JPH0686327A - デジタル・クリッピング回路 - Google Patents

デジタル・クリッピング回路

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JPH0686327A
JPH0686327A JP4238920A JP23892092A JPH0686327A JP H0686327 A JPH0686327 A JP H0686327A JP 4238920 A JP4238920 A JP 4238920A JP 23892092 A JP23892092 A JP 23892092A JP H0686327 A JPH0686327 A JP H0686327A
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    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N5/00Details of television systems
    • H04N5/14Picture signal circuitry for video frequency region
    • H04N5/20Circuitry for controlling amplitude response
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
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    • H04N9/64Circuits for processing colour signals
    • H04N9/68Circuits for processing colour signals for controlling the amplitude of colour signals, e.g. automatic chroma control circuits

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  • Color Television Systems (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】高周波数のサンプリング動作を行わずクリッピ
ング動作を実現し得るデジタル・クリッピング回路を提
供する。 【構成】入力値が高及び低クリッピング・レベル間の中
心レベルを超えたか否かに応じて、入力デジタル・サン
プルの指示ビット(符号又は最高位ビット)の状態が変
化するように入力デジタル・サンプルの値を調整した調
整済サンプルを発生する手段10と、複数の補間サンプ
ル発生手段14〜18及び20〜24と、指示ビットの
状態に応じて、調整済サンプル又は複数の補間サンプル
の中の最小又は最大サンプルを選択する手段26と、選
択された最小サンプルの値と低クリッピング・レベルと
の間の差又は最大サンプルの値と高クリッピング・レベ
ルとの間の差に応じた利得制御信号を発生する手段3
0、34及び36と、利得制御信号に応じて入力サンプ
ルをクリッピングする手段43とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、デジタル・ビデオ信号
のクリッピング処理に好適なデジタル・クリッピング回
路に関する。
【0002】
【従来技術及び発明が解決しようとする課題】図23
は、従来の代表的なデジタル・クリッピング回路の構成
を示すブロック図である。入力信号の値が高(正の)ク
リッピング・レベルより小さく、且つ低(負の)クリッ
ピング・レベルより大きい限り、入力信号は、マルチプ
レクサ(MUX)を介してクリッピング信号出力端子に
送られる。しかし、入力信号の値が高クリッピング・レ
ベルを超えると、入力信号の代わりに高クリッピング・
レベルが出力端子に送られる。同様に、入力信号の値が
低クリッピング・レベルより低くなると、入力信号の代
わりに低クリッピング・レベルが出力端子に送られるこ
とになる。
【0003】図24に示すような信号に対してクリッピ
ング動作を実行すると、理想的には図25に示すような
クリッピング出力信号が得られる。しかし、クリッピン
グ回路をデジタル的に実現する際に、クリッピング処理
をする信号の周波数が増加してサンプリング周波数の2
分の1に近づくと、個々のサンプル点をクリッピングし
てアナログ信号に再生した場合に適切なクリッピング結
果が得られるとは限らない。
【0004】図26、27及び28は、クリッピング処
理される信号の周波数に対して低いサンプリング周波数
で処理した場合の結果を示している。図26の入力信号
の波形は、破線で示した高及び低クリッピング・レベル
を明らかに超えている。この波形の1周期内で4つのサ
ンプルを取っているのに、クリッピング・レベルを超え
ているサンプルはそれらの中の1つだけであり、そのサ
ンプル値は、高クリッピング・レベルの僅かに大きいだ
けである。低クリッピング・レベルより低くなる波形領
域は、第3サンプルと第4サンプルの間の部分なので、
デジタル的には検出されず、クリッピング動作も行われ
ない。従って、比較的低周波数のサンプリング動作で
は、信号のクリッピング動作の有効性は、信号とサンプ
リング時点との間の位相関係に依存している。
【0005】図27及び28において、第2のサンプル
点を高クリッピング・レベルにクリッピングしても、こ
れらのサンプルから再生されるアナログ波形は、両方の
クリッピング・レベルを超えてしまい、特に低クリッピ
ング・レベルを大きく超えてしまう。その上、このよう
な部分的なクリッピング動作では、再生波形の位相歪及
び不連続特性が生じ、これらはもっと高い周波数成分と
して現れる。
