JPH0685842B2 - 浮游泡消泡装置 - Google Patents
浮游泡消泡装置Info
- Publication number
- JPH0685842B2 JPH0685842B2 JP2254528A JP25452890A JPH0685842B2 JP H0685842 B2 JPH0685842 B2 JP H0685842B2 JP 2254528 A JP2254528 A JP 2254528A JP 25452890 A JP25452890 A JP 25452890A JP H0685842 B2 JPH0685842 B2 JP H0685842B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- bubbles
- liquid surface
- liquid
- defoaming
- suction
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Description
本発明は、それ自身が液面上を移動して、液面に浮遊す
る泡を消すための消泡装置に関する。
る泡を消すための消泡装置に関する。
たとえば化学、食品、醸造などの工場や発電所などの排
水は、種々の化学処理を行なって無害化した状態で排出
するが、その過程において死滅プランクトンなどが原因
となって大量に泡が発生し、液面に漂うことがある。こ
のような泡は、美観上好ましくないだけでなく、風に吹
かれて飛散したりする心配もあるから、極力消泡した
い。 ところが、この浮遊する泡の処理は意外に面倒であっ
て、適切な手段がない。従来は、オイルフェンスのよう
なもので泡を取り集め、人力で回収するといった方法し
かなかった。 活性汚泥処理装置のばっ気沈でん槽内の泡を消去する方
法として、多数の孔をあけたパイプを槽の壁に平行に設
け、槽内の水をくみ上げてこのパイプの孔から吹き出し
槽の内壁に当てて拡散することにより泡を消す技術が知
られている（特公平２−32956）。しかし、一般の排水
プールなどでは泡の発生する位置も不定であるし、この
技術は大がかりな設備を必要とするから、適切とはいえ
ない。
水は、種々の化学処理を行なって無害化した状態で排出
するが、その過程において死滅プランクトンなどが原因
となって大量に泡が発生し、液面に漂うことがある。こ
のような泡は、美観上好ましくないだけでなく、風に吹
かれて飛散したりする心配もあるから、極力消泡した
い。 ところが、この浮遊する泡の処理は意外に面倒であっ
て、適切な手段がない。従来は、オイルフェンスのよう
なもので泡を取り集め、人力で回収するといった方法し
かなかった。 活性汚泥処理装置のばっ気沈でん槽内の泡を消去する方
法として、多数の孔をあけたパイプを槽の壁に平行に設
け、槽内の水をくみ上げてこのパイプの孔から吹き出し
槽の内壁に当てて拡散することにより泡を消す技術が知
られている（特公平２−32956）。しかし、一般の排水
プールなどでは泡の発生する位置も不定であるし、この
技術は大がかりな設備を必要とするから、適切とはいえ
ない。
本発明の目的は、各種の工場や発電所の排水プールや排
水口付近において発生し液面に浮遊する泡を、簡易な手
段で、かつわずかな動力消費によって消泡することので
きる装置を提供することにある。
水口付近において発生し液面に浮遊する泡を、簡易な手
段で、かつわずかな動力消費によって消泡することので
きる装置を提供することにある。
本発明の浮遊泡消泡装置は、図面に示すように、吸引消
泡手段（１）、それを保持するフレーム（２）、フレー
ムを液面上に浮かせるためのフロート（３）、および圧
縮空気供給ライン（４）からなり、吸引消泡手段が、上
記ライン（４）から供給される圧縮空気により駆動さ
れ、下方から上方に向って噴出するエゼクター（11）、
このエゼクターの下方で吸引側に接続され液面近くに開
口して浮遊する泡を吸い上げるための吸引ノズル（1
2）、およびエゼクターの上方で排気側に配置され排気
とともに放出された泡をそれに衝突させることによって
ほぼ消滅させる、水平に置かれた衝突壁（13）、および
衝突壁に衝突して横方向に向う液と泡を含んだ排気を完
全に気液分離するサイクロン（14）の各構成部分からな
ることを特徴とし、液面を移動して、液面に浮遊する泡
