断面図
【図5】上記第1実施例によるニープロテクタ構造の車
両の衝突前の状態を示す図
【図6】上記第1実施例によるニープロテクタ構造の車
両の衝突後の状態を示す図
【図7】本発明の第2実施例による車両のニープロテク
タ構造を示す縦断面図
【図8】本発明の第3実施例による車両のニープロテク
タ構造を示す縦断面図
【図9】上記第3実施例によるニープロテクタ構造のブ
ラケット部材とステアリング支持メンバとの係りを示す
【図10】上記第3実施例のブラケット部材の車両衝突
時の動作を示す図
【図11】図10におけるB−B線断面図
【図12】本発明の第4実施例による車両のニープロテ
クタ構造を示す縦断面図
【図13】図12におけるC−C線断面図
【図14】上記第4実施例のブラケット部材の車両衝突
時の動作を示す図
【図15】本発明の第5実施例による車両のニープロテ
クタ構造のブラケット部材とステアリング支持メンバと
の係りを示す図
【図16】図15におけるD−D線断面図
【図17】本発明の第6実施例による車両のニープロテ
クタ構造のブラケット部材とステアリング支持メンバと
の係りを示す斜視図
【図18】本発明の第6実施例による車両のニープロテ
クタ構造のブラケット部材とステアリング支持メンバと
の係りを示す側面図
【図19】本発明の第7実施例による車両のニープロテ
クタ構造を示す縦断面図
【図20】上記第7実施例の掛止機構の構成を概略的に
示す図
【図21】上記第7実施例のグローブボックスの開閉レ
バー部材の構成を示す断面図
【図22】従来の車両のニープロテクタ構造を示す斜視
【図23】従来の車両のニープロテクタ構造を示す平面
【図24】グローブボックスの設けられる位置に配設さ
れる従来の車両のニープロテクタ構造を示す平面図
【図25】グローブボックスの設けられる位置に配設さ
れる従来の車両のニープロテクタ構造を示す縦断面図
【符号の説明】
8,36 ステアリング支持メンバ(支持メ
ンバ) 10,12,46 ブラケット部材(衝撃エネルギ吸
収部材) 18,34 グローブボックス 68 掛止部材 K 乗員の膝部
フロントページの続き (72)発明者 広谷 安成 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車室前部に回動可能に設けられるグロー
    ブボックスと、該グローブボックス近傍に設けられる支
    持メンバと、車両衝突時に前記グローブボックスに衝突
    する乗員の膝部の衝突荷重を前記支持メンバに伝達する
    と共に前記膝部の衝撃エネルギを変形して吸収しながら
    前記支持メンバと共に前記膝部の移動を拘束する衝撃エ
    ネルギ吸収部材とを備えてなる車両のニープロテクタ構
    造において、 前記衝撃エネルギ吸収部材は、前記グローブボックスと
    一体的に形成され、前記グローブボックスの開時には前
    記支持メンバから離れて該グローブボックスと共に回動
    可能に構成されていることを特徴とする車両のニープロ
    テクタ構造。
  2. 【請求項2】 前記グローブボックスの閉時には前記衝
    撃エネルギ吸収部材を前記支持メンバに掛止し、前記グ
    ローブボックスの開時には掛止解除される掛止部材が設
    けられていることを特徴とする請求項1記載の車両のニ
    ープロテクタ構造。
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