JPH0687263A - 画像形成方法、画像形成装置及び透明フィルム - Google Patents

画像形成方法、画像形成装置及び透明フィルム

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JPH0687263A
JPH0687263A JP10274693A JP10274693A JPH0687263A JP H0687263 A JPH0687263 A JP H0687263A JP 10274693 A JP10274693 A JP 10274693A JP 10274693 A JP10274693 A JP 10274693A JP H0687263 A JPH0687263 A JP H0687263A
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晴彦 森口
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信彦 竹腰
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 透明フィルムに画像形成を行なっても、得ら
れた透明フィルムには、形成した画像以外の不要な不透
明部分な存在していない高品位な透明記録画像を得る。 【構成】 少なくとも一部に不透明部分を有している光
学的に透明なシート状部材によって構成される透明フィ
ルムおいて、該不透明部分を(i)加熱により分離除去
される、(ii)加熱により透明化される、又は(ii
i)加熱及び/又は光照射により透明化させることを特
徴とする透明フィルム及び該透明フィルムを用いて画像
を形成する画像形成方法及び画像形成装置に関する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電子写真、静電記録、熱
転写記録の如き画像形成装置に用いることが可能な、オ
ーバーヘッドプロジェクター(OHP)によって投影す
る目的の透明記録媒体としての透明フィルムに画像を形
成する画像形成方法及び画像形成装置及びそれらに用い
るための透明フィルムに関し、更に詳しくは、画像形成
装置内での透明フィルムの位置を光学的に検知する為の
マーキングとなり、又は、画像形成装置内での透明フィ
ルムの搬送状態を光学的に検知するためのマーキングと
なる不透明部分を有する透明フィルムに画像を形成する
画像形成方法及び画像形成装置、及びそれらに用いるた
めの透明フィルムに関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真、インクジェット、熱転写記録
の如き記録装置でOHPシートに画像を形成することは
従来より広く用いられており、今後益々その重要度が高
まってゆくものと考えられる。
【0003】OHPシートとしては、一般的に100〜
150μm程度の厚さのPET等の樹脂シートを用いる
ことが多く、必要に応じて画像の定着性や保持性あるい
は解像性を向上させる目的で、その上に所望の記録画像
保持層が設けられている。
【0004】そして、画像形成装置に不透明な記録紙と
併用することを目的として、透明フィルム上に不透明な
マークを予め設けておき、画像形成装置の光学センサー
でこの不透明なマークを検出し、透明フィルムの位置の
検知を行なうことが多く行なわれている。
【0005】さらに、透明フィルム画像形成装置への挿
入方法の如き透明フィルムの使い方を利用者に示す為の
指示を不透明インクで示すことも多い。
【0006】定着ローラ31は金属性パイプの表面にシ
リコンゴム及びフッ素ゴムが被覆されたものであり、加
圧ローラ32は金属ローラの表面にシリコンゴムが被覆
されたもので、その表面に取り付けられたサーミスタ3
6と不図示の温度制御回路とによりハロゲンヒータ32
a及び32bがコントロールされ、その表面温度が定着
に適した一定値にコントロールされている。オイル塗布
装置33はオイル溜33a内のシリコンオイルを汲み上
げローラ33b及び33cを介して塗布ローラ33dの
方へ移動させ、定着ローラ31に当接、離間、且つ回転
可能なこの塗布ローラ33dによって定着ローラ31上
にシリコンオイルを塗布するものであり、その塗布量は
制御ブレード33eによってコントロールされている。
【0007】クリーニング装置34及び35は帯状のク
リーニング部材であるクリーニングウェブ34a及び3
5aと、該クリーニングウェブ34a及び35aを定着
ローラ31又は加圧ローラ32に押圧させる押圧ローラ
34b及び35bと、クリーニングウェブ34a及び3
5aを繰り出していく巻き出しローラ34c及び35c
と、クリーニング能力が低下し使用済となったクリーニ
ングウェブ34a及び35aを順次巻き取っていく巻き
取りローラ34d及び35d等とから構成されている。
尚、加圧ローラ32に比べ定着ローラ31側にトナーの
付着が生じやすいため、加圧ローラ32側のクリーニン
グウェブ35aが通常の芳香族系ポリアミドイミドによ
る不織布を用いたフェルトから構成されているのに対
し、定着ローラ31側のクリーニングウェブ34aは、
上記のフェルトの定着ローラ31との当接面側にニッケ
ルの電界メッキを施したクリーニング能力の大きいウェ
ブから構成されている。
【0008】而して、定着ローラ31側にトナー像Tを
担持する記録材Sが定着装置30の方へ搬送されてくる
と、オイル塗布装置33の塗布ローラ33dが定着ロー
ラ31に当接し該定着ローラ31にシリコンオイルを塗
布する。そして、この記録材Sが定着ローラ31及び加
圧ローラ32間に挟持されつつ搬送されると、その間に
記録材S上のトナー像Tは加熱、加圧されて記録材S上
に溶融固着されて定着される。
【0009】しかしながら、上記した透明フィルムの位
置を検知する為の不透明なマークは画像形成後も残る
為、記録した画像とは無関係な像として残存し、OHP
で投影した際に、著しく見苦しいものであり、さらに
は、記録した画像と重なったりすると画像が見えなくな
るという問題点があった。
【0010】従来、トナーの如き着色材を有するインク
粒子で普通紙及び樹脂フィルムの如き記録材上に画像形
成を行なう電子写真装置の如き装置においては、装置内
部におけるこれら記録材の搬送状況を監視する為のいわ
ゆるジャム検出センサーが装備されており、かかるセン
サーはJAMと呼ばれる紙詰りを早期に検出し、これに
より発生する機械の損傷を防ぐ目的で必須のものといえ
る。
【0011】この様なジャム検出センサーは、装置内の
記録材搬送経路が、例えば、概略直線の様な単純なもの
であれば、メカニカルレバーとフォトカプラとの組合せ
によって容易に設置することが可能である。
【0012】しかしながら、近年、上記の様な画像形成
装置においては、機械の小型化、あるいは多機能化によ
り記録材搬送経路が複雑になっている。更に、使用され
る記録材の種類の多様化のため、これまでのメカニカル
なセンサーから光学的なセンサー、即ち、記録材の光学
的な光反射や光透過によって直接的に記録材の搬送状況
を検出することが出来るセンサーの方向へと進んでい
る。
【0013】この様に直接に記録材の光学的な光反射や
光透過を検知する場合に、OHPに用いる様な透明フィ
ルムでは検知が困難となる為、透明フィルムの一部に検
知用の印刷(マーキング)を施して不透明部分を形成す
ることが行なわれている。
【0014】しかしながら、装置内部における記録材の
搬送状況を光学的に検知する為の印刷を施したこれらの
フィルムにおいても、OHPによって投影した場合に、
この印刷部(マーク)自体も投影されてしまい、大変見
苦しいという問題がある。更に、検知用の印刷を施した
不透明部分には、画像を形成することが出来ないという
不都合も生じる。
【0015】これに対しては、透明フィルムの一部に搬
送状況を検出することが出来る検知用の剥離可能な不透
明部材をマーキングとして貼り付け、使用する前にこれ
を剥ぎ取るという提案がなされている。
【0016】しかしながらこの方法では、不透明部材の
剥ぎ取り時に使用者が注意深く剥離しなければ、フィル
ムに折れやキズを生じる可能性があるという問題があ
る。
【0017】更に、検知用の不透明部材を接着する為の
ノリがフィルムに残留することがありOHPで投影した
場合に汚れた画像を呈示するという問題もある。
【0018】一般的な画像形成装置の一例として、図3
6に示すフルカラー画像の形成可能なレーザービームプ
リンタを用いて説明する。
【0019】プリンタは像担持体である感光ドラム周り
に帯電器、現像器、クリーニング器、走査光学装置を有
して構成される4個の画像形成ステーションと、各画像
形成ステーションに記録材を移動させ、これに感光ドラ
ムからのトナー像を転写させていく転写装置と、記録材
を転写装置の方へ供給する給紙装置と、記録材上のトナ
ー像を定着させる定着装置とによって構成されている。
マゼンタ、シアン、イエロー及びブラックの各画像形成
ステーションPM、PC、PY及びPKにはそれぞれ所
定方向に回転する感光ドラム410M、410C、41
0Y及び410Kが配設され、該感光ドラム410M、
410C、410Y及び410Kの周囲に帯電器411
M、411C、411Y及び411K、走査光学装置4
12M、412C、412Y及び412K、現像器41
3M、413C、413Y及び413K、クリーニング
器414M、414C、414Y及び414Kがそれぞ
れ配設されている。
【0020】転写装置は図中矢印方向に移動して、記録
材Sを各画像ステーションPM、PC、PY及びPKの
感光ドラム410M、410C、410Y及び410K
の方へ移動させる無端状の転写ベルト420と、該転写
ベルト420を介して各感光ドラム410M、410
C、410Y及び410Kの下方に配設される転写帯電
器421M、421C、421Y及び421Kとによっ
て形成されている。給紙装置は給紙カセット422、給
紙ローラ423及びレジストローラ424によって構成
される。
【0021】即ち、マゼンタ画像ステーションPMにお
いて、帯電器411Mにより一様帯電された感光ドラム
410Mに走査光学装置412Mよりマゼンタ色の画像
光Lが露光されると、この感光ドラム410Mにはマゼ
ンタ画像の静電潜像が形成される。該静電潜像はマゼン
タ色のトナーを有する現像器413Mにより現像され、
マゼンタ色のトナー像として顕像化される。該トナー像
は転写帯電器421Mを介して転写ベルト420上の転
写紙S上に転写され、転写の終了した感光ドラム410
Mはクリーニング器414Mにより残留トナーがクリー
ニングされて、次の画像形成のために備えられる。
【0022】同様に他のシアン、イエロー及びブラック
の各画像形成ステーションPC、PY、及びPKにおい
ても、互いに僅かずつタイムラグをおいて、感光ドラム
410C、410Y及び410K上にシアン画像、イエ
ロー画像及びブラック画像のトナー像が形成され、該ト
ナー像が転写ベルト420上の前記記録材S上に転写帯
電器414C、414Y及び414Kを介して順次多重
転写される。
【0023】一方、給紙カセット422内の記録材Sは
給紙ローラ423により1枚ずつ取り出された後レジス
トローラ424の方に送られ、該レジストローラ424
にてタイミングを合された後、転写ベルト420上に搬
送される。そして、この転写ベルト420上に位置決め
支持された転写紙Sは、この転写ベルト420により各
画像形成ステーションPM、PC、PY及びPKの感光
ドラム410M、410C、410Y及び410Kの方
へ移動され、該感光ドラム410M、410C、410
Y及び410Kからトナー像の転写を受けた後、定着装
置430に送られ、該定着装置430により多重転写さ
れたトナー像の定着がなされる。
【0024】定着装置430は図35により示される如
く、内部に熱源であるハロゲンヒータ431a及び43
2aを有し、互いに圧接して回転する定着ローラ431
及び加圧ローラ432と、定着ローラ431に離型剤で
あるシリコンオイルを塗布するオイル塗布装置433と
定着ローラ431及び加圧ローラ432周りに付着した
トナーをクリーニングするクリーニング装置434及び
435とによって構成されている。
【0025】透明フィルム上に、前記の如き画像形成装
置において画像形成を行う場合、このフィルムの給紙時
には機械式及び、光反射、光透過センサーが用いられ、
転写ベルト上などの未定着像の形成過程中の搬送不良に
対しては、機械式は用いられないので、光反射、光透過
センサーが用いられることが多い。高画質、高機能を有
する記録材を安価に得るために特定の機能付与被膜層を
片面のみコートした記録材を用いる場合には、画像形成
装置に、表裏検知手段か必要となる。この時の検知手段
も、前記、給紙時と同様にいくつかのセンサーが必要と
なった。この様に種々の検知手段が必要とされる記録材
に対し、記録材自身が、まったく透明だと、光学センサ
ーを用いることができない。これを解決する為に、記録
材の形状を非対称とし、表裏検知をしたり、記録材の非
画像領域に印刷をしたり或いは紙、フィルムを貼ったり
して、光学的に非対称形状を作り出していた。
【0026】例えば従来の透明フィルムの一例として図
34に示す様に、記録材の横方向及び縦方向の一方の端
部に約10mm幅の灰色の印刷を中央部から左右どちら
か一方へ施したものなどが使用されている。この印刷は
波長800〜1000nmの赤外光の透過率が10%以
下となっている。これにより記録材の左右どちらか一方
の先端約10mm幅は800〜1000nmの光がほと
んど透過しないことになり、それにより記録材の検知が
可能となる。
【0027】例えば図34に示す様な透明フィルムを図
33に示す様な記録材検知手段を用いて検知する場合を
説明する。図33は機械的センサ434と光透過型光学
センサ(発光素子444及び受光素子445)を有する
