JPH0685941U - 周波数感応型緩衝器 - Google Patents

周波数感応型緩衝器

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JPH0685941U
JPH0685941U JP2803593U JP2803593U JPH0685941U JP H0685941 U JPH0685941 U JP H0685941U JP 2803593 U JP2803593 U JP 2803593U JP 2803593 U JP2803593 U JP 2803593U JP H0685941 U JPH0685941 U JP H0685941U
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annular
valve
valve body
low damping
stud
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JP2803593U
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宗弘 粟田口
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株式会社ユニシアジェックス
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 部品点数削減によるコスト低減が可能な周波
数感応型緩衝器の提供。 【構成】 スタッド22の軸心部に一体に突出形成され
たボス部22cに対しカラー25の中心孔25aを嵌装
させた状態で両者が組み付けられ、両低減衰バルブ2
3,24は互いに重ねられると共に、その内周部をスタ
ッドにおけるボス部の基部に一体に突出形成された環状
段部22dとカラーの内周部に一体に突出形成された環
状段部25bとの間で挟持固定され、カラーには、その
環状段部との間に環状溝25dを形成して環状シート面
を有する環状突出部25cが一体に突出形成されると共
に、環状溝の底部には連通孔25eが形成され、圧側低
減衰バルブは、その外周部がカラーの環状シート面に当
接されると共に、その内周部にはスリット23aが形成
され、伸側低減衰バルブは、その外径が圧側低減衰バル
ブのスリットを閉塞可能でかつ環状突出部の内径よりは
小径に形成されている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、緩衝器のストローク周波数に感応して減衰力特性を自動的に変化さ せる周波数感応型緩衝器に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、周波数感応型緩衝器として、例えば、特開平3−181633号公報に 記載されているようなものが知られている。
【0003】 この従来の緩衝器は、シリンダ内を上部室と下部室とに画成するピストンがピ ストンロッドの先端にナットで締結され、該ピストンには伸行程時に開弁して流 体室間を連通可能な伸側高減衰バルブ及び圧行程時に開弁して流体室間を連通可 能な圧側高減衰バルブが設けられ、前記ナットの下部に、前記両高減衰バルブを バイパスして両室間を連通可能なバイパス流路の一部を構成する円筒状のケース が形成され、該ケースの中空部内には、画成された室の流体圧差及び周波数に感 応してハウジング内を摺動して前記バイパス流路の断面積を変更するスプールを 含む周波数感応部材と、両端面に伸行程時に開弁して両室間を連通可能な伸側低 減衰バルブ及び圧行程時に開弁して両室間を連通可能な圧側低減衰バルブとがそ れぞれ設けられたバルブボディを含む低減衰力発生部材とが直列に組み込まれた もので、該バルブボディ等はスタッドに装着された状態で組み込まれている。
