JPH0686604A - 脱穀機における加振受網装置 - Google Patents

脱穀機における加振受網装置

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JPH0686604A
JPH0686604A JP26541592A JP26541592A JPH0686604A JP H0686604 A JPH0686604 A JP H0686604A JP 26541592 A JP26541592 A JP 26541592A JP 26541592 A JP26541592 A JP 26541592A JP H0686604 A JPH0686604 A JP H0686604A
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JP
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handling
grain
shaft
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JP26541592A
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Inventor
Takeshi Sugai
剛 菅井
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Mitsubishi Agricultural Machinery Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Agricultural Machinery Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】穀粒が濡れている場合であっても、穀粒の分離
・漏下を促進する。 【構成】扱胴軸2bの動力は、プーリP1 及びチェーン
4を介して、プーリP2に伝達されている。クラッチ6
8をONにすると、その動力はフレキシブルシャフト6
4を介して加振装置60に伝達され、クランク軸62が
回転駆動される。このクランク軸62の自由端には偏心
した重り65が固定されているため、クランク軸62の
回転駆動に伴って振動が生じる。この振動は、ブラケッ
ト61を介して受網100に伝達される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、脱穀機における加振受
網装置に係り、詳しくは、扱胴の動力等を用いて受網に
振動を与えその目詰りを防止する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、脱穀機は回転自在に支持され
た扱胴を備えており、扱胴の外周面には多数の扱歯が形
成されていた。この扱胴は駆動手段により回転駆動され
るように構成されており、刈り取られた穂先を回転する
扱歯に接触させることにより脱穀するようになってい
た。さらに、扱胴の外周面から所定の距離だけ離れたと
ころには、その外周面を覆うようにして受網が配置され
ており、穀粒のみが受網を漏下するようにして、穀粒及
びわら屑等を分離・漏下するように構成されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、刈り取った
ばかりの穀稈や、雨・露に濡れた穀稈などを脱穀する場
合には、扱歯によって脱穀され受網上に落ちた穀粒は濡
れているため、他の穀粒、又は受網に付着し易い。した
がって、穀粒が受網を漏下しにくくなり、分離・漏下が
円滑に行われないという問題があった。
【0004】また、受網に装着した電気モータにより、
受網に振動を与えて穀粒の漏下を促進しようとしても、
例えば、自脱形コンバインの自動脱穀装置などにおいて
は受網の数が多いためその数だけの電気モータを駆動さ
せる必要があり、その駆動のため消費電力が大きくな
る。したがって、ヘッドライト等の他の電気機器を併用
している場合には簡単に自脱形コンバインの発電能力を
越えてしまい、バッテリが放電する等の種々の問題があ
った。
【0005】そこで、本発明は、穀粒が濡れている場合
であっても扱胴の動力を用いて受網を振動させることに
よって穀粒の分離・漏下を促進し、かつ電力消費の少な
い、脱穀機における加振受網装置を提供することを目的
とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述事情に鑑
みなされたものであって、回転駆動される扱胴(2)に
て脱穀処理された穀粒及びわら屑等を受網(100,2
00)にて分離・漏下してなる脱穀機(1)において、
前記受網(100,200)を防振支持すると共に、加
振装置(60)を設置し、該加振装置(60)に、前記
扱胴(2)に連動する扱胴軸(2b)からフレキシブル
シャフト(64)を介して動力を伝達してなる、ことを
特徴とする。
【0007】この場合、前記扱胴(2)の外に第2扱胴
(3)を設け、かつ該第2扱胴(3)に沿って、防振支