記録材検知手段である。図33において図34に示す透
明フィルムが給紙されレジストローラ446を通過する
前に、機械的センサ443が記録材の搬送力によって倒
され、ここで給紙がおこなわれたことが検知される。そ
れと同時に光透過型光学センサの発光素子444と受光
素子445との間に記録材が搬送されることにより記録
材の表裏、種類が検知される。
【0028】例えば、受光素子445に届いていた発光
素子444による光が記録材が搬送され、灰色印刷部で
反射され、受光素子445に達しなかったのち一定時間
後再び記録材の透明ラミネート部を透過して受光素子4
45に達した場合を正規の透明ラミネートフィルムへの
画像形成の検知とすると、記録材の表裏が反対だった場
合は印刷部が光学センサー部を通過しないため常に光が
透過して受光素子445に達し、これにより表裏反対が
検知される。さらに、常に光が反射されて受光素子44
5に達さない場合は普通紙と判断することができる。こ
の様にして従来は透明フィルムの表裏や記録材の種類の
検知を行なっていた。
【0029】しかしながら上記従来例では表裏検知用印
が画像出力後にも残るため、取扱い性、画像鑑賞時の美
観を損ねるという問題点があった。
【0030】さらに、上述の画像形成装置において使用
する透光性記録材としては、OPHフィルムのほかに、
2枚のフィルムを貼り合わせ、間に耐熱性結着剤を塗工
し、画像記録後には該記録面側フィルムを前記結着剤作
用により、貼ることのできる記録材(いわゆるラベル
紙)または半透明性フィルム上形成画像の視覚方向に対
し反対面から光を投影し、鑑賞することのできる電飾用
記録材、基材透明(または有色)フィルムに画像形成剤
(現像剤)を保持する層を設け、その面に鑑賞したい像
の鏡像を形成し、その反対面より鑑賞する記録材など数
多い。
【0031】この様な透光性記録材の大きさを検知する
手段は、光学式センサを用いる場合は、あらかじめ透光
性記録材の大きさ別の何らかの特殊な印を設けていた。
さらに、機械式センサのみで大きさを判別するには、透
光性記録材の一部を特別な形状に変更したり、記録材の
大きさの種類数に等しい数のセンサを設けたりしてい
た。また、センサを用いずに、人手によって透光性記録
材のサイズを操作パネルに入力する方法が用いられてい
た。
【0032】しかしながら、上述のOHPフィルムをは
じめとする透光性記録材は、光が透過してしまうため
に、紙の場合に一般に用いられる光学的な検出手段によ
ってその表裏や、位置の検出するのが困難であるという
問題があった。
【0033】すなわち、透光性記録材に対する画像形成
は、普通、その裏面には行わず、表面にのみ行うため、
表面にはコーティング等の特殊加工が施されているもの
があり、この場合、表裏を識別することが必要となる。
透光性記録材に対する画像形成の位置を正確に保つため
には、トナー像の転写時に、正確なタイミングで透明フ
ィルムを供給することが必定である。記録材が紙の場合
には、表裏を区別する必要がない場合が多く、さらに、
位置に対しては光学的なセンサを使用し紙が光を遮蔽す
ることを利用して有効に検知している。ところが、光が
透過する透光性記録材においては、これが不可能であ
る。この対策として、例えば、透明フィルムを左右非対
称に形成して機械的なセンサによって検出したり、透明
フィルムに、光学的なセンサが検出しうる目印(マー
ク)を設けたりしているが、透明フィルムを左右非対称
に形成する場合には、透明フィルムに対する余分な加工
が必要となるばかりか、検出精度が低く、かつ透明フィ
ルムに光学的センサが検出しうる目印を設ける場合に
は、最終的な製品に、不要な、むしろ有害なマークが残
ってしまうという問題があった。
【0034】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前述の如き
問題点を解決した画像形成方法、画像形成装置及び透明
フィルムを提供することを目的とする。
【0035】すなわち、本発明は、透明フィルムに画像
形成を行っても、得られた透明フィルムには、形成した
画像以外の不要な不透明部分が存在していない高品位な
透明記録画像を得ることのできる画像形成方法及び画像
形成装置及びそれらに用いる記録材としての透明フィル
ムを提供することを目的とする。
【0036】
【課題を解決するための手段及び作用】上記目的は、以
下の本発明の構成により達成される。
【0037】すなわち、本発明は、少なくとも一部に不
透明部分を有している光学的に透明なシート状部材によ
って構成される透明フィルムの該不透明部分を光学的に
検出し、該透明フィルムの表面上に画像を形成し、及び
該不透明部分を(i)加熱により分離除去する、(i
i)加熱により透明化する、又は(iii)加熱及び/
又は光照射により透明化することを特徴とする画像形成
方法に関する。
【0038】さらに、本発明は、少なくとも一部に不透
明部分を有している光学的に透明なシート状部材によっ
て構成される透明フィルムの該不透明部分を光学的に検
出するための検出手段、該透明フィルムの表面上に画像
を形成するための画像形成手段、及び該不透明部分を
(i)加熱により分離除去するための分離除去手段、
(ii)加熱により透明化するための透明化手段、又は
(iii)加熱及び/又は光照射により透明化するため
の透明化手段を有することを特徴とする画像形成装置に
関する。
【0039】さらに、本発明は、少なくとも一部に不透
明部分を有している光学的に透明なシート状部材によっ
て構成される透明フィルムにおいて、該不透明部分は、
加熱により分離除去されることを特徴とする透明フィル
ムに関する。
【0040】さらに、本発明は、少なくとも一部に不透
明部分を有している光学的に透明なシート状部材によっ
て構成される透明フィルムにおいて、該不透明部分は、
加熱により透明化されることを特徴とする透明フィルム
に関する。
【0041】さらに、本発明は、少なくとも一部に不透
明部分を有している光学的に透明なシート状部材によっ
て構成される透明フィルムにおいて、該不透明部分は、
加熱及び/又は光照射により透明化されることを特徴と
する透明フィルムに関する。
【0042】本発明の透明フィルムは、透明なシート状
部材の少なくとも一部に不透明部分(マーク)が設けら
れており、画像形成装置の光学的な検出手段でこの不透
明なマークを検出することにより、フィルムの位置や表
裏、さらに搬送状況を検知することが出来る。更に、こ
の不透明部分(マーク)により、利用者にフィルムの挿
入方法等の使い方を指示することも出来る。
【0043】さらに、本発明の透明フィルムは、透明な
シート状部材の少なくとも一部に設けられている不透明
部分を i)加熱により分離除去する、 ii)加熱により透明化する、又は iii)加熱及び/又は光照射により透明化する ため、画像形成した透明フィルムを実際にOHPで透影
する際には、何等この不透明部分(マーク)が像として
映ることがない。
【0044】本発明の透明フィルムの第1の形態とし
て、光学的に透明なシート状部材が有している不透明部
分を加熱により分離除去することが可能な透明フィルム
に関して説明する。
【0045】本発明の透明フィルムに用いられる加熱に
より分離除去することが可能な不透明部分としては、熱
的に分離除去することが出来、且つ、透明なシート状部
材上の少なくとも一部に不透明部分を形成することが出
来る不透明部材であれば、いずれのものでもよい。
【0046】1つの例としては、例えば、融点が比較的
低く、且つ、比較的低い温度で低粘度化するポリエステ
ル樹脂やエステルワックスに有色顔料又は染料を分散さ
せたものや、カルナバワックスとエステルワックスの混
合体の層の上にアルミニウム箔の如き金属箔を積層して
不透明部分を形成するのが好ましい。これらの不透明部
材を用いて透明シート上に所望の不透明部分(マーク)
を設けておけば、透明シートの位置の検知や、更には、
シートの挿入方法の如き使い方を利用者に指示すること
が出来る。
【0047】一方、この様な不透明部材は、加熱される
ことにより樹脂が容易に軟化し、且つ、低粘度化し粘着
性を生じる為、定着ローラーに転写され、透明なシート
状部材から不透明部分が剥がされ除去される。この結
果、得られる記録画像にはこれらの不透明部材からなる
不透明部分(マーク)が残存することがなく、高品位な
透明記録画像を得ることが出来る。
【0048】さらに、図1に示すように本発明の透明フ
ィルム110は、透明なシート状部材113の表面にア
ンカーコート層112を用いてセンシングマーク111
を形成することによって不透明部分を形成することもで
きる。
【0049】透明なシート状部材113としては、従来
公知のものがいずれも使用でき、具体的にはポリエステ
ル樹脂、ジアセテート樹脂、トリアセテート樹脂、ポリ
スチレン樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリカーボネイト樹
脂、ポリメタクリレート樹脂、セロハン、セルロイド、
ポリ塩化ビニル樹脂、ポリイミド樹脂の如き、プラスチ
ックフィルム、板あるいはガラス板があげられる。これ
らのシート状部材の厚みはいずれでもよいが、一般的に
は1〜5,000μm程度、好ましくは70〜150μ
mが良い。
【0050】定着処理前のヘーズ値を上げるセンシング
マーク111の好ましい態様は、内部に亀裂や連通孔を
有する多孔質構造を有する樹脂層によって構成されるも
のであり、加熱及び/又は加圧により透明化し得るもの
である。上記の特性を満足するためのセンシングマーク
111は、主として樹脂粒子と結着剤とから構成され
る。
【0051】この様なセンシングマーク111は、図2
に図示すように、透明フィルム110のシート状部材1
13上に熱可塑性の樹脂粉体(樹脂粒子)及びエマルジ
ョンを層状に塗布することによって形成することがで
き、加熱及び/又は加圧にて融着し、均一化し得る。
【0052】樹脂粉体としては、例えば、ポリエチレ
ン、ポリメタクリレート、エラストマー、エチレン−酢
酸ビニル重合体、スチレンーアクリル共重合体、ポリエ
ステル、ポリアクリル、ポリビニルエーテルが挙げら
れ、これらの中から少なくとも1種以上を使用すること
ができる。
【0053】本発明で使用される樹脂粒子は、上記の樹
脂粉体に限定されるものではなく、記録材、透明フィル
ム及び透明フィルムに画像を形成するためのトナーに対
して非結着性のものであり、かつ透明化できるものであ
れば、他の周知の材料を使用することも可能である。使
用する結着剤は、上記樹脂粒子同士及び/又はシート状
部材とを結着させる機能を有するものであり、樹脂粒子
と同様にトナーに対して非結着性であることが望まし
い。
【0054】結着剤として好ましい材料は、前記の機能
を有するものであれば、従来公知の材料がいずれも使用
でき、例えば、ポリビニルアルコール、アクリル樹脂、
スチレン−アクリル共重合体、ポリ酢酸ビニル、エチレ
ン−酢酸ビニル共重合体、デンプン、ポリビニルブチラ
ール、ゼラチン、カゼイン、アイオノマー、アラビアゴ
ム、カルボキシメチルセルロース、ポリビニルピロリド
ン、ポリアクリルアミド、ポリウレタン、メラミン樹
脂、エポキシ樹脂、スチレン−ブタジエンゴム、ユリア
樹脂、フェノール樹脂、α−オレフィン樹脂、クロロブ
レン、ニトリルゴムが挙げられ、これらの中から少なく
とも1種以上が使用できる。
【0055】さらに、センシングマーク111としての
前記機能を向上させるために必要に応じて各種添加剤、
例えば界面活性剤、蛍光増白剤、防腐剤、防バイ剤、浸
透剤、架橋剤を添加してもよい。
【0056】前記樹脂粒子と、結着剤との混合比(重量
比)については、結着剤が多いとセンシングマーク11
1の亀裂や連通孔が少なくなり、定着前フェーズが下が
ってしまう。混合比において樹脂粒子が多すぎると、樹
脂粒子同士は、シート状部材と樹脂粒子との接着が十分
でなくなり、センシングマーク111が剥れ易くなる。
【0057】センシングマーク111の厚さは、求めら
れるフェーズ値、離型剤量の如き装置条件にも依存する
が、好ましくは1〜200μmであり、より好適には3
〜50μmである。
【0058】シート状部材113上に、表層としてのセ
ンシングマーク111を形成する方法としては、前述の
材料を適当な溶剤に溶解に溶解又は分散させて塗工液を
調液し、この塗布液をシート状部材113上に塗布す
る。この際、シート状部材113上には、あらかじめ密
着性調整層112を形成することでシート状部材113
とセンシングマーク111との密着性を適正にし、例え
ば、ローラコーティング法、ロッドバーコーティング
法、スプレーコーティング法の如き公知の方法により層
状に塗工した後、速やかに乾燥させるようにするのが好
ましい。
【0059】密着性調整層には、シート状部材113と
センシングマーク111との材料の溶解性パラメータが
離れているような場合には、シート状部材113とセン
シングマーク111との密着性を高め、逆にシート状部
材113とセンシングマーク111との材料の溶解性パ
ラメータが同一又は近すぎる場合にはシート状部材11
3とセンシングマーク111との密着性を下げるように
作用する層である。
【0060】センシングマーク111の分離除去時にお
いては、シート状部材113と密着性調整層112との
密着力をAとし、密着性調整層112とセンシングマー
クとの密着力をBとし、センシングマークとセンシング
マークをオフセットさせるローラ(実施例4では加圧ロ
ーラ)との密着力をCとしたときに、下記の条件を満足
することが好ましい。
【0061】密着力A<密着力B<密着力C さらに、センシングマークが樹脂粒子と結着剤から構成
される場合に不透明部分の結着剤による樹脂粒子同志の
結着剤による密着力をDとしたときには、下記条件を満
足することが好ましい。