を消す消泡装置である。 吸引ノズル（12）の開口部には、固体浮遊物を除去して
泡だけを吸引するよう、金属網のようなフィルター手段
を付加することが好ましい。 衝突壁（13）は、図示した例ではＴ字管であるが、Ｌ字
管であってもよい。その場合は、サイクロンは１個にな
る。
泡手段（１）、それを保持するフレーム（２）、フレー
ムを液面上に浮かせるためのフロート（３）、および圧
縮空気供給ライン（４）からなり、吸引消泡手段が、上
記ライン（４）から供給される圧縮空気により駆動さ
れ、下方から上方に向って噴出するエゼクター（11）、
このエゼクターの下方で吸引側に接続され液面近くに開
口して浮遊する泡を吸い上げるための吸引ノズル（1
2）、およびエゼクターの上方で排気側に配置され排気
とともに放出された泡をそれに衝突させることによって
ほぼ消滅させる、水平に置かれた衝突壁（13）、および
衝突壁に衝突して横方向に向う液と泡を含んだ排気を完
全に気液分離するサイクロン（14）の各構成部分からな
ることを特徴とし、液面を移動して、液面に浮遊する泡
を消す消泡装置である。 吸引ノズル（12）の開口部には、固体浮遊物を除去して
泡だけを吸引するよう、金属網のようなフィルター手段
を付加することが好ましい。 衝突壁（13）は、図示した例ではＴ字管であるが、Ｌ字
管であってもよい。その場合は、サイクロンは１個にな
る。
ライン（４）から供給された圧縮空気は、第３図に示す
ように、エゼクター（11）のベンチュリーを通過すると
きに高速となってその周囲を減圧状態にする。液面
（５）上の泡（６）は、それにより発生した吸引力によ
りノズル（12）を通って吸い上げられ、圧縮空気ととも
に高速で衝突板（13）であるＴ字管に衝突する。このよ
うにして泡はほぼ消滅するが、なお残ることもあるの
で、泡と液を含んだ排気をＴ字管の両側に設けたサイク
ロン（14）に導く。そこで泡は完全に消滅し、泡を形成
した液（７）が、サイクロンの下から流出して液面に落
ち、排気はサイクロン上方に出る。 泡の吸引を効果的に行なうには、一般にエゼクターにお
いて発生させる真空度が約900mmH2O以下の値であること
が必要であり、800mmH2O以下が好ましいことがわかっ
た。 この消泡装置は、適宜の竿で押したリロープなどで牽引
したりすることにより、泡の浮いている液面上の所要の
場所へ移動させて使用すればよいが、場合によっては、
１個または複数個のスクリューのような手段をとりつ
け、自走可能に構成すると好都合である。スクリューの
駆動力としては、ラインから供給する圧縮空気を使用す
れば好都合である。 ノズル（12）の泡を吸引する開口部は、一般に液面より
上で、かつ液面に近接した高さに位置させる。この高さ
は、泡が大きいときは高く、小さいときは低くするとよ
い。そのためには、ノズル自体を伸縮可能に構成する
か、または浮きの浮力を調節してフレームの高さを変化
させるように構成すると便利である。しかし、使用する
対象が一定している場合には、適当な位置に固定したも
ので足りる。 泡が非常に消泡しにくく、衝突壁に当っただけは完全に
消滅しない場合には、衝突壁に続く気液混合物の出口を
サイクロン状にするとよい。
ように、エゼクター（11）のベンチュリーを通過すると
きに高速となってその周囲を減圧状態にする。液面
（５）上の泡（６）は、それにより発生した吸引力によ
りノズル（12）を通って吸い上げられ、圧縮空気ととも
に高速で衝突板（13）であるＴ字管に衝突する。このよ
うにして泡はほぼ消滅するが、なお残ることもあるの
で、泡と液を含んだ排気をＴ字管の両側に設けたサイク
ロン（14）に導く。そこで泡は完全に消滅し、泡を形成
した液（７）が、サイクロンの下から流出して液面に落
ち、排気はサイクロン上方に出る。 泡の吸引を効果的に行なうには、一般にエゼクターにお
いて発生させる真空度が約900mmH2O以下の値であること
が必要であり、800mmH2O以下が好ましいことがわかっ
た。 この消泡装置は、適宜の竿で押したリロープなどで牽引
したりすることにより、泡の浮いている液面上の所要の
場所へ移動させて使用すればよいが、場合によっては、
１個または複数個のスクリューのような手段をとりつ
け、自走可能に構成すると好都合である。スクリューの
駆動力としては、ラインから供給する圧縮空気を使用す