持された第2受網(300)を配置し、該第2受網(3
00)に、電気モータ(M)を有する加振装置(66)
を設置してなる、ようにしてもよい。
【0008】
【作用】以上構成に基づき、扱胴(2)を回転駆動させ
ると、その動力は、前記扱胴(2)に連動する扱胴軸
(2b)からフレキシブルシャフト(64)を介して加
振装置(60)に伝達される。これにより受網(10
0,200)は加振されるため、脱穀処理された穀粒及
びわら屑等は分離・漏下される。このとき、前記受網
(100,200)は防振支持されているため、前記受
網(100,200)に加えられた振動は、受網(10
0,200)以外の他の装置等に伝わることが低減され
る。
【0009】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
受網(100,200)は加振されるため、刈り取った
ばかりの穀稈や、雨・露に濡れた穀稈などを脱穀する場
合でも穀粒の漏下を円滑に行うことができる。
【0010】また、加振装置(60)は、扱胴(2)に
連動する扱胴軸(2b)からフレキシブルシャフト(6
4)を介して伝達された動力によって駆動されるだけで
電気モータによっては駆動されないため、脱穀機(1)
全体の消費電力を少なくできる。したがって、自脱形コ
ンバインの発電能力を特に大きく設定しなくても、ヘッ
ドライト等の他の電気機器を併用でき、バッテリが放電
する等の種々の問題を回避できる。さらに、扱胴軸(2
b)からの動力はかなり大きいため、受網(100,2
00)等の質量にかかわらず受網(100,200)を
常に一定の振幅・振動数にて加振できる。したがって、
受網(100,200)のサイズが異なる機種において
も、フレキシブルシャフト(64)等の構造は変更する
必要がなく、共用化が図れる。
【0011】またさらに、動力はフレキシブルシャフト
(64)を介して伝達されるため、扱胴(2,3)の回
転に伴って発生する微振動が加振装置(60)に伝達さ
れることもない。また、動力の伝達機構が簡単なため、
耐久性に優れる。
【0012】また一方、受網(100,200,30
0)は防振支持されているため、受網(100,20
0,300)の振動が受網(100,200,300)
以外の装置に伝わり、騒音等の種々の弊害を招くことを
回避できる。
【0013】さらに、第2受網(300)には、電気モ
ータ(M)を有する加振装置(66)を設置している。
このように、フレキシブルシャフト(64)による動力
伝達と電気モータ(M)による駆動とを併用することに
より、仮にスペース的な都合からフレキシブルシャフト
(64)を配設できない部分があっても、全受網(10
0,200,300)を加振することができ、穀粒の漏
下を円滑に行うことができる。
【0014】なお、上述カッコ内の符号は、図面と対照
するためのものであるが、何等本発明の構成を限定する
ものではない。
【0015】
【実施例】以下、図面に沿って、本発明の実施例につい
て説明する。
【0016】まず、自脱形コンバインの自動脱穀装置
(脱穀機)1の構造を図1乃至4に沿って説明する。
【0017】自脱形コンバインの自動脱穀装置1は、穀
稈の給送方向(図1の右方向)に沿うように第1扱胴
(扱胴)2を備えており、第1扱胴2は外周面に多数の
扱歯2aを有している。この第1扱胴2の扱胴軸(扱胴
軸)2b(図2)は回転自在に支持されており、不図示
の駆動手段によって回転駆動されるように構成されてい
る。そして、刈り取られた穂先を回転駆動される扱歯2
aに接触させることにより脱穀処理するようになってい
る。
【0018】また、この第1扱胴2の扱胴軸2bの左軸
端には、図2に示すように、スプロケットP1 が固定さ
れており、第1扱胴2の回転に伴ってスプロケットP1
が一体的に回転するようになっている。また、スプロケ
ットP1 に所定距離を置いて対向する位置にはスプロケ
ットP2 が回転自在に支持されており、これらのスプロ
ケットP1 ,P2 の間にはチェーン4が巻き掛けられて
いる。スプロケットP2 からはシャフト5が第1扱胴2
の扱胴軸2bと平行に延設されており、そのシャフト5
の右端側には第2扱胴3が回転自在に支持されている。
この第2扱胴3の扱胴軸3bとシャフト5とは連結され
ており、シャフト5の回転に伴って第2扱胴3も回転す
るようになっている。つまり、第1扱胴2が回転駆動さ
れると、その動力がスプロケットP1 、チェーン4、ス
プロケットP2 、及びシャフト5を介して第2扱胴3に
伝わり、第2扱胴3が回転駆動されるように構成されて
いる。この第2扱胴3も、その外周面に多数の扱歯3a
を有しており、刈り取られた穂先を回転する扱歯3aに
接触させることにより脱穀処理するようになっている。
【0019】また、第1扱胴2の外周面から所定の距離
だけ離れたところにはその略上方及び下方を覆うように
上受網(受網)100及び下受網(受網)200(図3
参照)がそれぞれ配設されており、脱穀処理された穀粒
及びわら屑等を分離・漏下するようになっている。ま
た、第2扱胴3の外周面から所定の距離だけ離れたとこ
ろにもその略側方を覆うように第2受網(受網)300