【0004】 即ち、圧側リテーナ部を構成する大径円板の下面中央部に、その軸心部に貫通 孔を穿設した小径部が一体に形成されたスタッドが用いられ、このスタッドの小 径部に対し、上部から順に圧側リテーナ,リフト支点決定用ワッシャ,圧側低減 衰バルブ,バルブボディ,伸側低減衰バルブ,支点決定用ワッシャ,伸側リテー ナが装着され、最後にナットで締結されると共に、円筒状ケースの下端をバルブ ボディの外周下面でかしめることによってこれら低減衰力発生部材及び前記周波 数感応部材をケース内に収容固定した構造となっていた。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上述のような従来の緩衝器にあっては、低減衰力発生部材の部 品点数が多く、コストが高くつくという問題点があった。 本考案は、上述のような従来の問題に着目して成されたもので、部品点数の低 減と構造の簡略化が可能で、コストを低減することができる周波数感応型緩衝器 を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上述のような目的を達成するために、本考案の周波数感応型緩衝器では、流体 室を画成するピストンがピストンロッドの先端に固定され、該ピストンには伸行 程時に開弁して両流体室間を連通可能な伸側高減衰バルブ及び圧行程時に開弁し て両流体室間を連通可能な圧側高減衰バルブが設けられ、前記ピストンよりも先 端側に設けられた筒状ケース内には前記両高減衰バルブをバイパスして両流体室 間を連通可能なバイパス流路の一部を構成する中空部が形成され、該中空部内に は、両流体室間の流体圧差及び周波数に感応してハウジング内を摺動して前記バ イパス流路の断面積を変更するスプールを含む周波数感応部材と、伸・圧各行程 においてそれぞれ開弁して両流体室間を連通可能な伸・圧両低減衰バルブ及び該 両減衰バルブを組み付けたバルブボディとスタッドを含む低減衰力発生部材とが 直列に組み込まれた周波数感応型緩衝器であって、前記低減衰力発生部材がスタ ッド、圧側低減衰バルブ、伸側低減衰バルブ、バルブボディの順で組み込まれる と共に、円筒状ケースの下端をバルブボディの外周下面でかしめることによって これら低減衰力発生部材及び前記周波数感応部材がケース内に収容固定され、前 記スタッドの軸心部に一体に突出形成されたボス部に対しバルブボディの中心孔 を嵌装させた状態で両者が組み付けられ、前記両低減衰バルブは互いに重ねられ ると共に、その内周部をスタッドにおけるボス部の基部に一体に突出形成された 環状段部とバルブボディの内周部に一体に突出形成された環状段部との間で挟持 固定され、前記バルブボディには、その環状段部との間に環状溝を形成して環状 シート面を有する環状突出部が一体に突出形成されると共に、環状溝の底部には 連通孔が形成され、前記圧側低減衰バルブは、その外周部がバルブボディの環状 シート面に当接されると共に、その内周部には貫通孔が形成され、前記伸側低減 衰バルブは、その外径が圧側低減衰バルブの貫通孔を閉塞可能でかつ環状突出部 の内径よりは小径に形成されている手段とした。
【0007】
【作用】
ピストンがストロークすると、両流体室間で流体が流通し、その際に、圧側ま たは伸側の高減衰バルブを経由することや、バイパス流路を流体が流通する際に スプールによる絞り部、及び、圧側低減衰バルブ、または、貫通孔及び伸側低減 衰バルブのいずれかを経由することでその流通が制限され、これにより減衰力が 発生する。
【0008】 そして、この減衰力特性は、バイパス流路の流体流通量により、即ち、両流体 室の流体圧差及び周波数に感応して摺動するスプールの位置により自動的に変化 させることができる。
【0009】 尚、スタッド及びバルブボディに環状突出部を一体に突出形成することで伸側 ・圧側両低減衰バルブのリフト支点決定用ワッシャ及び伸側低減衰バルブのリフ ト規制用リテーナが省略されると共に、圧側低減衰バルブの内周部に貫通孔を形 成することで、圧側低減衰バルブと伸側低減衰バルブとを重ねた状態で組み付け ることが可能となることから、バルブボディの片面側はフラットに形成でき、か つ、伸側低減衰バルブを締結するためのナットが省略されるもので、これにより 、低減衰力発生部材の部品点数削減化とバルブボディの構造簡略化が可能となっ て、コストが低減化される。