れば好都合である。 ノズル（12）の泡を吸引する開口部は、一般に液面より
上で、かつ液面に近接した高さに位置させる。この高さ
は、泡が大きいときは高く、小さいときは低くするとよ
い。そのためには、ノズル自体を伸縮可能に構成する
か、または浮きの浮力を調節してフレームの高さを変化
させるように構成すると便利である。しかし、使用する
対象が一定している場合には、適当な位置に固定したも
ので足りる。 泡が非常に消泡しにくく、衝突壁に当っただけは完全に
消滅しない場合には、衝突壁に続く気液混合物の出口を
サイクロン状にするとよい。
図面に示した構造の消泡装置を組み立てた。吸引ノズル
は、JISの＃50A（内径52.9mm）の鋼管である。 エゼクターに圧力5kg/cm2の圧縮空気を1m3/分の速度で
供給して、真空度800mmH2Oを得た。 一方、工場の排水プールに空気を吹き込んで人工的に泡
を発生させた。この泡は、放置した場合には消えるまで
に長時間かかるが、本発明の装置で処理することにより
効果的に消泡でき、消泡により生じた水が液面に落下し
て再び泡を発生させることもなかった。
は、JISの＃50A（内径52.9mm）の鋼管である。 エゼクターに圧力5kg/cm2の圧縮空気を1m3/分の速度で
供給して、真空度800mmH2Oを得た。 一方、工場の排水プールに空気を吹き込んで人工的に泡
を発生させた。この泡は、放置した場合には消えるまで
に長時間かかるが、本発明の装置で処理することにより
効果的に消泡でき、消泡により生じた水が液面に落下し
て再び泡を発生させることもなかった。
本発明の消泡装置は、簡単な構造であり動力源としても
圧縮空気を供給するだけで、効果的に消泡を行なうこと
ができる。装置を出るものは完全に気液分離された液と
排気であって、消泡不完全なまま泡を一部含んだ液が水
面に落ちて再び泡の発生をひきおこすという心配はな
い。 使用の対象は、各種工場の排水プール、発電所の排水口
付近そのほか任意であって、広い範囲の水面を１台でカ
バーすることができる。 使用位置への移動は、ロープや竿などで容易にでき、自
走可能に構成したものではいっそう容易に移動しつつ、
迅速に泡を処理することができる。
圧縮空気を供給するだけで、効果的に消泡を行なうこと
ができる。装置を出るものは完全に気液分離された液と
排気であって、消泡不完全なまま泡を一部含んだ液が水
面に落ちて再び泡の発生をひきおこすという心配はな
い。 使用の対象は、各種工場の排水プール、発電所の排水口
付近そのほか任意であって、広い範囲の水面を１台でカ
バーすることができる。 使用位置への移動は、ロープや竿などで容易にでき、自
走可能に構成したものではいっそう容易に移動しつつ、
迅速に泡を処理することができる。
第１図および第２図は、本発明の消泡装置の一例につい
て全体の構成を示すものであって、第１図は側面図、第
２図は平面図である。 第３図は、第１図および第２図に示した消泡装置の要部
について詳細を示し、作用を説明するための縦断面図で
ある。 １……吸引消泡手段 11……エゼクター、12……吸引ノズル 13……衝突壁、14……サイクロン ２……フレーム ３……フロート ４……圧縮空気供給ライン ５……液面 ６……泡 ７……液
て全体の構成を示すものであって、第１図は側面図、第
２図は平面図である。 第３図は、第１図および第２図に示した消泡装置の要部
について詳細を示し、作用を説明するための縦断面図で
ある。 １……吸引消泡手段 11……エゼクター、12……吸引ノズル 13……衝突壁、14……サイクロン ２……フレーム ３……フロート ４……圧縮空気供給ライン ５……液面 ６……泡 ７……液
Claims (3)
- 【請求項１】吸引消泡手段（１）、それを保持するフレ
ーム（２）、フレームを液面上に浮かせるためのフロー
ト（３）、および圧縮空気供給ライン（４）からなり、
吸引消泡手段が、上記ライン（４）から供給される圧縮
空気により駆動され、下方から上方に向って噴出するエ
ゼクター（11）、このエゼクターの下方で吸引側に接続
され液面近くに開口して浮遊する泡を吸い上げるための
吸引ノズル（12）、エゼクターの上方で排気側に配置さ
れ排気とともに放出された泡をそれに衝突させることに
よってほぼ消滅させる、水平に置かれた衝突壁（13）、
および衝突壁に衝突して横方向に向う液と泡を含んだ排