が配設されている。穀稈の給送方向上流側(図1左側)
及び下流側(図1右側)には、それぞれスプロケット
7,9が配設されており、これらのスプロケット7,9
の間にはループ状のフィードチェーン10が巻き掛けら
れている。このフィードチェーン10の上流側には株搬
送チェーン(不図示)が配設されており、また、フィー
ドチェーン10の下流側には排わらチェーン11が配設
されている。これらのチェーン10,11等は不図示の
駆動手段によって駆動されるように構成されており、穀
稈はこれらのチェーン10,11等によって搬送される
ようになっている。
【0020】一方、第1及び第2扱胴2,3の下方には
選別装置12が設けられている。かかる選別装置12
は、第1扱胴2の下方に位置する揺動板20を有してお
り、揺動板20の下流側にはチャフシーブ21が取り付
けられている。これらの揺動板20等は、不図示の駆動
手段によって駆動されて揺動するようになっている。ま
た、チャフシーブ21の下方にはグレインパン22が配
設されており、グレインパン22の下流側には、第2扱
胴3の下方に位置するようにグレインシーブ23が取り
付けられている。さらに、グレインシーブ23の下流側
にはストロラック25が取り付けられており、これらの
グレインパン22等も不図示の駆動手段によって駆動さ
れて揺動するようになっている。また、揺動板20の下
方には、図示しない駆動源により回転駆動される唐みフ
ァン30が配設されており、ストロラック25の上方に
は同じく回転駆動される吸入ファン31が配設され、ま
たストロラック25の下方には排塵ファン(不図示)が
配設されている。これらのファン30,31等は、穀粒
よりも軽い不要物を自動脱穀装置1外へ排出すべく唐み
ファン30から吸入ファン31及び排塵ファンの方向へ
の風を起こしている。
【0021】一方、グレインシーブ23の下方には1番
ラセン32が配設されており、1番ラセン32には揚穀
ラセン(不図示)が連係されている。これらのラセン3
2等は、不図示の駆動源により回転駆動されるラセン状
の歯をもつ軸状のものであり、グレインシーブ23等か
ら漏下してきた穀粒をグレインタンク(不図示)へ搬送
するようになっている。また、この1番ラセン32の右
方には、ラセン32と平行に2番ラセン35が配設され
ており、2番ラセン35には第2の扱胴3に連通する縦
送りラセン(不図示)が連係されている。これらのラセ
ン35等も、上述したラセン32等と同様、不図示の駆
動源により回転駆動されるラセン状の歯をもつ軸状のも
のであり、脱穀処理されずにストロラック25から落下
してきた穂切粒等を再度第2の扱胴3に給送して再度脱
穀処理するようになっている。
【0022】次に、受網100,200,300等の構
造について、図5に沿って説明する。
【0023】上受網100を例に取って説明すると、上
受網100はフレーム101を有しており、フレーム1
01は、複数の縦フレーム101aと複数の横フレーム
101bとによって格子状に形成されている。また、フ
レーム101は第1扱胴2の外周面に沿うように湾曲し
て形成されており、フレーム101には網部102が貼
着されている。
【0024】最上及び最下の横フレーム101bにはそ
れぞれ複数のボルト孔101cが穿設されており、これ
らのボルト孔101cにはゴムマウント50が取り付け
られ、ゴムマウント50を介して上受網100を自動脱
穀装置1の本体に取り付けて防振支持するようになって
いる。このゴムマウント50は、図5に詳示するよう
に、略円柱状の防振ゴム51を有しており、防振ゴム5
1の上下面には一対の円板状部材52,52が接着され
ている。これらの円板状部材52,52の中央部にはそ
れぞれねじ部材53,53が突設されている。
【0025】一方、上受網100の略中央部を通る縦フ
レーム101aには複数のボルト孔101dが穿設され
ており、これらのボルト孔101dを利用して加振装置
60が取り付けられている。
【0026】かかる加振装置60は図2に示すようにブ
ラケット61を有しており、このブラケット61が上受
網100のボルト孔101dに取り付けられる。ブラケ
ット61にはクランク軸62が回転自在に取り付けられ
ており、このクランク軸62の自由端には重り65が取
り付けられている。また、このクランク軸62の他端
(基端側)にはフレキシブルシャフト64が取り付けら
れており、フレキシブルシャフト64の他端は、クラッ
チ68を介して上述したプーリP2 の回転軸に取り付け
られている。このクラッチ68は、運転席側の操作パネ
ル(不図示)に取り付けられたスイッチによってON/
OFFするようになっており、偏心した重り65を回転
させることにより生じる振動を上受網100に加えるよ
うになっている。
【0027】また、この上受網100の下方に設置され
る下受網200にも同様の構造の加振装置60が取り付
けられている。
【0028】一方、第2扱胴3の略側方を覆うように配
設された第2受網300には、図4に示すように、電気
モータMを有する加振装置66が取り付けられている。
この加振装置66は、上述した加振装置60と同様に、