【0010】
【実施例】
以下、本考案の実施例を図面により詳述する。 まず、実施例の構成について説明する。 図1は、本考案実施例の周波数感応型緩衝器を示す要部の断面図である。図中 1は円筒状のシリンダであって、ピストンロッド2の下端小径部にナット8で締 結されたピストン3によって内部が上部室Aと下部室Bとに画成されている。
【0011】 そして、前記ピストン3の上面には圧行程時に開弁して減衰力を発生する圧側 減衰バルブ3aが設けられ、一方、下面には伸行程時に開弁して減衰力を発生す る伸側減衰バルブ3bが設けられている。尚、前記ピストンロッド2には、両減 衰バルブ3a,3bを迂回して両室A,Bを連通するバイパス孔2aが形成され ている。
【0012】 前記ナット8の下端には、後述する減衰力特性を変更するための機構を収容す る円筒状のケース11の上端部がプロゼクション溶接によって連結固定されてい る。そして、このケース11の内部に前記バイパス孔2aと連通した大径穴(中 空部)11aが形成されていて、この大径穴11aの内部には上方から順に、リ テーナ12,伸側チェックプレート14,伸側オリフィスプレート15,伸側シ ートプレート16,スプールハウジング17,圧側シートプレート18,圧側オ リフィスプレート19,圧側チェックプレート20,リテーナ21,スタッド2 2,圧側低減衰バルブ23,伸側低減衰バルブ24,カラー(バルブボディ)2 5が装着され、ケース11の下端をカラー25の外周部下面側にかしめることに より、上記全部材がナット8の下面とかしめ部11bとの間に挟持された状態で 組み付けられている。
【0013】 さらに詳述すると、前記スプールハウジング17は、その軸心部にスプール穴 17aが形成された円筒状に形成され、その外周面中途部には、大径穴11aの 内周面との間をシールするシールリング29を装着した環状突出部17bが形成 されている。
【0014】 前記リテーナ12は、薄手の板素材の中央部に中央孔12aが形成されると共 に、その外周部には、周方向等間隔のもとに形成された切欠き部12bによって その中途部からそれぞれ下向きに折曲された複数本の脚片部12cが形成されて いる。
【0015】 前記伸側チェックプレート14は、図2に示すように、可撓性を有する薄手の 板素材にその一部を残した切欠環状孔14aを形成することによって、環状の外 周固定部14bと、中央の円形弁部14cと、両者間を連通する連結部14dと が形成されている。
【0016】 前記伸側オリフィスプレート15は、図3に示すように、薄手の板素材の中央 部に、前記圧側チェックプレート14の弁部14cより小径の中央孔15aが形 成され、該中央孔15aの外周で前記圧側チェックプレート14の切欠環状孔1 4aと対向する位置にはその周方向に沿って円弧状の長穴15bが形成され、さ らに、該長穴15bの中間部と中央孔15a間が細幅の切欠き部15cで連結さ れている。
【0017】 図1に戻り前記伸側シートプレート16は、厚手の板素材の中央部に、前記圧 側オリフィスプレート15の中央孔15aよりは小径の中央孔16aが形成され ている。また、伸側チェックプレート14と伸側オリフィスプレート15と伸側 シートプレート16は、スプールハウジング17と同径に形成されると共に、リ テーナ12とスプールハウジング17の上部開口端面との間でその外周部を挟持 固定した状態で設けられている。そして、リテーナ12は、その脚片部12cの 先端部がケース11とスプールハウジング17との間に形成された上部環状空間 17c内に挿入した状態で設けられている。
【0018】 即ち、図4に示すように、伸側オリフィスプレート15における中央孔15a の開口縁上面で弁部14cが当接するシート面a1 を形成すると共に、切欠き部 15cの開口幅w(図3参照)と伸側オリフィスプレート15の厚みh1 とで形 成される開口部で伸側カット用絞りb1 を形成している。
