JP2001003727A - エンジン排気ガスの拡散構造 - Google Patents
エンジン排気ガスの拡散構造Info
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Abstract
道路際での掘削作業に使用されることが多く、機体を周
辺の生け垣や植木又は住宅の壁や塀等に近づけて作業を
行うため、外側斜め上方へ向かって排出される排気ガス
が生け垣や植木又は住宅の壁や塀等に吹きかかって、該
排気ガスにより生け垣や植木を枯らしてしまったり、壁
や塀等を汚してしまったりすることがあった。 【解決手段】 ボンネット21に内蔵されるエンジンラ
ジエータ28の冷却風排出方向側に排風ダクト35を形
成し、該排風ダクト35と外部とを連通する排風口37
・38を、ボンネット21の側面21aと上面21bと
に形成し、排風ダクト35を通過する冷却風の一部をボ
ンネット上面21bの排風口38から上方へ排出して、
ボンネット上面21b側から排出されるエンジン26の
排気ガスの排出方向を上方へ制御するとともに、該排気
ガスの冷却及び拡散を行う。
Description
の作業機を搭載した旋回作業車におけるエンジン排気ガ
スの拡散構造に関する。
搭載した旋回作業車として、超小旋回型作業車や後方小
旋回型作業車がある。このような旋回作業車において
は、クローラ式走行装置に旋回可能に支持される旋回体
上にエンジン等を内蔵するボンネットを設け、例えば、
該ボンネットの上面から排気管を外側斜め上方に突出
し、エンジンからの排気ガスを該排気管先端に開口する
排気口から外部へ排出するように構成していた。
小旋回型作業車や後方小旋回型作業車等は、狭い路地や
道路際における各種配管の埋設工事等の掘削作業に使用
されることが多い。このような場合には、機体を周辺の
生け垣や植木又は住宅の壁や塀等に近づけて作業を行う
こととなり、外側斜め上方へ向かって排出される排気ガ
スが生け垣や植木又は住宅の壁や塀等に吹きかかって、
該排気ガスにより生け垣や植木を枯らしてしまったり、
壁や塀等を汚してしまったりすることがあった。また、
前記排気管に、上方へ延出するコーナーポストマフラー
を接続して排気ガスを機体上方へ排出するように構成す
ることが可能であるが、新たにコーナーポストマフラー
を設ける必要がありコストが上昇するという問題があっ
た。
る課題は以上の如くであり、次に該課題を解決する為の
手段を説明する。即ち、請求項1においては、ボンネッ
トに内蔵されるエンジン等の冷却風を外部に排出する排
風口近傍に、エンジンの排気ガスを外部に排出する排気
口を配置し、該排風口から排出される冷却風により、排
気口から排出される排気ガスの排出方向を制御するとと
もに、該排気ガスの冷却及び拡散を行う。
内蔵されるエンジンラジエータの冷却風排出方向側に排
風ダクトを形成し、該排風ダクトと外部とを連通する排
風口を、ボンネットの側面と上面とに形成し、排風ダク
トを通過する冷却風の一部をボンネット上面の排風口か
ら上方へ排出して、ボンネット上面側から排出されるエ
ンジンの排気ガスの排出方向を上方へ制御するととも
に、該排気ガスの冷却及び拡散を行う。
面に基づいて説明する。図1は本発明のエンジン排気ガ
ス拡散構造を有する超小旋回作業車を示す側面図、図2
は同じく平面図、図3は同じく後面図、図4は冷却風の
排風口及び排気ガスの排気口が設けられたボンネットを
示す平面図、図5は同じくボンネットの排風口及び排気
口が設けられた部分を示す平面図、図6は同じく後面
図、図7は同じく側面図、図8は排気口から排出される
排気ガスの排出方向が上部排風口から排出される冷却風
により規制される様子を示す模式図である。
造を有する旋回作業車としての超小旋回作業車の全体構
成について説明する。図1乃至図3において、左右一対
のクローラ式走行装置2を装備した走行装置1の上部に
旋回台4を旋回可能に取り付け、該旋回台4上部の一側
方に、操作レバーやシート等で構成される運転操作部を
覆うキャビン15を配設している。該キャビン15の側
方には、作業機5及びエンジン26等を収納するボンネ
ット21が配置され、該作業機5の後方にボンネット2
1が配置されている。また、前記走行装置1の、例えば
後端部には、ブレード3を装着している。
に取り付けた第一ブーム10、該第一ブーム10の先端
部に左右回動自在に取り付けた第二ブーム11、該第二
ブーム11に左右回動可能に取り付けられた第三ブーム
12、該第三ブーム12に上下回動可能に取り付けられ
たアーム13、及び、該アーム13の先端に取り付けら
れた作業用アタッチメントとしてのバケット14を有
し、第二ブーム11の左右方向への回動によりアーム1