ボルト孔101dにボルトを介して取り付けられるブラ
ケット61を有しており、電気モータMはそのブラケッ
ト61に取り付けられている。この電気モータMの出力
軸には軸部材67を介して重り65が取り付けられてい
る。この電気モータMは操作パネル(不図示)に取り付
けられたスイッチによって起動するようになっており、
偏心した重り65を回転させることにより生じる振動を
第2受網300に加えるようになっている。
【0029】ついで、上記実施例の作用について説明す
る。
【0030】図1の左側にある前処理部(不図示)にて
刈り取られた作物は、まず株搬送チェーン(不図示)に
より自動脱穀装置1の入口まで搬送される。その後、作
物の穀稈はフィードチェーン10により挟持され、穂が
第1扱胴2にかまされた状態で図1の右方へ搬送され
る。このとき、第1扱胴2は回転駆動されているため、
回転する扱歯2aに接触した穂は脱穀され、脱穀処理の
終ったわらは別の排わらチェーン11により後処理部
(不図示)に搬送される。
【0031】一方、穀稈から分離された穀粒は上受網1
00及び下受網200を漏下して揺動板20又はチャフ
シーブ21上に落下する。これらの揺動板20及びチャ
フシーブ21は不図示の駆動手段によって駆動されてい
るため、揺動板20上に落下した穀粒は揺動板20上を
チャフシーブ21まで移動し、チャフシーブ21上の穀
粒はグレインパン22上に落下する。このグレインパン
22もまた駆動されているため、グレインパン22上の
穀粒は、グレインパン22上を図1右方に移動し、グレ
インシーケンス部23の開口部から1番ラセン32の方
へ落ちる。かかる穀粒は、1番ラセン32の回転に伴な
いその軸方向に送られ、次に揚穀ラセン(不図示)の回
転に伴ないその軸に沿って押し上げられる。このような
搬送により、穀粒はグレインタンク(不図示)に貯えら
れる。
【0032】また一方、第1扱胴2によっては完全に脱
穀が終わっていない穂及びしいなは、下受網200から
漏下しないため第1扱胴2の回転に伴ない下受網200
の上を移動し、第2扱胴3に送られる。そして、これら
の穂等は第2扱胴3によって脱穀処理され、処理された
穀粒は第2受網300を漏下してグレインシーブ23上
に落下する。さらに、このグレインシーブ23を漏下し
た穀粒は、前述したと同様に、1番ラセン32の方へ落
ちてグレインタンクに蓄えられる。
【0033】また、グレインシーブ23を漏下しない穂
等は、グレインシーブ23が駆動されることに基づいて
グレインシーブ23上を移動し、ストロラック25に送
られる。このとき、ストロラック25は不図示の駆動装
置により揺動運動をし、また唐みファン30及び吸引フ
ァン31は前述の如く風を一定方向に発生させるため、
完全に穀粒、くず、わらを選別する。不要なわら等は、
吸引ファン31より自動脱穀装置1外部に排出される。
一方、ストロラック25から落下した穂等は2番ラセン
35上に落ち、2番ラセン35の回転に伴いその軸方向
に送られ、次に縦送りラセン(不図示)の回転に伴いそ
の軸に沿って押し上げられる。このような搬送により、
穂等は、第2扱胴3に戻されて再処理される。
【0034】次に、受網100,200,300を振動
させるときの作用について、説明する。
【0035】いま、刈り取ったばかりの穀稈を脱穀する
場合や、雨・露に濡れた穀稈を脱穀する場合には、扱歯
2aによって脱穀され受網100,200上に落ちた穀
粒は濡れているため、他の穀粒、又は受網100,20
0,300に付着し易い。かかる場合には、クラッチ6
8及び電気モータMをONにする。
【0036】クラッチ68をONにすると、第1扱胴2
の扱胴軸2bの回転は、チェーン4、スプロケットP
2 、及びフレキシブルシャフト64を介してクランク軸
62に伝えられる。したがって、偏心された重り65が
回転し、それに伴った振動がブラケット61を介して受
網100,200に伝えられる。すると、受網100,
200等に付着している穀粒はその受網100,200
等から離脱し、漏下される。電気モータMをONにした
場合も、重り65が回転することにより受網300が加
振されて、穀粒の漏下が行われる。
【0037】これにより、刈り取ったばかりの穀稈や、
雨・露に濡れた穀稈などを脱穀する場合には、クラッチ
68や電気モータMのスイッチをONにすることにより
受網100,200,300が振動するため、受網等に
付着して漏下していない穀粒は、受網100,200,
300を漏下し易くなる。したがって、穀粒の選別を円
滑に行うことができる。
【0038】また、加振装置60は、第1扱胴2に連動
する扱胴軸2bからフレキシブルシャフト64を介して
伝達された動力によって駆動されるため、消費電力を少
なくできる。したがって、自脱形コンバインの発電能力
を特に大きく設定しなくても、ヘッドライト等の他の電
気機器を併用でき、バッテリが放電する等の種々の問題
を回避できる。さらに、この扱胴軸2bからの動力はか
なり大きいため、受網100,200及び重り65の質
量にかかわらず受網100,200を常に一定の振幅・
振動数にて加振できる。したがって、受網100,20
