JPH0687312A - 車両懸架装置 - Google Patents
車両懸架装置Info
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- JPH0687312A JPH0687312A JP34569991A JP34569991A JPH0687312A JP H0687312 A JPH0687312 A JP H0687312A JP 34569991 A JP34569991 A JP 34569991A JP 34569991 A JP34569991 A JP 34569991A JP H0687312 A JPH0687312 A JP H0687312A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- actuator
- damping coefficient
- fail
- safe
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 異常発生時に、アクチュエータを安全側に駆
動できる車両懸架装置を提供すること。 【構成】 ショックアブソーバaと、アクチュエータb
の駆動により減衰係数を変更する減衰係数変更手段c
と、車両挙動検出手段dと、減衰係数制御部eおよび駆
動制御部fを有したコントローラgとを備えた車両懸架
装置において、駆動制御部fを減衰係数制御部eとは別
体としてアクチュエータbと一体的に設け、さらに、ア
クチュエータbには、アクチュエータbを所定のフェイ
ルセーフ駆動させるフェイルセーフ制御部hを一体的に
設けると共に、アクチュエータb側の異常を検出して、
前記フェイルセーフ制御部hおよび減衰係数制御部eに
異常発生信号を出力する異常検出手段jを一体的に設
け、かつ、減衰係数制御部eは、異常発生信号を入力し
たら所定のフェイルセーフ作動を行うようにした。
動できる車両懸架装置を提供すること。 【構成】 ショックアブソーバaと、アクチュエータb
の駆動により減衰係数を変更する減衰係数変更手段c
と、車両挙動検出手段dと、減衰係数制御部eおよび駆
動制御部fを有したコントローラgとを備えた車両懸架
装置において、駆動制御部fを減衰係数制御部eとは別
体としてアクチュエータbと一体的に設け、さらに、ア
クチュエータbには、アクチュエータbを所定のフェイ
ルセーフ駆動させるフェイルセーフ制御部hを一体的に
設けると共に、アクチュエータb側の異常を検出して、
前記フェイルセーフ制御部hおよび減衰係数制御部eに
異常発生信号を出力する異常検出手段jを一体的に設
け、かつ、減衰係数制御部eは、異常発生信号を入力し
たら所定のフェイルセーフ作動を行うようにした。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ショックアブソーバの
減衰係数を最適制御する車両の懸架装置に関する。
減衰係数を最適制御する車両の懸架装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ショックアブソーバの減衰係数制
御を行う車両懸架装置としては、例えば、特開昭62−
181908号公報に記載されたものが知られている。
御を行う車両懸架装置としては、例えば、特開昭62−
181908号公報に記載されたものが知られている。
【0003】この従来の車両懸架装置は、車体の上下方
向の加速度を検出する加速度検出手段を有し、検出加速
度が所定値を越えた時から車体が車輪に対して中立位置
に至るまでの所定の時期に減衰力をより大きい値に変更
する指令を減衰力変更手段に出力するもので、これによ
って、車体に大きな力の振動が生じた場合に、揺動の半
周期以内で速やかに車体を車輪に対して中立位置に復帰
させることができるものであった。
向の加速度を検出する加速度検出手段を有し、検出加速
度が所定値を越えた時から車体が車輪に対して中立位置
に至るまでの所定の時期に減衰力をより大きい値に変更
する指令を減衰力変更手段に出力するもので、これによ
って、車体に大きな力の振動が生じた場合に、揺動の半
周期以内で速やかに車体を車輪に対して中立位置に復帰
させることができるものであった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
従来装置は、コントローラにおいて異常が発生した時の
対策が成されていなかったため、外来ノイズ等により、
コントローラ内のCPUが誤動作した場合、異常な制御
信号がコントローラからアクチュエータに出力され、車
両が不自然な挙動を示す恐れがあり、これにより操縦安
定性や乗り心地の低下を招く恐れがあるという問題があ
った。
従来装置は、コントローラにおいて異常が発生した時の
対策が成されていなかったため、外来ノイズ等により、
コントローラ内のCPUが誤動作した場合、異常な制御
信号がコントローラからアクチュエータに出力され、車
両が不自然な挙動を示す恐れがあり、これにより操縦安
定性や乗り心地の低下を招く恐れがあるという問題があ
った。
【0005】加えて、従来装置は、コントローラにおい
て、各センサからの信号を受けて最適減衰力を演算する
部分や、この演算結果に基づき、アクチュエータを駆動
させるための信号を形成する部分が、1つに集約された
構成であったため、コントローラとアクチュエータの間
で断線等の異常が生じた場合には、アクチュエータを駆
動させる信号を伝えることができず、コントローラが異
常を検出してアクチュエータを安全側に駆動させようと
しても、アクチュエータを駆動させることができなかっ
た。
て、各センサからの信号を受けて最適減衰力を演算する
部分や、この演算結果に基づき、アクチュエータを駆動
させるための信号を形成する部分が、1つに集約された
構成であったため、コントローラとアクチュエータの間
で断線等の異常が生じた場合には、アクチュエータを駆
動させる信号を伝えることができず、コントローラが異
常を検出してアクチュエータを安全側に駆動させようと
しても、アクチュエータを駆動させることができなかっ
た。
【0006】本発明は、上述の問題点に着目してなされ