【0062】密着力A<密着力B<密着力D<密着力C 密着性調整層112に用いられる樹脂としては具体的に
は、ポリビニルアルコール、アクリル樹脂、スチレン−
アクリル共重合体、ポリ酢酸ビニル、エチレン−酢酸ビ
ニル共重合体、デンプン、ポリビニルブチラール、ゼラ
チン、カゼイン、アイオノマー、アラビアゴム、カルボ
キシメチルセルロース、ポリビニルピロリドン、ポリア
クリルアミド、ポリウレタン、メラミン樹脂、エポキシ
樹脂、スチレン−ブタジエンゴム、ユリア樹脂、フェノ
ール樹脂、α−オレフィン樹脂、クロロブレン、ニトリ
ルゴムが挙げられ、これらの中から少なくとも1種以上
を用いて上記の条件を満足するように用いることが好ま
しい。
【0063】本発明において透明フィルム6の不透明部
分を形成するセンシングマーク111を除去する除去手
段としては、前記電子写真方式で最も多く用いられてい
る定着器7、つまり加圧と加熱とを併用する方法が適し
ているが、他に加圧定着方法を用いても良く、さらに温
風定着、フラッシュ定着の如き加熱のみの定着法、また
は熱ローラではなく、ヒータと耐熱ベルトとを用いた定
着法の如く一般的にトナーが好適に記録材110に定着
される条件を実現できるようなものに付随して別途分離
除去手段を設けても良い。
【0064】このような定着器を用いて透明フィルム1
10の表面に形成したトナー像を熱ローラ定着器を用い
て定着する際に透明フィルム6の不透明部分であるセン
シングマークが接触する加圧ローラに塗布される離型剤
の量を通常定着時に用いられている塗布量よりも少なく
コントロールすることにより、そのセンシングマーク1
11を加圧ローラにオフセットさせて透明フィルム11
0からセンシングマーク111を分離除去すれば良い。
【0065】このセンシングマーク111を加圧ローラ
にオフセットさせる場合の加圧ローラへの離型剤の塗布
量は、用いる材料の構成によって適宜選択する必要があ
るが、例えば、後述する実施例4に示すような材料構成
の場合(すなわち、(i)アルミニウム芯材の表面にH
TVシリコーンゴムの下層を有し、さらに表層としてポ
リ四フッ化エチレンで被覆した加圧ローラ、(ii)3
00センチストークスのジメチルシリコーンオイルを有
する離型剤及び(iii)熱可塑性エラストマー樹脂エ
マルジョン/アイオノマー樹脂エマルジョン/ソジウム
ジオクチルスルホサクチネート(混合割合100/12
/0.3)を有する組成物Aによって構成される不透明
部材)には、加圧ローラに当接する定着ローラへの離型
剤の塗布量を、好ましくは40μg/cm2 以下、より
好ましくは20μg/cm2 以下にして、加圧ローラに
離型剤がほとんどが吸収されない状態で加圧ローラにオ
フセットさせれば良い。
【0066】本発明の透明フィルムの第2の形態として
光学的に透明なシート状部材が有している不透明部分を
加熱により透明化することが可能な透明フィルムに関し
て説明する。
【0067】透明フィルムの不透明部分を加熱により透
明化することが可能な透明フィルムは、光が透過する際
に乱反射する乱反射層を有しており、この層が加熱によ
り平滑なフィルム状となることによって光が透過する際
に乱反射せずに透明化される。この光が透過する際に乱
反射する層の具体的な例としては、例えば、透明なシー
ト状部材の表面の一部を粗面化することにより不透明部
分を形成し、この不透明部分は加熱処理によって溶融さ
せ平滑化することによって不透明部分を透明化するもの
が挙げられる。
【0068】普通紙の如き記録材上のトナー画像を目視
する場合は定着画像に照射されている光の反射画像を目
視する為、トナー表面に多少粒状性が残っていても画質
への影響は少ない。しかしOHPの如く透過光でトナー
画像を観察またはスクリーンに投影する場合、トナー粒
子に起因する残留形状が明白であると光の散乱により透
過性が悪化してしまう。そこで、定着後のトナーの粒状
性を減少させ透光性を向上させたカラートナー用の透明
ラミネートフィルムが広く用いられている。これは耐熱
性を有する第1透明樹脂層上にカラー画像形成に用うる
べきトナー粉中の結着樹脂と相溶性を有しかつ定着温度
における熱溶融特性が結着樹脂と異なる透明樹脂から形
成される第2透明樹脂層を形成したラミネートフィルム
であり、図19を用いて説明する。
【0069】図19において441は透明フィルムの第
1透明樹脂層である透明なシート状部材としてのベース
フィルムを示し、ベースフィルム441は熱定着、また
は熱圧定着時の加熱によって著しい熱変形を起さない耐
熱性を有する必要がある。具体的にはベースフィルム4
41として145℃以上の熱変形温度を有し、最高使用
温度が100℃以上の耐熱性を有するポリエチレンテレ
フタレート(PET)、ポリアミドまたはポリイミドが
例示される。なかでも、ポリエチレンテレフタレートが
耐熱性及び透明性の点で特に好ましい。ベースフィルム
441の厚さは定着時の加熱によってフィルムが柔らか
くなった時にもシワを発生しない厚みが必要であり、前
述の樹脂の場合50μm以上あればよい。透明フィルム
であっても厚みが増大すると透過率が低下する為、ベー
スフィルム441の厚さは50〜200μm、好ましく
は70〜150μmが良い。
【0070】図19において442は定着後のカラー画
像の透光性を向上させる為の第2透明樹脂層を形成する
上塗り層を示す。上塗り層442はカラー画像を形成す
るトナーの結着樹脂と加熱定着時の温度で相溶すること
が可能なもので、トナーに使用される主要な樹脂(結着
樹脂を基準として、50重量%以上含有される主要樹
脂)の溶解度パラメータの値を中心として±1.5以
内、好ましくは±1.0以内に上塗り層442の溶解度
パラメータの値は入っているものが用いられている。樹
脂の溶解度パラメータはポリマーハンドブックの如き刊
行物に記載されており、例えばポリエステル樹脂をトナ
ーの結着樹脂に用いた場合、溶解度パラメータの値が1
1.0前後であることから層442の樹脂としては溶解
度パラメータが11.0±1.5の範囲内のポリエステ
ル樹脂、ポリメチルメタクリレート樹脂、エポキシ樹
脂、ポリウレタン樹脂、塩化ビニル樹脂、塩化ビニル−
酢酸ビニル共重合体の如き熱可塑性樹脂を用いることが
可能であり、一般にトナーの主要樹脂と同種の樹脂が広
く用いられている。
【0071】上塗り層442に使用される樹脂は温度1
60℃貯蔵弾性率(G′)が100〜10000dyn
/cm2 が用いられている。温度160℃における貯蔵
弾性率(G′)が100dyn/cm2 未満の樹脂を上
塗り層442に使用した場合には、熱圧ローラでトナー
像を定着する時にオフセット現象が発生しやすく、さら
に上塗り層442がベースフィルム441から部分的に
はがされて破損しやすくなる。一方、温度160℃にお
ける貯蔵弾性率(G′)を10000dyn/cm2
越える樹脂を上塗り層442に使用した場合には、熱圧
ローラでトナー像を定着しても、トナー像が上塗り層4
42に侵入する度合が極めて少ないので、投影画像は全
体にグレーの色調を示すようになる。ここで、上塗り層
442に使用される樹脂の貯蔵弾性率(G′)はレオメ
トリックス社製(RheometoricsInc.)
のDynamic Spectrometor RDS
7700 seriesIIを使用して測定することが
可能である。上塗り層442の厚さは、定着されるべき
トナー粒径によって最適な厚みは変わるが3〜30μm
が好ましいとされ使用されている。
【0072】上記の透明フィルムを粗面化して不透明部
分を形成する方法としては、例えばサンドペーパーの如
き研磨手段を用いて透明フィルムの表面、特に好ましく
はトナーが定着されるべき第2透明樹脂層としての上塗
り層に微小なキズを付けることによって行なうことがで
きる。
【0073】透明フィルムの不透明部分を形成する光が
透過する際に乱反射する、乱反射層の他の例としては、
前述の図1に示した透明フィルムの不透明部分を加熱に
より分離除去することが可能な透明フィルムで用いたも
のと同様の構成の透明フィルムを用いることが可能であ
る。
【0074】すなわち、透明なシート状部材113の表
面に不透明部分として、樹脂粒子又はエマルジョン粒
子、及び結着剤によって構成されるセンシングマーク1
11を必要により密着性調整層を介して有するものであ
る。
【0075】この透明フィルムは、樹脂粒子又はエマル
ジョン粒子がシート状部材の表面に固着されていること
から光が透過する際に乱反射することによって不透明部
分が形成され、この不透明部分は樹脂粒子又はエマルジ
ョン粒子が加熱によって軟化し平滑化されることから透
明なフィルム状のコート層が透明なシート状部材の表面
に形成されることによって光の乱反射がなくなり透明化
される。
【0076】密着性調整層は、シート状部材113とセ
ンシングマーク111との密着性を向上させるように作
用する層である。
【0077】この透明フィルムの樹脂粒子結着剤及び密
着性調整層は、前述の図1に示す透明フィルムの不透明
部分を加熱により分離除去することが可能な透明フィル
ムで記載した材料と同様の材料の中からシート状部材と
不透明部分との密着性が高くなるような材料の組合わせ
を選択使用することが好ましい。
【0078】センシングマーク111を形成する樹脂の
溶解温度は、シート状部材113の軟化温度より低いこ
とが必要である。通常、好ましく用いられるポリエチレ
ンテレフタレートフィルムをシート状部材113として
用いる場合には、シート状部材が軟化する温度、150
℃以下のときに透明化できることが必要である。
【0079】さらに、不透明部分を加熱により透明化す
る場合には、前述の透明フィルムの不透明部分を加熱に
より分離除去する場合に比較して加圧ローラに塗布する
離型剤の量を多くして加圧ローラに不透明部分としての
センシングマーク111をオフセットさせないようにす
れば良い。
【0080】このセンシングマーク111を加熱により
透明化する場合の加圧ローラへの離型剤の塗布量は、用
いる材料の構成によって適宜選択する必要があるが、例
えば、後述する実施例に示すような材料構成の場合(す
なわち、(i)アルミニウム芯材の表面にHTVシリコ
ーンゴムの下層を有し、さらに表層としてRTVシリコ
ーンゴムで被覆した加圧ローラ、(ii)300センチ
ストークスのジメチルシリコーンオイルを有する離型剤
及び(iii)熱可塑性エラストマー樹脂エマルジョン
/アイオノマー樹脂エマルジョン/ソジウムジオクチル
スルホサクチネート(混合割合100/12/0.3)
を有する組成物Aによって構成される不透明部材)には
加圧ローラに当接する定着ローラへの離型剤の塗布量を
好ましくは100μg/cm2 以上、より好ましくは1
50μg/cm2 以上にして、加圧ローラに離型剤が充
分に吸収される状態で不透明部分の透明化を行えば良
い。
【0081】本発明の透明フィルムの第3の形態として
光学的に透明なシート状部材が有している不透明部分を
加熱及び/又は光照射によって透明化することが可能な
透明フィルムに関して説明する。
【0082】本発明の透明フィルムの不透明部分は、印
刷インクを用いて形成すれば良く、この印刷インクとし
ては、加熱及び/又は光照射によって昇華、あるいは構
造変化を起こす材料によって形成されている染料又は顔
料を用いたものであればいずれのものでもよい。例え
ば、この様なインクとしては、昇華型染料あるいはカチ
オン染料の如き色材を用いたインクが好ましく用いられ
る。
【0083】本発明の透明フィルムは、上記の様なイン
クを用いて透明なシート状部材に印刷し、不透明部分が
形成されている。これらの印刷インクは、加熱及び/又
は光照射によって昇華、あるいは構造変化を起こす染料
又は顔料によって形成されている為、後に述べる装置内
の後工程での加熱及び/又は光照射により印刷インクが
昇華及び/又は構造変化を生じて消色してしまい、OH
Pによる投影画像には何等の影響も及ぼさない。
【0084】図2に、フィルム100に印刷された不透
明部分の形態を例示する。
【0085】従来は、投影画像への影響を防ぐ目的で、
検知用の不透明部分は101に示した様にフィルム端面
のごく一部に形成されていた。この為、読み取りセンサ
ーへの信号が僅かしか得られず、検知用の不透明部分
(マーク)の印刷自体の濃度、表面性への要求が厳しか
った。
【0086】しかし、本発明の透明フィルムでは、検知
用の不透明部分が消色性のインクで印刷され形成されて
いる為、102の如くフィルムの中央に大面積に検知用
の不透明部分を形成することも可能であるし、103の
如く端部に大面積に形成してもよい。更に、図示しては
いないが、フィルム全面に印刷を施し、不透明部分を形
成しても何ら問題はない。形成する印刷層の膜厚として
は、0.5〜10μm程度とするのが好ましい。
【0087】さらにこの不透明部分は、透明フィルムの
トナー像を定着する面と反対側の面に形成することが好
ましい。
【0088】本発明の透明フィルムで使用される光学的
に透明なシート状部材としては、ポリスチレンテレフタ
レート製のフィルムの如くOHPに用いられるものであ
ればいずれのものでもよいが、これらのフィルムには、
搬送性を向上させる目的で、シリカや帯電防止剤を含ん
だ水溶性ポリエステル樹脂を1〜20μm、好ましくは
1〜5μmの層厚に塗工することが好ましい。塗工方法
としては、従来公知のいずれのものでもよく、塗工する
面としては、表裏のいずれかの面、又は両面に塗工す
る。
【0089】帯電防止処理剤は必要に応じて添加すれば
よいが、多重転写を行うフルカラー複写機では、温度2
0℃、湿度60%RHFで5×107 〜5×1010Ωの
表面固有抵抗になる様に調整され添加されることがより
好ましい形態である。
【0090】本発明の透明フィルムを使用することので
きる画像形成装置に関して具体的に記載する。
【0091】まず、図20を参照して、本発明に係る画
像形成装置の一例として、4色フルカラーの複写機の概
