JP2588449Y2 - 鉄骨現場溶接の防風装置 - Google Patents

鉄骨現場溶接の防風装置

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JP2588449Y2
JP2588449Y2 JP1993026290U JP2629093U JP2588449Y2 JP 2588449 Y2 JP2588449 Y2 JP 2588449Y2 JP 1993026290 U JP1993026290 U JP 1993026290U JP 2629093 U JP2629093 U JP 2629093U JP 2588449 Y2 JP2588449 Y2 JP 2588449Y2
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gas
welding
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windbreak
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千博 加藤
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Taisei Corp
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、柱や梁などを構成する
鉄骨間を、炭酸ガスシールドアーク溶接にて現場溶接す
る際における防風対策に係り、その防風対策に使用され
る防風装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】現在、鉄骨間の現場溶接には、炭酸ガス
シールドアーク溶接が主流を占めているが、炭酸ガスシ
ールドアーク溶接は、風に対して非常に弱く、そのまま
では、風速2m/秒以下の状況でしか溶接作業が実施で
きない。このため、従来にあっては、例えば図5(a)
に示すような略L字形状の防風治具21によって風を避
けていた。
【0003】即ち、図5(b)に示すように、作業現場
の周りに衝立20を立てて作業者22の背後からの風を
遮断すると共に、作業者22の頭部上方位置の母材であ
る鉄骨4表面に、上記防風治具21をボルトで取付け
て、作業者22の頭部上方からの風の浸入を防止しよう
としている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような防風対策では、作業者22の背後と頭部から吹き
込む直接の風を遮断して溶接部6近傍の風速を約半分ま
では低減できるものの、依然として溶接部6に風が吹き
込み、例えば風速4m/秒以上の状況では、やはり溶接
作業を中止せざるを得なかった。
【0005】本考案は、上記のような問題点に着目して
なされたもので、簡単な構造で且つ防風性能のよい防風
装置を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本考案の鉄骨現場溶接の防風装置は、溶接部近傍の
母材表面に磁着して該母材表面から突出するガスフード
と、そのガスフードに設けられて上記溶接部またはその
前方に吹き出し口を向ける複数の吹き出し通路と、その
吹き出し通路にシールドガスを供給するガス供給装置と
を備え、上記吹き出し通路の吹き出し口を、上記母材表
面から離れる方向に向けて階層的に配設したことを特徴
としている。
【0007】
【作用】ガスフードによって溶接部側面方向の防風が実
施され、また、吹き出し通路の吹き出し口から、溶接部
前方位置にシールドガスを吹き出すことによって、溶接
前方にエアカーテンが形成される。このエアカーテン
によって、溶接部前方からの風の浸入が遮断される。
【0008】この状態で、溶接トーチなどの溶接装置
を、エアカーテンを介して溶接部に近づけ、溶接作業を
実施する。また、溶接部近傍の母材表面から離れる方向
階層的に配置された吹き出し口のうち、溶接部に近い
吹き出し口から吹き出すシールドガスを溶接部に向けて
吹き出させることで、溶接の際のシールドガスとしても
使用できる。
【0009】なお、ガスフードの取付けは、母材である
鉄骨表面に磁着させることで容易に行われ、溶接作業の
際にガスフードが近すぎて邪魔になるようであれば、適
宜簡単にずらすことができる。
【0010】
【実施例】本考案の実施例を図面に基づいて説明する。
防風装置は、図1に示すように、ガスフード1と吹き出
し通路を構成する複数のガス供給パイプ2とを主要素と
して形成されている。ガスフード1は、その底面に平板
状の磁石3が固着して上方へ延び、その天井面が張り出
して鍔1aを有し、また、該ガスフード1は母材である
鉄骨4の幅方向へ長くなっている。
【0011】そのガスフード1に、外面側から内面に向
けて複数のガス供給パイプ2が水平に貫通して固定され
ている。そのガス供給パイプ2は、幅方向に所定間隔を
あけて複数本,配設されていると共に、ガスフードを磁
着する母材表面から離れる方向に階層的に、つまり、
下方向に所定間隔をあけて階層を持って配設されてい
る。そして、溶接部6に近い側,下側のガス供給パイプ
2の吹き出し口2aは、斜め下方に向いている。
【0012】その各ガス供給パイプ2は、図示しないシ
ールドガスを封入したボンベやポンプ等からなる公知の
ガス供給装置に接続されていて、そのガス供給装置の作
