JP3003709B2 - 核磁気共鳴イメージング装置 - Google Patents

核磁気共鳴イメージング装置

Info

Publication number
JP3003709B2
JP3003709B2 JP2416134A JP41613490A JP3003709B2 JP 3003709 B2 JP3003709 B2 JP 3003709B2 JP 2416134 A JP2416134 A JP 2416134A JP 41613490 A JP41613490 A JP 41613490A JP 3003709 B2 JP3003709 B2 JP 3003709B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
slice
magnetic field
gradient magnetic
signal
resonance signal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2416134A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH04226633A (ja
Inventor
秀文 山形
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shimadzu Corp
Original Assignee
Shimadzu Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shimadzu Corp filed Critical Shimadzu Corp
Priority to JP2416134A priority Critical patent/JP3003709B2/ja
Publication of JPH04226633A publication Critical patent/JPH04226633A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3003709B2 publication Critical patent/JP3003709B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Magnetic Resonance Imaging Apparatus (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、核磁気共鳴(NM
R)を利用してイメージングを行う核磁気共鳴イメージ
ング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】核磁気共鳴イメージング装置では、被検
体の特定のスライスを選択励起し、そのスライス内の1
軸方向の位置情報をエコー信号の周波数に、他の軸方向
の位置情報をエコー信号の位相に、それぞれエンコード
し、受信したエコー信号を2次元フーリエ変換すること
により上記の2軸方向の位置情報をデコードして上記の
スライスでの断層像を得るというイメージングを行う。
【0003】この核磁気共鳴イメージング装置におい
て、撮影前に、送信側及び受信側の高周波系の増幅度を
決定する必要があるが、従来では、数スライスを選択励
起し、受信した信号の最大値に基づき、全スライスにつ
いての高周波系の増幅度を決定していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ようにスライス位置に関係なく数スライスについて励起
・受信を行ってその受信信号の最大値により高周波系の
調整を行う場合、送信側、及び受信側の両方に問題が生
じる。すなわち、中心付近のスライスについては予定通
りの磁気共鳴現象の制御(たとえばフリップ角の制御)
を行うことができるが、それから外れた位置のスライス
では狙い通りの磁気共鳴現象の制御ができない。また、
受信側の高周波系の増幅度が単一に調整されてしまうた
め、アンテナの感度のよい位置のスライスについては大
きな信号が得られるが、感度の悪い位置のスライスにつ
いては信号が小さくなってS/N比が悪くなる。
【0005】とくに、感度が空間的に均一でないサーフ
ェスコイルを送信アンテナまたは受信アンテナとして使
用するときは、再構成画像のスライス間のばらつきやS
/N比のばらつきが大きくなって問題である。
【0006】この発明は、上記に鑑み、どの位置のスラ
イスでも磁気共鳴現象の制御特性とS/N比に優れた核
磁気共鳴イメージング装置を提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、この発明による核磁気共鳴イメージング装置におい
ては、各スライスについての撮像シーケンスを開始する
前に、その各スライスごとに調整のためのチューニング
シーケンスを行う。このチューニングシーケンスでは、
スライス選択用傾斜磁場を発生させながらRF信号照射
を行って特定のスライスを選択励起し、位相エンコード
用傾斜磁場は発生させずに共鳴信号を受信する。このチ
ューニングシーケンスを、撮像する各スライスについて
順次行う。このチューニングシーケンスで得たデータに
基づき各スライスごとの調整を行う。つまり、スライス
ごとに、対応するスライスについてのチューニングシー
ケンスで得たデータを用い、励起手段を調整してRF信
号の増幅度および波形を定め、かつ受信手段を調整して
共鳴信号の増幅度を定めるとともに、共鳴信号データ採
取シーケンスの繰り返し回数を定める。このように、実
際に撮像する各スライスについて、スライスごとに照射
RF信号の増幅度および波形が調整されるため、たとえ
ばスピンを90゜あるいは180゜正確に倒すというよ
うな磁気共鳴現象の制御特性がどのスライスでも良好に
なる。また、受信共鳴信号の増幅度および撮像シーケン
スの繰り返し回数つまりデータの加算回数も実際に撮像
する各スライスについてスライスごとに調整されるた
め、これらが各スライスに関して最適なものとなり、ど
のスライスについてもS/N比を向上させることができ
る。
【0008】
【実施例】以下、この発明の一実施例について図面を参
照しながら詳細に説明する。図1はこの発明の一実施例
にかかる核磁気共鳴イメージング装置を示すもので、こ
の図において、被検体11は主マグネット15により形
成される静磁場及びそれに重畳するように傾斜コイル1
4により形成される傾斜磁場内に配置される。被検体1
1には、励起用RF信号の送信アンテナ12とNMR信
号の受信アンテナ13が取り付けられる。
【0009】傾斜コイル14は、直交3軸X,Y,Zの
各方向に磁場強度が傾斜している傾斜磁場Gx、Gy、
Gzをそれぞれ独立に発生することができるように構成
されている。直交3軸の傾斜磁場Gx、Gy、Gzは、