要を説明する。
【0092】複写機の装置本体内には4つの画像形成
部、すなわち上流側(同図の右側)から順に画像形成部
Pa、Pb、Pc及びPdが配設され、それぞれ帯電、
露光、現像、転写等の各プロセスを経て異なった4色
(シアン、マゼンタ、イエロー及びブラック)の画像を
形成する。この画像形成部Pa、Pb、Pc及びPdに
は、それぞれ専用の像担持体、本実施例では電子写真感
光ドラム(以下単に「感光ドラム」という。)1a、1
b、1c及び1dが配設されており、これらの感光ドラ
ム上に形成されたトナー像が、各画像形成部に隣接して
移動する記録材担持体8によって担持・搬送される記録
材6上に転写され、さらに、トナー像が転写された記録
材6は、定着部7にて加熱及び加圧され、トナー像が定
着された後、機外に排出される構成となっている。
【0093】次に、潜像形成部から順に説明すると、回
転自在に配設された感光ドラム1a、1b、1c及び1
dの周囲と上方には、露光ランプ21a、21b、21
c及び21d、帯電器2a、2b、2c及び2d、図示
しない光源装置、該光源装置より発せられた光をスキャ
ンするためのポリゴンミラー17、電位センサ22a、
22b、22c及び22dが設けられている。まず、帯
電器2a、2b、2c及び2dによって感光ドラム1
a、1b、1c及び1dを一様に帯電する。図示しない
光源装置から発せられたレーザ光を回転自在のポリゴン
ミラー17によって走査し、反射ミラーによって変向し
た走査光を、感光ドラム1a、1b、1c及び1dの母
線上に集光するfθレンズ(不図示)を介して照射し、
各感光ドラム上に画像信号に応じた潜像を形成する。
【0094】現像器3a、3b、3c及び3dには、そ
れぞれシアン、マゼンタ、イエロー及びブラックの各色
の現像剤(トナー)が図示しない供給装置によって、所
定量充填されている。該現像剤を現像器3a、3b、3
c及び3dが、前記走査光による潜像に応じて感光ドラ
ム1a、1b、1c及び1d上に可視像(トナー像)を
形成する。
【0095】トナー像の転写先となる記録材6は、記録
材カセット60中に収容されており、給紙ローラ13
a、レジストローラ13bを介してベルト状の記録材担
持体8に担持されている各感光ドラム1a、1b、1c
及び1dに搬送される。ここで、記録材担持体8は、ポ
リエチレンテレフタレート樹脂フィルムシート(PET
シート)や、ポリフッ化ビニリデン樹脂フィルムシート
や、ポリウレタン樹脂フィルムシートの如き誘電体樹脂
性のフィルムであり、その両端部を互いに重ね合わせて
接合し、エンドレス形状にしたものか、あるいは、継ぎ
目を有しない(シームレス)ベルトが用いられている
(なお、継ぎ目を有するベルトの場合には、継ぎ目位置
を検知する手段を設け、継ぎ目上においては、トナー像
を転写させない様な構成をとる場合もある。)。記録材
担持体8は、上流側のローラ11及び11と下流側のロ
ーラ10とに掛け渡されており、記録材担持体8が回転
を開始すると、記録材6がレジストローラ13bから記
録材担持体8上へ搬送される。このとき画像書き出し信
号がONとなり、あるタイミングにより最上流の感光ド
ラム1a上に、画像形成を行う。そして、感光ドラム1
aの下部において、転写押圧部材41aにより均一な圧
力条件で、転写帯電器4aが電界付与することにより、
感光ドラム1a上のトナー像が記録材6上に転写され
る。この記録材6は、記録材担持体8上に静電吸着力で
保持されており、その後、次の画像形成部Pbに搬送さ
れ、上記と同様に、今度は感光ドラム2bによって、マ
ゼンタのトナー像が転写される。以下、上述と同様な方
法により感光ドラム1c、1dによってそれぞれイエロ
ー、ブラックのトナー像が転写される。4色のトナー像
が転写された記録材6は、分離帯電器14、剥離帯電器
15によって、除電され、静電吸着力の減衰によって、
記録材担持体8から離脱し、定着部7へと搬送される。
【0096】定着部7は、定着ローラ71、加圧ローラ
72、これらのそれぞれをクリーニングする耐熱性クリ
ーニング部材73及び74、各ローラ71及び72を加
熱するヒータ75及び76、ジメチルシリコンの如き離
型剤オイルを定着ローラ71に塗布するオイル塗布ロー
ラ77、そのオイルを供給するためのオイル溜め78、
定着温度制御用のサーミスタ79を備えている。記録材
担持体8から定着部7に搬送された記録材6は、ここで
トナー像が加熱・加圧されて記録材6の表面に定着され
る。トナー像が定着された記録材6は、その後機外に排
出される。
【0097】転写後の、つまりトナー像がなくなった各
感光ドラム1a、1b、1c及び1dは、その表面に残
留した現像剤が、各クリーニング部5a、5b、5c及
び5dにより除去され、引き続き行われる次の潜像形成
に備える。また、記録材担持体8上に残留した現像剤
は、ベルト除電器12によって除電され静電吸着力を取
り除かれた後、回転自在のファーブラシ16によって回
収室9内に掻き落される。現像剤を除去する他の手段と
しては、ブレード又は不織布及びその併用も用いられ
る。
【0098】本発明の画像形成装置及び画像形成方法に
関して説明する。
【0099】図21は、前述の本発明の透明フィルムを
適用することができる本発明の画像形成装置であるフル
カラー電子写真装置の一例を示す。
【0100】このフルカラー電子写真装置では、207
のカセット内に収められている紙の如き記録材が205
の転写ドラムへと搬送され巻き付けられ、感光ドラム2
01上に形成された静電潜像に従って、4個の現像器2
04M、204C、204Y及び204Bにより現像さ
れたマゼンタ、シアン、イエロー及びブラックの各トナ
ー像が順次該記録材上に転写され、フルカラー画像を形
成される。その後、再び熱カール定着器209へと記録
材が搬送され、ここにおける加熱でトナーが溶融されフ
ルカラー画像が定着される。
【0101】このフルカラー電子写真装置においては、
記録材の搬送状況を検知する光反射型センサーが211
a、211b及び211cの3ケ所に設けられている。
これらのセンサーは、図22に示した如く、例えば、9
80nm前後の近赤外光を照射することが可能なLED
221及び、この光が記録材230の有する検知用の不
透明部分(マーク)231に反射して戻ってきた光を検
知するフォトダイオード222を有している。
【0102】特に、種々の紙からの反射光を効率よく検
知し得る様にする為に、以上の様な光学系は適宜設計さ
れていることが好ましいが、LED光の乱反射を利用す
ることは、より好ましい態様である。
【0103】本発明の画像形成装置は、上記の様な本発
明の透明フィルム上に任意の画像を形成する手段及び不
透明部分を加熱により分離除去する手段、加熱により透
明化する手段又は加熱及び/又は光照射により透明化す
る手段を有していることを特徴としている。
【0104】上記の通り、透明フィルム上に任意の画像
を形成する手段としては、公知のいずれの方法も使用す
ることが出来る。
【0105】不透明部分を加熱により除去する手段とし
ては、本発明の透明フィルムを加熱し、不透明部分を形
成している不透明部材を軟化させ、剥離性や粘着性を生
じさせ、これを定着ロールに接着、転写させて不透明分
を剥離除去させるか、加圧ローラの離型剤の塗布量を少
なくして、加圧ローラに不透明部分をオフセットさせて
透明フィルムから分離除去することもできる。
【0106】不透明部分を加熱により透明化する手段と
しては、透明フィルムの表面を粗面化することによって
形成した不透明部分を加熱により平滑化することにより
透明化するか又は、熱可塑性の樹脂粒子又はエマルジョ
ン粒子を層状にコートすることによって形成された不透
明部分を加熱により溶融させて粒子形状をフィルム状に
することによって不透明部分が透明化される。
【0107】不透明部分を加熱及び/又は光照射によっ
て透明化する手段としては、不透明部分を形成している
印刷インクを加熱により昇華させるか又は光照射によっ
て構造変化させることにより不透明部分が透明化され
る。
【0108】不透明部分を光学的に透明化する手段とし
ては、ハロゲンランプや半導体レーザーで不透明部分を
照射する方法が挙げられる。
【0109】以下、実施例に基づいて本発明を詳細に説
明するが、これは何ら本発明を限定するものではない。
なお、実施例の配合においても「部」及び「%」は全て
「重量部」及び「重量%」を表わす。
【0110】
【実施例】
(実施例1)図3は、実施例1で用いた本発明の透明フ
ィルムの平面図を示し、1は、透明なシート状部材10
4の表面に不透明部材により設けた不透明部分105を
示す。図4は、この透明フィルムのA方向の概略断面図
を示す。
【0111】150μmの厚さのポリエチレンテレフタ
レート(PET)をA4サイズに裁断した透明なシート
状部材104上に、図4に示す様に、溶融温度が70℃
のパラフィンワックスを4μm厚に塗布した上に、軟化
温度が140℃のポリエステル樹脂に、着色顔料(青
色)を8wt%程度分散させたものを5μmの厚さで塗
布して不透明部分105を形成した。
【0112】上記の構成の透明フィルムを、図23に示
した本発明の電子写真カラー画像形成装置に適用し、以
下の様にして透明記録画像を形成した。
【0113】図23に示す電子写真カラー画像形成装置
は、装置本体の一側(図23右側)から同装置本体の略
中央部に亘って設けられている転写材搬送系Iと、同装
置本体の略中央部に、前記転写材搬送系Iを構成してい
る転写ドラム309に近接して設けられている潜像形成
部IIと、該潜像形成部IIに近接して配設されている
現像手段、即ち回転式現像装置IIIと、該回転式現像
装置IIIに近接して配設されている現像剤補給手段、
即ち現像剤補給装置302とで構成されている。
【0114】転写材搬送系Iは、前記装置本体の一側
(図23右側)に形成されている開口部に対して着脱自
在な転写材補給用トレイ320a、320bと、給紙ロ
ーラ306を備えた給紙ガイド305a、305bと、
給紙ガイド305bに近接して設けられ、その外周面近
傍に回転方向上流側から下流側に向かって当接用ローラ
308、グリッパ307、転写材分離用帯電器314、
分離爪315が配設されているとともに、内周側に転写
帯電器310、転写材分離用帯電器313が配設されて
いる図23矢印方向に回転自在な転写ドラム309と、
前記分離爪315に近接して設けられている搬送ベルト
316と、該搬送ベルト316の搬送方向終端側に近接
して配設され、装置本体外へと延在する装置本体に対し
て着脱自在な排出用トレイと、該排出用トレイに近接し
て設けられている定着装置317とで構成されている。
【0115】前記潜像形成部IIは、その外周面が前記
転写ドラム309の外周面に当接して配設されている図
23矢印方向に回転自在な像担持体、即ち感光体ドラム
303と、感光体ドラム303の外周面近傍に同感光体
ドラム303の回転方向上流側から下流側に向かって配
設されている除電用帯電器311、クリーニング手段3
12及び一次帯電器304と、感光体ドラム303の外
周面上に静電潜像を形成するためのレーザビームスキャ
ナの如き像露光手段と像露光反射手段を具備している。
【0116】前記回転式現像装置IIIは、回転自在な
回転体301と、該回転体301にそれぞれ搭載され、
前記感光体ドラム303の外周面と対向する位置にて該
感光体ドラム303の外周面上に形成された静電潜像を
可視化(現像化)するためのマゼンタ現像器301M、
シアン現像器301C、イエロー現像器301Y及びブ
ラック現像器301BKとを有している。
【0117】更に、前記現像剤補給装置302は、相互
に隣接して配設され、外部から供給される各色毎の現像
剤をそれぞれの色別に保持するイエローホッパ302
Y、マゼンタホッパ302M、シアンホッパ302C、
ブラックホッパ302BKを具備している。
【0118】図23に示した画像形成装置の給紙部32
0aに図3で示したA4サイズの透明フィルムをセット
する。この際、不透明部分105が設けられている面を
上側にしてセットし、トナーが乗る面とは逆側となる様
に配置する。
【0119】317は定着ローラ317a及び加圧ロー
ラ317bによって構成される熱圧定着部であり、線速
60mm/secの速さで定着される。この際の定着ロ
ールの表面温度は、150〜160℃になる様に制御し
た。
【0120】この熱圧定着部317で、前述した本発明
の透明記録媒体の不透明部分105の表面は軟化し粘着
性を有するものとなり、加圧ローラ317b表面との接
着力を発現する。下層のパラフィンワックス層も低粘度
に溶融される為、不透明部分105は完全に透明なシー
ト状部材104との粘着強度を失い、全面加圧ローラ3
17bに転写される。
【0121】この加圧ローラ317bに転写された不透
明部分105を形成している樹脂層は、317cで示さ
れたクリーニングウエーブによってローラ表面から除去
される。このクリーニングウエーブ317cは、表面平
滑度10秒程度の不織布を用いて形成されており、線速
5mm/secでローラとカウンタ方向に周動し、巻き
取られる。
【0122】上記の様にして得られた記録画像は、全面
透明なフィルム上に画像が形成されたものであり、従来
の様に見苦しい不透明部分(マーク)が残ることがな
い。一方、装置内においては、この不透明部分(マー
ク)によりシートの位置が正確に検知される為、高精度
なレジストレーションを確保することが出来た。
【0123】(実施例2)図24は、実施例2で用いた
実施例1とは別の態様の本発明の電子写真カラー画像形
成装置の概略図である。
【0124】図24に示した様にこの装置では、C、
M、Y及びBkの順に配列されたフルマルチバブルジェ
ットプリントヘッド251の下を、静電吸着ベルト25
2により記録媒体が搬送されてカラー画像を形成し、そ
の後、乾燥器253でこれに温風がぶつけられてインク