気を完全に気液分離するサイクロン（14）の各構成部分
からなることを特徴とする、液面を移動して、液面に浮
遊する泡を消す消泡装置。 - 【請求項２】吸引ノズル（12）の開口部に固体浮遊物を
除去するためのフィルター手段をそなえた請求項１の消
泡装置。 - 【請求項３】液面上を自走するための手段をそなえた請
求項１の消泡装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2254528A JPH0685842B2 (ja) | 1990-09-25 | 1990-09-25 | 浮游泡消泡装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2254528A JPH0685842B2 (ja) | 1990-09-25 | 1990-09-25 | 浮游泡消泡装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04131105A JPH04131105A (ja) | 1992-05-01 |
| JPH0685842B2 true JPH0685842B2 (ja) | 1994-11-02 |
Family
ID=17266295
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2254528A Expired - Lifetime JPH0685842B2 (ja) | 1990-09-25 | 1990-09-25 | 浮游泡消泡装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0685842B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN103787450A (zh) * | 2014-01-15 | 2014-05-14 | 常州大学 | 沉降罐射流自旋自吸收油装置及其方法 |
Families Citing this family (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN102145933B (zh) * | 2011-02-22 | 2012-07-25 | 南京贝特环保通用设备制造有限公司 | 脉动式吸沫机 |
| CN103723792A (zh) * | 2014-01-20 | 2014-04-16 | 扬州澄露环境工程有限公司 | 无动力任意液位收油装置 |
| CN107398097B (zh) * | 2017-09-06 | 2023-06-06 | 成都泓睿科技有限责任公司 | 用于在线输送瓶体的敲击消泡装置及消泡方法 |
| KR102039628B1 (ko) * | 2017-11-16 | 2019-11-01 | 한국전력기술 주식회사 | 배수로 맨홀의 거품 비산 방지 장치 |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5932907A (ja) * | 1982-08-17 | 1984-02-22 | Kanzaki Paper Mfg Co Ltd | ジエツト消泡法 |
| JPH0768282B2 (ja) * | 1988-09-07 | 1995-07-26 | 理化学研究所 | シクロオリゴマンノースおよびその製造法 |
-
1990
- 1990-09-25 JP JP2254528A patent/JPH0685842B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN103787450A (zh) * | 2014-01-15 | 2014-05-14 | 常州大学 | 沉降罐射流自旋自吸收油装置及其方法 |
| CN103787450B (zh) * | 2014-01-15 | 2015-02-04 | 常州大学 | 沉降罐射流自旋自吸收油装置及其方法 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH04131105A (ja) | 1992-05-01 |
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