それぞれ読み出し(周波数エンコード)用傾斜磁場、位
相エンコード用傾斜磁場、スライス選択用傾斜磁場とす
る。傾斜コイル14には傾斜磁場Gx、Gy、Gzの各
電源21、22、23から電流が供給され、各方向の傾
斜磁場が形成される。傾斜コイル14により所定の波形
の各傾斜磁場パルスが形成されるように、この傾斜磁場
電源21〜23の供給電流波形が傾斜磁場制御装置24
により制御されている。
【0010】送信アンテナ12には、高周波電源33か
ら送られるRFパルスが供給される。このRFパルス
は、周波数変換器32において、シンセサイザ34から
のRF正弦波信号をキャリア信号として、RF波形発生
器31からのsinc波形でAM変調したものを、高周
波電源33により増幅したものである。
【0011】被検体11に送信アンテナ12からRFパ
ルスを照射してその核スピンを励起した後発生するNM
R信号は受信アンテナ13で受信される。この受信NM
R信号は前置増幅器35により増幅された後、直交位相
検波器36で検波され、次にA/D変換器37でデジタ
ルデータに変換されてホストコンピュータ41に取り込
まれる。この直交位相検波器36はPSD(Phase Sens
itive Detector)方式の検波回路で、シンセサイザ34
から送られる参照信号と受信信号とをミキシングするこ
とによって2つの信号の周波数の差を出力する回路を用
いる。
【0012】シーケンスコントローラ42はホストコン
ピュータ41の制御下、傾斜磁場制御装置24に各傾斜
磁場パルスの波形情報と発生タイミング情報を与え、R
F波形発生器31にRFパルスのsinc波形情報及び
発生タイミング情報を与えるとともに、シンセサイザ3
4にキャリア信号の周波数(共鳴周波数に対応する)に
関する情報を送り、A/D変換器37のサンプルタイミ
ングなどを制御する。ホストコンピュータ41には、表
示装置とキーボード装置などの入力装置とを有するコン
ソール43が接続されている。
【0013】イメージングのためのパルスシーケンスと
しては、通常のスピンエコー法や、サチュレーションリ
カバリ法や、インバージョンリカバリ法などを使用する
ことができる。これらのシーケンスでは、たとえば図2
に示すようなZ方向の傾斜磁場GzをかけながらRFパ
ルスを加えることにより、Z軸に直角な特定のスライス
1、2、3を順次選択励起し、傾斜磁場GxによりX方
向の位置情報をNMR信号の周波数にエンコードすると
ともに、傾斜磁場GyによりY方向の位置情報をNMR
信号の位相にエンコードする。そして、収集したデータ
をホストコンピュータ41において2次元フーリエ変換
することによって、スライス1、2、3の各々での画像
が再構成され、それらの画像がコンソール43の表示装
置に表示される。
【0014】この実施例の核磁気共鳴イメージング装置
では、これらの撮像シーケンスを行って被検体11につ
いての各スライス1、2、3の画像を得ることに先だっ
て、チューニングのためのシーケンスが行われるように
なっている。すなわち、スライス1、2、3を設定した
後、チューニングプログラムを起動させると、チューニ
ングのシーケンスが自動的に行われる。このシーケンス
では、傾斜磁場Gzのパルスと励起用のRFパルス(9
0゜パルス)とが同時に被検体11に印加され、その後
生じるNMR信号が受信される。このシーケンスでは傾
斜磁場Gx、Gyは加えられない。
【0015】こうして、スライス1、2、3が順次選択
励起され、そこからの信号が順次受信されて、ホストコ
ンピュータ41に取り込まれる。そしてコンピュータ4
1ではそれらのデータに基づき最大の信号が得られるよ
うな送信系の増幅度や波形等が算出され、また、各スラ
イスについて信号強度が同じになるような受信系の増幅
度等が各スライスごとに算出される。また、撮像シーケ
ンスの繰り返し回数つまりデータの加算回数を定めるよ
うにしてもよい。すなわち、受信信号が小さい場合には
撮像シーケンスを多数回繰り返してのデータの加算回数
を多くしてS/N比を高めるのである。
【0016】このように各スライスごとに増幅度等のデ
ータが設定されると、チューニングのプロセスは終了
し、その後、その設定データ通りに各設定スライス1、
2、3についての撮像シーケンスが行われる。したがっ
て、それぞれのスライスについて最適な磁気共鳴現象の
制御がなされるような設定がされたことになり、且つそ
れぞれのスライスについて最適な受信系の調整がなされ
たこととなる。その結果、どのスライスについてもNM
R信号強度が大きくなってS/N比が向上するととも
に、スライス間の画質のばらつきも改善される。
【0017】とくに、送信アンテナあるいは受信アンテ
ナとしてサーフェスコイルを使用する場合は、感度が空
間的に比較的均一なサドル型コイルと異なり、その深さ
方向に感度(励起効率、受信感度)が劣化していくの
で、深さ方向に複数のスライスを設定した場合に効果的
である。すなわち、図3に示すように、サーフェスコイ
ル4の感度領域5は深さ方向に劣化していく。そのた
め、サーフェスコイル4の深さ方向に、複数のスライス
1、2、等を設定したとき、遠くのスライスほど信号強
度が小さくなるが、そのような感度差のあるアンテナを
使用した場合でも、スライスごとに信号に差が生じない
ようにでき、S/N比の向上及び画像のスライス間のば
らつきの改善が達成できる。
【0018】
【発明の効果】以上実施例について説明したように、こ
の発明の核磁気共鳴イメージング装置によれば、送信ア
ンテナの効率の空間的不均一性や受信アンテナの感度の
空間的不均一性にもかかわらず、異なる位置のスライス
のそれぞれについて磁気共鳴現象の最適なコントロール
及び最適な増幅度等の設定が可能となるため、再構成画
像のスライス間のばらつきを改善するとともに、S/N
比を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による核磁気共鳴イメージング装置の
実施例のブロック図。
【図2】被検体に対して設定した各スライスを表す模式
図。
【図3】サーフェスコイルの感度とスライスとの関係を
示す模式図。
【符号の説明】
1、2、3 スライス 4 サーフェスコイル 5 感度領域 11 被検体 12 送信アンテナ 13 受信アンテナ 14 傾斜コイル 15 主マグネット 21 スライス選択用傾斜磁場電源 22 読み出し用傾斜磁場電源 23 位相エンコード用傾斜磁場電源 24 傾斜磁場制御装置 31 RF波形発生器 32 周波数変換器 33 高周波電源 34 シンセサイザ 35 前置増幅器 36 直交位相検波器 37 A/D変換器 41 ホストコンピュータ 42 シーケンスコントローラ 43 コンソール
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61B 5/055