が乾燥される。
【0125】以上の様な工程を経た記録媒体は、100
℃〜120℃に加熱される為、クリーニングウェブ25
5を記録媒体と等速で搬送させれば、熱溶融性の不透明
部材からなる不透明部分を記録媒体としての透明フィル
ムから除去することが出来る。
【0126】図5に、この際に用いた透明フィルムを示
す。100μmの厚さのポリエチレンテレフタレート
(PET)からなる透明なシート状部材上106に、融
点60℃のエステルワックスに白色顔料として酸化チタ
ンを分散したものを6μmの厚さに塗布して、検知用の
不透明部分(マーク)107とした。
【0127】この様な記録媒体の先端が図24で示した
分離部256に近付いた時点で、搬送スピードを130
mm/secから20mm/secに落として加熱を開
始させた。この結果、熱溶融性の不透明部材からなる不
透明部分が吸引搬送ベルト254に転移されることな
く、クリーニングウエーブ255によって除去され、見
苦しい不透明部分が残ることがない高品位の透明記録画
像が得られた。
【0128】(実施例3)図6に実施例3で用いた透明
なシート状部材108とその上に設けた不透明部材から
なる不透明部分109とを有している透明フィルムの積
層構成を示した。
【0129】108は150μm厚の透明なポリエチレ
ンテレフタレート(PET)フィルムであり、109a
は60℃が融点のカルナウバワックスとエステルワック
スの混合体で、75℃で50C.P.以下の低粘度とな
る透明層であり、109bは10μm厚のアルミニウム
箔の層である。
【0130】図25は、本実施例で用いた装置図であ
り、本発明の画像形成装置の例である。257aはサー
マルヘッド、257bは転写開始温度90℃のインク転
写シートであり、257eは透明フィルムの不透明部分
109を検知するための反射型光センサーである。この
画像形成装置に、上記の透明フィルムを不透明部分10
9が形成されていない方の面がインク転写シートと接触
するようにして用い、上記の様な透明フィルムに設けら
れている不透明部分109のアルミニウム層109bか
らのアルミニウム反射光でシートの位置を反射型光セン
サー257eにより正確に読み取った。
【0131】そして、75℃に加熱したロール257c
と対向しているシリコンゴムの除去ローラ257dをロ
ール257cに比較して高速で回転させた。この結果、
透明層109aがロール257cからの熱の影響によっ
て低粘度となり、高速で回転している除去ローラ257
dによって不透明部分109を構成するアルミニウム箔
109bが引っぱられることにより透明シートの表面に
設けられていた図6に示した不透明部分109である。
109a及び109bを除去することが出来、この結
果、見苦しい不透明部分(マーク)が残ることがない高
品位の透明記録画像が得られた。
【0132】(実施例4)図1に示す如く、透明なシー
ト状部材113として、厚さ100μmのポリエチレン
テレフタレートフィルムを使用し、このシート状フィル
ム113上に、不透明部分111として下記組成物Aを
用い、バーコータで乾燥膜厚が30μmとなるように塗
工し、乾燥炉にて140℃、6分間乾燥し透明フィルム
110を得た。
【0133】組成物A 熱可塑性エラストマー樹脂エマルジョン (ケミパール
A−100、三井石油化学工業製、固形分40%) 1
00部 アイオノマー樹脂エマルジョン (ケミパールSA−1
00、三井石油化学工業製、固形分35%) 12部 ソジウムジオクチルスルホサクシネート (ペレックス
OT−P、花王製、固形分70%) 0.3部 以上の構成の組成物Aが塗工された透明フィルム110
の不透明部分111は、白色不透明であり、直読ヘーズ
メータを用いて測定したところ、約70%を示した。
【0134】本構成の透明フィルム110は、図2に示
した通り、画像形成面を表面側とすると、これに対して
反対側の裏面側に組成物Aによる不透明部分111のコ
ート面が来る様に図20の複写機に挿入し、この透明フ
ィルム110の表面に前述の各画像形成部Pa、Pb、
Pc及びPdにてトナー像を転写した後、以下の構成の
定着器によってトナー像を定着する。
【0135】定着ローラ71:表層 RTVシリコンゴ
ム 200μm厚 下層 HTVシリコンゴム 4mm厚 芯材 アルミニウム 加圧ローラ72:表層 ポリ四フッ化エチレン(PTF
E) 20μm厚 下層 HTVシリコンゴム 0.5mm厚 芯材 アルミニウム 離型剤 78 :ジメチルシリコンオイル 300セン
チストークス 定着時の定着ローラへの離型剤塗布量:32μg/cm
2 以上で構成された定着部7に、前述透明フィルム110
が、ローラ温度160℃、定着圧力3kg/cm2 、定
着速度35mm/secで搬送されると、加圧ローラ上
には離型剤78がほとんど塗布されていないことから、
組成物Aと加圧ローラ72との離型性が悪いので、不透
明部分111が膜状にシート状部材113から剥離し、
加圧ローラ72にオフセットし、それを加圧ローラ72
のクリーニング装置74で、クリーニングする。このと
き、より好ましくは、通常の紙の如き記録材の記録時よ
りも前述の透明フィルム110の記録時には、クリーニ
ング装置74を構成している耐熱性不織布の送り量を多
くして、クリーニング性を向上させることが良い。
【0136】ここで、離型剤78の塗布量をシート状フ
ィルム110の裏面では少なくし、表面の画像形成面で
は多くするために離型剤78と定着ローラ71に塗布し
ている塗布ローラ77が定着ローラ71に塗布するタイ
ミングを、記録材6が搬送されてきたとき、その先端
が、定着ローラ71と加圧ローラ72の接触部(ニップ
部)にくるタイミングより、少し遅らせばよい。例え
ば、画像記録時の先端が、記録材6の先端の10mmを
画像を形成しないマージン部とすると、先端の2mmが
ニップ部を通過したところで、オイル塗布された定着ロ
ーラ71の外周面が、透明フィルム110の表面に接す
るようにすればよい。
【0137】(実施例5)実施例4では、組成物Aのコ
ート層が、透明フィルム110の裏面に形成される場合
について述べたが、本発明は、これに限定したわけでは
ない。例えば、前述のように、離型剤塗布タイミングを
変える場合、透明フィルム110の画像先端が記録材先
端から10mmであり、不透明部分111が、記録材先
端から3mmのところから約6mmまで、幅2〜3mm
のライン状に、表面側の画像形成面上に形成されている
場合、離型剤78の塗布タイミングを不透明部分111
から、画像先端までの間に安定して塗布されるよう調整
することによって、同様の効果が得られる。ただし、実
施例4とは異なり、不透明部分111をオフセットする
ローラが、離型性のよい定着ローラ71であることか
ら、好ましくは定着温度を180℃程度まで上げるほう
がよい。
【0138】(実施例6)図26は、図1に示した記録
材110を用いた場合に対応して、図20に示す画像形
成装置に専用の加圧ローラクリーニングブレード80を
設けた場合の定着部7の縦断面図である。通常、不織布
がローラクリーニングに用いられることが多いが、図1
に示したような記録材110では組成物Aの層が、膜状
にローラにオフセットするため、不織布のクリーニング
性を劣化させ、これを補うためには多量の巻き取りが必
要で、不織布の消費量を多くしてしまい、ランニングコ
ストの増大にもつながってしまう。そこで、圧解除機構
を有する専用ブレード80を配することによって上記問
題を解決することができる。
【0139】さらに、上述ブレード80の他に、図27
に示したような、ブラシ状の回転体81にてクリーニン
グすることによっても、良好な効果を示す。この場合、
回転体81の回転方向は加圧ローラ72と同方向の回
転、つまり、両者の接触部分においては、両者は相反方
向に移動するように構成した方が良好なクリーニング性
を示した。
【0140】(実施例7)実施例4で用いた透明フィル
ム110を用い、定着器の構成を以下の通り変換するこ
とを除いては実施例4と同様にして透明フィルムにトナ
ー像を定着した。
【0141】定着ローラ71:表層 RTVシリコーン
ゴム 200μm厚 下層 HTVシリコーンゴム 4mm厚 芯材 アルミニウム 加圧ローラ72:表層 RTVシリコーンゴム 200
μm厚 下層 HTVシリコーンゴム 1mm厚 芯材 アルミニウム 離型剤 78 :ジメチルシリコンオイル 300cs
t 定着時の定着ローラへの離型剤の量:160μg/cm
以上で構成された定着部7に、透明フィルム110が、
ローラ温度160℃、定着圧力3kg/cm 、定着
速度35mm/secで搬送されると、定着ローラへの
離型剤78の塗布量が多いことから加圧ローラへのオイ
ルの吸収が保たれ十分な離型性を加圧ローラが有する
為、組成物Aと加圧ローラとの離型性は良く、かつ樹脂
粒子が加熱加圧によって平滑化されることから、透明な
シート状部材113の表面に透明な平滑フィルム状のコ
ート層が形成されることにより、この透明フィルムは、
直読ヘーズメーター(東洋精機製作所)を用いて測定し
たヘーズ値が、定着処理前が約70%だったものが、定
着後は10%程度となり、OHP投影用として用いるこ
とが可能であった。
【0142】(実施例8)本発明で用いる記録材110
は上述したように、組成物Aを、裏面に塗工した構成に
限定したわけでなく、トナーによる画像形成面側に塗工
してもよい。さらに、不透明部分を形成するための組成
物Aに限られるわけでもなく、例えば、一例として、下
記組成物Bを用いることができる。
【0143】組成物B スチレン−アクリル共重合体樹脂 (ポンコートPP−
1000、大日本インキ化学工業製、固形分45%)1
00部 ポリビニルアルコール (PVA−117、クラレ製、
10%水溶液)30部界面活性剤 (ペレテックスOT
−P、花王製、固形分70%)0.3部 以上の組成物Bを、バーコーターで塗工後、80℃、1
0分乾燥炉内で乾燥したところ、実施例7と同様の効果
を得た。
【0144】(実施例9)図7及び図8に示すように透
明フィルムに水分又は離型剤を吸収するための吸収層1
14を設けることにより、離型剤の付着による取扱い性
の低下を防止することができ、特に離型剤を使用するカ
ラー複写機において好ましい。
【0145】図7に示す透明フィルム115は、透明な
シート状部材113の表面の密着性調整層112上に水
分又は離型剤の吸収層114が形成され、その表面にさ
らに実施例4と同様の組成物Aによる不透明部分として
のセンシングマーク111(白色のコート層)が形成さ
れている。この水分又は離型剤の吸収層114を有する
シート状フィルム113として、シリカ系多孔質粒子に
よる吸収層を有している吸水性透明フィルムとして市販
されているフィルム(ピクトリコ:旭硝子社製)を使用
し、このフィルムの表面に不透明部分としてのセンシン
グマーク111を実施例4の組成物Aにより形成した。
【0146】この透明フィルムを用いて実施例9と同様
にして透明フィルムにトナー像を定着したところ、不透
明部分のヘーズ値は、定着処理前が70%程度だったの
に対し、定着処理後は、15%程度になった。
【0147】OHPフィルムとして画像認識できるの
は、20%以下なら可能であるが、好ましくは10%以
下である。図7においてヘーズが15%と若干高いの
は、センシングマーク111中の離型剤粒子が乱反射を
まねくからであると考えられる。図8は図7で用いたセ
ンシングマーク111の組成物Aを下層に形成し、離型
剤をあまり吸収しないように、結着剤の量を増し、その
上層にバーコーターで、離型剤吸収層114を形成し
た。この離型剤吸収層の材質としては、離型剤にもよる
が、イオン変性ポリビニルアルコール及びポリビニルピ
ロリドンの如き親水性ポリマーを架橋処理して水不溶性
にしたもの又はシリカ及びアルミナを用いた多孔質粒子
でもよい。本実施例では、下層形成、乾燥後に、カチオ
ン変性ポリビニルアルコール系吸収層をバーコーターに
より塗工した。これにより、不透明部分のヘーズ値は、
定着処理前が約65%だったのに対し、定着処理後は、
約10%程度になった。
【0148】(実施例10)実施例4と同様にしてポリ
エチレンテレフタレートフィルム113に組成物Aを用
いて図9に示す如く、サイズ印132を不透明部分とし
て形成し透明フィルム130を得た。
【0149】前記組成物Aからなるセンシングマーク1
11を透明フィルム117にサイズ印132として塗工
した例を図9に示した。
【0150】図9は、記録材としての透明フィルム13
0にサイズ印132が塗工され、この透明フィルム13
0を給紙部130の給紙ガイド131に沿ってセットし
てある状態を示している。本図において、機械センサ1
20及び123は給紙ガイドと連動して常に記録材11
7が給紙ガイド131に接しているかと認識できるよう
構成してある。詳細作用は後述する。
【0151】一方、光学センサ121及び122は給紙
中央位置よりA離れた地点に光学センサ121が位置
し、前記中央位置に対し、対称位置A′に等しくない所
(図中ではA′より中央位置から離れた所)Bに光学セ
ンサ122が位置している。
【0152】図9は、記録材117がA4サイズであ
り、図10は記録材サイズがA3である場合を示してい
る。以下に、図9、図10の各構成についてA4及びA
3サイズの検知方法の一例を説明する。
【0153】複写機の如き一般の電子写真記録装置にお
いて、通常用いる普通紙以外の記録材を用いる場合は、
手差し給紙カセットを用いることが多い。この場合は同
一サイズ専用の給紙カセットとは異なり、どんなサイズ
のどんな素材による記録材が用意されるかわからない。
つまり、前者同一サイズ専用カセットではカセットを記
録装置に装着した時に、従来行われているようにカセッ
ト形状によりサイズ検知を行うことが容易にできる。し
かしながら、このような検知を手差し給紙時に用いるこ