【0006】勿論、この問題を解決する方法の常套手段
は、もっと高いサンプリング周波数を採用することであ
る。しかし、オーバーサンプリング動作は、それ自体で
リンギング等の好ましくない影響を与える可能性がある
し、サンプリング周波数を高くすることは経済的でなく
技術的にも困難な場合が多い。
【0007】図29は、従来のビデオ処理増幅装置の構
成を示すブロック図であり、色成分信号と再合成して複
合ビデオ信号を発生する前に輝度レベルの可変クリッピ
ング制御をする回路と、輝度成分と色成分を再合成した
後に可変クリッピング制御をする回路とを含んでいる。
この方法による限界は、複合信号が単に「バッサリ」と
クリッピングされてしまい、各信号成分の詳細な内容ま
で関知しないことである。
【0008】本発明の目的は、上述の課題を解決し、高
周波数のサンプリング動作を行わずに効率よく正確なク
リッピング動作を実現し得るデジタル・クリッピング回
路を提供することである。
【0009】本発明の他の目的は、デジタル・ビデオ信
号の輝度成分と2つの色成分との間で選択的にクリッピ
ング処理を行い、輝度成分と色成分の合成振幅を予め解
析して高精度且つ洗練された処理を行えるデジタル・ビ
デオ信号クリッピング回路を提供することである。
【0010】
【課題を解決する為の手段】本発明のデジタル・クリッ
ピング回路は、入力デジタル・サンプルの値が高クリッ
ピング・レベル及び低クリッピング・レベル間の中心レ
ベルを超えたか否かに応じて、上記入力デジタル・サン
プルの指示ビット(符号ビット又は最上位ビット:MS
B)の状態が変化するように上記入力デジタル・サンプ
ルの値を調整した調整済サンプルを発生する手段10を
含んでいる。これらの調整済サンプルは、位相シフト・
フィルタ群14〜18及びレジスタ群20〜24を含む
補間サンプル発生手段に供給され、複数の補間サンプル
が発生される。入力デジタル・サンプルの指示ビットの
状態に応じて、調整済サンプル又は複数の補間サンプル
の中の最小サンプル又は最大サンプルが最大/最小選択
手段26により選択される。選択された最小サンプルの
値と低クリッピング・レベルとの間の差又は選択された
最大サンプルの値と高クリッピング・レベルとの間の差
に応じた利得制御信号を発生する手段30、34及び3
6を更に含んでいる。この利得制御信号に応じて上記入
力デジタル・サンプルをクリッピング手段43により処
理してクリッピング出力信号を発生する。
【0011】
【実施例】図1は、本発明に係るデジタル・クリッピン
グ回路50の一実施例の構成を示すブロック図である。
デジタル入力信号が加減算回路10の+入力端に印加さ
れる。加減算回路10の−入力端に供給される信号が入
力信号から減算され、調整出力信号が発生される。この
加減算回路10の負入力端に供給される信号の調整定数
K1は、次のように定義される。 K1=(Lp.sel+Ln.sel)/2 (1) ここで、Lp.selは、選択された高クリッピング・レベ
ルであり、Ln.selは、選択された低クリッピング・レ
ベルを表す。
【0012】図3及び図4に示すように、調整定数の減
算により、図3の入力信号をレベル・シフトした図4の
調整済信号が得られる。この下方レベル・シフトの幅
は、オペレータが選択した2つのクリッピング・レベル
の間の差の2分の1になっている。この動作の結果、ク
リッピング範囲は、0レベルを中心として対称となる。
図3において高クリッピング・レベルは+120IRE
(Insititute of RadioEngineers units)に、低クリッ
ピング・レベルは−10IREに選択されている。な
お、本明細書では信号のレベル値をIRE単位の値で表
し、以後、IREを省略する。よって、(1)式からK1
は55である。55だけシフトするので、図3で−40
から+150までの範囲にあった入力信号が図4では、
−95から+95までの範囲の信号となっている。
【0013】マイクロ・プロセッサ(図示せず)は、オ
ペレータの選択内容に応じてK1の値を計算し、その結
果をこの回路にダウン・ロードする。図3の+120及
び−10の高及び低クリッピング・レベルは、更に後で
参照する公称クリッピング・レベルである。今、これら
公称クリッピング・レベルはオペレータの選択によるも
のと仮定しておくことにする。
【0014】入力信号がレベル・シフトされ調整済信号
が発生した後、この調整済信号の正の部分は、調整済高
クリッピング・レベルと調整済低クリッピング・レベル
とによって定義される範囲の上半分を表し、調整済信号
の負の部分は、同範囲の下半分を表している。
【0015】その後、この調整済信号は、遅延素子12
及びP.S.F.(位相シフト・フィルタ)14〜18
の入力端に供給される。位相シフト・フィルタ14〜1
8は、非対称の多数タップ付きFIR(有限インパルス
応答)フィルタで、対象となる周波数範囲に亘って平坦
な公称周波数特性を持っている。各フィルタは、サンプ
リング周期を(フィルタ数+1)で除算した値に等しい
位相シフトを生じる。高精度を実現するには、少なくと
も20以上のタップを有するフィルタを5つ以上使用す
るべきである。しかし、約10個のタップ付きのフィル
タを2つから4つ使用してもビデオ信号の処理には実用
上十分な精度を達成出来ることが判明した。このような
フィルタにより適当なシステムを構築するのに必要な情
報は、1975年にプレンティス・ホール(Prentice-H
all)から出版されたラビナー(Rabiner)とゴールド
(Gold)著の「デジタル信号処理の理論と応用(Theory
andApplication of Digital Signal Processing)」を
参照されたい。
【0016】位相シフト・フィルタ14〜18の各出力
は、各々1サンプリング・クロック周期だけ遅延させる