てもので、異常発生時に、アクチュエータを安全側に駆
動できるようにした車両懸架装置を提供することを目的
としている。
てもので、異常発生時に、アクチュエータを安全側に駆
動できるようにした車両懸架装置を提供することを目的
としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明では、上
記目的を達成するようにした。
記目的を達成するようにした。
【0008】すなわち、本発明の車両懸架装置は、図1
のクレーム対応図に示すように、車体側と各車輪側の間
に介在されたショックアブソーバaと、このショックア
ブソーバaに設けられ、アクチュエータbの駆動により
ショックアブソーバaの減衰係数を変更する減衰係数変
更手段cと、車両挙動を検出する車両挙動検出手段d
と、この車両挙動検出手段dからの信号を受けて、車両
挙動に応じた最適の減衰係数を求める減衰係数制御部e
およびアクチュエータbを駆動させる駆動制御信号を形
成する駆動制御部fを有したコントローラgとを備えた
車両懸架装置において、前記駆動制御部fを減衰係数制
御部eとは別体としてアクチュエータbと一体的に設
け、さらに、アクチュエータbには、アクチュエータb
を所定のフェイルセーフ駆動させるフェイルセーフ制御
部hを一体的に設けると共に、アクチュエータb側の異
常を検出して、前記フェイルセーフ制御部hおよび減衰
係数制御部eに異常発生信号を出力する異常検出手段j
を一体的に設け、かつ、前記減衰係数制御部eは、異常
発生信号を入力したら所定のフェイルセーフ作動を行う
ようにしたことを特徴とする。
のクレーム対応図に示すように、車体側と各車輪側の間
に介在されたショックアブソーバaと、このショックア
ブソーバaに設けられ、アクチュエータbの駆動により
ショックアブソーバaの減衰係数を変更する減衰係数変
更手段cと、車両挙動を検出する車両挙動検出手段d
と、この車両挙動検出手段dからの信号を受けて、車両
挙動に応じた最適の減衰係数を求める減衰係数制御部e
およびアクチュエータbを駆動させる駆動制御信号を形
成する駆動制御部fを有したコントローラgとを備えた
車両懸架装置において、前記駆動制御部fを減衰係数制
御部eとは別体としてアクチュエータbと一体的に設
け、さらに、アクチュエータbには、アクチュエータb
を所定のフェイルセーフ駆動させるフェイルセーフ制御
部hを一体的に設けると共に、アクチュエータb側の異
常を検出して、前記フェイルセーフ制御部hおよび減衰
係数制御部eに異常発生信号を出力する異常検出手段j
を一体的に設け、かつ、前記減衰係数制御部eは、異常
発生信号を入力したら所定のフェイルセーフ作動を行う
ようにしたことを特徴とする。
【0009】なお、前記アクチュエータbのフェイルセ
ーフ駆動は、ショックアブソーバaの伸側を高減衰係数
とする駆動であってもよいし、また、減衰係数制御部e
のフェイルセーフ作動が、信号の出力を停止する作動と
してもよい。
ーフ駆動は、ショックアブソーバaの伸側を高減衰係数
とする駆動であってもよいし、また、減衰係数制御部e
のフェイルセーフ作動が、信号の出力を停止する作動と
してもよい。
【0010】
【作用】アクチュエータ自体あるいは駆動制御部などの
アクチュエータ側に異常が発生した際には、アクチュエ
ータと一体に設けられた異常検出手段が異常を検出し、
フェイルセーフ制御部および減衰係数制御部に異常発生
信号を出力する。この場合、異常検出手段はアクチュエ
ータ側に設けられているから、減衰係数制御部に故障が
あったり減衰係数制御部と駆動制御部との間で断線が生
じたりした場合であっても、アクチュエータ側の異常を
検出することができる。
アクチュエータ側に異常が発生した際には、アクチュエ
ータと一体に設けられた異常検出手段が異常を検出し、
フェイルセーフ制御部および減衰係数制御部に異常発生
信号を出力する。この場合、異常検出手段はアクチュエ
ータ側に設けられているから、減衰係数制御部に故障が
あったり減衰係数制御部と駆動制御部との間で断線が生
じたりした場合であっても、アクチュエータ側の異常を
検出することができる。
【0011】この異常発生信号を受けて、フェイルセー
フ制御部は、アクチュエータを所定のフェイルセーフ駆
動をさせ、また、減衰係数制御部は、所定のフェイルセ
ーフ作動を行う。
フ制御部は、アクチュエータを所定のフェイルセーフ駆
動をさせ、また、減衰係数制御部は、所定のフェイルセ
ーフ作動を行う。
【0012】したがって、外乱ノイズやアクチュエータ
の機械的な故障や減衰係数制御部と駆動制御部との間の
断線等によりアクチュエータ側に異常が発生したりして
も、アクチュエータを安全側にフェイルセーフ駆動させ
ることができるし、また、減衰係数制御部をフェイルセ
ーフ作動させることができる。
の機械的な故障や減衰係数制御部と駆動制御部との間の
断線等によりアクチュエータ側に異常が発生したりして
も、アクチュエータを安全側にフェイルセーフ駆動させ
ることができるし、また、減衰係数制御部をフェイルセ
ーフ作動させることができる。
【0013】なお、アクチュエータのフェイルセーフ駆
動とは、例えば、ショックアブソーバにおいて伸側高減
衰係数といった所定の減衰特性を形成するようアクチュ
エータを駆動させたり、アクチュエータの駆動を停止さ
せたりするといったように、駆動させない場合も含んで
アクチュエータを所定の安全側への駆動を行うことをい
う。
動とは、例えば、ショックアブソーバにおいて伸側高減
衰係数といった所定の減衰特性を形成するようアクチュ
エータを駆動させたり、アクチュエータの駆動を停止さ
せたりするといったように、駆動させない場合も含んで
アクチュエータを所定の安全側への駆動を行うことをい
う。
【0014】また、減衰係数制御部のフェイルセーフ作
動とは、例えば、減衰係数制御部から駆動制御部側への
信号出力を停止させるといったように、減衰係数制御部
を安全側へ駆動させることをいう。
動とは、例えば、減衰係数制御部から駆動制御部側への
信号出力を停止させるといったように、減衰係数制御部
を安全側へ駆動させることをいう。
【0015】
【実施例】本発明実施例を図面に基づいて説明する。 (第1実施例)まず、構成について説明する。
