JPH0685733U - 多軸増締め装置 - Google Patents

多軸増締め装置

Info

Publication number
JPH0685733U
JPH0685733U JP3187893U JP3187893U JPH0685733U JP H0685733 U JPH0685733 U JP H0685733U JP 3187893 U JP3187893 U JP 3187893U JP 3187893 U JP3187893 U JP 3187893U JP H0685733 U JPH0685733 U JP H0685733U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
base plate
component
guide
nut runner
tightening device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP3187893U
Other languages
English (en)
Inventor
英人 上田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Auto Body Co Ltd
Original Assignee
Toyota Auto Body Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Auto Body Co Ltd filed Critical Toyota Auto Body Co Ltd
Priority to JP3187893U priority Critical patent/JPH0685733U/ja
Publication of JPH0685733U publication Critical patent/JPH0685733U/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Automatic Assembly (AREA)
  • Automobile Manufacture Line, Endless Track Vehicle, Trailer (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 自動車の足廻りの部品を仮止めしている複数
のボルトを同時に増締め可能な多軸増締め装置を提供す
ること。 【構成】 多軸増締め装置1は、フロントサスペンショ
ンアーム12等を仮止めしているボルト15a,15
b,15c,16a,16bを、所定のトルクまで増締
めするナットランナ27,56を有するものであって、
複数のナットランナが付設され左右方向および前後方向
の2方向に移動可能なベース板21と、ベース板21を
上下方向に移動させる上下シリンダ30と、ベース板2
1上に固設されベース板21の上昇に伴ってフロントサ
スペンションアーム12等の外周部と当接して粗位置決
めする第一ガイド46と、ベース板21上に固設されベ
ース板21の上昇に伴って部品の位置決め孔14と嵌合
して部品を正確に位置決めする段付ピン37とを有して
いる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
自動車の製造工程で使用されるねじの増締め装置に関し、さらに詳細には、自 動車の足廻りの部品を取り付けている複数本の取付ボルトを同時に増締めする多 軸増締め装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
自動車の組立ラインにおいて、複数のボルトにより車体本体の足廻りに仮止め されているフロントクロスメンバー、フロントサスペンションアーム等の取付ボ ルトやナットを増締めして固定する工程がある。 これらの取付ボルトやナットは、所定のトルクで確実に締め付ける必要がある ため、トルクリミッター付の電動式またはエア式のネジ締め機が広く使用されて いる。 図6に従来の製造工程で使用されている多軸増締め装置を示す。4つの車輪8 4が付設された台車83に2本の上昇シリンダ80が固設されている。また、図 示しないガイド手段により、ベース板81が上下方向に摺動可能に取り付けられ ている。
【0003】 また、ベース板81には、上昇シリンダ80のロッド86の先端が遊設されて おり、上下シリンダ80の駆動によりベース板81が上下方向に駆動される。ま た、ベース板81には、自動的に一定のトルクでボルトやナットを増締めするナ ットランナー88が4本取り付けられている。ナットランナー88の先端には、 ボルト85と嵌合してボルト85を回転させるためのナットソケット82が設け られている。 一方、フロントクロスメンバー等の足廻り部品が複数のボルト85により仮止 めされている車体本体が宙吊りの状態で搬送される。 作業者は上下シリンダ80によりベース板81を上昇させて、ナットソケット 82を車体の仮止めボルト85に嵌合させる。 そして、全てのナットソケット82がボルト85に嵌合したことを確認した後 、作業者は、図示しないスイッチを押すことによりナットライナー86を回転さ せて、ボルト85を所定のトルクまで増締めする。