JP3417691B2 - 鉄骨柱−h形鋼梁仕口の溶接方法 - Google Patents

鉄骨柱−h形鋼梁仕口の溶接方法

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【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、鉄骨柱−H形鋼梁仕口
の自動溶接ロボット用として好適なティーチングプレイ
バック方式のデータコンピュータを利用した多層盛り自
動アーク溶接法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】鉄骨工事において、工程の大部分を占め
るのは溶接であり、柱や梁などの長さ方向の隅肉溶接は
自動化が進んでいるが、溶接部の多い仕口部は溶接線が
短いためにいまだに手作業で行われることが多く、熟練
技術者の確保が将来的にあやぶまれている。このため、
自動溶接ロボットを仕口部の溶接に使用する試みが種々
なされている。すなわち、鉄骨仕口部の溶接は多層盛り
溶接で行われるが、この多層盛溶接ロボット装置の一例
が図7,図8に示される。
【0003】図中1はアーム部に溶接用トーチ2を有す
るロボット本体であって、当該ロボット本体1はガイド
レール3の上をガイドレール3に沿って(T軸方向)往
復摺動するとともに、アーム部は、上記ガイドレール3
方向(T軸方向)とは直交する水平方向(X軸方向)お
よび垂直方向(Z軸方向)に往復摺動し、さらに、上記
トーチ2はアーム部に対し水平軸(S軸)回りに回動
し、以上によって、上記トーチ2は互いに直交するX、
Z、T軸の位置および垂直軸との傾き角αが調節可能に
なされている。
【0004】また、5は装置全体の制御盤、6はガスボ
ンベ、冷却水源、電力電源等に接続されたトーチ2の出
力電源装置、7は上記出力電源装置6にガスホース
1 、冷却水ホースC2 、パワーケーブルC3 、送給制
御ケーブルC4 等の配線、配管類を介して接続されると
ともに、それらの長さを調節し、さらに、それらを集約
してなる一本のコンジットケーブルC0 を介して上記ト
ーチ2と接続されるワイヤ送給装置である。また、C5
は上記制御盤5とロボット本体1とを信号の授受可能に
接続するメイン制御ケーブル、C6 は制御盤5と出力電
源装置6とを信号の授受可能に接続する信号線である。
【0005】そして、上記制御盤5には装置全体の制御
を行う制御装置8が内蔵され、制御盤5のケーシング上
部の前面にはブラウン管よりなる表示装置9が設けられ
ており、さらに、制御盤5には遠隔操作により制御盤5
内部の制御装置8に指令信号を出力するとともに、多層
盛溶接を行うに必要な積層パス数の単複選択、溶接電源
値の選択、被溶接体の開先形状および裏当の有無もしく
は種類等の基本条件を入力するための教示ボックス10
が信号線を介して接続されている。
【0006】かかるロボットを用いての従来の鉄骨柱−
H形鋼梁仕口の溶接方法は、図9に示す如く、ガイドレ
ール3を、H形鋼梁11の上,下フランジ11a,11
bの直交方向について延長する態様に配して、ロボット
本体1をガイドレール3に沿って往復動させる方法、ま
たは図10に示す如く該ガイドレール3をフランジ両側
に配し、夫々にロボット1、1とを組み付けておいてフ
ランジ両側から交互若しくは同時に行なう方法である。
【0007】さらには、実開平4−70286号公報に
は、図11に示す如く仕口部上側の柱対向2辺に一対の
ガイドレール3,3を組み付け、夫々に取り付きの2台
のロボット1,1で分担して4つのH形鋼梁11,…の
上フランジは全長溶接で、下フランジはウエブの存在を
上フランジを飛び越す2ステップ方式でとり行なうこと
で解決した方法が提示されている。
【0008】なを、叙上各種溶接はいずれも溶接継ぎ目
を避けるスカラップで行なわれるのが通常である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】叙上の図9の方法で
は、図示の如く、上フランジ11aと下フランジ11b
でレール3の盛り替えが必要となり手間がかかる、下フ
ランジ11b溶接ではウエブ11cを通過してトーチ2