【0016】図2は、本発明実施例の車両懸架装置を示
す構成説明図であり、車体と4つの車輪との間に介在さ
れて、4つのショックアブソーバSAが設けられている
(なお、図にあっては1つだけ図示する)。各ショック
アブソーバSAは、後で詳細に説明するが、パルスモー
タ(アクチュエータ)3の駆動により減衰係数を変更可
能な構造に形成されている。
す構成説明図であり、車体と4つの車輪との間に介在さ
れて、4つのショックアブソーバSAが設けられている
(なお、図にあっては1つだけ図示する)。各ショック
アブソーバSAは、後で詳細に説明するが、パルスモー
タ(アクチュエータ)3の駆動により減衰係数を変更可
能な構造に形成されている。
【0017】前記パルスモータ3の駆動は、コントロー
ラ4により制御されるもので、このコントローラ4に
は、車体の挙動を検出するための車体挙動検出手段とし
て、上下加速度センサ(以後、上下Gセンサという)1
と、車速センサ5aと、舵角センサ5bとが接続されて
いる。
ラ4により制御されるもので、このコントローラ4に
は、車体の挙動を検出するための車体挙動検出手段とし
て、上下加速度センサ(以後、上下Gセンサという)1
と、車速センサ5aと、舵角センサ5bとが接続されて
いる。
【0018】前記コントローラ4は、メインコントロー
ラ41とサブコントローラ42とで構成されている。す
なわち、メインコントローラ41は、車体の運転席(図
示省略)の近傍位置に設けられたいわゆるマイクロコン
ピュータで構成されていて、図示のように、各センサ
1,5a,5bからの信号を入力して制御用の信号に変
換する入力回路41aと、入力回路41aを経て得られ
る車体挙動に基づいてショックアブソーバSAの最適減
衰係数を演算し、この減衰係数を示す係数制御信号dv
を出力する演算回路(減衰係数制御部)41bと、この
演算回路41bが出力する係数制御信号dvに基づい
て、演算回路41bの異常の有無を判定し、異常検出時
には異常発生信号ev1を出力する第1異常検出回路4
1cとを備えている。なお、異常検出については後述す
る。
ラ41とサブコントローラ42とで構成されている。す
なわち、メインコントローラ41は、車体の運転席(図
示省略)の近傍位置に設けられたいわゆるマイクロコン
ピュータで構成されていて、図示のように、各センサ
1,5a,5bからの信号を入力して制御用の信号に変
換する入力回路41aと、入力回路41aを経て得られ
る車体挙動に基づいてショックアブソーバSAの最適減
衰係数を演算し、この減衰係数を示す係数制御信号dv
を出力する演算回路(減衰係数制御部)41bと、この
演算回路41bが出力する係数制御信号dvに基づい
て、演算回路41bの異常の有無を判定し、異常検出時
には異常発生信号ev1を出力する第1異常検出回路4
1cとを備えている。なお、異常検出については後述す
る。
【0019】また、サブコントローラ42は、後述する
が、パルスモータ3と一体的に組み付けられていて、図
示のように、演算回路41bからの係数制御信号dvに
基づき駆動制御信号tvを演算する駆動信号発生回路
(駆動制御部)42aと、この駆動信号発生回路42a
の演算結果に基づいてパルスモータ3を駆動させるため
の駆動制御信号tvを形成する駆動回路(駆動制御部)
42bと、駆動回路42bが出力する駆動制御信号tv
および前記係数制御信号dvに基づき駆動信号発生回路
42aおよび駆動回路42bの異常の有無を判定し、異
常検出時には異常発生信号ev2を前記演算回路41b
および後記フェイルセーフ回路42dに出力する第2異
常検出回路42cと、各異常検出回路41c,42cか
ら異常発生信号ev1,ev2のいずれかを入力したら
パルスモータ3を所定のフェイルセーフ駆動させるフェ
イルセーフ回路(フェイルセーフ制御部)42dとを備
えている。
が、パルスモータ3と一体的に組み付けられていて、図
示のように、演算回路41bからの係数制御信号dvに
基づき駆動制御信号tvを演算する駆動信号発生回路
(駆動制御部)42aと、この駆動信号発生回路42a
の演算結果に基づいてパルスモータ3を駆動させるため
の駆動制御信号tvを形成する駆動回路(駆動制御部)
42bと、駆動回路42bが出力する駆動制御信号tv
および前記係数制御信号dvに基づき駆動信号発生回路
42aおよび駆動回路42bの異常の有無を判定し、異
常検出時には異常発生信号ev2を前記演算回路41b
および後記フェイルセーフ回路42dに出力する第2異
常検出回路42cと、各異常検出回路41c,42cか
ら異常発生信号ev1,ev2のいずれかを入力したら
パルスモータ3を所定のフェイルセーフ駆動させるフェ
イルセーフ回路(フェイルセーフ制御部)42dとを備
えている。
【0020】次に、図3に基づいて、ショックアブソー
バSAの構成を説明する。このショックアブソーバSA
は、シリンダ30と、シリンダ30を上部室Aと下部室
Bとに画成したピストン31と、シリンダ30の外周に
リザーバ室32を形成した外筒33と、下部室Bとリザ
ーバ室32とを画成したベース34と、ピストン32に
連結されたピストンロッド7の摺動をガイドするガイド
部材35と、外筒33と車体との間に介在されたサスペ
ンションスプリング36と、バンパラバー37とを備え
ている。
バSAの構成を説明する。このショックアブソーバSA
は、シリンダ30と、シリンダ30を上部室Aと下部室
Bとに画成したピストン31と、シリンダ30の外周に
リザーバ室32を形成した外筒33と、下部室Bとリザ
ーバ室32とを画成したベース34と、ピストン32に
連結されたピストンロッド7の摺動をガイドするガイド
部材35と、外筒33と車体との間に介在されたサスペ
ンションスプリング36と、バンパラバー37とを備え
ている。
【0021】次に、図4は前記ピストン31の部分を示
す拡大断面図であって、この図に示すように、ピストン
31には、貫通孔31a,31bが形成されていると共
に、各貫通孔31a,31bをそれぞれ開閉する伸側減
衰バルブ12および圧側減衰バルブ20とが設けられて
いる。また、ピストンロッド7の先端に固定されて、ピ