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の増締め装置には次のような問題があった。 すなわち、搬送されてくる車体本体の位置が大きくバラ付いているため、作業 者が全てのナットソケット82を各々のボルト85に嵌合させることが難しく、 余分な時間がかかっていた。ここで、車体本体の位置がバラ付く原因は、車体本 体をフックで宙吊りにするときのフック位置がバラ付くためである。 そして、ナットソケット82とボルト85の嵌合状態は外からは見えにくいた め、作業者が、ナットソケット82がボルト85と十分嵌合していない状態で誤 認により、ナットランナー86のスイッチいれることが多く発生している。従来 例のように4本のボルトを増締めする場合には、車体本体の2〜3台に1本の頻 度でセットミストラブルが発生していた。
【0005】 ここで、セットミストラブルが発生したときは、ナットランナー86が、一定 時間内に所定のトルクに到達せずにトラブルを検出し表示するので、表示を見た 作業者が単体のナットランナーにより再度増締めを行っている。そのため、さら に余分の時間と労力とがかかっていた。 一方、全てのボルト85の各々を単体のナットランナーで増締めすることは、 多大な時間と労力がかかるため現実的でない。特に、足廻り部品の増締めの場合 には、ボルトが鉛直上向きに取り付いているため、作業性が悪く複数のボルトを 単体のナットランナーを用いて個別に増締めすることは困難であった。
【0006】 本考案は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、自動車の足 廻りの部品を仮止めしている複数のボルトを同時に増締め可能な多軸増締め装置 を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記問題点を解決するために本考案の多軸増締め装置は、部品を仮止めしてい るボルトまたはナットを、所定のトルクまで増締めするナットランナを複数本有 するものであって、複数のナットランナが付設され左右方向および前後方向の2 方向に移動可能なベース板と、ベース板を上下方向に移動させる上下移動手段と 、 ベース板上に固設され上下移動手段によるベース板の移動に伴って部品の外周部 と当接して部品を粗位置決めする第一ガイドと、ベース板上に固設され上下移動 手段によるベース板の移動に伴って部品の位置決め孔と嵌合して部品を正確に位 置決めする第二ガイドとを有している。
【0008】 さらに、本考案の多軸増締め装置は、上記装置において、ベース板により正確 に位置決めされた部品に、仮止めされている第二部品に対して当接する方向に移 動して、部品に対して第二部品を位置決めする第二部品位置決め手段を有するこ とを特徴としている。 また、本考案の多軸増締め装置は、上記装置において、ナットランナーをベー ス板に対して移動するナットランナーシフト手段を有することを特徴としている 。
【0009】
【作用】
上記問題点を解決するために本考案の多軸増締め装置の複数本のナットランナ ーは、部品を仮止めしているボルトまたはナットを、所定のトルクまで増締めす る。 始めに、上下移動手段が、ベース板を上昇させる。このとき、ベース板に固設 された第一ガイドは、上下移動手段によるベース板の上昇に伴って部品の外周部 と当接して部品を粗位置決めする。ここで、複数のナットランナーが固設されて いるベース板は、フレームに対して左右方向および前後方向の2方向に移動可能 であり、フレームとベース板の双方がお互いに移動して位置合わせがなされる。 次に、ベース板がさらに上昇すると、ベース板二固設された第二ガイドが、部 品の位置決め孔と嵌合して部品を正確に位置決めする。
【0010】 また、第二部品位置決め手段が、ベース板により正確に位置決めされた部品に 仮止めされている第二部品に対して当接する方向に移動して、部品に対して第二 部品を正確に位置決めする。 部品とベース板との正確な位置決めされた後、ナットランナーが上昇して、ナ ットランナーソケットがボルトに嵌合してボルトが増締めされる。次に、ナット ランナーが下降して、ナットランナーシフト手段が、ナットランナーをベース板 の別のボルト位置の下に移動する。そして、再びナットランナーが上昇して、ナ ットランナーソケットがボルトに嵌合してボルトが増締めされる。
【0011】
【実施例】
以下、本考案を具体化した一実施例である多軸増締め装置を図面を用いて詳細 に説明する。 多軸増締め装置の全体構成を図1に正面図で示す。また、ベース板を位置決め するための装置の構成のみを図2に側面図で示す。また、ベース板付近の詳細を 図3に概念図で示す。 車体本体が宙吊り状態で移動される図示しない天井レールと平行に、地面に2 本のレール25が架設されている。レール25の上には、二対の車輪24が回転 して移動可能に嵌合されている。二対の車輪24の主軸が回転可能に支持されて いるフレーム23には、車輪24を駆動するためのモータ36固設されている。 また、フレーム23の上面には、2本の上下シリンダ30、中空円筒状の2本の 上下ガイド31が固設されている。