レジスタ20〜24に供給される。これらのレジスタに
は現在のサンプリング点に対して時間的に1サイクル前
の遅延値が蓄積されている。
【0017】図2に示すように、入力信号の波形上で1
つ前のピクセルがサンプリング点1でサンプリングさ
れ、現在のピクセルはサンプリング点5でサンプリング
され、次のピクセルがサンプリング点9でサンプリング
される。他の点2〜4及び6〜8は、次の表に示すよう
に、位相シフト・フィルタ14〜18とレジスタ20〜
24の出力である補間サンプリング点を表している。
【表1】
【0018】位相シフト・フィルタ14〜18の各出力
及びレジスタ20〜24の各出力は、全て最大/最小セ
レクタ26の入力端に供給される。遅延素子12からの
現在のピクセル値の符号ビットは、MIN/MAX制御
端に入力され、最大/最小セレクタ26が最大値又は最
小値の何れを選択するかを制御する。この符号ビットが
正であれば、現在のサンプル点がクリッピング範囲の上
側半分の範囲に存在することを意味し、入力値の最大値
が選択される。反対に、符号が負の場合には、現在のサ
ンプル点がクリッピング範囲の下側半分の中に存在する
ことを意味するので、入力値の最小値が選択される。こ
のセレクタの出力は、選択された補間値又は現在のビデ
オ・レベルの値である。
【0019】最大/最小セレクタ26の出力は、ALU
(演算論理ユニット)30のA入力端に供給される。A
LU30のB入力端は、次式で定義される別の定数K2
を受ける。 K2=−(Lp.sel−Ln.sel)/2 (2)
【0020】ALU30は、調整済信号の現在の値から
2回遅延された符号ビットを制御入力として受け、A+
B又はB−Aの何れか一方の演算を実行する。ALU3
0は、遅延符号ビットが正(論理0)の時、セレクタの
出力、すなわち選択された補間値又は現在のビデオ・レ
ベル値をK2に加算し、遅延符号ビットが負(論理1)
の時、K2からセレクタの出力を減算する。図3の選択
された高及び低クリッピング・レベルを使用すると、上
述の(2)式は、次のようになる。 K2=−(120−(−10))/2=−65 (2a)
【0021】図4において、ゼロ・レベルより低い点に
関する現在値及び補間値の全てに対して符号ビットは負
になり、ゼロ・レベルより高い点の全てに対して符号ビ
ットは正になることが判る。従って、ALU30は、調
整済信号直線がX軸(ゼロ・レベル)と交差する点より
左側の全て点について−65(B入力)からをA入力を
減算し、同直線がX軸と交差する点より右側の全ての点
についてはA入力に−65(B入力)を加算する。この
結果を図5に示している。これら選択された高及び低ク
リッピング・レベルに対する上述の処理によって、図5
のX軸と一致する点で「折り畳んだ」信号Xが得られ
る。
【0022】従って、ALU30の出力である信号X
は、正の値である時に、選択された補間値又は現在のビ
デオ・レベル値が選択された高又は低クリッピング・レ
ベルの何れか一方を超えた量を表している。ALU30
の出力であるX信号が負の値である時には、補間値も現
在のビデオ・レベル値も選択された高又は低クリッピン
グ・レベルの何れも超えていないことを表す。
【0023】このX信号は、PROM(プログラマブル
・リード・オンリ・メモリ)34のアドレスに使用され
る。このPROM34は、K3/(K3+X)の関数演算
を実行して出力Yを発生する。ここで、K3は、次式で
定義される。 K3=(Lp.nom+Ln.nom)/2 (3) ここで、Lp.nomは、高公称クリッピング・レベルで、
Ln.nomは、低公称クリッピング・レベルである。
【0024】信号Xの符号ビットは、マルチプレクサ
(MUX)36の入力の選択の制御に使用される。マル
チプレクサ36の出力は、オプションとして設置可能な
低域通過フィルタ(LPF)38で処理された後にミキ
サ44の制御入力となる利得制御信号となる。この利得
制御信号は、詳細に後述するように、入力信号のどれだ
けの部分がクリッピング出力信号に含まれるかを制御す
る為に使用される信号である。低域通過フィルタ38
は、エイリアシング現象の原因となる瞬間的な利得の変
化を防止する。低域通過フィルタ38は、1〜2サンプ
リング周期程度の対称応答時間を有することが望まし
い。
【0025】信号Xの符号ビットが負を表す論理1の
時、マルチプレクサ36の出力は、入力1の「1」とな
る。図5及び図6において、信号Xの値が負の時、入力
信号の値はクリッピング範囲内に含まれており、利得を
低減する必要性は無い。従って、図5のXの負の領域に
対応する図6の領域において、利得制御信号の値は1で
ある。X信号の符号ビットが論理0で正の値を表す時、
マルチプレクサ36の出力は、入力0のY信号(PRO
M34の出力)となる。このY信号は、信号Xに逆比例
しているので、利得制御信号は、X信号がゼロ・レベル
から上昇するのに逆比例して減少する。従って、図6の
利得制御信号は、図5のX信号がゼロ・レベルを超えて
上昇する両方の領域で減少する。この利得制御信号の減
少量は、図5のX信号がゼロ・レベルを超えて上昇する
量に比例している。
【0026】図1において、入力信号は、利得制御信号
を発生する上述の回路動作の遅延時間に等しい遅延を与
える遅延素子40にも印加される。遅延素子40の出力
は、信号圧縮手段43の1つの入力端に供給される。信
号圧縮手段43の他方の入力端には利得制御信号が入力
されている。図1の実施例では信号圧縮手段43とは、
ミキサ44である。しかし、図8に関して後述するよう
に、信号圧縮手段43は、デジタル入力信号と利得制御
信号を受け、それら入力信号の積となるクリッピング・
デジタル信号を発生する単純なマルチプレクサ80′で
構成しても良い。
【0027】遅延入力信号がミキサ44のB入力端に供
給される。ミキサ44のA入力端にはマルチプレクサ4
