JPH0686767A - 核磁気共鳴イメージング装置 - Google Patents
核磁気共鳴イメージング装置Info
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- JPH0686767A JPH0686767A JP4239511A JP23951192A JPH0686767A JP H0686767 A JPH0686767 A JP H0686767A JP 4239511 A JP4239511 A JP 4239511A JP 23951192 A JP23951192 A JP 23951192A JP H0686767 A JPH0686767 A JP H0686767A
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- time
- gradient magnetic
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 検査期間中における傾斜磁場コイルからの騒
音(打撃音)の発生が抑制された核磁気共鳴イメージン
グ装置を実現する。 【構成】 判断部112bは、操作部111で設定され
た撮影条件から90゜パルス信号と180゜パルス信号
との間隔が所定時間より長いか否かを判断する。短い場
合は演算部112cが傾斜磁場の立ち上げ下げ時間をT
1とし、長い場合はT1より長いT2として傾斜磁場の発
生タイミングを演算する。設定部112dは、傾斜磁場
電源部113に傾斜磁場の立ち上げ下げ時間をT1(T
2)に設定する。設定部112dから信号の発生タイミ
ングが駆動部113bに供給され、電源113aが駆動
される。傾斜磁場の立ち上げ下げ時間がT2の場合、傾
斜磁場信号は緩やかに立ち上げ立ち下げられる。したが
って、傾斜磁場コイルへの電磁力が抑制され、傾斜磁場
コイルからの騒音(打撃音)が抑制される。
音(打撃音)の発生が抑制された核磁気共鳴イメージン
グ装置を実現する。 【構成】 判断部112bは、操作部111で設定され
た撮影条件から90゜パルス信号と180゜パルス信号
との間隔が所定時間より長いか否かを判断する。短い場
合は演算部112cが傾斜磁場の立ち上げ下げ時間をT
1とし、長い場合はT1より長いT2として傾斜磁場の発
生タイミングを演算する。設定部112dは、傾斜磁場
電源部113に傾斜磁場の立ち上げ下げ時間をT1(T
2)に設定する。設定部112dから信号の発生タイミ
ングが駆動部113bに供給され、電源113aが駆動
される。傾斜磁場の立ち上げ下げ時間がT2の場合、傾
斜磁場信号は緩やかに立ち上げ立ち下げられる。したが
って、傾斜磁場コイルへの電磁力が抑制され、傾斜磁場
コイルからの騒音(打撃音)が抑制される。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,核磁気共鳴イメージン
グ装置に係わり、この核磁気共鳴イメージング装置から
発生される騒音の抑制に関する。
グ装置に係わり、この核磁気共鳴イメージング装置から
発生される騒音の抑制に関する。
【0002】
【従来の技術】核磁気共鳴現象を利用して、被検体の断
層画像等を得る核磁気共鳴イメージング装置がある。図
4は、上記核磁気共鳴イメージング装置の概略構成図で
ある。図4において、101は、均一な静磁場を発生す
る磁石であり、この磁石101内に、被検体102が位
置される。103は、傾斜磁場コイルであり、この傾斜
磁場コイル103により、被検体102の位置情報が付
加される。ただし、傾斜磁場コイルは、被検体102の
X軸、Y軸、Z軸方向(互いに直交する3つの軸方向)
のそれぞれについて配置されている。
層画像等を得る核磁気共鳴イメージング装置がある。図
4は、上記核磁気共鳴イメージング装置の概略構成図で
ある。図4において、101は、均一な静磁場を発生す
る磁石であり、この磁石101内に、被検体102が位
置される。103は、傾斜磁場コイルであり、この傾斜
磁場コイル103により、被検体102の位置情報が付
加される。ただし、傾斜磁場コイルは、被検体102の
X軸、Y軸、Z軸方向(互いに直交する3つの軸方向)
のそれぞれについて配置されている。
【0003】また、104は、高周波磁場信号を被検体