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 静磁場を発生する手段と、 各方向の傾斜磁場を、読み出し用傾斜磁場、位相エンコ
    ード用傾斜磁場およびスライス選択用傾斜磁場として発
    生する手段と、 該静磁場及び傾斜磁場中に置かれた被検体にRF信号を
    照射して励起する励起手段と、 被検体からの共鳴信号を受信する受信手段と、 上記のスライス選択用傾斜磁場を発生させながらRF信
    号照射を行って特定のスライスを選択励起し、読み出し
    用傾斜磁場を発生させて該スライス面内一方向の位置情
    報の周波数エンコードを行うとともに位相エンコード用
    傾斜磁場を発生させて該スライス面内の他の方向の位置
    情報の位相エンコードを行い、共鳴信号を受信するとい
    う一連のシーケンスからなる共鳴信号データ採取シーケ
    ンスを、設定した異なる複数のスライスの各々について
    行うよう制御するとともに、該各スライスについて共鳴
    信号データ採取シーケンスを開始する前に、スライス選
    択用傾斜磁場を発生させながらRF信号照射を行って特
    定のスライスを選択励起し、位相エンコード用傾斜磁場
    は発生させずに共鳴信号を受信するチューニングシーケ
    ンスを、上記の設定した異なる複数のスライスの各々に
    ついて行い、各スライスについてのチューニングシーケ
    ンスで得たデータに基づいて、対応するスライスについ
    ての、RF信号の増幅度および波形を定めるための上記
    励起手段の調整と、受信共鳴信号の増幅度を定めるため
    の受信手段の調整と、共鳴信号データ採取シーケンスの
    繰り返し回数の決定とを、スライスごとに行う制御手段
    とを備えることを特徴とする核磁気共鳴イメージング装
    置。
JP2416134A 1990-12-31 1990-12-31 核磁気共鳴イメージング装置 Expired - Lifetime JP3003709B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2416134A JP3003709B2 (ja) 1990-12-31 1990-12-31 核磁気共鳴イメージング装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2416134A JP3003709B2 (ja) 1990-12-31 1990-12-31 核磁気共鳴イメージング装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH04226633A JPH04226633A (ja) 1992-08-17
JP3003709B2 true JP3003709B2 (ja) 2000-01-31