2の出力が供給される。調整済信号の符号ビットの3倍
遅延信号がマルチプレクサ42の何れの入力信号を選択
出力させるかを制御する。マルチプレクサ42の入力信
号は、定数K4及びK5であり、次のように定義されてい
る。 K4 = Lp.sel − K3 (4) K5 = Ln.sel + K3 (5)
【0028】式(4)において、選択されたクリッピング
・レベル値として図3の公称クリッピング・レベル値を
使用し、式(3)のK3の値を減算すると、次の結果が得
られる。 K4 = (Lp.sel)−(Lp.nom + Ln.nom)/2 = (120) −(120+(−10))/2 = 120 − 55 = 65 (4a)
【0029】同様に、式(5)において、図3の公称クリ
ッピング・レベル値を選択されたクリッピング値として
使用すると、次の結果が得られる。 K5 = Ln.sel + (Lp.nom + Ln.nom)/2 = (−10)+(120+(−10))/2 = −10 + 55 = 45 (5a)
【0030】図3〜図6の例において、選択された高及
び低クリッピング・レベルを最大に超えた幅は、30で
あるので、これらの点における信号Xの値は、X=30
となる。従って、図6で示した利得制御関数の両端の最
小利得制御値は、PROM34で与えられた関係式に基
づいて次のように計算される。 Y = K3/(K3 + X) (6) ここで、上述の(3)式から K3= (Lp.nom+Ln.nom)/2 = (120+(−10))/2 = 55 (3a) なので、 Y = 55/(55+30) = 55/85 =0.647 (6a)
【0031】ミキサ44は、次の関係式を実現してい
る。 Outc = A*(1−C) + B*C (7) ここで、制御信号Cは、利得制御信号であり、Bは、遅
延入力信号であり、Aは、現在の値の符号ビットが正で
あることを示す論理0の時には、K4となり、現在の値
の符号ビットが負であることを示す論理1の時には、K
5となる。
【0032】図3〜図6のグラフの左端の点の場合につ
いて計算すると、次の結果が得られる。 Outc = A*(1−C)+B*C = 45*(1−0.647)+0.647*(−40) = −10 (7a)
【0033】これは、選択された低クリッピング・レベ
ルが公称クリッピング・レベルと等しい値、−10であ
ると仮定していたので、望ましい結果である。更に、図
3〜図6のグラフの右端の点について計算すると、次の
結果が得られる。 Outc = A*(1−C)+B*C = 65*(1−0.647)+0.647*(150) = 120 (7b)
【0034】これも、選択された高クリッピング・レベ
ルが公称クリッピング・レベルと等しい値、120と仮
定していたので、望ましい結果である。図3〜図6まで
のクリッピング処理の結果、図7に示すようなクリッピ
ング出力信号が得られる。
【0035】上述の実施例では、選択されたクリッピン
グ・レベルが公称クリッピング・レベルと等しいと仮定
した。しかし、後述する演算操作によって、選択された
高クリッピング・レベルが高公称クリッピング・レベル
と異なっていても同じ結果が得られることが理解されよ
う。先ず、クリッピング出力信号を与える以下の式から
説明する。 Outc = A*(1−C)+B*C (7)
【0036】選択された低クリッピング・レベルよりも
選択された高クリッピング・レベルに近い信号に対して
は、AはK4に等しく、式(4)の右辺を式(7)のAに代
入出来る。その結果、次の式(8)が得られる。 Outc =(Lp.sel−K3)*(1−C)+B*C = Lp.sel−K3−C*Lp.sel+C*K3+B*C = C*(K3+B−Lp.sel)+Lp.sel−K3 (8)
【0037】Cは、論理1でない時はPROM34の出
力Yであることに留意されたい。この場合、式(5)の右
辺を式(8)のCに代入出来、次式が得られる。 Outc = K3*(K3+B−Lp.sel)/(K3+X)+Lp.sel−K3 (9)
【0038】X信号は、式(8)のBである入力信号が選
択された高クリッピング・レベル、Lp.selを超える量
を表しているので、(B−Lp.sel)を式(9)のXに
代入して次の式を得ることが出来る。 Outc = K3*(K3+B−Lp.sel)/(K3+B−Lp.sel)+Lp.sel−K3 = Lp.sel (10)
【0039】従って、この約分の結果、利得制御信号の
値が1より小さく且つ入力信号の値が選択された低クリ
ッピング・レベルより選択された高クリッピング・レベ
ルに近い場合には、常にミキサ44の出力は選択された
高クリッピング・レベルに等しくなることが判る。
【0040】同様に、入力信号の値が選択された高クリ
ッピング・レベルより選択された低クリッピング・レベ
ルに近い場合には、常にミキサ44の出力は選択された
低クリッピング・レベルに等しくなることも理解出来よ
う。従って、利得制御信号の値が1より小さい時には常
に、ミキサ44の出力は、選択された低クリッピング・
レベルとなる。
【0041】図1に示したデジタル信号補間クリッピン
グ回路50は、どのようなデジタル信号でもクリッピン
グ処理することが出来る。しかし、輝度成分及び色成分
の両方を含むデジタル・ビデオ信号の場合には、図8に
示すような、もっと特化されたデジタル・ビデオ・クリ
ッピング回路が適切である。この回路では、輝度成分及
び色成分が別々にクリッピングされ、その後に合成され
るが、このクリッピング処理は、両成分が合成された後
にどの程度の値になるかについての解析に基づいて実行
される。このクリッピング処理は、輝度成分チャンネル
及び色成分チャンネル間に配分されるので、何れかの信
号が過度にクリッピングされることがない。
【0042】図8の回路は、輝度成分信号と2つの色成
