JPH0686870U - 鉄骨現場溶接の防風装置 - Google Patents

鉄骨現場溶接の防風装置

Info

Publication number
JPH0686870U
JPH0686870U JP2629093U JP2629093U JPH0686870U JP H0686870 U JPH0686870 U JP H0686870U JP 2629093 U JP2629093 U JP 2629093U JP 2629093 U JP2629093 U JP 2629093U JP H0686870 U JPH0686870 U JP H0686870U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gas
gas supply
welding
welded portion
windbreak
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2629093U
Other languages
English (en)
Other versions
JP2588449Y2 (ja
Inventor
千博 加藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Taisei Corp
Original Assignee
Taisei Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Taisei Corp filed Critical Taisei Corp
Priority to JP1993026290U priority Critical patent/JP2588449Y2/ja
Publication of JPH0686870U publication Critical patent/JPH0686870U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2588449Y2 publication Critical patent/JP2588449Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Arc Welding In General (AREA)
  • Butt Welding And Welding Of Specific Article (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】簡単な構造で且つ防風性能のよい防風治具を提
供することを目的としている。 【構成】ガスフード1は、その底面に平板状の磁石3が
固着して上方へ延び、その天井面が前方に張り出して鍔
1aが形成され、また、鉄骨の幅方向に長くなってい
る。そのガスフード1に、外面側から内面に向けて複数
のガス供給パイプ2が水平に貫通し固定されている。該
ガス供給パイプ2は、幅方向に所定間隔をあけて複数
本,配設されていると共に、上下に所定間隔をあけて階
層を持って配設されている。各ガス供給パイプ2は、図
示しないガス供給装置に接続されて、該ガス供給装置の
作動によってシールドガスが供給されるようになってい
る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、柱や梁などを構成する鉄骨間を、炭酸ガスシールドアーク溶接にて 現場溶接する際における防風対策に係り、その防風対策に使用される防風装置に 関するものである。
【0002】
【従来の技術】
現在、鉄骨間の現場溶接には、炭酸ガスシールドアーク溶接が主流を占めてい るが、炭酸ガスシールドアーク溶接は、風に対して非常に弱く、そのままでは、 風速2m/秒以下の状況でしか溶接作業が実施できない。 このため、従来にあっては、例えば図5(a)に示すような略L字形状の防風 治具21によって風を避けていた。
【0003】 即ち、図5(b)に示すように、作業現場の周りに衝立20を立てて作業者2 2の背後からの風を遮断すると共に、作業者22の頭部上方位置の母材である鉄 骨4表面に、上記防風治具21をボルトで取付けて、作業者22の頭部上方から の風の浸入を防止しようとしている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のような防風対策では、作業者22の背後と頭部から吹き 込む直接の風を遮断して溶接部6近傍の風速を約半分までは低減できるものの、 依然として溶接部6に風が吹き込み、例えば風速4m/秒以上の状況では、やは り溶接作業を中止せざるを得なかった。
【0005】 本考案は、上記のような問題点に着目してなされたもので、簡単な構造で且つ 防風性能のよい防風装置を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】 上記目的を達成するために、本考案の鉄骨現場溶接の防風装置は、溶接部近傍 の母材表面に磁着して該母材表面から突出するガスフードと、そのガスフードに 設けられて上記溶接部またはその前方に吹き出し口を向ける複数の吹き出し通路 と、その吹き出し通路にシールドガスを供給するガス供給装置とを備え、上記吹 き出し通路の吹き出し口を階層的に配設したことを特徴としている。
【0007】
【作用】
ガスフードによって溶接部側面方向の防風が実施され、また、吹き出し通路の 吹き出し口から、溶接部前方位置にシールドガスを吹き出すことによって、溶接 部上方にエアカーテンが形成される。 このエアカーテンによって、溶接部前方からの風の浸入が遮断される。