102に照射するための送信コイル、105は、被検体
102から発生される核磁気共鳴信号を受信する受信コ
イルである。108は、動作制御部109からの指令信
号に従って、傾斜磁場コイル103を駆動する傾斜磁場
電源部である。106は、動作制御部109からの指令
信号に従って、送信コイル104の駆動及び受信コイル
105からの核磁気共鳴信号の受信を行う送受信部であ
る。
102に照射するための送信コイル、105は、被検体
102から発生される核磁気共鳴信号を受信する受信コ
イルである。108は、動作制御部109からの指令信
号に従って、傾斜磁場コイル103を駆動する傾斜磁場
電源部である。106は、動作制御部109からの指令
信号に従って、送信コイル104の駆動及び受信コイル
105からの核磁気共鳴信号の受信を行う送受信部であ
る。
【0004】そして、この送受信部106によって受信
された核磁気共鳴信号は、A/D変換器107により、
デジタル信号に変換され、動作制御部109に供給され
る。すると、動作制御部109は、供給されたデジタル
信号を演算処理して、画像データを得る。得られた画像
データは、表示器110に供給され、表示される。11
1は、操作部であり、操作者がこの操作部111を操作
することにより、検査開始等が動作制御部109に指令
される。
された核磁気共鳴信号は、A/D変換器107により、
デジタル信号に変換され、動作制御部109に供給され
る。すると、動作制御部109は、供給されたデジタル
信号を演算処理して、画像データを得る。得られた画像
データは、表示器110に供給され、表示される。11
1は、操作部であり、操作者がこの操作部111を操作
することにより、検査開始等が動作制御部109に指令
される。
【0005】図5は、図4の例における基本的なパルス
シーケンスである。図5において、RF(図5の
(A))は、被検体102に核磁気共鳴を生じさせるた
めの高周波パルス信号及び発生する核磁気共鳴信号を示
し、GZ、GY、GX(図5の(B)、(C)、(D))
が信号に位置情報を付加するX、Y、Z軸方向の傾斜磁
場信号である。
シーケンスである。図5において、RF(図5の
(A))は、被検体102に核磁気共鳴を生じさせるた
めの高周波パルス信号及び発生する核磁気共鳴信号を示
し、GZ、GY、GX(図5の(B)、(C)、(D))
が信号に位置情報を付加するX、Y、Z軸方向の傾斜磁
場信号である。
【0006】図5の(E)に示す期間Gでは、被検体1
02に、スライス用傾斜磁場203が印加された状態
で、振幅変調された90゜高周波パルス信号201が印
加される。期間Hでは、被検体102に、位相エンコー
ド傾斜磁場205及び周波数エンコード傾斜磁場206
が印加される。次に、期間Iでは、励起された核スピン
のスピンエコーを得るために、被検体102に、180
゜高周波パルス202が印加された状態で、スライス用
傾斜磁場204が印加される。そして、期間Jで、被検
体102に、周波数エンコード傾斜磁場207が印加さ
れた状態で、核磁気共鳴信号208が受信される。
02に、スライス用傾斜磁場203が印加された状態
で、振幅変調された90゜高周波パルス信号201が印
加される。期間Hでは、被検体102に、位相エンコー
ド傾斜磁場205及び周波数エンコード傾斜磁場206
が印加される。次に、期間Iでは、励起された核スピン
のスピンエコーを得るために、被検体102に、180
゜高周波パルス202が印加された状態で、スライス用
傾斜磁場204が印加される。そして、期間Jで、被検
体102に、周波数エンコード傾斜磁場207が印加さ
れた状態で、核磁気共鳴信号208が受信される。
【0007】なお、核磁気共鳴イメージング装置の例と
しては、例えば、特開昭60−95337号公報、特開
昭64−46442号公報、特開昭64−64639号
公報、特開平2−220633号公報に記載されたもの
がある。
しては、例えば、特開昭60−95337号公報、特開
昭64−46442号公報、特開昭64−64639号
公報、特開平2−220633号公報に記載されたもの
がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述した核磁気共鳴イ
メージング装置においては、被検体の検査期間中に騒音
(打撃音)が発生していた。この打撃音は、傾斜磁場コ