【0019】 次に、図1に戻り、前記リテーナ21、圧側シートプレート18、圧側オリフ ィスプレート19、及び、圧側チェックプレート20は、上述のリテーナ12、 伸側シートプレート16、伸側オリフィスプレート15、及び、伸側チェックプ レート14とそれぞれ同一形状であって、リテーナ21だけは、リテーナ12と 表裏逆方向に組み付けられているもので、前記の場合と同様に圧側カット用絞り b2 を形成している。
【0020】 そして、上述の圧側シートプレート18、圧側オリフィスプレート19、及び 、圧側チェックプレート20が、前記スプールハウジング17の下部開口端面と リテーナ21との間でその外周部を挟持した状態で設けられている。
【0021】 前記スタッド22は、その上面外周がリテーナ21に当接する大径部22aの 下端中央部に、その中心部に軸心孔22bを穿設した小径ボス部22cが形成さ れると共に、該小径ボス部22cの基部には圧側低減衰バルブ23のリフト支点 決定用環状段部22dが形成されている。
【0022】 前記カラー25は、その軸心部にスタッド22の小径ボス部22cに嵌装する 中心孔25aが形成されると共に、その上面内周縁部には、伸側低減衰バルブ2 4のリフト支点決定用環状段部25bが一体に突出形成され、また、その上面中 途部には、圧側低減衰バルブ23が当接する圧側シート面を形成する環状突出部 25cが突出形成されている。そして、前記リフト支点決定用環状段部25bと 環状突出部25cとの間に形成された環状溝25dの内底部には、下部室B側と 連通する連通孔25eが形成されている。
【0023】 前記圧側低減衰バルブ23及び伸側低減衰バルブ24はその内周部がスタッド 22のリフト支点決定用環状段部22dとカラー25のリフト支点決定用環状段 部25bとの間に挟持された状態で設けられている。そして、一方の圧側低減衰 バルブ23は、図5の平面図にも示すように、その内周部から半径方向に2本の スリット(貫通孔)23aが形成されている。また、もう一方の伸側低減衰バル ブ24は、圧側シート面を形成する環状突出部25cよりは小径で、前記圧側低 減衰バルブ23の底面側にそのスリット23aを底面側から閉塞する状態で設け られている。
【0024】 即ち、緩衝器の伸行程では、バイパス流路Gにおいて、上部室A側からの流体 が圧側低減衰バルブ23のスリット23aを通って伸側低減衰バルブ24の先端 側を下方へ撓ませて開弁させた後、環状溝25d及び連通孔25eを経由して下 部室B側へ流通するもので、これにより、伸側低減衰バルブ24による減衰力が 発生し、逆に、圧行程においては、スリット23aが伸側低減衰バルブ24で閉 塞された状態となっていることから、下部室B側の流体は連通孔25e及び環状 溝25dを経由した後、圧側低減衰バルブ23の先端側を上方へ撓ませて開弁さ せるもので、これにより、圧側低減衰バルブ23による減衰力が発生する。
【0025】 尚、前記リテーナ21は、その脚片部12cの先端部をケース11とスプール ハウジング17との間に形成された下部環状空間17d内に挿入した状態で設け られている。
【0026】 前記スプールハウジング17には、環状突出部17bを挟んで上下に上部環状 空間17cとスプール穴17a間を連通する複数の伸側ポート17e及び下部環 状空間17dとスプール穴17a間を連通する複数の圧側ポート17fが形成さ れている。そして、前記スプール穴17a内には、その上下両面側に伸側受圧室 D1 及び圧側受圧室D2 を画成してスプール31が上下方向摺動可能に設けられ ている。
【0027】 従って、伸側受圧室D1 には、伸側カット用絞りb1 を巡る伸側伝達路Mを経 由して上部室A側の流体圧が伝達可能となっている。一方、圧側受圧室D2 には 、同様に圧側カット用絞りb2 を巡る圧側伝達路Nを経由して下部室B側の流体 圧が伝達可能となっている。
【0028】 前記スプール31の外周面には、スプール31の中立位置で前記両ポート17 e,17fを連通する環状溝31aが形成されており、この環状溝31aの上縁 側と伸側ポート17eとで伸側可変絞りHが形成され、また、環状溝31aの下 縁側と圧側ポート17fとで圧側可変絞りKが形成されている。