3及びバケット14を左右方向へオフセット可能に構成
している。
の伸縮動作により上下回動され、アーム13はアームシ
リンダ17の伸縮動作により上下回動され、バケット1
4はバケットシリンダ48の伸縮により上下回される。
また、第二ブーム11は、その下端部が第一ブーム10
の上端部と左右回動自在に連結され、該第二ブーム11
の上端部は第三ブーム12を左右回動自在に連結してお
り、第二ブーム11と第一ブーム10との間にはオフセ
ットシリンダ31が介装されている。さらに、第一ブー
ム10と第三ブーム12との間にはオフセットロッド3
0が架設されている。
せることで、第三ブーム12が第一ブーム10に対し偏
心して、左右方向にオフセットされる。この場合、正面
視又は後面視における第一ブーム10と第三ブーム12
との角度は変化せずに、平行状態を保ったままオフセッ
トされる。
ト21に内蔵したエンジン26の排気ガスを、ボンネッ
ト21の上面21bから斜め上方に突出する排気管カバ
ー16の排気口16aから外部に排出し、エンジン26
等を冷却した後の冷却風を、ボンネット21の側面21
aに形成される側部排風口37、及びボンネット21の
上面21bに形成される上部排風口38から外部に排出
するようにしている。
て説明する。図4乃至図7に示すように、ボンネット2
1に内蔵されるエンジン26の排気管29がボンネット
21の上面21aから突出しており、該排気管29を覆
う排気管カバー16が該上面21aに取り付けられてい
る。排気管カバー16は、雨等が排気管29内に入り込
まないように外側斜め上方に突出されており、エンジン
26からの排気ガスを、該排気管カバー16の先端に開
口する排気口16aから機体の外側斜め上方へ排出する
ように構成している。
の一側方にはエンジンラジエータ28が配設され、該エ
ンジンラジエータ28とエンジン26との間には冷却フ
ァン27が配置されており、該冷却ファン27によりエ
ンジン26及びエンジンラジエータ28等の冷却を行っ
ている。エンジン26及びエンジンラジエータ28等を
冷却した後の冷却風は、該エンジンラジエータ28の外
側方向へ排出されるが、エンジンラジエータ28の冷却
風排出方向側には排風ダクト35が設けられている。
8側から排出される冷却風を、ボンネット21の側面2
1aに形成される側部排風口37、及びボンネット21
の上面21bに形成される上部排風口38へ案内するよ
うに、該エンジンラジエータ28の冷却風排出方向側の
冷却コア面28aから側部排風口37及び上部排風口3
8へ通じる空間の周囲を覆っている。そして、エンジン
ラジエータ28側から送出される冷却風は、側部排風口
37及び上部排風口38からのみ排風ダクト35の外部
へ排出されるように構成している。尚、エンジンラジエ
ータ28と排風ダクト35との接続部にはシール部材4
0を介装して、排風ダクト35の密閉性を確保してい
る。
38は、該排風口37・38を通過する排風に適度な通
過抵抗が付与されるように開口面積及び開口形状が調節
されており、これによって排風ダクト35内が正圧とな
り、側部排風口37及び上部排風口38から冷却風を排
出することが可能となっている。
ジエータ28等を冷却した後の冷却風は排風ダクト35
へ送出され、該排風ダクト35を通じて、ボンネット2
1の側面21aに形成される側部排風口37及び上面2
1bに形成される上部排風口38から外部へ排出され
る。そして、側部排風口37から排出される冷却風は機
体の斜め後方に排出され、上部排風口38から排出され
る冷却風は機体の上方に排出されるように構成してい
る。
れる側部排風口37は、例えばエンジンラジエータ28
の冷却コア面28aに対して略平行に配置され、ボンネ
ット21の上面21bに形成される上部排風口38は、
例えば該冷却コア面28aに対して略垂直に配置されて
いる。
いて排気口16aの近傍に配置され、該上部排風口38
から上方へ排出される冷却風が、排気口16aから斜め
上方へ排出される排気ガスと合流するようにしている。
そして、上方へ排出される冷却風により排気ガスが上方
へ押し上げられて、該排気ガスの排出方向が上方へ変化
することとなる。また、冷却風と排気ガスとが合流する
ことにより該排気ガスが拡散されて希釈されるととも
に、排気ガスが冷却風により冷却される。
ータ28側から送出され排風ダクト35を通過した後
に、側部排風口37から排出される冷却風の一部を、上
部排風口38から上方へ排出するように構成して、該冷
却風により、排気口16aから排出される排気ガスの排
出方向を上方に規制するとともに、該排気ガスの拡散・
冷却を行うのである。
は住宅の壁や塀等に近づけて作業を行った場合でも、排