イル103に駆動電流を供給する時及び供給を停止する
時に発生される。つまり、傾斜磁場コイル103は、円
筒状のボビンに巻回されている。そして、傾斜磁場コイ
ル103への駆動電流の供給及び停止の際に発生される
電磁力により、コイル103が振動し、ボビンが打撃さ
れ、打撃音が生じる。
メージング装置においては、被検体の検査期間中に騒音
(打撃音)が発生していた。この打撃音は、傾斜磁場コ
イル103に駆動電流を供給する時及び供給を停止する
時に発生される。つまり、傾斜磁場コイル103は、円
筒状のボビンに巻回されている。そして、傾斜磁場コイ
ル103への駆動電流の供給及び停止の際に発生される
電磁力により、コイル103が振動し、ボビンが打撃さ
れ、打撃音が生じる。
【0009】核磁気共鳴イメージング装置において、検
査期間中に騒音(打撃音)が発生すると、被検体である
患者に不安感を与え、患者が不必要に動いてしまうこと
がある。患者が不必要に動くと、高精度の画像を得るこ
とができなってしまう。
査期間中に騒音(打撃音)が発生すると、被検体である
患者に不安感を与え、患者が不必要に動いてしまうこと
がある。患者が不必要に動くと、高精度の画像を得るこ
とができなってしまう。
【0010】そこで、傾斜磁場コイル103が電磁力に
より大きく振動しないように、傾斜磁場コイル103へ
の供給電流の立ち上げ及び立ち下げ、つまり、傾斜磁場
信号波形の立ち上がり及び立ち下がりを緩やかに行え
ば、傾斜磁場コイルから発生する打撃音を抑制すること
ができる。ところが、90゜高周波パルス信号201と
180゜高周波パルス信号204との間隔が短い場合
(例えば、約15msec以下)には、傾斜磁場波形の
立ち上がり及び立ち下がり時間は、短く制限されてしま
う(例えば、約1msec)。
より大きく振動しないように、傾斜磁場コイル103へ
の供給電流の立ち上げ及び立ち下げ、つまり、傾斜磁場
信号波形の立ち上がり及び立ち下がりを緩やかに行え
ば、傾斜磁場コイルから発生する打撃音を抑制すること
ができる。ところが、90゜高周波パルス信号201と
180゜高周波パルス信号204との間隔が短い場合
(例えば、約15msec以下)には、傾斜磁場波形の
立ち上がり及び立ち下がり時間は、短く制限されてしま
う(例えば、約1msec)。
【0011】したがって、従来においては、傾斜磁場波
形の立ち上がり及び立ち下がり時間は、パルス信号20
1とパルス信号204との間隔が短い場合の値に固定し
て設定しなければならず、検査期間中における傾斜磁場
コイルからの騒音(打撃音)を抑制することができなか
った。
形の立ち上がり及び立ち下がり時間は、パルス信号20
1とパルス信号204との間隔が短い場合の値に固定し
て設定しなければならず、検査期間中における傾斜磁場
コイルからの騒音(打撃音)を抑制することができなか
った。
【0012】本発明の目的は、検査期間中における傾斜
磁場コイルからの騒音(打撃音)の発生が抑制された核
磁気共鳴イメージング装置を実現することである。
磁場コイルからの騒音(打撃音)の発生が抑制された核
磁気共鳴イメージング装置を実現することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
め、本発明は以下のように構成される。静磁場発生手段
と、互いに直交する3つの軸方向にそれぞれ傾斜磁場信
号を発生する傾斜磁場信号発生手段と、高周波磁場信号
発生手段とを有し、静磁場中に配置された被検体に高周
波磁場信号を印加し、被検体から発生される核磁気共鳴
信号に基づいて、被検体の断層画像を生成する核磁気共
鳴イメージング装置において、被検体の撮影条件により
設定される、高周波磁場信号どうしの発生間隔が、所定
時間以上か否かを判断する判断部と、上記判断部の判断
結果に従って、上記発生間隔が所定時間以下のときに
は,少なくとも1つの軸方向傾斜磁場信号の立ち上げ及
び立ち下げ時間を第1の時間と設定し、上記発生間隔が
所定時間を越えるときには、上記立ち上げ及び立ち下げ
時間を、上記第1の時間よりも長い第2の時間と設定し
て、傾斜磁場信号の発生タイミングを演算する演算部
と、上記演算部により演算された発生タイミングに従っ
て、傾斜磁場信号発生手段を駆動する駆動部と、を備え
る。
め、本発明は以下のように構成される。静磁場発生手段