【0029】 前記ケース11の内部には、伸側可変絞りHと、圧側可変絞りKと、スリット 23a及び伸側低減衰バルブ24または圧側低減衰バルブ23を巡って前記バイ パス孔2a(上部室A側)と下部室Bとを連通するバイパス流路Gが形成されて いる。従って、このバイパス流路Gは、スプール31の摺動により伸側可変絞り H、または、圧側可変絞りKのいずれかが絞られて流路断面積が狭められる構成 となっている。尚、前記スプール31は、上下のセンタリングスプリング32, 33により両可変絞りH,Kが共に全開状態となる中立位置に弾性的に保持され ている。
【0030】 以上のように、リテーナ12からリテーナ21までの間の部材で周波数感応部 材Sを構成し、また、スタッド22からカラー25までの間の部材で低減衰力発 生部材Tを構成させている。
【0031】 次に、実施例の作用について説明する。 ピストン3がストロークすると、両室A,B間で流体が流通し、その際に、両 減衰バルブ3a,3bを経由することや、バイパス流路Gを流体が流通する際に 各可変絞りH,K、及び、伸側低減衰バルブ24または圧側低減衰バルブ23を 経由することでその流通が制限され、これにより減衰力が発生する。
【0032】 そして、この減衰力特性は、バイパス流路Gの流体流通量により、即ち、スプ ール31の位置により変化する。即ち、上部室A及び下部室Bの流体圧は、伸側 伝達路M及び圧側伝達路Nを介して、伸側受圧室D1 及び圧側受圧室D2 に伝達 することができる。
【0033】 従って、スプール31は両室の流体圧差によりストロークし、それにより、バ イパス流路Gの途中に形成される可変絞りH,Kの断面積が変化して減衰力特性 が変化する。即ち、図1に示すように、スプール31が中立位置である時には、 両可変絞りH,Kが共に全開状態となっていて、この時にバイパス流路Gを通り 伸側低減衰バルブ24または圧側低減衰バルブ23を経由して流体が流通するこ とで、最も低い減衰力特性となる。そして、上下いずれかの方向にストロークす ると、伸側可変絞りH(または圧側可変絞りK)が閉じられることで、バイパス 流路Gの流体流通が完全に停止され、これにより、圧側高減衰バルブ3aまたは 伸側高減衰バルブ3bを流体が流通することで最も高い減衰力特性となる。
【0034】 尚、両伝達路M,Nの途中にはカット用絞りb1 ,b2 が形成されているため 、低周波振動時には上述の流体圧の伝達が成され、これにより、スプール31を ストロークさせて高減衰力特性への変更が成されるが、高周波振動時には、この カット用絞りb1 ,b2 で流体圧の伝達がカットされることから、スプール31 のストロークが停止され、これにより、低減衰力特性状態に維持される。
【0035】 以上説明してきたように、実施例の周波数感応型緩衝器では、以下に述べるよ うな特徴を有している。
【0036】 スタッド22とカラー25に環状段部22d,25bを一体に突出形成した ことで、伸側・圧側両低減衰バルブ23,24のリフト支点決定用ワッシャ及び 伸側低減衰バルブのリフト規制用リテーナを省略することができ、これにより、 低減衰力発生部材Tの部品点数削減化により、コストを低減化することができる ようになる。
【0037】 圧側低減衰バルブ23の内周部にスリット23aを形成することで、圧側低 減衰バルブ23と伸側低減衰バルブ24とを重ねた状態での組み付けが可能とな ることから、カラー25の下面側はフラットに形成でき、これにより、バルブボ ディを構成するカラー25の構造を簡略化することができて、加工コストを低減 化することができると共に、伸側低減衰バルブを締結するためのナットを省略す ることができるため、部品点数の削減によりコストをさらに低減化することがで きるようになる。
【0038】 以上、本考案の実施例を図面により詳述してきたが、具体的な構成は、この実 施例に限られるものではなく、本考案の要旨を逸脱しない範囲における設計変更 等があっても本考案に含まれる。
【0039】
【考案の効果】