ストン31を貫通しているスタッド38には、上部室A
と下部室Bとを連通する連通孔39が形成され、さら
に、この連通孔39の流路断面積を変更するための調整
子40と、流体の流通の方向に応じて流体の連通孔39
の流通を許容・遮断する伸側チェックバルブ17および
圧側チェックバルブ22とが設けられている。なお、こ
の調整子40は、前記パルスモータ3により回転される
ようになっている(図3参照)。また、スタッド38に
は、上から順に第1ポート21,第2ポート13,第3
ポート18,第4ポート14,第5ポート16が形成さ
れている。
す拡大断面図であって、この図に示すように、ピストン
31には、貫通孔31a,31bが形成されていると共
に、各貫通孔31a,31bをそれぞれ開閉する伸側減
衰バルブ12および圧側減衰バルブ20とが設けられて
いる。また、ピストンロッド7の先端に固定されて、ピ
ストン31を貫通しているスタッド38には、上部室A
と下部室Bとを連通する連通孔39が形成され、さら
に、この連通孔39の流路断面積を変更するための調整
子40と、流体の流通の方向に応じて流体の連通孔39
の流通を許容・遮断する伸側チェックバルブ17および
圧側チェックバルブ22とが設けられている。なお、こ
の調整子40は、前記パルスモータ3により回転される
ようになっている(図3参照)。また、スタッド38に
は、上から順に第1ポート21,第2ポート13,第3
ポート18,第4ポート14,第5ポート16が形成さ
れている。
【0022】一方、調整子40は、中空部19が形成さ
れると共に、内外を連通する第1横孔24および第2横
孔25が形成され、さらに、外周部に縦溝23が形成さ
れている。
れると共に、内外を連通する第1横孔24および第2横
孔25が形成され、さらに、外周部に縦溝23が形成さ
れている。
【0023】したがって、前記上部室Aと下部室Bとの
間には、伸行程で流体が流通可能な流路として、貫通孔
31bを通り伸側減衰バルブ12の内側を開弁して下部
室Bに至る伸側第1流路Dと、第2ポート13,縦溝2
3,第4ポート14を経由して伸側減衰バルブ12の外
周側を開弁して下部室Bに至る伸側第2流路Eと、第2
ポート13,縦溝23,第5ポート16を経由して伸側
チェックバルブ17を開弁して下部室Bに至る伸側第3
流路Fと、第3ポート18,第2横孔25,中空部19
を経由して下部室Bに至るバイパス流路Gの4つの流路
がある。また、圧行程で流体が流通可能な流路として、
貫通孔31aを通り圧側減衰バルブ20を開弁する圧側
第1流路Hと、中空部19,第1横孔24,第1ポート
21を経由し圧側チェックバルブ22を開弁して上部室
Aに至る圧側第2流路Jと、中空部19,第2横孔2
5,第3ポート18を経由して上部室Aに至るバイパス
流路Gとの3つの流路がある。
間には、伸行程で流体が流通可能な流路として、貫通孔
31bを通り伸側減衰バルブ12の内側を開弁して下部
室Bに至る伸側第1流路Dと、第2ポート13,縦溝2
3,第4ポート14を経由して伸側減衰バルブ12の外
周側を開弁して下部室Bに至る伸側第2流路Eと、第2
ポート13,縦溝23,第5ポート16を経由して伸側
チェックバルブ17を開弁して下部室Bに至る伸側第3
流路Fと、第3ポート18,第2横孔25,中空部19
を経由して下部室Bに至るバイパス流路Gの4つの流路
がある。また、圧行程で流体が流通可能な流路として、
貫通孔31aを通り圧側減衰バルブ20を開弁する圧側
第1流路Hと、中空部19,第1横孔24,第1ポート
21を経由し圧側チェックバルブ22を開弁して上部室
Aに至る圧側第2流路Jと、中空部19,第2横孔2
5,第3ポート18を経由して上部室Aに至るバイパス
流路Gとの3つの流路がある。
【0024】すなわち、ショックアブソーバSAは、調
整子40を回動させることにより、伸側・圧側のいずれ
とも図5に示すような特性で減衰係数を多段階に変更可
能に構成されている。つまり、図6に示すように、伸側
・圧側いずれもソフトとした状態(以後、ソフト領域S
Sという)から調整子40を反時計方向に回動させる
と、伸側のみ減衰係数を多段階に変更可能で圧側が低減
衰係数に固定の領域(以後、伸側ハード領域HSとい
う)となり、逆に、調整子40を時計方向に回動させる
と、圧側のみ減衰係数を多段階に変更可能で伸側が低減
衰係数に固定の領域(以後、圧側ハード領域SHとい
う)となる構造となっている。
整子40を回動させることにより、伸側・圧側のいずれ
とも図5に示すような特性で減衰係数を多段階に変更可
能に構成されている。つまり、図6に示すように、伸側
・圧側いずれもソフトとした状態(以後、ソフト領域S
Sという)から調整子40を反時計方向に回動させる
と、伸側のみ減衰係数を多段階に変更可能で圧側が低減
衰係数に固定の領域(以後、伸側ハード領域HSとい
う)となり、逆に、調整子40を時計方向に回動させる
と、圧側のみ減衰係数を多段階に変更可能で伸側が低減
衰係数に固定の領域(以後、圧側ハード領域SHとい
う)となる構造となっている。
【0025】ちなみに、図6において、調整子40を
,,のポジションに配置した時の、図4における
K−K断面,M−M断面,N−N断面を、それぞれ、図
7,図8,図9に示し、また、各ポジションの減衰力特
性を図10,11,12に示している。
,,のポジションに配置した時の、図4における
K−K断面,M−M断面,N−N断面を、それぞれ、図
7,図8,図9に示し、また、各ポジションの減衰力特
性を図10,11,12に示している。
【0026】次に、図13は、パルスモータ3の部分を
示す拡大断面図であって、図示のように、パルスモータ
3は、ハウジング3aと、出力軸3bと、ロータコア3
cおよびロータマグネット3dと、ステータコイル3e
と、ステータコア3fから構成されている。なお、3
g,3hは軸受けである。そして、ハウジング3aの上
部内に、前記サブコントローラ42が収納されている。
示す拡大断面図であって、図示のように、パルスモータ
3は、ハウジング3aと、出力軸3bと、ロータコア3
cおよびロータマグネット3dと、ステータコイル3e
と、ステータコア3fから構成されている。なお、3