と、互いに直交する3つの軸方向にそれぞれ傾斜磁場信
号を発生する傾斜磁場信号発生手段と、高周波磁場信号
発生手段とを有し、静磁場中に配置された被検体に高周
波磁場信号を印加し、被検体から発生される核磁気共鳴
信号に基づいて、被検体の断層画像を生成する核磁気共
鳴イメージング装置において、被検体の撮影条件により
設定される、高周波磁場信号どうしの発生間隔が、所定
時間以上か否かを判断する判断部と、上記判断部の判断
結果に従って、上記発生間隔が所定時間以下のときに
は,少なくとも1つの軸方向傾斜磁場信号の立ち上げ及
び立ち下げ時間を第1の時間と設定し、上記発生間隔が
所定時間を越えるときには、上記立ち上げ及び立ち下げ
時間を、上記第1の時間よりも長い第2の時間と設定し
て、傾斜磁場信号の発生タイミングを演算する演算部
と、上記演算部により演算された発生タイミングに従っ
て、傾斜磁場信号発生手段を駆動する駆動部と、を備え
る。
【0014】好ましくは、上記核磁気共鳴イメージング
装置において、上記第2の時間は、上記演算部により、
上記発生間隔の長さに応じて変更される。また、好まし
くは、上記核磁気共鳴イメージング装置において、上記
発生間隔が所定時間以下のときには,上記演算部によ
り、3つの軸方向傾斜磁場信号の立ち上げ及び立ち下げ
時間が第1の時間と設定され、発生間隔が所定時間を越
えるときには、上記立ち上げ及び立ち下げ時間が、第1
の時間よりも長い第2の時間と設定される。
装置において、上記第2の時間は、上記演算部により、
上記発生間隔の長さに応じて変更される。また、好まし
くは、上記核磁気共鳴イメージング装置において、上記
発生間隔が所定時間以下のときには,上記演算部によ
り、3つの軸方向傾斜磁場信号の立ち上げ及び立ち下げ
時間が第1の時間と設定され、発生間隔が所定時間を越
えるときには、上記立ち上げ及び立ち下げ時間が、第1
の時間よりも長い第2の時間と設定される。
【0015】
【作用】高周波磁場信号どうしの発生間隔は、被検体の
撮影部位等の撮影条件により、変更され、設定される。
この発生間隔が、短い場合には、傾斜磁場信号の立ち上
げ及び立ち下げ時間を長くすることはできないが、発生
間隔が長い場合には、上記立ち上げ及び立ち下げ時間を
長くすることができる。そして、傾斜磁場コイルに作用
する電磁力を低減し、騒音の発生を抑制することが可能
となる。そこで、判断部により、上記発生間隔が所定時
間以上か否かが判断される。発生間隔が所定時間を越え
る場合には、演算部により、傾斜磁場信号の立ち上げ及
び立ち下げ時間が、第1の時間よりも長い第2の時間に
設定される。そして、駆動部は、設定された第2の時間
に従って、傾斜磁場信号が立ち上がり、立ち下がるよう
に傾斜磁場信号発生手段を駆動する。これにより、傾斜
磁場コイルに作用する電磁力を低減して、騒音の発生を
抑制することができる。
撮影部位等の撮影条件により、変更され、設定される。
この発生間隔が、短い場合には、傾斜磁場信号の立ち上
げ及び立ち下げ時間を長くすることはできないが、発生
間隔が長い場合には、上記立ち上げ及び立ち下げ時間を
長くすることができる。そして、傾斜磁場コイルに作用
する電磁力を低減し、騒音の発生を抑制することが可能
となる。そこで、判断部により、上記発生間隔が所定時
間以上か否かが判断される。発生間隔が所定時間を越え
る場合には、演算部により、傾斜磁場信号の立ち上げ及
び立ち下げ時間が、第1の時間よりも長い第2の時間に
設定される。そして、駆動部は、設定された第2の時間
に従って、傾斜磁場信号が立ち上がり、立ち下がるよう
に傾斜磁場信号発生手段を駆動する。これにより、傾斜
磁場コイルに作用する電磁力を低減して、騒音の発生を
抑制することができる。
【0016】
【実施例】図1は、本発明の一実施例である核磁気共鳴
イメージング装置の概略構成図、図2は、図1の例の動
作フローチャート、図3は、傾斜磁場の波形例を示す図
である。図1において、112は、動作制御部であり、
この動作制御部112は、送受信部106の動作制御及
び画像演算処理等を実行する演算制御部112aを有し
ている。さらに、動作制御部112は、判断部112
b、演算部112b,設定部112dを有している。そ
して、判断部112bは、操作部111におけるどの操
作キーが押されたかを判断する。また、演算部112c