出される排気ガスが生け垣や植木又は住宅の壁や塀等に
吹きかかることがなく、排気ガスにより生け垣や植木を
枯らしてしまったり、壁や塀等を汚してしまったりする
ことを防止できる。また、排出された排気ガスは冷却風
により冷却・拡散されて温度及び濃度が低くなるので、
排気ガスが、万が一生け垣や植木又は住宅の壁や塀等に
吹きかかったとしても、これらが枯れてしまったり、変
色してしまったりすることを防ぐことができる。さら
に、本構成においては、排気ガスを上方へ排出するため
に、コーナーポストマフラー等の新たな部材を設ける必
要がないので、低コストで前述の問題を解決することが
可能となる。
ような効果を奏するのである。即ち、請求項1の如く、
ボンネットに内蔵されるエンジン等の冷却風を外部に排
出する排風口近傍に、エンジンの排気ガスを外部に排出
する排気口を配置し、該排風口から排出される冷却風に
より、排気口から排出される排気ガスの排出方向を制御
するとともに、該排気ガスの冷却及び拡散を行うので、
この排気ガス拡散構造を構成した機体を、周辺の生け垣
や植木又は住宅の壁や塀等に近づけて作業を行った場合
でも、排出される排気ガスが生け垣や植木又は住宅の壁
や塀等に吹きかからない方向へ、該排気ガスの排出方向
を制御することにより、生け垣や植木を枯らしてしまっ
たり、壁や塀等を汚してしまったりすることを防止でき
る。また、排出された排気ガスは冷却風により冷却・拡
散されて温度及び濃度が低くなるので、排気ガスが、万
が一生け垣や植木又は住宅の壁や塀等に吹きかかったと
しても、これらが枯れてしまったり、変色してしまった
りすることを防ぐことができる。さらに、本構成におい
ては、排気ガスをの排出方向を規制するために、コーナ
ーポストマフラー等の新たな部材を設ける必要がないの
で、低コストで排気ガス拡散構造を構成することが可能
となる。
されるエンジンラジエータの冷却風排出方向側に排風ダ
クトを形成し、該排風ダクトと外部とを連通する排風口
を、ボンネットの側面と上面とに形成し、排風ダクトを
通過する冷却風の一部をボンネット上面の排風口から上
方へ排出して、ボンネット上面側から排出されるエンジ
ンの排気ガスの排出方向を上方へ制御するとともに、該
排気ガスの冷却及び拡散を行うので、この排気ガス拡散
構造を構成した機体を、周辺の生け垣や植木又は住宅の
壁や塀等に近づけて作業を行った場合でも、排出される
排気ガスが生け垣や植木又は住宅の壁や塀等に吹きかか
ることがなく、排気ガスにより生け垣や植木を枯らして
しまったり、壁や塀等を汚してしまったりすることを防
止できる。また、排出された排気ガスは冷却風により冷
却・拡散されて温度及び濃度が低くなるので、排気ガス
が、万が一生け垣や植木又は住宅の壁や塀等に吹きかか
ったとしても、これらが枯れてしまったり、変色してし
まったりすることを防ぐことができる。さらに、本構成
においては、排気ガスを上方へ排出するために、コーナ
ーポストマフラー等の新たな部材を設ける必要がないの
で、低コストで排気ガス拡散構造を構成することが可能
となる。
小旋回作業車を示す側面図である。
れたボンネットを示す平面図である。
れた部分を示す平面図である。
部排風口から排出される冷却風により規制される様子を
示す模式図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 ボンネットに内蔵されるエンジン等の冷
却風を外部に排出する排風口近傍に、エンジンの排気ガ
スを外部に排出する排気口を配置し、該排風口から排出
される冷却風により、排気口から排出される排気ガスの
排出方向を制御するとともに、該排気ガスの冷却及び拡
散を行うことを特徴とするエンジン排気ガスの拡散構
造。 - 【請求項2】 ボンネットに内蔵されるエンジンラジエ
ータの冷却風排出方向側に排風ダクトを形成し、該排風
ダクトと外部とを連通する排風口を、ボンネットの側面
と上面とに形成し、排風ダクトを通過する冷却風の一部
をボンネット上面の排風口から上方へ排出して、ボンネ
ット上面側から排出されるエンジンの排気ガスの排出方
向を上方へ制御するとともに、該排気ガスの冷却及び拡
散を行うことを特徴とするエンジン排気ガスの拡散構
造。
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1999
- 1999-06-18 JP JP17199599A patent/JP4139522B2/ja not_active Expired - Fee Related
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