g,3hは軸受けである。そして、ハウジング3aの上
部内に、前記サブコントローラ42が収納されている。
【0027】次に、各異常検出回路41c,42cの異
常検出について説明する。
常検出について説明する。
【0028】図14は、コントローラ4の要部を示すブ
ロック図であって、メインコントローラ41からサブコ
ントローラ42へ出力する係数制御信号dvは、6種の
0,1信号(AH,AL,BH,BL,CH,CL )の組み合わせで構成
されている。また、サブコントローラ42からパルスモ
ータ3へ出力する駆動制御信号tvは、3種の0,1信
号(u,v,w)の組み合わせで構成されている。
ロック図であって、メインコントローラ41からサブコ
ントローラ42へ出力する係数制御信号dvは、6種の
0,1信号(AH,AL,BH,BL,CH,CL )の組み合わせで構成
されている。また、サブコントローラ42からパルスモ
ータ3へ出力する駆動制御信号tvは、3種の0,1信
号(u,v,w)の組み合わせで構成されている。
【0029】これらの係数制御信号dvおよび駆動制御
信号tvを示すのが、図15の信号説明図であって、パ
ルスモータ3の駆動ステップに基づいて、図示ように設
定されている。したがって、各コントローラ41,42
が正常であれば、係数制御信号dvは、図示の0,1信
号パターンで順を追って変化するし(例えば、現在回転
方向6番のパターンであれば、次の信号パターンは5番
もしくは7番のパターンとなる)、駆動制御信号tvも
同様である。そこで、第1異常検出回路41cでは、係
数制御信号dvの変化を監視し、あり得ないパターンで
係数制御信号dvが変化したら異常発生信号ev1を演
算回路41bおよびフェイルセーフ回路42dに出力す
る(図3)。
信号tvを示すのが、図15の信号説明図であって、パ
ルスモータ3の駆動ステップに基づいて、図示ように設
定されている。したがって、各コントローラ41,42
が正常であれば、係数制御信号dvは、図示の0,1信
号パターンで順を追って変化するし(例えば、現在回転
方向6番のパターンであれば、次の信号パターンは5番
もしくは7番のパターンとなる)、駆動制御信号tvも
同様である。そこで、第1異常検出回路41cでは、係
数制御信号dvの変化を監視し、あり得ないパターンで
係数制御信号dvが変化したら異常発生信号ev1を演
算回路41bおよびフェイルセーフ回路42dに出力す
る(図3)。
【0030】一方、第2異常検出回路42cでは、係数
制御信号dvと駆動制御信号tvとの両方を監視し、そ
の一方の信号パターンと他方の信号パターンとが図示の
ように対応しているか否かを判定し、対応していない場
合に異常発生信号ev2をフェイルセーフ回路42dに
出力する。
制御信号dvと駆動制御信号tvとの両方を監視し、そ
の一方の信号パターンと他方の信号パターンとが図示の
ように対応しているか否かを判定し、対応していない場
合に異常発生信号ev2をフェイルセーフ回路42dに
出力する。
【0031】次に、フェイルセーフ回路42dについて
説明すると、このフェイルセーフ回路42dは、第1異
常検出回路41cから異常発生信号ev1を入力する
と、伸側ハード領域HSとする駆動制御信号tvをパル
スモータ3に出力し、一方、第2異常検出回路42cか
ら異常発生信号ev2を入力すると、駆動回路42bの
作動を停止させて駆動制御信号tvの出力を停止させ
る。
説明すると、このフェイルセーフ回路42dは、第1異
常検出回路41cから異常発生信号ev1を入力する
と、伸側ハード領域HSとする駆動制御信号tvをパル
スモータ3に出力し、一方、第2異常検出回路42cか
ら異常発生信号ev2を入力すると、駆動回路42bの
作動を停止させて駆動制御信号tvの出力を停止させ
る。
【0032】次に、演算回路41bの減衰係数制御につ
いて説明する。なお、本発明では、この減衰係数制御を
要旨としていないので、ごく簡単に説明することにす
る。すなわち、演算回路41bでは、まず、上下Gセン
サ1から得られる上下加速度を積分してばね上上下速度
を演算する。そして、このばね上上下速度の向きおよび
速度に比例させて減衰係数を設定する。つまり、ばね上
上下速度がプラス(上向き)であれば、伸側ハード領域
HSとし、マイナス(下向き)であれば圧側ハード特性
SHとし、さらに、ばね上上下速度が高いほどより高減
衰係数となるように制御するものである。なお、この制
御において高車速であるほど減衰係数が高くなる補正を
行う。
いて説明する。なお、本発明では、この減衰係数制御を
要旨としていないので、ごく簡単に説明することにす
る。すなわち、演算回路41bでは、まず、上下Gセン
サ1から得られる上下加速度を積分してばね上上下速度
を演算する。そして、このばね上上下速度の向きおよび
速度に比例させて減衰係数を設定する。つまり、ばね上
上下速度がプラス(上向き)であれば、伸側ハード領域
HSとし、マイナス(下向き)であれば圧側ハード特性
SHとし、さらに、ばね上上下速度が高いほどより高減
衰係数となるように制御するものである。なお、この制
御において高車速であるほど減衰係数が高くなる補正を
行う。
【0033】また、車速センサ5aおよび舵角センサ5
bからの入力に基づき、所定車速以上で所定以上の変化
率の操舵を行った場合には、車体にロールが発生する状
況であると判断して、車体が沈み込む側のショックアブ
ソーバSAを圧側ハード領域SHとする一方、車体が浮
き上がる側のショックアブソーバSAを伸側ハード領域
HSに制御とする。
bからの入力に基づき、所定車速以上で所定以上の変化
率の操舵を行った場合には、車体にロールが発生する状
況であると判断して、車体が沈み込む側のショックアブ
ソーバSAを圧側ハード領域SHとする一方、車体が浮
き上がる側のショックアブソーバSAを伸側ハード領域
HSに制御とする。
【0034】次に、実施例装置の作動を説明する。
【0035】イ)演算回路異常発生時 演算回路41bに異常が発生してサブコントローラ42
に出力する係数制御信号dvがあり得ないパターンで変
化した際には、第1異常検出回路41cが異常発生信号
ev1を演算回路41bおよびフェイルセーフ回路42