を走らせる必要からウエブ11cに穿けるスカラップ1
2を大きく設けねばならず、構造的に不利となる、ウエ
ブ11c部分の溶接はとても到達範囲ではなく不可能で
ある、等の問題点がある。
【0010】また、図10の方法では、2台のロボット
を用いているため煩わしい盛り替え作業を要することや
狭隘な空間で2台分のセットを強いられることから効率
が悪く、さらには、不可避の溶接部の継ぎ目で欠陥が非
常にでやすいという欠点がある。さらに、図11の方法
では、障害のウエブを2ステップ方式で解決するとして
いるが、そのためにはロボットには大なる到達範囲能力
が要求されると共に動作制御が極めて複雑化し、また、
端柱の取り合い梁が3つの場合には、プログラムの変更
が必要となるという取り合い梁数の変更に簡単に順応で
きない煩わしい問題点がある。また、ウエブ部分につい
ては図9と同様不可能である。
【0011】本発明は、従来の技術の有するこのような
問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とすると
ころは、ロボットの構造,プログラムに過大な要求を強
いることなくして溶接の高効率化を期し得ると共にウエ
ブ部の溶接もなし得て仕口溶接の高品質化を達成し、さ
らには、現場にて構造的に有利な溶接を実現できる鉄骨
柱−H形鋼梁仕口の溶接方法を提供しようとするもので
ある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明における鉄骨柱−H形鋼梁仕口の溶接方法
は、H形鋼梁の上,下フランジを所定間隔をもって挟さ
み付ける態様のコの字型レールを取付金具を介して仕口
部のH形鋼梁に一体的に組み付け、当該コの字型レール
に装着のコアードワイヤー使用混合ガス吹き付けの溶接
ロボットを走行させながら、上フランジの下向き溶接,
下フランジの上向き溶接,ウエブの立ち上がり溶接を順
次とり行うとしたものである。
【0013】また、叙上溶接をノンスカラップのもとで
仕口部の溶接をとり行なうとしたものである。
【0014】
【作用】コの字型レールは、溶接ロボットをH形鋼梁の
上下フランジ,ウエブのいずれにも接近させ得て、無理
のない到達範囲にて溶接を施こすことができると共に下
フランジについてはコアードワイヤー使用混合ガス吹き
付けでもって上向き溶接とすることができる。この結
果、レール盛り替えなしにて同一姿勢での連続溶接で処
理し得る。さらに、下フランジの上向き溶接によるフル
ペネトレーションの利点を活用してノンスカラップ工法
でもっての溶接をすることで構造的に有利なものとする
ことができる。
【0015】
【実施例】実施例を図にもとづいて説明する。図1〜図
3において、13はH形鋼梁11の上,下フランジ11
a,11b、ウエブ11cに対して所定の近接した間隔
をもって、あたかも上,下フランジ11a,11bを挟
さみ付ける形態のコの字型レールで、これは、図1に示
す如く、格納時に便なるよう部位13a,13aにて分
割するものとしてもよい。
【0016】当該レール13は例えば強力マグネット1
4,…に補助のメカニカルフック15,…を結合させた
取付金具を介してH形鋼梁11に組み付けられる。しか
して、レール13を走行する溶接ロボット1は通常の機
能をもって上,下フランジ11a,11b並びにウエブ
11cに到達するリーチを有しているので、同一姿勢の
ままレール13を伝わりつつ、上,下フランジ11a,
11bとウエブ11cに対し連続的に溶接することがで
きる。図3はその溶接要領を示し、先ず上フランジ11
aの溶接を行ない、次いでバランスを考えて下フランジ
11bの溶接を行ない、ウエブ11cを最後にとり行な
っている。この際、裏当て金の取付要領は図4に示され
る。上フランジ裏当て金16,ウエブ裏当て金17は何
んら変らないが、下フランジ裏当て金18は上向き溶接
となるため上側に配される。すなわち、本発明にあって
は、垂れが少なく溶着率の良好な溶接はコアードワイヤ
ー(フラックス入りワイヤー)を使用すると共にこれを
混合ガス吹き付けのもとで行なってスパッタの出を少な
く押さえトーチのスパッタ詰まりを解消し、スパッタが