【0012】 また、図2に示すように、フレーム23の右端に車体同期フレーム35が付設 されている。車体同期フレーム35には、同期シリンダ33a,33bが付設さ れ、同期シリンダ33a,33bの先端には、車体本体と当接して多軸増締め装 置と車体本体とを同期させるためのパッド34a,34bが取り付けられている 。 上下ガイド31の中空部には、各々上下ガイドバー22が摺動可能に嵌合され ている。2本の上下ガイドバー22の先端には、上下基盤39が回転支軸39a を中心に揺動可能に付設されている。
【0013】 また、上下ガイドバー22の回転支軸39aの下には、調整板40が固設され ている。調整板40には、上下基盤39が揺動する範囲を規制するための1組の 調整ボルト41がネジ嵌合している。調整ボルト41の先端は、上下基盤39の 下面に穿設された孔に装着された揺動調整ばね42を介して上下基盤39を揺動 可能に保持している。 また、上下シリンダ30の各々のロッド29の先端が、上下基盤39に遊設さ れている。 また、上下基盤39には、2本の左右ガイドバー44が平行に固設されている 。左右ガイドバー44には、左右調整ばね43を介して、一対の左右基盤32が 左右方向に摺動可能に嵌合されている。一対の左右基盤32の各々には、2本の 前後ガイドバー45が固設されている。 前後ガイドバー45には、図示しない前後調整ばねを介して、前後ガイド20 が前後方向に摺動可能に嵌合されている。また、前後ガイド20とベース板21 とは、ねじにより連結されている。
【0014】 図4に、本実施例の多軸増締め装置が増締めを行う対象であるフロントクロス メンバー11とフロントサスペンションアーム12を上から見た断面図を示す。 ここで、両部品は左右対称形であるので、左側のみ示している。 フロントクロスメンバー11は、取付ボルト16bによりフロントサスペンシ ョンアーム12と共締めにより車体本体に仮止めされている。さらに、フロント サスペンションアーム12は、取付ボルト16aにより車体本体に仮止めされて いる。 また、フロントクロスメンバー11とフロントサスペンションアーム12とは 、フロント軸18により相互に回転可能に保持されている。 フロントサスペンションアーム12の一端には、第二部品であるボールジョイ ント13が3本の取付ボルト15a,15b,15cにより取り付けられている 。
【0015】 ベース板21の上には、フロントサスペンションアーム12の外周と当接して フロントサスペンションアーム12を粗く位置決めする第一ガイド46が各々の フロントサスペンションアーム12に対して各3箇所固設されている。第一ガイ ド46は、樹脂製であり先端部がフロントサスペンションアーム12に対して誘 い込みのための切欠きを有している。 また、ベース板21のフロントクロスメンバー11の位置決め孔14に対応す る位置に、位置決め孔14の嵌合してフロントクロスメンバー11を正確に位置 決めするための第二ガイドである2本の段付ピン37が固設されている。段付ピ ン37の先端部には、位置決め孔14に挿入しやすいように大きな面取りが形成 されている。
【0016】 次に、ボールジョイント13を位置決めするための第二部品位置決め手段であ る、ボールジョイントロック装置65の構成について説明する。 図4に示すように、ベース板21の両端部に切欠き61が形成され、切欠き部 61の両側のベース板21上にロックスライドガイド50が固設されている。ロ ックスライドガイド50には、ロックスライド52が摺動可能に嵌合している。 また、ロックスライド52には、ロックスライドシリンダ51が一体的に取り付 けられている。また、ロックガイドスライド52には、各々2本のロック横ガイ ドバー48が固設されている。ロック横ガイドバー48には、ロック横調整バネ 49を介してロックベース板47上に固設されたロックベースガイド53が嵌合 している。 また、ロックベース板47の上のボールジョイント13のボールに対応する位 置に凹部を有する樹脂製の第二部品位置決め手段であるボール支持体54が付設 されている。
【0017】 次に、ボルトの増締めを行うナットランナーが付設されている構成を説明する 。 フロントサスペンションアーム12を車体本体に仮止めしている2本の取付ボ ルト16a,16bを増締めする2軸シフトナットランナー56の取付構成を図 4に示している。ベース板21から下側に張り出して固設された固定板65にラ ンナー上下ガイドバー64が固設されている。また、固定板65には、2軸シフ トナットランナー56を上下に移動させるためのランナー上下シリンダ39が固 設されている。ランナー上下ガイドバー64には、ランナー上下ガイド40が摺 動可能に嵌合されている。また、ランナー上下ガイド40には、ランナー上下シ リンダ39のロッド先端が遊設されている。
【0018】 ランナー上下ガイド40には、2軸シフトナットランナー56の一端を揺動可 能に支持する揺動支持部材58と、2軸シフトナットランナー56を矢印Aの方 向に揺動させるための揺動シリンダ60が固設されている。揺動シリンダ60の ロッド先端は、2軸シフトナットランナー56に遊設されている。2軸シフトナ ットランナー56の先端部に取付ボルト16a,16bと嵌合して増締めを行う ボルトソケット38が取り付けられている。ここで説明した2軸シフトナットラ ンナー56がベース板21の左右2箇所に設けられている。
