JP2007056760A - 定置式エンジン作業機の雨水浸入防止構造 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】定置式エンジン作業機の外装筐体1の構造であって、前記外装筐体1の側面が、前記外装筐体1の内外を連通するダクト部材9と、前記ダクト部材9による風路断面積(ダクト部材開口部34)に比して狭い開口面積を有した排気用開口部30が形成される外板15を具備する側板3aにより構成され、前記ダクト部材9の底部には、板状の堰部材10が立設され、前記側板3aの外面側には、前記排気用開口部30の開口面積に比して広い開口面積を有し、前記排気用開口部30と連通する風圧式シャッター6が固設され、その固設される接続部には、前記風圧式シャッター6内部に滞留する水分および前記堰部材10にて堰き止められ前記ダクト部材9底部に滞留する水分を、前記外装筐体1の外部へ排出するための排水用開口部32が形成される。
【選択図】図4
Description
定置式エンジン作業機に雨水浸入防止構造に係る従来技術を適用すると、前記(特許文献1)では、フード内の通風抵抗となる邪魔板により水分が除去されるが、定置式エンジン作業機の場合、運転時の内部発熱が大きいため、筐体内換気には大風量が必要となり、邪魔板により通風抵抗を増やし雨水を除去する方法では、必要な換気風量を確保することが難しい。また、(特許文献2)の如く、水平底部に堰状部材を設けるだけでは、開口の上辺部および左右辺部からの雨水浸入には対応できないため、定置式エンジン作業機の雨水浸入防止構造としては不完全である。よって、従来技術においては、定置式エンジン作業機の雨水浸入が完全には防止できない。
このような状況を鑑み、筐体内への雨水浸入が確実に防止可能となる、外装筐体の雨水浸入防止構造に関する技術を提供する。
尚、本実施例では、ガラリの一例として風圧式シャッターを使用したが、固定式のガラリや電動式シャッターを使用しても良い。
また、ダクト部材9の底部に板状の堰部材10を立設することにより、集められた前記水滴がダクト部材9の底部を伝って外装筐体1内部に浸入することが防止される。
また、風路底部に排水用開口部32を設けることにより、集められた前記水滴が外装筐体1外部へと排出される。
そして、以上の結果、外装筐体1内部への雨水浸入を防止できる。
ここで、仮に外部水切板16を設けないとすると、水滴が吸気フード7の外側面を伝って流れ落ち、吸気フード7の下端外縁部40に滞留したものが、導入空気により付勢され飛散し、導入空気と共に吸気フード7内部、そして、筐体内部に取込まれることになる。そこで、本発明では、下面開放部37の内側に外部水切板16にて形成される平面を構成する、即ち、前記下端外縁部40から内側へ向って構成される平面(邪魔板)を形成することにより、吸気フード7の下端外縁部40に滞留した水滴が、導入空気の風速が早い部分に接することがないようにするものである。そして、前記外部水切板16の表面にて水滴を成長させ、最終的には自然滴下させることにより、導入空気と共に筐体内部に取込まれることを防止するものである。
以上のように構成することで、図10に示す如く、水切棚17により、導入空気の流路を迂回させることができ、これにより、導入空気を、前記水切棚17の表面や、吸気フード7の内側表面に接触させる機会を増やすことができ、この接触の際に、導入空気と共に取込まれてしまった水滴を、前記水切棚17の表面や、吸気フード7の内側表面に接触、付着させ、捕捉することができる。このように、吸気フード7内にて、水滴を捕捉することにより、筐体内部への雨水浸入を防止することができる。
防護網19を設けることにより、筐体内部に比較的大きな異物が浸入することが防止される。さらに、防護網19が外部水切板16と離間した位置に配設されることにより、外部水切板16で開口面積が狭められることにより増大した通風抵抗が、防護網19の影響でさらに増大することが防止される。その結果、必要な換気風量を確保することに寄与するものである。
また、吸気フード7内部に水切棚17を配設することにより、導入空気が該水切棚17の下面に衝突してから外装筐体1内に導入され、衝突時に導入空気に含まれている水滴が水切棚17の下面に付着し除去されるため、外装筐体1内部にまで水分が到達することが防止できる。以上の結果、外装筐体1内部への雨水浸入が防止されるのである。
前記水切棚17の下面に付着した水滴は、導入空気の風圧により、前記水切返し18が配設された側板3bから離間する方向に押し流される。水切返し18が配設されることにより、水切棚17の下面に付着した水滴が、導入空気の風圧により水切棚17の上面に巻き上げられることが防止される。また、押し流されてきた水滴が水切返し18により堰き止められ、水切返し18の垂下部を伝って滴下する。
図12乃至図16に示す如く、この実施例の定置式エンジン作業機の外装筐体51は、前述の図1等で示される標準仕様の構造に対して、防音仕様とされるものである。
ここで、仮に外部水切板66・66を設けないと、水滴が吸気フード57の外側面を伝って流れ落ち、吸気フード57・57の下端外縁部90に滞留したものが、導入空気と共に筐体内部に取込まれることになる。そこで、本発明では外部水切板66・66による水平面を下面開放部に設けることにより、吸気フード57・57の下端外縁部90に滞留した水滴が、導入空気の風速が早い部分に接することがないようにし、水滴を成長させて自然滴下させることにより、導入空気と共に筐体内部に取込まれることを防止するものである。