0のサイズが異なる機種においても、フレキシブルシャ
フト64等の構造は変更する必要がなく、共用化が図れ
る。
【0039】またさらに、動力はフレキシブルシャフト
64を介して伝達されるため、扱胴2,3の回転に伴っ
て発生する微振動が加振装置60に伝達されることもな
い。また、動力の伝達機構が簡単なため、耐久性に優れ
る。
【0040】また一方、受網100,200,300は
ゴムマウント50によって支持されているため、受網1
00,200,300の振動が受網100,200,3
00以外の装置に伝わり、騒音等の種々の弊害を招くこ
とを回避できる。
【0041】さらに、本実施例においては一部の受網3
00を電気モータMによって加振している。このよう
に、フレキシブルシャフト64による動力伝達と電気モ
ータMによる駆動とを併用することにより、仮にスペー
ス的な都合からフレキシブルシャフト64を配設できな
い部分があっても、全受網100,200,300を加
振することができ、穀粒の漏下を円滑に行うことができ
る。
【0042】なお、上述した実施例においては、加振装
置60の動力をプーリP2 から取ったが、もちろんこれ
に限るものではなく、プーリP1 から取っても良い。ま
た、第2扱胴3の扱胴軸3bから取っても良い。ここ
で、重り65の回転数は毎分1000〜2000回転が
望ましい。
【0043】また、上述した実施例においては、第1扱
胴2の受網100,200は、扱胴軸2bからの動力に
よって加振し、また第2扱胴3の受網300は電気モー
タによって加振したが、もちろんこれに限るものではな
く、全ての受網100,200,300を扱胴からの動
力によって加振しても良い。また、受網100,200
を電気モータにて加振し、受網300を扱胴からの動力
によって加振しても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る加振受網装置を備え
た脱穀機の正面図。
【図2】本発明の第1実施例に係る加振受網装置を備え
た脱穀機の平面図。
【図3】本発明の第1実施例に係る加振受網装置を備え
た脱穀機の左側面図。
【図4】本発明の第1実施例に係る加振受網装置を備え
た脱穀機の左側面図。
【図5】受網の形状を示す斜視図。
【図6】(a) は受網を支持するゴムマウントの形状を示
す斜視図、(b) はゴムマウントの形状を示す断面図。
【符号の説明】
1 脱穀機(自動脱穀装置) 2 扱胴(第1扱胴) 2b 扱胴軸 3 扱胴(第2扱胴) 3b 扱胴軸 4 チェーン 5 シャフト 12 選別装置 21 チャフシーブ 22 グレインパン 23 グレインシーブ 25 ストロラック 30 唐みファン 31 吸入ファン 50 ゴムマウント 60 加振装置 61 ブラケット 62 クランク軸 64 フレキシブルシャフト 65 重り 66 加振装置 67 軸部材 68 クラッチ 100 受網(上受網) 200 受網(下受網) 300 第2受網 M 電気モータ P1 ,P2 スプロケット

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転駆動される扱胴にて脱穀処理された
    穀粒及びわら屑等を受網にて分離・漏下してなる脱穀機
    において、 前記受網を防振支持すると共に、加振装置を設置し、 該加振装置に、前記扱胴に連動する扱胴軸からフレキシ
    ブルシャフトを介して動力を伝達してなる、 脱穀機における加振受網装置。
  2. 【請求項2】 前記扱胴の外に第2扱胴を設け、かつ該
    第2扱胴に沿って、防振支持された第2受網を配置し、
    該第2受網に、電気モータを有する加振装置を設置して
    なる、 請求項1記載の脱穀機における加振受網装置。
JP26541592A 1992-09-07 1992-09-07 脱穀機における加振受網装置 Pending JPH0686604A (ja)

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JP26541592A JPH0686604A (ja) 1992-09-07 1992-09-07 脱穀機における加振受網装置

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JP26541592A JPH0686604A (ja) 1992-09-07 1992-09-07 脱穀機における加振受網装置

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JPH0686604A true JPH0686604A (ja) 1994-03-29

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JP26541592A Pending JPH0686604A (ja) 1992-09-07 1992-09-07 脱穀機における加振受網装置

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