dに出力する。したがって、演算回路41bが制御を停
止し出力をすべてOFFとする一方、フェイルセーフ回
路42dは、駆動回路42bを制御して駆動回路42b
からショックアブソーバSAを伸側ハード領域HSの所
定減衰係数とする駆動制御信号tvを出力させる。
に出力する係数制御信号dvがあり得ないパターンで変
化した際には、第1異常検出回路41cが異常発生信号
ev1を演算回路41bおよびフェイルセーフ回路42
dに出力する。したがって、演算回路41bが制御を停
止し出力をすべてOFFとする一方、フェイルセーフ回
路42dは、駆動回路42bを制御して駆動回路42b
からショックアブソーバSAを伸側ハード領域HSの所
定減衰係数とする駆動制御信号tvを出力させる。
【0036】ロ)サブコントローラ異常発生時 サブコントローラ42側に異常が発生して、係数制御信
号dvと駆動制御信号tvとが一致しなくなった際に
は、第2異常検出回路42cが異常発生信号ev2をフ
ェイルセーフ回路42dに出力する。
号dvと駆動制御信号tvとが一致しなくなった際に
は、第2異常検出回路42cが異常発生信号ev2をフ
ェイルセーフ回路42dに出力する。
【0037】したがって、フェイルセーフ回路42d
は、駆動回路42bの作動を停止させて、パルスモータ
3への駆動制御信号tvの出力が停止される。
は、駆動回路42bの作動を停止させて、パルスモータ
3への駆動制御信号tvの出力が停止される。
【0038】以上説明してきたように、本実施例装置に
よれば、メインコントローラ41に異常が発生した際に
は、ショックアブソーバSAを伸側ハード領域HSに固
定するようパルスモータ3をフェイルセーフ駆動させ、
また、サブコントローラ42に異常が発生した際には、
演算回路41bがショックアブソーバSAに対する減衰
係数制御を停止するフェイルセーフ作動を行うようにし
ているため、車両挙動に対応しない異常制御を続けてし
まうことによって車両が不自然な挙動を行うことながな
いから、この異常発生を原因とした操縦安定性や乗り心
地の低下を招く恐れがないという効果が得られ、また、
運転席近傍位置に配設したメインコントローラ41と各
ショックアブソーバSAの上端のパルスモータ3側との
間で断線等の不具合が生じても、パルスモータ3を伸側
ハード領域HSの減衰特性を形成する側に駆動させると
いった安全サイドへ駆動させることができるという効果
が得られる。
よれば、メインコントローラ41に異常が発生した際に
は、ショックアブソーバSAを伸側ハード領域HSに固
定するようパルスモータ3をフェイルセーフ駆動させ、
また、サブコントローラ42に異常が発生した際には、
演算回路41bがショックアブソーバSAに対する減衰
係数制御を停止するフェイルセーフ作動を行うようにし
ているため、車両挙動に対応しない異常制御を続けてし
まうことによって車両が不自然な挙動を行うことながな
いから、この異常発生を原因とした操縦安定性や乗り心
地の低下を招く恐れがないという効果が得られ、また、
運転席近傍位置に配設したメインコントローラ41と各
ショックアブソーバSAの上端のパルスモータ3側との
間で断線等の不具合が生じても、パルスモータ3を伸側
ハード領域HSの減衰特性を形成する側に駆動させると
いった安全サイドへ駆動させることができるという効果
が得られる。
【0039】以上、実施例について説明してきたが具体
的な構成はこの実施例に限られるものではなく、本発明
の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等があっても本発明
に含まれる。
的な構成はこの実施例に限られるものではなく、本発明
の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等があっても本発明
に含まれる。
【0040】実施例では、車両挙動検出手段として、上
下加速度センサや車速センサや舵角センサを示したが、
車両の挙動に関する制御因子を検出するものであれば、
ばね上−ばね下の相対速度を検出する手段(荷重セン
サ,減衰力センサ)や、車両の横方向の加速度を検出す
るセンサや前後方向の加速度を検出するセンサなど、他
のセンサを用いてよい。
下加速度センサや車速センサや舵角センサを示したが、
車両の挙動に関する制御因子を検出するものであれば、
ばね上−ばね下の相対速度を検出する手段(荷重セン
サ,減衰力センサ)や、車両の横方向の加速度を検出す
るセンサや前後方向の加速度を検出するセンサなど、他
のセンサを用いてよい。
【0041】また、実施例では、異常検出時におけるア
クチュエータの駆動であるフェイルセーフ駆動として、
ショックアブソーバを伸側ハード領域に固定する駆動を
示したが、伸・圧とものソフトとしたり、伸・圧ともハ
ードとしたり、伸・圧ともミディアム(中程度の減衰係
数)とする等、他の手段を用いてよいもので、この場
合、ショックアブソーバの減衰係数特性も実施例の特性
とは異なることになるもので、ショックアブソーバの減
衰係数特性は実施例で示したものに限定されるものでは
ない。
クチュエータの駆動であるフェイルセーフ駆動として、
ショックアブソーバを伸側ハード領域に固定する駆動を
示したが、伸・圧とものソフトとしたり、伸・圧ともハ
ードとしたり、伸・圧ともミディアム(中程度の減衰係
数)とする等、他の手段を用いてよいもので、この場
合、ショックアブソーバの減衰係数特性も実施例の特性
とは異なることになるもので、ショックアブソーバの減
衰係数特性は実施例で示したものに限定されるものでは
ない。
【0042】また、実施例では、メインコントローラ4
1に第1異常検出回路41cを設けた例を示したが、少
なくともサブコントローラ42に設けたパルスモータ3
側の駆動信号発生回路42aおよび駆動回路42bの異
常を検出する第2異常検出回路42cが設けられていれ
ばよい。
1に第1異常検出回路41cを設けた例を示したが、少
なくともサブコントローラ42に設けたパルスモータ3
側の駆動信号発生回路42aおよび駆動回路42bの異
常を検出する第2異常検出回路42cが設けられていれ
ばよい。
【0043】