分信号A及びBを受ける。2つの色成分とは、NTSC
システムのI及びQ信号やPALシステムのU及びV信
号等のことである。輝度成分信号は、輝度クリッピング
回路50′の入力端に供給される。この回路50′の好
適実施例としては、上述の図1の回路を採用しても良
い。
【0043】輝度チャンネルには、図1のクリッピング
回路を使用出来るが、色成分チャンネルは、信号の周波
数が十分低いので輝度チャンネルで経験されるアンダー
・サンプリングの問題が生じない。よって、コストがか
かる補間型クリッピング回路を色成分チャンネルにも採
用することは、あまり効率的ではない。
【0044】一例として、図9、10及び11は、夫々
輝度成分信号と2つの色成分信号A及びBを示してい
る。これらの信号がNTSCシステムの信号であると仮
定すると、輝度値は、+90から+30まで変化し、A
は+50の値を有するI信号であり、Bは−30の値を
有するQ信号である。この結果得られる画像は、輝度が
段階的に減少する黄色の画像である。これは、十分に色
相の飽和度が高い場合の例であり、この信号の最大輝度
及び最小輝度について公称複合クリッピング・レベル値
として夫々+120及び−20を仮定する。図9は、輝
度クリッピング回路50′の入力信号と出力信号の両方
を表していることになる。すなわち、輝度クリッピング
・レベルは+100と0であるので、輝度成分信号の値
はそれらの範囲内に含まれ、クリッピング処理の対象に
ならないからである。
【0045】図8において、色成分信号Aは、乗算器6
4の両入力端に印加され、色成分Aの2乗が生成され
る。色成分信号Bは乗算器66の両入力端に印加され、
色成分Bの2乗が生成される。これら2つの乗算器64
及び66の出力は、加算回路68の入力端に供給され、
色成分Aの2乗と色成分B野2乗の和が出力される。こ
の信号がPROM70の入力端に供給され、平方根が計
算されて、色成分信号の絶対値を表す信号が発生され
る。図10、11及び13の例において、色成分の値は
58.3の一定値であるが、この値は50の2乗と−3
0の2乗との和の平方根に等しい。この色成分値の信号
は、ALU54のB入力端に供給される。
【0046】輝度成分クリッピング回路50′の出力
は、加減算回路52の+入力端に印加され、この回路の
−入力端には定数K1が供給されている。この加減算回
路52の出力は、図12で示すような調整済輝度成分信
号である。K1は、選択された高及び低クリッピング・
レベル120及び−20の和の2分の1に等しい50で
ある。この調整済クリッピング輝度成分信号は、図1に
おいて説明した調整済信号と同様の性質を持っており、
ゼロ・レベルがクリッピング範囲の中心になっている。
【0047】加減算回路52の出力は、ALU54のA
入力端に印加され、ここで、制御入力Cが論理0又は1
になった時、夫々A+B又はA−Bの計算が実行され
る。制御信号Cは、調整済輝度成分信号の符号ビットで
ある。この効果は、調整済輝度成分信号が正であって、
選択された低クリッピング・レベルより選択された高ク
リッピング・レベルに近い時に、色成分値信号と輝度成
分信号とを加算し、調整済輝度成分信号の値が選択され
た高クリッピング・レベルより選択された低クリッピン
グ・レベルに近い時に、輝度成分信号から色成分信号を
減算することである。
【0048】図14は、上述の黄色から開始した例にお
いてALU54の出力信号を示している。図12に示し
た調整済輝度成分信号の最初の3つのステップの値は、
40、20及び0である。これらの値に図13のPRO
M70出力値、58.3を加算すると、図14に示す夫
々の値98.3、78.3及び58.3がALU54の
出力端から得られる。図12の第4番目のステップの値
は、−20である。このステップは、加減算回路52の
出力の符号ビットを論理1に変更するので、ALU54
は、58.3の色成分値を−20から減算し、図14に
示すように−78.3の値を発生する。
【0049】図14では、調整済の高及び低の複合クリ
ッピング・レベルも70及び−70として示してある。
これらは、高複合クリッピング・レベルとして+120
を低複合クリッピング・レベルとして−20を夫々選択
したという仮定に基づくものである。これらの値を用い
ると、上述の式(1)の変形式としてK1の値は次のよう
に与えられる。 K1 = (Lp.sel.comp+Ln.sel.comp)/2 = (120+(−20))/2 = 50 (1.1) ここで、Lp.sel.compは、選択された高複合クリッピン
グ・レベルであり、Ln.sel.comp.は、選択された低複
合クリッピング・レベルを表している。この調整定数K
1を各クリッピング・レベルから減算すると、図14の
調整済高及び低複合クリッピング・レベル+70及び−
70が得られる。
【0050】ALU54の出力は、ALU56のA入力
端に供給される。ALU56のB入力端には定数K2が
供給される。ALU56は、制御信号Cが高レベルのと
きA+Bの演算を実行し、制御信号Cが低レベルのとき
B−Aの演算を実行する。このALU56の制御信号C
は、ALU54の出力の符号ビットである。上述の(2)
式において、複合クリッピング・レベル+120及び−
20を仮定すると、次の結果が得られる。 K2 = −(Lp.sel.comp−Ln.sel.comp)/2 = −(120−(−20))/2 = −70 (2)
【0051】図15は、ALU56の出力信号Xを示し
ている。この信号Xは、複合ビデオ信号の包絡線(エン
ベロープ)が選択された高及び低クリッピング・レベル
を超えた量を表している。図14のALU54の出力の
最初の3つのステップ部分では、符号ビットが正なので
ALU56がA+B、すなわちA+(−70)の演算を
実行する。Aの値は夫々98.3、78.3及び58.