は、傾斜磁場の発生タイミングを演算し、設定部112
は、演算部112cにより演算されたタイミングに基づ
いて、傾斜磁場の立ち上がり及び立ち下がり時間を設定
する。113は、傾斜磁場電源部であり、この傾斜磁場
電源部113は、電源113aと、駆動部113bとを
有している。
イメージング装置の概略構成図、図2は、図1の例の動
作フローチャート、図3は、傾斜磁場の波形例を示す図
である。図1において、112は、動作制御部であり、
この動作制御部112は、送受信部106の動作制御及
び画像演算処理等を実行する演算制御部112aを有し
ている。さらに、動作制御部112は、判断部112
b、演算部112b,設定部112dを有している。そ
して、判断部112bは、操作部111におけるどの操
作キーが押されたかを判断する。また、演算部112c
は、傾斜磁場の発生タイミングを演算し、設定部112
は、演算部112cにより演算されたタイミングに基づ
いて、傾斜磁場の立ち上がり及び立ち下がり時間を設定
する。113は、傾斜磁場電源部であり、この傾斜磁場
電源部113は、電源113aと、駆動部113bとを
有している。
【0017】図2のステップ10において、操作者が、
操作部111により撮影条件の設定を行う。そして、ス
テップ11において、スキャン開始キーが押される。す
ると、撮影条件及びスキャン開始を示す信号が操作部1
11から判断部112bに供給される。次に、ステップ
12において、判断部112bは、設定された撮影条件
から、90゜高周波パルス信号201と180゜高周波
パルス信号202との間隔Te(図3の(A)に示す)
が所定時間、例えば、15msecより長いか否かを判
断する。
操作部111により撮影条件の設定を行う。そして、ス
テップ11において、スキャン開始キーが押される。す
ると、撮影条件及びスキャン開始を示す信号が操作部1
11から判断部112bに供給される。次に、ステップ
12において、判断部112bは、設定された撮影条件
から、90゜高周波パルス信号201と180゜高周波
パルス信号202との間隔Te(図3の(A)に示す)
が所定時間、例えば、15msecより長いか否かを判
断する。
【0018】そして、間隔Teが所定時間よりも短い場
合には、ステップ15に進み、演算部112cが、傾斜
磁場の立ち上がり及び下がり時間をT1、例えば、約1
msecとして、傾斜磁場の発生タイミングを演算す
る。次に、ステップ16に進み、設定部112dは、傾
斜磁場電源部113に対して、傾斜磁場の立ち上がり及
び下がり時間をT1に設定する。そして、ステップ17
に進み、スキャンが開始される。
合には、ステップ15に進み、演算部112cが、傾斜
磁場の立ち上がり及び下がり時間をT1、例えば、約1
msecとして、傾斜磁場の発生タイミングを演算す
る。次に、ステップ16に進み、設定部112dは、傾
斜磁場電源部113に対して、傾斜磁場の立ち上がり及
び下がり時間をT1に設定する。そして、ステップ17
に進み、スキャンが開始される。
【0019】つまり、演算制御部112aにより、傾斜
磁場電源部113の動作に適合して送受信部106の動
作が制御される。この傾斜磁場電源部113において
は、設定部112dから間隔Te等の傾斜磁場信号の発
生タイミングが、駆動部113bに供給される。駆動部
113bは、供給された発生タイミングに従って電源1
13aを駆動し、傾斜磁場コイル103から傾斜磁場を
発生させる。そして,図3の(B)に示すように、傾斜
磁場信号203及び204は、時間T1で立ち上がり、
同様に、時間T1で立ち下がる。
磁場電源部113の動作に適合して送受信部106の動
作が制御される。この傾斜磁場電源部113において
は、設定部112dから間隔Te等の傾斜磁場信号の発
生タイミングが、駆動部113bに供給される。駆動部
113bは、供給された発生タイミングに従って電源1
13aを駆動し、傾斜磁場コイル103から傾斜磁場を
発生させる。そして,図3の(B)に示すように、傾斜
磁場信号203及び204は、時間T1で立ち上がり、
同様に、時間T1で立ち下がる。
【0020】ステップ12において、間隔Teが所定時
間よりも長い場合には、ステップ13に進み、演算部1
12cが、傾斜磁場の立ち上がり時間をT2、例えば、
約2msecとして、傾斜磁場の発生タイミングを演算