【0008】 この状態で、溶接トーチなどの溶接装置を、エアカーテンを介して溶接部に近 づけ、溶接作業を実施する。 また、階層化した吹き出し口のうち、溶接部に近い吹き出し口から吹き出すシ ールドガスを溶接部に向けて吹き出させることで、溶接の際のシールドガスとし ても使用できる。
【0009】 なお、ガスフードの取付けは、母材である鉄骨表面に磁着させることで容易に 行われ、溶接作業の際にガスフードが近すぎて邪魔になるようであれば、適宜簡 単にずらすことができる。
【0010】
【実施例】
本考案の実施例を図面に基づいて説明する。 防風装置は、図1に示すように、ガスフード1と吹き出し通路を構成する複数 のガス供給パイプ2とを主要素として形成されている。ガスフード1は、その底 面に平板状の磁石3が固着して上方へ延び、その天井面が張り出して鍔1aを有 し、また、該ガスフード1は母材である鉄骨4の幅方向へ長くなっている。
【0011】 そのガスフード1に、外面側から内面に向けて複数のガス供給パイプ2が水平 に貫通して固定されている。そのガス供給パイプ2は、幅方向に所定間隔をあけ て複数本,配設されていると共に、上下方向に所定間隔をあけて階層を持って配 設されている。そして、溶接部6に近い側,下側のガス供給パイプ2の吹き出し 口2aは、斜め下方に向いている。
【0012】 その各ガス供給パイプ2は、図示しないシールドガスを封入したボンベやポン プ等からなる公知のガス供給装置に接続されていて、そのガス供給装置の作動に よってシールドガスが供給されるようになっている。 そして、母材である一組の鉄骨4端部間の裏面側に裏当て金5を取付けると共 に、上記構成のパイプ付きガスフード1を一対,用意して、その各ガスフード1 を、図1及び図2に示すように、それぞれ溶接部6近傍の各鉄骨4表面に、内面 側を溶接部6側に向けて磁着させ、そのガスフード1によって側方からの風を遮 断する。
【0013】 この状態で、図示しないガス供給装置を作動させて、各ガス供給パイプ2から シールドガスを噴射させる。 すると、上層のガス供給パイプ2から噴射されたシールドガスによって溶接部 6上方にエアカーテン7が形成されて、溶接部6上方からの風の浸入が防止され る。
【0014】 この状態で、溶接トーチ8を一対のガスフード1間に、上記エアカーテン7を 貫通させて挿入し、その溶接トーチ8の先端部を溶接部6に近づける。 また、下層のガス供給パイプ2から噴射したシールドガス9は、溶接部6に向 けて吹き出されて溶接の際のアークのシールドガスとなる。 この状態で、溶接トーチ8の先端から突出する溶接ワイヤ10によって溶接作 業を実施する。
【0015】 この溶接作業の際に、ガスフード1が溶接トーチ8に近すぎて邪魔になったら 、随時、そのガスフード1の位置をずらす。 このように、溶接部6上方にエアカーテン7が形成されて該溶接部6への風の 浸入が遮断され、従来、強風のために溶接作業を中断していたような場合であっ ても、本実施例の防風装置を利用することで溶接作業を行うことができ、これに よって後工程に対する作業遅れ等の影響が解消される。
【0016】 上記防風装置の鉄骨4表面への設置は、例えば、柱間の溶接であれば、図3の ように、一対のガスフード1を溶接部6を挟んで上下に対向させるように取り付 けて使用する。 なお、上記実施例は一対のガスフード1を使用した例であるが、一つだけを単 独で使用してもよく、例えば、柱梁間等の溶接作業に対して、図4に示すように 、ガスフード1を柱側にのみ磁着して使用する。このとき、溶接トーチ8が斜め 上方から溶接部6に浸入するので、邪魔にならないように、ガスフード1の底面 に固着する磁石3もテーパ状にするとよい。
【0017】 また、上記実施例では、上層及び下層の両方からシールドガスを噴射させてい るが、下層のガス供給パイプ2からのシールドガス供給は停止して、従来通り溶 接トーチ8の先端部からシールドガスを供給するようにしてもよい。この場合も 、上層から噴出されるシールドガスによって溶接部6上方にエアカーテン7が形 成されて防風される。
【0018】 また、上記実施例では、上下2階層にガス供給パイプ2を配設しているが、3 階層以上に配設し、エアカーテン7を2層以上にして、風を遮断する能力を向上 させてもよい。 また、上記実施例では、ガスフード1と磁石3を一体と形成しているが、別体 で構成してもよい。
【0019】 さらに、上記ガス供給パイプ2の配設構成は一例であるので、パイプを、ガス フード1内を長手方向(鉄骨4幅方向)に延設し、ガスフード1内で溶接部側に 分岐して構成するなど、他の公知の配管配設構成を採用してもよい。
【0020】
【考案の効果】
以上説明してきたように、本考案の鉄骨現場溶接の防風装置では、溶接部近傍 に簡単に着脱可能であると共に、従来の防風装置に比べて溶接部に対する風遮断 能力が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る実施例の防風装置を示す側面断面
図である。
【図2】本考案に係る実施例の防風装置の取付けを示す
斜視図である。
【図3】本考案に係る第2実施例の防風装置の取付けを
示す側面図である。
【図4】本考案に係る第3実施例の防風装置の取付けを
示す側面図である。
【図5】従来の防風装置を示す図である。
【符号の説明】
1 ガスフード 2 ガス供給パイプ(吹き出し通路) 3 磁石 4 鉄骨(母材) 6 溶接部 7 エアカーテン