【発明の効果】以上説明してきたように本発明の車両懸
架装置にあっては、演算処理等により最適減衰係数を求
める減衰係数制御部と、アクチュエータを駆動させるた
めの信号を形成する駆動制御部とを分割し、アクチュエ
ータ側に、駆動制御部と、アクチュエータ側の異常を検
出する異常検出手段と、アクチュエータをフェイルセー
フ駆動させると共に、減衰係数制御部をフェイルセーフ
作動させるフェイルセーフ制御部とを一体的に設けた構
成としたため、アクチュエータ側に異常があった際に
は、コントローラの減衰係数制御部とアクチュエータと
が離れた構成であるにもかかわらず、アクチュエータを
安全側に制御することができ、従来よりも安全性を高め
たり、異常発生時の操縦安定性や乗り心地を向上させた
りすることができるという効果が得られる。
架装置にあっては、演算処理等により最適減衰係数を求
める減衰係数制御部と、アクチュエータを駆動させるた
めの信号を形成する駆動制御部とを分割し、アクチュエ
ータ側に、駆動制御部と、アクチュエータ側の異常を検
出する異常検出手段と、アクチュエータをフェイルセー
フ駆動させると共に、減衰係数制御部をフェイルセーフ
作動させるフェイルセーフ制御部とを一体的に設けた構
成としたため、アクチュエータ側に異常があった際に
は、コントローラの減衰係数制御部とアクチュエータと
が離れた構成であるにもかかわらず、アクチュエータを
安全側に制御することができ、従来よりも安全性を高め
たり、異常発生時の操縦安定性や乗り心地を向上させた
りすることができるという効果が得られる。
【0044】また、異常検出手段をアクチュエータと一
体的に設け、コントローラの本体部分である減衰係数制
御部とは独立してアクチュエータの異常を検出している
ために、仮に減衰係数制御部側とアクチュエータ側との
間で信号伝達不良が生じていても、異常検出を確実に行
ってフェイルセーフ駆動させることができる。
体的に設け、コントローラの本体部分である減衰係数制
御部とは独立してアクチュエータの異常を検出している
ために、仮に減衰係数制御部側とアクチュエータ側との
間で信号伝達不良が生じていても、異常検出を確実に行
ってフェイルセーフ駆動させることができる。
【図1】本発明の車両懸架装置を示すクレーム概念図で
ある。
ある。
【図2】本発明実施例の車両懸架装置を示す構成説明図
である。
である。
【図3】実施例装置に適用したショックアブソーバを示
す断面図である。
す断面図である。
【図4】前記ショックアブソーバの要部を示す拡大断面
図である。
図である。
【図5】前記ショックアブソーバのピストン速度に対応
した減衰力特性図である。
した減衰力特性図である。
【図6】前記ショックアブソーバのパルスモータのステ
ップ位置に対応した減衰係数特性図である。
ップ位置に対応した減衰係数特性図である。
【図7】前記ショックアブソーバの要部を示す図5のK
−K断面図である。
−K断面図である。
【図8】前記ショックアブソーバの要部を示す図5のM
−M断面図である。
−M断面図である。
【図9】前記ショックアブソーバの要部を示す図5のN
−N断面図である。
−N断面図である。
【図10】前記ショックアブソーバの伸側ハード時の減
衰力特性図である。
衰力特性図である。
【図11】前記ショックアブソーバの伸側・圧側ソフト
状態の減衰力特性図である。
状態の減衰力特性図である。
【図12】前記ショックアブソーバの圧側ハード状態の
減衰力特性図である。
減衰力特性図である。
【図13】実施例装置のパルスモータの部分を示す断面
図である。
図である。
【図14】実施例のコントロールユニットの要部を示す
ブロック図である。
ブロック図である。
【図15】実施例装置の係数制御信号および駆動制御信
号のパターンを示すパターン図である。
号のパターンを示すパターン図である。
a ショックアブソーバ b アクチュエータ c 減衰係数変更手段 d 車両挙動検出手段 e 減衰係数制御部 f 駆動制御部 g コントローラ h フェイルセーフ制御部
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年5月1日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0021
【補正方法】変更
【補正内容】
【0021】次に、図5は前記ピストン31の部分を示
す拡大断面図であって、この図に示すように、ピストン
31には、貫通孔31a,31bが形成されていると共
に、各貫通孔31a,31bをそれぞれ開閉する伸側減
衰バルブ12および圧側減衰バルブ20が設けられてい
る。また、ピストン31を貫通しているピストンロッド
7の先端部には、上部室Aと下部室Bとを連通する連通
孔39が形成され、さらに、この連通孔39の流路断面
積を変更するための調整子40と、流体の流通の方向に
応じて流体の連通孔39の流通を許容・遮断する伸側チ
ェックバルブ17および圧側チェックバルブ22が設け
られている。なお、この調整子40は、前記パルスモー
タ3により回転されるようになっている(図4参照)。
また、ピストンロッド7の先端部には、上から順に第1
ポート21,第2ポート13,第3ポート18,第4ポ
ート14,第5ポート16が形成されている。また、図
中38は圧側チェックバルブ22が着座するリテーナで
ある。
す拡大断面図であって、この図に示すように、ピストン
31には、貫通孔31a,31bが形成されていると共
に、各貫通孔31a,31bをそれぞれ開閉する伸側減
衰バルブ12および圧側減衰バルブ20が設けられてい
る。また、ピストン31を貫通しているピストンロッド
7の先端部には、上部室Aと下部室Bとを連通する連通
孔39が形成され、さらに、この連通孔39の流路断面
積を変更するための調整子40と、流体の流通の方向に
応じて流体の連通孔39の流通を許容・遮断する伸側チ
ェックバルブ17および圧側チェックバルブ22が設け
られている。なお、この調整子40は、前記パルスモー
タ3により回転されるようになっている(図4参照)。
また、ピストンロッド7の先端部には、上から順に第1
ポート21,第2ポート13,第3ポート18,第4ポ
ート14,第5ポート16が形成されている。また、図