する。次に、ステップ14に進み、設定部112dは、
傾斜磁場電源部113に対して、傾斜磁場の立ち上がり
時間をT2に設定する。そして、ステップ17に進み、
上述と同様にしてスキャンが開始される。そして,図3
の(C)に示すように、傾斜磁場信号303及び304
は、時間T2で立ち上がり、同様に、時間T2で立ち下が
る。この場合、時間T2は、時間T1よりも長く、傾斜磁
場信号303及び304は、緩やかに立ち上がり、緩や
かに立ち下がる。したがって、傾斜磁場コイル103に
作用する電磁力が低減され、傾斜磁場コイル103から
発生される騒音(打撃音)が抑制される。
間よりも長い場合には、ステップ13に進み、演算部1
12cが、傾斜磁場の立ち上がり時間をT2、例えば、
約2msecとして、傾斜磁場の発生タイミングを演算
する。次に、ステップ14に進み、設定部112dは、
傾斜磁場電源部113に対して、傾斜磁場の立ち上がり
時間をT2に設定する。そして、ステップ17に進み、
上述と同様にしてスキャンが開始される。そして,図3
の(C)に示すように、傾斜磁場信号303及び304
は、時間T2で立ち上がり、同様に、時間T2で立ち下が
る。この場合、時間T2は、時間T1よりも長く、傾斜磁
場信号303及び304は、緩やかに立ち上がり、緩や
かに立ち下がる。したがって、傾斜磁場コイル103に
作用する電磁力が低減され、傾斜磁場コイル103から
発生される騒音(打撃音)が抑制される。
【0021】以上のように、本発明の一実施例によれ
ば、高周波パルス信号201と202との間隔Teが、
撮影部位等の撮影条件により、所定の時間(例えば、1
5msec)以上の場合には、傾斜磁場信号の立ち上が
り及び立ち下がり時間を長くしたので(例えば、約2m
sec)、傾斜磁場コイルから発生される騒音を抑制す
る事ができる。これにより、被検体である患者に不安感
を与えることが抑制され、患者が不必要に動いて画像の
鮮明度を低下させるという事態を回避することができ
る。
ば、高周波パルス信号201と202との間隔Teが、
撮影部位等の撮影条件により、所定の時間(例えば、1
5msec)以上の場合には、傾斜磁場信号の立ち上が
り及び立ち下がり時間を長くしたので(例えば、約2m
sec)、傾斜磁場コイルから発生される騒音を抑制す
る事ができる。これにより、被検体である患者に不安感
を与えることが抑制され、患者が不必要に動いて画像の
鮮明度を低下させるという事態を回避することができ
る。
【0022】なお、上述した実施例においては、傾斜磁
場信号の立ち上げ及び立ち下げ時間を、T1とT2との2
種類としたが、上記間隔Teの長さに応じて、時間T2
を2種類以上に変更してもよい。そして、上述した例に
おいては、時間T2を約2msecとしたが、これに限
らず、他の時間、例えば、約1.5msecや約1.7
msecとしてもよい。また、上述した例は、傾斜磁場
信号のレベルが一定である場合の例であるが、傾斜磁場
信号のレベルが変化される場合には、そのレベルに応じ
て、立ち上げ及び立ち下がりの傾斜が緩やかになるよう
に、立ち上げ及び立ち下げ時間を設定するように構成し
てもよい。さらに、X軸方向、Y軸方向、Z軸方向全て
の傾斜磁場信号の立ち上げ及び立ち下げ時間を上述のよ
うに、調整してもよいし、X軸方向、Y軸方向、Z軸方
向の傾斜磁場信号のうち、1方向又は2方向のみの傾斜
磁場信号の立ち上げ及び立ち下げ時間を調整するように
構成してもよい。
場信号の立ち上げ及び立ち下げ時間を、T1とT2との2
種類としたが、上記間隔Teの長さに応じて、時間T2
を2種類以上に変更してもよい。そして、上述した例に
おいては、時間T2を約2msecとしたが、これに限
らず、他の時間、例えば、約1.5msecや約1.7
msecとしてもよい。また、上述した例は、傾斜磁場
信号のレベルが一定である場合の例であるが、傾斜磁場
信号のレベルが変化される場合には、そのレベルに応じ
て、立ち上げ及び立ち下がりの傾斜が緩やかになるよう
に、立ち上げ及び立ち下げ時間を設定するように構成し
てもよい。さらに、X軸方向、Y軸方向、Z軸方向全て
の傾斜磁場信号の立ち上げ及び立ち下げ時間を上述のよ
うに、調整してもよいし、X軸方向、Y軸方向、Z軸方
向の傾斜磁場信号のうち、1方向又は2方向のみの傾斜
磁場信号の立ち上げ及び立ち下げ時間を調整するように