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 溶接部近傍の母材表面に磁着して該母材
    表面から突出するガスフードと、そのガスフードに設け
    られて上記溶接部またはその前方に吹き出し口を向ける
    複数の吹き出し通路と、その吹き出し通路にシールドガ
    スを供給するガス供給装置とを備え、上記吹き出し通路
    の吹き出し口を階層的に配設したことを特徴とする鉄骨
    現場溶接の防風装置。
JP1993026290U 1993-05-20 1993-05-20 鉄骨現場溶接の防風装置 Expired - Lifetime JP2588449Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1993026290U JP2588449Y2 (ja) 1993-05-20 1993-05-20 鉄骨現場溶接の防風装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1993026290U JP2588449Y2 (ja) 1993-05-20 1993-05-20 鉄骨現場溶接の防風装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0686870U true JPH0686870U (ja) 1994-12-20
JP2588449Y2 JP2588449Y2 (ja) 1999-01-13

Family

ID=12189178

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1993026290U Expired - Lifetime JP2588449Y2 (ja) 1993-05-20 1993-05-20 鉄骨現場溶接の防風装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2588449Y2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP2588449Y2 (ja) 1999-01-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2008518785A (ja) レーザ溶接方法およびレーザ溶接装置
WO2004089474A1 (ja) 防火防煙区画形成設備
AU2017200003A1 (en) Debris barrier for vehicle operator cab
US5354964A (en) Laser torch
JPH0686870U (ja) 鉄骨現場溶接の防風装置
JP2002219572A (ja) 高速気体チャンバー式ガスシールドアーク溶接方法及び高速気体噴射ノズル
CA2062908A1 (en) Laminar barrier inerting for leading and/or trailing shield in welding application
JP7491559B2 (ja) ガスシールドアーク溶接装置及び溶接方法
JP3417691B2 (ja) 鉄骨柱−h形鋼梁仕口の溶接方法
JP2707496B2 (ja) レーザ加工機における溶接用加工ヘッド
JPS633747Y2 (ja)
JP2001003727A (ja) エンジン排気ガスの拡散構造
JPH01114188U (ja)
JPH1034331A (ja) 曲面板のガスシールド溶接装置
JPS6110854Y2 (ja)
JPH0481281A (ja) 旋回式自動溶接機のシールド治具とシールド方法
JPH0681395A (ja) 梁の溶接方法
JP2599589Y2 (ja) 建設機械の上部ガードの構造
JP2538203Y2 (ja) 建設機械のスイングフレーム
JPS60121069A (ja) 溶接方法及び溶接装置
KR20110001749A (ko) 터널공사용 분진 차단장치
JPH0412133Y2 (ja)
JPS6119196Y2 (ja)
JP2925937B2 (ja) 縦通部材に対する横行部材の取付け方法
JP2006056375A (ja) 建設機械