【0019】 次に、ボールジョイント13を仮止めしている3本の取付ボルト15a,15 b,15cを増締めするための3軸シフトナットランナー27の取付構成を説明 する。 ボールジョイント13は、フロントサスペンションアーム12に対して斜めに 取り付けられているので、取付ボルト15a,15b,15cを増締めするため の2本の3軸シフトナットランナー27は、図1に示すように斜めに取り付けら れている。 取付ボルト15a,15b,15cの位置関係は、図4に示す通りである。従 って、1本のナットランナーで3本の取付ボルトを増締めするためには、ナット ランナーを取付ボルトの進行方向の移動を含めて3次元的に移動させる必要があ る。
【0020】 3軸シフトナットランナー27を、左右移動体67を介して図1の左右方向に ガイドするための左右ガイドバー63、および駆動を与えるための左右シリンダ 62がベース板21に付設されたブラケットに固設されている。左右移動体67 には、3軸シフトナットランナー27を取付ボルトの進行方向にガイドするため の進行ガイド66、および駆動を与えるための進行シリンダ28が固設されてい る。また、3軸シフトナットランナー27は、図示しない前後ガイドおよび前後 シリンダにより、前後方向に移動される。ここで、前後シリンダは、中間に停止 位置を有する3点停止シリンダが使用されている。
【0021】 次に、上記構成を有する多軸増締め装置1の作用について説明する。 多軸増締め装置1は、レール25上の待機位置で車体本体が図2の矢印Bの方 向に移動してくるのを待っている。車体本体が所定の位置に来たことを検出する と、多軸増締め装置1はレール25上を一定速度で移動を開始すると共に、同期 シリンダ33aを駆動してパッド34aを上昇させ、車体本体と当接させる。次 に、同期シリンダ33bを駆動してパッド34a,34bにより車体本体の一部 を挟み込む。これにより、車体本体は、多軸増締め装置1と等速度でレールと平 行に移動するようになる。
【0022】 次に、上下シリンダ30を駆動して、ベース板21を車体本体に向けて移動さ せる。このとき、全てのナットランナーはベース板21より低い位置にあるので 、ベース板21が上昇したときに、ベース板21上の6箇所に固設されている第 一ガイド46が、車体本体の下に仮止めされているフロントサスペンションアー ム12と始めに当接する。このとき、車体本体は宙吊り状態で回転方向に一定の 自由度をもっているので、フロントサスペンションアーム12は、第一ガイド4 6にガイドされて粗位置決めされる。
【0023】 次に、さらにベース板21が上昇すると、第二ガイドである2本の段付ピン3 7が、フロントクロスメンバー11の位置決め孔14に嵌合する。これにより、 フロントクロスメンバー11およびフロントサスペンションアーム12を正確に 位置決めする。 次に、ロックスライドシリンダ51を駆動して、ロックベース板47をボール ジョイント13の方向に移動させ、ボール支持体54をボールジョイント13の 先端ボールと嵌合させて、ボールジョイント13をしっかりと支持する。 これら一連の位置決め動作が行われるときに、ベース板が、左右ガイド44, 43,32および前後ガイド45により、左右方向および前後方向に自由度を有 し、さらに、揺動ガイド39,39a,40,41,42により傾斜の自由度を 有しているので、ベース板21とフロントサスペンションアーム12等とを容易 に位置決めすることが可能である。
【0024】 上記作用によりベース板21に取り付けられているナットランナーに対して、 フロントサスペンションアーム12とフロントクロスメンバー11の位置決めが 完了し、次に増締め作業を開始する。 4本のナットランナーは、左右対称なので、片側2本のナットランナーの作用 を説明し、反対側の説明を省略する。 先に、2軸シフトナットランナー56の作用を説明する。ベース板21が上昇 してフロントサスペンションアーム12が位置決めされたときには、2軸シフト ナットランナー56は、図4の実線の位置にある。次に、ランナー上下シリンダ 39が駆動され、ランナー上下ガイド40を介して2軸シフトナットランナー5 6が上昇し、ボルトソケット38が取付ボルト16bと嵌合する。そして、2軸 シフトナットランナー56が駆動され、取付ボルト16bが所定のトルクまで増 締めされる。
【0025】 次に、ランナー上下シリンダ39が反対方向に駆動され、ランナー上下ガイド 40を介して2軸シフトナットランナー56が下降する。次に、揺動シリンダ6 0が駆動され、2軸シフトナットランナー56が、揺動支持部材58を中心に回 転して図4の2点鎖線の位置に移動する。次に、ランナー上下シリンダ39が駆 動され、ランナー上下ガイド40を介して2軸シフトナットランナー56が上昇 し、ボルトソケット38が取付ボルト16aと嵌合する。そして、2軸シフトナ ットランナー56が駆動され、取付ボルト16aが所定のトルクまで増締めされ る。