構成してもよい。
【0023】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、被検体
からの核磁気共鳴信号に基づいて、断層画像を生成する
核磁気共鳴イメージング装置において、高周波磁場信号
どうしの発生間隔が、所定時間以上か否かを判断する判
断部と、上記発生間隔が所定時間以下のときには,傾斜
磁場信号の立ち上げ及び立ち下げ時間を第1の時間と設
定し、発生間隔が所定時間を越えるときには、立ち上げ
及び立ち下げ時間を、第1の時間よりも長い第2の時間
と設定して、傾斜磁場信号の発生タイミングを演算する
演算部と、上記演算部により演算された発生タイミング
に従って、傾斜磁場信号発生手段を駆動する駆動部と、
を備える。これにより、傾斜磁場信号の立ち上げ及び立
ち下げ時間が第2の時間に設定された場合には、傾斜磁
場コイルに作用する電磁力が低減される。したがって、
検査期間中における傾斜磁場コイルからの騒音(打撃
音)の発生が抑制された核磁気共鳴イメージング装置を
実現することができる。
からの核磁気共鳴信号に基づいて、断層画像を生成する
核磁気共鳴イメージング装置において、高周波磁場信号
どうしの発生間隔が、所定時間以上か否かを判断する判
断部と、上記発生間隔が所定時間以下のときには,傾斜
磁場信号の立ち上げ及び立ち下げ時間を第1の時間と設
定し、発生間隔が所定時間を越えるときには、立ち上げ
及び立ち下げ時間を、第1の時間よりも長い第2の時間
と設定して、傾斜磁場信号の発生タイミングを演算する
演算部と、上記演算部により演算された発生タイミング
に従って、傾斜磁場信号発生手段を駆動する駆動部と、
を備える。これにより、傾斜磁場信号の立ち上げ及び立
ち下げ時間が第2の時間に設定された場合には、傾斜磁
場コイルに作用する電磁力が低減される。したがって、
検査期間中における傾斜磁場コイルからの騒音(打撃
音)の発生が抑制された核磁気共鳴イメージング装置を
実現することができる。
【図1】本発明の一実施例である核磁気共鳴イメージン
グ装置の概略構成図である。
グ装置の概略構成図である。
【図2】図1の例の動作フーローチャートである。
【図3】図1の例における傾斜磁場信号の波形図であ
る。
る。
【図4】従来の核磁気共鳴イメージング装置の概略構成
図である。
図である。
【図5】核磁気共鳴イメージング装置の撮影シーケンス
のタイミングチャートである。
のタイミングチャートである。
101 磁石 102 被検者 103 傾斜磁場コイル 104 送信コイル 105 受信コイル 106 送受信システム 107 A/D変換器 110 表示器 111 操作部 112 動作制御部 112a 演算制御部 112b 判断部 112c 演算部 112d 設定部 113 傾斜磁場電源部 113a 電源 113b 駆動部 201 90°高周波パルス信号 202 180°高周波パルス信号 203、204 スライス用傾斜磁場信号 205 位相エンコード傾斜磁場信号 206、207 周波数エンコード傾斜磁場信号 208 核磁気共鳴信号 303、304 スライス用傾斜磁場信号 T1、T2 立ち上げ及び立ち下げ時間
Claims (3)
- 【請求項1】 静磁場発生手段と、互いに直交する3つ
の軸方向にそれぞれ傾斜磁場信号を発生する傾斜磁場信
号発生手段と、高周波磁場信号発生手段とを有し、静磁
場中に配置された被検体に高周波磁場信号を印加し、被
検体から発生される核磁気共鳴信号に基づいて、被検体
の断層画像を生成する核磁気共鳴イメージング装置にお
いて、 被検体の撮影条件により設定される、高周波磁場信号ど
うしの発生間隔が、所定時間以上か否かを判断する判断
部と、 上記判断部の判断結果に従って、上記発生間隔が所定時
間以下のときには,少なくとも1つの軸方向傾斜磁場信
号の立ち上げ及び立ち下げ時間を第1の時間と設定し、
上記発生間隔が所定時間を越えるときには、上記立ち上
げ及び立ち下げ時間を、上記第1の時間よりも長い第2
の時間と設定して、傾斜磁場信号の発生タイミングを演
算する演算部と、 上記演算部により演算された発生タイミングに従って、
傾斜磁場信号発生手段を駆動する駆動部と、 を備えることを特徴とする核磁気共鳴イメージング装
置。 - 【請求項2】 請求項1記載の核磁気共鳴イメージング
装置において、上記第2の時間は、上記演算部により、