トーチ内に入ってガスの出を防たげる欠陥を心配する必
要がなく、上向き溶接が可能である。
【0017】かかる裏当て金配設のもとでなされた溶接
は図5に示される。下フランジ11bのものを含めてス
カラップ19,19はウエブ11cをトーチ2が通過す
る必要がないので、小さくて良い。各溶接肉盛り20,
…は継ぎ目発生を避けるべく該スカラップ19,19を
介配しているが、最近ノンスカラップが構造的に高い強
度が奏されるとの発見がなされているので、下フランジ
11bの上向き溶接、つまりノンスカラップが可能な本
発明にあっては、図6に示す如く構造的にメリットの大
きいノンスカラップでの溶接をもなし得る。
【0018】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、以下に記載されるような効果を奏する。 (1)コの字型レールを用いることでレールの盛り代え
作業をなくせる。 (2)構造的に不利となる切り欠き等を設ける必要がな
い。 (3)さらに構造的に有利となるノンスカラップ工法が
現場溶接で実現できる。 (4)従来では不可能であったウエブの溶接が可能とな
る。 (5)下フランジでの上向き溶接はフラックス入りワイ
ヤーおよび混合ガスを用いる溶接法でもって、良好な品
質が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の要部の説明図である。
【図2】a,bは本発明の溶接要領を示す正,側面図で
ある。
【図3】本発明の溶接手順説明図である。
【図4】a,b,cは本発明溶接をスカラップでとり行
なう際の裏当て金配設を示す正,平,a図中C−C平断
面図である。
【図5】図4の本発明溶接結果を示す正面図である。
【図6】本発明のノンスカラップ溶接を示す正面図であ
る。
【図7】多層盛り自動アーク溶接ロボットについての説
明図である。
【図8】多層盛り自動アーク溶接ロボットについての説
明図である。
【図9】a,bは従来の溶接法を示す正,側面図であ
る。
【図10】従来の溶接説明図である。
【図11】従来の溶接説明図である。
【符号の説明】
1 ロボット本体 2 溶接用トーチ 3 ガイドレール 5 制御盤 6 出力電源装置 7 ワイヤ送給装置 8 制御装置 9 表示装置 10 教示ボックス 11 H形鋼梁 11a 上フランジ 11b 下フランジ 11c ウエブ 12 スカラップ 13 レール 14 強力マグネット 15 メカニカルフック 16 上フランジ裏当て金 17 ウエブ裏当て金 18 下フランジ裏当て金 19 スカラップ 20 溶接肉盛り
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松永 勇雄 千葉県印旛郡印西大塚1丁目5番 株式 会社 竹中工務店 技術研究所内 (72)発明者 中村 雅敏 兵庫県尼崎市扶桑町1番17号 住金溶接 工業株式会社内 (72)発明者 大西 勇 東京都新宿区本塩町8番地2 住金溶接 工業株式会社 東京支店内 (56)参考文献 特開 平6−198442(JP,A) 特開 昭63−180370(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B23K 37/02 B23K 9/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 H形鋼梁の上,下フランジを所定間隔を
    もって挟さみ付ける態様のコの字型レールを取付金具を
    介して仕口部のH形鋼梁に一体的に組み付け、当該コの
    字型レールに装着のコアードワイヤー使用混合ガス吹き
    付けの溶接ロボットを走行させながら上フランジの下向
    き溶接,下フランジの上向き溶接,ウエブの立ち上がり
    溶接を順次とり行うとしたことを特徴とする鉄骨柱−H
    形鋼梁仕口の溶接方法。
  2. 【請求項2】 ノンスカラップのもとで仕口部の溶接を
    とり行なうとした請求項1記載の鉄骨柱−H形鋼梁仕口
    の溶接法。
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