【0026】 このとき、ボルトソケット38は、2軸シフトナットランナー56に対して、 平面的な自由度を有しているので、ボルトソケット38と取付ボルト16a,1 6bとが少し平行でなくても、嵌合させることができる。 ここで、2軸シフトナットランナー56と取付ボルト16a,16bとの位置 が大きくずれている場合には、嵌合させることが難しい。しかし、本実施例の多 軸増締め装置1では、第一ガイド46および段付ピン37によりフロントサスペ ンションアーム12がベース板21に対して正確に位置決めされているので、2 軸シフトナットランナー56を2箇所の取付ボルト16a,16bに確実に嵌合 させることができる。
【0027】 次に、3軸シフトナットランナー27の作用について説明する。 ボールジョイントロック装置65によりボールジョイント13が位置決めされ たときに、前後シリンダが中間停止位置にあるため、3軸シフトナットランナー 27は、図4の取付ボルト15bに対応する位置の下方にある。 次に、進行シリンダ28が駆動され、進行ガイド66を介して3軸シフトナッ トランナー27が進行し、ボルトソケット29が取付ボルト15bと嵌合する。 そして、3軸シフトナットランナー27が駆動され、取付ボルト15bが所定の トルクまで増締めされる。
【0028】 次に、進行シリンダ28が反対方向に駆動され、進行ガイド66を介して3軸 シフトナットランナー27が下降する。次に、左右シリンダ62が駆動され、左 右移動体67を図中右方向に移動させる。同時に、前後シリンダが駆動され、3 軸シフトナットランナー27は、取付ボルト15aに対応する位置の下方に移動 する。 次に、進行シリンダ28が駆動され、進行ガイド66を介して3軸シフトナッ トランナー27が進行し、ボルトソケット26が取付ボルト15aと嵌合する。 そして、3軸シフトナットランナー27が駆動され、取付ボルト15aが所定の トルクまで増締めされる。
【0029】 次に、進行シリンダ28が再び反対方向に駆動され、進行ガイド66を介して 3軸シフトナットランナー27が下降する。次に、前後シリンダが駆動され、3 軸シフトナットランナー27は、取付ボルト15cに対応する位置の下方に移動 する。 次に、進行シリンダ28が駆動され、進行ガイド66を介して3軸シフトナッ トランナー27が進行し、ボルトソケット26が取付ボルト15cと嵌合する。 そして、3軸シフトナットランナー27が駆動され、取付ボルト15cが所定の トルクまで増締めされる。
【0030】 本実施例の多軸増締め装置1によれば、ボールジョイント13をフロントサス ペンションアーム12に取り付けている取付ボルト15a,15b,15cを増 締めするときに、ボールジョイント13をフロントサスペンションアーム12に 対して正確に位置決めしているので、ボールジョイント13をフロントサスペン ションアーム12に対して精度よく取り付けることができる。 以上、本考案の実施例について詳細に説明したが、本考案の実施は、上記実施 例に限定されることなく、色々な応用が可能である。 すなわち、本実施例では、取付ボルトの増締めについて説明したが、ナットを 増締めする場合でも同様である。 また、ナットランナーのシフトを2回行うものと3回行うものを説明したが、 それ以上のシフトを行ってもよい。
【0031】
【考案の効果】
以上説明したことから明かなように、本考案の多軸増締め装置は、複数のナッ トランナが付設され左右方向および前後方向の2方向に移動可能なベース板と、 ベース板を上下方向に移動させる上下移動手段と、ベース板上に固設され上下移 動手段によるベース板の移動に伴って部品の外周部と当接して部品を粗位置決め する第一ガイドと、ベース板上に固設され上下移動手段によるベース板の移動に 伴って部品の位置決め孔と嵌合して部品を正確に位置決めする第二ガイドとを有 しているので、多軸を同時に増締めする場合でも、部品が正確に位置決めされて いるため、全ての取付ボルトを所定のトルクで安定して増締めすることができる 。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例である多軸増締め装置の全体
構成を示す正面図である。
【図2】多軸増締め装置の位置決め機構の構成を示す側
面図である。
【図3】位置決め装置の詳細を示す概念図である。
【図4】第二部品位置決め装置の構成を示す平面図であ
る。
【図5】2軸シフトナットランナーの取り付け構成を示
す側面図である。
【図6】従来の多軸増締め装置の全体構成を示す正面図
である。
【符号の説明】
11 フロントクロスメンバー 12 フロントサスペンションアーム 14 位置決め孔 21 ベース板 27 3軸シフトナットランナー 30 上下シリンダ 32 左右基盤 37 段付ピン 39 上下基盤 44 左右ガイドバー 45 前後ガイドバー 46 第一ガイド 56 2軸シフトナットランナー 61 ボールジョイントロック装置

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 部品を仮止めしているボルトまたはナッ
    トを、所定のトルクまで増締めするナットランナーを複
    数本有するものにおいて、 前記複数のナットランナーが付設され、左右方向および