とはできない。このような検知ができないと装置の機能
として出力予定画像を自動的に出力記録材サイズに合わ
せるオート変倍機能や、その他、画像移動、種々の変換
などが手差し時にはできなくなったり、誤った大きさの
画像サイズが給紙された際には、画像サイズが記録サイ
ズより大きく、図20で示したような複写機では記録材
担持体8上に画像を記録してしまい、機内汚染を促進
し、さらにはクリーニング不良を誘発すると言う問題へ
とつながる。そこで、図9および図10では記録材11
7の幅は、給紙ガイド131の広がりで検知し、その給
紙ガイド幅に適切に記録材117が用意されているかを
機械式センサ120及び123で検知する。そのため、
前述したように、前記機械式センサ120及び123
は、給紙ガイド131と連動して動く必要がある。透明
フィルム117は従来表裏検知を必要とし、裏に画像記
録をしてしまうと定着時に搬送不良を生じたり、画像不
良を生じたりするものがある。この検知には、光学式セ
ンサ121を用いた。
【0154】図9または図10のように前記組成物Aに
よるサイズ印132又は133は表裏検知も兼ね、もし
これが逆ならば光学センサ121は反応を示してしま
う。一方、表の場合は光を透過し(光学センサ121が
透過型センサの場合)、何も検知していない状態と同じ
になる。このように反応した場合を1、後者のように反
応しない場合を0で示すと、図9、図10、A4、A3
検知は下記のようになる。
【0155】A4=(センサ121、センサ122)=
(0、1) A3=(センサ121、センサ122)=(0、0) もしA4又はA3しかない場合には、センサ121又は
センサ122の一方が必ず0を示す。このとき、透明フ
ィルム117と普通紙との区別はどちらか一方が0なら
透明フィルム、両者なら普通紙とすることで手差し給紙
時の記録材の準備状態、透明フィルムか普通紙か、透明
フィルム117の表裏、さらにはサイズが認識でき、し
かも、そのセンシングマーク111を組成物Aによって
構成することによって、記録出力後には記録材117上
にサイズ印跡を目立たなくすることができる。
【0156】(実施例11)上述実施例10では、記録
材117の幅は、給紙ガイド131の幅によって検知
し、サイズ印132又は133は補助的なサイズ検知用
に用いている。しかしながら、本発明の場合、バーコー
ドのように、サイズ印134又は135の形状によって
全て検知することも可能である。図11、図12は上述
実施例を上記説明のように給紙ガイド131に記録材1
17を設定した状態で光学センサ125、126及び1
27でサイズ検知する例を示している。図11及び図1
2中の光学センサ124は図9および図10中の光学セ
ンサ121と同じ働きをする。図11及び図12に示し
たセンサ125、126及び127の領域の反応に応じ
てサイズを区別することができる。このとき、センサ1
25、126及び127は前記実施例10のように0ま
たは1の信号レベルで認識するものである。しかし、本
発明はこのようなセンサに限定したものではなく、例え
ばCCDラインセンサを前記センサ125、126及び
127の代用としたり、濃度レベル信号によって代用す
ることもできる。濃度レベルによって検知する場合、検
知領域において、まったくサイズ検知印を認識していな
ければ、濃度レベルは00(H)、すべて検知印で占め
られていればFF(H)、半分占められていれば7F
(H)または80(H)を示す。このように、A4横送
りなら00(H)、A4縦送りなら80(H)、A3な
らFF(H)として区別することもできる。
【0157】以上のように、給紙カセットにセットした
状態で記録材サイズを認識できれば、前述のような種々
の変換がスムーズに行われるばかりでなく、一度搬送さ
れないとサイズがわからない場合と異なって高速記録装
置でサイズ検知が間に合わないという不都合が生じるこ
ともない。
【0158】(実施例12)本発明は、以上説明したよ
うなサイズ検知印を透明フィルム117の一部に設ける
だけとは限らない。例えば、図13及び図14に示した
ように、記録材117の挿入方向を逆にしても検知でき
るように反対側にもサイズ検知印136及び137を形
成している。本発明はこれに限らず、4隅に設けても本
発明の例外ではない。しかも、本発明の場合、記録後に
はサイズ検知印が残らないため、従来このように数ケ所
に設けると画像形成領域を狭くする不都合があったが、
本発明を用いることにより、その問題を解決できるの
で、本発明の効果は記録材117の画像記録後の取扱い
性を向上するばかりか、装置にセットする時の取扱い性
も向上する効果があり、さらには、記録材117をセッ
トした状態で、すぐサイズを記録装置が認識できる為、
オート変倍、オート画像移動の如き記録装置における様
々な機能の操作性をも向上させるものである。
【0159】(実施例13)以上説明したセンシングマ
ーク111及び定着方式の構成を用いて、表裏検知を行
った場合について述べる。図15には、その一例として
A4サイズのポリエチレンテレフタレートフィルム(P
ET:東レ製)に対して、コートした不透明部分を黒色
で示している。前記PTEは透明のため、表裏検知用光
透過センサは、コートしていない部分は、反応を示さ
ず、コートした不透明部分のみ、定着剤(透明化前)に
反応を示す(発光素子から受光素子までの間の光を遮断
する)。
【0160】表裏検知の方法は、機械センサ1個と光透
過型センサ2個を用いた場合について説明する。構成は
図15中左側が画像記録装置本体とし、機械センサをM
1 、またその左右にそれぞれ光透過型センサP1 、P2
を設ける。本構成において、記録材117の有無に関す
る検知は機械センサM1 で行う。また、記録材117が
普通紙か、透明フィルム(OHPフィルム、ラベル紙、
電飾材)117かを認識するのは、光透過型センサP
1 、P2 が両方共反応していれば普通紙であり、反応し
ていなければ透明フィルム117を誤って準備している
(図15で言えば、先端検知部のない方から挿入してい
る)、またはサイズの小さすぎる記録材を挿入している
ことが考えられる。
【0161】そこで、この場合は、記録装置で受け付け
ずに操作部で誤操作表示を行うようにする。同様に、光
透過型センサP1 が反応していて光透過型センサP2
反応していない場合は、透明フィルム117が表裏逆に
準備されていることになるので、この場合も誤操作表示
等を行う。さらに、光透過型センサP1 が反応せず、光
透過型センサP2 が反応している場合は透明フィルム1
17が通常通り準備されていることになるので、透明フ
ィルム117の記録動作に入る。ここで、図15のセン
シングマーク111は画像形成部に対し裏面に形成され
ているので、センシングマーク111上に画像を形成し
ても差しつかえない。前記説明の通り、センシングマー
ク111は離型剤78を吸収するとヘーズが充分に下が
りきらない場合があるが、これが気になるときにはセン
シングマーク111を透明化後、柔らかい布または紙な
どで拭うことによって剥離させることができ、このとき
でも画像を乱すことがない。
【0162】(実施例14)従来、一般に使用されてい
る透光性記録材、または公知の透光性記録材は画質向
上、取扱い性向上のため、表面に様々なコーティングが
施されているものが多い。本発明の場合、このような従
来のコーティングを活かしたまま適用することができ
る。さらに、ラベル紙のように、画像出力後、裏面のフ
ィルムを剥離し、他に貼り付けて用いる場合、貼り付け
る画像側に検知用のセンシングマーク111を残さず、
裏面フィルム側に形成されるので、このセンシングマー
ク111による不都合を生じることはない。例えば、シ
リカ系多孔質粒子を吸収層114とし、離型剤78を吸
収させ、出力した記録材117の取扱い性を向上させる
ものがある。
【0163】図16にその断面図を示した。このセンシ
ングマーク111には他にアルミナ系多孔質粒子を一定
の配向性を持たせてコーティングすることが提案されて
いる。このような記録材117に対し、本発明を適用し
ても、良好な効果が得られた。
【0164】(実施例15)本発明は、コートした不透
明部分を左右非対称とし、表裏検知をするだけに限られ
たわけではない。図17にその場合の一例を示した。構
成は、図15と同様に、図中左側を画像記録装置本体側
とし、光透過センサP1 のも1個、機械センサをM1
びM2 の2個設けた。本構成において、記録材117の
有無認識は光透過センサP1 、表裏センサは機械センサ
1 とM2 で行う。
【0165】説明簡易化のため、光透過センサとして述
べたが、これに限られたわけではなく、反射センサでも
よく、またセンサ数も合計3つに限定したわけではな
い。例えば、記録材有無検知手段において適正サイズか
どうか検知するために記録材両端に機械センサを設け、
3個で有無検知をする場合や、記録材有無検知をなく
し、表裏検知を代用することも例外ではない。
【0166】(実施例16)実施例5ないし実施例9に
おいて、加熱加圧によって平滑化し、初期の表面を粗す
物質を無色透明のシート状フィルム113にコート(以
下「印刷」という。)し、光学センサの光検知可能な乱
反射面を形成する方法について述べたが、光検知用の印
刷が、印刷層の表面でなく、その内部に乱反射層を持
ち、加熱によって、この乱反射状態が解消する方法も本
発明の意図するものである。すなわち、センシングマー
クを構成する印刷樹脂の内部にこの樹脂と実質的に相溶
しない低分子の有機化合物、例えば樹脂酸を含むように
印刷面を形成し、この内部に脂肪酸からなるボイドを形
成する。このようなボイドは、ある特定の温度S1 以上
に加熱し、好ましくは10秒乃至30秒程度この温度S
1以上の温度を保ち室温で冷却することにより白濁し、
1 より低いS2 の温度まで加熱し、ただちに室温で冷
却することにより透明化する。この目的に合致する印刷
用の樹脂は、ポリエステル、ポリ塩化ビニル、塩化ビニ
ル−酢酸ビニル共重合体、酢酸ビニル、塩化ビニル共重
合体、塩化ビニリデン共重合体を少なくとも含んでいれ
ばよい。印刷樹脂内部のボイドをうめる物質は、アルカ
ノール、アルカンジオール、ハロゲンアルカノール、ま
たはハロゲンアルカンジオール、アルキルアミン、アル
カン、アルケン、アルキル、ハロゲンアルカン、ハリゲ
ンアルケン、またはハロゲンアルキン、シクロアルカ
ン、シクロアルケン、またはシクロアルキン、飽和また
は不飽和モノまたはジカルボン酸またはこれらのエステ
ルまたはアミドまたはアンモニウム塩、飽和または不飽
和ハロゲン脂肪酸またはこれらのエステル、アミドまた
はアンモニウム塩、アリルカルボン酸またはこれらのエ
ステル、アミド、またはアンモニウム塩、ハロゲンアリ
ルカルボン酸またはこれらの、エステル、アミドまたは
アンモニウム塩、チオアルコール、チオカルボン酸、ま
たはこれらのエステル、アミドまたはアンモニウム塩、
またはチオアルコールのカルボン酸エステルまたはこれ
らの化合物のいずれかから選ばれたものを用いればよ
い。
【0167】作成方法としては、印刷樹脂のモノマー、
あるいはプレポリマーと上記内部分散物質を混合した後
に重合することで目的の塗料が得られる。あるいは、印
刷用の樹脂の溶液を作成し、この中に、上記分散物質を
混合した後、塗工に供することで目的の印刷が得られ
る。
【0168】前記2種類の方法で得られた印刷塗料は、
前述の実施例5ないし実施例9で述べた樹脂性のシート
状フィルム113の必要な箇所に塗工される。さらに、
前述した温度S1 まで加熱されると印刷部分が白濁して
目的の光検知可能な状態となる。
【0169】次に一例をあげる。塩化ビニルデン−アク
リロニトリル共重合体のTHF30%溶液にドコサン酸
のTHF5%溶液を1:1の割合で混ぜ攪拌した後、シ
ート状フィルム113としての100μm厚のポリエチ
レンテレフタレートフィルムに厚み10μmで帯状に塗
工する。得られたフィルムを74℃まで加熱した後、2
0秒間この温度で保った後、室温で冷却するとフィルム
の先端に白色の印刷が得られた。この印刷されたフィル
ムを定着速度450mm/sec、他は実施例4と同じ
条件で定着を行った結果、この印刷は透明化して、OH
Pフィルムとしては十分な特性を得た。
【0170】定着速度をより下げたい場合、上記印刷の
表面を、25〜50μm厚のポリエステル透明フィルム
で覆うことで白色層が断熱され、好みの温度で透明化す
ることが可能となる。
【0171】(実施例17)図18に本発明の一実施例
である透明フィルムを示す。本実施例においては透明ラ
ミネートフィルムとしては2軸延伸した厚さ100μ
m、152℃の熱変形温度を有する最高使用温度150
℃のポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム上
に160℃における貯蔵弾性率(G′)が1000dy
n/cm3 であり、軟化点116℃であるポリエステル
樹脂(溶解度パラメータ約11)をアセトンに溶かした
溶液をバーコーター法により塗布し乾燥後の厚みが16
μmになるように上塗り層を形成した透明フィルムを使
用した。従来ではこの上に記録材表裏検知印460の印
刷を施していたが本発明はこの印刷を行わずに記録材の
表裏検知を行うことを特徴とする。すなわち、上塗り層
442(図19)上の従来印刷を行なっていた部分46
0を適当な粗さにまでサンドペーパーで粗し(以下MA
T処理)、その微少なキズにより、光学センサーの発光
素子444からの光を散乱させ、透過光を遮断すること
により、記録材表裏検知を行ったものである。
【0172】適当な粗さとは微少なキズのピッチ間で透
過することなく、上塗り層の厚み(本実施例では16μ
m)を越えない程度が適性な範囲である。その範囲とし
ては、ピッチ間隔が50μm以下、表面粗さがRz1〜
10μmが好ましく、この間に値が入っていれば、適当