また、吸気フード57・57内部に水切棚67・67を配設することにより、導入空気が該水切棚67・67の下面に衝突してから外装筐体51内部に導入され、衝突時に導入空気に含まれている水滴が該水切棚67・67の下面に付着し除去される。以上の結果、外装筐体51内部への雨水浸入が防止されるのである。
水切棚66・66の下面に付着した水滴は、導入空気の風圧の影響により、前記水切返し67・67が配設された側板53c・53dから離間する方向に押し流される。水切返し67・67が配設されることにより、水切棚66・66の下面に付着した水滴が、導入空気の風圧により水切棚66・66の上面に巻き上げられることが防止される。また、押し流されてきた水滴が水切返し67・67により堰き止められ、水切返し67・67の垂下部を伝って滴下する。
止水単管74は天板62に排気管58が貫通するための開口を包含する態様で配設されている。また排気管カバー72は、排気管58の途中に設けられたフランジ部にて挟持されるため、その挟持される面には排気管の内径と略同一形状の開口と、ボルトを貫装するためのボルト用穴が形成されている。
止水単管74は天板62に排気管58が貫通するための開口を包含する態様で配設されている。また排気管カバー72は、排気管58の途中に設けられたフランジ部にて挟持されるため、その挟持される面には排気管の内径と略同一形状の開口と、ボルトを貫装するためのボルト用穴が形成されている。
第一実施例に比べて、グロメット76が外部に露出しない位置に配設されており、美観的に優れている。
止水単管74は天板62に排気管58が貫通するための開口を包含する態様で配設されている。また排気管カバー72は、排気管58の途中に設けられたフランジ部にて挟持されるため、その挟持される面には排気管の内径と略同一形状の開口と、ボルトを貫装するためのボルト用穴が形成されている。
第二実施例に比べて、グロメット76が配設される場所とグロメット76の形状が相違している。第二実施例と同様に第一実施例に比べて、グロメット76が外部に露出しない位置に配設されており、美観的に優れている。
3a 側板
5 底板
6 風圧式シャッター
8 排気管
9 ダクト部材
10 堰部材
11 ナット
15 外板
30 排気用開口部
32 排水用開口部
34 ダクト部材開口部
Claims (7)
- 定置式エンジン作業機の外装筐体の構造であって、
前記外装筐体の側面は、
前記外装筐体の内外を連通させるダクト部材と、
前記ダクト部材により形成される風路の断面積に比して狭い開口面積を有した通風口が形成されている外板と、
を具備する側板により構成され、
前記ダクト部材の底部には、板状の堰部材が立設され、
前記側板の外面側には、前記通風口の開口面積に比して広い開口面積を有し、前記通風口と連通するガラリが固設され、
前記ガラリと前記側板の接続部には、前記ガラリの内部に滞留する水分および前記堰部材にて堰き止められ前記ダクト部材の底部に滞留する水分を、前記外装筐体の外部へと逃がすための開口部が形成される構成とする、
定置式エンジン作業機の外装筐体の構造。 - 前記外装筐体は、平面視略長方形状に構成され、
前記外装筐体の短手方向側面には、短手方向側面開口部が設けられ、
前記外装筐体の短手方向側面には、前記短手方向側面開口部を覆うとともに、その下面に開放部を有するフードが設けられ、
前記フードの開放部には、換気用の開口部を有する外部水切板が設けられ、
前記フード内には、
前記外装筐体の短手方向側面より水平方向に延設される水切棚が設けられる、
ことを特徴とする、請求項1に記載の定置式エンジン作業機の外装筐体の構造。 - 前記水切棚において、前記外装筐体の短手方向側面から遠い側の端部には、
下方向に向う板状の水切返しが設けられる、
ことを特徴とする、請求項2に記載の定置式エンジン作業機の外装筐体の構造。 - 前記外装筐体は、平面視略長方形状に構成され、
前記外装筐体の長手方向側面には、長手方向側面開口部が設けられ、
前記外装筐体の長手方向側面には、前記長手方向側面開口部を覆うとともに、その下面に開放部を有するフードが設けられ、
前記フード内には、
前記長手方向側面開口部の水平方向の幅と略同一幅を有し、前記長手方向側面開口部よりも下側において、前記外装筐体の長手方向側面より水平方向に延設される水切棚と、
前記水切棚における前記外装筐体の長手方向の一側、又は、両側に配置され、前記外装筐体の長手方向側面に対し上下方向に付設される水切縦板と、が設けられ、
前記フードの開放部であって、前記外装筐体の長手方向側面から遠い側には、
前記フードの開放部の一部を閉じる外部水切板が設けられる、
ことを特徴とする、請求項1に記載の定置式エンジン作業機の外装筐体の構造。 - 前記水切棚の下面において、前記外装筐体の長手方向側面から遠い側の端部には、
下方向に向う板状の水切返しが設けられる、
ことを特徴とする、請求項4に記載の定置式エンジン作業機の外装筐体の構造。 - 前記水切縦板には、
開口部が設けられる、
ことを特徴とする、請求項4または請求項5に記載の定置式エンジン作業機の外装筐体の構造。 - 前記外装筐体の天板には、排気管用開口部が設けられ、
前記排気管用開口部には、前記排気管を挿通させた状態で前記排気管用開口部を覆うためのカバーが設けられ、
前記カバーと前記外装筐体の天板との隙間は、
シール部材で塞がれる構成とする、
ことを特徴とする、請求項1乃至請求項6のいずれか一項に記載の定置式エンジン作業機の外装筐体の構造。
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