上記発生間隔の長さに応じて変更されることを特徴とす
る核磁気共鳴イメージング装置。 - 【請求項3】 請求項1記載の核磁気共鳴イメージング
装置において、上記発生間隔が所定時間以下のときに
は,上記演算部により、上記3つの軸方向傾斜磁場信号
の立ち上げ及び立ち下げ時間が第1の時間と設定され、
上記発生間隔が所定時間を越えるときには、上記立ち上
げ及び立ち下げ時間が、上記第1の時間よりも長い第2
の時間と設定されることを特徴とする核磁気共鳴イメー
ジング装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23951192A JP3194794B2 (ja) | 1992-09-08 | 1992-09-08 | 核磁気共鳴イメージング装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23951192A JP3194794B2 (ja) | 1992-09-08 | 1992-09-08 | 核磁気共鳴イメージング装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0686767A true JPH0686767A (ja) | 1994-03-29 |
JP3194794B2 JP3194794B2 (ja) | 2001-08-06 |
Family
ID=17045885
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP23951192A Expired - Fee Related JP3194794B2 (ja) | 1992-09-08 | 1992-09-08 | 核磁気共鳴イメージング装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3194794B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001309902A (ja) * | 2000-04-28 | 2001-11-06 | Toshiba Corp | 磁気共鳴イメージング装置 |
JP2008302102A (ja) * | 2007-06-11 | 2008-12-18 | Hitachi Medical Corp | 磁気共鳴イメージング装置 |
WO2011034004A1 (ja) * | 2009-09-17 | 2011-03-24 | 株式会社 日立メディコ | 磁気共鳴イメージング装置及び傾斜磁場印加方法 |
-
1992
- 1992-09-08 JP JP23951192A patent/JP3194794B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2001309902A (ja) * | 2000-04-28 | 2001-11-06 | Toshiba Corp | 磁気共鳴イメージング装置 |
JP2008302102A (ja) * | 2007-06-11 | 2008-12-18 | Hitachi Medical Corp | 磁気共鳴イメージング装置 |
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US8981775B2 (en) | 2009-09-17 | 2015-03-17 | Hitachi Medical Corporation | Magnetic resonance imaging apparatus and gradient magnetic field application method |
JP5740307B2 (ja) * | 2009-09-17 | 2015-06-24 | 株式会社日立メディコ | 磁気共鳴イメージング装置及び傾斜磁場印加方法 |
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Publication number | Publication date |
---|---|
JP3194794B2 (ja) | 2001-08-06 |
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