Family

ID=18524375

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2416134A Expired - Lifetime JP3003709B2 (ja) 1990-12-31 1990-12-31 核磁気共鳴イメージング装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3003709B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH04226633A (ja) 1992-08-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5657757A (en) Interleaved MR spectroscopy and imaging with dynamically changing acquisition parameters
JP3144220B2 (ja) Mrイメージング装置
JPH0353936B2 (ja)
JPH05300895A (ja) Mri装置における核スピンの選択励起方法
EP0097519A2 (en) Nuclear magnetic resonance diagnostic apparatus
JPH04246327A (ja) ダイナミックmrイメージング法
JP3003709B2 (ja) 核磁気共鳴イメージング装置
JP3341914B2 (ja) Mr装置及びプレパレーションパルスの印加方法
JPH0523317A (ja) 磁気共鳴イメージング装置
JPH04329929A (ja) Mrイメージング装置
JP3104709B2 (ja) Mrイメージング装置
JP2961826B2 (ja) Mrイメージング装置
JPH02305549A (ja) 磁気共鳴撮像装置に使用するnmr信号の受信感度調整装置
JP3247476B2 (ja) 磁気共鳴イメージング装置
JP2000175882A (ja) Mrイメージング装置
JP2677601B2 (ja) 磁気共鳴映像装置
JPH1119065A (ja) Mrイメージング装置
JP3453963B2 (ja) 核磁気共鳴イメージング装置
JP3246032B2 (ja) Mrイメージング装置
JPS62240040A (ja) 磁気共鳴イメ−ジング装置
JPH0473047A (ja) Mrイメージング法
JPH06197886A (ja) Mrイメージング装置
JPH0549617A (ja) Mri装置の受信回路
JPH0531096A (ja) Mrイメージング装置
JPH04226634A (ja) 核磁気共鳴検査装置