3なので、ALU56の出力信号Xは、図15に示すよ
うに夫々28.3、8.3及び−11.3となる。図1
4の第4のステップ部分では、信号ビットが負になるの
で、ALU56はB−A、すなわち(−70)−(−7
8.3)の演算を実行し、図15の第4の部分に示すよ
うにXの値として8.3を出力する。
【0052】ALU56の出力信号Xは、PROM58
をアドレスするのに使用される。このPROM58は、
Y=K3/(K3+X)を実行して出力信号Yを発生す
る。ここで、K3は、公称複合クリッピング・レベルを
用いて上述の式(3)で定義された定数である。すなわ
ち、公称複合クリッピング・レベルを+120及び−2
0とすると、定数K3の値は次のようになる。 K3 = (Lp.nom.comp+Ln.nom.comp)/2 = (120+(−20))/2 = 50 (3.1) ここで、Lp.nom.compは、高公称複合クリッピング・レ
ベルであり、Ln.nom.compは、低公称複合クリッピング
・レベルである。
【0053】従って、信号Xが28.3のとき、PRO
M58の出力Yは、次のように計算される。 Y = K3/(K3+X) = 50/(50+28.3) = 50/78.3 = 0.64 (6b)
【0054】同様の計算をXの値、8.3について実行
するとYの値として0.86が得られる。これらのYの
値は、Xの符号ビットが論理0でXが正となる場合に
は、マルチプレクサ60の出力として選択される。Xの
値が負となり、符号ビットが論理1となると、マルチプ
レクサ60の出力として入力端1の値である1が選択さ
れる。図15のXの値は、図16に示された利得制御信
号のレベルを生成する。オプションとして任意に設置可
能な低域通過フィルタ61は、エイリアシング現象の原
因となるような瞬間的な利得の変化を防止する為に利得
制御信号をフィルタ処理するものである。この低域通過
フィルタ61は、1〜2のサンプリング周期期間程度の
対称応答時間を有するのが望ましい。
【0055】ミキサ74は、次の演算を実行してクリッ
ピング輝度成分出力LOutを発生するクリッピング手
段として機能する。 LOut = A*C + B*(1−C) (11) ここで、制御信号Cは、利得制御信号であり、Aは遅延
素子62で遅延された輝度成分入力信号であり、Bは、
現在値が正(符号ビットが論理0)のときにK4とな
り、現在値が負(符号ビットが論理1)のときにK5と
なる。
【0056】図8のデジタル・ビデオ・クリッピング回
路において、定数K4及びK5は、輝度成分信号と混合さ
れる2つのグレイ値を表している。これらの定数は、黒
又は白の極値の輝度を緩和してクリッピング輝度成分信
号を更にグレイ値の方向にシフトさせるためのものであ
る。
【0057】高公称複合クリッピング・レベルを選択さ
れた値として使用し、式(3)を式(4)に代入すれば次式
が得られる。 K4 = Lp.sel.comp−(Lp.nom.comp+Ln.nom.comp)/2 = (120)−(120+(−20))/2 = 120−50 = 70 (4.1a)
【0058】同様に、低公称複合クリッピング・レベル
値を選択された値として用いて、式(3)を式(5)に代入
すると、次式が得られる。 K5 = Ln.sel.comp+(Lp.nom.comp+Ln.nom.comp)/2 = (−20)+(120+(−20))/2 = 30 (5.1a)
【0059】図17は、ミキサ74の輝度成分出力LO
utを表している。図16の左の第1のステップ・レベ
ルに対応する図17のレベルは以下のように計算され
る。 LOut = A*C+B*(1−C) = 90*0.64+70*(1−0.64) = 82.8 (11a) 更に、図16の第2及び第4のステップ・レベルに対応
する図17のレベルは、夫々次のように計算される。 LOut = A*C+B*(1−C) = 70*0.86+70*(1−0.86) = 70 (11b) LOut = A*C+B*(1−C) = 30*0.86+30*(1−0.86) = 30 (11c)
【0060】図17において、この処理で第1のステッ
プの輝度レベルのみが実際にクリッピングされることが
判る。第2及び第4のステップの輝度レベルは、夫々K
4及びK5のレベルと同じなのでクリッピングされない。
第3のステップ・レベルは、利得制御信号Cが1のとき
なので、ミキサ74で何等処理されずに通過する。何故
なら、式(11)において、C=1の場合には、右辺がA
となり、信号Aがそのまま通過するからである。
【0061】ミキサ74の出力、すなわちクリッピング
輝度成分信号は、出力端子に直接出力される外、合成器
82の1つの入力端にも供給される。この合成器82
は、クリッピング輝度成分信号をクリッピング色成分信
号と合成して複合クリッピング信号を発生する。
【0062】次に、クリッピング色成分信号のクリッピ
ング処理について説明する。色成分Bは、遅延素子78
により遅延され、信号圧縮手段43に含まれる乗算器8
0′の入力端に供給される。色成分Aは、遅延素子79
により遅延され、信号圧縮手段43′に含まれる乗算器
81の入力端に供給される。これら乗算器80及び81
の他方の入力端には、夫々利得制御信号が供給される。
【0063】図18及び19は、乗算器80及び81の