中38は圧側チェックバルブ22が着座するリテーナで
ある。
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図3
【補正方法】変更
【補正内容】
【図3】
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図4
【補正方法】変更
【補正内容】
【図4】
Claims (2)
- 【請求項1】 車体側と各車輪側の間に介在されたショ
ックアブソーバと、 このショックアブソーバに設けられ、アクチュエータの
駆動によりショックアブソーバの減衰係数を変更する減
衰係数変更手段と、 車両挙動を検出する車両挙動検出手段と、 この車両挙動検出手段からの信号を受けて、車両挙動に
応じた最適の減衰係数を求める減衰係数制御部およびア
クチュエータを駆動させる駆動制御信号を形成する駆動
制御部を有したコントローラとを備えた車両懸架装置に
おいて、 前記駆動制御部を減衰係数制御部とは別体としてアクチ
ュエータと一体的に設け、 さらに、アクチュエータには、アクチュエータを所定の
フェイルセーフ駆動させるフェイルセーフ制御部を一体
的に設けると共に、アクチュエータ側の異常を検出し
て、前記フェイルセーフ制御部および減衰係数制御部に
異常発生信号を出力する異常検出手段を一体的に設け、 かつ、前記減衰係数制御部は、異常発生信号を入力した
ら所定のフェイルセーフ作動を行うようにしたことを特
徴とする車両懸架装置。 - 【請求項2】 前記アクチュエータのフェイルセーフ駆
動が、ショックアブソーバの伸側を高減衰係数とする駆
動であり、減衰係数制御部のフェイルセーフ作動が、信
号の出力を停止する作動であることとしたことを特徴と
する請求項1記載の車両懸架装置。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34569991A JPH0687312A (ja) | 1991-12-27 | 1991-12-27 | 車両懸架装置 |
US07/993,038 US5438514A (en) | 1991-12-27 | 1992-12-18 | Apparatus for controlling damping coefficient for vehicular shock absorber |
GB9226678A GB2262794B (en) | 1991-12-27 | 1992-12-22 | Apparatus for controlling damping coefficient for vehicular shock absorber |
DE4244253A DE4244253C2 (de) | 1991-12-27 | 1992-12-27 | Steuervorrichtung zur variablen Einstellung der Dämpfungskraft von Schwingungsdämpfern |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34569991A JPH0687312A (ja) | 1991-12-27 | 1991-12-27 | 車両懸架装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0687312A true JPH0687312A (ja) | 1994-03-29 |
Family
ID=18378368
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP34569991A Pending JPH0687312A (ja) | 1991-12-27 | 1991-12-27 | 車両懸架装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0687312A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008542111A (ja) * | 2005-05-28 | 2008-11-27 | ビーエフエス デバーシファイド プロダクツ エルエルシー | 局在的な信号を処理可能な空気ばねアセンブリ、及びそれに使用するシステムと方法、並びにそのための作動モジュール |
JP2009281541A (ja) * | 2008-05-23 | 2009-12-03 | Tokai Rubber Ind Ltd | 流体封入式防振装置 |
JP2009299700A (ja) * | 2008-06-10 | 2009-12-24 | Kayaba Ind Co Ltd | 緩衝器 |
JP2010274720A (ja) * | 2009-05-27 | 2010-12-09 | Toyota Motor Corp | 減衰力制御装置 |
JP2011500402A (ja) * | 2007-10-10 | 2011-01-06 | ユニバージデーデ デ トラス−オス−モンテス エ アルト ドウロ | ショックアブソーバにおける適用のためのインテリジェント連続監視システム |
-
1991
- 1991-12-27 JP JP34569991A patent/JPH0687312A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008542111A (ja) * | 2005-05-28 | 2008-11-27 | ビーエフエス デバーシファイド プロダクツ エルエルシー | 局在的な信号を処理可能な空気ばねアセンブリ、及びそれに使用するシステムと方法、並びにそのための作動モジュール |
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JP2010274720A (ja) * | 2009-05-27 | 2010-12-09 | Toyota Motor Corp | 減衰力制御装置 |
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