な透過率に抑えることが可能であった。
【0173】図36の様なフルカラー画像形成装置を用
い、MAT処理を行い、800〜1000nmの赤外先
の透過率を変化させた本実施例の透明ラミネートフィル
ムを給紙したところ、従来例と同様の記録材検知マーク
部において透明ラミネートフィルムの表の面と検知した
検知率を図28に示す。それによると透過率が0〜40
%、すなわち60〜100%の光が遮断されている場合
は、透明フィルムの表の面と検知することができた。こ
の透過率が40%より大きくなると光が常に受光素子4
5に到達してしまい、表裏反対と誤検知をしてしまい使
用不可だった。更に、軟化点105℃を有するポリエス
テル樹脂を主成分とするシャープメルトトナーで透明フ
ィルム上にカラー画像形成を行い図35に示す定着装置
において加熱圧定着を行った。
【0174】ここで定着条件としては定着ローラ表面温
度180℃の場合、定着及び加圧ローラ周速45mm/
secで良好な画像を得ることが出来た。そしてこのと
き、透明ラミネートフィルムの上塗り層のポリエステル
樹脂は軟化点が116℃であるため定着時にこの上塗り
層442もトナーと同時に軟化され、記録材検知の為の
MAT処理部(検知マーク部)も定着後は平滑化し、M
AT処理していない上塗り層の部分と変わらなくなる
為、記録材検知マーク460は定着後にはなくなり充分
な効果が得られた。本発明は本実施例のベルト状記録材
担持体を用いた構成、感光ドラム1個で複数回多重転写
する系、更にはアナログまたはデジタルどちらでも良く
黒単色1回転写の系等でも良い。
【0175】(実施例18)本実施例においては透明ラ
ミネートフィルムとして上塗り層442が溶解度パラメ
ータの値が10.5であり重量平均分子量が20000
であり、160℃における貯蔵弾性率(G′)が800
dyn/cm3 であり軟化点が114℃のエポキシ樹脂
をメチルエチルケトンに溶かしたものを塗布し乾燥後の
厚みを15μmとしたものを実施例17と同じPETフ
ィルム上に塗布したものを用いた。これで実施例17と
同様に記録材検知マークの部分にMAT処理を行ない8
00〜1000nmの赤外光の透過率を変化させ、図3
6の様なフルカラー画像形成装置において、画像形成を
行なったところ、従来と同様の記録材検知部において透
明フィルムの表の面と検知した検知率は図29に示す様
に、多少の誤差はあるがほとんど実施例17と同様の結
果が得られた。すなわち800〜1000nmの赤外光
の透過率が40%以下、すなわち60%〜100%の光
が遮断されている場合は透明フィルムの表の面と正常に
検知することができた。
【0176】更に実施例18と同様のトナーを用い、こ
の透明フィルム上にカラー画像形成を行ない、同様の定
着装置を用いて加熱定着を行なったところ、定着ローラ
表面温度180℃の場合、定着及び加圧ローラの周速4
0mm/secで良好な画像を得ることができた。そし
て定着後の記録材検知マーク60は実施例17と同様に
溶融してしまった。
【0177】(実施例19)本発明は実施例17及び1
8で用いた透明ラミネートフィルムを図30に示す様な
反射型光学センサーを用いて検知を行うことを特徴とす
る。反射型光学センサーを説明すると図30において4
44は発光素子445は受光素子で、発光素子444か
らの光を記録材に照射しその反射光を受光素子445で
受け、検知を行うものである。図31に実施例17及び
18で用いた、記録材検知マーク部460を同様の粗さ
にまでMAT処理した透過ラミネートフィルムを、給紙
した場合、透明ラミネートフィルムの表の面と、反射型
光学センサーが検知した検知率を示す。それによると反
射率が20%以上の場合が、透明ラミネートフィルムの
表の面と検知することができた。この反射率が20%よ
り小さくなると表裏反対と誤検知してしまい使用不可だ
った。実施例17及び18と同様のトナーを用い、この
透明フィルム上にカラー画像形成を行ない、同様の定着
装置を用いて加熱定着を行なったところ、実施例17及
び18と同様の定着条件で良好な画像を得ることが出来
た。そして定着後の記録材検知マーク460は実施例1
7及び18と同様に溶融した。
【0178】(実施例20)本実施例は図32に示す様
なフィルム式加熱定着装置を用いて、実施例17及び1
8と同様の透明フィルムにカラー画像形成を行なったも
のである。以下図32を詳しく説明する。
【0179】447はエンドレスベルト状の耐熱性の定
着フィルムであり、左側の駆動ローラ448と、右側の
従動ローラ449と、駆動ローラ448と従動ローラ4
49間の下方に配置した加熱体としての低熱容量線状加
熱体450の互いに並行な該3部材448・449・4
50間に懸回張設してある。
【0180】従動ローラ449はエンドレスベルト状の
定着フィルム447のテンションローラを兼ねさせてお
り、該定着フィルム447は駆動ローラ448の時計方
向回転駆動に伴ない時計方向に所定の周速度、即ち不図
示の画像形成部側から搬送されてくる未定着トナー画像
Tを上面に担持した記録材としての転写材シートSの搬
送速度と同じ周速度をもってシワや蛇行、速度遅れなく
回動駆動される。
【0181】451は加圧部材としての、シリコーンゴ
ム等の離型性の良いゴム弾性層を有する加圧ローラであ
り、前記のエンドレスベルト状定着フィルム447の下
行側フィルム部分を挟ませて前記加熱体450の下面に
対して不図示の付勢手段により例えば総圧4〜7kgの
当圧接をもって対向圧接させてあり、転写材シートPの
搬送方向に順方向の反時計方向に回転する。該加圧ロー
ラ451は本例のものは芯金の外周に同心一体に金型成
形等で成形した外径30mm、肉厚7mmのシリコーン
ゴムローラである。
【0182】加熱体450は定着フィルム447の面移
動方向と交差する方向(フィルムの幅方向)を長手とす
る低熱容量線状加熱体であり、ヒータ基板452、通電
発熱抵抗体(発熱体)453、検温素子454よりな
り、ヒータ支持体455に取付け保持させて固定支持さ
せてある。
【0183】この様な構成のフィルム式加熱定着装置に
おいて未定着トナー像を上面に担持した記録材が定着フ
ィルム447と加圧ローラ451との間に搬送されてく
ると、加熱体450により加熱され定着が行なわれる。
【0184】この様な構成の定着装置を有する図36に
示す様なカラー画像形成装置において画像形成を行なう
と、給紙時においては実施例17及び18と同様に記録
材の検知が行なわれた。定着においては加熱体450の
温度が180℃の場合、定着フィルム447の速度25
mm/secで良好な画像を得ることが出来、定着後の
記録材検知マーク460は実施例17と同様に溶融して
しまった。
【0185】(実施例21)厚さ100μmのA4サイ
ズのポリスチレンテレフタレートフィルム(商品名:ル
ミラー、東レ(株)製)上にフィルムの搬送性を向上さ
せる目的で、公知の方法でシリカ、帯電防止処理剤を含
んだ水溶性ポリエステル樹脂を5μm厚で表裏両面に塗
工する。
【0186】尚、帯電防止処理剤の添加量は、温度20
℃、湿度60%RHで5×107 〜5×1010Ωの表面
固有抵抗になる様に調整し、添加する。
【0187】次に、大日本火薬(株)製の昇華型染料カ
ヤックをポリエステル樹脂中に分散させた印刷インクを
用い、図2に示すように上記フィルムの中央部に、5c
m×10cmn巾で厚さ約1μmの不透明部分の印刷層
103を形成した。
【0188】この様にして得られた本発明の透明フィル
ムを、図21に示すフルカラー電子写真装置に適用した
ことろ、何ら問題なく印刷層による乱反射光が得られ、
装置内におけるフィルムの搬送状況を検出することが出
来た。
【0189】更に、後行程の熱定着器209にフィルム
を通したところ、定着ローラ温度180℃、加熱時間5
0〜200msecの間で十分に、不透明部分102の
印刷インク内の染料が昇華し、印刷部が透明化されるこ
とが確認された。
【0190】(実施例22)実施例21と同様のポリエ
チレンテレフタレートフィルムに、マット処理、帯電防
止処理を施したものをシート状フィルムとして用いた。
【0191】不透明部分を形成する印刷インクとして、
下記の式で表される構造を有する化合物(IR820
B:昭和電工(株)製)及びテトラブチルアンモニウム
・ブチルトリフェニルボレートの混合体[混合モル割
合、100:0.3(100:0.1〜100:50の
範囲で用いることが好ましい。)]をスチレン樹脂に練
り込んだものを、粉体のホットメルト印刷インクとして
作成した。
【0192】
【外1】
【0193】次に、この様にして形成した粉体を上記の
フィルム上に静電塗装し、150℃に加熱後、若干のプ
レスを加え上記フィルム上に印刷し、青色の不透明部分
を形成した。印刷厚は6μmであった。
【0194】次に図21に示したフルカラー電子写真装
置で、特に光検知センサー211a、211b及び21
1cの光源を白色のタングステンランプに変更したもの
を用い、上記の不透明部分の印刷を施したフィルムを通
紙したところ、十分なインクの乱反射光が得られ、搬送
状況を的確に検知することが出来た。
【0195】更に、図21に示した画像形成後の搬送路
上Tにおいて、画像露光に用いるハロゲンランプ213
の光をミラー214を用いてレンズ212で集光して、
不透明部分である印刷層に投影したところ、青色が脱色
され、定着ローラーによりトナー像が定着されたフィル
ムにこの印刷層はなく、良好なフルカラートラペンフィ
ルムが得られた。
【0196】この場合、ハロゲンランプ213による光
照射量は、フィルムの搬送速度によって決められるが、
単位面積当たり1mW/cm2 を超える量が当てられて
いれば十分であるが、少なくとも0.2mW/cm2
上は必要である。
【0197】(実施例23)実施例22で使用したIR
820Bに替え、下記の式(2)で表される構造を有す
るカチオン染料を用い、このカチオン染料と有機ホウ素
アンモニウム塩との混合体[混合モル割合、100:
0.3(100:0.1〜100:50の範囲で用いる
ことが好ましい。)]をスチレンに分散させたものを印
刷インクとして用いる以外は、実施例22と同様にして
透明フィルムを得た。
【0198】
【外2】
【0199】次に、図21に示した装置にこのフィルム
を適用した。この場合は、上記のインクで形成した不透
明部分の消色を、ハロゲンランプではなく近赤外光半導
体レーザー(Ga−As−Al系半導体レーザ)を用い
て行うことが可能となる。
【0200】近年、この半導体レーザーを用いたデジタ
ル複写機は多くのメーカーから発売されており、上記の
印刷インクは実用的にはより有効なインクである。
【0201】即ち、消色に際し、画像露光とは別の露光
経路を用いて印刷面をレーザーが照射することが出来る
様にするだけでよい為、光学路上に数枚の可倒式ミラー
とシャッター類とを追加するだけで消色することが可能
となる。
【0202】この様な系においては、検知用の印刷に必
要であれば、上記レーザで文字、画像情報をも加えるこ
とが可能であり、例えば、全面に不透明部分の印刷を設
けておけばOHPフィルムの枠作り等を容易に行うこと
も可能である。
【0203】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明による
と、光学センサによって検出可能で、しかも所定の処理
によって簡単に消滅(除去、または透明化)する不透明
部分を透明なシート状部材上に付して透明フィルム(透
光性記録材)を形成することにより、該透明フィルム
は、この不透明部分を利用して、画像形成中には、サイ
ズや表裏の検出を的確に行うことができる上、画像形成
後においては、不透明部分を消滅させることにより、不
透明部分が、例えばOHP装置に掛けたときにスクリー
ン上に画像となって現れることがない。
【0204】また、画像形成装置が、不透明部分を検知
する光学センサ、及び不透明部分を消滅(除去または透
明化)する消滅手段を有するときは、透明な記録材のサ
イズや表裏を検知するとともに不要となった不透明部分
を簡単に消滅させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の透明フィルムの断面図を示す。
【図2】本発明の透明フィルムの不透明部分の印刷形態
の模式図を示す。
【図3】実施例1で使用した本発明の透明フィルムの平
面図を示す。
【図4】図3に示す透明フィルムのA−A方向断面図を
示す。
【図5】実施例2で使用した本発明の透明フィルムの断
面図を示す。
【図6】実施例3で使用した本発明の透明フィルムの断
面図を示す。
【図7】実施例9で使用した本発明の透明フィルムの断
面図を示す。
【図8】実施例9で使用した本発明の透明フィルムの断
面図を示す。
【図9】実施例10の動作を説明する上面図を示す。
【図10】実施例10の動作を説明する上面図を示す。
【図11】実施例11の動作を説明する上面図を示す。
【図12】実施例11の動作を説明する上面図を示す。
【図13】実施例12の動作を説明する上面図を示す。
【図14】実施例12の動作を説明する上面図を示す。
【図15】実施例13の動作を説明する上面図を示す。
【図16】実施例14で使用した本発明の透明フィルム
の断面図を示す。
【図17】実施例15の動作を説明する上面図を示す。
【図18】実施例17で使用した本発明の透明フィルム
の平面図を示す。
【図19】透明フィルムの断面図を示す。
【図20】本発明の画像形成装置としての4色フルカラ
ー複写機の説明図を示す。
【図21】本発明の透明フィルムが使用可能な複写機の
説明図を示す。
【図22】本発明の透明フィルムの搬送状態を検知する
方法の一例を示す。
【図23】実施例1で使用した電子写真カラー画像形成
装置の概略断面図を示す。
【図24】実施例2で使用した電子写真カラー画像形成
装置の概略図を示す。
【図25】実施例3で使用した画像形成装置の概略図を