以上説明してきたように、本考案の周波数感応型緩衝器にあっては、スタッド 及びバルブボディに環状突出部を一体に突出形成することで伸側・圧側両低減衰 バルブのリフト支点決定用ワッシャ及び伸側低減衰バルブのリフト規制用リテー ナが省略されると共に、圧側低減衰バルブの内周部に貫通孔を形成することで、 圧側低減衰バルブと伸側低減衰バルブとを重ねた状態で組み付けることが可能と なることから、バルブボディの片面側はフラットに形成でき、かつ、伸側低減衰 バルブを締結するためのナットが省略されるもので、これにより、低減衰力発生 部材の部品点数削減化とバルブボディの構造簡略化が可能となって、コストを低 減化することができるようになるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案実施例の周波数感応型緩衝器を示す要部
断面図である。
【図2】伸側チェックプレートを示す平面図である。
【図3】伸側オリフィスプレートを示す平面図である。
【図4】図1のP部拡大図である。
【図5】圧側低減衰バルブを示す平面図である。
【符号の説明】
A 上部室 B 下部室 S 周波数感応部材 T 低減衰力発生部材 G バイパス流路 2 ピストンロッド 3 ピストン 3a 圧側高減衰バルブ 3b 伸側高減衰バルブ 8 ナット 11 ケース 11a 大径穴(中空部) 17 スプールハウジング 22 スタッド 22c ボス部 22d 環状段部 23 圧側低減衰バルブ 23a スリット(貫通孔) 24 伸側低減衰バルブ 25 カラー(バルブボディ) 25a 中心孔 25b 環状段部 25c 環状突出部 25d 環状溝 25e 連通孔 31 スプール

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流体室を画成するピストンがピストンロ
    ッドの先端に固定され、該ピストンには伸行程時に開弁
    して両流体室間を連通可能な伸側高減衰バルブ及び圧行
    程時に開弁して両流体室間を連通可能な圧側高減衰バル
    ブが設けられ、前記ピストンよりも先端側に設けられた
    筒状ケース内には前記両高減衰バルブをバイパスして両
    流体室間を連通可能なバイパス流路の一部を構成する中
    空部が形成され、該中空部内には、両流体室間の流体圧
    差及び周波数に感応してハウジング内を摺動して前記バ
    イパス流路の断面積を変更するスプールを含む周波数感
    応部材と、伸・圧各行程においてそれぞれ開弁して両流
    体室間を連通可能な伸・圧両低減衰バルブ及び該両減衰
    バルブを組み付けたバルブボディとスタッドを含む低減
    衰力発生部材とが直列に組み込まれた周波数感応型緩衝
    器であって、 前記低減衰力発生部材がスタッド、圧側低減衰バルブ、
    伸側低減衰バルブ、バルブボディの順で組み込まれると
    共に、円筒状ケースの下端をバルブボディの外周下面で
    かしめることによってこれら低減衰力発生部材及び前記
    周波数感応部材がケース内に収容固定され、 前記スタッドの軸心部に一体に突出形成されたボス部に
    対しバルブボディの中心孔を嵌装させた状態で両者が組
    み付けられ、 前記両低減衰バルブは互いに重ねられると共に、その内
    周部をスタッドにおけるボス部の基部に一体に突出形成
    された環状段部とバルブボディの内周部に一体に突出形
    成された環状段部との間で挟持固定され、 前記バルブボディには、その環状段部との間に環状溝を
    形成して環状シート面を有する環状突出部が一体に突出
    形成されると共に、環状溝の底部には連通孔が形成さ
    れ、 前記圧側低減衰バルブは、その外周部がバルブボディの
    環状シート面に当接されると共に、その内周部には貫通
    孔が形成され、 前記伸側低減衰バルブは、その外径が圧側低減衰バルブ
    の貫通孔を閉塞可能でかつ環状突出部の内径よりは小径
    に形成されていることを特徴とする周波数感応型緩衝
    器。
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