出力を夫々表している。上述の4つの期間に亘って夫々
0.64、0.86、1.0及び0.86と計算された
利得制御信号は、色成分B及びAと夫々乗算され、図1
8及び19に示すような出力信号となる。これらクリッ
ピング色成分B及びAは、この回路の外部に直接出力さ
れる外、合成器82にも入力され、クリッピング輝度成
分信号と合成される。
【0064】説明を簡単にする為に、図18及び19の
色成分は外のピクセルの符号を変更させず符号が一定の
場合を示している。図20は、色成分A及びBを個々に
クリッピングした後に得られる色信号の値によって生成
されるエンベロープ(包絡線)を表している。図20に
示した値は、図18及び19の対応する領域の値の2乗
の和の平方根を取ることにより得られる。
【0065】合成器82は、図21に示した複合クリッ
ピング・ビデオ信号を出力する。この複合クリッピング
・ビデオ信号は、図18及び19のクリッピング色成分
B及びAの位相の反転信号を図17のクリッピング輝度
成分信号に加算することにより生成される。加算される
色成分信号は、A及びBと−A及び−Bとの間で位相が
反転し、図17の輝度成分レベル上に反転した色成分を
加算したエンベロープが生成される。例えば、図18の
第1の色成分Bのレベルは、−19.2であり、その平
方は368.6である。図19の対応する色成分Aのレ
ベルは32であり、その平方値は1024である。これ
らの平方値の和は、1392.6であり、その平方根
は、37.3であり、これが図20の対応部分に示され
ている。このクリッピング色成分値37.3及びその反
転値−37.3を図17のクリッピング輝度成分値8
2.8に加算すると、約+120及び+45.6の値が
図21の対応部分に示すように得られる。同様に、図2
1の他の3つの部分についても計算される。
【0066】上述の実施例から判るように、デジタル・
ビデオ・クリッピング回路は、クリッピング処理を輝度
成分及び2つの色成分の間に割り当て、クリッピングし
た複合ビデオ信号を発生する。輝度成分に関してどの程
度クリッピングするかは、利得制御信号と定数K4及び
K5の値によって決まる。定数K4及びK5の値は、選択
されたクリッピング・レベルと定数K3の値によって以
下のように決まる。 K4 = Lp.sel.comp − K3 (4.1) K5 = Ln.sel.comp + K3 (5.1)
【0067】色成分に関してどの程度クリッピングする
かは、定数K3に依存している利得制御信号によって決
まる。K3の値は、次のように公称クリッピング・レベ
ルによって決まる。 K3 = (Lp.nom.comp + Ln.nom.comp)/2 (3.1)
【0068】輝度成分と色成分間でのクリッピング処理
の割当は、定数K3の値を変化させることにより調整出
来ることに留意されたい。例えば、上述の実施例におい
て、K3を50から60まで10だけ増加させると、X
信号の4つの値、28.3、8.3、−11.7及び
8.3について計算を繰り返すと、以下の表2に示すよ
うに、輝度成分クリッピングの量が増加し、色成分クリ
ッピングの量が現象する結果となる。K3の値が10だ
け増加することは、高及び低の公称複合クリッピング・
レベルが+120及び−20から+120及び0に変化
することと等価である。すなわち、 K3 = (Lp.nom.comp + Ln.nom.comp)/2 = (120+0)/2 = 60 (3.1a)
【0069】このように、K3の値を50から60に変
化させると、次の表2に示すように、輝度成分クリッピ
ングが増加し、色成分クリッピングが減少する。
【表2】
【0070】便宜上、クリッピング色成分Aとクリッピ
ング色成分Bとを分離しておく方が望ましい応用例もあ
るので、図8では、色成分Aと色成分Bのチャンネルは
合成器82で合成されるまで別々に分離させた構成を示
している。しかし、部品点数を減少させる為に、もっと
早い段階で色成分AとBを1つのチャンネルで切り換え
て使用し、遅延素子78及び79の一方と乗算器80及
び81の一方の必要性をなくすことが出来る。図22
は、このような観点から構成した他の実施例のブロック
図である。色成分A及びBの信号は、副搬送波周波数f
scの2倍の周波数に従ってマルチプレクサ75により切
り換えられる。この切り換え動作で得られる色信号は、
遅延素子76により遅延され、利得制御信号の発生に要
する遅延時間に対する補償を行う。遅延素子76の出力
は、信号圧縮手段43′′の1つの入力端に供給され
る。この信号圧縮手段の他方の入力端には、利得制御信
号が入力される。この実施例では、信号圧縮手段4
3′′は、乗算器77で構成されている。乗算器77の
出力は、クリッピング色成分信号であって、ビデオAク
リッピング回路の出力として外部に直接出力される外、
合成器82′の1つの入力端にも供給される。合成器8
2′の他方の入力端には、クリッピング輝度成分信号が
供給され、クリッピング色成分信号と合成されたクリッ
ピング複合ビデオ信号を出力する。
【0071】以上本発明の好適実施例について説明した
が、本発明はここに説明した実施例のみに限定されるも
のではなく、本発明の要旨を逸脱することなく必要に応
じて種々の変形及び変更を実施し得ることは当業者には
明らかである。例えば、図1及び図8の実施例では、共