示す。
【図26】実施例6で使用した画像形成装置の定着部の
縦断面図を示す。
【図27】実施例26で使用した画像形成装置の定着部
の縦断面図を示す。
【図28】本発明の透明フィルムの透過率と検知率との
関係を示す図を示す。
【図29】本発明の透明フィルムの透過率と検知率との
関係を示す図を示す。
【図30】透明フィルムを検知するための検知手段の概
略図を示す。
【図31】本発明の透明フィルムの反射率と検知率との
関係を示す図を示す。
【図32】フィルム型定着装置の概略図を示す。
【図33】透明フィルムを検知するための検知手段の概
略図を示す。
【図34】従来の透明フィルムの平面図を示す。
【図35】ローラ定着装置の概略断面図を示す。
【図36】従来のカラー画像形成装置の概略断面図を示
す。
【符号の説明】
1a、1b、1c、1d 像担持体(感光ドラム) 2a、2b、2c、2d 潜像形成手段(帯電器) 3a、3b、3c、3d 現像手段(現像器) 4a、4b、4c、4d 転写手段(転写帯電器) 6 透明フィルム(記録材) 7 分離除去手段または透明化手段(定着器) 11a、11b、11c 光検知センサー 100 透明フィルム 101、102、103 印刷された不透明部分 111 不透明部分 121、122、124、125、126、127 光
学センサー 430 ローラ型定着装置 431 定着ローラ 432 加圧ローラ 433 オイル塗布装置 434、435 クリーニング装置 436 サーミスタ 437 ブレード 438 入口ガイド 439 排紙ガイド 440a 排紙コロ 440b 排紙コロ S 記録材 T トナー 441 第1樹脂層(ベースフィルム) 442 第2樹脂層(上塗り層) 443 機械的センサ 444 発光素子 445 受光素子 446 レジストローラ 447 定着フィルム 448 駆動ローラ 449 従動ローラ 450 加熱体 451 加圧ローラ 452 モータ基板 453 発熱体 454 検温素子 455 モータ支持体 460 透明ラミネートフィルム検知マーク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石塚 二郎 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内

Claims (36)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも一部に不透明部分を有してい
    る光学的に透明なシート状部材によって構成される透明
    フィルムの該不透明部分を光学的に検出し、 該透明フィルムの表面上に画像を形成し、及び該不透明
    部分を(i)加熱により分離除去する、(ii)加熱に
    より透明化する、又は(iii)加熱及び/又は光照射
    により透明化することを特徴とする画像形成方法。
  2. 【請求項2】 該不透明部分は、熱的に分離除去するこ
    とが可能な不透明部材により形成されており、該不透明
    部材を加熱により分離除去することを特徴とする請求項
    1記載の画像形成方法。
  3. 【請求項3】 該不透明部分は、透明フィルムの表面の
    一部を粗面化することにより形成されており、該不透明
    部分を加熱により平滑化することにより透明化すること
    を特徴とする請求項1記載の画像形成方法。
  4. 【請求項4】 該不透明部分は、樹脂粒子又はエマルジ
    ョン粒子によって形成される、光透過時に乱反射する乱
    反射層によって形成され、該不透明部分を加熱により該
    樹脂粒子又はエマルジョン粒子を軟化させて平滑化する
    ことにより透明化することを特徴とする請求項1記載の
    画像形成方法。
  5. 【請求項5】 該不透明部分は、染料或いは顔料を用い
    た印刷インクにより形成されており、該印刷インクは加
    熱及び/又は光照射によって昇華或いは構造変化を起こ
    して消色する材料を有しており、該不透明部分を加熱及
    び/又は光照射によって昇華或いは構造変化させて消色
    することにより透明化することを特徴とする請求項1記
    載の画像形成方法。
  6. 【請求項6】 該不透明部分は、光学的に検出する検出
    手段として光の透過量または反射量を読み取り検知を行
    なう光学センサーによって光学的に検出することを特徴
    とする請求項1乃至5記載の画像形成方法。
  7. 【請求項7】 該透明フィルムが耐熱性を有する透明樹
    脂で形成された第1透明樹脂層と、溶解度パラメータ
    9.5〜12.5を有し且つ温度160℃における貯蔵
    弾性率(G′)が100〜10000dyn/cm2
    有する透明樹脂で形成された第2透明樹脂層とを有し、
    該不透明部分が該第2透明樹脂層を粗らすことにより形
    成され、該粗さがピッチ間隔50μm以下、表面粗さR
    zが3〜10μmである請求項3または6記載の画像形
    成方法。
  8. 【請求項8】 該不透明部分が少なくとも800nm乃
    至1000nmの赤外光の透過率が40%以下であり、
    反射率が20%以上である請求項3、6または7記載の
    画像形成方法。
  9. 【請求項9】 該不透明部分は、透明フィルムの画像を
    形成する面と反対側の面に形成されていることを特徴と
    する請求項1乃至5記載の画像形成方法。
  10. 【請求項10】 該不透明部は、樹脂粒子又はエマルジ
    ョン粒子によって形成される、光透過時に乱反射する乱
    反射層によって形成され、該不透明部分を加熱により分
    離除去することを特徴とする請求項2記載の画像形成方
    法。
  11. 【請求項11】 少なくとも一部に不透明部分を有して
    いる光学的に透明なシート状部材によって構成される透
    明フィルムの該不透明部分を光学的に検出するための検
    出手段、該透明フィルムの表面上に画像を形成するため
    の画像形成手段、及び該不透明部分を(i)加熱により
    分離除去するための分離除去手段、(ii)加熱により
    透明化するための透明化手段、又は(iii)加熱及び
    /又は光照射により透明化するための透明化手段を有す
    ることを特徴とする画像形成装置。
  12. 【請求項12】 該不透明部分は、熱的に分離除去する
    ことが可能な不透明部材により形成されており、該不透
    明部材は加熱により分離除去されることを特徴とする請
    求項11記載の画像形成装置。
  13. 【請求項13】 該不透明部分は、透明フィルムの表面
    の一部を粗面化することにより形成されており、該不透
    明部分は、加熱により平滑化されることにより透明化さ
    れることを特徴とする請求項11記載の画像形成装置。
  14. 【請求項14】 該不透明部分は、樹脂粒子又はエマル
    ジョン粒子によって形成される、光透過時に乱反射する
    乱反射層によって形成されており、該不透明部分は加熱
    により該樹脂粒子又はエマルジョン粒子が軟化して平滑
    化されることにより透明化されることを特徴とする請求
    項11記載の画像形成装置。
  15. 【請求項15】 該不透明部分は、染料或いは顔料を用
    いた印刷インクにより形成されており、該印刷インクは
    加熱及び/又は光照射によって昇華或いは構造変化を起
    こして消色する材料を有しており、該不透明部分は、加
    熱及び/又は光照射によって昇華或いは構造変化されて
    消色されることにより透明化されることを特徴とする請
    求項11記載の画像形成装置。
  16. 【請求項16】 該検出手段は、該不透明部分における
    光の透過量または反射量を読み取り検知を行なう光学セ
    ンサーであることを特徴とする請求項11乃至15記載
    の画像形成装置。
  17. 【請求項17】 該透明フィルムが耐熱性を有する透明
    樹脂で形成された第1透明樹脂層と、溶解度パラメータ
    9.5〜12.5を有し且つ温度160℃における貯蔵
    弾性率(G′)が100〜10000dyn/cm2
    有する透明樹脂で形成された第2透明樹脂層とを有し、
    該不透明部分が該第2透明樹脂層を粗らすことにより形
    成され、該粗さがピッチ間隔50μm以下、表面粗さR
    zが3〜10μmである請求項13または16記載の画
    像形成装置。
  18. 【請求項18】 該不透明部分が少なくとも800nm
    乃至1000nmの赤外光の透過率が40%以下であ
    り、反射率が20%以上である請求項13、16または
    17記載の画像形成装置。
  19. 【請求項19】 該不透明部分は、透明フィルムの画像
    を形成する面と反対側の面に形成されていることを特徴
    とする請求項11乃至15記載の画像形成装置。
  20. 【請求項20】 該不透明部は、樹脂粒子又はエマルジ
    ョン粒子によって形成される、光透過時に乱反射する乱
    反射層によって形成され、該不透明部分を加熱により分
    離除去することを特徴とする請求項12記載の画像形成
    装置。
  21. 【請求項21】 少なくとも一部に不透明部分を有して
    いる光学的に透明なシート状部材によって構成される透
    明フィルムにおいて、該不透明部分は、加熱により分離
    除去されることを特徴とする透明フィルム。
  22. 【請求項22】 該不透明部分は、加熱により分離除去
    することが可能な不透明部材により形成されており、該
    不透明部材は、加熱により分離除去されることを特徴と
    する請求項21記載の透明フィルム。
  23. 【請求項23】 該不透明部分は、画像が形成されない
    非画像形成領域に形成されていることを特徴とする請求
    項21乃至22記載の透明フィルム。
  24. 【請求項24】 該不透明部分は、画像が形成される面
    と反対側の面に形成されていることを特徴とする請求項
    21乃至23記載の透明フィルム。
  25. 【請求項25】 該不透明部分は、樹脂粒子又はエマル
    ジョン粒子によって形成される、光透過時に乱反射する
    乱反射層によって形成され、該不透明部分は加熱により
    分離除去されることを特徴とする請求項21乃至24記
    載の透明フィルム。
  26. 【請求項26】 少なくとも一部に不透明部分を有して
    いる光学的に透明なシート状部材によって構成される透
    明フィルムにおいて、該不透明部分は、加熱により透明
    化されることを特徴とする透明フィルム。
  27. 【請求項27】 該不透明部分は、透明フィルムの表面
    の一部を粗面化することにより形成されており、該不透
    明部分は、加熱により平滑化されることにより透明化さ
    れることを特徴とする請求項26記載の透明フィルム。
  28. 【請求項28】 該不透明部は、樹脂粒子又はエマルジ
    ョン粒子によって形成される光透過時に乱反射する乱反
    射層によって形成されており、該不透明部分は、加熱に
    より該樹脂粒子又はエマルジョン粒子が軟化して平滑化
    されることにより透明化されることを特徴とする請求項
    26記載の透明フィルム。
  29. 【請求項29】 該不透明部分は、画像が形成されない
    非画像形成領域に形成されていることを特徴とする請求
    項25乃至28記載の透明フィルム。
  30. 【請求項30】 該不透明部分は、画像が形成される面
    と反対側の面に形成されていることを特徴とする請求項
    25乃至29記載の透明フィルム。
  31. 【請求項31】 該透明フィルムが耐熱性を有する透明
    樹脂で形成された第1透明樹脂層と、溶解度パラメータ
    9.5〜12.5を有し且つ温度160℃における貯蔵
    弾性率(G′)が100〜10000dyn/cm2
    有する透明樹脂で形成された第2透明樹脂層とを有し、
    該不透明部分が該第2透明樹脂層を粗らすことにより形
    成され、該粗さがピッチ間隔50μm以下、表面粗さR
    zが3〜10μmである請求項26乃至27記載の透明
    フィルム。
  32. 【請求項32】 該不透明部分は、少なくとも800n
    m乃至1000nmの赤外光の透過率が40%以下であ
    り、反射率が20%以上である請求項26乃至31記載
    の透明フィルム。
  33. 【請求項33】 少なくとも一部に不透明部分を有して
    いる光学的に透明なシート状部材によって構成される透
    明フィルムにおいて、該不透明部分は、加熱及び/又は
    光照射により透明化されることを特徴とする透明フィル
    ム。
  34. 【請求項34】 該不透明部分は、染料或いは顔料を用
    いた印刷インクにより形成されており、該印刷インク
    は、加熱及び/又は光照射によって昇華或いは構造変化
    を起こして消色する材料を有しており、該不透明部分
    は、加熱及び/又は光照射によって昇華或いは構造変化
    されて消色されることにより透明化されることを特徴と
    する請求項33記載の透明フィルム。
  35. 【請求項35】 該不透明部分は、画像が形成されない
    非画像形成領域に形成されていることを特徴とする請求
    項34記載の透明フィルム。
  36. 【請求項36】 該不透明部分は、画像が形成される面
    と反対側の面に形成されていることを特徴とする請求項
    34記載の透明フィルム。
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