動によってシールドガスが供給されるようになってい
る。そして、母材である一組の鉄骨4端部間の裏面側に
裏当て金5を取付けると共に、上記構成のパイプ付きガ
スフード1を一対,用意して、その各ガスフード1を、
図1及び図2に示すように、それぞれ溶接部6近傍の各
鉄骨4表面に、内面側を溶接部6側に向けて磁着させ、
そのガスフード1によって側方からの風を遮断する。
【0013】この状態で、図示しないガス供給装置を作
動させて、各ガス供給パイプ2からシールドガスを噴射
させる。すると、上層のガス供給パイプ2から噴射され
たシールドガスによって溶接部6上方にエアカーテン7
が形成されて、溶接部6上方からの風の浸入が防止され
る。
【0014】この状態で、溶接トーチ8を一対のガスフ
ード1間に、上記エアカーテン7を貫通させて挿入し、
その溶接トーチ8の先端部を溶接部6に近づける。ま
た、下層のガス供給パイプ2から噴射したシールドガス
9は、溶接部6に向けて吹き出されて溶接の際のアーク
のシールドガスとなる。この状態で、溶接トーチ8の先
端から突出する溶接ワイヤ10によって溶接作業を実施
する。
【0015】この溶接作業の際に、ガスフード1が溶接
トーチ8に近すぎて邪魔になったら、随時、そのガスフ
ード1の位置をずらす。このように、溶接部6上方にエ
アカーテン7が形成されて該溶接部6への風の浸入が遮
断され、従来、強風のために溶接作業を中断していたよ
うな場合であっても、本実施例の防風装置を利用するこ
とで溶接作業を行うことができ、これによって後工程に
対する作業遅れ等の影響が解消される。
【0016】上記防風装置の鉄骨4表面への設置は、例
えば、柱間の溶接であれば、図3のように、一対のガス
フード1を溶接部6を挟んで上下に対向させるように取
り付けて使用する。なお、上記実施例は一対のガスフー
ド1を使用した例であるが、一つだけを単独で使用して
もよく、例えば、柱梁間等の溶接作業に対して、図4に
示すように、ガスフード1を柱側にのみ磁着して使用す
る。このとき、溶接トーチ8が斜め上方から溶接部6に
浸入するので、邪魔にならないように、ガスフード1の
底面に固着する磁石3もテーパ状にするとよい。
【0017】また、上記実施例では、上層及び下層の両
方からシールドガスを噴射させているが、下層のガス供
給パイプ2からのシールドガス供給は停止して、従来通
り溶接トーチ8の先端部からシールドガスを供給するよ
うにしてもよい。この場合も、上層から噴出されるシー
ルドガスによって溶接部6上方にエアカーテン7が形成
されて防風される。
【0018】また、上記実施例では、上下2階層にガス
供給パイプ2を配設しているが、3階層以上に配設し、
エアカーテン7を2層以上にして、風を遮断する能力を
向上させてもよい。また、上記実施例では、ガスフード
1と磁石3を一体と形成しているが、別体で構成しても
よい。
【0019】さらに、上記ガス供給パイプ2の配設構成
は一例であるので、パイプを、ガスフード1内を長手方
向(鉄骨4幅方向)に延設し、ガスフード1内で溶接部
側に分岐して構成するなど、他の公知の配管配設構成を
採用してもよい。
【0020】
【考案の効果】以上説明してきたように、本考案の鉄骨
現場溶接の防風装置では、溶接部近傍に簡単に着脱可能
であると共に、従来の防風装置に比べて溶接部に対する
風遮断能力が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る実施例の防風装置を示す側面断面
図である。
【図2】本考案に係る実施例の防風装置の取付けを示す
斜視図である。
【図3】本考案に係る第2実施例の防風装置の取付けを
示す側面図である。
【図4】本考案に係る第3実施例の防風装置の取付けを
示す側面図である。
【図5】従来の防風装置を示す図である。
【符号の説明】
1 ガスフード 2 ガス供給パイプ(吹き出し通路) 3 磁石 4 鉄骨(母材) 6 溶接部 7 エアカーテン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B23K 9/16 B23K 9/00 501 B23K 9/32

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 溶接部近傍の母材表面に磁着して該母材
    表面から突出するガスフードと、そのガスフードに設け
    られて上記溶接部またはその前方に吹き出し口を向ける
    複数の吹き出し通路と、その吹き出し通路にシールドガ
    スを供給するガス供給装置とを備え、上記吹き出し通路
    の吹き出し口を、上記母材表面から離れる方向に向けて
    階層的に配設したことを特徴とする鉄骨現場溶接の防風
    装置。
JP1993026290U 1993-05-20 1993-05-20 鉄骨現場溶接の防風装置 Expired - Lifetime JP2588449Y2 (ja)

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Publication Number Publication Date
JPH0686870U JPH0686870U (ja) 1994-12-20
JP2588449Y2 true JP2588449Y2 (ja) 1999-01-13

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