に入力信号をK1だけ調整してクリッピング処理の範囲
をゼロ・レベルを中心とするようにしたが、クリッピン
グ範囲の中央レベルを2の累乗の数に合わせ、調整済信
号がクリッピング範囲の中央レベルを交差したときにそ
の2の累乗の数のMSB(最高位ビット)が状態を変化
するように構成することも考えられる。この場合、図1
及び図8の符号ビットは、MSBの値で置換し、この
「指示ビット」により、上述の実施例の符号ビットと同
じ機能を達成することが出来る。何れの方法でも、クリ
ッピング範囲を折り畳む同様の機能を達成可能であっ
て、高及び低クリッピング・レベルの両方の処理を実行
するのに2つのハードウエア構成とすることなく1つの
ハードウエアで所望のクリッピング処理を行える。
【0072】
【発明の効果】本発明のデジタル・クリッピング回路に
よれば、デジタル・サンプルに応じて複数の補間サンプ
ルを発生し、これらデジタル・サンプル又は複数の補間
サンプルから最大サンプル及び最小サンプルを選択し、
これらのサンプル値が高クリッピング・レベル又は低ク
リッピング・レベルを夫々超えた幅に応じて利得制御信
号を発生し、この利得制御信号に基づいて入力デジタル
・サンプルをクリッピング処理するので、サンプリング
周波数を高くすることなく、従来のようなサンプル数の
不足に起因する問題を解決した高精度のクリッピング出
力を得ることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好適実施例の構成を示すブロック図で
ある。
【図2】本発明に係る実際のサンプルと補間サンプルと
の関係の例を示す図である。
【図3】図1の回路の入力信号の一例を示す図である。
【図4】図1の回路の加減算回路10の調整済出力信号
の例を示す図である。
【図5】図1の回路の信号Xの例を示す図である。
【図6】図1の回路における利得制御信号の特性の例を
示す図である。
【図7】図1の回路のクリッピング出力信号の例を示す
図である。
【図8】本発明をデジタル・ビデオ信号の処理に応用し
た別の実施例の構成を示すブロック図である。
【図9】図8の回路における輝度成分信号の一例を示す
図である。
【図10】図8の回路における色成分Aの例を示す図で
ある。
【図11】図8の回路における色成分Bの例を示す図で
ある。
【図12】図9の輝度成分信号を調整した信号の波形図
である。
【図13】色成分A及びBから得られる色成分値の例を
示す図である。
【図14】図8のALU54の出力の例を示す図であ
る。
【図15】図8のALU56の出力の例を示す図であ
る。
【図16】図8の利得制御信号の例を示す図である。
【図17】図8のクリッピング輝度成分出力信号の例を
示す図である。
【図18】図8の乗算器80の出力の例を表す図であ
る。
【図19】図8の乗算器81の出力の例を表す図であ
る。
【図20】色成分A及びBの値から得られる色信号値の
エンベロープを示す図である。
【図21】図8の複合クリッピング・ビデオ出力信号の
例を示す図である。
【図22】図8の一部分の別の実施例の構成を示すブロ
ック図である。
【図23】従来のデジタル・クリッピング回路の例を示
すブロック図である。
【図24】入力信号の例を示す図である。
【図25】クリッピング回路の出力信号の例を示す図で
ある。
【図26】図23のクリッピング回路の動作を説明する
為の波形図である。
【図27】図23のクリッピング回路の動作を説明する
為の波形図である。
【図28】図23のクリッピング回路の動作を説明する
為の波形図である。
【図29】従来のデジタル・ビデオ信号クリッピング回
路の構成例を示すブロック図である。
【符号の説明】
10 加減算回路(調整済サンプル発生手段) 14〜18 位相シフト・フィルタ 20〜24 レジスタ 26 最小/最大選択手段 30、34、36 利得制御信号発生手段 43 クリッピング手段

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力デジタル・サンプルの値が高クリッ
    ピング・レベル及び低クリッピング・レベル間の中心レ
    ベルを超えたか否かに応じて、上記入力デジタル・サン
    プルの指示ビットの状態が変化するように上記入力デジ
    タル・サンプルの値を調整した調整済サンプルを発生す
    る手段と、 上記調整済サンプルを受け、複数の補間サンプルを発生
    する手段と、 上記指示ビットの状態に応じて、上記調整済サンプル又
    は上記複数の補間サンプルの中の最小サンプル又は最大
    サンプルを選択する最小/最大選択手段と、 上記最小サンプルの値と上記低クリッピング・レベルと
    の間の差又は上記最大サンプルの値と上記高クリッピン
    グ・レベルとの間の差に応じた利得制御信号を発生する
    手段と、 上記利得制御信号に応じて上記入力デジタル・サンプル
    の対応する領域をクリッピング処理するクリッピング手
    段とを備えるデジタル・クリッピング回路。
JP4238920A 1991-08-15 1992-08-14 クリッピング回路 Expired - Lifetime JP2668617B2 (ja)

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