    前後方向の2方向に移動可能なベース板と、 前記ベース板を上下方向に移動させる上下移動手段と、 前記ベース板上に固設され、前記上下移動手段による前
    記ベース板の移動に伴って、前記部品の外周部と当接し
    て前記部品を粗位置決めする第一ガイドと、 前記ベース板上に固設され、前記上下移動手段による前
    記ベース板の移動に伴って、前記部品の位置決め孔と嵌
    合して前記部品を正確に位置決めする第二ガイドとを有
    することを特徴とする多軸増締め装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載するものにおいて、 前記ベース板により正確に位置決めされた前記部品に、
    仮止めされている第二部品に対して当接する方向に移動
    して、前記部品に対して前記第二部品を位置決めする第
    二部品位置決め手段を有することを特徴とする多軸増締
    め装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載するもの
    において、 前記ナットランナーを前記ベース板に対して移動するナ
    ットランナーシフト手段を有することを特徴とする多軸
    増締め装置。
JP3187893U 1993-05-20 1993-05-20 多軸増締め装置 Pending JPH0685733U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3187893U JPH0685733U (ja) 1993-05-20 1993-05-20 多軸増締め装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3187893U JPH0685733U (ja) 1993-05-20 1993-05-20 多軸増締め装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0685733U true JPH0685733U (ja) 1994-12-13

Family

ID=12343301

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3187893U Pending JPH0685733U (ja) 1993-05-20 1993-05-20 多軸増締め装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0685733U (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006137204A1 (ja) * 2005-06-22 2006-12-28 Aisin Aw Co., Ltd. 複数ボルト挿入工具

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006137204A1 (ja) * 2005-06-22 2006-12-28 Aisin Aw Co., Ltd. 複数ボルト挿入工具

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4367666B2 (ja) ねじ締付装置
JP2003040161A (ja) 部品組付方法および部品組付装置
KR20190074399A (ko) 행거의 높이 가변장치
JPH0769254A (ja) 車輪の取付装置及び取付方法
JPH0685733U (ja) 多軸増締め装置
JP4540241B2 (ja) 多軸締め付け装置
JPH03146841A (ja) シャシダイナモ上の自動車運転用ロボット
KR101360045B1 (ko) 다차종 차체 조립 시스템의 사이드 패널 얼라인 장치
KR20230079658A (ko) 너트 런너 소켓 교환 장치
JPS6124679A (ja) 自動車の組立てラインにおける車輪の取付装置
JP3858524B2 (ja) ワーク位置決め装置および位置決め方法
JP3209459B2 (ja) 部品取付装置
US20230182837A1 (en) Apparatus for supporting vehicle body during assembly
JP2001047338A (ja) 製品組立方法および製品組立装置
JP2005177910A (ja) ねじ締付装置
CN114932366B (zh) 汽车顶盖零件精确定位平台
JP2628880B2 (ja) ラジエータ組付装置
CN219946275U (zh) 一种侧围总成定位机构
CN210650298U (zh) 一种白车身试制夹具切换平台
CN218612556U (zh) 一种用于下车体总成焊接的柔性伺服定位切换机构
JP4519358B2 (ja) 部品取付け装置及び部品取付け方法
JPH058029Y2 (ja)
JPH0432187Y2 (ja)
JPH0625425Y2 (ja) 車両用天井構成部品およびその取付用ねじ部品の供給装置
JPH0523925A (ja) 部品組付装置におけるフローテイング支持機構